沖縄総合事務局(営繕工事)の 総合評価落札方式等に関する説明会 平成28年5月 沖縄総合事務局 開 発 建 設 部 本日の説明内容 ・工事の総合評価落札方式について ・工事の総合評価落札方式における留意点について ・営繕積算方式について ・官庁営繕工事・業務メール配信サービスについて 1 1.沖縄総合事務局開発建設部に おける入札・契約方式について (営繕事業) 2 1ー1開発建設部(営繕)における入札・契約方式 ) 開発建設部(営繕)における入札・契約方式 (1)発注方式 発注規模(工事規模)が250万円以上については、原則として、一般競争入札方式(総合評価 落札方式)により実施する。なお、1,000万円以上の案件については、施工体制確認型を併用す るものとする。 ※災害等復旧工事等で、緊急に施工しなければならない場合は除く。 ○一般競争入札は、従来の指名競争入札とは違い、発注情報は入札参加希望者が自ら収集する。 ・インターネット入札情報サービス(PPI) ・業界紙によるメール配信 ・沖縄総合事務局1階情報プラザ掲示板 ○入札情報サービス(PPI)ホームページ ○PPI(発注の見通し) http://www.i-ppi.jp/Search/Web/Index.htm 3 1ー1開発建設部(営繕)における入札・契約方式 ) 開発建設部(営繕)における入札・契約方式 (2)電子入札システム 技術資料の提出や入札等は、一般競争入札における電子入札システムの手順に基づき、実施する ものとする。(電子入札システムの詳細は、沖縄総合事務局開発建設部HPで確認してください) ○沖縄総合事務局開発建設部ホームページ http://www.dc.ogb.go.jp/kaiken/keiyaku/kaiken_keiyaku_denshi.html ○電子入札施設管理センターホームページ http://www.e-bisc.go.jp/ 4 1−1開発建設部(営繕)における入札・契約方式 (3)一般的な入札手続きの流れ 総合評価落札方式(施工能力評価型の例) 〈標準的日数〉 入札公告 公告後 速やかに 入札説明書の交付 10日 ∼ 25日 (注1) 申請書及び技術資料等(施工計画(注 4)を含む。)の提出 10日 ∼ 20日 (注1) ・技術的能力の審査 (施工計画(注4)を含む。) ・企業・技術者の能力等の評価 質問書の提出期限 競争参加資格の確認・通知 5日(注3) 競争参加資格がないと認めた理由の説明要求 6日 (注2、3) 5日(注3) 1日(∼3日) (注3) 理由の説明要求に係る回答 入札書の提出期限 入札執行の日(開札の日) 合計 29日 ∼ 54日 は必要に応じて実施 施工体制の確認 総合評価(評価値の算出) 質問書に対する回答期限 注1)施工能力評価型Ⅱの場合、標準的には7日以上とする。 注2)競争参加資格がないと認めた理由の説明要求がなかっ た場合であり、当該説明要求等があった場合には、必要 日数を確保して延期するものとする。 注3)日曜日、土曜日、祝祭日等を含まない。 注4)施工能力評価型Ⅱの場合、求めない。 落札者の決定 契約の締結 5 1−2 一般競争入札方式における競争参加資格要件 参加申込みにあたっては、下表の資格要件を付すとともに指定の資料の提出を義務付ける。 なお、参加資格要件が認められない場合は入札に参加できない。 (1)競争参加資格要件一覧表 要件の適用(一般競争入札) 参 加 資 格 要 施工能力評価型 技術提案評価型 (Ⅰ型) 資料提出の要否 技術提案評価型 (S型)[WTO] 施工能力評価型 及び様式 (S型)[WTO以 技術提案評価型 (Ⅱ型) 外] (A型) 施工計画重視型 チャレンジ型 件 【必須項目】 1 予決令第70及び71条に該当しないこと 2 当局の有資格者であること ◎ ◎ ◎ 様式1−2 ◎ ◎ ◎ 様式1−2 3 続開始の申し立てを行っていない者であること ◎ ◎ ◎ 様式1−2 4 指名停止を受けている期間中でないこと 5 設計業務等の受託者との関連がないこと 6 入札参加者との資本関係又は人的関係がないこと 7 発注工事と同種の施工実績があること 8 配置予定技術者の同種工事の経験・資格 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 様式1−2 様式1−2 ― 様式2 様式3 ○ ◎ ◎ 様式1−2 10 施工計画又は技術提案が適正であること 11 暴力団関係の排除 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 様式4 様式1−2 【選択項目】 1 沖縄県内に本店・支店等が存在すること ― ○ ○ 様式1−2 2 当局の有資格者で○等級であること 3 経営事項評価点数が一定の点数以上 ― ○ ○ ○ ○ ○ 様式1−2 様式1−2 会社更生法に基づいた更生手続き開始又は民事再生法に基づき再生手 過去2年度の同一工種の工事成績評定点の平均点が2年連続で60点 9 未満でないこと。 ◎:原則として設定 ○:工事案件毎に設定 −:原則として設定しない 6 2.平成28年度工事ガイドラインの変更概要 (営繕事業) 7 2−1主な改訂内容 表彰の評価項目において添付を求めていた表彰状の 写しについて添付を求めないことにしました。 (47、53ページ参照) 8 2−1主な改訂内容 9 2−2総合評価落札方式のタイプ選定フロー 注) 注)平成28年4月1日付官房長通知「平成28年度における国土交通省直轄 事業の入札及び契約に関する事務の執行について」の1(1)に該当する工 事は施工能力評価方型Ⅱ型とする。 ※1 工事規模3.0億円以上かつ技術的難易度Ⅳ以上の工事 ※2 チャレンジ型は、若手技術者育成対策として工事難易度Ⅱ以下で施工計画を 点数化して評価する工事。 ※3 工事難易度Ⅱ以上で一定水準の技術が必要な工事において、施工計画を点数 化して評価する必要がある工事。 ※4 チャレンジ型、施工計画重視型の対象工事は、発注計画作成時に営繕課と営 繕監督保全室で調整して決定する。 10 3.総合評価落札方式について (営繕事業) 11 3. 総合評価落札方式について 3−1 総合評価落札方式の概要 3−2 総合評価落札方式の種類及び評価方法 3−3 タイプ毎の評価項目及び標準配点等 3−4 施工体制確認型の概要 3−5 評価結果の通知等について 3−6 総合評価落札方式における入札結果の公表 12 3−1 総合評価落札方式の概要 ○総合評価落札方式とは? 「総合評価落札方式」とは、応札価格と価格以外の要素(技術力)を数値化した「評価値」の 最も高いものを落札者とすることにより、「価格」と「技術力」が総合的に優れた施工者を選 定する方式のことである。 価格 <価格競争方式> 価格 + 技術力 <総合評価落札方式> 13 ○落札者の決定方法 落札者の決定は、以下の条件を満たした者のうち、次の評価値算定式により算出された評 価値の最も高い者を落札者とする。 なお、条件を満たした者のうち、評価値の最大の者が2 者以上あるときは、該当者のくじにより落札者を決定する。 ○条件 ・入札価格≦予定価格 ・競争参加資格を満たすこと ・評価値≧基準評価値 ○評価値の算定式 技術評価点 評価値 = 入札価格 標準点+加算点+施工体制評価点 = 入札価格 ○用語の定義 ・評 価 値 :総合評価方式の場合の落札者を決定するための数値であり、技術評価点を入札価格で 除した数値を評価値という。 ・技 術 評 価 点 :工事目的物の性能等の評価点数であり、標準点(100点)に加算点を加えた点 技術評価点 (技術評価点=標準点+加算点)という。 なお、施工体制確認型の場合は、技術評価点=標準点+施工体制評価点+加算点となる。 ・標 準 点 :競争参加者の技術提案が、発注者が示す最低限の要求要件を満たした場合に100点を付与する。 ・加 算 点 :得点の合計を加算点という。 ・ 施 工 体 制 評 価 点:施工体制確認型を付して行う場合、入札説明書等に記載された要求要件を実現できるか どうかを審査・評価し、その確実性に応じて付与される点数。 品質確保の体制を審査要素として加味する。最大30点。 (内訳、品質確保の実効性:15点、 施工体制確保の確実性:15点) ・ 基 準 評 価 点 :標準点(100点)を予定価格で除した数値を基準評価値 という。 14 ○ 総合評価落札方式の評価値算出のイメージ 技術評価点 B ■ ● 100点+β 標準点 (100点) 加算点β D ● ● C A Bの評価値 基準評価値 予定価格 入札価格 入札価格が最も低いものは、A社。しかし、評価値が最も高いのは、B社。 よって、最も評価値の高いB社が落札者となる 15 3−2 総合評価落札方式の種類及び評価方法 ○ 総合評価落札方式の種類 施工能力を評価する 施工能力に加え、技術提案を求めて評価する 技術提案評価型 施工能力評価型 企業が、発注者の示す仕様に基 づき、適切で確実な施工を行う 能力を有しているかを、企業・ 技術者の能力等で確認する工事 企業が、発注者の示す仕様に基づき、適切で確実 な施工を行う能力を有しているかを、施工計画を 求めて確認する工事 提案内容 施工計画 施工上の特定の課題等に関 して、施工上の工夫等に係 る提案を求めて総合的なコ ストの縮減や品質の向上を 図る場合 施工上の工夫等に係る提案 部分的な設計変更を含む 工事目的物に対する提案、 高度な施工技術等により 社会的便益の相当程度の 向上を期待する場合 部分的な設計変更や高度 な施工技術等に係る提案 有力な構造・工法 が複数あり、技術 提案で最適案を選 定する場合 通常の構 造・工法 では制約 条件を満 足できな い場合 施工方法に加え工事目的物 そのものに係る提案 点数化 評価方法 実績で評価 可・不可の二段階で評価 ヒアリング 実施しない 原則実施しない WTO対象工事は必須 それ以外は原則実施 必須 段階選抜 実施しない 実施しない 原則実施しない※ 原則実施しない※ 標準案に基づき作成 予定価格 Ⅱ型 標準案に基づき作成 Ⅰ型 S型 技術提案に基づき作成 AⅢ型 AⅡ型 AⅠ型 ※20者以上の競争参加者が見込まれる場合に実施 16 3−2 総合評価落札方式の種類及び評価方法 ○ 総合評価タイプ(評価方法) 発注方式 施工能力評価型 ( Ⅱ型) 施工能力評価型 ( Ⅰ型) 施工計画重視型 チャレンジ型 適用工事 ・企業が、発注者の 示す仕様に基づき、 適切で確実な施工 を 行う能力を有して い るかを、企業・技 術 者の能力等で確 認す る工事 技術力の評価方法 (総合評価の評価項目) ・企業の能力 ・企業の能力 ・企業の能力 ・企業の能力 ・技術者の能力 ・技術者の能力 ・技術者の能力 ・技術者の能力 ・地域精通度 ・地域精通度 ・地域精通度 ・地域精通度 ・施工計画 ・技術提案 で評価する。 (施工計画は求めない) 配置技術者ヒアリング の評価方法(総合評価) ※実施した場合のみ 適用 × (実施しない) ・企業が、発注者の示す仕様に基づき、適切で 確 実な施工を行う能力を有しているかを、施工 計画 を求めて確認する工事 技術提案評価型 (S型) で評価する。 (施工計画は・可・不可 の二段階で評価する。 不可の場合は欠格) △ (原則実施しない) ※技術者の施工実績の 評価点にヒアリング結 果を乗ずる。 ※施工計画は競争資格 にヒアリング結果を反 映させる。 (欠格要件) で評価する。 △ (原則実施しない) WTO技術提案評価型 (S型) ・施工上の特定の課題等に関して、施工上の 工 夫等に係る提案を求めて総合的なコストの 縮減 や品質の向上等を図る必要のある工事 ・技術提案のみ で評価する。 で評価する。 ○ (原則実施する) ◎ 必須 ※技術者の施工実績及 び技術提案(施工計 画)の評価点にヒアリ ング結果を乗ずる。 ※技術提案の評価点に ヒアリング結果を乗ず る。 ※ 1)チャレンジ型、施工計画重視型は、従来の標準Ⅱ型を踏襲する。 2) 技術提案のヒアリング対象者は従来、内容を説明できる者としていたが、配置予定技術者に限定することとする。 17 3−3 タイプ毎の評価項目及び標準配点等 ・技術評価点の加算点の評価項目は、①施工計画or技術提案、②企業の能力等、③技術者の能力等とし、加算点合計及びその内訳は、 「配点割合」の通りとする。 ・このうち、②企業の能力等と③技術者の能力等の配点割合は同じとする。 ・地域精通度・貢献度等については、②企業の能力等の中で評価し、配点は施工能力評価型10点、技術提評価型(S型)[WTO 以外]7. 5点とする。 <配点割合> 総合評価対象40(30)※1 企業・技術者の能力等40(30) 施工能力評価型 施工計画※1 0(0) 企業の能力等※2 20(15) 技術者の能力等 20(15) 総合評価対象40 施工計画 重視型 技術提案 評価型(S型) [WTO以外] 技術提案 評価型(S型) [WTO対象] 企業の能力等 10 総合評価対象40 チャレンジ 型 企業・技術者の能力等20 施工計画 20 ※1施工体制確認型でない場合は、()内の点数とする。 ※2「地域精通度・貢献度等」の評価は「企業の能力等」の中で必要に応じて 設定し、配点は10点とする。 技術者の能力等 10 企業・技術者の能力等15 施工計画 25 総合評価対象60(50)※1 企業・技術者の能力等30(30) 技術提案※ 30(20) 企業の能力等 15(15) 技術者の能力等 15(15) 技術者の能力等 7.5 ※1施工体制確認型でない場合は、()内の 点数とする。 ※2「地域精通度・貢献度等」の評価は「企 業の能力等」の中で設定、配点は最大7.5点と する。(WTO対象の場合設定しない。) 総合評価対象60 企業・技術者の能力等0(0) 技術提案 60 企業の能力等 0 技術者の能力等 0 総合評価対象70(50)※ 技術提案 評価型(A型) 企業の能力等 7.5 企業・技術者の能力等0(0) 技術提案 70(50) 企業の能力等 0 技術者の能力等 0 ※施工体制確認型でない場合は、()内の 点数とする。 18 3−3 タイプ毎の評価項目及び標準配点等 ○タイプ毎の標準項目 総 合 評 価 項 目 1 発注工事と同種の施工実績があること 要件の適用(一般競争入札) 施工能力評価型 (Ⅰ型) 技術提案評価型 資料提出の要否 技術提案評価型 施工能力評価型 及び様式 (S型)[WTO] (S型)[WTO (Ⅱ型) 技術提案評価型 以外] 施工計画重視型 (A型) チャレンジ型 ◎ ◎ 様式2 ― 2 配置予定技術者の同種工事の経験・資格 ― ◎ ◎ 様式3 3 施工計画 ― ― ○ 様式4 4 技術提案 ◎ ◎ ― 様式4 5 安全管理等の状況(工事事故等) ― ◎ ◎ 様式6 6 同一工種における過去の工事成績 ― ◎ ◎ 様式7−1 7 配置予定技術者の同一工種における過去の工事成績 ― ◎ ◎ ※ 様式7−1 8 同一工種における優良業者表彰 ― ◎ ◎ ※ 様式7−1 9 同一工種における優秀技術者表彰 ― ◎ ◎ ※ 様式7−1 10 不発弾処理対策の実績 ― ○ ○ 様式7−1 11 配置予定技術者ヒアリング ◎ ◎ ― ― 12 継続教育(CPD)の状況 ― ◎ ◎ 様式3 13 地元一次下請活用比率 ― ◎ ◎ 様式5−2 14 登録基幹技能者の活用 ― ◎ ◎ 様式7−2 注: ◎:原則として設定する。 ○:案件毎に設定する。 ※タイプにより変更あり。 ―:原則として設定しない。 19 3−3タイプ毎の評価項目及び標準配点等 1/3 20 2/3 21 3/3 22 1/3 23 2/3 24 3/3 25 3−4 施工体制確認型の概要 「施工体制確認」とは、品質確保のための体制その他施工体制の確保状況を確認し、入札説 明書等(仕様書・図面を含む)に記載された要求内容(当該工事)を確実に施工できるかど うかを審査・評価する方式のことである。 (発注規模が1, 000万円以上が対象) 開 札 入札書及び工事費内訳書 と予定価格との確認 ・予定価格超過の者は ヒアリング実施しない ※1 調査基準価格(参考) ○直接工事費×95% ○共通仮設費×90% の合計を ○現場管理費×90% 下回るもの ○一般管理費×55% ※H28年3月改正 ・調査基準価格未満の会社に追加資料の提出を 求める(7日以内) ・ヒアリングの実施日及び方法を通知する ※1 (重点的な審査) ・提出済技術資料及び追加資料によるヒアリング (面談による) ※2 調査基準価格以上、予定価格以下 (一般的な審査) ・追加資料の提出は不要 ・提出済技術資料によるヒアリング ・入札全社が調査基準価格以上で提出書類 に疑義がない場合は、ヒアリングを省略 することができる ・施工体制評価点の確定 ・評価値の確定 ※2 特別重点調査相当価格 (参考) ○直接工事費×75%未満 ○共通仮設費×70%未満 ○現場管理費×70%未満 ○一般管理費×30%未満 注1)詳細は沖総局開発建設部HPを参照 http://www.dc.ogb.go.jp/kaiken/keiyaku/kaiken_keiyaku_sekou.html 低価格入札で、上記のいずれかに 該当するもの 注2)低価格入札の場合、施工体制の確認とは別に予算決算及び会計令第86条による調査が生ずる場 合がある。 ・落札予定者の確定 26 3−4 施工体制確認型の概要 ○施工体制確認型総合評価落札方式の考え方(評価点の付与) 1)施工体制評価点 施工体制評価点は30点満点とし、「品質確保の実効性」及び「施工体制確保の確実性」の評価項目毎に 各15点を配点する。それぞれの評価項目毎に評価(15点/5点/0点) 2)加算点に係わる確実性の評価(見直し加算点) 技術提案、施工計画に係わる加算点を対象とし、施工体制評価点の割合を乗じた点数とする。 見直し加算点=加算点①+加算点②×(貴社の施工体制評価点/施工体制評価点の満点) ・加算点①=企業の能力+技術者の能力+地域精通度・貢献度 ・加算点②=施工計画又は技術提案 (評価点の付与のイメージ図)(技術提案評価型S型の場合) 施工体制 前の評価点 技術評価点 加算点 『標準点=100点』 ① 技術提案以外 ② 技術提案 or 簡易な施工計画以外 or 簡易な施工計画 見直し加算点 施工体制 後の評価点 『標準点=100点』 ① (施工体制による 減点等なし) ※2 ②×β/30 施工体制 評価点 30点 ※1 施工体制 評価点 β点 ※1.施工体制評価点は、「要求要件を実現できる確実性の高さに対して付与される」。 評価項目は、「品質確保の実効性」と「施工体制の確実性」の2項目。満点は30点。 それぞれの評価項目毎に段階で評価(15点/5点/0点)。 ※2.施工体制評価後の技術提案に対する加算点は、(施工体制評価前の)技術提案に 対する加算点注1) に付与された施工体制評価点の満点に対する割合(β/30)を 乗じた点数・・・(施工体制評価前の)技術提案に対する加算点×β/30 注1)技術提案及び簡易な施工計画に対する加算点 27 3−5評価結果の通知等について ○ 技術提案の評価結果の通知等 1. 技術提案評価型S型を対象として、各入札参加者から提出された技術提 案の評価結果(加点の有無等)を当該技術提案等を提出した入札参加者に対し、 通知することとする。 2. 標準案と同程度と評価された提案項目については、履行時に受発注者間 の協議を経て提案項目と標準案のどちらかでの施工を選択できることとする。 3. 履行時選択制導入にあたり、施工計画重視型及びチャレンジ型は評価結 果を通知する必要があることから、 「技術提案の評価結果通知」に代えて 「履行義務項目等の通知」を行うこととするが、「履行義務項目等の通知」 には、通知内容に関する問い合わせの制度は適用しない。 評価結果の通知及び問い合わせ 評 価 項 目 施工能力評価型 (Ⅱ型) 適用 履行義務項目等の通知 ※通知のみの問い合わせには対応しない 技術提案等の採否に関する詳細な通知の対象 評価結果通知に関する問い合わせ対象 配点 施工能力評価型 (Ⅰ型) 適用 配点 チャレンジ型 適用 配点 施工計画重視型 適用 配点 施工計画重視型 技術提案評価型 (S型)[WTO以外] (S型)[WTO] 適用 配点 適用 配点 技術提案評価型 (A型) 適用 備 考 配点 × × ○ ○ × × × × × × × ○ ○ × × × × × ○ ○ × 28 3−5 評価結果の通知等について ○工事の総合評価落札方式における技術提案の評価結果の通知 【具体的な評価内容の通知例】 技術審査表(公表資料) 公表済 評価項目 ・・・ 加算点1 (1)技術提案 (施工計画) ランク 施工上の課 ・・・ 題に対する 技術的所見 ・・・ ≪(1)≫ (最大20点) 加算点計 ・・・ (最大50点) 評価の視点 周辺環境に ・・・ 配慮した具 体的な施工 計画につい て 加算点1= 貴社の得点 /設定総得 点×20点 貴社の 設定 10点 得点計 総得点 業者名 B ㈱○○○○ 得点合計 〔評価〕○:加算点を付与する対象となる項目。