一太郎 9/8 文書 - 一般社団法人 日本航空宇宙工業会

平成27年度
航空工場検査員国家試験問題集
(解 答 付)
平成28年4月
一般社団法人
日本航空宇宙工業会
平成27年度
航空工場検査員国家試験問題集
目
試験科目
番
次
試験科目名
号
法令の部
(01)
航空機製造事業法およびその附属法令
航空機の部
(02)
(03)
(04)
航空機の強度、構造及び性能に関する理論
航空機の材料に関する事項
航空機の製造及び修理の方法に関する事項
原動機の部
(05)
(06)
(07)
航空機用原動機の強度、構造及び性能に関する理論
航空機用原動機の材料に関する事項
航空機用原動機の製造及び修理の方法に関する事項
プロペラの部
(08)
(09)
(10)
航空機用プロペラの強度、構造及び性能に関する理論
航空機用プロペラの材料に関する事項
航空機用プロペラの製造及び修理の方法に関する事項
回転翼の部
(11)
(12)
(13)
回転翼の強度、構造及び性能に関する理論
回転翼の材料に関する事項
回転翼の製造及び修理の方法に関する事項
i
試験科目
番
試験科目名
号
降着装置の部
(14)
(15)
(16)
降着装置の強度、構造及び性能に関する理論
降着装置の材料に関する事項
降着装置の製造及び修理の方法に関する事項
発電機の部
(17)
(18)
(19)
発電機の強度、構造及び性能に関する理論
発電機の材料に関する事項
発電機の製造及び修理の方法に関する事項
空気調和装置用機器の部
(20)
(21)
(22)
空気調和装置用機器の強度、構造及び性能に関する理論
空気調和装置用機器の材料に関する事項
空気調和装置用機器の製造及び修理の方法に関する事項
飛行指示制御装置の部
(23)
(24)
(25)
飛行指示制御装置の強度、構造及び性能に関する理論
飛行指示制御装置の材料に関する事項
飛行指示制御装置の製造及び修理の方法に関する事項
統合表示装置の部
(26)
(27)
(28)
統合表示装置の強度、構造及び性能に関する理論
統合表示装置の材料に関する事項
統合表示装置の製造及び修理の方法に関する事項
航法用電子計算機の部
(29)
(30)
(31)
航法用電子計算機の強度、構造及び性能に関する理論
航法用電子計算機の材料に関する事項
航法用電子計算機の製造及び修理の方法に関する事項
ii
試験科目
番
試験科目名
号
ジャイロの部
(32)
(33)
(34)
レーザージャイロ装置の強度、構造及び性能に関する理論
レーザージャイロ装置の材料に関する事項
レーザージャイロ装置の製造及び修理の方法に関する事項
回転翼航空機用トランスミッションの部
(35)
(36)
(37)
回転翼航空機用トランスミッションの強度、構造及び性能に関する理論
回転翼航空機用トランスミッションの材料に関する事項
回転翼航空機用トランスミッションの製造及び修理の方法に関する事項
ガスタービン発動機制御装置の部
(38)
(39)
(40)
ガスタービン発動機制御装置の強度、構造及び性能に関する理論
ガスタービン発動機制御装置の材料に関する事項
ガスタービン発動機制御装置の製造及び修理の方法に関する事項
iii
法令の部
試験科目番号
問
題
数
01
試験科目
8問
試験時間
航空機製造事業法及びその附属法令
60分
(1 / 6 )
問 1 航 空 機 又 は 航 空 機 用 機 器 に お け る 事 業 許 可 に 関 す る 次 の 記 述 に つ い て 、航
空 機 製 造 事 業 法 及 び そ の 附 属 法 令 に 照 ら し て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い
る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )海 外 の 航 空 機 メ ー カ ー が 日 本 の 航 空 運 送 事 業 者 の 航 空 機 を 当 該 海 外 メ ー カ
ーの母国において,製造又は修理をする場合には,航空機製造事業法の許
可が必要である。
( 2 )海 外 の 航 空 機 メ ー カ ー が 日 本 の 航 空 運 送 事 業 者 の 航 空 機 を 日 本 の 空 港 の 格
納庫の中で修理をする場合には,航空機製造事業法の許可が必要である。
( 3 )海 外 の 航 空 機 メ ー カ ー が 海 外 の 航 空 運 送 事 業 者 の 航 空 機 を 日 本 の 空 港 の 格
納庫の中で修理をする場合には,航空機製造事業法の許可が必要である。
( 4 )日 本 の 航 空 機 修 理 事 業 者 が 海 外 の 航 空 運 送 事 業 者 の 航 空 機 を 日 本 の 空 港 の
格 納 庫 の 中 で 修 理 を す る 場 合 に は ,航 空 機 製 造 事 業 法 の 許 可 が 必 要 で あ る 。
( 5 )日 本 の 航 空 機 修 理 事 業 者 が 海 外 の 航 空 運 送 事 業 者 の 航 空 機 を 海 外 の 空 港 の
格 納 庫 の 中 で 修 理 を す る 場 合 に は ,航 空 機 製 造 事 業 法 の 許 可 が 必 要 で あ る 。
試験科目番号
01
(2/6)
問 2 航 空 機 又 は 航 空 機 用 機 器 の 製 造 方 法 に 関 し て ,次 の 記 述 に つ い て ,航 空 機
製 造 事 業 法 及 び そ の 附 属 法 令 に 照 ら し て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い る も
の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )航 空 工 場 検 査 員 の 国 家 試 験 の う ち 航 空 機 国 家 試 験 に 合 格 し た 者 は ,事 業 者
か ら 航 空 工 場 検 査 員 の 指 名 を 受 け て ,航 空 機 用 原 動 機 の 製 造 証 明 を す る こ
とができる。
( 2 )航 空 工 場 検 査 員 の 国 家 試 験 の う ち 航 空 機 国 家 試 験 に 合 格 し た 者 は ,事 業 者
か ら 航 空 工 場 検 査 員 の 選 任 を 受 け て ,航 空 機 の 製 造 証 明 を す る こ と が で き
る。
( 3 )航 空 工 場 検 査 員 の 国 家 試 験 の う ち 航 空 機 国 家 試 験 に 合 格 し た 者 は ,事 業 者
か ら 航 空 検 査 技 術 者 の 選 任 を 受 け て ,航 空 機 用 原 動 機 の 製 造 証 明 を す る こ
とができる。
( 4 )航 空 工 場 検 査 員 の 国 家 試 験 の う ち 航 空 機 国 家 試 験 に 合 格 し た 者 は ,事 業 者
か ら 航 空 検 査 技 術 者 の 指 名 を 受 け て ,航 空 機 の 製 造 証 明 を す る こ と が で き
る。
( 5 )航 空 工 場 検 査 員 の 国 家 試 験 の う ち 航 空 機 国 家 試 験 に 合 格 し た 者 は ,事 業 者
か ら 航 空 検 査 技 術 者 の 選 任 を 受 け て ,航 空 機 の 製 造 証 明 を す る こ と が で き
る。
( 6 )航 空 工 場 検 査 員 の 国 家 試 験 の う ち 航 空 機 国 家 試 験 に 合 格 し た 者 は ,経 済 産
業 大 臣 か ら 航 空 検 査 技 術 者 の 選 任 を 受 け て ,航 空 機 の 製 造 確 認 を す る こ と
ができる。
( 7 )航 空 工 場 検 査 員 の 国 家 試 験 の う ち 航 空 機 国 家 試 験 に 合 格 し た 者 は ,経 済 産
業 大 臣 か ら 航 空 工 場 検 査 員 の 指 名 を 受 け て ,航 空 機 の 製 造 確 認 を す る こ と
ができる。
試験科目番号
01
(3/6)
問 3 航 空 機 又 は 航 空 機 用 機 器 に お け る 事 業 許 可 を 受 け た 工 場( 以 下「 許 可 工 場 」
と い う 。)の 事 業 譲 渡 に 関 す る 次 の 文 書 に つ い て 、事 業 を 開 始 す る に 当 た り ,航
空 機 製 造 事 業 法 及 び そ の 附 属 法 令 に 照 ら し て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い
る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
A 県 に て ,あ る 事 業 場 の 敷 地 内 で 複 数 の 種 類 の 製 造 許 可 を 取 得 し て い る 航 空 機 用
機 器 の B 許 可 事 業 者 が ,そ の う ち の 一 部 の 許 可 事 業 を C 県 に て 事 業 を 行 っ て い る
D事業者に事業を譲渡することとした。
( 1 )こ の 際 に ,譲 渡 を す る 事 業 に 係 る 人 員・設 備 を 全 て 移 転 す る 場 合 に は ,工
場の移転許可を取得した後,製造方法の認可を取得すれば良い。
(2)この際に,事業譲渡の契約書を添付して,承継の届出をすればよい。
( 3 )こ の 際 に ,譲 渡 を す る 事 業 に 係 る 人 員・設 備 を 全 て 移 転 す る 場 合 に は ,工
場 の 移 転 許 可 を 取 得 し さ え す れ ば ,製 造 方 法 の 認 可 を 取 得 す る 必 要 は な い 。
( 4 )こ の 際 に ,B 許 可 事 業 者 は 譲 渡 を す る 事 業 の 廃 止 届 を 提 出 し て ,D 事 業 者
は譲り受ける事業についての許可と製造方法の認可を取得する必要があ
る。
( 5 )事 業 の 譲 渡 に つ い て は ,特 段 の 許 認 可 を 取 得 す る 必 要 は な く ,移 転 後 に そ
の旨を届け出れば良い。
問 4 次 の 文 章 を 読 ん で ,許 可 事 業 者 の 取 る べ き 手 続 を 選 択 肢 の 中 か ら 1 つ 選 び
なさい。
あ る 許 可 事 業 者 は ,航 空 機 製 造 事 業 法 に 基 づ き 航 空 機 用 機 器 の 製 造 事 業( 以 下「 許
可事業」という。)以外にも事業(以下「自主事業」という。)を行っている。
今 度 ,自 主 事 業 に 使 用 し て い た 特 定 設 備 と 同 等 の 能 力 を 有 す る 設 備 を 許 可 事 業 に
も使用することにした。
<選択肢>
( 1 )既 に 事 業 者 と し て 使 用 し て い る 設 備 で あ る の で ,特 段 の 手 続 を と る こ と な
く,許可事業に使用しても問題ない。
( 2 )既 に 事 業 者 と し て 使 用 し て い る 設 備 で は あ る が ,許 可 事 業 に 使 用 す る こ と
になるので航空機製造事業法に基づいて届出を行う必要がある。
( 3 )既 に 事 業 者 と し て 使 用 し て い る 設 備 で は あ る が ,許 可 事 業 に 使 用 す る こ と
になるので航空機製造事業法に基づいて承認を受ける必要がある。
( 4 )既 に 事 業 者 と し て 使 用 し て い る 設 備 で は あ る が ,許 可 事 業 に 使 用 す る こ と
になるので航空機製造事業法に基づいて認可を受ける必要がある。
( 5 )既 に 事 業 者 と し て 使 用 し て い る 設 備 で は あ る が ,許 可 事 業 に 使 用 す る こ と
になるので航空機製造事業法に基づいて許可を受ける必要がある。
試験科目番号
01
(4/6)
問5 航空機製造事業法及びその附属法令に照らして,正しいものには○印を,
間 違 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )航 空 機 製 造 事 業 法 に お け る 航 空 機 用 機 器 の 定 義 上 ,試 験 的 に 製 造 す る 航 空
機 用 機 器 は 含 ま れ ず ,航 空 機 用 機 器 の 試 験 的 製 造 に 関 し て は ,法 令 上 の 規
制の対象にならない。
( 2 )航 空 機 の 製 造 事 業 の 許 可 申 請 が あ っ た 場 合 に ,経 済 産 業 大 臣 は ,申 請 者 が
当 該 事 業 の 用 に 供 す る 特 定 設 備 が 法 令 上 の 生 産 技 術 上 の 基 準 に 適 合 し ,か
つ ,当 該 事 業 を 適 確 に 遂 行 す る に 足 り る 経 理 的 基 礎 及 び 技 術 的 能 力 が あ る
と認める場合には,許可を与えなければならない。
( 3 )航 空 機 製 造 事 業 法 に お い て ,法 令 に 違 反 し た 場 合 の 制 裁 と し て は ,許 認 可
の 取 消 し と 罰 則 が 規 定 さ れ る に と ど ま り ,法 令 に 適 合 す る よ う に 求 め る 行
政指導は規定されていない。
( 4 )経 済 産 業 大 臣 は ,航 空 機 の 製 造 工 場 の 従 業 員 で あ っ て ,航 空 工 場 検 査 員 国
家 試 験 に 合 格 し た 者 を 指 名 し て ,検 査 の 事 務 に 従 事 さ せ る こ と が で き る が ,
それ以外の者に検査をさせる制度は存在しない。
( 5 )経 済 産 業 大 臣 は ,航 空 機 製 造 事 業 法 の 施 行 に 必 要 な 限 度 に お い て ,同 法 の
規 定 に 基 づ き ,許 可 事 業 者 か ら そ の 航 空 機 製 造 に 関 す る 報 告 を 求 め る こ と
が で き る が ,同 じ 条 件 と 根 拠 の も と で , 航 空 検 査 技 術 者 か ら そ の 職 務 に 係
る航空機製造について報告を求めることはできない。
試験科目番号
01
(5/6)
問 6 航 空 機 用 機 器 の 製 造 事 業 に つ い て 、航 空 機 製 造 事 業 法 及 び そ の 附 属 法 令 に
照 ら し て 、次 の 文 章 の 空 欄 に 当 て は ま る 語 句 を A ~ R の 中 か ら 選 ん で 、文 章 を 完
成させなさい。
国 以 外 の 者 が 航 空 機 用 原 動 機 を 製 造 す る に 当 た り ,航 空 機 製 造 事 業 法 の 手 続 的 な
流れは次のようになる。まず,(①)を行う。続いて,(②)を行って,(③)
を 行 い ,当 該 技 術 者 が( ④ )を 行 っ て ,航 空 機 用 原 動 機 を 出 荷 す る 。そ の 際 に は ,
(⑤)を添付することとなっている。
<選択肢>
A 試験的製造の届出 B 試験的製造の許可の取得
C 試験的製造の承認の取得 D 航空機用機器の製造事業許可の取得
E 航空機用機器の製造事業の承認の取得 F 航空機用機器の製造事業の届出
G 航空機用機器の製造事業の認可の取得
H 航空機用機器の製造方法の承認の取得
I 航空機用機器の製造方法の認可の取得
J 航空機用機器の製造事業に係る航空検査技術者の選任
K 航空機用機器の製造方法に係る航空検査技術者の選任
L 航空機用機器の当該製造事業所に係る航空検査技術者の選任
M 製造確認
N 製造証明
O 製造承認
P 製造承認書
Q 製造確認書 R 製造証明書
試験科目番号
01
(6/6)
問 7 航 空 機 及 び 航 空 機 用 機 器 の 製 造・修 理 事 業 に つ い て 、次 の 文 章 の う ち 航 空
機製造事業法上の手続を行う必要のないものを2つ選びなさい。
( 1 )総 重 量( 設 計 に よ り 定 め ら れ た 装 備 及 び 燃 料 そ の 他 の 搭 載 物 を 装 備 し 、及
び搭載したときの重量をいう。)が150kgの無人航空機の製造
( 2 )4 G の 急 旋 回 ,宙 返 り 及 び 失 速 反 転 を 行 う こ と に 適 す る 強 度 を 有 す る 滑 空
機の修理
(3)航法用電子計算機製造事業の廃止
(4)車輪製造事業を行う工場の移転
(5)主翼製造事業の治具の増設
(6)航空機用原動機を修理した場合の修理確認
(7)総重量3トン未満の回転翼航空機(無人航空機を除く)の修理
問 8 次 の 事 実 が あ っ た 場 合 に お け る 航 空 機 製 造 事 業 法 の 罰 則 の 適 用 に 関 し ,正
しい記述を1つ選びなさい。
A 社 が 急 遽 ,B 社 が 運 行 し て い る C 社 製 の 航 空 機 を ,A 社 の 甲 格 納 庫 で 修 理 す る
こ と と な っ た 。修 理 を 行 う に 当 た り ,修 理 方 法 が 記 載 さ れ た 修 理 マ ニ ュ ア ル を C
社 か ら 購 入 し た 。A 社 は ,航 空 機 製 造 事 業 法 の 許 可 を 持 っ て い な か っ た た め ,甲
格納庫における製造の許可を取得し,修理する機体が1機のみであったために,
修 理 方 法 認 可 を 取 得 す る こ と な く マ ニ ュ ア ル ど お り の 修 理 を 行 い ,そ の 引 渡 し に
備えている。
( 1 )そ も そ も 1 機 の み の 修 理 で あ れ ば 事 業 許 可 を 取 得 す る 必 要 さ え な か っ た の
で,いかなる罰則の適用も受けない。
( 2 )1 機 の み の 修 理 で あ れ ば 事 業 許 可 さ え 取 得 す れ ば ,修 理 方 法 の 認 可 を 取 得
する必要はないので,罰則の適用は受けない。
( 3 )1 機 の み で あ っ て も 修 理 方 法 の 認 可 は 取 得 す る 必 要 が あ る の で ,無 認 可 で
修理を行ったことについての罰則の適用を受ける。
( 4 )1 機 の み で あ っ て も 修 理 方 法 の 認 可 は 取 得 す る 必 要 が あ る が ,方 法 認 可 を
取得していないことについては罰則の適用は受けない。
( 5 )1 機 の み で あ っ て も 修 理 方 法 の 認 可 は 取 得 す る 必 要 が あ る が ,修 理 マ ニ ュ
アルどおりに修理をしたのであれば,なんら問題はない。
【 注 釈 】問 8
可」です。
問 題 文 4 行 目「 製 造 の 許 可 」は 誤 り で あ り 、正 し く は「 修 理 の 許
航空機の部
試験科目番号
問
問1
題
数
02
試験科目
5問
試験時間
航空機の強度、構造および性能に関
する理論
45分
(1 / 3 )
下 の 設 問 の( ア )~( エ )に 当 て は ま る 語 句 を A ~ M の 中 か ら 選 び な さ い 。
縦 の 静 安 定 が 正 の 状 態 と は 、釣 合 い 状 態 に あ る 飛 行 機 の( ア )が 外 乱 に よ っ て 増
加 し た 場 合 に 、機 首 が( イ )状 態 を い う 。方 向 安 定 が あ る 状 態 と は 、飛 行 機 が( ウ )
し た 時 に 機 首 が 風 と 正 対 す る 方 向 に 偏 揺 れ モ ー メ ン ト が 発 生 す る こ と を い う 。横
の 静 安 定 が あ る 状 態 と は 、飛 行 機 が( ウ )し た 時 に 風 上 側 の 主 翼 が( エ )状 態 を
いう。
A:エレベータ舵角,B:エルロン舵角,C:ラダー舵角,D:迎角,
E:ピッチ角.F:ロール角,G:方位角,H:水平飛行,I:定常旋回,
J:横滑り,K:上がる,L:下がる,M:変化しない
問 2 次 の( 1 )~( 5 )の な か で 、正 し い も の に は ○ 、間 違 っ て い る も の に は
