実 施 要 項 - バイオメディカルサイエンス研究会

バイオセーフティ技術講習会
(病原体等安全管理技術者養成講座)
実 施 要 項
<基礎コース・第40期>
(平成28年度・前期)
会
期:平成 28 年 6 月 20 日(月)
、21 日(火)
、22 日(水)3 日間
会
場:① 幕張セミナーハウス (千葉県習志野市茜浜 2- 3-2 TEL:047-452-0670)
② バムサ環文研研究棟 (千葉県習志野市茜浜 1-12-3 TEL:047-451-2419)
平成28 年4月
特定非営利活動法人
バイオメディカルサイエンス研究会(略称:バムサ)
〒141-0021 東京都品川区上大崎2-20-8 日本感染症医薬品協会ビル 3 階
TEL:03-5740-6181 FAX:03-5740-6185
E-mail:[email protected] , http://www.npo-bmsa.org
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バイオセーフティ技術講習会<基礎コース>について
・背景と目的
現代社会が生み出した医療公衆衛生分野における新しい問題すなわちエマージング(新興)感
染症およびリエマージング(再興)感染症との戦いが続いております。
1993 年、世界保健機関(WHO)は、「人類は未だ感染症の脅威にさらされている。病原微生
物の新たな挑戦に緊急に対処しなくてはならない。
」との警告を発し、現在もこの警告に対応すべ
く感染症防止対策に世界中の努力が傾けられているところです。
因みに、2002 年に中国で発生した重症急性呼吸器症候群(SARS)
、2009 年 4 月にメキシコで
端を発したとされるインフルエンザ(H1N1)
、そして本邦においても 2010 年の口蹄疫や 2011
年の腸管出血性大腸菌 O111 集団感染が発生するなど感染症に広く注意が傾けられています。ま
た、2013 年には再び中国を発生源とする高病原性鳥インフルエンザ(H7N9)や、海外渡航歴の
ない重症熱性血小板減少症候群(SFTS)感染患者が本邦で初めて報告され、さらに、2012 年の
中東呼吸器症候群(MERS)や鳥インフルエンザ(H7N9)が本年1月に二類感染症に追加され
ました。一昨年は、アフリカに端を発するエボラ出血熱の感染拡大や我が国でのデング熱の広が
り、昨年の韓国での MERS の広がり、今年に入ってブラジルでのジカ熱の発生、また、4 月に都
内警察署で結核の集団感染が起こり、その際、解剖担当医師から保健所への報告義務を怠ったと
されています。依然として感染症への警戒と対策が国内外に強く求められております。
これらの感染症対策と相俟って微生物関係施設においては病原体等の試験検査および実験研究、
遺伝子組換え技術、医薬品等の開発研究・製造などの様々な分野におけるバイオセーフティを確
保する必要性が常に求められております。さらに院内感染防止や災害時における病原体等の管理、
そしてバイオテロなどに対するバイオセキュリティも世界的な重要課題となっております。
このように社会の脅威と不利益に直結する多岐にわたるバイオセーフティの課題に対応するた
めには専門的な教育と訓練が不可欠です。
本基礎コースではこれらの諸問題を視野におき、バイオテクノロジー分野も含めたバイオセー
フティ関連業務に従事される方々を対象として、バイオセーフティに必要とされる「ソフト」と
「ハード」両面の基礎的な知識と技術を習得していただくことを目的とします。
・到達目標
環境微生物を含む病原体等並びにバイオ関連機器等の正しい取り扱い方について基本的な知識
と技術を習得し、その応用に至る実践的な内容について理解を深めることにより、バイオセーフ
ティ専門技術者としての資質が備わることを目標とします。
・講習会の形式
講義(座学)と実習等の形式により実施します。
・認定証の発行と認定の更新
本講習会の受講修了者で「認定試験」の合格者には当会の「認定証」を発行します。本認定は
概ね3年毎に更新することができます。認定の更新方法及び手続き等は当該年度に直接更新対象
者へご案内します。平成 28 年度中の講習会で認定された方々の、一回目の認定更新年度は、平成
30 年度(31 年 3 月)の予定です。
なお、平成 25 年度から認定更新の新制度が導入されました。講習会時に説明があります。
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平成28年度・前期<基礎コース・第40期>実施要項
1.コース名:バイオセーフティ技術講習会 基礎コース第40期
2.講習期間:平成28年6月20日(月)~6月22日(水)の3日間
3.日程概要:時間は現在の予定時間です。正しくは別紙「カリキュラム」によります。
第 1 日目 平成28年6月20日(月)9:10~17:00 座学
第 2 日目 平成28年6月21日(火)9:30~18:30 実習・座学・意見交換会
第 3 日目 平成28年6月22日(水)9:30~17:40 実習・座学・認定試験
(第 2、3 日目は受講者を班分けして、実習と座学を交代で実施します)
4.会
場:
「幕張セミナーハウス」及び「バムサ環文研研究棟(略称:習志野ラボ)」
所在地等は本要項の表紙を参照。別途、地図をお送りします。
5.対象分野:微生物試験検査・研究関係、医療関係、保健衛生関係、医療施設設備関係、食品
衛生関係、医理化学機器関係、ビル衛生関係、医療廃棄物関係、介護関係その他
バイオテクノロジー関連の各分野
6.受講資格:上記各分野の施設(事業所)に所属し、当該施設の責任者が推薦する者
7.受 講 料:以下の区分によります。
① 特別会員
1名 32,000 円(1 施設 2 名以内)
