平成27年度 自己評価・自己点検 1.教育理念・教育目標 ≪教育理念≫ 一人ひとりの幼児が、夫々の発達課題に則して、自己の能力を十分に生かし、価値のある人生を送 ることができるように、神を敬い、他の人々と親しみ合い、身近な自然に対する豊かな感性を磨く よう、指導と援助を与えて、幼児の健全な園生活を図る ≪教育目標≫ 明るく逞しく、心豊かで、調和の とれた円満な人間性の基礎を育む ○園の創立理念・建学の精神にあるキリスト教理念を理解している 74→81→89 93→100→100 園の教育理 ○カトリック園としての教育方針に共感している 念・教育方針 ○園の方針、園長の考えについて園長や教職員と話し合っている 56→69→63 の理解 ○園の目指す幼児の姿を具体的にイメージできる 78→83→93 ○教育目標が現代社会の要請や必要に応える内容となるよう努力している 67→81→67 ○幼稚園教育要領を理解し、生かしている 67→69→59 幼稚園教育 ○幼稚園教育要領について、園長や教職員と話し合っている 41→58→52 要領の理解 ○幼稚園教育要領について、幼児の姿や環境の構成、教師のかかわり 59→67→67 など具体的な事例を想起できる 2.年間目標 年少「基本的な生活習慣を身につけ、教師や友だちに親しみ、安心して園生活を過ごす」 年中「豊かな経験や活動に意欲的に取り組み、共に育ち合う」 年長「自分で考え、自ら正しいことを選択して行動する」 3.学級経営のためのクラス別自己点検・自己評価 評 ① 価 項 目 達成率(%) 子どものことについて常に教師間で話し合い、クラス・学年の枠を超 えて情報を共有し、クラスの出来事や保護者からの様々な要望、意見に 78→86→81 ついては園長や主任、学年主任等に報告、連絡、相談をしているか。 ② 子どもの健康で安全な生活を保障するために、施設・設備等の安全点 67→72→74 検・衛生管理を定期的また随時行い取り組んでいるか。 ③ 一人ひとりが神に愛されている意識を育て、家庭の事情・国籍・能力 93→94→93 などでの差別を植えつけないような配慮がなされているか。 ④ 一人ひとりの子どもが、友だちとふれあい、お互いの良さを認め、安 74→86→89 定感を持って人間関係が育つような保育がなされているか。 ⑤ 子どもや保護者との対応には公平さを欠かないようにし、一人ひとり 78→86→81 の子どもの内面をより深く理解するように努めているか。 ⑥ 絵本や物語などに親しませ、想像力やことばに対する感覚を大切に育 85→92→93 てているか。 ⑦ 教師が各々の得意分野の能力を生かし、その育成につとめ、教師間の 78→78→63 良さを生かし合って信頼と協力が築かれているか。 ⑧ 明るく爽やかに挨拶をこころがけ、正しい日本語・ていねいなことば 63→72→78 で語りかけ、相手の話も耳を傾け、最後までしっかりと聞いているか。 ⑨ 研修会には自己課題を持って、事前にその内容を確認したり、自分な 59→69→63 りの考えをまとめ、保育に生かせるような成果を出しているか。 ⑩ 保育の専門知識や技能のほかに、趣味や読書・ボランティア活動等、 59→67→74 社会的な環境にも目を向け、人間性の幅を広げる努力をしているか。 4 . 重 点 的 に 取 り 組 む 項 目 の 達 成 及 び 取 組 状 況 <年 少 児 > ≪重点目標≫ 絵本や紙芝居に親しみ、豊かな感性を育て、表現することを楽しむとともに、思いやりの心 を育む 評 価 項 目 “一人ひとり”と“みんな”の関係を常に考えながらかかわってい ① る 達 成 率 (% ) 63→ 66→ 81 善 悪 の 判 断 、い た わ り 、思 い や り な ど の 道 徳 性 を 培 う う え で も モ デ ② ルと 74→ 86→ 81 なっている 弱 い 者 、小 さ い も の を 大 切 に さ れ た キ リ ス ト の 姿 に 倣 お う と し て い ③ る ④ 絵本や物語を使って、想像力やことばに対する感覚を育てている ⑤ 一人ひとりが安定感を持ち、友だちと協力したり、思いあったり、 助け 89→ 92→ 81 89→ 97→ 89 67→ 83→ 74 あって生活できるようにしている ⑥ 生 活 や 遊 び の 中 で 、 頑 張 っ た り 、我 慢 し た り 