×を 解 答 欄 に 記 入 し な さ い 。
(1)失速とは、翼に沿って流れていた気流が剥離して、揚力を失うことであ
る。
(2)着陸時に、地面効果内で最大揚力を実現できるという条件により、前方
の重心位置は、制限される。
(3)主翼のアスペクト比が大きいほど、揚抗比が大きい。
(4)各舵面の後縁に取り付けられた小さな固定または、可動の舵面をフラッ
プと言う。
(5)気温が高くなると着陸距離は長くなる。
試験科目番号
02
(2/3)
問3 下図に示すようなトラス構造があり、E点に垂直下方に荷重Pを加える。
こ の 時 、以 下 の( 1 )~( 4 )に つ い て ア ~ チ の 中 で 最 も 正 解 に 近 い も の を 選 び
な さ い 。な お 、各 部 材 に か か る 軸 力 は 、引 っ 張 り を 正 、圧 縮 を 負 と し 、計 算 結 果
の小数点第 2 位は四捨五入せよ。
(1)部材1の軸力
(2)部材3の軸力
(3)部材11の軸力
(4)部材13の軸力
ア : -1.4P、 イ : -1.1P、 ウ : -1.0P、 エ : -0.8P、 オ : -0.7P、 カ : -0.5P、
キ : -0.4P、 ク : -0.3P、 ケ : 0、 コ : 0.3P、 サ : 0.4P、 シ : 0.5P、
ス : 0.7P、 セ : 0.8P、 ソ : 1.0P、 タ : 1.1P、 チ : 1.4P
問 4 下 図 に 示 す よ う に 、一 方 が 固 定 さ れ た 長 さ L の 片 持 ち 梁 を 考 え る 。任 意 の
位 置 で の た わ み 、傾 き を 求 め た い 。次 の 文 章 の ① ~ ④ に 当 て は ま る 数 字 を ア ~ コ
の中から選びなさい。ただし、同じ数字を何回使っても良い。
試験科目番号
02
(3/3)
自 由 端 を x=0、力 を 加 え な い と き の 上 下 方 向 の 位 置 を y=0 と す る 。ヤ ン グ 率
を E、 断 面 2 次 モ ー メ ン ト を I と す る と 以 下 の 式 が 成 り 立 つ 。
EI×dy 2 /dx 2 =-Px
固 定 端( x=L)で は 、た わ み 、傾 き と も 0 な の で 、そ の 条 件 で 上 式 を 解 く と 、
た わ み y=-P/(① ×EI)×(x 3 +② ×L 2 x +③ ×L 3 )
傾 き dy/dx=-P/(④ ×EI)×( x 2 -L 2 )
である。
ア : -6、 イ : -4、 ウ : -3、 エ : -2、 オ : -1、 カ : 1、 キ : 2、 ク : 3、
ケ : 4、 コ : 6
問5
離陸滑走距離に関する以下の問いに答えよ。
( 1 ) 海 面 上 で 、 離 陸 速 度 が 40m/s の 飛 行 機 が あ る 。 無 風 時 の 離 陸 滑 走 距 離 が
500m で あ っ た 。こ の 飛 行 機 の 向 か い 風 5m/s で の 離 陸 滑 走 距 離 は い く ら か 。
最も近いものをア~オの中から選びなさい。なお、離陸滑走中の加速度
は等加速度で、無風時も、向かい風の時も変わらないものとする。
ア : 400m 、 イ : 450m 、 ウ : 500m 、 エ : 550m 、 オ : 600m
( 2 )同 じ 飛 行 機 が 、海 面 上 の 空 気 密 度 の 80%と な る 高 度 で 、離 陸 滑 走 し た 。無
風時の離陸滑走距離はいくらか。最も近いものをア~オの中から選びな
さい。
なお、離陸滑走中の加速度は等加速度で、海面上と変わらないものとす
る。
ア : 400m 、 イ : 450m 、 ウ : 500m 、 エ : 550m 、 オ : 600m
試験科目番号
問
題
数
03
試験科目
5問
試験時間
航空機の材料に関する事項
45分
(1 / 3 )
問1 航空機に用いられている材料について述べた下記の(1)~(5)につい
て 、 正 し い も の に ○ 印 を 、 間 違 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1 )ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 は 、 ア ル ミ ニ ウ ム を 陽 極 と し て 、 シ ュ ウ 酸 や 硫 酸 等 の 液
中で電解して、表面に酸化被膜を作る、いわゆる、アノダイズ処理が防食
法として、広く行われている。
(2 )複 合 材 料 と は 、 2 種 類 以 上 の 素 材 を 組 み 合 わ せ 、 も と の 素 材 以 上 の 性 質 あ
る い は 新 し い 性 質 を 持 つ よ う に 創 造 さ れ た 材 料 の こ と で あ る 。航 空 機 に 用
い ら れ る 複 合 材 料 は 主 に GFRP で あ る 。
(3 )チ タ ン 合 金 は 、軽 量 、高 強 度 、耐 食 性 に も 優 れ 、600℃ 以 上 の 耐 熱 性 を 持 つ
材料である。
(4 )溶 体 化 処 理 し た ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 は 、 常 温 に 放 置 す る と 次 第 に 強 度 が 大 き
くなる。これを時効硬化と呼ぶ。
(5 )航 空 機 に は 各 種 シ ー ラ ン ト が 使 用 さ れ て お り 、 チ オ コ ー ル 系 と シ リ コ ー ン
系の 2 種類に大別できる。チオコール系シーラントは、耐燃料性、密着性
に優れ、燃料タンクのシールや機体外板の継ぎ目等に適用される。
問 2 航 空 機 に 用 い ら れ て い る 金 属 材 料 に つ い て 述 べ た 下 記 の 記 述 の う ち 、正 し
い も の に ○ 印 を 、 間 違 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )代 表 的 な チ タ ン 合 金 で あ る Ti-6Al-4V 合 金 は 、焼 な ま し 状 態 で 用 い ら れ る
ことがある。
( 2 )高 張 力 鋼 は 、強 度 を 非 常 に 高 く し た 状 態 で 使 用 す る 場 合 、ほ と ん ど 変 形 な
しで突然破壊する遅れ破壊が発生することがある。
( 3 )析 出 硬 化 型 ス テ ン レ ス 鋼 は 、強 度 と 耐 食 性 を 兼 ね 備 え た 合 金 と し て 開 発 さ
れた。更に耐熱性も高い。
( 4 )オ ー ス テ ナ イ ト 系 ス テ ン レ ス 鋼 は 、加 工 性 や 溶 接 性 が 良 好 で 、耐 食 性 も 優
れている。
( 5 )ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の う ち 、2000 系 合 金 、5000 系 合 金 、7000 系 合 金 は 、い
ずれも熱処理型合金である。
試験科目番号
03
(2 / 3 )
問 3 航 空 機 に 用 い ら れ て い る 非 金 属 材 料 に つ い て 、次 の 記 述 の う ち 正 し い も の
に ○ 印 を 、 間 違 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )油 圧 、燃 料 系 統 に 使 用 さ れ る ゴ ム 部 品 は 、耐 油 性 が 優 れ て い る シ リ コ ー ン
ゴムが使用される。
( 2 )一 般 用 接 着 か ら 構 造 用 接 着 ま で 用 途 が 広 い エ ポ キ シ 樹 脂 系 接 着 剤 は 、硬 化
すると金属に対する接着力は大きいが、通常、加熱すると軟化する。
( 3 )潤 滑 用 グ リ ー ス は 、増 ち ょ う 剤 の 種 類 が 異 な っ て も 基 油 が 同 系 の も の で あ
れば混用してもよい。
( 4 )計 器 盤 や 電 灯 カ バ ー に 使 用 さ れ る ア ク リ ル 樹 脂 は 透 明 性 、耐 候 性 、耐 溶 剤
性などの優れた特性をもつ。
( 5 )フ ッ 素 ゴ ム は 耐 熱 性 、耐 候 性 及 び 耐 油 性 に 優 れ て い る が 、リ ン 酸 エ ス テ ル
系作動油には膨潤するので注意を要する。
問4 航空機に用いられている複合材料について、空欄(①)~(⑤)に当ては
まる適切な語句を(A)~(O)の中から選び、記号で答えなさい。
(1 ) 航 空 機 構 造 部 材 に 用 い ら れ る F R P の マ ト リ ッ ク ス 樹 脂 に は 、熱 硬 化 性 樹
脂 と 熱 可 塑 性 樹 脂 が あ り 、 熱 硬 化 性 樹 脂 に は 機 械 特 性 に 優 れ 、( ① ) が 小
さいエポキシ樹脂が多く採用されている。
(2 )プ リ プ レ グ の ( ② ) と は 、 単 位 面 積 あ た り の 重 量 で あ る 。
(3 )ハ ニ カ ム コ ア の 両 面 に F R P の 面 板 を 貼 り 合 わ せ た ハ ニ カ ム サ ン ド イ ッ チ
構 造 は 、( ③ ) が 高 く 、 主 に 脚 扉 や フ ェ ア リ ン グ 等 に 使 用 さ れ る 。
(4 )熱 硬 化 性 樹 脂 は 、 加 工 過 程 で の 反 応 状 態 に よ っ て A 、 B , C ス テ ー ジ の 3
段 階 に 区 分 し て 表 さ れ 、 そ れ ぞ れ ( ④ ) 状 態 、( ⑤ ) 状 態 、 最 終 硬 化 状 態
を示す。
〔語句〕
(A)プレカーサー
(D)面外引張強度
(G)硬化収縮
(J)ボイド
(M)プリプレグ
(B)プレポリマー
(E)曲げ剛性
(H)共重合体
(K)繊維体積含有率
(N)ハニカムコア
(C)ポリアミド
(F)直鎖状繊維
(I)自己消火
(L)繊維目付
( O )ウ ェ ッ ト レ イ ア ッ プ
試験科目番号
03
(3 / 3 )
問 5 航 空 機 に 用 い ら れ て い る 材 料 の 特 性 評 価 に 関 す る 下 記 の 記 述 に つ い て 、空
欄( ① )~( ⑤ )に 当 て は ま る 適 切 な 語 句 を( A )~( O )の 中 か ら 選 び 、記 号
で答えなさい。
( 1 )接 着 剤 は 部 品 の 接 合 に 多 く 使 用 さ れ 、接 着 強 度 の 評 価 方 法 に は フ ラ ッ ト ワ
イズ引張試験や(①)試験がある。
( 2 )( ② ) は 材 料 の 靱 性 や 延 性 を 評 価 す る 試 験 方 法 で あ る 。 金 属 材 料 の ( ② )
にはシャルピー法やアイゾット法がある。
( 3 ) プ リ プ レ グ の 特 性 評 価 項 目 の 1 つ と し て ( ③ ) が あ る 。( ③ ) の 測 定 は プ
リプレグ中に含まれる樹脂の硬化開始時間を評価するために行われる。
( 4 )複 合 材 料 内 部 に 存 在 す る 欠 陥 で あ る( ④ )を 外 観 検 査 だ け で 正 し く 判 断 す
る こ と は 難 し い 。 そ の た め 、( ④ ) の 有 無 及 び そ の 面 積 を 確 認 す る た め に
(⑤)検査を行う。
〔語句〕
(A)衝撃試験
(D)コンパクション
(G)超音波探傷
(J)ゲル化時間
(M)ドレイプ性
(B)疲労試験
(E)磁粉探傷検査
(H)ロックウェル
(K)引張弾性率
(N)ハンドリング性
(C)静強度試験
(F)ラップシェア
(I)圧縮強度
(L)層間剥離
(O)含水率
試験科目番号
問
題
数
04
試験科目
航空機の製造及び修理の方法に関す
る事項
10 問
試験時間
60分
(1 / 5 )
問1 金属の熱処理について述べた下記の記述について、正しいものに○印を、
間 違 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1)オーステナイト系ステンレス鋼は、焼入れにより硬化する。
( 2 )高 周 波 焼 入 れ は 、鋼 材 に 高 周 波 電 流 を 誘 導 し て 急 速 加 熱 し た 後 、水 や 油 で
急 冷 す る 方 法 で あ り 、電 力 を 多 く 加 え る と 中 心 部 ま で 均 一 に 焼 入 れ 硬 化 さ
せることができる。
( 3 )鋼 の 軟 化 、内 部 応 力 除 去 な ど を 目 的 と し て 、高 温 に 加 熱 後 に 徐 冷 す る 操 作
を焼ならしという。
( 4 ) ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 を 溶 体 化 処 理 後 、自 然 時 効 さ せ た も の を T3 処 理 と い う 。
( 5 ) ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の 溶 体 化 処 理 と は 、 500℃ 前 後 に 加 熱 し た 合 金 を 水 で 急
冷する操作をいう。
問 2 [ A 群 ] の 板 金 成 形 部 品 に 最 も 適 し た 成 形 法 を[ B 群 ] の 中 か ら 選 び 、 そ
の記号で答えなさい。
[A群]
(1)ダブルコンターを有する機体外板
(2)複雑な形状の深絞り部品
(3)シアタイ等の薄板から成形する直線折り曲げ部品
(4)仕上げ成形段階のチタン板金部品
(5)スキンとストリンガを一体で削り出した大型機の主翼外板パネル
[B群]
(A)ショットピーンフォーミング(B)ブレーキプレス曲げ
(C)ストレッチ成形 (D)ドロップ成形
(E)ホットサイジング
試験科目番号
04
(2 / 5 )
問3 表面処理に関する次の(1)~(5)の記述について、正しいものに○印
を 、 間 違 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1 )航 空 機 の 脚 等 、 構 造 用 鉄 鋼 部 品 の 表 面 処 理 は 、 耐 食 性 や 塗 膜 密 着 性 向 上 の
ために化成皮膜処理を行う。
(2 )ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の 陽 極 酸 化 皮 膜 処 理 と し て 従 来 ク ロ ム 酸 塩 が 多 用 さ れ て
い た が 、最 近 で は 6 価 ク ロ ム を 用 い な い 陽 極 酸 化 皮 膜 処 理 に 置 き 換 わ っ て
きている。
(3 )ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の 構 造 接 着 に お い て 、 優 れ た 耐 久 性 を 有 す る 接 着 前 処 理
方法は硫酸・重クロム酸塩処理である。
(4 )ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 を 陽 極 酸 化 皮 膜 処 理 し た 後 に 、 よ り 耐 食 性 を 向 上 さ せ る
ために封孔処理を行う。
(5 )ク ロ ム め っ き は 装 飾 用 や 耐 摩 耗 性 が 要 求 さ れ る 部 分 に 使 用 さ れ る 。
問 4 非 破 壊 検 査 に つ い て 述 べ た 、 下 記 の 文 に つ い て 空 欄( ① ) ~ ( ⑤ ) に 当 て
はまる最も適切な語句を(A)~(N)の中から選び、記号で答えなさい。
( 1 ) 渦 流 探 傷 検 査 は 、 鉄 鋼 、 非 鉄 金 属 及 び 黒 鉛 ( グ ラ フ ァ イ ト ) な ど の (① )
のある材料に適用できる。
( 2 )放 射 線 透 過 検 査 は 、内 部 欠 陥 の 検 査 に 適 し て い る だ け で な く 、サ ン ド イ ッ
チ パ ネ ル の (② )形 状 の 確 認 に も 適 し て い る 。
( 3 )硬 さ 試 験 は 、一 定 の 形 を 持 っ た 小 さ く 硬 い 圧 子 を 材 料 表 面 に 押 し 付 け 、押
し込みによって生じた圧痕あるいは、それに要した荷重、仕事量の大きさ
等の(③)で材料の抵抗を表す試験である。
(4)航空機の超音波探傷検査では、Aスキャン、Cスキャンが用いられるが、
複 合 材 料 の (④ )の 検 査 に は C ス キ ャ ン の 方 が 適 し て い る 。
( 5 )複 合 材 料 部 品 の 超 音 波 検 査 は 、超 音 波 が (⑤ )や 樹 脂 の 割 れ な ど の 欠 陥 境 界
部で音波が変化したときの情報をつかんで内部品質を確認する方法であ
る。
〔語句〕
(A )導 電 性
(B )比 較 値
(E )レ ベ ル Ⅱ
(F )レ ベ ル Ⅲ
(I )防 錆 処 理
(J )ボ イ ド
(M )フ ァ イ バ ー ブ レ ー ク
(C )テ ー パ ー
(G )磁 粉 探 傷
(K )参 考 値
(N )層 間 剥 離
(D )コ ア セ ル
(H )耐 熱 性
(L )孔 品 質
試験科目番号
04
(3 / 5 )
問 5 航 空 機 構 造 の 修 理 に つ い て 述 べ た 下 記 の 文 に つ い て 、正 し い も の に ○ 印 を 、
間 違 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )損 傷 部 の 修 理 前 処 置 と し て 、ク リ ー ニ ン グ・ア ウ ト 、ク リ ー ン・ア ッ プ や
スムーズ・アウトなどがあるが、いずれも応力集中を防止することを目的
とする。
( 2 )構 造 修 理 の 基 本 原 則 と し て 、元 の 強 度 の 維 持 、元 の 輪 郭 の 維 持 、重 量 増 加
の最小化及び腐食に対する保護等がある。
( 3 )小 さ な 損 傷 を 除 去 す る 場 合 、円 形 に 切 り 取 る 必 要 が あ り 、楕 円 や 長 円 で 切
り出してはいけない。
( 4 )損 傷 部 を リ ベ ッ ト を 用 い て ダ ブ ラ ー 補 強 す る 場 合 、静 強 度 だ け 考 慮 す れ ば
十分である。
( 5 )修 理 の 方 法 と し て は 、損 傷 部 を 最 少 範 囲 で 除 去 し 、ダ ブ ラ ー に て 補 強 す る
方法が一般的である。
問 6 複 合 材 料 の 製 造 工 程 に つ い て 述 べ た 下 記 の 文 に つ い て 、空 欄( ① )か ら( ⑤ )
に 当 て は ま る 最 も 適 切 な 語 句 を( A )か ら( O )の 中 か ら 選 び 、記 号 で 答 え な さ
い。
( 1 )プ リ プ レ グ の 裁 断 に は 、ハ サ ミ や ナ イ フ で 裁 断 す る 方 法 と 、自 動 裁 断 機 を
使用する方法がある。プリプレグの自動裁断は機械的または(①)を利用
してナイフを往復運動させるなどの加工法で行う。
( 2 )積 層 が 完 了 し た 複 合 材 料 部 品 に 対 し て 、オ ー ト ク レ ー ブ に よ る 硬 化 前 に 適
切 な 各 種 副 資 材 な ど を セ ッ ト し ナ イ ロ ン バ ッ グ で 密 封 し 、硬 化 中 に オ ー ト
クレーブ圧を負荷する機能を持つ真空バッグをつくる作業のことを(②)
と呼ぶ。
( 3 )複 合 材 部 品 を 硬 化 後 に 接 着 す る た め に は 、接 着 箇 所 を 事 前 に サ ン デ ィ ン グ
する必要があるが、積層したプリプレグ上に(③)を積層し同時に成形し
た後除去することでサンディングを省略することができる。
( 4 ) 複 合 材 部 品 を 硬 化 す る 際 に は 、 主 に オ ー ト ク レ ー ブ に よ る 加 熱 /加 圧 成 形
が適用されるが、近年、オートクレーブを使用しない成型方法が開発され
