藤倉 恵子 Never too busy to be kind TOKURA Keiko 京都産業大学 文化学部 教授 専門分野:フランス文学 略歴 京都大学文学部卒業(フランス文学フランス 語学専攻) 京都大学文学研究科修士課程修了 最近の主な論文・評釈 ● 指小辞を手がかりに読む 「サンドリヨン」 (その1) 京都産業大学論集 第42号 191-221頁 2010 201003 ● 指小辞を手がかりに読む 「サンドリヨン」 (その2) 京都産業大学論集 第43号 59-60頁 2011 201103 ● ペローの 「仙女たち」 京都産業大学論集 第32号 31-69頁 2004 040331 「鬘」考 ● 比較生活文化研究 第7号80−90頁 1996 ペローの 「赤ずきんちゃん」 の反/非・ 「教訓」的読解 ● 阪南論集 第30巻 第3号 53-71頁 1995 950128 ソレルスの 『挑戦』、 『奇妙な孤独』、 『公園』 との関連において ー断絶の問題ー フランス語フランス文学研究 第27巻 1975 ● 研究テーマ 座右の銘 ヨーロッパの伝承文学の研究。 これと言ってありません。ただ、 あまりにも忙しく時間が足りな 歴史、哲学、文化人類学、民俗学、宗教学など、人文科学 いのに、 それでも、人と時間をさくことになったとき、忙しいから 全般にかかわる視点からの分析が可能であり、 また、多くの と言って断ることがなかなかできません。中学か高校の教科 文学が多少なりとも、伝承からモチーフを得ていることから、 書で読んだパール・バックの 文学作品を深く理解することにも有効な分野です。 <Never too busy to be kind> の一節が、 なぜか、心に浮かぶからです。 研究の道へ進んだきっかけ 研究紹介 17世紀フランスの作家ペローによる 「サンドリヨン」 が、 シンデ レラ伝承を下敷きにしながら、指小辞を利用して、表現の可能 性を最大限に追求した物語となっていることを指摘した私の 論文は、京都産業大学の論集での掲載を経て、CiNiiにアップ されましたが、 これがもとで、 テレビのクイズ番組で 「シンデレ ラ」 について解説することになったことでも、 もっとも印象深い ものとなっています。 学部卒業の際に、 ごく自然に、 まだ勉強を続けたいと思った 人生の転機になった一冊/学生に薦めたい一冊 ことです。 専門的ですが、 フランスの研究者のある論文が私の研究生 活を方向づけました。 研究者になってよかったと思うこと 未知のことを探求する喜びを味わえることです。 また、大学 未来の研究者へ一言 では、教育も担当することになりますが、学生に教えることは モノをつくる以上に、思索の痕跡を人生に残したいものです。 さらなる研究を続ける大きなモチヴェーションとなっています し、 また、学生の指導を通じて教えられることが多く、刺激を 受け続けることができることでしょう。 13 | Role Model Vol.2 | | 14 | |藤倉 恵子|TOKURA Keiko|
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