② 賛助会員、国公立職員
1名 42,000 円(1 施設 2 名以内)
③ 個人正会員
1名 47,000 円
④ 一般参加者(①,②,③に該当しない方 )1名 52,000 円
*受講料には資料代、意見交換会費、実習用予防衣等の消耗品などを
含みますが、これらのうち不要なものがあっても受講料は同額です。
*一旦、納入された受講料は、原則として返却いたしません。
8.募集定員:56名(定員になり次第締切らせていただきます。ホームページに掲載)
9.申込方法:下記 pg.6「受講申込書」にご記入の上、バムサ事務局宛FAX送信又は E-mail
送信でお申込み下さい。
(申込書のオリジナルは郵送して下さい。
)
10.申込期限:平成28年6月6日(月)まで。
ただし、定員に達し次第、期限前でも受付を終了させていただきます。
11.そ の 他:1)宿泊及び昼食等は、受講者で各自お手配ください。
(幕張セミナーハウス
は、宿泊・朝食の予約可能です。)
2)平成 26 年度より受講者の自習用参考書として「バイオセーフティ
の原理と実際」
(バムサ編集、医学評論社発売)を希望者に割引価
格(3,500 円)で頒布しております。
本書の事前購入希望者は「受講申込書」の該当欄にご記入ください。
[事務局・問合わせ先]
特定非営利活動法人 バイオメディカルサイエンス研究会(略称:バムサ、BMSA)
〒141-0021 東京都品川区上大崎 2-20-8(3F)(担当:持田、高橋)
TEL:03-5740-6181
E-mail:[email protected]
FAX:03-5740-6185
Web:http://www.npo-bmsa.org
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平成28年度・前期
<基礎第40期>
バイオセーフティ技術講習会
座学及び実習等予定項目他
Ⅰ.座学:総論(第 1 日目:6月20日)・・・会場:幕張セミナーハウス(2階大研修室①)
○総合ガイダンスと認定更新制度
*バイオセーフティについて(概説)
*細菌、ウイルスなどの微生物及び感染等についての基礎知識
*バイオセーフティの視点からの感染免疫の基礎知識
*安全キャビネットの構造と機能
Ⅱ.特別講演:
調整中
Ⅲ.座学と実習(第2日、3日目:6月21日、22日)
○受講者を2班に大別し、座学と実習を交代して実施します。
○実習はさらに二つの小グループに分け、交代で行います。
○座学会場と実習会場は徒歩移動になります。(10 分弱)
1)座学:各論・・・会場:幕張セミナーハウス(2階大研修室①)
*バイオセキュリティについて(概説)
*実験室等における消毒・滅菌技術(概論)
*微生物実験操作におけるバイオセーフティ
*動物実験におけるバイオセーフティ
*医療機関におけるバイオセーフティ
*感染性廃棄物の適正処理
2)実習・・・会場:合同実習・実習 B(幕張セミナーハウス 3 階)、実習 A(習志野ラボ)
*日常的個人防護具(PPE)の着脱技術・・・・・・・合同実習
*防護服等の機能と選択・・・・・・・・・・・・・・合同実習
*安全キャビネットの構造と保守点検技術・・・・・・実習 A
*安全キャビネットの正しい使い方と操作手技・・・・実習 A
*効果的な手洗い技術・・・・・・・・・・・・・・・実習 B
*バイオ実験室における消毒・滅菌技術・・・・・・・実習 B
*オートクレーブの構造と保守点検技術・・・・・・・実習 B
*事故防止と緊急時対策及び化学物質について・・・・実習 B
Ⅳ.意見交換会(第2日目:6月21日)
・・・会場:幕張セミナーハウス(1階レストラン)
受講者、講師及びスタッフ等関係者が一同に会し、自由に意見交換を行う。
Ⅴ.認定試験 (第3日目:6月22日)
・・・会場:幕張セミナーハウス(2階大研修室①)
合格者には当研究会の認定証を発行します。
◎ 時間配分及び講師等の詳細について現在調整中です。
◎ 講習項目を一部変更する場合があります。ご了承ください。
◎ 申込み受付後「受講票」
、
「地図」等をお送りします。
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バイオセーフティ技術講習会教材・機器材
1.座学用教材
① 「病原体等安全管理技術者養成講座 資料集」(各講師によるパワーポイントスライド)
② 補助教材(必要に応じて適宜、ビデオ・図書・印刷物を使用または配布)
③ その他
*バイオメディカルサイエンス研究会編集「バイオセーフティの原理と実際」(医学評論
社発売、2011 年 6 月発行、234 頁、定価:本体 3800 円+税)の購入をお勧めします。
本書がなくても受講に影響が及ぶことはありませんが、本書の執筆者の多くが本講習会
の講師であり、事前あるいは事後の自己研修に有用な参考書として推薦します。
受講申込み者で希望者には、割引価格 3500 円(税、送料込み)で頒布しております。
*受講者が各自持参する参考書
2.実習用器材
① 微生物実験研究室(BSL2)
② 安全キャビネット
③ オートクレーブ
④ 消毒・滅菌機器、試薬
⑤ 予防衣、マスク、手袋、帽子等個人防護具
⑥ 各種測定機器
⑦ その他
● 実習用として予防衣あるいは白衣及び手袋、マスク等を持参する必要はありません。
● 実習では感染や汚染を生ずるような材料は使用しませんが、実習に相応しいと考えられる
服装に各自で心がけてください。
3.その他
*当会が推奨するバイオ関係参考図書等を割引販売します。
*前記の「バイオセーフティの原理と実際」も展示します。
当日でも割引価格で購入できます。
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HP掲載用