2016年春号(vol.85)

スーパースマイル
2016 年(平成 28 年)春号(vol.85)くしま矯正歯科通信
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8020達成は良い咬みあわせから
“8020”という言葉は御存じでしょうか。
“80 歳で 20 本自分の歯があれば たいていの食べ物はきちんと咀嚼できる。咀嚼
能力は全身の健康と関連するので QOL の向上につながる”という事です。
下の写真の方は 82 歳の男性です。すごくお元気でしっかりしておられます。
すべての歯がありますし 歯並びも良く虫歯などもありません。
“このような 8020 を達成している方々は 皆さん、受け口や出歯などの骨格の
問題がない普通の顔で、また乱杭歯なども無く、咬みあわせが良い人がほとんど
だった”という有名な研究があります。
言い換えれば 歯並びが悪いと虫歯や歯周病になりやすく、ひいては将来
歯が徐々に無くなっていく傾向があるという事です。
写真は 16 歳の高校生ですが
発生しています。
歯並びが悪くすでに多くの虫歯があり、歯周病も
このまま放置しておくと 10 年後、20 年後の口腔内がどんなになっているかは、
容易に想像できます。この方は当院で数年間 矯正治療を行いました。
3年かかりましたが、良い咬合になりました。
下の写真は 16 年後 41 歳に定期健診で来院された時の口腔内です。咬合が安定し
ているだけでなく 新しい虫歯などは出来ていませんし歯肉も健康です。
下の写真は 35 歳の方です。歯並びが悪いという事で来院されました。
ご覧のように多くの治療中の虫歯やかぶせた歯が多くありました。
できるだけ過去に治療を受けた歯や予後不良と思われる歯を抜去し、健康な歯を
残す治療方針を立てて治療を行いました。
大変熱心な患者さんで、数年後には右のような結果になりました。
咬みやすくなったし、歯の手入れも楽になったと喜んで下さいました。
こうなったことにより、この方は 10 年後、20 年後もご自分の歯が多く残り 健康
な毎日が過ごせるわけです。
数年間の矯正治療を受けることは大変なことですが、決して見た目の為だけでは
ないことを、ご理解いただければありがたいです。