日本医療研究開発機構 (仮称)に ついて 平成 25年 12月 内 閣官房 医療戦 略室 健康 ・ 新独法 (日本 医療研 究開発機構 (仮称))に求 められる役割 に対する有識者 の主 な意 見 上 田龍 三 氏 (愛知医科大学医学部教授) ・ 基礎研究 から迅速 に橋渡 し研究 (丁R)を 果たし、臨床研究 ・ 臨床研究 の一体化し 治験を十分 に行えるような基礎 口 ー た体制整備と双方 に精通した人材育成を図るべ き。また、シーズの正 当な評価 と知財を確保するとともに、シ ズを 製薬企業 にマッチングするシステムの提供 が重要である。 河岡義裕 氏 (東京大学医科学研究所感染症国際研究センター長) ・ 新独法 は、研究開発費助成 と実用化 に向けた研究開発を加速するための支援をその主たる業務とする。研究開 発費助成 においては、研究代表者 の実績を最優先とし、目的達成 に十分な研究開発費を助成することが必要。 ・ 研究開発体制を成 功に導くため、新独法 による実用化に向けた研究開発を加速するための支援業務が不可欠。 ー ー 研究グループの 代表者は、世界をリー ドする学術的な実績を有 し、強 力なリ ダ シップを発揮 できる人材とすると ともに、研究グループ代表者 が、目的達成 のために必 要な共同研究者を国 の内外を問わず参 加させる。 ・ 研究開発体制 の主 目的 である成果の実用化をいち早く推 し進 めるために、外部専門家 とのコンサルテーシヨンや 、 知財 の確保、並びに、随時関連 企業との連携をオーガナイズする。 ー 福 島雅典氏 (公益財団法 人先端 医療振興財 団臨床研究情報 センタ 長) ・ 新独法設立により拡充進化させたシステムは 、基礎研究 ・ 臨床研究を確実 に目標達成に向けて実効性 開発研究 ・ 一 一 が あがるように 気通貫 か つ 元的に管理 できる。 ・ 今後地道 にアカデミック臨床研究機関 (ARO)としての機能を拡充強 化し、日本版"NIH"方式によるR&D一 気通貫 ・ ― 元管理を確立すれ ば間違えなく日本 は世界最強 のイノベーション国家 となる。 一 気通貫する予算枠として9プロジェクトを掲 げ、か つ 、独法研究機関 のインハ ウス研 口 "NIH"方式として一 元管理 ・ ー 究も含 めて疾患にかかる研究すべてを厳密なPDCA管 理下においてイノベ ション創出 に結びつ ける大方針 は卓見。 山中伸 弥氏 (京都大学 iPS細 胞研究所所長) ・ 省庁毎 やプロジェクト毎 に厳格な縦割 りで予算を管理するのではなく、国民 目線 で目指すゴー ルを合理 的 に達 成 で きるよう、異なるプロジェクトや複数府省の予算の相乗りを認める。 L 近藤達也氏 (独立行政法人医薬 品医療機器総合機構理事長) 口 革新 的な医薬品 ・ 医療機器等を迅速かつ適切に社会 に創出させるため、国立医薬品食品衛 生研 究所 (NIHS)、医 薬品医療機器総合機構 (PMDA)、アカデミア等が連 携 し、それぞれ の強みを生 かしてレギュラトリーサイエンス (RS)研究をさらに充実 ・ 強化することが 重要であり、新独法 が相互 の連携、拡充を推進すべ き。 ・ 新独法 が 、開発者 であるアカデミアや企 業等 に対し、個別品 目のそれぞれ の 開発段階 でレギュラトリー サイエンス (RS)概念についての助言や支援といつた役割を果たす べき。 猿 田享 男氏 (慶應義塾大学名誉教授) ・ 中核拠点 ・ 早期探索拠点、その他 のNCに 対して指導 力を発 揮すべ き。また、生 物統計家、治験 コーディネーター (CRC)、データマネージャーなどシーズ 育成 に必要な専門人材を増強すべき。 竹中登 ― 氏 (公益 財団法人 ヒュー マンサイエンス振興財 団会長) ・ アカデミア創薬 の 「 死の谷」応用 開発研究 に対して研究費を提供する。 手代木功氏 (製薬協会長、塩野義製薬株式会社社長) 口 司令塔機能として、透明性を有する評価システム 、先見性 と実力を持 ったP D 、P O 人 材 の確保、知財部 門 の設置 が 求 められ る。 平野俊 夫氏 (総合科学技術会 議有識者議員) ロ シー ズを絶やさない努力が引き続き求められる。 ・ 我が国の医療分野の研究開発全体を俯敵した上で、「 種」にあたる基礎研究にどれだけ投資 し、また、橋渡 し研究 や応 用研究にどれだけ投資するかを判断することが必要。 ・ 研究そのもの へ のファンドからシーズマネージメントに投資するという発想 の転換 が必要。 森下竜 一 氏 (大阪大学大学 院医学系研究科教授) ・ 従来の文科省、厚労省、経産省 の枠組み にとらわれない予算体系 が重要。橋渡し研究 ( 丁 R ) への重点的な予算化 が重要 。 ・ 再生医療、遺伝子治療、次世代ワクチン、パンデミック対策など政策的課題 へ の 対応も必要。 一 医療分野 のフアンディング機 能 を新独法 に 元化 する効 果 現 状】 【 ・ 国の医療分野の研究開発へのフアンディングは、主と して基礎研究段階は文部科学省、臨床研究 治験段階 は厚生労 働省、産業化 に係る研究開発は経済産業省がそれぞれ実施。 <課 題> 各省 ごとに助成要件等 が異なるた め、研究段階が進んだ研究者が新 し いフ ァン ドヘの申請 を躊躇 し、基礎 研究の円滑な実用化 を妨げる一 因 と の意見 もある。 