て い る 。 そ の 一 つ に 、 加 圧 を 真 空 圧 の み で 行 う (④ )法 と い う 低 コ ス ト 成 形
方法がある。
( 5 )プ リ プ レ グ の 硬 化 と 、予 め 硬 化 さ せ た 部 品 の 接 着 を 同 時 に 行 う 一 体 成 形 方
法 は (⑤ )法 と 呼 ば れ 、 組 立 時 の 締 結 作 業 の 省 略 、 部 品 点 数 の 低 減 に よ る 重
量軽減に繋がる有効な手段である。
〔語句〕
(A)カールプレート
(D)離型フィルム
(G)超音波振動
(J)接着
(M)ブリーザー
(B)スリップシート
(E)バギング
(H)コキュア
(K)オーブン成形
(N)ピールプライ
( C )シ ー ラ ン ト テ ー プ
(F)明度
(I)コボンド
( L )ホ ッ ト プ レ ス 成 形
(O)バッグフィルム
試験科目番号
04
(4 / 5 )
問7 複合材料の成形について述べた下記の文について、空欄(①)から(⑤)
に 当 て は ま る 最 も 適 切 な 語 句 を( A )か ら( O )の 中 か ら 選 び 、記 号 で 答 え な さ
い。
( 1 )一 般 的 に プ リ プ レ グ は 冷 凍 保 管 さ れ て い る の で 、解 凍 し た 後 に( ① )を 開
始する必要がある。
(2)プリプレグを積層する場合に、プリプレグ同士をつなぎ合わせる方法を
(②)と呼ぶ。各層の(②)位置が同じ場所に集まると強度低下をもたら
すため、その位置には注意が必要である。
( 3 )複 合 材 料 部 品 は オ ー ト ク レ ー ブ の 中 で 加 熱 、加 圧 を 行 い 硬 化 さ せ る 。保 持
時間については(③)の最も遅い部分がこの条件を満たしていることを熱
電 対 で モ ニ タ ー し 、部 品 全 体 が 完 全 に 硬 化 す る よ う 作 業 を 行 う 必 要 が あ る 。
( 4 ) 成 形 治 具 の 材 料 は 、 製 品 の ( ④ ) と 密 接 に 関 係 し 、( ⑤ ) や 耐 久 性 、 熱 膨
張に対する寸法安定性、製作コストなどを考慮して選定する必要がある。
〔語句〕
(A)昇温
(D)ホットドレープ
(G)スプライス
(J)樹脂注入
(M)硬化温度
(B)検査
(E)エポキシ樹脂
(H)繊維方向
(K)ノミナル厚さ
(N)耐熱性
(C)加圧
(F)ジョイント
( I ) 裁 断 /積 層
(L)コンパクション
(O)耐雷性
問 8 構 造 組 立 作 業 に つ い て 述 べ た 下 記 の 文 に つ い て 、正 し い も の に ○ 印 を 、間
違 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 ) MS20426AD8 の リ ベ ッ ト を 1 列 に 打 鋲 す る 場 合 、 そ の リ ベ ッ ト ピ ッ チ は 、
1/2 イ ン チ 以 下 で な く て は な ら な い 。
( 2 )精 密 公 差 ボ ル ト の 取 付 孔 加 工 に つ い て 、ド リ ル 加 工 で は 充 分 な 精 度 を 得 る
ことはできないので、リーマ加工による仕上げが必要である。
(3)ボルトのグリップ長さの微調整はワッシャーを入れることで可能である。
ただし、使用するワッシャーの枚数はボルト頭側、ナット側に各2枚まで
である。
( 4 )防 食 用 合 わ せ 面 シ ー ル な ど に 使 用 す る 二 液 性 の シ ー ラ ン ト は 、気 温 や 湿 度
に よ り 硬 化 速 度 が 変 化 す る が 、硬 化 剤 の 混 合 量 を 変 え る こ と に よ り 硬 化 時
間を調整してもよい。
( 5 )C F R P 部 品 に ド リ ル 加 工 す る 場 合 、炭 素 繊 維 と の 擦 過 に よ り 刃 先 の 摩 耗
が急激に進むため、大きな力でドリルを押し込む必要がある。
試験科目番号
04
(5 / 5 )
問9 電気配線作業等に関して述べた下記の文について、正しいものに○印を、
間 違 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )コ ネ ク タ ー を 端 末 と す る ワ イ ヤ ー の た る み は 、コ ネ ク タ ー が 動 か な い よ う
に、たるみなく配線しなければならない。
( 2 )ケ ー ブ ル ス ト ラ ッ プ で ワ イ ヤ ー を 結 束 す る 場 合 は 、適 切 な 工 具 を 使 用 し て
結束しなければならない。
( 3 )構 造 に 開 け た 穴 と こ れ を 貫 通 す る ワ イ ヤ ー の ク リ ア ラ ン ス が 1/8 イ ン チ 以
下 に な る 場 合 は 、構 造 側 に グ ロ メ ッ ト を 取 り 付 け て 擦 れ に 対 す る 保 護 を 行
う。
( 4 )ワ イ ヤ ー を 機 体 に 取 付 け た 結 果 、長 さ が 不 足 し た 時 は 、技 術 的 な 検 討 に 基
づ き 処 置 を 決 め る 必 要 が あ る 。そ の 場 に お い て 作 業 者 の 判 断 で 適 切 な 長 さ
に継ぎ足し(スプライス)してはならない。
( 5 )作 業 の た め 一 時 的 に 取 外 し た ワ イ ヤ ー に お い て も 、最 小 曲 げ 半 径 以 上 を 保
たなければならない。
問 10 塗 装 に 関 す る 次 の( 1 )~( 5 )の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に ○ 印 を 、
間 違 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )機 体 内 部 構 造 部 の 防 食 用 と し て 適 用 さ れ る 下 塗 り 塗 料 に は 、ポ リ ウ レ タ ン
樹脂塗料が主流である。
( 2 )塗 装 品 質 を 確 保 す る た め 、塗 装 後 の 全 て の 製 品 に つ い て 外 観 目 視 検 査 を 行
い、必要に応じて塗膜厚さの測定や密着性試験等を行う。
( 3 )塗 装 剥 離 剤 に は 、ク ロ ム ま た は フ ェ ノ ー ル 類 な ど の 有 害 物 質 が 含 ま れ る も
のがあるため、排水、廃棄物処理は公害防止上の適正な措置をとる。
( 4 )一 般 的 に 機 体 外 表 面 塗 装 の 下 塗 り 塗 料 に は 、耐 油 性 、耐 溶 剤 性 、密 着 性 に
優れるジンククロメート・プライマーを用いる。
( 5 ) 400℃ 程 度 ま で の 高 温 に 曝 さ れ る エ ン ジ ン 部 品 等 の 塗 装 は 、 有 機 樹 脂 系 の
塗料では耐熱性に優れるアクリルラッカーを用いる。
原動機の部
試験科目番号
問
題
数
05
試験科目
5問
試験時間
航空機用原動機の強度、構造及び性
能に関する理論
45分
(1 / 4 )
問 1 ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン の 性 能 に 関 す る 以 下 の 記 述 に つ い て 、空 欄( ① )~( ⑩ )
に 当 て は ま る 最 も 適 切 な 語 句 を 選 択 肢( ア )~( ハ )の 中 か ら 選 び 、記 号 で 答 え
なさい。なお、必要であれば、同じものを何度選んでも良い。
ジェットエンジンの性能を表す代表的な指標として、推力、エンジンの単
位( ① )あ た り の 推 力 で あ る 比 推 力 、エ ン ジ ン の 単 位 推 力 あ た り の( ② )で あ
るSFCなどがある。
一定の機速で直線水平飛行をするジェット機では、エンジンが発生する推
力 と 、機 体 に 働 く( ③ )が 釣 り 合 っ て お り 、単 位 燃 料 重 量 あ た り の 飛 行 距 離 は 、
S F C の( ④ )比 例 す る 。エ ン ジ ン の 熱 効 率 と 推 進 効 率 の 積 で 与 え ら れ る( ⑤ )
を 用 い る と 、 S F C は 、( ⑤ ) の ( ⑥ ) 比 例 し 、 機 速 の ( ⑦ ) 比 例 す る 。
亜音速ジェット機に多く用いられるターボファンエンジンは、
( ⑧ )を 大 き
く し 、( ⑨ )の 速 度 を 機 速 に 近 づ け る こ と で 、( ⑩ )推 進 効 率 を 達 成 で き る よ う
設計されている。
ア.重量
オ.重力
ケ.1 乗に
ス.機械効率
チ.圧力比
ナ.吸気
ノ.高い
イ.空気流量
カ.揚力
コ.1 乗に反
セ.全効率
ツ.回転数
ニ.動翼
ハ.低い
ウ.熱応力
キ.抗力
サ.2 乗に
ソ.燃焼効率
テ.バイパス比
ヌ.排気
エ.燃料流量
ク.出力
シ.2 乗に反
タ.断熱効率
ト.燃空比
ネ.抽気
試験科目番号
05
(2/4)
問 2 以 下 の 記 述 に お い て 空 欄( ① )~( ⑤ )に 当 て は ま る 最 も 適 切 な 語 句 を 選
択 肢( ア )~( ト )の 中 か ら 選 び 、記 号 で 答 え な さ い 。な お 、簡 単 の た め 定 圧 比
熱 は 一 定 と し 、 Cp=1000J/kg・ K を 用 い よ 。 必 要 な ら ば 、 円 周 率 を π =3.14 と し
て用いよ。
(1 ) 地 上 静 止 状 態 で 作 動 す る タ ー ボ フ ァ ン エ ン ジ ン の バ イ パ ス 比 が 4 で あ り 、
コ ア 流 量 が 60kg/s で あ る と き 、イ ン テ ー ク を 通 過 す る 空 気 流 量 は( ① )kg/s
で あ る 。 コ ア 排 気 の 流 速 が 500m/s で 、 バ イ パ ス 排 気 の 速 度 が 300m/s で あ
る と き 、 エ ン ジ ン 排 気 の 質 量 平 均 流 速 は 約 ( ② ) m/s で あ り 、 エ ン ジ ン の
推 力 は 約 ( ③ ) kN で あ る 。
(2 ) 損 失 の 無 い 理 想 的 な 圧 縮 機 が 、一 定 の 回 転 数 3000rpm で 、628 kW の 仕 事 を
必 要 と し て い る 。こ の と き 、圧 縮 機 を 回 転 さ せ る の に 必 要 な ト ル ク は 約( ④ )
N・m で あ る 。ま た 、こ の 圧 縮 機 の 空 気 流 量 が 10kg/s で 、入 口 温 度 が 300K
のとき、出口温度は約(⑤)K である。
ア . 15
オ . 120
ケ . 300
ス . 400
チ . 1000
イ . 35
カ . 175
コ . 340
セ . 426
ツ . 2000
ウ . 75
キ . 237
サ . 363
ソ . 460
テ . 3000
エ . 102
ク . 240
シ . 380
タ . 500
ト . 4000
試験科目番号
05
(3/4)
問3 回転体や翼に作用する力と振動現象に関する以下の記述(1)~(10)
の う ち 、 正 し い も の に は ○ 印 を 、 間 違 っ て い る も の に は ×印 を 記 入 し な さ い 。
(1) 動翼に加わる遠心力は、回転周速の 2 乗に比例する。
(2) 動翼の固有振動数は、翼材料のヤング率の平方根に比例する。
(3) 動翼の固有振動数は、遠心力の増加とともに低くなる。
(4) 動翼に加わる空気力は、常に翼の振動に対する減衰力となる。
(5) 動翼の振動を機械的に減衰させるために、ケーシングトリートメントが
用いられる。
(6) 翼列の設計時には、キャンベル線図を用いた振動数の検討を行い、回転
数に同期した強制加振を回避する。
(7) 不釣合いがある回転体の危険速度は、不釣合いが無いときの回転体の曲
げ振動の固有振動数と一致する。
(8) 軸方向に長い回転体の場合、回転体の質量慣性主軸と回転軸を一致させ
ることで、動的釣合いが得られ、安定した回転を実現できる。
(9) 回転体が受け持つ軸推力は、円筒ころ軸受を介して、静止部材に伝えら
れる。
( 10) 軸 締 結 方 式 の ひ と つ で あ る カ ー ビ ッ ク カ ッ プ リ ン グ は 、 回 転 ト ル ク を 伝
達すると同時に、回転軸を一致させることができる。
試験科目番号
05
(4/4)
問4 以下の空欄(①)~(⑩)に当てはまる最も適した語句を、選択肢(ア)
~(ハ)の中から選び、記号で答えなさい。
ジ ェ ッ ト ノ ズ ル は 、エ ン ジ ン の( ① )方 向 に 開 口 し た ダ ク ト で あ り 、エ ン ジ ン
で 発 生 し た 高 圧 空 気 を 大 気 圧 ま で 膨 張 加 速 さ せ 、そ の( ② )と し て 推 力 を 得 る 機
能を持つとともに、適切な流路断面積を提供することで、ファンやタービンの
(③)を設定する機能を果たしている。
こ れ ら に 加 え 、 フ ァ ン や タ ー ビ ン で 発 生 し た 騒 音 を 吸 音 す る 機 能 や 、 (④ )や
(⑤ )な ど を 用 い て 排 気 ジ ェ ッ ト と 周 囲 大 気 の 混 合 を 促 進 さ せ る こ と で 、( ⑥ ) か
ら発生する騒音を低減させる機能も有している。
亜 音 速 機 用 エ ン ジ ン で は 、流 れ 方 向 に 先 細 な 形 状 の( ⑦ )ノ ズ ル が 多 く 採 用 さ
れ て お り 、こ の( ⑦ )ノ ズ ル の 内 側 に 整 流 の た め の( ⑧ )を 追 加 し た も の も 多 く
見られる。一方、アフターバーナーを搭載した超音速機用エンジンの場合には、
ノ ズ ル( ⑨ )面 積 を 可 変 と し た う え で 、排 気 ジ ェ ッ ト を 超 音 速 と す る た め の( ⑩ )
ノ ズ ル を 備 え た 、 可 変 ( ⑦ )( ⑩ ) ノ ズ ル も 多 く 採 用 さ れ て い る 。
ア.上流
イ.下流
オ.回転数
カ.背圧
ケ.リブレット
コ.ミキサー
ス.壁面
セ.壁面境界層
チ.カウル
ツ .テ ー ル コ ー ン
ナ.スロート
ニ.入口
ノ.ダイバージェント
ウ.合力
エ.反作用力
キ.直径
ク.機械強度
サ.ベアリング
シ.シェブロン
ソ.主流
タ.剪断層
テ .ノ ー ズ コ ー ン ト . ス ト ラ ッ ト
ヌ.出口
ネ.濡れ縁
ハ.コンバージェント
問 5 ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン に 関 す る 以 下 の 記 述( 1 )~( 5 )の う ち 、正 し い も の
に は ○ 印 を 、 間 違 っ て い る も の に は ×印 を 記 入 し な さ い 。
(1) 遠心圧縮機は、反動度が小さく、動翼での静圧上昇が小さいという特徴
を持つ。
(2) 燃焼器では、空気と燃料を均一に混合するために、圧力損失が大きくな
るよう設計されている。
(3) タービン翼を冷却するために、圧縮機の前方段で抽気された空気が用い
られる。
(4) エンジン回転数を加速するために、燃料流量を増加させると、圧縮機で
サージングや旋回失速が起こりやすくなる。
( 5 ) タ ー ビ ン 入 口 温 度 を 高 く で き れ ば 、 熱 効 率 を 向 上 で き る の で 、 低 CO2 化
と 低 NOx 化 に 有 効 で あ る 。
試験科目番号
問
題
数
06
試験科目
5問
試験時間
航空機用原動機の材料に関する事項
45分
(1 / 5 )
問 1 次 の 材 料 に 関 す る ( 1 ) ~ ( 9 ) の 記 述 に つ い て 、【 ① 】 ~ 【 ⑩ 】 に
最も適する語句を選択肢(ア)~(ヒ)から選び、記号で答えなさい。
( 1 )材 料 の 変 形 が【 ① 】範 囲 を 超 え て 、荷 重 を 除 い て も 元 に 回 復 し な い 場
合、その変形を塑性変形という。
( 2 )通 常 、永 久 ひ ず み が【 ② 】に な る 応 力 を 耐 力 と い う こ と が 多 い 。降 伏
点や耐力が設計における基準の強さになることが多い。
( 3 )複 合 材 料 な ど の 異 種 材 料 で 構 成 さ れ た 物 体 は 、弾 性 的 性 質 を は じ め と す る
種 々 の 力 学 的 性 質 が 負 荷 方 向 に 依 存 【 ③ 】。 こ れ を 異 方 性 と い う 。
(4)一定の荷重または応力のもとで、時間の経過とともに材料の変形が
【 ④ 】する現象をクリープという。
( 5 )応 力 振 幅 が あ る 限 界 値 以 下 に な る と 何 回 繰 り 返 し て も 破 断 し な く な る 。こ
の限界応力を【 ⑤ 】という。
( 6 )【 ⑥ 】 は ( 材 料 の 強 さ ) / ( 単 位 体 積 当 た り の 重 さ ) で 定 義 さ れ る 。
破 壊 の 始 ま り は 通 常 材 料 の 中 の 一 番 弱 い 部 分 で あ り 、そ の 破 壊 の 発 生 位 置
を【 ⑦ 】という。
( 7 )部 材 に 段 付 き 部 、孔 や キ ー 溝 な ど の 切 欠 が 存 在 す る 場 合 が あ る 。切 欠 部 に
は【 ⑧ 】が存在するため疲労強度は平滑材に比べて低下する。
( 8 )破 壊 ま で の 繰 り 返 し 数 が 1 0 4 回 程 度 以 下 の 疲 労 現 象 を【 ⑨ 】サ イ ク
ル疲労という。
(9)破壊【 ⑩ 】とは、材料の破壊に対する抵抗値の総称である。
<選択肢>
(ア)弾性
(エ)脆性
(キ)起点
(コ)引張強度
(ス)降伏強度
(タ)応力集中
(テ)減少
(ニ)強度
(ノ)0.02%
(イ)塑性
(オ)靭性
(ク)高
(サ)耐力
(セ)疲労限度
(チ)一様応力
(ト)する
(ヌ)靱性
(ハ)0.2%
(ウ)延性
(カ)始点
(ケ)低
(シ)比強度
(ソ)破断応力
(ツ)増加
(ナ)しない
(ネ)応力
(ヒ)2%
試験科目番号
06
(2/5)
問 2 航 空 機 用 原 動 機 に 使 用 さ れ る 材 料 の 構 成 に 関 す る 次 の( 1 )~( 5 )の 記
述 に つ い て 、【 ① 】 ~ 【 ⑩ 】 に 最 も 適 す る 語 句 を 選 択 肢 ( ア ) ~ ( ソ ) か ら
選び、記号で答えなさい。
( 1 ) タ ー ビ ン エ ン ジ ン の コ ー ル ド セ ク シ ョ ン に は 、【 ① 】 と 【 ② 】 が
広範囲に使用されている。また、アクセサリ・ギアボックス・ケースで
は【 ③ 】が使われているものがある。
( 2 )軽 量 化 が 要 求 さ れ る フ ァ ン セ ク シ ョ ン で は 、フ ァ ン 動 翼 及 び フ ァ ン デ ィ ス
ク に【 ② 】を 使 用 し て い る も の が 多 く 、最 近 で は【 ④ 】繊 維 / 高
靱 性 エ ポ キ シ 製 や【 ① 】製 の フ ァ ン 動 翼 を 使 っ て い る エ ン ジ ン が あ る 。
(3)ファンケースには【 ① 】が多く使われているが、飛散防止構造には、
低 合 金 鋼 ま た は【 ⑤ 】繊 維 と 樹 脂 の【 ⑥ 】が 使 わ れ て い る も の が
ある。ファン構造部材には【 ⑦ 】などが使われている。
( 4 ) 低 圧 圧 縮 機 で は 、【 ② 】 が 、 動 翼 、 静 翼 、 ス プ ー ル 及 び ケ ー ス な ど の
材料の中心になっている。
( 5 ) 高 圧 圧 縮 機 で は 、【 ⑧ 】 段 に は 動 翼 、 静 翼 、 デ ィ ス ク 及 び ケ ー ス に
【 ② 】が 多 く 使 用 さ れ て い る が 、比 較 的 に 高 温 に な る【 ⑨ 】段 に は
【 ⑦ 】または【 ⑩ 】などが使用されている。