(実施義務あり) −:加算点を付与する対象とならない項目。 (提案項目又は標準案での実施義務あり) −※:加算点を付与する対象とならない項目 (提案項目又は標準案での実施義務あり。但し、要協議) のうち標準案との効果の差が不明な項目。 ×:技術提案として認められない項目。(実施してはならない) A 社 技 術 提 案 ・・・ 加算点(1+2 +3+4) (1)工事搬入路の市道は生活道路として歩行者等の利用が 多いため、周辺地域に対し、工事説明を行う ・・・ 50点 (2)工事区域は水田や河川、用水路に隣接していることから 地番改良区域周辺に土堰堤を設置する 10.0 ♯♯ 20.0 20.0 20.0 ・・・ 38.0 B ㈱○○○○ 5.0 ♯♯ 15.0 20.0 15.0 ・・・ 29.0 B ㈱○○○○ 5.0 ♯♯ 15.0 20.0 15.0 ・・・ 31.0 B ㈱○○○○ 10.0 ♯♯ 20.0 20.0 20.0 ・・・ 40.0 (理由:土堰堤を設置する場所は、民地のため実施してはならない) (3)本工事の地盤改良工では「、プラント設備の洗浄水等を 集水し再利用を行う 評価の内容 ― × ―※ (4)ミキサーへのセメント投入時による粉塵の飛散防止のた め、プラント設備をシートにて仮囲いする。 ○ (5)地盤改良工においてはダンプトラック等の出入りに際して、 工事区域出入口に高圧洗浄機を設置し、タイヤ洗浄を行う ○ ・・・ ・・・ 29 3−6 総合評価落札方式における入札結果の公表 総合評価落札方式を適用した工事において落札者を決定した場合は、速やかに入札調書を公表する。 また、契約締結時には、入札調書に予定価格と調査基準価格を付記したもの、及び各入札参加者の 各提案項目の評価点内訳を速やかに公表する。 30 3−6 総合評価落札方式における入札結果の公表 予定価格等 の公表 (1)入札調書(総合評価落札方式) 予定価格(消費税抜き) 円 588,030,000 495,796,500 17.00594 調査基準価格(消費税抜き) 円 基準評価値 入札調書 (総合評価落札方式) 執行員 ○○○事務所 △△課 ○○係長 ○○ ○○ 1.件 名 ○○港(○○地区)○○工事 2.所属事務所 ○○○事務所 3.開札日時 平成○○年○○月○○日 ○○時○○分 立会員 △△課 ○○係長 ○○ ○○ (単位 : 円) 価格以外の入札項目 業 者 名 ①企業の基礎技術力 ②企 施工体制評価(①品質確保 業の信頼性・社会性 ③地域 の実効性、②施工体制確保 課題 ④技術提案 の確実性) 標準点+ 加算点+ 施工体制 評価点 (A) 第1回入札価格(円) 評価値 (B) (A)/(B) 評価値 ≧ 基準評価値 (株)○○○組 38.0 30.0 168.0 550,000,000 30.5454 ○ ☆☆☆建設(株)・△△△工業(株)特定JV 22.0 10.0 132.0 563,000,000 23.4457 ○ - - - - - ■■■・◇◇◇特定JV 22.5 30.0 ☆☆☆建設(株) 35.5 30.0 - - - 19.5 30.0 149.5 □□□建設・●●●建設特定JV ▽▽▽工業(株)・(株)◇◇組特定JV (株)◇◇◇建設 - 公表の事例 第2回入札価格(円) 評価値 (B) (A)/(B) 評価値 ≧ 基準評価値 備 考 摘 要 入札無効 152.5 520,000,000 29.3269 ○ 165.5 500,000,000 33.1000 ○ 落札 - - 入札無効 - - 予定価格超過 610,000,000 注:入札結果については、入札調書の摘要欄に必ず記載するものとし、辞退、無効等の取扱いは次の通りとする。 ・辞退:入札を行わなかった者。 ・無効:入札に関する条件に違反して入札を行った者。 31 3−6 総合評価落札方式における入札結果の公表 (2)各企業の審査表(評価点内訳) 公表の事例 32 3−6 総合評価落札方式における入札結果の公表 (3)施工体制に係わる加算点等の見直し結果 施工体制に係る加算点等の見直し【○○型】 工事名: 第2回 入・契委員会の結果 項 目 区 分 標準点 (100点) 業者名 A 施工体制 評価点 加算点2 C 備 考 (30点満点 ) 加算点 (○点満点 ) 加算点1 B 見直し加算点 D 加算点1 F E 加算点2 G=(E/30点)×C H=F+G (株)○○○組 100.0 18.0 20.0 38.0 30.0 18.0 20.0 38.0 ☆☆☆建設(株)・△△△工業(株)特定JV 100.0 17.0 15.0 32.0 10.0 17.0 5.0 22.0 □□□建設・●●●建設特定JV 100.0 10.3 10.0 20.3 ■■■・◇◇◇特定JV 100.0 7.5 15.0 22.5 30.0 7.5 15.0 22.5 ☆☆☆建設(株) 100.0 15.5 20.0 35.5 30.0 15.5 20.0 35.5 ▽▽▽工業(株)・(株)◇◇組特定JV 100.0 16.0 10.0 26.0 (株)◇◇◇建設 100.0 9.5 10.0 19.5 公表の事例 - - - - 30.0 - 9.5 入札無効 10.0 入札無効 19.5 予定価格超過 33 3−6 総合評価落札方式における入札結果の公表 技術提案の評価結果の通知に対して問い合わせ窓口を設置する 沖縄総合事務局 開発建設部 ③問い合わせ に対する説明 技術提案の評価結果の 通知︵内容︶に関する 問い合わせ窓口 発注担当部局 ②問い合わせ 内容を通知 苦情申し立ての受付窓口 ①評価内容等に 関する問い合わせ 提案者 ④説明 ① 提案者 ④ ① ① ④ ④ 提案者 提案者 ⑤説明に不服がある場合 34 4.工事及び総合評価落札方式 における留意点について (営繕事業) 35 4−1評価にあたっての留意事項 各評価項目に関する留意事項は次のとおりとする。なお、提出された資料にて確認できない場 合は、原則として「欠格」又は「無評価(0点評価)」とするので十分注意すること。また、提出した資 料の追加や修正は認められない。詳細は入札公告等で確認して下さい。 技術提案(施工計画) (施工計画重視型及びチャレンジ型の場合) ア) 技術提案(施工計画)の評価基準等 ・施工計画重視型及びチャレンジ型に関する施工計画の求める項目は、原則として「工程管理」、「施工上の課 題」、 「施工上の配慮事項」、「材料の品質管理」から、工事内容を判断して1∼2課題を設定する。 (※施工計画重視型-1課題、チャレンジ型-1∼2課題を原則とする) ・技術提案評価型は、原則として「○○○に関する技術提案」によるものとし、工事内容を判断して1∼2課題を 設定する。 イ) 提出された技術提案(施工計画)で、記載内容に不適格があれば欠格とする。 ウ) 各課題毎に3∼5項目(※入札説明書による)まで評価の対象とし、それ以上は評価しない。なお、1提案項 目に複数の提案内容があると判断される場合は評価の対象としない。 ※過度な技術提案・施工計画の取り扱い(オーバースペック) ① 過度な技術提案・施工計画については、H23年8月に国土交通省国土技術政策総合研究所港湾 研究部HPにて公表された「オーバースペック等の理由により評価しない技術提案の事例」に基づき評 価を行うものとする。 http://www.ysk.nilim.go.jp/kakubu/kouwan/sekou/overspec.htm ② 過度なコスト負担を要する提案、標準的な施工と同程度と判断できる提案や他機関・他工事との 調整が生ずる提案は評価しない。 36 4−1評価にあたっての留意事項 ○ 施工能力評価型(Ⅰ型)における施工計画 <基本事項> ①求める内容 ・ 契約後標準仕様書に基づき求める施工計画書に記載すべき事項のうち、施工 上配慮すべき事項について求める。(様式4−3) ・なお、施工計画は、発注者が示す仕様に基づく施工における技術的所見を求め るものであり、発注者が示す仕様を超えた品質向上対策を求めるものではない。 ②評価基準 ・施工上配慮すべき事項の課題に対する技術的所見が仕様等をふまえて適切に 記述されていれば可とし、評価対象の記述のうち1つでも不適切であれば不合 格とする。 37 38 4−1評価にあたっての留意事項 (1)企業の施工実績(同種工事の施工実績) ア) CORINS登録している場合は、竣工時カルテ受領書の写しを添付すること。 イ) CORINS登録していない場合、又は CORINS登録で確認できない場合は、契約書及び工事内容(実績)が証 明できる資料を添付すること。 ウ) 施工実績は、平成13年4月1日以降に、工事が完成し引渡が完了しているものに限る。 エ) 沖縄総合事務局開発建設部及び国土交通省の発注した工事(港湾空港関係を除く)に係わる実績の場合は、 工事成績評定点が65点未満は実績と認めない。(工事成績評定通知書を 添付すること) オ) 経常JVの評価は、経常JVの各構成員のうち1社でも施工実績(元請けとしての実績)を有すればよい。 カ) 施工実績を複数件数出している場合は、低い評価の工事1件で評価する。 キ) 特定JVの評価は、代表者のみで評価する。(但し、案件により全ての構成員で評価する) ク) 特定JVの構成員としての実績は、出資比率が20%以上に限る。 (2)企業の工事成績 ア) 工事成績評定通知書の写しを添付すること。 イ) 特定JVの場合の評価は、代表者のみで評価する。 ウ) 工事成績は、H23年4月1日以降に完了した工事を対象とする。 エ) 沖縄総合事務局開発建設部で発注した工事(港湾空港関係を除く)において平均点を求めるものとする。 H23年4月1日以降に完了した工事の評点合計 H23年4月1日以降に完了した工事の平均点 = H23年4月1日以降に完了した工事の件数 (少数第2位を四捨五入し少数第1位止め) 39 4−1評価にあたっての留意事項 (3)表彰(優良業者表彰、優秀技術者表彰) ア) 該当する表彰等を受賞している場合は、表彰状の写しを添付すること。 イ) 評価対象は、優良業者表彰及び、優秀技術者表彰の2部門とする。 ウ) 優良業者表彰は、過去2年度間の表彰(当該年度を含む)とする。 エ) 毎年度の表彰については、8月1日以降に公告する工事から評価対象年度を切り替える。 (例)H28年7月31日までに公告する工事は、H25∼26年度の表彰が対象。 H28年8月1日以降に公告する工事は、H26∼27年度の表彰が対象。 オ) 優良技術者表彰は、過去4年度間の表彰(当該年度を含む)とする。 (評価対象年度の切り替えについては、エ)と同様) (例)H28年7月31日までに公告する工事は、H23∼26年度の表彰が対象。 H28年8月1日以降に公告する工事は、H24∼27年度の表彰が対象。 カ) 沖縄総合事務局開発建設部及び国土交通省の発注した工事(港湾空港関係を除く)に係わる実績とする。 キ) 評価は、工事別(建築工事、電気設備工事、暖冷房衛生設備工事、機械設備工事等)とする。 ク) 経常JVの評価とは、経常JVもしくは各構成員のうち1社が受賞実績(元請けとしての実績)を有していれば 評価する。 ケ) 単体の評価は、経常JVでの実績を評価しない。 評価対象 業者 表彰実績 経常JV社 (A社・B社) 単体A社 経常JV(A社・B社) ○ × 単体A社 ○ ○ 単体B社 ○ 単体B社 評価する :○ 評価しない:× × ○ 40 4−1評価にあたっての留意事項 (4)配置予定技術者の継続教育(CPD) ア) 継続教育(CPD)の評価は、「建設系CPD協議会」の加盟団体のうち、単位取得証明を発行している団体から の証明書で、かつ、証明書を発行した団体が推奨している単位(ユニット等)を満足している者を評価する。 イ) 推奨単位には、各団体で1年、2年、5年等あるので、いずれの実績でも評価するが、証明書が何年間の実績 で申請しているのかを明確にすること。 ウ) 各団体の推奨単位取得を証明する「単位取得証明書」の証明日が、技術資料提出期限日の過去1年以内の ものを評価の対象とし、写しを添付すること。 (5)配置予定技術者の施工経験および工事成績 ア) CORINSに登録している場合、竣工時カルテ受領書の写しを添付すること。 イ) CORINS登録していない場合は、又は CORINS登録で確認できない場合は、契約書及び施工経験が証明 できる資料の写しを添付すること。 ウ) 工事成績評定通知書及び従事したことが確認できるCORINS、実施工程表等の写しを添付すること。 エ) 対象となる工事は、役職(現場代理人、監理・主任技術者)で従事しており、かつ従事期間が工期の1/2以 上従事していた施工経験とする。 オ) 沖縄総合事務局開発建設部(港湾空港関係を除く)発注工事において、平均点を求めるものとする。なお、算出 方法は、企業の工事成績による。 41 (参考)配置予定技術者の施工経験(従事期間) 配置予定技術者の施工経験(従事期間)について ∼入札説明書より抜粋∼ 8.競争参加資格の確認等 (4)②配置予定技術者の経験 4.(4)に掲げる資格がある ∼(中略)∼ことがある。 なお、配置予定技術者の経験を監理技術者(主任技術者)又は、現場代理人、担当技術者における場合の経 験で申請する場合には従事したことが証明できる資料の写しを添付すること。 この場合の従事とは、求められている経験の施工期間の1/2以上でなければならない。それ未満の従事期間 の場合は、施工経験として認めない。 42 (参考)配置予定者の重複申請 配置予定技術者の重複申請について ∼入札説明書より抜粋∼ 8.競争参加資格の確認等 (4)②配置予定技術者の経験 4.(4)に掲げる資格がある ∼(中略)∼審査評価する。 「また、同一の技術者を重複して複数工事の配置予定技術者とする場合において、他の工事を落札したことに より配置予定技術者を配置することができなくなったときは、入札してはならず」となっているので、 他の工事を落札したことにより配置予定の技術者を配置することができなくなった場合は、直ちに書面により その旨の申し出(理由:技術者の重複)を行うこと。なお、その申し出に基づき投函された入札書は、無効 とする。ただし、当該申請書の取下げや書面による申し出が無く、他の工事を落札したことにより配置予定技術 者を配置することができないにもかかわらず、重複して落札した場合においては、指名停止措置要領に基づく 指名停止を行うことがある。 (入札無効の事例) 配置技術者1名のみで「A工事」と「B工事」に重複して申請を行っていたが、「B工事」を落札・配置することと なったため、「A工事」への技術者を配置することができなくなった。その旨を書面により申し出たため入札無効 と取り扱う。 A工事 入札 開札 △ □ (施工体制確認期間) 落札決定 ◎ 配置でき ない旨の申し出 B工事 入札 開札 △ □ (施工体制確認期間) 落札決定 ◎ 43 5. 様式集(抜粋)及び添付資料 (営繕事業) 44 ○競争参加資格申請確認書(技術資料)の様式一覧表 5.競争参加資格確認申請書の様式集(抜粋) ◎競争参加資格申請書(技術資料)の様式一覧表 様 式 名 称 様式1−1 ・競争参加資格確認申請書(1) 様式1−2 ・競争参加資格確認申請書(2) 様式2 ・同種工事の施工実績 様式3−1 ・主任(監理)技術者等の資格・施工経験 様式3−2 ・主任(監理)技術者等の直接的かつ恒常的な雇用関係の明示 様式4−1 ・工程管理(工程表) 様式4−2 ・施工上配慮すべき事項の技術的所見 様式4−3 ・施工上の課題に対する技術的所見 様式4−4 ・材料の品質管理に係わる技術的所見 様式4−5 ・施工計画(課題に対する施工計画) 様式5 ・地元1次下請活用比率表 様式6 ・安全管理等の状況 様式7−1 ・工事成績・表彰・その他 様式7−2 ・登録基幹技能者の活用 様式8 ・資料(郵送・持参)確認書 備 考 企業の実績 配置予定技術者 施工能力評価型(Ⅰ型) ※入札説明書、様式中の記載内容を十分に確認し、添付漏れや記載漏れに十分に注意すること。 ※不明な部分や確認を求める場合には、発注機関に文書にて問い合わせのこと。 45 5. 競争参加資格確認申請書の様式集(抜粋) (様式−1−2) (様式−1−1) 競 争 参 加 資 格 確 認 申 請 書(2) 競 争 参 加 資 格 確 認 申 請 書(1) 平成 沖縄総合事務局 ○○○長 年 月 平成 日 4.競争参加資格 殿 建設業許可番号○○−○○○○○ 業者コード ○○○○○○ 住所 〒○○○ ○○○○○○○ 商号又は名称 ○○○○○○○ 代 表 者 氏 名 ○○ 担 当 者 氏 名 ○○ ○○ 電話 ○○○−○○○−○○○○ E-mailアドレス ○○@○○.○○.○○ 注)電子入札方式による場合は、印は不要 印 年 月 日 【記入例】 (1) 予算決算及び会計令第70条及び71条の規定に該当しない者であること。 【該当していない】 (2) (単体有資格者又は特定JVの代表者で申請する場合) 港湾土木工事に係る○等級の一般競争参加資格の認定を受けていること。 【港湾土木工事:○等級】 (特定JVの代表者以外の構成員で申請する場合) 港湾土木工事に係る○等級又は○等級の一般競争参加資格の認定を受けているこ ※詳細は入札説明書で確認して下さい。 平成○○年○○月○○日付けで公告がありました○○港○○○○○○○工事 に係る競争参加資格について確認されたく、下記の書類を添えて申請しま ? ? 申請書及び添付書類の内容については事実と相違ないことを誓約します。 記 1.競争参加資格4.(1)(2)(3)(4)(8)(9)(11)(12)に定める事項(様式1-2参照) 2.入札説明書8.(3)1)に定める施工実績を記載した書面 3.入札説明書8.(3)2)に定める配置予定の技術者の資格等を記載した書面 4.入札説明書8.(3)3)に定める契約書の写し。ただし、(財)日本建設情報総合セ ンターの「工事実績情報システム(CORINS)」に登録されている場合は不 要。 5.入札説明書8.(3)4)に定める施工計画を記載した書面 6.入札説明書8.(3)5)に定める近隣地域内での施工実績を記載した書面 7.入札説明書8.(3)6)に定める県内業者の下請活用有無を記載した書面 8.入札説明書8.(3)7)に定める安全管理の状況を記載した書面 9 . ? ? ? ? ? 8 . (3)8)に定める工事成績・表彰を記載した書面 10. ?????8. · · · · · · · ??( ??????????) と。 【港湾土木工事:○等級又は○等級】 (3) 会社更生法に基づき更生手続開始の申立てがなされている者でないこと等 【申立てしていない】 (4) 資料の提出及び入札等を全て電子入札システムで行えること。 【行える】 (5) 競争参加資格確認申請書等の提出期限の日から開札の時までの期間に指名停止を受 けていないこと。 【指名停止期間中でない】 (6) 発注者支援業務の受託者又は当該受託者と資本若しくは人事面において関連がある 建設業者で無いこと。また発注者支援業務における担当技術者の出向元又は派遣元と 資本面、人事面において関連がある建設会社で無いこと。 【関連はない】 (7) 沖縄県内(○○地域内)に建設業法に基づく本店・支店又は営業所が所在すること。 【様式1-1の商号及び住所のとおり】 (8) 警察当局から、暴力団員が実質的に経営を支配する建設業者又はこれに準ずるも のとして、沖縄総合事務局発注工事等からの排除要請があり、当該状態が継続して いる者でないこと。 【該当していない】 (9) 沖縄総合事務局開発建設部(港湾・空港関係)発注工事で当該工事における過去2 年度の工事成績評定点の平均点が2年連続で60点未満でないこと。 【該当していない】 46 添付書類のチェック表(参考) □(様式−2)同種工事の施工実績 ・CORINSに登録している場合は竣工時工事カルテ受領書(工事カルテを含む)の写し ・CORINSに登録している場合においても、CORINSで同種工事であることが確認出来ない場合は工事内容(実績)を証明できる資料の写し ※CORINSで、求められてる要件・配置予定技術者の従事実績を確認できないことがあるため、提出前にCORINSの出力内容を確認。 (CORINSの工事カルテには、一般データ、技術者データ、技術データとがある) ・CORINSに登録していない場合は契約書の写し及び工事内容(実績)を証明できる資料の写し ※求められてる要件、配置予定技術者の従事実績及び従事した立場がわかる契約書・図面等を必ず添付。 (図面の写しを提出する場合には、求められているものが確認できることが必要であり、確認できれば特記仕様書のみでもよい) ・工事成績評定通知書の写し □(様式−3)主任(監理)技術者等の資格・施工経験 ・CORINSに登録している場合は竣工時工事カルテ受領書(工事カルテを含む)の写し ・CORINSに登録している場合においても、CORINSで同種工事であることが確認出来ない場合は工事内容(実績)を証明できる資料の写し ・CORINSに登録していない場合は契約書の写し及び工事内容(実績)を証明できる資料の写し (補足) ・工事成績評定通知書の写し ・CORINS登録(工事カルテ)や ・資格を証明する資料の写し(○級技術検定合格証明書等) ・監理技術者資格証の写し(配置予定技術者を監理技術者として申請する場合のみ) 工事成績成績評定通知書の写 ・監理技術者講習修了証の写し(H16年3月1日以降に監理技術者資格証の交付を受けた者) しなど、各添付資料が重複する ・直接的かつ恒常的な雇用関係が確認できる資料の写し(監理技術者証、健康保険証等) 場合は、省略して良い(1部のみ ・継続教育(CPD)の推奨単位を示す資料及び単位取得証明書の写し 提出) ・申請時の他工事への従事状況が証明できる資料の写し(CORINS等) ・同種工事の施工実績と同様の場合は省略してよい ・監理技術者資格者証及び監理技術者講習修了証の写しは判別可能な状態で提出すること □(様式−6)安全管理の状況 ・該当する場合は資料の写し □(様式−7)工事成績・表彰 ・注意:表彰状の写しの添付は求めないこととしました 注)本表は一般的な留意事項な ので、実際の申請に当たっては、 入札公告・入札説明書等で十 分確認してください。 47 健康保険証等添付時の留意事項(お願い) 配置予定技術者については、建設工事の適切な施工を確保するため、所属建設業者と直接的かつ恒常的な雇用関係に あることが必要であることから、技術資料提出時に「直接的かつ恒常的な雇用関係が確認できる資料」の添付をお願いして います。なお、雇用関係(入札の執行日以前に3ヶ月以上)の確認が出来ない場合は欠格となります。 ◎以下に掲げる雇用関係の確認が出来るいずれかの書類(写し)を添付して下さい。 (出来るだけ、監理技術者資格証を添付すること。なお、監理技術者資格証を添付した場合は健康保険証等を添付する必要 はありません。) 1)監理技術者資格証(有効期限内のものに限る) ※交付日が資料提出日から起算して3ヶ月以内の場合→新監理技術者証と旧監理技術者証を添付して下さい。 ※更新手続き中(期限切れも含む)の場合→旧監理技術者証と講習受講証明書等を添付して下さい。 2)健康保険被保険者証(事業所名の記載ありに限る) 3)健康保険・厚生年金保険被保険者標準報酬決定通知書 4)住民税特別徴収税額の通知書・変更通知書 5)その他公的機関の発行した雇用関係が確認できる書類 (健康保険証を提出する場合の黒塗り例) ※個人情報の保護や不正行為(医療機関への 不正受給、金融機関からの不正借り入れ等)を 未然に防止する等の観点から、必要な部分 以外は黒塗りをして下さい。 (雇用関係の確認に必要な部分) 1.氏 名 2.生年月日 3.資格取得年月日(雇用年月日) 4.所属事業所名 印影も黒塗り 注)資格取得年月日にて、3ヶ月以上の雇用期 間が確認できない場合は、その理由を添付す ること 48 6.競争参加資格の欠格事例及び 総合評価方式の無評価事例 (営繕事業) 49 6.競争参加資格の欠格事例 ◎競争参加資格に関する欠格事例(WTOを除く) 様 式 様式1−1 様式1−2 様式2 欠 格 例 ・紙提出時の会社印(代表者印)が無い ・工事件名が違っている ・等級が異なっている ○○ランクの資格要件を求めているが、 △△、××ランクが応募している ・求めた施工実績と異なる 新築工事を求めているのに改修工事 延べ面積1,000㎡以上を求めているのに900㎡ 鉄骨造を求めているのにコンクリート造 ・求めた施工経験と異なる ・求めた施工経験が確認できない 様式3 (配置予定技術者の経験) 事 (例)様式3のみで添付資料(CORINS等)がない ・施工期間(従事期間)確認できない (例)途中交代していたため、従事期間が確認できる資料がない ・営業拠点がない。(WTO以外) 建設業法に基づく営業所ではない ・求めた施工実績が確認できない (例)様式2のみで添付資料(CORINS等)がない ・直接かつ恒常的な雇用関係が確認できない(3ヶ月以上) 監理技術者証、健康保健証等の写しが添付されない 監理技術者証が失効していた(期限が切れていた) ・専任制が確保されてない 監理技術者証が失効していた(期限が切れていた) (例)途中交代していたため、従事期間(1/2)を満足していない ・施工計画が記載されていない 様式4−3 (施工能力評価型Ⅰ型) ・評価対象の記述のうち1つでも不適切である ・過去(3ヶ月間)に事故があり、指名停止、文書注意、文書警告等があったが、様式に記載していない 様式6 (安全管理の状況) ・電子入札システムにおいて、提出先が間違っている その他 ・工事費内訳書に会社名の記載がないもの ・入札前に提出した工事費内訳書の記載金額と入札金額に相違があったもの ・工事費内訳書が添付されていない 50 6.競争参加資格の欠格事例 51 6.競争参加資格の欠格事例 52 6.総合評価落札方式の評価事例 ◎総合評価落札方式における評価事例 様 式 様式2 (企業の施工実績) 評 価 で き な い 事 例 ・施工実績: 同種工事→延べ面積500㎡以上、より同種工事→延べ面積1,000㎡以上 延べ面積700㎡の施工実績をより同種として申請 →より同種工事としての要件を満たさないため同種工事として評価 様式3 (配置予定技術者の施工経験) ・施工経験 : 同種工事→延べ面積500㎡以上、より同種工事→延べ面積500㎡以上かつ2階建以上 延べ面積2,000㎡で階数の記載の無い資料を提出し、より同種として申請 →2階建以上であることが確認できないため同種工事として評価 様式5−2 (地元1次下請活用比率表) ・地元1次下請活用比率 地元1次下請活用比率表において活用比率を選択せずに(○印を付けないで)申請 →無評価 様式7 注意:表彰状の写しの添付は求めないこととしました。 (優良業者表彰) (優秀技術者表彰) 様式7 (工事成績) ・企業の工事成績 様式7に工事成績点を記載したが成績通知の写しが添付されていない →無評価 ・配置予定技術者の工事成績 担当技術者として従事した工事の成績を記載 →無評価 (監理技術者、主任技術者、現場代理人で従事した工事であれば評価) ※成績評定通知書を紛失した場合は、当該工事経験の工事発注者に工事成績評定の確認を求めることができる 53 7.品確法基本方針改正の概要 国土交通省HPより http://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo13_hh_000283.html 54 8.適正化指針改正の概要 国土交通省HPより http://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo13_hh_000283.html 55 注意 本資料は基本的な考え方を示した ものであり、詳細については個別案 件毎の入札説明書を熟読されたい。 56 1 「営繕積算方式」と活用マニュアルについて この章では、営繕積算方式及び活用マニュアルの概要と作成の背景について 説明しています。 Ministry Land, Infrastructure, Transport and Tourism Ministryof of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 57 「営繕積算方式」及び活用マニュアルについて 営繕積算方式 公共建築工事積算基準とその運用にかかる各種取組をパッケージ化した積算手法 ○物価スライド ○共通仮設費の適切な積上 ○見積活用方式 ○最新単価の適用 ○地域外労働者の確保費用の ○市場単価補正方式 計上 ○工期連動型共通費積算方式 ・実勢価格や現場実態を的確に反映した予定価格の設定 ・施工条件の変更や物価変動等への適切な対応 ○適切な工期設定 ○積算条件の明示 ○適切な数量算出 等 公共建築工事の 円滑な施工確保 「営繕積算方式」活用マニュアル 改正品確法(H26.6) 「適正な利潤の確保」のための「適正な 予定価格の設定」等、発注者責務の明確化 円滑施工確保(不調・不落対策) ●「営繕積算方式」を分かりやすく解説する ためのマニュアルを作成 ●本マニュアルを活用する等により、 「営繕積算方式」を普及・促進し、発注関係 事務の適切かつ効率的な運用の推進を 図る 【営繕積算方式及び活用マニュアルの作成経緯】 ○東日本大震災の被災地の建設業団体からの「被災地の公共建築工事の予定価格が実勢価格と乖離している」とのご意見に対し、国土交通省がそれ 以前から直轄工事で実施している取組や不調・不落対策の新たな取組にて対応可能との認識のもと、それら取組を「営繕積算方式」として関係者に開示。 ○さらに、東日本大震災の被災地においては、本格化する公共建築工事を確実かつ円滑に実施する必要があり、第4回復興加速化会議(H26.9)において、 この課題に的確に対応するため、「営繕積算方式」を被災3県の地方公共団体へ普及させることが決定された。そのために、営繕積算方式を解説した 「営繕積算方式」活用マニュアル(被災3県版)を作成。 ○その後、改正品確法により発注者責務が明確化され、発注関係事務の適切な運用を図るという観点から、全国の公共建築工事発注機関において活用 できるように「普及版」を作成。 58 2 公共建築工事積算基準について この章では、営繕積算方式のベースとなる国の建築工事の積算において適用している「公 共建築工事積算基準」について、基準の基本的な事項を理解するために、各共通費の内 容や単価の考え方を説明しています。 Ministry Land, Infrastructure, Transport and Tourism Ministryof of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 59 公共建築工事の工事費の構成 直接工事費 ※「公共建築工事積算基準」より 純工事費 共通仮設費 工事原価 工事価格 工事費 現場管理費 一般管理費等 【数量×単価】 (下請経費含む※1) 【材料価格】 【複合単価】 【市場単価】 【見積単価】 【積上げ】又は 【〔直接工事費×共通仮設費率〕 +〔積上げ〕】 共通費 【積上げ】又は 【〔純工事費×現場管理費率※2〕+〔積上げ〕】 【工事原価×一般管理費等率※3】 (付加利益含む) 消費税等相当額 ※1 下請業者が負担すべき法定福利費相当額含む ※2 元請業者が負担すべき現場従業員の法定福利費相当額含む ※3 元請業者が負担すべき本支店従業員の法定福利費相当額含む 【参考】公共建築工事の構成割合 ※平成28年度3,000㎡モデルにおける構成割合 直接工事費(81%) 共通 現場 仮設費 管理費 (3%) (7%) 一般 管理費 等 (9%) その他(下請経費及び小器材損耗費等) 60 積み上げは含まない。