西原村へ救援物資を届けて

三木市危機管理課
担当:防災監 冨田誠
内線:2430
平成 28 年 4 月 22 日記者発表資料
西原村へ救援物資を届けて
熊本地震の被災地である熊本県阿蘇郡西原村に 4 月 22 日、市長等が赴き救援
物資を届けるとともに、日置和彦村長と今後の支援等について話し合った結果、
三木市として次のとおり対応します。
1
はじめに
8 時 50 分、三木からの救援物資を乗せた 4 ト
ントラックが西原村役場に到着、隣接の村民体育
館へ各地からきた仕分けボランティア等により
物資を搬入。
次々と救援物資を乗せたトラックが到着。
村の物資集積所には飲料水、非常用食品、衣服
類などが集積されており、当面の緊急物資は、現
時点では届いている模様。
2
西原村長との面談
9 時 20 分、西原村長の日置和彦氏(68
歳)と面談し、お見舞いを申し上げるとと
もに別紙のお見舞状とともに支援物資一
覧を手交。
日置村長からは、遠方よりの支援に対
して三木市民の方々への感謝の言葉を受
けるとともに被害状況について説明を受
ける。
(1)西原村の被害状況
ましきまち
・西原村は、県内で益城町、南阿蘇村に次ぎ 3 番目に死亡者の数が多く、ま
た家屋の全壊・半壊が約 65%と甚大な被害を受ける。
・村民約 7 千人のうち、22 日 8 時現在において約 1,700 人が避難し、6 つの
村指定避難所や自治会の公民館等において避難生活。
1
・電気が復旧しているものの断水状態が続く(ガスについては、都市ガスで
はなくプロパンガスのため使用可)。
・仮設の配管が西原中学校まで届いており、同避難所まで給水が可能となり、
自衛隊による野外風呂の利用が可能となっている。
・連鎖地震が続いているため、発災後一週間が経過した中、避難者に不安と
疲れが溜まってきている。
・西原村は、布田川(ふたがわ)断層が縦走しており、今後とも予断は許せ
ない。
・隣の益城町では応急危険度判定が始まっているものの、人員不足もあり西
原村では、全く手がつけられていない。
(2)今後の必要な支援等
・必要な緊急物資は、日々変化しており、柔軟な対応が必要。
・今後は、歯ブラシ、歯磨き粉、ティッシュペーパーなどの日用品及び下着、
靴下などの肌着が必要。
・避難所の施設管理のための入り口のマット、トイレ掃除用品及び消毒剤な
どが必要。
・電気やプロパンガスなどが使用可能なため調理は可能なものの、食材が少
なく、日持ちのする食材(野菜、果物等)が必要。
・瓦屋根等の損壊が著しいため、現在ブルーシートを張り対応しているもの
の今後の雨対策のため更なるブルーシートが必要。
・緊急物資の仕分けボランティアに加え、今後、高齢者家庭が多いため、家
屋の後片付けボランティアなどが必要。
・兵庫県は、阪神・淡路大震災を経験しており、今後の復旧・復興へのノウ
ハウなどを教えてもらいたい。
3
避難所への訪問
村長との対談後、6 つの村指定避難所のうち 4 か所と自治会の避難所 1 か所を
訪問
(1)女性の避難者(88 歳)と会話
・14 日の地震では家屋の倒壊は免
れたものの、16 日未明の本震に
おいて家屋が全壊。
・足が倒壊した梁の下敷きになり、
ジャッキで持ち上げ救出され病
院へ搬送。
・あとどれくらいの避難所生活が続
2
くのかわからないことへの不安、
住宅再建への不安などを語る。
・普段から地域内での繋がりが強く、
避難所内での仕切り(パーテーシ
ョン)を設置する必要がない。
(2)万徳自治会区長との会話
・公民館自体が被害を受けており、
避難所としては使用不能