J5) <新 立 独 法 設 助成要件等 を統一化 し、新独法の 下に置かれるプログラムディ レク ター ( P D ) が プ ロジェク トを基礎 研究段階か ら実用化まで一気通貫で 管理。 <効 研究開発 に係 る情報 を各省 ごと に保有するため、政府全体で必ず しも円滑に情報の共有化が図られ ず、研究課題 の採択に当た り、効 率的 ・効果的とは言 えな い側面が あるとの意見もある。 研究者 にとつて、国の フ アン ド の全体像 の把握が困難であ る こと や フ ァン ドの 申請手続 きが統 一 さ れ ていな いため、フ ァン ド確保 の ための雑務が多く、研究 に専念 で きな い との意見 もある。 ↓ ↓ 新独法 に国の研究開発に係 る情 報が一元的に集約 され、PDが 国 全体の研究開発の状況を俯敵 した マネ ジメン トを実施。 新独法が一元的にファンデ ィン グを実施する ことで、ファン ドの 情報 ・申請窓 口が新独法 に一本化 され、申請手続きも統一化。 よ り高 い成果が期待 できる研究 課題 の採択を効率 的に行 うことが できる。また、研究開発 に係 る設 備 ・機器整備 において も重複投資 が行われな い といつた効率化 が期 待 される。 ファンド確保 のための事務作業 と いつた研究活動 以外の雑務 が軽減 される。この結果、研究開発 に専念 できる環境を整えることで、研究者 が 一層 の 成果を上げることが期待さ れる。 果> 研究者 は、基礎研究段階か ら実用 化までの 全工程を俯臓 して、研究開 発の進捗 に応 じた最適のフアン ドを 切れ 日な く確保できる。 この結果、 基礎か ら実用化まで 円滑 に研究がで き、実用化の加速が期待 される。 医療分野 の研究開発関連予算 のうち新独法 一 元化対象経費 主な事 業 ジャパンロ キヤンサーリサーチ・ 211 プロジェクト ○ 次世代がん研究 シーズ戦略的育成プログラム 脳機能ネット ○ 脳科学研究戦略推進 プログラム ・ ー ロ プ ジェクト 80 ワ クの全容解明 脳とこころの健康大国実現プロ 98 ジェクト ○感染症研究国際ネットワーク推進プログラム 22 新興 口 再 興感染症制御 プロジェ クト 40 難病 克服 プロジエクト 26年 度 要求 ・ 要 望額 1,382 ( 単位 ) 億円 88 ○オーダーメイド医療の実現プログラム 32 0創 薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業 39等 ○ 再生医療実現拠 点ネットワークプログラム 90 ○ 研究成果展開事 業 ( A 一S T E P 、S 一 イノベ 、産学共創) の 一部 19等 革新 的 医療技 術創 出拠 点プロ ジェクト ○ 橋渡し研究加速ネットワー クプログラム 文科本省等 ( 除く独法) 442 161 再 生 医療 の 実 現 化 ハ イウェイ構 想 164 ○ 革新的がん医療実用化研究事業 一 ○ 長寿 ・ 障害研究開発経費 の 部 ○ 感染症対策総合研究 の一部 87 9 18 ○ 生活 習慣病 ・ 難治性疾患克服実 用化研究事業 の 一部 厚労 本 省 ( 除く独法) 496 83 疾病 克服 に向けたゲ ノム 医療 74 実現 化 プロジェクト ○ 臨床研究中核病院 整備事業 34 ○ 先端的基盤開発研究経費 の一部 30等 医薬 品創 出 の 基 盤 強 化 に 向 け て 210 医療機器研究発掘支援事業 0先 駆的医薬品 ・ オ ー ル ジヤパ ンでの 医 療機 器 開 発 164 ○ 医 工連携事業化推進事業 その 他 237 28 46 システム研究開発 ○ 未来医療を実現す る医療機器 ・ 43 事業 経産本省 (除く独法 ) 108 ○ 再 生医療等の産業化 に向けた基盤開発事 業 25 O次 世代治療 ・ 診 断実現 のための創 薬基盤技術開 発 60等 nce and Techndogy Agency) ※ 1(独 )科学技術振興機構 (Japan Scに ( 注¬) それぞれのプロジェクトの中には一部再掲がある。 ー・ ( 注2 ) 計数はそれぞれ 四捨五入によっているので、端数において合計と一致しないものがある。 ※2(独 )新 エネルギ 産業技術総合開発機構 (New Energy and lndustnal Technobgy Development Organizauon) 新独法職員数 及びその移管 元 新独 法 移 管 元 (平成 26年 度 ) 厚 生 労働 省 7人 経 済 産 業省 4人 (独)科学技 術振興機 構 102人 102人 (独)理化学研究 所 10人 (独)医薬基盤 研究所 28人 エネルギ (独 )新 機構 11人 産業技術総合 開蘭 注注注 上 記 は雇用期間 の定めのない職員。 上 記 の他 、外部委託等 により予算 の執行を補 助する者を含 めて事業を運営。 栄養研究所 と統合予定。 ( 独) 医薬基盤研究所 は、( 独) 国立健康 口
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