(含む場合は5%) 単価及び価格の算定 ※「公共建築工事標準単価積算基準」及び「公共建築工事積算基準等資料」より 本来事業者が負担すべき法定福利費相当額をより適切に反映させるための取組 構 成 単価及び価格の設定 標準単価積算基準 積算時の最新の 現場引渡し価格 物価資料掲載価格(平均値)又は 製造業者の見積価格等を参考に決定 材料単価 標準単価積算基準 物価資料の掲載価格等 物価資料掲載価格(平均値) 労務単価 標準単価積算基準 公共工事設計労務単価 改修割増、休日、深夜等の割増 機械器具費 標準単価積算基準 請負工事機械経費積算要領、 物価資料の掲載価格等 − 下請経費等 (その他の率) 標準単価積算基準 (率の範囲を記載) 工種毎の率により 算定された額 その他の率(上限値) 材 料 価 格 等 複合 単価 基準の取扱い 直接工事費 市 場 単 価 標準単価積算基準 元請業者と下請の専門工事業者間の 契約に基づき調査された単位施工当た 物価資料掲載価格 りの取引価格(物価資料に掲載された (平均値) 単価) 標準単価積算基準 製造業者・専門工事業者の 見積単価等を参考に決定 見積標準書式 製造業者・専門工事業者から 見積価格を得るための書式 (法定福利費を明記) 見 積 単 価 法定福利費に関する 割増補正 工事量が僅少 の場合の割増 工事量が僅少 の場合の割増 改修割増 工事量が僅少 の場合の割増 ヒアリング結果等を参考に単価を決定 (実勢価格帯の的確な把握) (公共建築工事標準単価積算基準 第1編 総則 1基本的事項 ) ○ 社会・経済動向に著しい変化が認められる場合等は、実情に応じた適正な単価及び価格を設定 61 共通費の算定 ※「公共建築工事共通費積算基準」及び「公共建築工事積算基準等資料」より 構成 基準の取扱い 共通費の算定 共通仮設費率 計算式 工期に連動した共通仮 設費率により算定し、率 に含まれない内容は別 途積上げ加算 現場管理費 積上げにより算定するか、過去の実績等に基づく純工 事費に対する比率(以下「現場管理費率」という。)により 現場管理費率 算定する。 計算式 なお、現場管理費率に含まれない特記事項については、 必要に応じ別途積上げにより算定して加算する。 工期に連動した現場管 理費率により算定し、率 に含まれない特記事項 は別途積上げ加算 工事原価に対する比率により算定する。 なお、契約保証費については、必要に応じて別途加算 する。 一般管理費等率により 算定し、必要に応じて契 約保証費を別途加算 共通費 共通仮設費 積上げにより算定するか、過去の実績等に基づく直接 工事費に対する比率(以下「共通仮設費率」という。)によ り算定する。 なお、共通仮設費率に含まれない内容については、必 要に応じ別途積上げにより算定して加算する。 一般管理費等 一般管理費等率 計算式 62 共通仮設費の算定 ※公共建築工事共通費積算基準より 《各工事種目に共通の仮設に要する費用》 共通仮設費=【直接工事費×共通仮設費率】+【積上げ額 (共通仮設費率に含まれない内容) 】 項 目 内 容 準備費 敷地測量、敷地整理、道路占有料、仮設用借地料、その他の準備に要する費用 仮設建物費 監理事務所、現場事務所、倉庫、下小屋、宿舎、作業員施設等に要する費用 工事施設費 仮囲い、工事用道路、歩道構台、場内通信設備等の工事用施設に要する費用 環境安全費 安全標識、消火設備等の施設の設置、安全管理・合図等の要員、 隣接物等の養生及び補償復旧に要する費用 動力用水光熱費 工事用電気設備及び工事用給排水設備に要する費用並びに工事用電気・水道料金等 屋外整理清掃費 屋外及び敷地周辺の跡片付け及びこれに伴う屋外発生材処分等並びに除雪に要する費用 機械器具費 共通的な工事用機械器具(測量機器、揚重機械器具、雑機械器具)に要する費用 その他 材料及び製品の品質管理試験に要する費用、その他上記のいずれの項目にも属さない費用 共通仮設費率に含まれない項目(建築工事の場合) 工事内容、施工条件等に応じて変動するため、 個別に積上げて共通仮設費に加算 【工期の影響を受ける主な項目】 ○ 仮設建物費 (監理事務所、現場事務所等) ・・・ 仮設建物の設置期間の長短により費用が変動 ○ 動力用水光熱費 (工事用電気、水道料金) ・・・ 動力用水光熱使用期間の長短により費用が変動 等 63 現場管理費の算定 《工事施工に当たり、工事現場を管理運営するために必要な費用》 ※「公共建築工事共通費積算基準」より 現場管理費=【純工事費×現場管理費率】+【積上げ額 (現場管理費率に含まれない特記事項) 】 項 目 内 容 租税公課 現場雇用労働者(各現場で元請企業が臨時に直接雇用する労働者)及び現場労働者(再下請を含む下請負契約に基づき現場労働に 従事する労働者)の労務管理に要する費用 ・募集及び解散に要する費用 ・慰安、娯楽及び厚生に要する費用 【 積上げ(特記事項(例)) 】 ・純工事費に含まれない作業用具及び作業用被服等の費用 特殊施設における工事記録等の作成費用 ・賃金以外の食事、通勤費等に要する費用 ・安全、衛生に要する費用及び研修訓練等に要する費用 ・労災保険法による給付以外に災害時に事業主が負担する費用 工事契約書等の印紙代、申請書・謄抄本登記等の証紙代、固定資産税・自動車税等の租税公課、諸官公署手続き費用 保険料 火災保険、工事保険、自動車保険、組立保険、賠償責任保険及び法定外の労災保険の保険料 従業員給料手当 施工図等作成費 退職金 法定福利費 現場従業員(元請企業の社員)の給与、諸手当(交通費、住宅手当等)及び賞与 施工図等を外注した場合の費用 現場従業員に対する退職給付引当金繰入額及び現場雇用労働者の退職金 現場従業員、現場雇用労働者及び現場労働者に関する次の費用 ・現場従業員、現場雇用労働者に関する労災保険料、雇用保険料、健康保険料及び厚生年金保険料の事業主負担額 ・現場労働者に関する労災保険料の事業主負担額 ・建設業退職金共済制度に基づく証紙購入代金 現場従業員に対する慰安、娯楽、厚生、貸与被服、健康診断、医療、慶弔見舞等に要する費用 事務用消耗品費、OA機器等の事務用備品費、新聞・図書・雑誌等の購入費、工事写真代等の費用 通信費、旅費及び交通費 工事施工に伴って通常発生する騒音、振動、濁水、工事用車両の通行等に対して、近隣の第三者に支払われる補償費。 ただし、電波障害等に関する補償費を除く。 会議費、式典費、工事実績の登録等に要する費用、その他上記のいずれの項目にも属さない費用 労務管理費 福利厚生費 事務用品費 通信交通費 補償費 その他 【工期の影響を受ける主な項目】 ○ 従業員給料手当 (現場従業員等の給与) ・・・ 現場従業員等の現場従事期間の長短により費用が変動 ○ 法定福利費 (現場従業員等に関する法定福利費事業主負担額) ・・・ 現場従業員等の現場従事期間の長短により費用が変動 等 64 一般管理費等の算定 《工事施工に当たる受注者の継続運営に必要な費用》 ※「公共建築工事共通費積算基準」より 一般管理費等=【工事原価×一般管理費等率】+【加算額 】 項 目 役員報酬 従業員給料手当 退職金 法定福利費 福利厚生費 維持修繕費 事務用品費 通信交通費 動力用水光熱費 調査研究費 広告宣伝費 交際費 寄付金 地代家賃 減価償却費 試験研究償却費 開発償却費 租税公課 保険料 契約保証費 雑費 内 容 取締役及び監査役に要する報酬 本店及び支店の従業員に対する給与、諸手当及び賞与(賞与引当金繰入額を含む。) 本店及び支店の役員及び従業員に対する退職金(退職給与引当金繰入額及び退職年金掛金を含む) 本店及び支店の従業員に関する労災保険料、雇用保険料、健康保険料及び厚生年金保険料の事業主負担額 本店及び支店の従業員に対する慰安、娯楽、貸与被服、医療、慶弔見舞等の福利厚生等に要する費用 建物、機械、装置等の修繕維持費、倉庫物品の管理費等 事務用消耗品費、固定資産に計上しない事務用備品、新聞参考図書等の購入費 通信費、旅費及び交通費 電力、水道、ガス等の費用 技術研究、開発等の費用 広告、公告又は宣伝に要する費用 得意先、来客等の接待、慶弔見舞等に要する費用 社会福祉団体等に対する寄付 事務所、寮、社宅等の借地借家料 建物、車両、機械装置、事務用備品等の減価償却額 新製品又は新技術の研究のための特別に支出した費用の償却額 新技術又は新経営組織の採用、資源の開発並びに市場の開拓のため特別に支出した費用の償却額 不動産取得税、固定資産税等の租税及び道路占有料その他の公課 火災保険その他の損害保険料 契約の保証に必要な費用 社内打合せの費用、諸団体会費等の上記のいずれの項目にも属さない費用 【 加算項目 】 ・契約保証費 ・住宅瑕疵担保履行法による資力確保措置のための費用等 65 3 公共建築工事の円滑な施工確保のための各種取組 この章では、「実勢価格や現場実態を的確に反映した適正な予定価格の設定」や 「施工条件の変更や物価変動等に適切に対応」するための各種取組等を説明し ています。 Ministry Land, Infrastructure, Transport and Tourism Ministryof of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 66 (1) 現場実態を反映した共通費の算定及び条件明示➀ 施工条件明示 ◆ 施工条件明示について (平成14年5月30日付 国営計第24号) 明示項目及び明示事項(案) 明示事項 明示項目 工 程 関 係 1. 他の工事の開始又は完了の時期により、当該工事の施工時期、全体工 期等に影響がある場合は、影響を受ける部分及び内容並びに他の工事 の内容及び開始又は完了の時期 2. 施工時期、施工時間及び施工方法が制限される場合は、制限される施 工内容、施工時期、施工時間及び施工方法 3. 