震源は活断層に添って北東(大 分)と南西(鹿児島)方向に移動し ていますが、その先には、新潟大 学・立石名誉教授が2年前、原子 炉から北東約800mの山中に表 れている断層が原発敷地方向に 延びていると指摘した川内原発 があります。 余震と 降雨によ る土砂災 害に加え、 原発への 不安が高 まり、運 転中止を 求める声 が上がっています。 福島原発第1号機の水素爆発 死者48名、不明者2名という甚 大な犠牲と被害をもたらした「熊 本地震」はいまだ収束していませ ん。お亡くなり になった方々、被 災者の皆さんに心からお悔やみ とお見舞いを申し上げます。 4つのプレートに圧せられ2千 を超す活断層が走る地震列島日 本。震災の都度、尊い人命を守り 被害を最小限に抑えるための対 策、救助・救援、復興・復旧体制 の確立が問われます。 大分県出身の吉田ただとも参 議院議員(党首)、宮崎県出身の 福島みずほ参議院議員(副党首) は、「川内原発をただちに中止す べき」と追求しています。しかし、 安倍政権は「止める必要はない」 と、フクシマの教訓を生かそうとし ていません。 少なくとも、先ずは地震が収ま るまで停止させ、参議院選挙で 「脱原発」という国民的な意思 を表しましょう。 安倍首相はア ベノ ミクス効果 で雇用と賃金の 改善を強調して います。しかし、 厚生労働省の 報告では、201 4年10月1日時 点の正社員以外の非正規雇用労 働者は1,960万人で、全雇用者 の40%でした。 下のグラフに見るように、15~24 歳では48.6%と約半数に達して います。さらに昨年一年間に非正 規雇用者は増え2,015万人に達 しています。 果たして本当に給料は上がった のでしょうか。ほとんどの人にその 実感はありません。国税庁の「民間 給与実態統計調査」では、確かに2 014年平均給与額は前年より1万 4千円増えています。しかし、それ は正規雇用の、ほんの一部の大手 企業だけです。正規労働者の年平 均給与が473万円なのに対し、非 正規雇用は168万7千円と3分の1 で、格差が一段と広がっています。 一方、企業の内部留保金は27兆 4千億円増え、過去最高の354兆 円に達しています。この内部留保 金で賃金・労働条件の改善を図り、 勤労者の暮らし再建することで、購 買力は回復し、経済の好循環化を 図ることができます。 消費税増税をしなくても、企業が 本来納めるべき税金を免除・減額 している「租税特別措置」を見直 しさえすれば、医療・介護・年金・福 祉や子育て支援に必要な原資は十 分にまかなえます。
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