<選択肢>
(ア)アルミナ
(エ)炭素
(キ)ガラス
(コ)ステンレス鋼
(ス)複合材
(イ)セラミック
(オ)ケイ素
(ク)アラミド
(サ)プラスチック
(セ)低圧
(ウ)アルミニウム合金
(カ)マグネシウム合金
(ケ)チタニウム合金
(シ)ニッケル基耐熱合金
(ソ)高圧
試験科目番号
06
(3/5)
問 3 航 空 機 用 原 動 機 に 使 用 さ れ る 材 料 に 関 す る 記 述 に つ い て 、正 し い も の に は
○ 、 間 違 っ て い る も の に は ×を 記 入 し な さ い 。
( 1 )通 常 使 用 さ れ て い る ジ ェ ッ ト 燃 料 は 、ケ ロ シ ン 系 と ワ イ ド・カ ッ ト 系 が あ
る 。ケ ロ シ ン 系 燃 料 は ケ ロ シ ン を 主 体 と し た 燃 料 で ナ フ サ は 含 ん で お ら ず 、
ワ イ ド・カ ッ ト 系 燃 料 は ケ ロ シ ン 留 分 と ナ フ サ 留 分 が 混 合 さ れ た 燃 料 で あ
る。
( 2 )タ ー ビ ン エ ン ジ ン の 出 力 は 発 熱 量 に 比 例 す る た め 、高 い 発 熱 量 の 燃 料 が 求
め ら れ る 。発 熱 量 と し て は 、通 常 、水 の 蒸 発 に よ る 損 失 を 除 外 し た 高 位 発
熱量が使用される。
( 3 )ジ ェ ッ ト 燃 料 の 揮 発 性 が 高 い と 高 空 で は 、燃 料 が 配 管 、ポ ン プ ま た は 部 品
内 で 蒸 気 を 発 生 し 、燃 料 の 流 れ を 制 限 す る ベ ー パ・ロ ッ ク を 発 生 す る 恐 れ
があるので、揮発性が低いほうが良い。
( 4 )ジ ェ ッ ト 燃 料 に お け る 析 出 点 と は 燃 料 中 の 水 分 が 凝 集 析 出 し は じ め る 温 度
のことである。
( 5 )タ ー ビ ン エ ン ジ ン の 滑 油 の 働 き は 、可 動 部 品 の 潤 滑 、金 属 面 間 の 緩 衝 作 用 、
部 品 の 熱 を 吸 収 す る 冷 却 作 用 、付 着 し た 金 属 微 粉 や 異 物 を 除 去 す る 洗 浄 作
用及び防錆作用である。
( 6 )航 空 用 ガ ス タ ー ビ ン の 滑 油 は 、エ ン ジ ン 始 動 の 低 温 状 態 か ら 、運 転 中 の 高
温 状 態 ま で の 広 い 温 度 範 囲 で 使 用 さ れ る た め 、温 度 の 変 化 に 対 す る 粘 度 の
変化の多いことが要求される。
( 7 )燃 焼 器 ラ イ ナ 、タ ー ビ ン ノ ズ ル 及 び タ ー ビ ン ブ レ ー ド に は 、耐 熱 合 金 と 比
較 し て 熱 伝 導 率 の 高 い セ ラ ミ ッ ク を コ ー テ ィ ン グ す る こ と が 行 わ れ る 。こ
れを遮熱コーティングという。
( 8 ) タ ー ビ ン 翼 の 耐 食 コ ー テ ィ ン グ に は MCrAlY が 広 く 使 用 さ れ て い る 。 M と
し て は Co、 Ni、 あ る い は NiCo が 使 わ れ る 。
( 9 )タ ー ビ ン デ ィ ス ク の 外 周 部 は 高 温 に な る た め ク リ ー プ 強 度 が 要 求 さ れ 、内
周部はタービンロータの高速回転による遠心力とタービンディスク内の
温度勾配により高い引張応力が発生するため引張強度と高サイクル疲労
強度が要求される。
( 10) TiAl 合 金 は Ti-Al 系 に 存 在 す る 複 数 の 金 属 間 化 合 物 相 が 複 合 化 し た 合
金 で あ り 、 比 重 は ニ ッ ケ ル 基 耐 熱 合 金 の 約 1/2 程 度 で あ る 。
試験科目番号
06
(4/5)
問 4 材 料 試 験 に 関 す る 次 の( 1 )~( 8 )の 記 述 に つ い て 、【 ① 】~【 ⑩ 】
に最も適する語句を選択肢(ア)~(ナ)から選び、記号で答えなさい。
( 1 )材 料 内 に お け る 塑 性 変 形 や 亀 裂 の 発 生・進 展 に 伴 っ て 放 出 さ れ る 弾 性 波 を
計 測 す る こ と に よ り 破 壊 の 進 行 を 評 価 す る 方 法 を【 ① 】エ ミ ッ シ ョ ン
法という。
( 2 )引 張 試 験 で は 、試 験 片 に 連 続 的 に 増 加 す る 一 軸 引 張 荷 重 が 加 え ら れ 、荷 重
と 同 時 に 試 験 片 の 伸 び が 計 測 さ れ る 。P を 荷 重 、A を 試 験 前 の 試 験 片 標 点
部の断面積とすると、P/Aは【 ② 】である。
( 3 )【 ③ 】 試 験 は 、 材 料 の 靭 性 を 評 価 す る 試 験 方 法 で あ り 、 衝 撃 試 験 機 の
支 持 台 に 切 欠 き の あ る 試 験 片 を お き 、切 欠 き 部 背 面 を ハ ン マ 1 回 の 打 撃 で
切断するのに要したエネルギを切欠き部断面積で除した商を求める。
( 4 )疲 労 試 験 は 、繰 り 返 し 加 え ら れ る 応 力 ま た は ひ ず み に 対 す る 材 料 強 度 を 判
定 す る 試 験 で あ る 。繰 り 返 し 荷 重 の 平 均 応 力 が【 ④ 】で あ る と き を 両
振 り 、繰 り 返 し 荷 重 の 平 均 応 力 と 応 力 振 幅 が【 ⑤ 】と き を 片 振 り と い
う。
( 5 )【 ⑥ 】 硬 さ と は 、 対 面 角 1 3 6 °の 正 四 角 す い 形 ダ イ ヤ モ ン ド を 試 験
面 に 押 し 付 け た と き の 荷 重 を 、永 久 く ぼ み の 表 面 積 で 除 し た 商 の こ と で あ
る。
( 6 )【 ⑦ 】 硬 さ と は 、 一 定 の 圧 子 に 基 準 荷 重 を 加 え て く ぼ み を 作 り 、 さ ら
に 荷 重 を 増 し て 試 験 荷 重 と し 、再 び 基 準 荷 重 に 戻 し た と き 、前 後 2 回 の 基
準荷重における、くぼみの深さの差から求められる値のことである。
( 7 )【 ⑧ 】 硬 さ と は 、 一 定 の 径 の 鋼 球 で 試 験 面 に 球 状 の く ぼ み を つ け た と
きの荷重を永久くぼみの表面積で除した商のことである。
( 8 )【 ⑨ 】 に は 破 壊 過 程 や 荷 重 の 大 き さ に 応 じ た 特 徴 的 な 幾 何 学 的 模 様 や
形状が残されている。これらを目視あるいは顕微鏡を用いて観察を行い、
破 壊 機 構 や 破 壊 原 因 及 び 負 荷 応 力 の 大 き さ を 究 明 す る 方 法 を【 ⑩ 】と
いう。
<選択肢>
(ア)シャルピー
(エ)ディンプル
(キ)ロックウェル
(コ)ブリネル
(ス)ひずみ
(タ)2.0倍
(テ)粒界
(イ)ビッカース
(オ)ショア
(ク)クリープ
(サ)応力
(セ)0
(チ)等しい
(ト)破断
(ウ)ストライエーション
(カ)アコースティック
(ケ)フラクトグラフィー
(シ)疲労限
(ソ)0.5倍
(ツ)異なる
(ナ)破面
試験科目番号
06
(5/5)
問5 航空機用原動機に使用される高温材料に関する(1)~(4)の記述に
つ い て 、【 ① 】~【 ⑩ 】に 最 も 適 す る 語 句 を 選 択 肢( ア )~( ネ )か ら 選 び 、
記号で答えなさい。
( 1 )【 ① 】 プ ラ イ ム 析 出 強 化 型 ニ ッ ケ ル 基 耐 熱 合 金 は 、 高 温 強 度 、 特 に
【 ② 】強度が優れている。アルミニウム等の添加により【 ① 】プ
ライム相が母相の【 ① 】相中に析出し、変形【 ③ 】の移動を妨げ
る効果により、高温強度を向上させている。
( 2 )【 ① 】 プ ラ イ ム 析 出 強 化 型 ニ ッ ケ ル 基 耐 熱 合 金 の 【 ④ 】 ブ レ ー ド
の 製 造 プ ロ セ ス と し て 、 普 通 鋳 造 、【 ⑤ 】 凝 固 、【 ⑥ 】 凝 固 と し て
進化して耐熱温度が向上してきた。
( 3 )【 ⑤ 】 凝 固 は 鋳 造 後 の 【 ⑦ 】 を 底 部 か ら 始 め 、 徐 々 に 先 端 部 へ 進
めることによって、底部に発生した結晶が先端方向にのみ直線的に成長す
る プ ロ セ ス に よ り 、【 ⑧ 】 を 横 切 る 結 晶 【 ⑨ 】 を 無 く す 。
( 4 )【 ⑥ 】 凝 固 は 【 ⑤ 】 凝 固 と 同 じ プ ロ セ ス で 【 ⑦ 】 を 行 う が 、
途 中 に 設 け ら れ た 細 い【 ⑩ 】状 の セ レ ク タ を 通 っ て 、【 ⑤ 】性 結 晶
の1つの結晶のみがブレード全体に成長して【 ⑥ 】ブレードになるプ
ロセスである。
<選択肢>
(ア)ファン
(エ)粉末冶金
(キ)α
(コ)δ
(ス)保温
(タ)軸方向
(テ)柱
(ニ)低サイクル疲労
(イ)圧縮機
(オ)単結晶
(ク)β
(サ)加熱
(セ)転位
(チ)周方向
(ト)らせん
(ヌ)引張
(ウ)タービン
(カ)一方向
(ケ)γ
(シ)冷却
(ソ)粒界
(ツ)遠心力方向
(ナ)球
(ネ)クリープ
試験科目番号
問
題
数
07
試験科目
10問
試験時間
航空機用原動機の製造及び修理の方
法に関する事項
60分
(1 / 9 )
問 1 加 工 方 法 に 関 す る 次 の( 1 )~( 1 0 )の 記 述 に つ い て 、空 欄 ① ~ ⑩ に 該
当する最も適切な語句を選択肢(ア)~(ツ)から選び、記号で答えなさい。
(1)
【 ① 】加 工 は 、精 密 な 中 ぐ り 、研 削 な ど に よ っ て 仕 上 げ ら れ た 穴 内 面 、
円 筒 外 面 、平 面 な ど の 工 作 物 表 面 を さ ら に 平 滑 に し 、同 時 に 加 工 精 度 も 向
上 さ せ る 目 的 で 、角 形 棒 状 の 細 粒 砥 石 を 工 作 物 表 面 に 面 接 触 さ せ て 軽 く 研
削する仕上法である。
( 2 )【 ② 】 加 工 は 定 盤 と 工 作 物 の 間 に 砥 粒 と 研 磨 剤 を 介 在 さ せ た 状 態 で 両
者 を 摺 動 さ せ 、工 作 物 を 微 小 切 削 し な が ら 工 作 物 表 面 を 仕 上 げ る 加 工 法 で
ある。
( 3 )【 ③ 】 加 工 は 、 位 相 の そ ろ っ た 可 干 渉 性 の 【 ③ 】 光 を レ ン ズ
で 集 束 さ せ て 工 作 物 に 照 射 し 、高 い パ ワ ー 密 度 の 熱 エ ネ ル ギ ー に よ っ て 瞬
間的に蒸発または溶融させ、穴あけ、切断、溶接などを行う方法である。
( 4 )【 ④ 】 は 予 め あ け ら れ た 穴 の 内 面 を 精 度 高 く 滑 ら か に 仕 上 げ る 工 具 で
ある。
( 5 )【 ⑤ 】 は 穴 の 内 側 に め ね じ を 作 る た め の 工 具 で あ る 。
(6)
【 ⑥ 】加 工 は 、【 ⑥ 】に 伴 う 電 極 消 耗 現 象 を 使 用 し た 加 工 法 で あ る 。
( 7 )【 ⑦ 】 加 工 は 、 塩 化 ナ ト リ ウ ム や 硝 酸 ナ ト リ ウ ム の よ う な 塩 類 の 水 溶
液 を【 ⑦ 】液 と し 、工 具 を 陰 極 、工 作 物 を 陽 極 と し て 工 作 物 を 電 気 化
学的に溶かして加工余肉を除去する加工法である。
( 8 )【 ⑧ 】 点 切 削 加 工 は 3 次 元 自 由 曲 面 翼 の 加 工 法 で あ る 。 シ ュ ラ ウ ド と
ハ ブ の 2 つ の 曲 線 間 に 直 線 線 素 を 持 つ 母 線 型 イ ン ペ ラ 翼 で は 、【 ⑧ 】
側面切削加工が可能で、点切削に比べて加工時間を短縮できる。
( 9 )【 ⑨ 】 加 工 は 、 精 度 要 求 の 厳 し い 加 工 に 適 用 さ れ る 。 高 速 回 転 す る
【 ⑨ 】砥石を使用する加工法である。
( 10)【 ⑩ 】 加 工 は 、 電 極 と な る 銅 線 、 タ ン グ ス テ ン 線 に 電 流 を 流 し て 、
工作物と電極間に放電を発生させて工作物を切る加工法である。
<選択肢>
(ア)切削
(エ)電解
(キ)電子ビーム
(コ)ダイス
(ス)ラッピング
(タ)エンドミル
(イ)研削
(オ)放電
(ク)レーザ
(サ)リーマ
(セ)タップ
(チ)レンチ
(ウ)超音波
(カ)電磁
(ケ)プラズマ
(シ)ローラ
(ソ)ワイヤカット
(ツ)ホーニング
試験科目番号
07
(2/9)
問 2 洗 浄 方 法 に 関 す る 次 の( 1 )~( 5 )の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 、
間 違 っ て い る も の に は ×を 記 入 し な さ い 。
( 1 )蒸 気 洗 浄 は 石 油 系 洗 浄 剤 な ど を 使 用 し て 、汚 れ を 気 相 の 中 で す す ぎ 、溶 解
除去する方法。
(2)エマルジョン洗浄は汚れを凝固させて、洗浄液中に分散する方法。
(3)研磨洗浄は汚れ及び金属表面を化学的に除去する方法。
( 4 )ウ ォ ー タ ー ジ ェ ッ ト 洗 浄 は 高 い 圧 力 の 水 を 対 象 物 の 表 面 に 衝 突 さ せ る こ と
により、コーティングや汚れ等を除去する方法。
( 5 )酸 洗 浄 は 金 属 表 面 の 酸 化 皮 膜 や 錆 び な ど の 酸 化 物 を 酸 に よ り 除 去 す る 方 法 。
問 3 エ ン ジ ン 部 品 に 関 す る 次 の( 1 )~( 5 )の 記 述 に つ い て 、空 欄 ① ~ ⑩ に
該当する最も適切な語句を選択肢(ア)~(ナ)から選び、記号で答えなさい。
( 1 ) ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン の 主 軸 受 に は 、【 ① 】 ベ ア リ ン グ と 【 ② 】 ベ ア
リ ン グ の 二 タ イ プ の ベ ア リ ン グ が 使 用 さ れ る 。【 ① 】 ベ ア リ ン グ は ス
ラ ス ト 荷 重 と ラ ジ ア ル 荷 重 を 支 持 し 、【 ② 】 ベ ア リ ン グ は ラ ジ ア ル 荷
重を支持するとともに熱膨張による軸方向の動きを吸収する。
( 2 )圧 縮 機 の サ ー ジ を 防 止 す る 構 造 に は 、圧 縮 機 の 中 段 ま た は そ れ よ り 後 段 に
お い て 、始 動 時 や 低 速 時 に 圧 縮 空 気 の 一 部 を【 ③ 】す る 構 造 や 、圧 縮
機 の 一 部 の【 ④ 】を 可 動 に し て 圧 縮 機 の 作 動 状 態 に 応 じ て 最 適 な 開 度
を調整する構造がある。
( 3 )【 ⑤ 】 の 動 翼 及 び 静 翼 表 面 に あ け ら れ た 多 数 の 小 孔 か ら 、 冷 却 空 気 を
翼の内部から翼の表面の境界層に吹き出してできる冷却空気の膜により、
翼を高温ガスから隔離する冷却方法を【 ⑥ 】冷却という。
( 4 )燃 料 ノ ズ ル は 、効 率 の 良 い【 ⑦ 】を 得 る た め に 燃 料 を 霧 状 に 噴 霧 し て 、
均一な燃料と【 ⑧ 】の混合気を得る。
( 5 )【 ⑨ 】 シ ー ル は 軸 に 取 り 付 け ら れ た 多 数 の ナ イ フ エ ッ ジ で 形 成 さ れ る
シールダムを持つロータと、これを受けるスタータで構成される。
【 ⑩ 】シ ー ル は 静 止 側 の 金 属 製 剛 毛 エ レ メ ン ト が 回 転 側 の ラ ブ リ ン グ
と接触してシールする。
<選択肢>
(ア)コンベクション
(エ)ラビリンス
(キ)圧縮
(コ)圧縮機
(ス)ローラ
(タ)静翼
(テ)燃焼ガス
(イ)フィルム
(オ)カーボン
(ク)燃焼
(サ)燃焼器
(セ)ボール
(チ)抽気
(ト)空気
(ウ)インピンジメント
(カ)ブラシ
(ケ)膨張
(シ)タービン
(ソ)動翼
(ツ)冷却
(ナ)蒸気
試験科目番号
07
(3/9)
問 4 溶 接 、溶 射 、ろ う 付 に 関 す る 次 の( 1 )~( 9 )の 記 述 に つ い て 、空 欄 ①
~ ⑩ に 該 当 す る 最 も 適 切 な 語 句 を 選 択 肢( ア )~( ナ )か ら 選 び 、記 号 で 答 え な
さい。
( 1 )【 ① 】 接 合 は 、 母 材 を 密 着 さ せ 、 母 材 の 融 点 以 下 の 温 度 条 件 で 、 塑 性
変形をできるだけ生じない程度に加圧して、接合面間に生じる原子の
【 ① 】を利用して接合する方法である。
( 2 )テ ィ グ 溶 接 は 、イ ナ ー ト ガ ス【 ② 】溶 接 の 一 種 で あ り 、シ ー ル ド ガ ス
と し て ア ル ゴ ン や ヘ リ ウ ム な ど の イ ナ ー ト ガ ス を 用 い 、電 極 に は【 ③ 】
あるいは【 ③ 】合金を用いる。
( 3 )【 ④ 】 溶 接 や シ ー ム 溶 接 な ど の 抵 抗 溶 接 は 、 抵 抗 発 熱 に よ っ て 局 部 的
に 被 溶 接 材 の 温 度 を 上 げ 、加 圧 力 の 作 用 下 に 、溶 接 部 を 溶 融 さ せ あ る い は
溶融させることなく接合する方法である。
( 4 ) 電 子 ビ ー ム 溶 接 は 、【 ⑤ 】 チ ャ ン バ 内 で 電 子 に 高 電 圧 を か け て 加 速 し
電 子 ビ ー ム の 集 中 エ ネ ル ギ ー を 被 溶 接 物 に あ て 、そ の と き の 発 熱 で 溶 接 を
行う方法である。
( 5 )摩 擦 溶 接 は 、2 個 の 金 属 を 接 触 さ せ て【 ⑥ 】し な が ら 擦 り 合 わ せ 、摩
擦によって発生する熱を利用して接合させる方法である。
( 6 )高 速【 ⑦ 】溶 射 は 、溶 射 飛 行 粒 子 を 高 速 化 す る こ と で 強 い 衝 突 力 を 実
現 し 、緻 密 で 密 着 性 の 高 い 溶 射 皮 膜 を 得 る 溶 射 法 で 、高 速 流 は 高 温 の 燃 焼
ガスを細長いノズル中で絞ることで発生する。
( 7 )【 ⑧ 】 溶 射 は 、 不 活 性 ガ ス 中 で 大 電 流 の 直 流 ア ー ク 放 電 に よ り 、 高 温
高 速 の【 ⑧ 】ジ ェ ッ ト を 溶 射 ガ ン の 中 に 形 成 さ せ 、こ の【 ⑧ 】ジ
ェット中に粉末状の溶射材料を投入することにより溶融と加速を実施し
て成膜する溶射法である。
(8) ろう付は接合すべき2つの金属部材の間に両部材より低融点の合金を溶
融 し た も の を 、【 ⑨ 】 を 利 用 し て 流 し 込 ん で 接 合 す る 方 法 で あ る 。
( 9 )ろ う 付 に お い て 、ろ う 材 と 母 材 の 融 点 の 差 が【 ⑩ 】ほ う が 、作 業 が 容
易で母材の変形や材質への影響が小さくて良い。
<選択肢>
(ア)高圧
(エ)溶解
(キ)小さい
(コ)差圧
(ス)ニッケル
(タ)ビーム
(テ)ガス
(イ)真空
(オ)拡散
(ク)加熱
(サ)毛細管現象
(セ)タングステン
(チ)プラズマ
(ト)アーク
(ウ)抵抗
(カ)大きい
(ケ)加圧
(シ)コバルト
(ソ)フレーム
(ツ)レーザ
(ナ)スポット
試験科目番号
07
(4/9)
問 5 表 面 処 理 に 関 す る 次 の( 1 )~( 5 )の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 、
間 違 っ て い る も の に は ×を 記 入 し な さ い 。
( 1 )硬 質 ク ロ ム め っ き は 、硬 度 が 高 く 、摩 擦 係 数 が 低 く 、耐 磨 耗 性 が 要 求 さ れ