当該工事の関係機関等との協議に未成立のものがある場合は、制約を 受ける内容及びその協議内容並びに成立見込み時期 4. 関係機関、自治体等との協議の結果、特定の条件が付され当該工事の 工程に影響がある場合は、影響を受ける部分及び内容 5. 工事着手前に地下埋設物及び埋蔵文化財等の事前調査を必要とする 場合は、その項目及び調査期間。又、地下埋設物等の移設が予定されて いる場合は、その移設期間 6. 設計工程上見込んでいる休日日数以外の作業不能日数等 用 地 関 係 1. 施工のための仮用地等として施工者に、官有地等を使用させる場合は、 その場所、範囲、時期、期間、使用条件、復旧方法等 公 害 関 係 1. 工事に伴う公害防止( 騒音、振動、粉塵、排出ガス等防止) のため、施 工方法、建設機械・設備、作業時間等の指定が必要な場合は、その内容 2. 工事の施工に伴って発生する騒音、振動、地盤沈下、地下水の枯渇等 が予測される場合、又は、電波障害等に起因する事業損失が懸念される 場合は、事前・事後等調査の区分とその調査時期、未然に防止するため に必要な調査方法、範囲等 安全対策関係 1. 交通安全施設等を指定する場合は、その内容、期間 2. 鉄道、ガス、電気、電話、水道等の施設と近接する工事において施工方 法、作業時間等に制限がある場合は、その内容 3. 落石、雪崩、土砂崩落等に対する防護施設が必要な場合は、その内容 4. 交通誘導員の配置を指定する場合は、その内容 5. 有毒ガス及び酸素欠乏等の対策として、換気設備等が必要な場合は、 その内容 工 事 用 道 路 1. 一般道路を搬入、搬出路として使用する場合 関 係 (1) 工事用資機材等の搬入経路、使用期間、使用時間帯等に制限がある 場合は、その経路、期間、時間帯等 (2) 搬入、搬出路の使用中及び使用後の処置が必要である場合は、その 処置内容 2. 仮道路を設置する場合 (1) 仮道路の仕様と設置期間及び工事終了後の処置 明示事項 明示項目 仮 設 備 関 係 1. 仮土留、仮橋、足場等の仮設物を他の工事に引き渡す場合及び引き 継いで使用する場合は、その内容、期間、条件等 2. 仮設備の構造、工法及びその施工範囲を指定する場合は、その構 造、工法及びその施工範囲 3.仮設備の設計条件を指定する場合は、その内容 建 設 副 産 物 1. 建設発生土が発生する場合は、その受入場所及び仮置き場所まで 関 係 の距離等及び処分又は保管条件 2. 建設副産物の現場内での再利用又は減量化が必要な場合は、その 内容 3. 建設副産物及び産業廃棄物が発生する場合は、その処理方法、処 理場所等の処理条件 なお、再資源化処理施設又は最終処分場を指定する場合は、その受 入場所、距離等の処分条件 工 事 支 障 1. 地上、地下等における占用物件の有無及び占用物件等で工事支障 物 件 等 物が存在する場合は、支障物件名、管理者、位置、移設時期、工事方 法、防護等 2. 地上、地下等の占用物件に係る工事期間と重複して施工する場合 は、その工事内容、期間等 排 水 関 係 1. 排水の工法、排水処理の方法及び排水の放流先等を指定する場合 は、その工法、処理の方法、放流先、予定される排水量、水質基準及 び放流費用 2. 水替・流入防止施設が必要な場合は、その内容、期間 薬液注入関係 1. 薬液注入を行う場合は、設計条件、工法区分、材料種類、施工範囲、 削孔数量、削孔延長及び注入量、注入圧等 2. 周辺環境に与える影響の調査が必要な場合は、その内容 その他 1. 工事現場発生品がある場合は、その品名、数量、現場内での再使用 の有無、引き渡し場所等 2. 支給材料及び貸与品がある場合は、その品名、数量、品質、規格又 は性能、引渡場所、引渡期間等 3. 関係機関・自治体等との近接協議に係る条件及びその内容等 4. 架設工法を指定する場合は、その施工方法及び施工条件 5. 工事用水及び工事用電力等を指定する場合は、その内容 6. 新技術・新工法・特許工法を指定する場合は、その内容 7. 部分使用を行う必要がある場合は、その箇所及び使用時期 67 (1) 現場実態を反映した共通費の算定及び条件明示➁ 施工条件明示 ○ 共通仮設費積上げ項目である仮囲い、交通誘導警備員等を施工条件として明示 ○ 工程に影響を及ぼす施工区分・手順を施工条件として明示→工事費内訳書の作成に反映 ※設計図書への施工条件明示のイメージ 《現場説明書》 例 改修 【例】 仮囲い、工事用出入口、交通誘導警備員に関する施工条件明示 共通仮設費(積上分) 細目別内訳 名称 摘 要 共通仮設費 (率算定分) 現場説明書 ・交通誘導 ・交通誘導 施工手順 ・交通誘導 警備員 警備員 手順1.・・・・ 警備員 30人/日 30人/日 手順2.・・・・ 30人/日 手順3.・・・・ ・交通誘導 警備員 30人/日 数量 単位 単価 1 ※共 通 仮 設 費率 に よ り 算定 共通仮設費 (積上げ分) ※積上げにより算定 備考 式 仮囲い 万能鋼板 H=2.0m 例 243 m 2 ヶ所 交通誘導警備員 30 人 揚重機械器具 1 式 工事用ゲート 凡例 別 紙 00-001 現場実態を踏まえて、標準的な配置計画では、 施工が困難と考えられる場合は、揚重機の能力 や設置期間等について施工条件明示を検討 小計 仮囲い 工事用ゲート 金額 小計 例 《設計図面》 精算変更 も可能に 計 建物 参考【改修(例)】 改修工事の工程(作業範囲及び手順)等に関する施工条件明示 道路 配置図 ○○○○改修工事 設計図面 ○○整備局営繕部 直接仮設 1 式 計 改修 作業範囲毎に区分した工事内訳書の作成 直 接 工 事 費 中科目別内訳 庁舎 科目名称 中科目名称 数量 単位 金額 直 接 工 事 費 中科目別内訳 庁舎 科目名称 中科目名称 数量 単位 備考 ○,○○○,○○○ ○,○○○,○○○ 内装改修 撤去 1 式 ○,○○○,○○○ 内装改修 改修 1 式 ○,○○○,○○○ 計 ○,○○○,○○○ 1.建物 1)庁舎 内装改修 改修 名 称 作業範囲A 作業範囲B 搬入 作業範囲D 作業範囲C 摘 要 数量 単位 単価 金額 ビニル床シート 無 地 厚さ2.5 一般床 熱溶接工法 200 ㎡ ○○○ ○○○ ビニル幅木 高さ60 110 m ○○○ ○○○ 壁 厚12.5 せっこうボード 不燃鋼製下地 張り(GB-R) 突付け 300 ㎡ ○○○ ○○○ 天井 厚12.5 せっこうボード 不燃 張り(GB-R) 突付け 200 ㎡ ○○○ ○○○ 作業範囲A 1 式 ○○○,○○○ 直接仮設 作業範囲B 1 式 ○○,○○○ 直接仮設 作業範囲C 1 式 ○○○,○○○ 直接仮設 作業範囲D 1 式 ○○,○○○ 計 直 接 工 事 費 細目別内訳 備考 金額 直接仮設 ○,○○○,○○○ 内装改修 作業範囲A 撤去 1 式 ○○,○○○ 内装改修 作業範囲A 改修 1 式 ○○○,○○○ 内装改修 作業範囲B 撤去 1 式 ○○,○○○ 内装改修 作業範囲B 改修 1 式 ○○○,○○○ 内装改修 作業範囲C 撤去 1 式 ○○○,○○○ 内装改修 作業範囲C 改修 1 式 ○○○,○○○ 内装改修 作業範囲D 撤去 1 式 ○○,○○○ 内装改修 作業範囲D 改修 1 式 計 ○○○,○○○ ○,○○○,○○○ 計 ○○○ 搬入 1階平面図 設計図面 ○○○○改修工事 ○○整備局営繕部 作業手順等の明示により、数量が複数工区等に分割さ れることから、小規模、僅少数量が多くなる 備考 直 接 工 事 費 細目別内訳 1.建物 1)庁舎 内装改修 作業範囲D 改修 名 称 摘 要 直 接 工 事 費 細目別内訳 無 地 厚さ2.5 1.建物 1)庁舎 内装改修 作業範囲C 改修 ビニル床シート 一般床 熱溶接工法 名 称 摘 要 数量 単位 直 接 工 事 費 細目別内訳 無 地 厚さ2.5 ビニル幅木 高さ60 1.建物 1)庁舎 内装改修 作業範囲B ビニル床シート 一般床 改修 40 ㎡ 熱溶接工法 壁 厚12.5 名 称 摘 要 数量 単位 せっこうボード 不燃鋼製下地 直 接 工 事 費 細目別内訳 無 地 厚さ2.5 ビニル幅木 高さ60 張り(GB-R) 突付け 20 m 1.建物 1)庁舎 内装改修 作業範囲A 改修 ビニル床シート 一般床 60 ㎡ 厚12.5 熱溶接工法 天井 壁 厚12.5 不燃 名 称 摘 要 数量 せっこうボード 単位 せっこうボード 不燃鋼製下地突付け 60 ㎡ 張り(GB-R) 無 地 厚さ2.5 ビニル幅木 高さ60 張り(GB-R) 突付け 35 m 計 ビニル床シート 一般床 ㎡ 40 厚12.5 熱溶接工法 天井 壁 厚12.5 せっこうボード 不燃 40 ㎡ せっこうボード 不燃鋼製下地 突付け 90 ㎡ 張り(GB-R) ビニル幅木 高さ60 張り(GB-R) 突付け 20 m 計 天井 厚12.5 壁 厚12.5 せっこうボード 不燃 60 ㎡ せっこうボード 不燃鋼製下地突付け 60 ㎡ 張り(GB-R) 張り(GB-R) 突付け 計 天井 厚12.5 せっこうボード 不燃 40 ㎡ 張り(GB-R) 突付け 計 数量 単位 60 ㎡ 35 m 90 ㎡ 60 ㎡ 68 (1) 現場実態を反映した共通費の算定及び条件明示➂ 地域外からの労働への対応 ○ 地域外からの労働者確保等に要する費用の積算方法(試行) ◆ 営繕工事における地域外(遠隔地)からの建設資材調達費用に対する積算方法について(試行) 【基本的事項】 ・ 公共建築工事における工事費積算に用いる単価及び価格については、公共建築工事標準単価積算基準第1編総則1基本事項による。 ・ 今般の復興事業等の施工性の確保及び資材調達が困難となる地域の工事費積算について、工事実施段階において当初の調達条件に よりがたい場合に、工事の適正な実施のために必要となる資材購入費用や運搬費用などについて調達の実態を反映して設計変更を行う。 【対象工事】 発注者が工事発注する際に建設資材等の調達が困難と想定される工事 【変更対象項目】 工事実施段階において当初の調達条件によりがたい資材等(仮設材の運搬等に要する費用や物価資料等に掲載される建設資材[鉄筋、鉄骨 鋼材、コンクリート等])にあっては建築場所と同一の県内等から調達できなくなった建設資材の購入及び運搬費等に要する費用 (当初の調達条件、運搬距離が大きく変わる場合に変更対象とする。) ◆ 営繕工事における地域外(遠隔地)からの労働者確保に要する費用に対する積算方法について(試行) 【基本的事項】 ・ 「共通仮設費」及び「現場管理費」のうち以下に示す実績変更対象項目の費用について、工事実施にあたって不足する技術者や技能者を広域 的に確保せざるを得ない場合も考えられることから、契約締結後、労働者確保に要する方策に変更が生じ、公共建築工事共通費積算基準の 金額相当では適正な工事の実施が困難になった場合は、実績変更対象項目の支出実績を踏まえて最終精算変更時点で設計変更を行う。 