等 の 豊 か な 心 の 体 験 が 得られ 74→ 72→ 85 るようにしている ⑦ 楽しい雰囲気で安心して遊びこめる環境構成をしている ⑧ 日 々 の 保 育 の 記 録 を と り 、自 ら 検 討 す る と と も に 、教 員 間 で 話 し 合 い、次 85→ 86→ 85 74→ 69→ 63 の計画に生かしている ⑨ お互いを尊重し愛し合い、赦し合う平和の教育を大切にしている 81→ 86→ 93 ○取り組み状況 ・年間を通して、絵本や紙芝居を視聴しながら日本の行事について知ったり、絵本の世界に 入り込みながら想像力を広げていったりする教材として活用していた。視聴するなかで子 どもたちのことばを大切に受け止め、製作活動へとつなげたり、さらにはグループ活動ま でつなげたことは、子どもどうしの関わりが広がっていく大きな要因となった。 ・友だち関係が広がり、一緒に遊ぶなかで関係が深まったことで、物の取り合いや友だちの 気持ちに気づけずトラブルになることが増えた。教師は様子を伺いながら、どうしても必 要だと判断した場合は間にはいるように心がけてきたところ、簡単なトラブルを対処して い く な か で 思 い や り の 心 を 持 ち 、友 だ ち の 気 持 ち を 考 え る こ と が で き る よ う に な っ て き た 。 ・グループでの活動を増やしてきたことは、役割分担を経験したり、協力しながら仕あげて いく達成感、満足感を味う機会となり、年中児での活動にもよい影響を与えると思った。 5.重点的に取り組む項目の達成及び取組状況<年中児> ≪重点目標≫ 幼児が自ら活動を生み出していけるような環境を構成し、友だち関係を深めながら自己発揮していく 評 価 項 目 達成度(A~D) ① 神の配慮や恵みを伝え、感謝する心を育てようとしている 93→92→93 ② 自然に対する感性を持ち、命の尊さを感じている 81→81→67 ③ 幼児が自ら活動を生み出していけるような場や空間の構成をしている 63→89→81 ④ 身近な事象(自然的事象・社会的事象)や動植物と触れ合い、親しむと ともに、生命の大切さや畏敬の念を感じとれるように努めている ⑤ 絵本や物語等を使って、想像力やことばに対する感覚を育てている ⑥ 表現活動を通して、工夫したり、考えたり、幼児なりの創造性を発揮でき るように努力している ⑦ 幼児同士のかかわりの中で、その姿の内にある心の動きについても推測す るようにしている 74→86→78 93→86→89 70→97→89 85→86→85 ⑧ 幼児が遊びを深めていくためのヒントやアイデアを提供している 78→92→93 ⑨ “一人ひとり”と“みんな”の関係を常に考えながらかかわっている 85→78→89 ⑩ 生活や遊びのなかで、頑張ったり、我慢したり等の豊かな心の体験が得ら れるようにしている 81→72→81 ⑪ 一人ひとりの幼児の思いを把握して寄り添いながらかかわっている 93→86→81 ⑫ 幼児のささやかな成長が理解できて、それを喜ぶことができる 96→89→100 ○取り組み状況 ・年間を通して行った食育の活動は、子どもたちに食べることのうれしさや楽しさが十分に実感でき る活動であったと同時に、食べ物を大切にしようと思う心を育てることにもつながった。 ・製作活動は細かなものからダイナミックなものまで、季節に応じて環境構成を工夫しながら楽しん でいる姿が見られた。想像するだけでなくそれを実現できるだけの技術力も身につけた。 ・3学期には子どもどうしが共有・共感しあえるような活動に取り組み、教師は自分とは違う意見に も気づけるよう導くことを心がけ、子どもたちの育ちを願いながら活動を展開してきた。活動を展 開していくなかで自分らしさを出しながら、友だちの良さにも気づき、遊びの中では友だちとの会 話が増え、自然と関わりが深まっていった。 ・行事の練習では、一人ひとりにあった指導を工夫して行った。 6.