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あわら市地域ブランド創出事業委託業務
仕
様
書
平 成 28年 5 月
あわら市総務部政策課
1 適用範囲
本仕様書は、あわら市(以下「発注者」という。)が実施する「あわら市地域ブランド創出事業委
託業務」(以下「本業務」という。)に適用する。
2 背景及び目的
福井県は、日本総合研究所が地域の現状を客観的に捉え、60の指標の統計データを用いて都道府県
の幸福度を分析する「幸福度ランキング」で全国1位に選ばれている。しかしながら、ブランド総合
研究所が、魅力度、認知度、情報接触度、各地域のイメージ等を国民に直接伺った結果で評価する
「魅力度47都道府県ランキング」においては、第29位となっており、国民からも定着しつつある幸福
なイメージがその地域の認知や魅力につながっていない現状にある。この結果は、市町村区ランキン
グにおいても如実に表れており、調査対象1,000自治体のうち、本市については認知度第807位、魅力
度第472位という評価がなされている。
また、平成27年3月の北陸新幹線金沢開業では、新幹線を利用して富山県や石川県に多くの来訪者
が訪れ、その高い経済効果が認められている。本市においても、北陸新幹線の県内延伸が7年後に迫
る中、市民に愛され、市外の人が訪れたくなるような芦原温泉駅周辺の整備が急務となっている。
これまで本市に確たる地域ブランドが確立されていない現状を課題と捉え、行政が主観的に定める
地域ブランドではなく、地域を支える人、企業が共感できる地域ブランドをともにつくり上げ、それ
を生かした移住・定住の推進や観光客の誘致、新たな企業の誘致、新商品・特産品開発などのソフト
事業とともに、芦原温泉駅周辺整備を行うことで、あわら市まち・ひと・しごと創生総合戦略で掲げ
る「暮らしやすくて幸せを実感できるまち」の実現に寄与することを目的とする。
3 履行期間
契約締結日から平成29年3月31日まで
4 履行場所
発注者が指定する場所
5 委託上限額
24,500,000円(消費税及び地方消費税の額を含む)
6 業務内容
以下に掲げる項目について、「2 背景及び目的」に掲げる目的につながる効果的な事業を提案す
るとともにそれを実施する。
なお、業務の実施に当たっては、市民の意見を広く反映することを前提とし、発注者がその運営体
制を整備し、受注者は地域ブランディングやまちづくりデザインに精通した専門家等による助言を行
うこととする(運営体制:別紙体制図案参照。地域ブランド戦略会議は年3回、各部会は毎月1∼2
回程度の開催を予定)。
(1) 地域ブランド確立事業
市民や企業等が共感できる地域ブランドコンセプトを確立し、それを生かした人の呼び込み・定
着や観光客の誘致、また新たな企業の誘致や新商品・特産品開発など、市全体の活性化につなげる
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土台づくりを行う。
なお、業務の進捗については、次の重要業績評価指標(KPI)を設定し、これを達成するため
の手法について平成28年度から平成31年度までを期間とした年度ごとの企画提案を行うとともに、
その費用についても年度ごとに記載すること。
【重要業績評価指標(KPI)】
数値目標
本市の認知度ランキング
基準値(H26)
KPI(H28)
KPI(H31)
807/1,000位
750/1,000位
200/1,000位
472/1,000位
400/1,000位
200/1,000位
(地域ブランド調査)(※1)
本市の魅力度ランキング
(地域ブランド調査)(※1)
(※1)全790市(平成27年4月末現在)と東京23区及び地域ブランドへの取組に熱心な187の町村を加えた計1000の
市区町村を対象に、ブランド総合研究所が年1回実施している調査
(2) 芦原温泉駅まちづくりデザイン事業
(1)地域ブランド確立事業で検討するブランドコンセプトとリンクしながら、北陸新幹線の県内
延伸に向けた芦原温泉駅周辺(別紙エリア図参照)の土地利用の計画や、エリア内の駅西口及び東
口におけるデザインの検討と提案を行う。その際、平成34年度の北陸新幹線芦原温泉駅開業までに
整備すべきゾーンと開業後概ね10年までに整備すべきゾーンを明示することが望ましい。なお、成
果品は、エリア全体及びゾーンごとの意匠デザイン(鳥瞰図等)、土地利用計画、概算見積り等を
想定するが、契約締結後に発注者と受注者が協議し決定することとする。また、デザインを行うに
当たっては、(1)に掲げるKPIの達成に寄与するよう配慮するとともに、北陸新幹線県内延伸に
向けた市民の機運の高揚や全国に向けた情報発信などが図られる手法について提案すること。
なお、平成28年度予定の芦原温泉駅周辺整備基本計画の改定作業との整合性を図る必要があるた
め、芦原温泉駅周辺整備基本計画改定委員会(仮称)と十分協議の上進めること。
7 実施体制
本業務の実施体制を示し、その体制をとることによる有益性について企画提案書に記載すること。
なお、受注者は、委託契約の全部を一括して再委託することはできないものとする。
8 提出書類
受注者は、契約締結後速やかに次の書類を発注者に提出し、承諾を受けなければならない。また、
これらの変更についても同様とする。
(1) 着手届
(2) 総括責任者選任届
(3) 業務実施計画書
(4) 工程表
(5) その他発注者の指示により提出を求められた書類
受注者は、業務を完了したときは、次の書類を提出し、完成検査を受けなければならない。また、
検査合格後は、遅延なく業務引渡書を提出するものとする。なお、成果品については発注者と協議
の上、決定するものとする。
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(1) 完了届
(2) 業務引渡書
(3) 請求書
9 成果品及び著作権
(1) 本業務の成果品は、次のとおりとする。
①実績報告書
・冊子(A4判カラー印刷、簡易製本) 2部
・電子データ(CD-ROM) 2枚
②芦原温泉駅周辺エリア全体及びゾーンごとの意匠デザイン(鳥瞰図等)、土地利用計画、概算
見積り等 必要数
※納入方法は、別途協議の上、決定する。
③打合せ資料、調査・検討資料 各2部
④その他発注者が必要とするもの(随時) 必要数
(2) 受注者は、委託業務の成果品等に対し、著作権法(昭和45年法律第48号)第21条(複製権)、
第23条(公衆送信権等)、第26条の2(譲渡権)、第26条の3(貸与権)及び第28条(二次的著
作物の利用に関する原著作者の権利)に規定する権利を、成果品の納入、検査合格後、直ちに発
注者に無償で譲渡するものとする。
(3) 受注者は、著作物に関する著作者人格権を行使しないものとする。
(4) 受注者は、成果品が第三者の著作権を侵害しないことを保証し、第三者から成果品に関して著
作権侵害を主張された場合の一切の責任は、受注者が負うものとする。
(5) 本業務完了後、成果品に不備が発見された場合は、発注者の指示により受注者の負担と責任に
おいて速やかに補足、修正を行うものとする。
10 議事録の作成
受注者は、本業務に関する打合せ協議があった場合は、協議終了後速やかにその内容について議事
録を作成し、発注者の承認を得るものとする。
11 情報管理及び情報保護対策
受注者は、本業務で取り扱う情報については、個人情報はもとより、発注者より貸与されたいかな
る資料及び情報を適正に管理しなければならない。
12 疑義の協議
本業務の実施にあたり、本仕様書に定めのない事項及び疑義を生じた場合はその都度発注者と受注
者が協議し定めるものとする。
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