鉄 琴

奏 で る アルミ楽器
鉄 琴
て
楽しさを 教 え
音 楽 を 奏 でる
子ど も の 頃 、
ム
ウ
に アルミニ
実 はこの 鉄 琴
。
琴
鉄
た
れ
く
だろうか 。
るのをご 存じ
が 使 わ れてい
係
ミニウム の 関
の 響 きとア ル
凛とした 鉄 琴
。
に せまりた い
(撮影協力:(株)ヤマハミュージックジャパン)
思い起こせば小学校の音楽の時間。鉄琴の銀色に輝
性にすぐれるアルミニウムが適しているためである。
くボディに目を奪われ、おそるおそるマレット(バチ)
音についてはどうだろうか。アルミニウムの音板はス
でたたくと、教室中に凛とした心地よい音色が響きわ
チール製に比べ音に伸びがあり、強弱に応じて音が変
たったのを今でもよく覚えている。たたくだけで、簡単
化し、演奏表現にすぐれているという。使用する合金の
に音を奏でることができる鉄琴は、昔も今も子供たちに
種類によって音質が変わるため、鉄琴の種類によって合
人気のある楽器である。
金を選んでいるとのことだ。
その名のとおり、鉄琴の音板(音階を出す部分)には
大人になるにつれて鉄琴に触れる機会はほとんどなく
スチールが使われていると思うだろう。しかし、実はア
なってしまったが、クラシックやジャズなどの幅広い音楽
ルミニウムが多く使用されているのである。鉄琴には、
でソロ楽器として鉄琴は活躍している。鉄琴の生演奏を
音板の下に共鳴管がある「ビブラフォン」やビブラフォ
聞くには、クラシックのコンサートやジャズバーに足を運
ンより高い音域をもつ「グロッケンシュピール」
、シンプ
ぶのが良いだろう。大人になった今こそ感じられる鉄琴
ルな構造で学校教育に使用される「立奏鉄琴」などいく
の魅力に酔いしれたい。
つか種類がある。その中でも
「ビブラフォン」
や
「立奏鉄琴」
は現在、アルミニウム製が一般的となっている。音板は、
その裏面を削ることで音の調律を行うため、軽量で加工
14 アルミエージ No.183