る部品に適用される。
( 2 )無 電 解 ニ ッ ケ ル め っ き は 、耐 食 性 が 優 れ て い て 、液 に 含 浸 す る こ と で 表 面
にニッケルの均一な膜厚が生成される処理のことである。
( 3 )圧 縮 空 気 で ノ ズ ル よ り 小 さ な 鋼 球 の 流 れ を 噴 出 さ せ 、こ れ を 部 品 表 面 に 当
て て 圧 縮 残 留 応 力 を 付 与 し 、疲 労 破 壊 の 起 点 と な る の を 防 ぐ た め の 処 理 を
ショットブラストという。
( 4 )硝 酸 や シ ュ ウ 酸 な ど の 適 当 な 電 解 液 中 で 金 属 を 陽 極 と し て 電 解 し 、陽 極 金
属表面に酸化皮膜を生成して耐熱性向上を目的とする処理を陽極酸化処
理という。耐磨耗性、電気絶縁性も高い。
( 5 )耐 磨 耗 性 向 上 、耐 食 性 向 上 な ど の 目 的 で 、硬 質 合 金 の 被 覆 が 金 属 表 面 に 溶
接によって実施される処理をハードカバーという。
試験科目番号
07
(5/9)
問 6 計 測 に 関 す る 次 の( 1 )~( 5 )の 記 述 に つ い て 、空 欄 ① ~ ⑩ に 該 当 す る
最も適切な語句を選択肢(ア)~(ツ)から選び、記号で答えなさい。
( 1 )【 ① 】 の 材 料 は 、 形 状 ・ 寸 法 の 経 年 変 化 が 【 ② 】 こ と 、 精 密 な 仕
上 げ・刻 線 が 容 易 な こ と 、腐 食 し な い こ と 、傷 つ き に く い な ど の 条 件 を 満
たすことが必要である。
( 2 ) 熱 電 対 は 、2 種 類 の 導 電 体 の 接 続 部 の【 ③ 】に よ っ て 発 生 す る【 ④ 】
を利用して温度を測定する。
( 3 )【 ⑤ 】 は ね じ 送 り す な わ ち 巻 き 付 け た 斜 面 に よ る 拡 大 を 使 用 し た 測 定
器 で あ る 。ピ ッ チ の 細 か い ね じ ス ピ ン ド ル を 固 定 し た ナ ッ ト の 中 で 回 転 し 、
その【 ⑥ 】から軸方向の移動量を求める。
( 4 )【 ⑦ 】 は 測 定 ス ピ ン ド ル の 直 線 的 動 き を 【 ⑧ 】 に よ っ て 拡 大 し 、
指針の回転角に変換して読み取るもの。
(5)
【 ⑨ 】測 定 器 は 、【 ⑩ 】に よ っ て 測 定 点 を 検 出 し【 ⑨ 】直 交 座
標を読み取り、製品の寸法、形状を求めることができる。
<選択肢>
(ア)1次元
(エ)標準尺
(キ)ダイヤルゲージ
(コ)多い
(ス)温度差
(タ)熱起電力
(イ)2次元
(オ)投影機
(ク)エンコーダ
(サ)少ない
(セ)回転角
(チ)電磁誘導
(ウ)3次元
(カ)マイクロメータ
(ケ)プローブ
(シ)電位差
(ソ)周方向距離
(ツ)歯車列
試験科目番号
07
(6/9)
問 7 部 品 の 欠 陥 や 損 傷 に 関 す る 次 の( 1 )~( 5 )の 記 述 に つ い て 、該 当 す る
最も適切な語句を選択肢(ア)~(ソ)から選び、記号で答えなさい。
(1)鋳造品において、長く高温に保たれた部分や肉厚部に生ずる収縮欠陥
【 ① 】
( 2 )合 金 成 分 が 凝 固 時 に 一 様 に 分 布 し な い で 、部 分 的 に 濃 度 の 違 い が 生 じ る 欠
陥【 ② 】
(3)ベアリングのボールやローラが転送面を過度に滑った痕【 ③ 】
( 4 )高 温 、高 速 の 流 体 ま た は 小 石 、砂 な ど に よ り 機 械 的 に 材 料 表 面 が 摩 耗 す る
状態【 ④ 】
(5)接触する二物体間の相対的な摩擦によってこすり取られた状態【 ⑤ 】
<選択肢>
(ア)クラック
(エ)ミスラン
(キ)フレッティング
(コ)スキッディング
(ス)介在物
(イ)ボイド
(オ)コロージョン
(ク)デント
(サ)ピット
(セ)偏析
(ウ)エロージョン
(カ)シュリンケージ
(ケ)スクラッチ
(シ)スラグ
(ソ)異結晶
試験科目番号
07
(7/9)
問 8 エ ン ジ ン 運 転 に 関 す る 次 の( 1 )~( 8 )の 記 述 に つ い て 、空 欄 ① ~ ⑩ に
該当する最も適切な語句を選択肢(ア)~(ヌ)から選び、記号で答えなさい。
( 1 )ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン の 性 能 は 、大 気 条 件 に よ り 変 化 す る 。エ ン ジ ン 性 能 を 評
価 す る 場 合 は 、定 め ら れ た 標 準 大 気 状 態 に 修 正 す る 。回 転 速 度 の 修 正 に 使
用 す る の は 、【 ① 】 で あ り 、 吸 入 空 気 流 量 の 修 正 に 使 用 す る の は 、
【 ① 】と【 ② 】である。
(2)ジェットエンジンの高圧圧縮機がサージに近い作動状態となるのは
【 ③ 】時である。
(3)ジェットエンジンのウェット・モータリングでは、モータリング中に
【 ④ 】を流す。
( 4 )ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン 始 動 に お い て 、着 火 し て 排 気 ガ ス 温 度 上 昇 確 認 後 、所 定
時 間 内 に 回 転 速 度 が ア イ ド ル 回 転 速 度 ま で 加 速 し な い 現 象 を 【 ⑤ 】・
スタートという。
( 5 ) ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン は 、 飛 行 高 度 の 増 加 に よ っ て 、【 ⑥ 】 数 が 小 さ く な
り、ターボ機械の効率が低下する。
(6)ジェットエンジンへの異物の吸入による損傷を【 ⑦ 】という。
( 7 ) ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン を 精 度 高 く 制 御 す る た め に 、【 ⑧ 】 と よ ば れ る 電 子
式制御システムが導入されている。
( 8 )ジ ェ ッ ト エ ン ジ ン に お い て 、タ ー ビ ン の ブ レ ー ド 先 端 と ア ウ タ・ケ ー ス と
の 間 隙 を 、運 転 状 態 に 応 じ て ア ウ タ・ケ ー ス 側 を【 ⑨ 】し て コ ン ト ロ
ー ル す る こ と に よ り 、間 隙 を 小 さ く 維 持 し て 効 率 を 改 善 す る と と も に 、ブ
レ ー ド 先 端 と タ ー ビ ン・シ ュ ラ ウ ド と の 接 触 に よ る 摩 耗 を 防 止 し て 、性 能
の 経 年 劣 化 を 防 止 す る 方 策 を 【 ⑩ 】・ ク リ ア ラ ン ス ・ コ ン ト ロ ー ル と
いう。
<選択肢>
(ア)加熱
(エ)減速
( キ ) TBO
(コ)パッシブ
(ス)ドライ
(タ)大気密度比
(テ)水
( 二 ) FADEC
(イ)冷却
(オ)定常
( ク ) IFSD
(サ)アクティブ
(セ)ハング
(チ)大気圧力比
(ト)燃料
( ヌ ) SFC
(ウ)加速
( カ ) FOD
( ケ ) NDI
(シ)ホット
(ソ)レイノルズ
(ツ)大気温度比
( ナ ) APU
試験科目番号
07
(8/9)
問 9 エ ン ジ ン の 検 査 方 法 に 関 す る 次 の( 1 )~( 5 )の 記 述 に つ い て 、正 し い
も の に は ○ 、 間 違 っ て い る も の に は ×を 記 入 し な さ い 。
( 1 )放 射 線 透 過 検 査 は 、放 射 線 を 用 い て 、検 査 対 象 部 品 の 内 部 欠 陥 や 内 部 構 造
を 検 出 す る 方 法 で あ る 。特 徴 は 、精 密 鋳 造 品 、溶 接 部 品 の 内 部 欠 陥 を 検 出
す る の に 使 用 さ れ る こ と 、ク ラ ッ ク の 検 出 に 有 効 で あ る こ と 、厚 肉 に な る
と感度が低下することである。
( 2 )磁 粉 探 傷 検 査 は 、鉄 な ど の 磁 性 体 に 磁 界 を 与 え て 磁 化 し 、磁 粉 と 呼 ば れ る
磁 性 体 の 微 粉 末 を 散 布 す る こ と に よ り 、欠 陥 部 分 か ら 漏 洩 す る 磁 束 に 磁 粉
が 吸 着 さ れ て で き る 模 様 で 微 細 な 欠 陥 を 検 出 す る 方 法 で あ る 。特 徴 は 、表
面 開 口 欠 陥 で な い と 検 出 で き な い こ と 、磁 性 体 以 外 に は 適 用 で き な い こ と
である。
( 3 )浸 透 探 傷 検 査 は 、液 体 の 欠 陥 内 部 へ の 浸 透 現 象 を 利 用 し て 、検 査 対 象 部 品
の 表 面 開 口 欠 陥 を 検 出 す る 方 法 で あ る 。特 徴 は 、材 料 を 選 ば な い こ と 、異
物 が 入 り 込 ん で 埋 ま っ て い る 欠 陥 は 検 出 で き な い こ と 、多 孔 質 の 表 面 を も
つ材料には適用できないことである。
( 4 )ボ ア・ス コ ー プ 検 査 は 、エ ン ジ ン を 分 解 す る こ と な く 機 体 に 搭 載 し た 状 態
で エ ン ジ ン 内 部 を 検 査 し 、エ ン ジ ン 内 部 の 状 態 を 把 握 す る 方 法 で あ る 。エ
ン ジ ン 本 体 に 設 け ら れ た 各 ボ ア・ス コ ー プ 検 査 孔 か ら ボ ア・ス コ ー プ を 挿
入 し て 、圧 縮 機 、燃 焼 器 、タ ー ビ ン な ど の 全 周 に つ い て 、検 査 を 行 う こ と
ができる。
( 5 )マ グ ネ チ ッ ク・チ ッ プ・デ テ ク タ 検 査 は 、モ ニ タ す る エ ン ジ ン か ら 定 期 的
に 採 取 し た オ イ ル・サ ン プ ル を 、高 圧 電 極 下 で 電 気 ア ー ク 等 に よ り 燃 焼 発
光 さ せ て 、摩 耗 金 属 成 分 の 光 の 波 長 に 応 じ て で き る ス ペ ク ト ル を 分 光 器 に
よ り 識 別 し て 、金 属 成 分 の 持 つ 固 有 の 光 の 波 長 か ら 、潤 滑 油 中 に 含 ま れ る
微細な金属とその含有量を把握する。
試験科目番号
07
(9/9)
問10 バランス作業に関する次の記述で空欄①~⑤に該当する最も適切な語
句を選択肢(ア)~(ウ)から選び、記号で答えなさい。
( 1 )回 転 速 度 が 危 険 速 度 付 近 、ま た は 、そ れ 以 上 で あ っ て 曲 げ 変 形 が 無 視 で き
ないロータを【 ① 】ロータという。
(ア )
剛性
(イ )
弾性
(ウ )
ひずみ
( 2 )動 不 釣 合 い の 修 正 は 、カ ウ ン タ ー・ウ エ イ ト の 付 加 、バ ラ ン ス・ラ ン ド の
メタル除去などを【 ② 】で行う。
(ア )
0面
(イ )
1面
(ウ )
2面
( 3 )静 不 釣 合 い は ロ ー タ の 重 心 と 回 転 軸 の 間 に【
る。
(ア )
偏心
(イ )
干渉
(ウ )
ねじり
③
】が あ る 場 合 に 発 生 す
(4)不釣合い量が大きく、振れまわりが大きい場合は、構成部品の【
は有効な方法である。
(ア )
位相組み換え
(イ )
同位相での再組立
(ウ )
洗浄
④
】
( 5 )原 理 的 に は 、自 由 に 回 転 で き る 台 上 で ロ ー タ を 回 転 さ せ 、静 止 し た 位 置( 角
度)で【 ⑤ 】の位置を確認することができる。
(ア )
動不釣合い
(イ )
偶不釣合い
(ウ )
静不釣合い
プロペラの部
試験科目番号
問
題
数
08
試験科目
5問
試験時間
航空機用プロペラの強度、構造及び
性能に関する理論
45分
(1 / 5 )
問1 プロペラのピッチに関する次の記述において、下図を見ながら①~⑩に
当てはまる最も適切な語句を、A~Rの中から一つずつ選びなさい。ただし、
同一語句を何度使用しても良い。
( 1 )プ ロ ペ ラ の ピ ッ チ と は 、プ ロ ペ ラ が 1 回 転 す る 間 の ① の こ と で あ る 。
プロペラのピッチには ② と ③ という二つの考え方がある。
② は 、プ ロ ペ ラ の 半 径 r の と こ ろ の 羽 根 断 面 が 図 中 の 角 φ を な す ラ セ
ン路に沿って1回転するときに進む前進方向への距離 ④ で表わされ
る 。一 方 、 ③ は 、同 じ く プ ロ ペ ラ の 半 径 r の と こ ろ の 羽 根 断 面 が 図 中
の角βをなす経路に沿って1回転するときに進む前進方向への距離 ⑤
で表わされる。 ② と ③ のうち、 ⑥ は飛行状態によって決まる
量であり、プロペラの形状にはよらない。
(2)プロペラのピッチ変更機構は ⑦ 、 ⑧ 及び ⑨ に分類される。
⑦ は特定の飛行状態に対して最適なピッチ角に製作され、ピッチ角
を変えることはできない。 ⑧ はプロペラが回転しているときはピッ
チ を 変 え る こ と が で き な い が 、プ ロ ペ ラ が 地 上 で 静 止 し て い る と き に 、ピ
ッチ角を変えることができるプロペラである。 ⑨ プロペラのうち、
プロペラの回転速度を一定に制御する機構を有するものを
⑩ という。
<語句>
A:前進角
E:有効ピッチ
I:固定ピッチ
L : 2π r・tanφ
P:定速プロペラ
B:前進距離
C:前進率
D:幾何ピッチ
F:定速ピッチ
G:可変ピッチ H:平均ピッチ
J:調整ピッチ
K:リバース・ピッチ
M : L・tanφ
N : 2π r・tanβ O : L・tanβ
Q : フ ェ ザ ・プ ロ ペ ラ R : リ バ ー ス ・ピ ッ チ ・プ ロ ペ ラ
試験科目番号
08
(2/5)
問2 次の文章の①~⑩に当てはまる最も適切な語句を下のA~Vより一つず
つ選びなさい。ただし、同一語句を何度使用してもよい。
航 空 機 の プ ロ ペ ラ に つ い て 、 そ の ブ レ ー ド を 半 径 R、 断 面 積 A、 厚 さ t、 単
位 長 さ 当 り 質 量 m、ヤ ン グ 率 E、断 面 二 次 モ ー メ ン ト I の 均 一 な 回 転 梁 と 仮 定
し、荷重、応力、変位を考える。
水 平 定 常 飛 行 状 態 に お い て 、 ブ レ ー ド 付 根 か ら 75%半 径 位 置 に 1 枚 当 り T b
の推力が集中して作用すると考えると、ブレードの付根位置で発生する曲げ
モーメント M は ① である。この曲げモーメント M による引張り及び圧縮
応力は ② となる。一方、プロペラ回転の遠心力によりブレード半径方向
の各位置で ③ 応力が生じ、そのブレード付根位置での大きさは、回転角
速度をΩとすると、 ④ となる。したがって、ブレード付根における最大
応 力 は 、推 力 に よ る 曲 げ モ ー メ ン ト と 遠 心 力 に よ る 引 張 応 力 が 合 成 さ れ 、 ⑤
の位置で発生する。
次にブレードの変位と剛性について考える。推力はブレード先端を機体前
方に変位させ、遠心力によりその変位は ⑥ 。つまり遠心力によりブレー
ドの曲げ剛性は見かけ上 ⑦ ことになり、ブレードの曲げ固有振動数は
⑧ 。
また、航空機が引き起こし運動や旋回等の角運動をすると、プロペラには
⑨ が 発 生 す る 。た と え ば 、パ イ ロ ッ ト か ら 見 て 時 計 回 り に 回 転 す る プ ロ ペ
ラを機首に持った単発機が右旋回を行うと、 ⑨ により、機首を ⑩ に
する力が発生する。
<語句>
A:下向き
B:上向き
E:圧縮
F : 0.25RT b
2
2
I : mR Ω /A
J : mR 2 Ω 2 /(2A)
M:後方側表面
N:減少する
Q : ±Mt/(2EI)
R : ±Mt/(2EI) 2
T:ジャイロ・モーメント
V:空力ねじりモーメント
C:せん断
D:引張
G : 0.75RT b
H : mRΩ /A
K:断面中心
L:前方側表
O:増加する
P:変化しない
S : ±Mt/(2I)
U:遠心ねじりモーメント
【 注 釈 】問 2 < 語 句 > の「 L:前 方 側 表 」は 誤 り で あ り 、正 し く は「 前 方 側 表 面 」
です。
試験科目番号
08
(3/5)
問 3 プ ロ ペ ラ に 関 す る 以 下 の 文 章 の 内 、正 し い も の に ○ 印 を 、間 違 っ て い る も
の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1) 定速プロペラとは、操縦士が注意していなくても制御系統が働いて、あ
らかじめ定めたエンジン回転速度が維持されるようにピッチが調整され
るプロペラである。
(2) プロペラのラセン先端速度が音速に近づくと、飛行に大きな障害となる
フラッタや振動が発生しやすくなるとともに、プロペラ効率の低下をま
ねく。
( 3 ) プ ロ ペ ラ の 剛 率 ( Solidity) と は 、 プ ロ ペ ラ 円 盤 面 積 を 全 羽 根 面 積 で 割
った比と定義される。
(4) プロペラの馬力吸収能力は有効プロペラ面積に比例し、作動係数
( Activity Factor) に 反 比 例 す る 関 係 に あ る 。
( 5 ) F M (Figure of Merit)は 、 誘 導 パ ワ ー と エ ン ジ ン 軸 パ ワ ー の 比 と し て 与
えられる。
(6) プロペラの動不釣合いは、各羽根の形状や羽根角に差がある場合や、プ
ロペラに流入する空気流の方向が回転面に直角でない場合に生じる。
(7) プロペラの静不釣合いは、プロペラの回転面内の質量分布が一様でない
場合に発生し、これによる振動は回転数が増すにつれて激しくなる。
(8) パイロットから見て時計回りに回転するプロペラを機首に持った単発機
は、プロペラ後流の影響で機首を右に偏向する傾向が生じる。
(9) プロペラ羽根断面に働く空気の合成力は、圧力中心に働くが、この圧力
中心は通常の飛行状態ではピッチ変更軸に対し後縁側にある。
( 10) プ ロ ペ ラ 羽 根 の 空 力 ね じ り モ ー メ ン ト は 、 通 常 、 羽 根 を 低 ピ ッ チ 方 向 に
回そうとする力となる。
試験科目番号
08
(4/5)
問 4 下 の グ ラ フ は 、 あ る プ ロ ペ ラ の 羽 根 角 20 度 に お け る 諸 係 数 を 示 し た も の
である。ここで n はプロペラの回転数、D は直径、V は前進速度、ρは空気密度
で あ る 。以 下 の 文 章 の 内 、① か ら ⑩ に 当 て は ま る 最 も 適 切 な 語 句 も し く は 式 を A
~Sより一つずつ選びなさい。ただし、同一語句を何度使用しても良い。
( 1 ) 縦 軸 の う ち 、 CP は パ ワ ー 係 数 と 呼 ば れ 、 プ ロ ペ ラ の 吸 収 す る パ ワ ー を
① で 割 っ て 得 ら れ る 。 CT は 推 力 係 数 と 呼 ば れ 、 推 力 を ② で 割 っ
て得られる。また、グラフにはないが、プロペラの性能を表す重要な係
数 に ト ル ク 係 数 C Q が あ り 、プ ロ ペ ラ の ト ル ク を ③ で 割 っ て 得 ら れ る 。
なお、グラフ横軸の進行率は、プロペラの作動状態を定義付ける重要な
関数で、 ④ で定義される。
(2) ηはプロペラ効率であり、進行率× ⑤ で表される。
( 3 ) グ ラ フ の 3 つ の 曲 線 は 、 そ れ ぞ れ ( ア ) が ⑥ 、( イ ) が ⑦ 、
(ウ)が ⑧ である。