【対象工事】 ・ 当初設計にあっては、工事実施にあたって不足する技術者や技能者を広域的に確保せざるを得ないと発注者が判断した場合に、設計図書へ 対象工事である旨記載した工事を対象とする。 ・ 変更設計にあっては、不足する技術者や技能者を広域的に確保せざるを得ない状況について発注者及び受注者間で協議を行ったのち、発注 者が対象工事とすべきと判断し、通知した工事を対象とする。 【実績変更対象項目】 共通仮設費:共通仮設費率に含まない項目の費用(仮設用借地料(準備費)、宿舎費(仮設建物費)) 現場管理費:労務管理費(募集及び解散に要する費用、賃金以外の食事、通勤費等に要する費用) 詳細は国交省HPを参照 http://www.mlit.go.jp/common/001084999.pdf 69 (2) 施工条件の変更に伴う適切な設計変更 ○「営繕工事請負契約における設計変更ガイドライン」(案)の適切な運用 国土交通省は、営繕工事の発注において公共工事の品質確保に関する基本理念に則り、 関係機関等との協議を整え、適切な工期で円滑かつ効率的な事業執行に資するよう、平成 26年3月『営繕工事請負契約における設計変更ガイドライン (以下、「26年版ガイドライン」)』を策定した。 ◇構 ◇内 ◇目 成・「設計変更ガイドライン」+「工事一時中止ガイドライン」 容・設計変更及び発注者の事由に基づく工事一時中止における留意事項等 的・発注者と受注者双方の責任の明確化、透明性の向上、円滑な事業実施 ・発注者と受注者双方が工事の施工に際しての共通認識の形成 品確法の改正(平成26年6月施行) 基本理念の追加(将来にわたる公共工事の品質確保とその中長期的な担い手確保等)を 実現するために、発注者の責務が明確化されたことを受け、業界団体等との意見交換を 行い、26年版ガイドラインに必要な見直しを施し、平成27年5月『営繕工事請負 契約における設計変更ガイドライン』を改定した。 ◇主な改訂点 ・指定・任意仮設等の考え方を解りやすく表現 ・Q&A は、ガイドライン本体から切り離し更なる充実を図り、 地方公共団体等に対して周知 70 (3) 物価変動等に伴うスライド条項の適切な運用 ○ 契約約款第25条(スライド条項)の適切な運用 単品スライド (第5項) 全体スライド (第1∼4項) 項目 インフレスライド (第6項) 適用対象工事 工期が12ヶ月を超える工事 但し、残工期が2ヶ月以上ある工事 すべての工事 すべての工事 但し、残工期が2ヶ月以上ある工事 条項の趣旨 比較的緩やかな価格水準の変動に 対応する措置 特定の資材価格の急激な変動に対応 する措置 急激な価格水準の変動に対応する措置 請負契約締結の日から12ヶ月経過後の 残工事量に対する資材、労務単価等 部分払いを行った出来形部分を除く特定 の資材(鋼材類、燃料油類等) 賃金水準の変更がなされた日以降の基準 日の残工事量に対する資材、労務単価等 残工事費の1.5% 対象工事費の1.0% 残工事費の1.0% (但し、全体スライド又はインフレスライドと併用の場合、 全体スライド又はインフレスライド適用期間における 負担はなし) (29条「天災不可抗力条項」に準拠し、建設業者の経営 上最小限度必要な利益まで損なわないよう定められた 「1%」を採用。単品スライドと同様) 可能 なし 可能 (全体スライド又はインフレスライド適用後、12ヶ月経 過後に適用可能) (部分払いを行った出来高部分を除いた工期内全ての 特定資材が対象のため) (賃金水準の変更がなされる都度、適用可能) ほぼ経年的にあり 平成20年に運用通知 昭和49年に運用通知(第1次石油危機当時) 対象 請負額 受発注者 変更の の負担 方法 再 スライド これまでの事例 S=全体スライド変更額=A−B×1.5% S=単品スライド変更額=A−C×1% S=インフレスライド変更額=A−B×1% ただし、A>B×1.5%の場合のみ、全体スライド適用可能 ただし、A>C×1%の場合のみ、単品スライド適用可能 ただし、A>B×1%の場合のみ、インフレスライド適用可能 概要図 S 残工事に対する変動前後の差額(A) 主要材料の変動額(A) (材料費のみを対象) 残工事に対する変動前後の差額(A) S S 請 負 額 (変動前残工事額:B) 請 負 額 (変動前残工事額:B) 出 来 高 12ヶ月以上 契約日 残 工 事 14日以内 請求日 基準日 請 負 額 (変動前対象工事額:C) 既済部分(検査済) 対 象 工 事 残工期2ヶ月以上 工期末 残工期2ヶ月以上前 契約日 適用開始日 請求日 出 来 高 契約日 工期末 賃金水準 の変更日 残 工 事 14日以内 請求日 残工期2ヶ月以上 基準日 工期末 (受発注者協議) 次の賃金水準の変更日まで 【スライド額】 (賃金等変動に対する工事請負契約書第25条第6項(インフレスライド条項)運用マニュアル(暫定版)(営繕工事版)) ○ 材料価格、複合単価、市場単価、見積単価の変動価格を算出する。 71 (4) 設計図書に基づく数量の適切な算出 入札時積算数量書活用方式の試行 営繕工事において、入札時に発注者が示す「入札時積算数量書」を活用して入札に参加することを通じ、 契約後に積算数量に疑義が生じた場合に、積算数量に関する協議を円滑に行うことを目的として、 「入札時積算数量書活用方式」を試行導入(平成28年4月1日以降入札手続きを開始する工事から適用)。 【入札時公開資料】 「入札時積算数量書活用方式」の 対象工事である旨等を明記 現場説明書 仕様書 図面 入札説明書別添 入札説明書 【設計図書】 入札時積算数量書 入札参加者 入札 提出 工事費内訳書 入札参加者は、発注者が示す入札時積算数量書 の積算数量を活用して工事費内訳書を作成 (入札時積算数量書の活用は入札条件ではない) 質問書 入札時積算数量書 は 、 参 考 資 料 では なく、契約事項とし て位置づけ 【契約】 【契約書】 【設計図書】 図面 現場説明書 仕様書 質問回答書 積算数量に疑義 契約書第18条の2に「入札時積 算数量書」に疑義が生じた場合 の確認の請求、受発注者の協議、 訂正等について明記 必要に応じて、協議を行い、 「入札時積算数量書」を訂正 必要に応じて、 請負代金額の変更 受注者発議の協議は、入札時積算 数量書における疑義対象の積算数 量と、受注者が入札時に提出した工 事費内訳書の当該数量が同一の場 合に限る 注1) 赤字は「入札時積算数量書活用方式」の取 組みに関して記載したもの。 注2)入札時積算数量書には、別紙明細は含んで いない 72 《参考》 営繕工事における調査基準価格の算定(H280401∼) 【官房長通知に基づく官庁営繕工事の運用(予算決算及び会計令第85条の基準の取扱い)】 【官房長通知に基づく官庁営繕工事の運用(予算決算及び会計令第85条の基準の取扱い)】 官庁営繕工事 工事費構 成 現場管理費(公共建築工事) 直接工事費(公共建築工事) 材料単価 複合単価 市場単価 見積単価 直接工事費(公共建築工事) (うち現場管理費相当額)→ 90% 工事費構成を 踏まえた補正 共通仮設 費 一般管理費等 現場管理費(公共建築工事) 一般管理費等 共通仮設 10%費 ※ ※一般工事の場合 100% 直接工事費(官房通達) 直接工事費(官房長通知) 官房長通知に 基づく算定 9.5 10 現場管理費(官房長通知) 共通仮設 費 9 10 一般管理費等 9 10 5.5 10 調査基準価格 (税抜き) [凡例] 官房長通知:「予算決算及び会計令第85条の基準の取扱いについて」 (平成16年6月10日付国官会第367号)(最終改正 平成28年3月18日国官会第4020号) 営繕運用:「 「予算決算及び会計令第85条の基準の取扱い」の運用について」 (平成28年3月18日国営積第26号) 直接工事費(官房長通知):官房長通知における直接工事費 直接工事費(公共建築工事):「公共建築工事積算基準」における直接工事費 現場管理費(官房長通知):官房長通知における現場管理費 現場管理費(公共建築工事):「公共建築工事積算基準」における現場管理費 73 「官庁営繕工事・業務メール配信サービス」について 沖縄総合事務局 官庁営繕工事・業務への入札参加を検討される方へ、発注情報のメール配信を開始しました(試行)。 公告日に登録されたメールアドレスに配信します。ぜひ、ご登録ください ○いつでも登録・変更・登録解除ができます。 ○発注情報がメール配信されるのは、それぞれの工事・業務の公告日の午前9時以降です。 【対象となる発注機関と工事・業務種別】 発注機関:国土交通省大臣官房官庁営繕部、北海道開発局営繕部、各地方整備局営繕部及び営繕事務所、 沖縄総合事務局開発建設部営繕課 工事種別:建築、電気設備、暖冷房衛生設備、機械設備(エレベーター)等 業務種別:設計、工事監理、調査検討、測量・敷地調査 【メール配信される発注情報】 原則、入札公告日(または公示日)に、①∼③の内容が配信されます。 ①工事名称、または業務名称 ②工事種別・工事の等級区分・施工場所、または業務種別 ③技術資料(工事)、参加表明書(業務)の提出締切日 なお、正式な内容は入札情報サービス(http://www.i-ppi)にてご確認下さい。 【試行期間】 平成29年3月末までを予定しています。 次年度以降の実施については決定次第、登録されたアドレス宛てにメールでお伝えします。国土交通省大臣官房官庁 営繕部、地方整備局営繕部、沖縄総合事務局開発建設部等のホームページでもお知らせいたします。 74 登録するための手順 沖縄総合事務局 ①沖縄総合事務局開発建設部ホームページ http://www.dc.ogb.go.jp/kaiken/ ②国土交通省ホームページ http://www.mlit.go.jp/gobuild/gobuild_fr2_000007.html ここをクリック! ここから画面に従って、登録手続きをしてください。 75
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