2016年5月2日 聖心女子学院初等科 校長 大山 江理子 5月号 自然の中で神さまを感じ、考える 回勅「Laudato Si」から 校長 Sr.大山 江理子 初夏の美しい季節となりました。前庭のマリア様も満開のバラのアーチ に飾られています。児童の庭での活動でも、1年生の「私の木」、4年生理 科の春の自然観察と、校内の自然に親しみながら進めています。ふと、耳 をすますと、高い木の梢で小さな鳥が朗々とさえずりを響かせています。 美しさの中に、いのちの喜びを感じる時です。 一方、ある教室には怖い大きなハチが入って来て、大騒ぎ。退治して事 なきを得ました。自然はやさしく、美しいだけではありません。花を枯ら してしまう害虫も、危険な毒虫もいます。そして、熊本での大地震のよう な大惨事を引き起こすのも自然の力です。 教皇フランシスコの新しい回勅「ラウダート シ Laudato Si」は自然 環境と人間の関わりについて書かれています。「回勅」とは教皇が出される正式文書です。まだ 正式日本語訳は出ていませんが、日本語タイトルは「創造主への賛美」となるようです。副題は 「私たちの共通の家のケアについて」。今、地球が直面している環境問題を取り上げて、人間と 自然、環境、地球との関わりについて「皆の幸せ」という視点で考えています。地球があらゆる 生きものの「家」であり、人間はどう行動すべきか、教皇は私たちに考えるように促しています。 神さまがすべてのものの造り主、私たちはその一つ。このことをどのように生きますか、と問い かけています。 子どもたちと自然の中に出ていくとき、人間が自然とどのように 関わろうとしているのか、一緒に考えてみましょう。お弁当のゴミ、 交通手段、トイレなどの身近なこと、風景の中の人工の建造物、子 どもたちと考えるポイントはたくさんありそうです。あるいは、庭 の片隅でも、ベランダでも。ものとは異なるいのちの姿、自然の力 に気づく時を持ちたいものです。私も庭のすみにパセリを植えまし た。水やり、草取りを心がけ、サラダの味わいに神さまへの感謝を 捧げたいと思っています。 5月の予定 2日(月)1年生を迎える会 1年・転入・編入生保護者会 4年保護者会 3日(火)憲法記念日 4日(水)みどりの日 5日(木)こどもの日 6日(金)遠足 9日(月)運動会全体練習① 5年保護者会 10日(火)3年保護者会 尿検査二次 11日(水)2年保護者会 12日(木)運動会全体練習② 18日(水)母の会代表幹事会 20日(金)運動会総練習 24日(火)聖母戴冠式 25日(水) 聖マグダレナ・ソフィアの祝日 27日(金) 運動会準備 28日(土)運動会 29日(日)雨天予備日① 30日(月)運動会代休・雨天予備日② リーダーシップを磨き発揮する聖心の子 副校長 大島 久幸 過日の合同保護者会及び学級懇談会には、ご多用の中、ご出席くださりありがとうございまし た。 2016年度は、3週間が過ぎ、いろいろな活動が始まりました。児童会選 挙では、大勢の立候補があり、前期の児童会役員が決まりました。それ以外に も学級委員やもゆるのリーダーも決まり、それぞれの任命式が行われました。 一年生も転入・編入生も、もちろん進級した在校生も新しい出会いや新たな 目標に胸をときめかせ楽しい学院生活をスタートしました。その中での様子を ご紹介いたします。 〈児童会選挙〉 14日(木)に、児童会の代表役員(会長1名、副会長2名、書記2名)を選 ぶ、立ち会い演説会が開催されました。大勢の立候補者が一人ひとり、なぜ立 候補しようと思ったのか、その役についたら何をしようと思っているのかなど を堂々と主張することができていました。 どの候補者も、今年の聖心の教育目標の「Be yourself.」や、今、課題になっている「登下校 のマナー」にふれていることに、意識の高さを感じさせられました。 演説を聴いている4・5・6年生の子たちの聴く態度は、真剣そのものので、姿勢良く、耳を 澄ませて、立候補者の発する言葉の一つ一つにうなずきながら聴いていました。話者と聞き手が 一体となった格調の高い演説会にとても感動いたしました。 〈学校探検〉 20日(月)に、これまでは、自分の教室と、入学式を行った講 堂しか知らない1年生が、6年生のお姉様方に初等科の校舎の中を 案内していただき、学校探検をしました。プラザでは、ゲージで飼 われているウサギのうめちゃんに興味津々でした。 一度で、全部覚えらるかは分かりませんが、親切なお姉様方に5 年後の自分の姿を思い浮かべたことと思います。 また、6年生にとっては、自分よりも年下の子と交流をすることによって、リーダシップを磨 く良い機会になったと思います。 〈遠足の顔合わせ〉 春の遠足では、唯一3・4年生が合同で遠足に行きます。その準 備として顔合わせ会をしました。4年生は、去年の経験を元に、こ どもの国での活動の計画を立て3年生に説明していました。4年の 担任曰く「4年生だけの時と3年生と一緒の時では、話し方や態度 が全然違います。」これもまた、1stステージのリーダーとしてリ ーダーシップを磨く場となっています。 5月の生活目標 時間をまもる ・登下校の時刻 ・就寝 ・起床の時刻 ・家庭学習の時間等 マリア様の月のプラクティス あいさつでつながろう―マリア様のこころで―
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