海外安全対策情報(2016年1月~3月)

海外安全対策情報
1 社会・治安情勢
当地最大の懸案事項である殺人発生件数は,2016年1月から3月にかけて,20
00件(前年同期比約56.2%増)にまで達しており,その背景には,当地治安当局に
よるテロ組織「マラス」に対する取り締まり強化に対し,「マラス」の反発が強まり,至
る所で銃撃戦や警察官を狙った殺人事件が多く発生しています。
また,「マラス」が引き起こす一般犯罪として,路線バスに対する一斉射撃や,マラス
内部の抗争に一般人が巻き込まれ殺害されるケース,交番等に手榴弾が投げ込まれる等
の事件が頻発しており,今後も治安情勢を注視していく必要があります。
なお,目下のところ,日本権益及び日本人に対する直接的なテロの脅威は確認されて
いませんが,これらの犯罪に遭遇しないためには,不要不急の外出を避け,仮に外出す
る際にも危険とされる場所には立ち入らない等,十分注意する必要があります。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
2016年 1月~3月犯罪別被害統計(国家文民警察速報値)
殺人
2,000件(前年同期比約56.2%増)
殺人未遂
286件(同66.0%増)
傷害
680件(同22.2%減)
強盗
826件(同16.1%減)
窃盗
1,378件(同22.6%減)
車両強盗
351件(同14.9%増)
車両盗難
607件(同21.1%増)
配送車強盗・窃盗
交通事故死
41件(同26.8%減)
278件(同7.2%増)
(1)強盗及び窃盗被害は前年同時期に比べ減少していますが,依然としてその数値は高
く,最近では信号待ちで車両を停車した瞬間に,拳銃を持った強盗に脅され,金品を奪い
取られる事件や,夜道を歩行中,背後から複数の男たちに羽交い締めにされ,金品を奪い
取られる等の事件が発生しておりますので,引き続き注意を要します。
(2)その他治安情報等は,在エルサルバドル日本国大使館ホームページ及び外務省海外
安全ホームページに掲載していますので,こちらもご参考としてください。