★どうなる原油相場? ② BRICs大上昇相場開始前水準に下落 (山本) 北辰物産株式会社 『波動展望の部屋』 http://www.hoxsin.co.jp/hadoutenbou/ 作成:山本 毅 [email protected] ☎ 0120-253-277 (石油危機以降の四半期は10ドル弱から40ドル前後までのボックス) 第二次石油危機 湾岸戦争 石油危機発生以前の安値は1.80ドル、 第二次石油危機のピーク時が34ドル、 18.9倍。 OPEC増産合戦によ る第一次逆オイルショ ックでは高値の25.6% まで下落。 第一次石油危機 シェール革命による供給過剰で第二次 逆オイルショックが発生、2014年高値の 23.4%まで下落。 BRICs高度成長と欧米金融バブルに よる上昇は199年末安値から2008年7 月天井147.5ドルまで15.4倍。 BRICs大上昇相場開始前水準へ戻った 1月20日、ロンドン原油が30ドル割れとなる27.10ドルまで下落した。既にリ ーマンショック時の安値を割り込んでおり、中国を中心としたBRICs高度経 済成長で大上昇し始める2003年の水準まで下げたことになる。 1970年代末の石油危機以降2000年までの相場水準は10ドル弱から40ド ル弱のレンジに収まり、平均値は25ドルであり、今回の下落もすでにこの領 域には到達しているため、歴史的な安値圏にあると言える。 前回の逆オイルショックでは直前高値の25.6%まで下落したが、今回はす でに23.4%まで下落している。 歴史的暴落により、売り材料は消化され、強気材料には反応しやすくなっ ているため、今年1月で大底をつけたとしても不思議ないところまでは下げ たといえる。 逆オイルショックの原因である生産過剰問題は産油国の生産凍結協議、 シェール勢の敬遠破綻拡大による減産等、改善への期待も出始めている。 また1月以降の上昇はドル安も重要要因のため、4月28日の米日金融政策 からドル安が進む場合には昨年1月反騰レベルを超える可能性も出てくる かもしれない。 このレポートは将来の見通しの適確性、あるいは収益性を保証するものではありません。各トレーダー及びレポートの読者は自己責任で取引してください。このレポートの筆者も発行人も金融、 あるいは商品市場における各参加者の決断については一切責任を負いません。先物、あるいはオプション取引は高リスクを伴うと考えられています。 2
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