・隣接の広場において車中泊し、テントによる自治会の炊き出し所を設け、
避難生活。
・物資は、直接届けられる場合もあるが、村の物資集積所において受領でき
ている状況。
・地域の繋がりが強いため、地域住民がそれぞれの家庭にある食材等を持ち
寄り、自治会として炊出しを行うなど助け合いができている。
4
おわりに
(1)このたびの訪問を終え、今後三木市としては次のように対応することと
する。
・現在募集している 5 月 1 日までの救援物資を西原村へ搬送。
・その後については、西原村と調整し対応。
・職員の派遣については、関西広域連合において益城町への派遣が決定して
いるため、同町へ 6 月 1 日から 8 日までの間、職員 2 名を派遣する予定。
・義援金の募集については、6 月 30 日まで実施し、日本赤十字社を通じて、
被災者の皆様へお届けする。
(2)今回の被災地訪問で得たことを受け、三木市の防災対策に次のように反
映する。
・地域コミュニティの繋がりの重要性を再認識し、自主防災組織の育成や同
組織による訓練の充実を図る。
・住居の耐震診断及び耐震化の促進を図るとともにフェニックス共済(兵庫
県住宅再建共済制度)への加入を促進する。
・市指定避難所だけではなく、実際に災害が起こった時には、各自治会の避
難所(集会所等)への避難が重要となるため、集会所等の耐震化の促進策
を検討していく。
5
被災地訪問者
市長、井上副市長、高橋参与
3
熊
本
県
阿
蘇
郡
西
原
村
長
日
置
和
彦
様
兵
庫
県
三
木
市
長
藪
本
吉
秀
平
成
二
十
八
年
四
月
二
十
二
日
西
原
村
の
復
旧
・
復
興
を
祈
念
致
し
て
お
り
ま
す
。
今
後
と
も
三
木
市
民
と
と
も
に
、
一
日
も
早
い
地
震
の
終
息
と
資
を
、
そ
の
想
い
と
と
も
に
順
次
お
届
け
い
た
し
ま
す
。
届
け
い
た
し
ま
す
。
そ
の
後
は
、
三
木
市
民
か
ら
寄
せ
ら
れ
た
支
援
物
ま
ず
は
、
第
一
便
と
し
て
本
市
に
お
い
て
備
蓄
し
て
い
た
物
資
を
お
く
感
謝
い
た
し
ま
す
。
支
援
物
資
の
受
け
入
れ
に
つ
い
て
ご
理
解
い
た
だ
き
ま
し
た
こ
と
、
深
村
長
に
お
か
れ
ま
し
て
は
、
こ
の
突
然
の
申
し
出
に
も
か
か
わ
ら
ず
、
援
を
申
し
出
さ
せ
て
い
た
だ
い
た
次
第
で
す
。
起
こ
り
、
災
害
直
後
の
混
乱
の
中
で
は
あ
り
ま
し
た
が
、
物
資
等
の
支
の
皆
様
に
支
援
を
し
な
け
れ
ば
な
ら
な
い
と
い
う
強
い
想
い
が
沸
き
経
験
し
た
こ
と
か
ら
、
こ
の
度
の
被
害
状
況
を
見
る
に
つ
け
、
被
災
地
私
は
、
平
成
七
年
に
発
生
し
た
阪
神
・
淡
路
大
震
災
を
神
戸
で
直
接
て
お
り
、
そ
の
労
苦
は
察
し
て
余
り
あ
る
も
の
で
ご
ざ
い
ま
す
。
問
わ
な
い
懸
命
の
救
護
活
動
や
避
難
者
の
支
援
な
ど
に
ご
尽
力
さ
れ
日
置
村
長
を
は
じ
め
職
員
の
皆
様
に
は
、
余
震
が
続
く
中
、
昼
夜
を
方
に
心
か
ら
お
見
舞
い
申
し
上
げ
ま
す
。
こ
の
度
の
熊
本
地
震
に
よ
る
被
害
に
あ
わ
れ
ま
し
た
西
原
村
の
皆
様