( 4 ) 羽 根 角 が 30 度 に な る と 、パ ワ ー 係 数 の 曲 線 は ⑨ 、推 力 係 数 の 曲 線 は
⑩ に移動すると考えて良い。
<語句>
A : (C T /C P )
B : (C P /C T )
C : (C T /C P )×Vn/D
D : (C P /C T )×V/nD
E:不変
F:下方向
G:右方向
H:左方向
I : ρ n2D4
J : ρ n3D4
K : ρ n2D5
L : ρ n3D5
M:η
N : CQ
O : CP
P : CT
Q : V/nD
R : Vn/D
S : VD/n
0.14
1.4
(ア)
0.12
1.2
(ウ)
CT、CP
0.1
1
(イ)
0.08
0.8
0.06
0.6
0.04
0.4
0.02
0.2
0
0
0
0.2
0.4
0.6
0.8
1
1.2
進行率
羽 根 角 一 定 の 場 合 の 進 行 率 に 対 す る CT、 CP、 η
η
試験科目番号
08
(5/5)
問5 次の文章の①~⑩に当てはまる最も適切な語句を下のA~Sより一つず
つ選びなさい。ただし、同一語句を何度使用してもよい。
速 度 V の 気 流 中 に 置 か れ た プ ロ ペ ラ の 円 板 面 積 を S、 プ ロ ペ ラ 面 を 通 過 す
る 空 気 の 速 度 を V(1+ a)、プ ロ ペ ラ 面 か ら 十 分 後 方 の 流 れ の 断 面 積 を S 1 、そ
こ で の 空 気 の 速 度 を V(1+ b)、 空 気 密 度 を ρ と す る と 、 こ の プ ロ ペ ラ が 発 生
する推力 T は以下のように求められる。
ま ず 、プ ロ ペ ラ 面 か ら 十 分 後 方 を 通 過 す る 単 位 時 間 当 た り の 空 気 の 質 量 は
① と な る 。ま た 、プ ロ ペ ラ か ら 十 分 前 方 の 空 気 は 速 度 V で 運 動 し て お り 、
プ ロ ペ ラ か ら 十 分 後 方 の 空 気 は V(1+ b)で 運 動 し て い る こ と か ら 、 プ ロ ペ ラ
を通過する空気の単位時間当たりの ② の変化は ③ となる。ニュー
トンの第 2 法則により、プロペラの推力は単位時間当たりの軸方向の ②
の変化と等しくなるので、推力は ③ となる。
次に、 ④ の法則から、このプロペラが吸収した馬力 P は全て後流の
⑤ の増加に消費されると考える。質量 ① の空気の速度が V から
V(1+b)に 増 加 し た こ と か ら 、 後 流 の ⑤ の 増 加 量 は ⑥ と な る 。
③ 及 び ⑥ よ り 、推 力 T と 馬 力 P の 間 に は P= ⑦ ×T の 関 係 が 成
り立つ。
一 方 で 、こ の 馬 力 は 、プ ロ ペ ラ 面 に お い て 推 力 T が 空 気 に 与 え る 単 位 時 間
当 た り の 仕 事 に も 等 し い 。プ ロ ペ ラ 面 に お け る 速 度 は V(1+a)で あ る こ と か ら 、
P= ⑧ ×T の 関 係 が 成 り 立 つ 。
⑦ 及 び ⑧ よ り 、プ ロ ペ ラ 面 で の 空 気 の 速 度 増 加 Va と 十 分 後 方 で
の 速 度 増 加 Vb と の 関 係 と し て Vb= ⑨ Va が 導 か れ 、「 後 流 の 流 速 増 加 は
プロペラ面での流速増加の ⑨ 倍である」という重要な結論を得る。
な お 、 プ ロ ペ ラ の 推 進 効 率 η は 、 プ ロ ペ ラ 面 に お け る 速 度 V(1+a)よ り
⑩ と表すことができる。
<語句>
A:質量保存
D:運動量
G : S 1 ρ V(1+b)
J : S 1 ρ V 2 b(1+a)
M : V(1+a)
P : 1/(1+a)
B:運動量保存
E:運動エネルギー
H : S 1 ρ V 2 (1+b)
K : (1/2)×V(2+b)
N : V/(1+a)
Q:2
C:エネルギー保存
F:位置エネルギー
I : S 1 ρ V 2 b(1+b)
L : (1/2)×S 1 ρ V 3 b(1+b)(2+b)
O : (1/2)×V/(2+b)
R:1
S : 1/2
プロペラ面
断面積 S1
プロペラ
円板面積 S
速度
速度
プロペラから
十分後方の断面
速度
試験科目番号
問
題
数
09
試験科目
5問
試験時間
航空機用プロペラの材料に関する事
項
45分
(1 / 3 )
問 1 ( 1 )~( 5 )の ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の 熱 処 理 状 態 に 対 応 す る 熱 処 理 記 号 を
(A)~(H)より選択し、答えなさい。
(1)溶体化処理後、人工時効。
(2)溶体化処理後、常温時効
(3)溶体化処理後、通常の人工時効に加えて高温で過時効処理。
(4)溶体化処理後、冷間加工。
( 5 )十 分 焼 き な ま し た 状 態 で 加 工 硬 化 や 熱 処 理 に よ る 硬 化 を し て い な い も の 。
(A ) F
(E ) T 3
(B ) O
(F ) T 4
(C ) H
(G ) T 6
(D ) T 2
(H)T73
問 2 次 の 文 章 は チ タ ン に 関 す る 一 般 的 な 特 徴 で あ る 。( 1 )~( 1 0 )に 適 す
る 語 句 を( A )~( P )よ り 選 択 し 、答 え な さ い 。た だ し 、同 じ 語 句 を 何 度 選 択
しても良い。
チ タ ン は 基 調 と な る( 1 )の α 型 が 、1 ,1 5 5 K を 超 え る と( 2 )
の β 型 に( 3 )す る 。溶 融 点 は( 4 )と 高 い が 、熱 膨 張 係 数 は 他 の 金
属 に 比 較 し て 低 く 、オ ー ス テ ナ イ ト 系 ス テ ン レ ス 鋼 の お お む ね( 5 )で あ
る。
チタン自体は( 6 )な金属であり、表面が( 7 )が、表面はその
( 8 )な 性 質 に よ り 、緻 密 な 保 護 被 膜 が 形 成 さ れ る の で 大 気 中 や 海 水 中 で
腐食しない。
化 学 薬 品 に 対 し て は 、( 9 ) に 対 す る 耐 食 性 は 良 い が 、( 1 0 ) に
対する耐食性は悪い。
(A)非活性
(D)面心立方晶
(G)1473K
(J)濃硫酸
(M)75%
(P)同素変態
(B)活性
(E)最密六方晶
(H)1668K
(K)30%
( N )酸 化 さ れ や す い
(C)体心立方晶
(F)1941K
(I)硝酸
(L)50%
( O )酸 化 さ れ に く い
試験科目番号
09
(2 / 3 )
問3 次の文章は、複合材について記述したものである。正しいものには○印、
誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )ガ ラ ス 繊 維 強 化 プ ラ ス チ ッ ク( G F R P )製 プ ロ ペ ラ ブ レ ー ド は 、一 般 に
金 属 製 ブ レ ー ド と 比 べ 質 量 軽 減 が 可 能 で あ り 、効 果 的 な 積 層・繊 維 配 向 を
考慮することでブレードとしての高い設計自由度を有している。
( 2 )複 合 材 料 の 樹 脂 系 マ ト リ ッ ク ス と し て 使 用 さ れ る エ ポ キ シ 樹 脂 は 代 表 的 な
熱 可 塑 性 樹 脂 で あ り 、そ の 耐 熱 性 は ポ リ イ ミ ド 樹 脂 よ り も さ ら に 高 い 特 性
を持っている。
( 3 )ボ ロ ン 繊 維 は カ ー ボ ン 繊 維 よ り 比 強 度 が 高 く 、単 独 ま た は カ ー ボ ン 繊 維 と
の ハ イ ブ リ ッ ト( 混 合 )と し て 広 く 用 い ら れ る 。こ の 繊 維 は 黄 色 で 圧 縮 荷
重 下 で は 、金 属 の よ う な 延 性 を 示 す た め 耐 衝 撃 性 に 優 れ た 特 徴 を 持 っ て い
る。
( 4 )複 合 材 料 は そ の 構 成 要 素 で あ る 強 化 繊 維 と マ ト リ ッ ク ス の 相 性 を 良 く す る
こ と が 高 品 質 を 維 持 す る た め の 重 要 な 因 子 と な る が 、一 般 的 に 繊 維 に 表 面
処理を施すとマトリックスとの界面のぬれ性が低下する。
( 5 )複 合 材 料 の 異 方 性 と は 、繊 維 配 列 角 の 材 料 特 性 へ の 影 響 を 示 す も の で あ り 、
強度についても繊維方向(L)と繊維直角方向(T)は異なる。
問 4 強 度 レ ベ ル 1 ,8 0 0 M Paに 熱 処 理 さ れ た 低 合 金 鋼 4 3 4 0 の プ ロ ペ ラ 部
品 の 場 合 、使 用 中 の 疲 労 強 度 に 関 し て 各 種 の 配 慮 が 必 要 で あ る 。次 の 語 句 の 中 で
疲 労 強 度 を 上 昇 さ せ る 要 因 に は ○ 印 、 低 下 さ せ る 要 因 に は ×印 を つ け な さ い 。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
高周波焼き入れ
表面圧延、ショットピーニング
腐食
クロムメッキ
切欠きの存在
試験科目番号
09
(3 / 3 )
問 5 次 の 文 章 の 空 欄 に 下 の 語 句 群 か ら 適 当 な 語 句 を( A )~( Y )よ り 選 択 し
て答えなさい。
( ア ) オ ー ス テ ナ イ ト 系 の い く つ か の ス テ ン レ ス 鋼 を 500~ 800℃ の 温 度 に 十 分
長 い 時 間 加 熱 す る と( 1 )に 対 し て 鋭 敏 に な る 。こ れ は ス テ ン レ ス 中
の ク ロ ム が 反 応 し て( 2 )の 微 粒 子 が 析 出 す る た め と 考 え ら れ て い る 。
そ の た め( 3 )含 有 量 を 抑 え る こ と も 有 効 な 対 策 の ひ と つ で あ り 、例
え ば ( 4 ) は ( 3 ) 含 有 量 を 0.03%以 下 に し て い る 。
(イ)異種金属が接触しているとき、卑な方の金属が腐食する現象を( 5 )
という。
( ウ )( 6 ) は 化 学 的 腐 食 と 流 体 の 運 動 に よ る 力 学 的 粉 砕 、 摩 砕 の 複 合 作 用
に よ っ て 発 生 す る 。こ の 腐 食 は 表 面 保 護 膜 を 形 成 し て 不 動 態 化 す る 合 金 に
は 特 に 有 害 で あ り 、流 体 の 速 度 を 上 げ る と 、一 般 に 、腐 食 速 度 は 速 く な る 。
( エ )負 荷 さ れ た 引 張 応 力 と 腐 食 環 境 の 複 合 に よ っ て 生 じ る 腐 食 を( 7 )と
いい、破壊は( 8 )的である。
( オ )( 9 ) 鋼 等 の 強 靭 鋼 は ( 1 0 ) を 受 け や す く 、 強 度 を 増 す と そ の
材料の感受性が高くなる傾向がある。
<語句群>
(A)脆性
(B)延性
(C)水素脆化
(D)酸素脆化
(E)窒素脆化 (F)炭素脆化
(G)炭化クロム (H)窒化クロム
(I)酸素
(J)炭素
(K)水素
(L)窒素
(M)シリコン (N)応力腐食
(O)粒界腐食
(P)隙間腐食
( Q ) エ ロ ー ジ ョ ン ・コ ロ ー ジ ョ ン
(R)ガルバニックコロージョン
(S)マルテンサイト (T)ベイナイト(U)フェライト
( V ) 球 状 化 焼 き な ま し ( W ) SUS316L ( X ) SUS317
( Y ) SUS304
試験科目番号
問
題
数
10
試験科目
9 問
試験時間
航空機用プロペラの製造及び修理の方
法に関する事項
60分
( 1 /4 )
問 1 次 の 文 章 は 、ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 製 ブ レ ー ド に 関 す る 記 述 で あ る 。最 も 適 切
な語句を(A)~(J)より選択し、答えなさい。
(1)ブレード中心線から翼幅方向に測定した前縁までの長さ。
( 2 )ブ レ ー ド 中 心 線 位 置 に お い て 、コ ー ド・ラ イ ン に 垂 直 な フ ェ イ ス 面 ま で の
長さを示し、ステーション毎に決められている。ブレードの曲がり検査
に使用され、衝撃時の検査項目として有効である。
( 3 )プ ロ ペ ラ を 回 転 軸 周 り に 回 転 さ せ た 時 の ブ レ ー ド 先 端 部 の 定 め ら れ た 点 の
軌跡であり、各ブレードの相互差が規定されている。
( 4 )ブ レ ー ド の フ ェ イ ス 面 の 基 準 ス テ ー シ ョ ン・マ ー キ ン グ の 位 置 で ピ ッ チ 角
を測定する際に使用する器具。
(5)ブレードのねじり角の矯正に使用する器材。
(A)ベンダー
(C)フェイス・アライメント
(E)プロトラクター
(G)ピッチ
(I)翼弦長
(B)ツイスター
(D)エッジ・アライメント
(F)トースカン
(H)トラック
(J)テンプレート
問 2 次 の 文 章 は 研 削 作 業 に 関 す る 記 述 で あ る 。( 1 ) ~ ( 5 ) の 空 欄 に 適 切 な
語句を(A)~(O)より選択し、答えなさい。
( 1 )砥 石 は 、砥 粒 の 種 類 、( 1 )、結 合 度 、組 織 及 び 結 合 剤 で 性 質 が 決 ま る 。
( 2 ) ビ ト リ フ ァ イ ド 砥 石 は 、( 2 ) と し て ビ ト リ フ ァ イ ド ・ ボ ン ド を 使 用
している。
(3)砥粒の種類を示す記号でWAは( 3 )である。
( 4 ) 硬 い 製 品 の 研 削 に は 、( 4 ) が 低 い も の を 選 択 す る と 良 い 。
(5)長い工作物を効率的に円筒研削する場合、最初に( 5 )を実施する。
(A)結合度
(B)組織
(D)トラバース・カット(E)フランジ・カット
(G)ダイヤモンド
(H)カーボランダム
(J)ジェラック
(K)シリケート
(M)オキシクロライド (N)粒度
(C)砥粒
(F)結合剤
(I)白色溶融アルミナ
(L)レジノイド
(O)CBN
【注釈】
問 2「( E )フ ラ ン ジ・カ ッ ト 」は 誤 り で あ り 、正 し く は「( E )プ ラ ン ジ・カ
ット」です。
問 2 「( J ) ジ ェ ラ ッ ク 」 は 誤 り で あ り 、 正 し く は 「( J ) シ ェ ラ ッ ク 」 で す 。
試験科目番号
10
(2/4)
問 3 次 の( 1 )~( 5 )の 文 章 は ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 製 プ ロ ペ ラ ブ レ ー ド の 塗 装
について述べたものである。
正 し い も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )ブ レ ー ド 前 縁 部 は エ ロ ー ジ ョ ン 防 止 の た め 、他 の 面 よ り 厚 く 塗 装 す る の を
原則とする。
( 2 )塗 装 の 順 序 は 一 般 に ジ ン ク ロ メ ー ト プ ラ イ マ → ウ ォ ッ シ ュ プ ラ イ マ → ト ッ
プコートの順である。
( 3 )直 径 4 m 未 満 の プ ロ ペ ラ ブ レ ー ド で は 先 端 よ り 1 0 0 m m ま で の 背 面 に 鮮
明なオレンジイエロ又はその他の警戒色を施すのを原則とする。
( 4 )ブ レ ー ド に 塗 装 を 実 施 す る 部 位 は 塗 装 の 密 着 性 が 悪 く な る の で ア ノ ダ イ ズ
を実施すべきでない。
(5)眩惑防止のため搭乗者に面する側は通常塗装しない。
問 4 次 の 文 章 は ア ノ ダ イ ズ 作 業 に 関 す る も の で あ る 。正 し い も の に ○ 印 、誤 っ
て い る も の に ×印 を つ け な さ い 。
(1) 硫酸アノダイズ法はクロム酸アノダイズ法に比べてアノダイズ皮膜は
薄い。
( 2 ) ハ ー ド ア ノ ダ イ ズ 処 理 は 、高 電 流 密 度 で 行 う た め 0 ℃ 程 度 の 低 温 浴 中 で
処理する。
(3) ハードアノダイズ処理によって疲労強度が低下する。
( 4 ) ア ノ ダ イ ズ 被 膜 厚 さ は 、元 の 表 面 か ら 処 理 に よ り ビ ル ド ア ッ プ さ れ た 量
である。
( 5 ) ア ノ ダ イ ズ 作 業 後 は 、水 素 脆 性 防 止 の た め に ベ ー キ ン グ を 行 う 必 要 が あ
る。
問 5 次 の ① ~ ⑤ の 語 句 に 最 も 関 係 の 深 い も の を( ア )~( ケ )よ り 1 つ 選 び な
さい。
①
②
③
④
⑤
機体振動
ブレード焼損
定速制御
エロージョン
ディラミネーション
(ア ) ガ バ ナ ー
(エ ) キ ャ ビ テ ー シ ョ ン
(イ ) 複 合 材 ブ レ ー ド
(オ ) プ ロ ペ ラ・バ ラ ン ス
(ウ ) カ ウ ン タ ー ウ ェ イ ト
(カ ) リ バ ー シ ン グ
(キ ) ブ レ ー ド・ヒ ー タ ー
(ク ) エ ッ ジ ・ ガ ー ド
(ケ ) シ ン ク ロ フ ェ イ ザ ー
試験科目番号
10
(3/4)
問 6 次 の ス テ ン レ ス 鋼 に 関 す る に 関 す る 文 章 の 空 欄( 1 )~( 1 0 )に 下 か ら
適当な語句を選択し記号で答えなさい。なお、同じ語句を何回選んでも良い。
3 0 1 , 3 0 2 , 3 0 4 等 の( 1 )系 ス テ ン レ ス 鋼 は 合 金 成 分 と し て 主 に
( 2 )を含有し、熱処理により( 3 )。非破壊検査法として( 4 )
が適切である。
4 1 0 L,4 3 0 等 の( 5 )系 ス テ ン レ ス 鋼 は 合 金 成 分 と し て 主 に( 6 )
を 含 有 し 、熱 処 理 に よ り 硬 化 し な い 。非 破 壊 検 査 法 と し て( 7 )が 適 切 で あ
る。
1 7 - 4 P H の よ う な( 8 )型 ス テ ン レ ス 鋼 は 硬 化 後 に( 9 )組 織 と
なって( 10 )。
(A)クロム、ニッケル及びシリコン
(C)クロム、ニッケル及びモリブデン
(E)クロム
(G)クロム、モリブデン
(I)オーステナイト
(K)析出硬化
(M)硬化し磁化しない
(O)磁化する
(Q)蛍光探傷検査
(B)クロム、ニッケル及びタングステン
(D)クロム、ニッケル
(F)クロム、タングステン
(H)マルテンサイト
(J)フェライト
(L)硬化できず磁化する
(N)硬化できず磁化しない
(P)磁化しない
(R)磁粉探傷検査
問 7 次 の 文 章 は プ ロ ペ ラ 構 成 部 品 の 修 理 等 に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も の に
は ○ 印 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )ス チ ー ル 製 の ハ ブ に 対 し て 修 理 を 行 っ た 後 、腐 食 防 止 の た め 陽 極 酸 化 処 理
を行った。
( 2 )ゴ ム 製 パ ッ キ ン 等 、劣 化 す る お そ れ の あ る 部 品 を オ ー バ ー ホ ー ル 時 に 新 品
部品と交換した。
( 3 )シ ョ ッ ト ピ ー ニ ン グ が 施 さ れ て い る 部 品 は 、全 て オ ー バ ー ホ ー ル 時 に 再 シ
