建築論

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2016年度
建築論
(履修コード:11718)
曜日・時限
月曜日 2時限
開講学科等
建築学科
教員名
門内 輝行
期区分
通年
単位数
4
形態
講義
クラス名
授業目的と到達目標
授業概要
建築は人間・環境と深い絆で結ばれている。人間が環境の中に住ま
う上で不可欠となる多層に及ぶ機能・意味を実現する事物・空間を
発見し創造するとき、そこに機能的で美しい建築が姿を現す。こう
した建築の基本原理について、現象学、存在論、記号論、システム
理論等の基礎理論を踏まえて、21世紀の人間−環境系の結節点と
なる意味・価値のある建築のデザインビジョンを探求する。
建築とは何か、建築をどのように制作すべきかを問う建築論につい
ては、古典主義の時代から、中世・ルネサンス・バロック等の時代
を経て、モダニズムの時代、さらに現代に至るまで、様々な定式化
が行われてきた。これらの建築論を概観するとともに、人間存在の
根底から建築の原理を問い直し、形態、素材、空間、時間、機能、
意味、記号・言語、技術、自然、歴史、都市などの論点から、現代
社会のための建築論の可能性について講述する。
準備学修(予習・復習)・受講上の注意
成績評価方法・基準
講義内容を踏まえ、各自の興味に応じてより深く調べ、自身の考え
を展開していくことが重要である。授業計画については「受講者
数」や「学生の理解度」により変更がなされることがある。
種別
出席・平常および期末レポートによる総合評価
教科書
参考書・参考文献
必要に応じて資料を配付する。
必要に応じて参考書・参考文献を紹介する。
割合
100%
参考URL
建築論(履修コード:11718)
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2016年度
建築論
(履修コード:11718)
曜日・時限
月曜日 2時限
開講学科等
建築学科
教員名
門内 輝行
期区分
通年
単位数
4
形態
講義
クラス名
授業計画(各回予定)
授業回
授業内容
1
前期ガイダンス(建築論の問い)
2
建築論の方法と領域
3
ウィトルウィウスの建築論
4
森田慶一の全一的建築論
5
現象学・存在論に基づく建築論①(増田友也の建築論)
6
現象学・存在論に基づく建築論②(クリスチャン・ノルベルグ=シュルツの建築論)
7
空間論(アリストテレス、デカルト、ライプニッツ、M.ヤンマー、O.F.ボルノウ、G.バシュラール等)
8
記号論の基礎理論(C.S.パース、F.ド・ソシュール、C.モリス等)
9
建築記号論①(建築的記号、建築における記号現象の特性、建築的記号のタイポロジー)
10
建築記号論②(建築的コード、テクストとしての建築)
11
都市記号論(街並み記号論、都市計画・まちづくり・アーバンデザインと記号論)
12
システム理論と建築論(ツリーとセミラチス、フラクタル、人間−環境系の多層性と階層性)
13
建築家の建築論①(L.カーン、R.ヴェンチューリ、P.アイゼンマン、A.ロッシ等)
14
建築家の建築論②(原広司、香山壽夫、坂本一成、菊竹清訓、R.コールハース等)
15
前期のまとめ(建築論の射程と課題)
16
後期ガイダンス(建築論の系譜と新たな建築論の構築)
17
古代ギリシア・ローマの建築思想(ウィトルウィウスの建築論)
18
中世の建築思想(ロマネスク、ゴシック)
19
ルネサンスの建築思想(アルベルティの建築論、パラディオの建築論等)
20
バロックの建築思想、近世フランスの建築思想(C.ペロー、J.F.ブロンデル、J.ガデ等)
21
新古典主義の建築論(J.J.ヴィンケルマン、K.F.シンケル等)
22
モダニズムの建築論①(J.ラスキン、ヴィオレ・ル・デュク、O.ワーグナー、A.ロース等)
23
モダニズムの建築論②(イタリア未来派、ロシア構成主義、デ・ステイル、ドイツ工作連盟、バウハウス、国際様式とCIAM、F.L.
ライト、ミース・ファン・デル・ローエ、ル・コルビュジェ等)
24
ポストモダン以降の建築論(IAUS、記号論と現象学、ポスト構造主義、テクトニクス)
25
拡大するデザインの世界のための建築論(20世紀の工業社会から21世紀の知識社会へ)
26
要素のデザインから関係のデザインへ(建築から都市へ、機械的秩序から生命的秩序へ)
27
つくることから育てることへ(システマティックなデザインから対話によるデザインへ)
28
建築言語の拡張(建築の文法、空間の文法、形態文法、アルゴリズミック・アーキテクチュア)
29
デザイン方法論としての建築論(C.アレグザンダー、J.ジェイコブス等)
30
後期まとめ(建築論の可能性)
建築論(履修コード:11718)
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