グループウェアシステム構築委託 基本仕様書 1.件名 グループウェアシステム構築委託 2.契約期間 契約締結日から平成29年3月31日まで ①システム構築期間は、契約締結日から平成28年9月30日までとする。 なお、新システムは平成28年10月1日までに運用を開始するものとする。 ②平成28年10月1日から平成29年3月31日までをシステム調整期間とし、システ ムの設定変更および運用におけるアドバイス、パッチ適用やバージョンアップ対応、障 害時における対応等の保守作業を行うものとする。 ③詳細なスケジュールについては、発注者と別途協議の上で決定する。 3.履行場所 大和市役所ほか 4.委託の目的 本市が保有する施設予約管理及び職員のスケジュール管理、庁内の各種帳票や手続き 等の情報を集約するポータルサイト、Webメール等の業務効率化が可能な機能を有す るグループウェアシステム(以下「本システム」という。)を構築することを目的とす る。 5.委託内容 4の目的を達成するため、次の内容を実施する。 (1)要求定義 本仕様書に基づき、発注者及び受注者による協議を行い、システム設計の基となる要 求定義をまとめる。 (2)システム設計 本仕様書及び要求定義に基づき、システムの設計作業を行う。 (3)システム構成設計 仕様書、要求定義及びシステム設計に基づき、システム構成の設計作業を行う。 (4)システム調達 設計内容に基づき、ハードウェア・ソフトウェアの調達を行う。 (5)システム設定 1 設計内容に基づき、ハードウェア・ソフトウェアの設定等(キッティング作業)を行 う。なお、この作業には、現行のグループウェアシステム(以下「現行システム」とい う。)から本システムへ各種データ(職員録及びスケジュール、施設予約データ等)の 移行作業及び検証作業を含むものとする。ただし、現行システムのデータについては、 本市側でデータを出力し、受注者へ提供するものとする。移行用データは、原則、現行 システムから可能な限りデータを引き継ぐものとするが、本システムの構成上困難なも のがある場合は、発注者と協議するものとする。 (6)システム構築 システム構築(サーバラックへの搭載やネットワーク設定を含む。)を行う。 (7)試験作業 試験作業にあたっては、試験計画書を作成し、発注者の承認を得ること。その上で、 システム単体、他サーバとの結合及び総合的な試験作業を行い、試験結果を本市に報告 すること。なお、本市による動作確認を含むような試験作業手順とすること。 (8)操作研修会の実施 一般ユーザー及び管理ユーザーを対象とした操作研修会を行うこと。なお、会場は、 大和市施設とする。また、当該研修会で使用する操作マニュアルは受注者で用意するこ と。資料は対象人数分と 1 割程度の予備を紙媒体で用意し、事前に電子データと共に 提出すること。 ①一般ユーザー向け研修会の実施:2回(60人/回) ②管理ユーザー向け研修会の実施:2回(10人/回) (9)操作マニュアルの作成 一般ユーザー向けの操作マニュアル及び管理ユーザー向けの運用および保守等に必 要な操作マニュアルを作成すること。マニュアルは、紙媒体で5部提出するとともに、 修正可能な形式の電子データで提出すること。 (10)運用開始 現行システムから、本システムへの切り替え作業を実施した後、本システムでの運用 を開始する。 なお、切り替え作業の準備にあたっては、現行システムの保守運用業者と十分な調整 を図るものとする。 (11)保守 運用開始後、本システムを安定稼働させるために保守作業を実施する。 (12)プロジェクト(工程)管理 (1)∼(11)及び(13)を実施するにあたり、責任を持って工程等のプロジェク ト管理を行うとともに、工程管理表及び課題管理表を作成し、定期的に状況報告及び 会議等を実施すること。毎回の会議終了後には、議事録を作成して提出すること。 (13)その他 2 委託内容を実現するために必要な業務を行うこと。 6.機能要件 別添「機能確認票」に記載している必須項目を全て満たすことを条件とするとともに、そ の他項目についても、より多くの要件を満たすこととする。 7.システム導入物品およびシステム構築における要件 本システムに求める導入物品や構築要件は、次のとおりである。 (1)サーバ機器に必要な電源を供給できる UPS を導入すること。UPS は、停電時に 10 分以上給電可能なものとすること。 (2)サーバ機器には UPS の管理ソフトを導入し電源異常時において適切な処置(自動シャ ットダウン等)ができるようにすること。 (3)電源コードは市販のテーブルタップに接続できる3極のものとする。使用する電源容量 については事前に発注者に報告するとともに、電源工事が発生した場合の費用負担につ いては、受注者が負担することとする。 (4)サーバ機器及び UPS はラック搭載型とし、本市所有の19インチラックに搭載するこ と。 (5)サーバ構成は、負荷分散や冗長構成などの手法により、原則、24時間365日(シス テムメンテナンス時やバックアップ時等も含む。