ョットピーニングを行う必要がある。
( 4 )前 縁 腐 食 を 防 止 す る た め に ス テ ン レ ス 製 の ガ ー ド が 装 着 さ れ て い る ア ル ミ
合 金 製 ブ レ ー ド に 対 し て オ ー バ ー ホ ー ル 時 、ガ ー ド に 損 傷 が な か っ た た め
ガードを装着したまま陽極酸化処理を行った。
( 5 )ハ ブ コ ー ン を 有 す る プ ロ ペ ラ の 修 理 時 、ハ ブ コ ー ン 及 び シ ー ト 面 に 十 分 な
当 た り が 得 ら れ て い な い 場 合 は 、オ ー バ ー ホ ー ル マ ニ ュ ア ル に 従 い 修 理 を
行うか、該当部品を交換しなければならない。
試験科目番号
10
(4/4)
問 8 次 の( 1 )~( 5 )の 硬 度 測 定 に 使 用 す る 測 定 圧 子 を A ~ E の 中 か ら 選 び
なさい。
(1)ロックウェルC硬さ(HRc)
(2)ブリネル硬さ(HB)
(3)ビッカース硬さ(HV)
(4)ショアー硬さ(HS)
(5)ヌープ硬さ(Hk)
【語句欄】
A:対角が136度のダイヤモンド四角錐
B:対稜角が172度50分と130度の横断面が菱形のダイヤモンド四角
錐
C:先端に半径約1mmのダイヤモンドを埋め込んだ鋼製ハンマー
D:先端角120度、先端半径0.2mmのダイヤモンド円錐
E:直径10mmの鋼球
【 注 釈 】 問 8 【 語 句 欄 】「 B : 対 稜 角 が 1 7 2 度 5 0 分 と 1 3 0 度 の 横 断 面 が 菱
形 の ダ イ ヤ モ ン ド 四 角 錐 」は 誤 り で あ り 、正 し く は 、「 B: 対 稜 角 が 1 7 2 . 5
度(あるいは172度30分)と130度の横断面が菱形のダイヤモンド四角
錐」です。
問 9 次 の 文 章 は 、プ ロ ペ ラ 構 成 部 品 の 検 査 に つ い て 述 べ た も の で あ る 。正 し い
も の に は ○ 印 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )一 般 に 過 回 転 ま た は 衝 撃 を 受 け た プ ロ ペ ラ に 対 し て は 、そ の 構 成 部 品 で あ
る ハ ブ 、ブ レ ー ド 、リ テ ン シ ョ ン・ベ ア リ ン グ 等 を オ ー バ ー ホ ー ル マ ニ ュ
アルに従って、非破壊検査することが必要である。
( 2 )プ ロ ペ ラ ブ レ ー ド 前 縁 部 に 貼 ら れ て い る リ ー デ ィ ン グ・エ ッ ジ・ガ ー ド は
ク ラ ッ ク が 入 っ て い て も 、オ ー バ ー ホ ー ル マ ニ ュ ア ル に 従 っ て 修 理 す れ ば
使用可能である。
( 3 )一 般 に 落 雷 を 受 け た ブ レ ー ド に 対 し て は 、焼 損 の 有 無 に 関 わ ら ず ブ レ ー ド
を廃却しなければならない。
( 4 )複 合 材 製 ブ レ ー ド の ス パ ー と シ ェ ル の 剥 離 の 有 無 を 検 査 す る 一 般 的 な 方 法
として、コイン・タッピングテストや超音波検査が知られている。
( 5 )ブ レ ー ド・ヒ ー タ ー の 電 気 的 検 査 と し て 、ヒ ー タ ー・エ レ メ ン ト の 内 部 抵
抗検査、
絶 縁 抵 抗 検 査 に 加 え て 、ヒ ー タ ー へ の 通 電 時 の 温 度 分 布 検 査 を 行 わ な け れ
ばならない。
回転翼の部
試験科目番号
問
題
数
11
試験科目
5問
試験時間
回転翼の強度、構造及び性能に関す
る理論
45分
( 1 /5 )
問 1 次 の ① ~ ⑤ の( )に 最 も 適 切 な も の を 、下 記 の ア ~ ケ の 記 号 の 中 か ら 1
つずつ選びなさい。ただし、同じ記号を何回選んでもよい。
図はヘリコプタの水平前進飛行時のパワーと前進速度の関係を示したもの
で あ る 。( ① )、( ② )、( ③ )は( ④ )の 主 成 分 で 、( ① )、( ② )、( ③ )の 合 計 は
(④)と等しいとする。
( ① ) は 前 進 速 度 0 の と き 最 大 で 、 前 進 速 度 と と も に 急 減 す る 。( ② ) は 前
進 速 度 と と も に 緩 や か に 増 加 す る が 、高 い 前 進 速 度 領 域 で 急 激 に 増 加 す る 。こ
れ は 、( ⑤ )に よ る た め で あ る 。( ③ )は 前 進 速 度 と と も に 急 増 し 、高 い 前 進 速
度領域では(④)の大きな割合を占める。
0
(ア)全必要パワー
(イ)有害抵抗パワー
(エ)誘導抵抗パワー
(オ)エンジン利用馬力
( カ )ロ ー タ の 回 転 角 速 度 急 増
(キ)機体抗力の急増
(ケ)後退側での失速や前進側での圧縮性の影響
( ウ )断 面 抵 抗 パ ワ ー
( ク )空 気 密 度 の 急 減
試験科目番号
11
( 2 /5 )
問 2 次 の ① ~ ⑩ の( )に 最 も 適 切 な も の を 、下 記 の ア ~ コ の 記 号 の 中 か ら 1
つずつ選びなさい。ただし、同じ記号を何回選んでもよい。
上方から見てメイン・ロータが反時計回りに回転しているロータについて、
ブレードのフラッピング角β(上向き正)が
β =β 0 +β 1s sinΨ +β 1c cosΨ
で 表 さ れ る と す る 。こ こ で 、 Ψ は ブ レ ー ド の( ① )を 表 し 、尾 部 方 向 を Ψ =0°
と し て 、 ロ ー タ の 回 転 方 向 に 沿 っ て そ の 値 を 増 し 、 機 首 方 向 で Ψ =180°と す
る 。 ま た 、 β 0 を ( ② )、 β 1s を ( ③ )、 β 1c を ( ④ ) を 表 す 。 ホ バ リ ン
グ 時 、同 じ 機 体 で あ っ て も そ の 重 量 が 大 き い 時 は 、軽 い 時 に 比 べ て( ⑤ )は( ⑥ )。
水 平 前 進 飛 行 中 は( ⑦ )が( ⑧ )。ま た 、水 平 に 左 方 向 へ 横 進 中 は( ⑨ )が( ⑩ )。
(ア)ロータ面の前後方向の傾き角
(イ)ロータ面の左右方向の傾き角
(ウ)コレクティブ・ピッチ角
(エ)方位角
(オ)コーニング角
(カ)リード・ラグ角
(キ)増加する (ク)減少する
(ケ)正の値となる (コ)負の値となる
試験科目番号
11
( 3 /5 )
問3 図に示すように、両端支持された長さ L の一様な梁があり、これに単位
長 さ 当 た り q の 等 分 布 荷 重 が 作 用 し て い る 。重 力 の 影 響 は 無 視 し て 、次 の ① ~ ⑤
の( )に 最 も 適 切 な も の を 、下 記 の ア ~ タ の 記 号 の 中 か ら 1 つ ず つ 選 び な さ い 。
ただし、同じ記号を何回選んでもよい。
両 支 点 A,B の 反 力 は 等 し く ( ① ) と な る 。 A 点 か ら 距 離 x (0<x<L) に あ る
任 意 点 C に 作 用 す る せ ん 断 力 は 、A 点 に 作 用 す る 反 力 と AC 間 の 荷 重 の 差( ② )
で あ る か ら 、( ③ ) で 0 と な る 。
また、任意点 C に作用する曲げモーメントは、同様に考えて(④)である
か ら 、( ⑤ ) で 0 と な る 。
L
x
q
A
B
C
な お 、任 意 点 C で の せ ん 断 力 と 曲 げ モ ー メ ン ト は 、梁 か ら 切 り 出 さ れ た 点 C
近傍の微小部分に以下のように作用する場合を正とする。
曲げモーメント
A
C
C
B
せん断力
( ア ) 2qL
( イ ) qL
( ウ ) 1/2qL
(エ)0
( オ ) q(L/2-x)
( カ ) qx
( キ ) q(L-x)
( ク ) qx(L-x)
(ケ)A 点のみ
(コ)B 点のみ
(サ)A 点と B 点の両方
( ス ) 1/2q(L-x)x
(シ)A 点と B 点の中点
( セ ) 1/2q(2L-x)x ( ソ ) 1/2q(L-x) 2
( タ )1/2q(2L-x) 2
試験科目番号
11
( 4 /5 )
問 4 次 の ① ~ ⑤ の( )に 最 も 適 切 な も の を 、下 記 の( ア )~( チ )の 記 号 の
中 か ら 1 つ ず つ 選 び な さ い 。た だ し 、ロ ー タ 半 径 を R、回 転 角 速 度 を Ω、空 気 密
度 を ρ、 円 周 率 を π と す る 。
ヘリコプタの推力係数 C T は推力 T を(①)で、トルク係数 C Q はトルク Q
を ( ② ) で 、 パ ワ 係 数 C P は パ ワ P を ρπR 2 (ΩR) 3 で そ れ ぞ れ 無 次 元 化 し た も の
である。P と Q には(③)の関係が成り立つことから、C P と C Q には(④)
の 関 係 が 成 り 立 つ 。ま た 、推 力 係 数 を 例 に と る と 、同 じ 推 力・ロ ー タ 半 径・空
気 密 度 の 場 合 で も 、 回 転 角 速 度 が 高 い 時 の 推 力 係 数 C TH は 、 回 転 角 速 度 が 低
い 時 の 推 力 係 数 C TL と ( ⑤ ) の 関 係 に あ る 。
T、 Q、 R、 Ω、 ρ な ど は 全 て SI 単 位 と す る 。
( ア ) ρπR(ΩR) 2
( イ ) ρπR 2 (ΩR)
( ウ ) ρπR 2 (ΩR) 2
( エ ) ρπR 2 (ΩR) 3
( オ ) ρπR 3 (ΩR) 2
( カ ) ρπR 3 (ΩR) 3
( キ ) P=Q Ω
( ク ) P=Q R
( ケ ) P=Q
( コ ) Ω P=Q
( サ ) C P = ΩC Q
( シ ) C P = RC Q
(ス)C P = C Q
( セ ) ΩC P = C Q
( ソ ) C TH = C TL
( タ ) C TH > C TL
( チ ) C TH < C TL
試験科目番号
11
( 5 /5 )
問 5 次 の( 1 )~( 1 0 )の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 、間 違 っ て い
る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1)対称な二次元翼の場合、抵抗係数が負の値をとることがある。
( 2 )下 図 の よ う に 、2 つ の メ イ ン・ロ ー タ が 前 後 に 並 ん で 配 置 さ れ て い る ヘ リ
コプタをタンデム・ロータ・ヘリコプタと呼ぶ。
( 3 )上 方 か ら 見 て メ イ ン・ロ ー タ が 反 時 計 回 り に 回 転 し て い る シ ン グ ル・ロ ー
タ・ヘ リ コ プ タ の テ ー ル・ロ ー タ が 垂 直 尾 翼 ま た は テ ー ル・ブ ー ム の 左 舷
側に設置されている場合、プッシャー・タイプと呼ばれる。
(4) ヘリコプタが前進飛行している時の有害抵抗パワーは飛行速度の 2 乗に
比例する。
( 5 ) IGE ホ バ リ ン グ の 場 合 は 、 OGE ホ バ リ ン グ と 比 較 し て 必 要 パ ワ ー が 小 さ
い。
( 6 )メ イ ン・ロ ー タ の ホ バ リ ン グ 時 の ブ レ ー ド 翼 端 速 度 は 、機 体 規 模 の 大 小 に
か か わ ら ず 200~ 220m/sec 程 度 で あ る 。
( 7 )ガ ス・タ ー ビ ン・エ ン ジ ン の 内 、ヘ リ コ プ タ で 最 も 多 く 用 い ら れ て い る 形
式はターボ・ファン・エンジンである。
(8)無風状態でホバリング中に前から風を受けると、ロータ面は右に傾く。
た だ し 、 SAS 等 を 含 む 操 舵 は 一 定 に 保 っ て い る も の と す る 。
( 9 )ブ レ ー ド の フ ラ ッ ピ ン グ 運 動 及 び リ ー ド・ラ グ 運 動 の 復 元 力 は 遠 心 力 で あ
る。
( 10) 強 度 が 無 限 大 か つ 質 量 0 ( ゼ ロ ) の 夢 の 新 素 材 が 発 明 さ れ た と し て も 、
その材料のみでヘリコプタ・ブレードを製作することはできない。
試験科目番号
問
題
数
12
試験科目
5問
試験時間
回転翼の材料に関する事項
45分
(1 / 3 )
問 1 複 合 材 料 に 関 す る 以 下 の( 1 )~( 5 )の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に ○
印 を 、 誤 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 ) 最 も 普 及 し て い る 複 合 材 料 は 繊 維 強 化 プ ラ ス テ ィ ッ ク( Fiber Reinforced
Plastic)で あ り 、な か で も 航 空 宇 宙 用 で は 、炭 素 繊 維 強 化 プ ラ ス テ ィ ッ
ク ( CFRP)、 ア ラ ミ ド 繊 維 強 化 プ ラ ス テ ィ ッ ク ( AFRP)、 ガ ラ ス 繊 維 強 化
プ ラ ス テ ィ ッ ク ( GFRP) が 重 要 で あ る 。
(2) 繊維強化プラスティックのマトリクス材として、ポリエステル樹脂が用
いられるが、熱硬化性樹脂でエポキシ樹脂より高価である。耐水性があ
り 、 硬 化 過 程 で の 収 縮 は 少 な く 約 3% で 、 耐 熱 温 度 は 180℃ ま で で あ る 。
エ ポ キ シ は 、 耐 熱 温 度 は 約 80℃ で あ り 、 硬 化 過 程 で 4~ 8% 縮 む 。
( 3 ) 炭 素 繊 維 の 製 法 に は 、PAN 系 と ピ ッ チ 系 が あ り 、PAN 系 は ポ リ ア ク リ ル ニ
トリル、レーヨンなどの有機繊維を蒸し焼きにして作る。ピッチ系は石
油アスファルト、石炭タール、ポリビニルクロライドなどを溶かして、
紡いで繊維を作る。
(4) アラミド繊維は、ケブラー繊維に代表される無機系の繊維であり、引張
強 度 が 3GPa 程 度 と 高 い 。
( 5 ) FRP の 成 型 法 に マ ッ チ ド ダ イ 法 、フ ィ ラ メ ン ト ワ イ ン デ ィ ン グ 法 等 が あ る
が 、プ レ ミ ッ ク ス 法 は 、2 つ の 加 熱 し た 金 型 の 間 で 加 圧 硬 化 さ せ る も の で 、
同 一 部 品 を 短 時 間 で で き る た め 金 型 は 高 価 で は あ る が 、量 産 向 き で あ る 。
マッチドダイ法では、樹脂を固まらない状態で含浸させた繊維のシート
であるプリプレグを、所定の形状に変形させた後に、熱硬化性樹脂の場
合は加熱して固める製法である。
試験科目番号
12
(2/3)
問 2 チ タ ン 及 び チ タ ン 合 金 に 関 す る 以 下 の( 1 )~( 3 )の 文 章 中 の( ① )~
(⑤)に当てはまる適切な語句を下記のA~Fの中から選び記号で答えなさい。
( 1 ) チ タ ン 及 び チ タ ン 合 金 は 、航 空 機 用 エ ン ジ ン の 圧 縮 機 、フ ァ ン 、脚 部 品 、
取 付 け 金 具 な ど に 使 用 さ れ 、ア ル ミ よ り 比 重 は( ① )、比 強 度 は 高 く 、
アルミより高温に耐えられる。
( 2 ) チ タ ン 合 金 は 、 α + β 相 合 金 の Ti-6Al-4V が 航 空 機 材 料 と し て 最 も 用 い
られているが、β相の割合が多い( ② )などは、より強度を必要と
する部分に用いられる。また、α相の割合が多い( ③ )などは、よ
り耐熱性を必要とする部分に使用される。
( 3 ) 純 チ タ ン の 結 晶 構 造 は 833℃ 以 下 で α( ④ )、833℃ 以 上 で β( ⑤ )
であるが、合金元素によりどちらかの相を安定させることができる。
A .大 き く
B .小 さ く
E. 稠密六方晶
C . Ti-6Al-2Sn-4Zr
F. 体心立方晶
D . Ti-6Al-6V-2Sn
問3 金属材料に関する以下の(1)~(4)記述について、正しいものに○
印 を 、 誤 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1) マグネシウム合金は一般的に溶接後、熱処理する必要はない。
( 2 ) チ タ ニ ウ ム 合 金 は 、鉄 よ り も 軽 く 、ス テ ン レ ス 鋼 よ り も 耐 食 性 に 優 れ る 。
(3) アルミニウム合金の防食法としては、アルミニウムを陽極として、硫酸
な ど の 液 中 で 電 解 し て 、表 面 に 酸 化 被 膜 を 作 る 、陽 極 酸 化 法 が 行 わ れ る 。
これをアロジン処理という。
(4) 高力アルミニウム合金は、強度よりも耐食性を重視した材料である。耐
食性を高めるために純アルミニウムまたは耐食性の優れたアルミニウム
合金の薄板を表面に溶着して使用する。これをアルクラッド板という。
試験科目番号
12
(3/3)
問4 鋼材に関する次の(1)~(5)の記述について、正しいものに○印を、
誤 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1)マルテンサイト系ステンレス鋼は、焼入れしてマルテンサイト組織にし、
これを焼戻して強靭性と耐食性を併せて利用するクロム・ステンレス鋼
である。耐食性はフェライト系ステンレス鋼に劣る。
( 2 )ク ロ ム・ス テ ン レ ス 鋼 の う ち 炭 素 量 が 少 な く て ク ロ ム 含 有 量 が 多 い も の ほ
ど、高温でも低温でもフェライトのみの組織となり、焼入れでオーステ
ナイト組織にすることができない。このようなクロム・ステンレス鋼を
オーステナイト系ステンレス鋼といい、焼きなまし状態で耐食性と柔軟
性を利用する。
( 3 )フ ェ ラ イ ト 系 ス テ ン レ ス 鋼 は 、非 磁 性 で 、熱 処 理 に よ り 硬 化 せ ず 、極 め て
柔軟で展延性に富み、冷間塑性加工および溶接が容易である。
( 4 )AISI-4340 は ニ ッ ケ ル・ク ロ ム・ モ リ ブ デ ン 鋼 で あ り 、高 い 焼 入 れ 性 を 有
し、焼入れ歪や割れを生じにくく、材料の内部まで硬くなる性質がある
ので、全体に高い強さと硬さを必要とする大型の部品に適し、さらに溶
接性にも優れる。
( 5 )析 出 硬 化 型 ス テ ン レ ス 鋼( P H ス テ ン レ ス 鋼 )は 、マ ル テ ン サ イ ト 系 と オ
ーステナイト系の中間の化学成分を有するステンレス鋼であり、耐食性
を有すると同時に焼戻しにより硬く強靭になる。
問5 金属の腐食の種類に関する以下の(1)~(4)の文章中に当てはまる
腐食を下記のA~Gの中から選び記号で答えなさい。
(1) 腐食発生初期の状態では容易には検出しにくいが、腐食が十分に進行す
ると、金属が膨れたり、剥離したりする。合金結晶の異なる成分間で局
部電池を構成し浸食が進むものであり、不適当な熱処理を行った場合に
発生しやすい。
(2) 金属に一定の応力がかかった状態で、腐食しやすい環境にさらされてい
ると、それらの合成効果によって生ずる残留応力により、結晶組織が変
形するためにおこる。
(3) 異種金属が接触する部分に発生するもので、継ぎ目に腐食生成物が盛り
上がってくる。二つのイオン化傾向に差のある金属の接する部分に湿気
が媒体として介在することにより、電池を構成し、陽極側の金属が浸食
されることによって起こる。
(4) 密着した2枚の金属板が、振動などによって相互に擦れあうことにより
