豊岡市地域福祉計画の策定方針

豊岡市地域福祉計画の策定方針
1.豊岡市地域福祉計画策定の背景
全国的に、人口減少・少子高齢化が進行し、地域社会や家族のあり方が大きく変化する中
で、地域福祉の役割、とりわけ地域における新たな支え合いを地域住民等とそれらを支援す
る専門職との連携・協働のもとで推進していくことが求められています。
豊岡市(以下、
「市」という。)では、すべての地区公民館区域で「新しい地域コミュニテ
ィ組織」を平成29年度までに立ち上げ、それぞれの地域課題に対して、住民同士で取り組
みを進め、対策を実施していくことになっています。
一方で、団塊世代が75歳以上となる2025年(平成37年)を目途に、誰もが住み慣
れた地域で安心して暮らしていけるように、住まい・医療・介護予防・生活支援が一体的に
提供される仕組み、「地域包括ケアシステム」の構築を進めていく必要があり、すべての住
民が主体的に地域づくりを進めていくためにも、住民、地域団体、事業者、社協、行政等の
役割を明確化することが必要となってきています。
この様な点を踏まえ、市および、市社会福祉協議会(以下、
「市社協」という。)は、地域
住民や社会福祉団体、あるいはボランティア等、地域に関わるすべての人たちと協働して、
地域福祉を推進することが必要です。
そこで、住民、地域団体、事業者、社協、行政等それぞれの役割と協働のあり方を明確化
するべく、行政計画である地域福祉計画と,具体的な実施のあり方に関する計画である市社
協の地域福祉推進計画を一体的に策定していきます。
【参考事項(別紙1)】
現状では、次の計画を市と市社協が個別に策定し、互いに連携をとりながら地域福祉の推
進を図っている。
(1)豊岡市地域福祉計画
地域福祉計画は、社会福祉法第107条の規定に基づき、総合計画の地域福祉の分野を
担うものであり、障害者福祉計画、老人福祉計画・介護保険事業計画など、各分野別計画
の上位計画として位置付けられている行政計画。
(2)豊岡市地域福祉推進計画
社会福祉法第109条により地域福祉の推進を図ることを目的とする団体として位置
付けられた社会福祉協議会が、地域福祉を推進するため策定した行動計画。
2.策定方針・策定方法
豊岡市地域福祉計画の策定にあたっては、現行の地域福祉計画と地域福祉推進計画の進行
管理や庁内、各種関係機関等の取り組み状況から見える地域課題を整理・分析するとともに、
市がめざす「新しい地域コミュニティ組織」を中心とした新たな地域支援・地域活動の展開
を位置付けていきます。
あわせて、市民アンケート調査やパブリックコメント等を実施し、市民とつくる計画づく
りに取り組みます。
3.計画期間
豊岡市地域福祉計画は、平成29年度から平成33年度までの5か年計画とします。
4.策定スケジュール(別紙2)
豊岡市地域福祉計画は、平成28年度中に策定するものとし、別紙2(豊岡市地域福祉計
画策定スケジュール)に基づき進めます。
5.策定体制(別紙3)
(1)策定委員会
地域団体の代表者、福祉、保健、医療関係者、公募に応募した市民、関係行政機関の職
員、学識経験者の18名で構成する豊岡市地域福祉計画策定委員会で策定を行います。
(2)市民参加
市民の皆さんから幅広い意見や提案を反映させるために、広く市民を対象として市民ア
ンケート調査(無作為抽出 2,000 人)や市内福祉各種団体・事業所、新しい地域コミュニ
ティ組織等を中心としたグループインタビュー、およびパブリックコメント等の実施によ
る市民参加の計画策定を実施します。
(3)庁内体制
市関係課及び、社会福祉協議会で構成する「豊岡市地域福祉計画作業部会」(別紙4)
により、全庁的な体制で地域福祉計画の策定に必要な資料を作成し、豊岡市地域福祉計画
策定委員会に提案します。