ただし、本庁舎における電気設備法定 点検等の計画停電におけるシステム停止時間は除く。)の安定稼働が見込める構成とし、 画面展開速度は、使用者にストレスを与えず業務に支障を来さないレスポンスを提供す ること。なお、導入から 5 年間は導入当初と同程度のレスポンスを維持すること。特 に CPU のクロック周波数やメモリ容量、HDD の論理容量や RAID 構成には十分に留 意すること。(メールボックス数は2000程度とし、このうち 200 程度は1ボック スあたり2GB 以上、残りは 1 ボックスあたり500MB 以上の容量とする。 ) (6)RAID レベルは RAID5や RAID1+0など、高速性、耐障害性に優れた構成とするこ と。 (7)サーバ機器は本市が指定する庁内 L2SW にイーサネットケーブル(受注者が用意)で 接続すること(5m 程度)。ただし、システムの構成により、ポートが不足する場合や バックアップ用ネットワークを別で構築する必要がある場合は、L2SW 等のネットワ ーク機器を別に用意すること。また、IP アドレスについては、本市の指定するものを 使用すること。 (8)ウイルス対策ソフトウェアを導入し、日々最新のパターンファイルを自動取得し、正常 な状態で動作する設定を施すこと。 (9)本委託業務終了後、システム構築から5年以上の運用を実現するため、各製品とも5年 以上のサポート期間を有している製品を選定すること。 3 (10)システム導入後、最低5年間のシステム保守が可能なシステムであること。 (11)システム更改時等、導入物品の撤去が必要な場合は、受注者の責任及び費用負担によ り撤去することとする。また、撤去した物品などのうち内部に情報を記録するものにつ いては、情報漏洩防止のため、復元不可能な状態に加工し、それを証明する書類を提出 するものとする。なお、万が一データが漏洩した場合には受注者が全ての責任を負うも のとする。 8.バックアップ要件 システム設計書にバックアップの運用計画を策定の上、本システムの各種データの定期的 なバックアップ方法を明確にし、バックアップ時における安定稼働、データ損失の防止、シ ステム障害時の迅速なリカバリを可能とすること。 なお、本システムは、以下のバックアップ要件を満たすこととする。 (1)サーバ機器にはバックアップソフトウェアを導入し、スケジュールされた時間内で自動 的にバックアップが開始し終了するものとする。また、バックアップは、データバック アップとシステムバックアップの2種類を実施すること。 (2)データバックアップとは、メールやファイル共有、スケジュール及び施設予約情報等を バックアップすることであり、少なくとも、差分データは毎日、フルデータは月1回の 周期でバックアップすること。また、外部記憶媒体(データ用テープ)に保存すること。 (3)システムバックアップとは、サーバのシステムイメージ(OS やソフトウェア)をバッ クアップすることであり、少なくとも、フルデータとして月1回の周期でバックアップ すること。 9.保守要件 本業務で実施する保守作業の要件は、次のとおりである。 (1)対象範囲 本委託業務で構築したハードウェア、ソフトウェア等 (2)期間 本システム運用開始日から平成29年3月31日までとする。平成29年4月1日以 降は別途協議することとする。 (3)対応内容 構築年度及び次年度以降の対応内容は下記のとおりとする。 ・サーバや UPS などについて、ランプの点灯状況、ハードディスク残容量、各種サー ビスの動作状況、システムおよびソフトウェアのログの内容などを確認し、問題があ る場合は、システムが安定的に稼働するために必要な処置を施すこと。点検は1ヶ月 に1回以上行い、点検結果は報告書として提出すること。 ・保守に必要な物品調達は受注者で行うこと。また、バックアップ用の外部記憶媒体の 4 交換を月1回実施すること。 ・導入したハードウェア及びソフトウェアのメンテナンスやバージョンアップ等の情報 を提供すること。システムが安定的に稼働するために必要な処置(パッチ適応やバー ジョンアップ、設定変更など)を施すこと。なお、セキュリティに関する脆弱性への 対処は速やかに実施すること。 (4)障害対応 ・障害(故障を含む)が発生した場合、現地駆付け後、速やかに対処方法を検討し、担 当者に対処方法と復旧予想時間を報告すること。 ・障害切り分けが必要な場合は、他システムやネットワーク等の保守事業者と協力して 復旧させること。 ・データ復旧が必要な場合は、原則障害前日のデータで復旧させること。 ・対処完了後、速やかに報告書を提出すること。 ・障害時の駆付けまでの時間は次のとおりとする。 ①平日の9:00∼17:15 原則、障害等の連絡を受けてから3時間以内 ②平日の夜間(上記以外の時間帯)及び休日・祝祭日 原則、翌開庁日とするが、本市職員が重要かつ緊急を要すると判断した場合は駆付 けを要請する。なお、駆付け時間に定めを設けないが迅速に駆付けることとする。 (5)問い合わせ対応(ヘルプデスク業務) ・職員からの問い合わせに迅速に対応できるよう、受付窓口を用意すること。