重点的に取り組む項目の達成及び取組状況<年長児> ≪重点目標≫ 自分で考えようとする力の育ちを認め、達成感を味わえるように配慮する 評 ① 価 項 目 達成度(A~D) 日々の祈りや日々の生活の中で、神さまを身近に感じ、感謝する心を育ん 81→86→85 でいる ② 幼児一人ひとりの性格や個性を把握するように努めている ③ 幼児が自ら考えたり、工夫したり、自発的に行動していけるような見守り 100→94→100 85→92→96 方をしている ④ 幼児が自ら活動を展開していけるような場や空間の構成をしている ⑤ みんなが一緒に触れ合える遊びを取り入れ、集団の中の自分の役割に気づ 93→94→96 70→81→89 き、協力し合う楽しさを味わえるよう工夫している ⑥ 季節の変化に応じた環境構成をしている 70→92→74 ⑦ 食べ物を大切にし、感謝する心を育てる配慮をしている 81→86→85 ⑧ 絵本や物語等を使って、想像力やことばに対する感覚を育てている 89→75→89 ⑨ 表現活動を通して、工夫したり、考えたり、幼児なりの創造性を発揮でき 85→94→96 るように努力している ⑩ 幼児のささやかな成長が理解できて、それを喜ぶことができる 100→100→100 ○取り組み状況 ・年間を通して行ってきた廃材を使った製作活動では、最初は個々で行っていたものが徐々にグループ 活動となり、最後には学年全体での製作にまで発展していった。活動が展開していくなかでそれぞれ が自分の役割を意識したり、他者の意見を受け止めたり、自分の意見の伝え方を工夫したりできると いうとてもいい活動になった。 ・時に意見が合わず、ぶつかることがあったが、納得がいくまで話し合い、解決しようとする姿が見ら れたのはとても大きな育ちであったと思う。 ・教師は子どもたちの活動の展開を見守り、子どもたちの充実感を満たせるように援助をしていったこ とは、子ども自身が他者と対するときの姿勢にも変化を見せていった要因の一つになったと思われる。 ・就学に向けて「自分のできることは自分でする」という点に重点をおいて1年間すごしてきたが、さ らには「相手の気持ちを考えながら、楽しんで生活する」という姿も見られるようになったのは、今 後の生活に期待を持てると思った。 ○今後の課題 <年少児> ・絵本や紙芝居をクラスで楽しむことによって、個々の思いを共有し、同じ思いを持つ友だちの存在 や思いを共有できる喜びにきづくことができた。また、毎日の読み聞かせにより絵本と触れ合う機会 が持て、それが活動の展開のきっかけとなり豊かな感性を育む土台になったと思う。 ・思いを共有できることの喜びから、少人数のグループで1つの課題(鬼づくりや当番活動など)に 取り組むことの楽しさ、達成感を感じられるようになったので、今後はクラス全体で行える簡単なル ールのある遊びへとつなげていきたい。 ・異年齢児との交流を楽しむ様子もいろいろなところで見られ、年中・年長児への憧れの気持ちも高 まっており、進級への期待感も感じられる。次年度もさまざまなことに臆することなく挑戦する意欲 を高めていってほしい。 <年中児> ・年少児から続けて行ってきた表現あそびや製作活動では、教師の提示を待つばかりでなく、それぞ れがアイデアを出し合って役割分担をしながら意欲的に取り組んでいる姿が随所に見られた。今後も 子どもたち自身が想像し工夫しながら行えるような活動をさらに展開していって欲しい。 ・遊びの中ではグループを作って遊ぶ姿が多く見られ、そのなかでも譲り合う心、自分たちが作った ものを大切に思う心などが育まれてきた。次年度は、ルールのある遊びを取り入れながら、集団のな かで規範意識が向上したり、社会性をさらに身につけていって欲しい。 ・年度当初に予定していた植物の栽培が予定していたより少なかったのは反省点である。ぜひこれま で行ってきた食育の一環として、次年度につなげてほしい。 <年長児> ・年間を通して子どもたちの「やってみたい」という気持ちを大切に、保育内容を計画し、環境設定 の仕方を考えるように心掛けてきた。 ・3 学期の参観日には日々の活動の流れを取り入れ、教師誘導型ではなく、子どもたちの自主的な活 動に重点を置いてすすめられたことは、小学校に行っての活動への大きな自信につながったと思われ る。また、グループによる活動では自分の思いを伝えることや、相手の思いを受け入れることを繰り 返しながら、他者との関係を考える非常に大切な時間となった。 ・就学に向けて、活動に積極的に取り組む姿勢、こんなにぶつかった時に自分で解決しようとする力 が育ってきており、今後の活躍に大いに期待できる力が育っている。
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