平成 28 年 5 月 11 日 株式会社あいおいニッセイ同和自動車研究所 自動車事故の再現実験業務を開始(損調社と連携) -乗員の傷害を工学的に立証するための、新しい取り組みへのチャレンジ- あいおいニッセイ同和自動車研究所では、あいおいニッセイ同和損害調社株式会社と連 携し、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社指導のもと、初めて自動車保険金請求事案 の事故再現実験を行いました。 衝突時に乗員がどの様な挙動を示すのか、ハイスピードカメラで解析すると供に、乗員 に加わる加速度や荷重の計測を実証しました。 衝突位置や速度などの実験条件は、実際に事故が起こった現場のガードレールの曲がり 方や折れ方、路面の亀裂などの情報から計算し推測、約 20 ㎞/hの速度で同車種の車両をガ ードレールに衝突、その結果、車両とガードレールの損傷をほぼ実際の事故と同様に再現 する事ができました。今回の事案はシートベルト装着有無が不明のため、双方の再現を試 みました。シートベルト非着用時では、頭部がフロントガラスに、腹部がステアリングホ イールに激しく衝突、さらにシートベルト着用時でも、車室内での二次衝突は生じないも のの、ショルダーベルトの張力が 3,125N(約 320kgf)も発生し、この力で乗員の胸が圧迫 されていた事を確認しました。 この実験によって、弊社の実験設備と知見が自動車事故再現実験に有効に活用できるこ とがわかりました。今後、ADグループのニーズにお応えすべく、様々な自動車事故の再 現実験を行い、グループの一員として貢献してまいります。 ①.実験場のガードレール設置風景 ②.衝突瞬間の高速度カメラ画像 ・事故現場を実験場内に再現 ・軽貨物車がガードレールに衝突した瞬間 ・本物のガードレールに車両を衝突 ・運転席はシートベルト非着用で実施 以上
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