平成28年度 バイオセーフティ技術講習会 (病原体等安全管理技術者養成講座) 主任管理コース・第21期 実 施 要 項 期 会 間:平成 28 年 10 月 3 日(月)~10 月 5 日(水),3 日間 場:① 幕張セミナーハウス(千葉県習志野市茜浜 2-3-2 TEL:047-452-0670) ② BMSA・環文研研究棟(千葉県習志野市茜浜 1-12-3 TEL:047-451-2419) (略称:バムサ習志野ラボ) 平成 28 年 8 月 20 日 NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会(バムサ、BMSA) 〒141-0021 東京都品川区上大崎 2-20-8 日本感染症医薬品協会ビル内 TEL:03-5740-6181 FAX:03-5740-6185 E-mail:[email protected] 1 バイオセーフティ技術講習会について <主任管理コース・第21期> [背景と目的] 感染症の原因究明と予防対策のための病原微生物研究が新たな展開を迎えています。 20 世紀に制圧されたと考えられていた感染症は、近年の約 10 年間に 20 種以上の病原体が新 興感染症あるいは再興感染症として報告されております。エイズ、結核、マラリアも未だに重要 な感染症としてとらえられています。 WHO は「われわれは今や世界規模で感染症による危機に瀕している。もはや、どの国も安全で はない。」と警告を発していたところ、新型インフルエンザ、エボラ出血熱や中東呼吸器症候群 (MERS)の脅威、ジカ熱の急速な広がり、また、国内においてもデング熱や重症熱性血小板減 少症候群(SFTS)の発生等が見られ、これを裏付けるような現実の問題が発生しております。 一方、バイオテロに使用される危険性が指摘されているものとして、すでに制圧された天然痘 のウイルスや、大量培養と環境への散布により感染者を発生させる炭疽菌等が挙げられます。 このような情況のなかで感染症の研究及び試験検査等に従事する方々への感染防止をはじめ、 周辺社会並びに環境へのバイオセーフティを確保するとともに、病原体等がバイオテロなどの犯 罪行為に使われないよう厳重に管理するバイオセキュリティも重要課題となっております。 これらに対処するため、国内では感染症法の改正が重ねられ、2007 年 6 月 1 日より特定病原体 等が指定され、その管理・運搬等については罰則を伴う厳しい規制が発効されております。 また、遺伝子実験研究分野においても「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様 性の確保に関する法律」 (カルタヘナ法, 2005)の制定や人獣共通感染症に関わる法律が整備され るなど環境問題と人の健康に関わる病原体等の取り扱いと管理が格段に重要性を増しております。 本講習会は、このような背景を踏まえ、実験室でのバイオセーフティの管理に必要な情報の提 供と管理技術等の修得を目的に実施するものです。 [到達目標] 病原体等に関する基礎知識とその安全取り扱い技術を習得したバイオセーフティの主任管理者 が備えるべきさらに幅広い知識と管理技術の維持、発展に向けて理解することを目標とします。 [講習会の形式] 本講習会は、講義と討論、実習およびケーススタディ等の形式で実施します。 [認定書の発行と認定更新研修会(新制度)について] 本講習会の受講修了者で「認定試験」の合格者には、当会の「認定証」 (有効期間は3年)を 発行します。 当会では認定有効期間中に生じた認定者からのバイオセーフティに関する諸問題について優先 的に相談等に対応します。 なお、本認定有効期間は「認定更新研修会」に出席することによって 3 年毎に繰り返し更新で きる制度をこれまで実施してまいりましたが、平成 25(2013)年度から本研修会への出席に加 え、 「所定の単位」を獲得する単位取得制を併用した新制度に移行することになりましたのでご 了承ください。本新制度の詳細は講習会当日にご説明します。 以上 2 平成 28 年度 主任管理コース・第 21 期 実施要項 1.コース名:バイオセーフティ技術講習会 主任管理コース・第 21 期 2.講習期間:平成 28 年 10 月 3 日(月)~ 10 月 5 日(水) 、3日間 第 1 日目:10 月 3 日(月) 講義(座学) 第 2 日目:10 月 4 日(火) ラウンドディスカッション、情報交換会 第 3 日目:10 月 5 日(水) 実習、ケーススタディ、認定試験 3.会 場:① 幕張セミナーハウス ② バムサ習志野ラボ(所在地:表紙に記載) 4.対象分野:微生物試験検査・研究開発関係、医療・保健衛生・介護関係、医薬品製造 関係、医・理化学機器関係、食品衛生関係、ビル衛生関係、医療廃棄物関係、 バイオ施設・設備関係、バイオ研究開発関係、他バイオ関連分野。 5.受講資格:原則として、前記4.