炭素ナノ材料 (シクロパラフェニレン・コラニュレン) シクロパラフェニレン Cycloparaphenylene カーボンナノチューブは高い機械的強度や導電性などから、材料として飛びぬけて高 いポテンシャルを秘めていると考えられております。そのため、幅広い分野での使用が 期待されておりますが、直径や構造などを選択的に合成する方法はいまだ見つかってお りません。 名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所 伊丹教授、理学研究科 瀬川特任 准教授らは、世界で初めて“最短カーボンナノチューブ(カーボンナノリング)”であ るシクロパラフェニレンを狙った直径で作り分けることに成功しました。シクロパラ フェニレンは非常に高い発光効率を有することも報告されており、各種材料への応用が さらに期待されております。 こ の 度、弊 社 で は [9]、[12]、 [15]シクロパラフェニレン(9、 12、15個のベンゼンをパラ位で 環状につなげた化合物) を新たに 発売いたします。 アームチェア型カーボンナノチューブ シクロパラフェニレン (最短カーボンナノチューブ) 製品リスト 製品番号 製品名 包装 価格(¥) 08131-35 [9]シクロパラフェニレン [1092522-74-1] C54H36 FW:684.86 20 mg 55,000 08132-35 [12]シクロパラフェニレン [1092522-75-2] C72H48 FW:913.15 20 mg 55,000 08137-65 [15]シクロパラフェニレン [1222565-89-0] C90H60 FW:1141.44 10 mg 75,000 参考文献 ・Omachi, H.; Segawa, Y.; Itami, K. Acc. Chem. Res. 2012, 45, 1378-1389. ・Segawa, Y.; Fukazawa, A.; Matsuura, S.; Omachi, H.; Yamaguchi, S.; Irle, S.; Itami, K. Org. Biomol. Chem. 2012, 10, 5979-5984. ・Omachi, H.; Nakayama, T.; Takahashi, E.; Segawa, Y.; Itami, K. Nat. Chem. 2013, 5, 572-576. コラニュレン Corannulene コラニュレンは20個の炭素を基本骨格に持ち、フラーレンの部分骨格として知られています。その 歪みのあるユニークな骨格からピレンやナフタレンに代表されるような平面状の多環芳香族炭化水素 (PAH)にはない特異な電気的性質を持つことが明らかになっており、その性質を活用したマテリア ルサイエンスへの応用が期待される分子群です。 C60 フラーレン コラニュレン 製品リスト 製品番号 製品名 07363-65 コラニュレン Corannulene 07363-35 ※純度(HPLC):94.0%以上 [5821-51-2] FW:250.30 包装 価格(¥) 1g 23,000 25 g ☆ 500 mg 19,000 コラニュレン, 高純度 Corannulene 07435-95 ※純度(HPLC):99.0%以上 [5821-51-2] FW:250.30 参考文献 ・Wayne E. Barth; Richard G. Lawton. J. Am. Chem. Soc., 1966, 88 (2), 380–381. ・Anna M. Butterfield; Bruno Gilomen; Jay S. Siegel. Org. Process Res. Dev. 2012, 16, 664−676. ODA-02 (201604)
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