平成27年度第3回区民との意見交換会 主な質疑応答

平成27年度第3回区民との意見交換会 主な質疑応答
No.
主な御質問・御意見
清掃一組からの説明
1
「諸収入」は、不燃ごみの中から鉄・アルミを選別して
売却した収入のことである。
歳入区分の「諸収入」と「財産収
「財産収入」は、清掃工場等で不要になった鉄等の部品
入」はどちらも鉄等の売却収入とい
を売却したもので、もともとは当組合の財産であるため
う 説 明 だ っ た が 、 こ の違 い は なに
「財産収入」として仕分けしている。不要になると産業廃
か。
棄物となるので費用を払って処分するものだが、有価で売
却できるものは積極的に資源にしている。
2
平成28年度は主灰のセメント原料
灰の搬出元は、現在の7清掃工場に墨田、板橋清掃工場
化量を倍増するということだが、灰
の2清掃工場を追加する。搬入先には大分県津久見市、山
を搬出する清掃工場や搬入先のセメ
口県宇部市のセメント工場を新たに追加する予定である。
ント工場は増えるのか。
3
主灰のセメント原料化事業におけ
る灰の船舶輸送とはどのようなもの
か。また、鉄道輸送と同様にコンテ
ナを使うのか。
4
灰溶融施設は、平成28年度以降7
施設中5施設の休止ということに
今のところ使う予定はない。焼却炉と同じ建物内にあり
なっているが、今後施設を使うこと 撤去ができないため、届出上「休止」としている。
もあるのか。
5
杉並清掃工場の建設工事において
は、土壌汚染があったため工事費用
が3億5千万円の増額となっている
が、どのような処理を行うのか。操
業由来のものではないのか。
6
インドネシアの環境大臣が清掃工場の視察に訪れた際、
ごみ問題の解決に向けて東京のノウハウを知りたいとの話
JICAの草の根技術協力事業
があり、いろいろやりとりを行う中、インドネシア側の要
は、現地の民族の考え方や習慣を踏
望もあり、JICAの応募を検討している。
まえて行うべきだと思うが、インド
ごみの処理は、収集、運搬、中間処理、最終処分が一貫
ネシアの行政職員の研修受入れや助
したシステムとなっていないとうまくいかないので、清掃
言はどのように行うのか。
一組と23区で協力して研修等で東京の仕組みを伝えてい
く。
7
清掃工場の平均売電単価は、平成27年度は1キロワット
ここ数年で売電収入は増加を続け
当たり税込み約18円だった。しかし、平成28年度の見積り
ているが、平成28年度の歳入予算が
では、電力の小売全面自由化に伴い税込み約14円となった
減少しているのはなぜか。
ため、大幅な減収を見込んでいる。
8
平成24年度から、再生可能エネルギーについても固定価
平成24年度から25年度にかけて売
格買取制度(以下、FITという。)の対象となったた
電収入が大幅に増加した理由は何
め、15清掃工場をFITへ移行し、売電単価が上昇したこ
か。
とにより約19億円の増収となった。
船舶輸送の最大のメリットは、鉄道輸送に比べ1回当た
りの輸送量が倍になり、運搬経費を削減できることであ
る。しかし、量を増やすことでデメリットが生じる可能性
もあるので、効率よく確実に運搬できるよう、平成28年度
は船舶輸送の実証確認を約1,000トン行う。
なお、船舶輸送においてもコンテナは使用する。
搬出された汚染土は専門業者の処理施設へ運び、薬品処
理や洗浄により無害化する。
操業中も灰などの測定はしていたが、今回の土壌汚染調
査で出た物質は確認されなかったので、操業由来とは考え
難い。
No.
9
主な御質問・御意見
清掃一組からの説明
ごみ量は減少しているが、清掃工場の建替えに当たって
発電効率の高い設備を導入しているので、発電量自体は現
売電収入は大きな財源となってい
状維持か若干上がる見通しである。一方で、売電価格は社
るが、今後ごみ量が減少したり、F
会情勢により左右されるため、長期的な予測は難しいが、
ITの買取期間が終了したりすると
これまでのように右肩上がりの収入を得ることは難しい。
どうなるか。
FITの買取期間である20年が過ぎると、環境付加価値
のない売電価格となるため収入は減少する。
工場内での電力使用量が大きい灰溶融炉併設工場等で
は、安定的に売電することが難しい。このような不安定電
源は、特定規模電気事業者(PPS)が購入を避けること
電気の売却先はどのように決めて や、発電量が計画値より3%以上不足すると変動範囲外発
10 いるのか。清掃一組の経営上の考え 電料金となり違約金が発生するため、一般電気事業者であ
方はあるのか。
る東京電力㈱に売却している。
逆に、安定的な売電が可能な清掃工場については、東京
電力㈱よりも高い値段で売却できる東京エコサービス㈱に
販売している。