の関係施設(事業所)に属し、当該施設(事業所)の「長」 が推薦する次の①又は②に該当する方。(受講申込書に記入欄あり。) ① バイオ関連実務経験者で「基礎コース」の認定後1年以上の方。 ② バイオ関連分野で 3 年以上の実務経験があり、上記認定者と同程度の 知識・技術を有している方。 :1 名 40,000 円(1施設2名以内) 6.受 講 料: ① 特別会員、 ② 賛助会員、国公立職員 :1 名 50,000 円(1施設2名以内) ③ バムサ正会員(個人) :1 名 60,000 円 ④ 上記以外の受講者(一般) :1 名 70,000 円 *受講料には資料代、実習用機材・消耗品費、意見交換会費等を含みますが、 これらのうち不要なものがあっても受講料は同額です。 7.定 員:36 名(但し、定員になり次第締切らせていただきます。HPに掲載) 8.申込期限:平成 28 年 9 月 16 日(金) 9.申込手続:下記 5 pg.「受講申込書」に記入の上、事務局宛へFAXでお申込み下さい。 10.そ の 他:① 宿泊及び昼食等は各自でお手配ください。 ②「バイオセーフティの原理と実際」(バムサ編集、医学評論社発売) 定価(3,800 円+税+送料)を希望者には割引価格(3,500 円)で頒布し ます。本書の事前購入希望者は「受講申込書」の該当欄にご記入下さい。 ③ 受講申込者には「受講票」を送付するとともに詳細をお知らせします。 ④ 当日持参する物は文具類を除き、予防衣など特別な物は不要です。 [事務局] 以上 NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会(バムサ、BMSA) 〒141-0021 東京都品川区上大崎 2-20-8 日本感染症医薬品協会ビル3F TEL:03-5740-6181 FAX:03-5740-6185 E-mail:[email protected] (担当:持田、高橋) 3 平成28年度バイオセーフティ技術講習会 主任管理コース・第21期 講習会内容(予定仮題) Ⅰ.座学(第 1 日目:10 月 3 日) *特別講演:行政における感染症対策(病原体等の適正管理)仮題 *講義.ウイルス感染症の動向 *講義.バイオセーフティの国際動向 *講義.カルタへナ法とバイオセーフティ *講義.バイオリスクマネジメント(バイオテロ対策含む) *講義.バイオ実験研究における施設設計 *講義.病原体等の安全輸送(運搬) Ⅱ.ラウンドディスカッション(第 2 日目:10 月 4 日 受講者による口演発表と討論) 本プログラムでは、原則として受講者全員がバイオセーフティに関する個人あるいは施設の 活動状況等についてそれぞれ学会形式により発表(原則)していただき、それについて受講 者及び助言者を交えて意見交換を行うものです。このことにより、バイオセーフティに関す る疑問あるいは問題点等について、その解決策を見出すとともに情報を共有することによっ てバイオセーフティの改善、啓発および発展に資することを目的とします。 なお、本プログラムは主任管理コースに特徴的なプログラムとして位置付けられているも のです。 1.発表内容:下記の内容を例として口頭発表の準備をお願いします。 *バイオセーフティの活動状況(施設紹介も可) 。 項目例:管理組織・運営体制、規則、施設設備、教育、創意工夫、実績など *バイオセーフティに関する疑問や問題点の提起と考察など。 *バイオセーフティに関する意見、提案、情報提供、将来展望など。 2.発表時間:1 名 5~10 分間程度を予定(参加人数により多少の変動があります。 ) 3.発表方法:パワーポイントによる発表を原則としますが、印刷物の配布あるいは口頭のみ の発表でも可とします。パソコン等は主催者で準備しますが、個人持参でも構いません。 4.発表資料:当日でも受付けますが、可能であれば事前にメール添付等で送信願います。 印刷物を配布する場合は 50 部程度ご準備ください。 5.その他:同一施設、同一部署から複数の受講者がある場合は、代表者あるいは分担による 発表をお願いします。 Ⅲ.病原体等の輸送に関する実習講義と実習(第 3 日目:10 月 5 日午前) 病原体等の輸送(運搬)に際して必要な手続き書類と梱包(包装)方法等について講義し、 その後、運搬容器と包装材料等を用いる実習を行います。(予防衣等の持参は不要です。) Ⅳ.ケーススタディ「BSL2 実験室の点検と報告」 (第 3 日目:10 月 5 日午後) バムサ習志野ラボにおいて、 「BSL2 実験室」として設定されている施設の点検を目視と聴き 取りにより「リスク評価」を行っていただきます。 点検は数名のグループ単位で実施し、その結果は各グループの代表者が報告し、全員で意見 交換を行うことにより、バイオ実験室における管理運営技術の一助とします。 以上 4 HP掲載用
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