設置期間 は、本システム運用開始日から平成29年3月31日までとし、この期間はユーザー からの操作方法や技術的な相談などに応じ、適切な措置またはアドバイスを行うこと とする。 ・問い合わせ受付時間は、平日の9:00∼17:15 とする。 (6)データ提出 ・本市が本システムに関するデータの提出を求めた場合は、無償で CSV ファイル等汎 用性のあるファイル形式で出力し提供すること。また、出力ファイルのデータ項目説 明資料を提示すること。 ・上記データには退職者データ(メール・スケジュール等)を含むが、当該データは退 職後、5 年間は保管することとする。なお、退職者数は年間 100 人程度とする。 (7)その他 ・前述の保守作業以外で本市が必要とした場合に、適切な対応をすること(セキュリテ ィーホール対応、バージョンアップ対応など)。 ・平成 29 年度中に「自治体情報システム強靭性向上モデル」に対応するため、本シス テムは、LGWAN 接続系ネットワークに接続し、インターネットから切り離す予定 である。このネットワークの変更に伴う設定変更等の作業は保守作業範囲で対応する 5 こととする。 10.納品物 (1)ハードウェア一式 (2)ソフトウェア一式 (3)各種操作マニュアル1式 (4)完成図書(書面1部及び DVD 等の電子媒体1部) ※完成図書は構築の概要、調査・要求定義書、システム設計・構成設計書、物品の調達 内容、構成図面、機器の設定内容、試験成績書、工事記録写真、保守マニュアルなど。 (5)その他発注者と協議の上で定められたもの 11.要員 (1)本契約を滞りなく履行できる要員を配置すること。 (2)契約締結後、速やかに本契約に従事する要員の名簿を、要員が所属する部署名、役職名 取得している資格等及び担当する業務名を付して提出すること。 (3)契約期間中における受託者の要員の異動は、本業務に影響が出ない範囲で行うことと し、事前に発注者の承認を得ること。 12.作業工程表 (1)受注者は、契約締結後、速やかに作業工程表を発注者に提出すること。 (2)受注者は、システム構築期間中に月1回以上、作業工程表を基に、作業進捗状況を発注 者に報告すること。 (3)作業進捗状況報告を行う際には、進捗状況、作業の課題等を明確にすること。 13.著作権等の扱い (1)本市は、対象システム構築により受託者から本市に納入された納品物につき、自らの業 務処理に対象システムを用いるために必要な範囲で、自ら著作権法に基づく利用(著作 権法に基づく複製、翻案等を行うことをいい、以下同じ)を行うことができる。 (2)成果物の著作権は、著作権法に従い受託者に帰属するものとする。ただし、成果物に、 本市の著作物が含まれる場合、当該著作物(当該著作物を改変(コンバージョンを含む) したものを含む)の著作権は、従前からの著作権者に帰属する。 (3)受託者は、本市に著作権法に基づく利用が許諾された成果物に関し、著作者人格権を行 使しない。 (4)成果物以外に受託者が対象システム構築の過程で本市に提供した資料、プログラム等( 以下「受託者提供資料」という)に関する著作権は、受託者に保留されるものとするが、 本市は、当該受託者提供資料及び対象システムを自らの業務処理に用いるために必要な 6 範囲で使用できる。 (5)本契約に基づき開発されたアイディア、ノウハウ、コンセプト等については、本市及 び受託者はそれぞれ秘密保持義務の負担及び対価の支払いをすることなく自由に使用 できる。 (6)以上の権利又は著作権法に基づく利用の許諾等の対価は、本契約記載の対価に含まれて おり、当該許諾等に伴って、本契約記載の対価とは別の費用が本市に発生することはな い。 14.留意事項 (1)委託業務の一部を第三者に委託もしくは委託に準じた作業を依頼(以下「再委託」とい う。 )する場合において、書面により本市の承諾を得ること。 (2)業務を実施するにあたっては、大和市役所環境マネジメントシステムの「環境方針」の 主旨を理解し、遂行すること。 (3)本市への提出書類及び添付資料については、原則として再生紙を使用すること。 (4)施設内では、できる限りエレベーターを使わずに階段を利用すること。 (5)本市へ搬入する製品の梱包材等は簡易にするとともに、持ち帰ること。 (6)業務実施時に車両を使用する場合は、アイドリングストップの実施を徹底すること。 (7)業務実施時には「大和市路上喫煙の防止に関する条例(平成 20 年大和市条例第 20 号) 」の趣旨を理解し、業務を行うこと。 (8)業務を実施するあたり、「大和市ポイ捨て等の防止に関する条例(平成 22 年大和市 条例第 13 号)」の趣旨を理解し遂行すること。 (9)個人情報の取扱いに関する「特記事項」を遵守すること。 (10)情報資産(非公開情報)の取扱いに関する「特記事項」を遵守すること。 (11)業務を実施するにあたり本仕様に疑義が生じた場合は、協議の上決定する。 以上 7
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