サンプル問題解説 える」というよりも、一緒に「考える」機会 をもつようにしてみましょう。 ■解 説■ 公開学力テストでは、思考力を測る問題を ふたつに区分しています。 「日常身辺」と名づけた領域の問題では、 2 合成分解 空間的な位置と形について、想像できるか を問うています。 身近な体験の中で、ものごとの特徴に「気づ く」 「分類する」 「体系化する」という力を評 価します。 「合成分解」の領域の問題は、何らかの操 ⑴ 3 つの積み木を並べても、①のままとい うことは、積み木にある穴がそのまま続いて いるということです。 作を行ったり、情報を分析して吟味したり、 そのことから、3 番目に並ぶ積み木の色は 複数の条件から総合的に判断したりする力を 判断できない、ということが分かります。つ 評価します。 まり、答えは 1 つに決まらない、ということ を判断することが求められます。 1 日常身辺 正解はイとエです。 この「影ふみ」の問題では身近な現象を利 用して、自分の行動指針を立てることができ るかを問うています。 ⑵ 正面と真上からの図を整理して、次の ような立体を想像できるかがポイントでした。 真上 オニの立場で考えると、逃げる相手の影を ふむには、 影が長い方がふみやすくなります。 逆に、逃げる方は影が短い方が逃げやすいの です。 私たちは、経験上、 昼 :影が短い 夕方:影が長い ということを知っています。 正面 これを利用すると、昼休みは逃げる方が有 利で、放課後はオニが有利になります。 このような立体がすぐに思い浮かばない場 したがって、正解は、 「放課後」で、理由は 合には、1 段目はどの並びになっているのか 「昼休みは影が短いので逃げる方が有利で、 を整理し、その後で 2 段目を整理する、とい 放課後は影が長いのでオニの方が有利になる うように段階的に考えましょう。 から。 」という内容になります。 このように、日常生活の中には学びにつな がる体験は多くあるはずです。普段から「教 正解は、A が 4 個、B が 2 個となります。
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