生じる。
A .擦 過 腐 食 B .応 力 腐 食
C .粒 界 腐 食
E .点 腐 食
F .フ ィ リ フ ォ ー ム 腐 食
D .電 解 腐 食
G. 微生物腐食
試験科目番号
問
題
数
13
試験科目
10問
試験時間
回転翼の製造及び修理の方法に関す
る事項
60分
(1 / 7 )
問 1 ヘ リ コ プ タ の ロ ー タ に 関 す る 以 下 の( 1 )~( 3 )の 文 章 中 の( ① )~( ⑤ )
に当てはまる適切な語句を下記のA~Jの中から選び記号で答えなさい。
(1) 全関節型ロータは、フラップ・ヒンジ、ドラッグ・ヒンジ、フェザリン
グ・ヒンジの3つのヒンジを持つ。ドラッグ・ヒンジには、ドラッグ・
ダンパが取り付けられており、ブレードのドラッギング運動に対して
( ① )を与える。
( 2 ) 無 関 節 型 ロ ー タ は 、全 関 節 型 ロ ー タ の 3 つ の ヒ ン ジ の う ち 、( ② )と
( ③ )のないロータ形式である。しかし、無関節型ロータはこれら
のヒンジがないが、ハブあるいはブレードの根元に( ④ )によって
たわむ部分を持つ。
( 3 ) ヒ ン ジ に 用 い る 軸 受 と し て 、転 が り 軸 受 に 代 わ っ て 、( ⑤ )が 用 い ら
れつつある。ゴムの大きな弾性変形能力を利用した軸受であり、玉軸受
やころ軸受と異なり滑る部分がないので、潤滑が不要で整備が容易であ
る。
A.フラップ・ヒンジ
B .ド ラ ッ グ ・ ヒ ン ジ
D.減衰力
E.回転力
G.エラストメリック・ベアリング
I.CFRP
J.塑性変形
C .フ ェ ザ リ ン グ ・ ヒ ン ジ
F.弾性変形
H.ソフトマウント
試験科目番号
13
(2/7)
問 2 ロ ー タ の バ ラ ン シ ン グ に 関 す る 以 下 の( 1 )~( 5 )の 記 述 に つ い て 、正
し い も の に ○ 印 、 誤 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1) ロータはブレード単体及びブレードを取り付けた状態でバランシングを
実施する。バランシングは通常次の手順で行われる。

遠心力のバランスをとるトラッキング・バランス

揚力と質量分布のバランスをとるスタティック・バランス

ブレードを取付け飛行してバランスをとるインフライト・バランス
( 2 ) ブ レ ー ド に 働 く 遠 心 力 MlΩ 2 ( M: ブ レ ー ド 質 量 、 l:回 転 中 心 か ら ブ レ ー
ド重心までの距離、Ω:回転角速度)であるので、ブレード 1 本 1 本に
対 し て 、 Ml を 等 し く す る 。 こ れ が ス タ テ ィ ッ ク ・ バ ラ ン ス の 調 整 で あ る
が、一般的にブレード先端の重りを翼弦方向に位置を変えることによっ
て行う。
(3) トラッキングには、揚力バランスと質量分布バランスがある。揚力バラ
ンスの補正は、ブレード後縁に取り付けられたトリム・タブの角度を変
えて行うことができる。
(4) 質量分布バランスの補正は、ブレード先端の重りを翼弦方向に位置を変
えることによって行う。
(5) ブレードをヘリコプタに取り付けてから、飛行して行うインフライト・
バランスでは、通常、ブレード先端下面に貼った反射テープをロータ回
転に同調させたストロボ・ライトで観察し、アンバランスの方向と量を
測定する。
試験科目番号
13
(3/7)
問 3 各 種 非 破 壊 検 査 の 特 徴 に 関 す る 以 下 の( 1 )~( 5 )の 記 述 に つ い て 、正
し い も の に ○ 印 、 誤 っ て い る も の に ×印 を つ け な さ い 。
(1) 蛍光浸透探傷検査
蛍 光 体 を 含 ん で い る 浸 透 液 を 使 用 す る 方 法 で 、 波 長 が 360±40nm の 赤 外
線を照射し、欠陥指示模様を発光させ傷を検出する方法であり、ブラッ
クライトが必要である。鉄鋼材料、非鉄金属材料、プラスティックなど
の表面傷の探傷が可能である。
(2) 磁粉探傷検査
強磁性体の表面及び表面付近の欠陥を検出する。欠陥の位置、表面の長
さ は 分 か る が 、深 さ は 分 か ら な い 。ま た 、内 部 欠 陥 の 検 出 は 困 難 で あ る 。
割 れ と 磁 化 の 方 向 が 平 行 の 場 合 に は 、欠 陥 の 磁 粉 模 様 が 得 ら れ な い た め 、
試験品の磁化は、欠陥の方向を考慮する必要がある。
(3) 超音波探傷検査
パルス反射法、透過法、共振法が有るが、主としてパルス反射法が利用
される。欠陥の有無及び欠陥位置と、そのおおよその大きさを知ること
ができるが、欠陥の種類の判断に高度の熟練を必要とする。
(4) 渦流探傷検査
変化しつつある磁界の中に電気導体を置いたとき、導体に誘起される渦
電流が、欠陥によって変化する性質を応用した検査方法で、コイルの中
に被検査物を挿入したり、プローブで被検査物の表面を走査して、欠陥
を検出するものである。鉄鋼、非鉄金属など導電性のある材料でできて
いるものには適用できるが、導電性のない材料でできているものには適
用できない。内部欠陥の検出に適した非破壊検査方法で、溶接部や鋳造
品など適用範囲は広い。
(5) 放射線透過検査
放射線が物質を透過しやすく、その透過の度合いが物質の種類(密度)
によって異なり、放射線が写真フィルムや蛍光板に感光する性質を利用
して、欠陥を調べようという検査方法である。表面及び表面近傍の欠陥
の検出に適するが、深い位置にある欠陥の検出はできない。
試験科目番号
13
(4/7)
問 4 超 音 波 探 傷 試 験 に 関 す る 以 下 の( 1 )~( 5 )の 記 述 に つ い て 、正 し い も
の に ○ 印 、 誤 っ て い る も の に ×印 を つ け な さ い 。
(1) 超音波は、水のような液体中では伝搬しない。
(2) 超音波は、金属などの固体中では、粒子の振動は弾性波として伝搬し、
周 波 数 が 1~ 10MHz 程 度 に な る と 、超 音 波 は あ ま り 広 が ら ず に 特 定 の 方 向
に細いビームとなって伝搬し、小さな傷でも反射しやすくなる。
(3) 試験体の表面から持続時間の極めて短い超音波パルスを内部に伝わらせ、
傷や底面からの反射源から反射したエコーを受信することにより傷を検
出し評価する。この方法をパルス反射法という。
(4) 超音波探傷試験では、面状の傷に対して傾いて超音波が入射するときは
大きなエコーが得られるが、傷の面に対して垂直に超音波が入射すると
エコーは小さくなる。
( 5 ) 試 験 に 使 用 さ れ る 数 MHz の 高 周 波 の 超 音 波 を 発 生 さ せ た り 、 受 信 す る た
めには、圧電材料を薄く切りだして両面に電極を貼り付けた振動子が用
いられる。また、探触子と試験体の間に液体があると超音波はうまく試
験体中に伝搬しないので、その間を乾燥させることにより超音波の伝達
を効率よくさせる。
問5 セルフ・ロッキング・ナットの取扱いに関する以下の(1)~(5)の
文章中の(①)~(⑤)に当てはまる語句または文章を下記のA~I の中から
選び記号で答えなさい。
(1) セルフ・ロッキング・ナットをボルトに取り付けた場合、ボルトねじ端
部はナット面より( ① )に相当する長さ(ボルトの面取り部分を含
む)以上出ていること。
(2) セルフ・ロッキング・ナットを用いてトルクをかけるときは、標準トル
ク値に( ② )を加えた値を用いなければならない。
(3) セルフ・ロッキング・ナットを使用できない個所は( ③ )である。
( 4 ) 銀 メ ッ キ さ れ た セ ル フ ・ ロ ッ キ ン グ ・ ナ ッ ト は 、( ④ ) を 超 え る と こ
ろでチタン、チタン合金のボルト、スクリュー、スタッドに使用しては
ならない。
( 5 ) カ ド ミ ウ ム ・ メ ッ キ さ れ た セ ル フ ・ ロ ッ キ ン グ ・ ナ ッ ト は 、( ⑤ ) を
超えるところでチタン、チタン合金のボルト、スクリュー、スタッドに
使用してはならない。
A.
E.
F.
2山
B. 5山
C. ロッキング・トルク D. 締め付けトルク
セルフ・ロッキング・ナットの緩みによるボルトの欠損が飛行の安全性
に影響を及ぼすところ
回 転 力 を 受 け な い と こ ろ G . 600°F
H . 200°F
I . 400°F
試験科目番号
13
(5/7)
問 6 構 造 修 理 に 関 す る 以 下 の ( 1 ) ~ ( 5 ) の 記 述 に つ い て 、( ① ) ~ ( ⑤ )
に当てはまる語句または文章を下記のA~Jの中から選び記号で答えなさい。
( 1 ) 平 滑 外 皮 ( Smooth Skin) 部 を 修 理 す る 場 合 に は 、 で き る だ け ( ① )
パ ッ チ 材 を 使 用 す る 。 こ の タ イ プ の パ ッ チ 材 は 、 損 傷 が 3in 以 下 の 修 理
を行う際に最も効果的である。
(2) リベットの配置は一般的に損傷部の周りに配置され、また応力の分布を
均一にするために対称的に配置するのが原則である。端距離とはリベッ
ト・ホールの中心から板の最も近い端までのことで、エッジ・マージン
と も 呼 ば れ る 。端 距 離 は 、リ ベ ッ ト 径 の 2 倍 よ り 大 き く 、ま た( ② )
より小さくしなければならない。
(3) 損傷部の修理前の処置として、クリーン・アップとは、バリ、マクレな
ど が 板 の 端 に な い よ う に す る こ と で あ る 。( ③ )と は 、ク ラ ッ ク な ど
が生じた場合、そのクラックの先端に開ける穴をいう。
(4) 元の材料より弱い材料で代用するときは、強さを換算して厚いものを用
い る 。 元 の 材 料 よ り も 強 い 材 料 を 用 い た 場 合 、( ④ )。
(5) 修理に使用するリベットの径は、修理するパッチ材の板厚の( ⑤ )
で、最も近いサイズのものを使用する。
A四角形
B .円 形
C .八 角 形
D .3 倍
E .4 倍
F.6倍
G .ス ム ー ズ ・ ア ウ ト
H .ス ト ッ プ ・ ホ ー ル
I .損 傷 部 の 材 料 の 厚 さ よ り も 薄 い も の を 用 い て は な ら な い
J .圧 縮 強 度 を 換 算 し て 薄 い も の を 用 い る
問 7 リ ベ ッ ト に 関 す る 以 下 の( 1 )~( 5 )の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に ○
印 、 誤 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1) フリクション・ロック機構を持つブラインド・リベットは、心棒の太さ
がリベット内径よりも太くできているため、引き抜くことでリベット外
径を穴に密着させることによりロックするタイプである。
(2) チェリー・リベットは、捩れ、引張力、衝撃波などのかかる場所には、
使用できず、主に二次構造部材に使用する。
(3) ハイロック・ファスナーは、高応力区域に使用し、カラーはセルフ・ロ
ッキングになっている。
(4) フラッシュ・ヘッド・リベットを使用する際、薄板のため皿取限界を超
え る と き は 、 デ ィ ン プ ル を 行 う が 、 7000 シ リ ー ズ の ア ル ミ 合 金 、 マ グ ネ
シウム合金には、ホット・ディンプリングを適用してはならない。
(5) リベット・スクイザーは、空気圧で作動するものと油圧で作動するもの
があるが、いずれもブラインド・リベットの鋲打ち作業に使用する。
試験科目番号
13
(6/7)
問 8 疲 労 強 度 関 す る 以 下 の( 1 )~( 5 )の 文 章 中 の( ① )~( ⑤ )に 当 て は
まる語句を下記のA~Lの中から選び記号で答えなさい。
(1) 疲労とは、荷重が繰り返しかかるとき、静荷重の場合よりも( ① )
荷重で破壊が起こる現象のことである。
(2) 疲労の現象を表すために、一般的には応力とその応力に耐え得る繰り返
し数の関係を表した( ② )曲線を用いる。
(3) アルミニウム合金は繰り返し数の増加に対していつまでも強度低下を示
すが、鋼やチタン合金はある繰り返し応力以下ではいくら繰り返しても
疲労破壊しない。この応力を( ③ )と呼ぶ。
(4) ボルトの締結部など、2つの部品間に生じる極わずかな滑り運動の繰り
返しが接触面に腐食摩耗を引き起こし、著しく疲労強度を低下させるこ
とがある。この現象は( ④ )と呼ばれる。
(5) 疲労強度は静強度に比べばらつきが大きいため、構造の一部分が破壊し
ても残りの構造が荷重を持ち、ただちには致命的な破壊に至らないよう
設計された構造を( ⑤ )構造という。
A .大 き な
B .小 さ な C .グ ッ ド マ ン
D . S-N
E. 疲労限
F .残 留 応 力
G. 許容応力
H. フレッティング・コロージョン
I .応 力 腐 食
J .フ ェ ー ル ・ セ ー フ
K. セーフ・ライフ
L .損 傷 許 容 設 計
試験科目番号
13
(7/7)
問9 テール・ロータに関する以下の(1)~(3)の文章中の(①)~(⑤)
に当てはまる語句を下記のA~Lの中から選び記号で答えなさい。
( 1 ) 複 合 材 製 ブ レ ー ド は 金 属 性 ブ レ ー ド に 比 べ 、( ① )が 高 く 、し か も 運
用中損傷を受けても損傷の進展が極めて遅く、安全性が高い。また、腐
食しない。
(2) メ イ ン ・ ロ ー タ の 複 合 材 製 ブ レ ー ド で は 、 主 強 度 部 材 の ス パ ー に は
( ② )を長手方向に配置したものが用いられる。これは飛行中のブ
レードは大きくたわむので、これに耐えるためには、他の繊維よりもヤ
ン グ 率 が 小 さ く 許 容 疲 労 歪 の 大 き な( ② )が 適 し て い る か ら で あ る 。
(3) テール・ロータの構造は一般的にメイン・ロータと次の違いがある。
 ロ ー タ・ハ ブ の 形 式 は 、構 造 の 簡 単 な 2 枚 ブ レ ー ド の( ③ )が 多
く用いられる。
 中、大型ヘリコプタで3枚以上のブレードを持つものでも半関節型、
す な わ ち( ④ )の な い ハ ブ が 多 く 用 い ら れ る 。こ れ は 、テ ー ル ・
ロ ー タ は 、メ イ ン・ロ ー タ に 比 べ て 回 転 数 が 高 く 、揚 力 に 対 し て 相 対
的 に 遠 心 力 が 大 き い の で コ ー ニ ン グ 角 が 小 さ く 、( ④ ) の 必 要 性
が少ないことによる。
 テ ー ル ・ ロ ー タ で は 推 力 の 大 き さ を 変 え れ ば よ い の で 、( ⑤ ) は
ない。
A.炭素繊維
B .ガ ラ ス 繊 維
C .シ ー ソ ー 型
D. 全関節型
E. コレクティブ・ピッチ機構
F. サイクリック・ピッチ機構
G. フラップ・ヒンジ
H. ドラッグ・ヒンジ
I. フェザリング・ヒンジ
J. 疲労強度
K .静 強 度
L .引 張 強 度
問 10 リ ベ ッ ト に 関 す る 以 下 の ( 1 ) ~ ( 3 ) の 文 章 中 の ( ① ) ~ ( ⑤ ) に 当
てはまる適切なリベットの材料記号を下記のA~Hの中から選びなさい。
(1) アルミ合金リベットを左からせん断応力が小さい順に並べると次のよう
になる。
A<B<( ① )<( ② )<( ③ )
(2) ( ④ )は、鋼製部品の取付けに使用される。高温にさらされる部分
には使用できない。
(3) ( ⑤ )は、耐食性及びある程度の耐熱性の要求される個所に使用さ
れ る 。 Ti 合 金 、 CRES、 Ni 合 金 の 取 付 け に 使 用 さ れ る 。
<材料記号>
A:A、B:B、C:AD、D:C、E:D、F:DD、G:M、H:P
降着装置の部
試験科目番号
問
題
数
14
試験科目
5問
試験時間
降着装置の強度、構造及び性能に関
する理論
45分
(1 / 4 )
問1 次の5つの文章は降着装置の部品や機構の機能について述べたものであ
る。下語群A~Wより最も関係のあるものを選び、記号で答えなさい。
(1)ブレーキ系統の圧力が規定値以上になると圧力を逃がす。
(2)前脚引き込み時に前輪の向きをコントロールする。
(3)ステアリングとシミー防止の機能を有する。
(4)シリンダとピストンを結合し車輪の向きを保つ。
(5)脚の前後荷重を分担する支柱
A.チェックバルブ
D.サイドストラット
G.サイドブレース
J.メタリングピン
M.スナビング装置
P.センタリングカム
S.ロックプレート
V.リリーフバルブ
B.シミーダンパ
E.ボギービーム
H.トラニオン管
K.オレオ
N.フォーク
Q.アップロック
T.トルクアーム
W.ダウンロック
C.ステアダンパ
F.コントロールバルブ
I.アップロックスナバ
L.ドラッグブレース
O.ウォーキングビーム
R.シャトルバルブ
U.ジュリーストラット
問 2 次 の 文 章 は オ レ オ 式 緩 衝 装 置 に つ い て 述 べ た も の で あ る 。下 記 の 文 章 の 空
欄①~⑤に入る適切な語句を下語群A~Wより選び、記号で答えなさい。
オレオ式緩衝装置は、シリンダとピストンから構成され、下方室は作動油、
上方室は圧縮空気で満たされている。作動油の流れはメタリングピンと(①)
に よ り 制 御 さ れ る 。メ タ リ ン グ ピ ン は( ② )に よ り 作 動 油 の 流 量 を 変 化 さ せ る
役 割 を 有 す る 。緩 衝 は 作 動 油 の( ③ )と 空 気 の 圧 縮 抵 抗 で 受 け 持 つ が 、地 上 走
行 中 の 緩 衝 は 主 に 圧 縮 空 気 が 受 け 持 つ 。ス ナ ビ ン グ 装 置 は( ④ )の 効 果 を も た
らす。圧縮空気や作動油の量が極端に不足すると(⑤)が発生する。
A.フランジ
D.プランジャチューブ
G.圧縮抵抗
J.ボトミング
M.スムージング
P.ブラケット
S.油漏れ
V.ピン長さ
B.圧縮性
E.作動油の冷却
H.ピストン
K.動圧抵抗
N.オリフィス
Q.バウンシング
T.固着
W.チョーク
C.作動油の流速
F.ストローク
I.ダンピング
L.逆流防止
O.スナビング装置
R.摩擦抵抗
U.メタリングピン
試験科目番号
14
(2/4)
問 3 航 空 機 の 着 陸 時 の 地 面 反 力 荷 重 倍 数 を 求 め た い 。下 記 の 文 章 の 空 欄 ① ~ ⑤
に入れるべきものを、それぞれ下語群A~Xより選び、記号で答えなさい。
簡 単 化 の た め に 図 の よ う な モ デ ル を 考 え る 。機 体 の 質
量 を M と し 、タ イ ヤ を 含 む 主 脚 の 質 量 は 無 視 す る 。揚 力
は L とする。機体は鉛直方向降下速度 V で着地し、緩衝
装 置 が 縮 ん で 、バ ウ ン ド す る こ と な く そ の ま ま 着 陸 し た 。
た だ し 、タ イ ヤ は 変 形 し な い も の と す る 。こ の と き 緩 衝
装置の縮みを d として、緩衝効率を η とする。なお重力
加速度は g とする。
エ ネ ル ギ の 観 点 か ら 、機 体 の 運 動 エ ネ ル ギ は MV 2 / 2 で
表 さ れ る 。ま た 位 置 エ ネ ル ギ は( ① )で 表 さ れ る 。こ れ
らの和が緩衝装置によって吸収されたエネルギに等し
いと考えれば、地面反力を R として、次式が成り立つ。
MV 2
+(①)=(②)
2
上式より、地面反力 R は次式で表される。
R =(③)/ ( 2η )
ここで地面反力荷重倍数 n は地面反力 R を用いて次式で定義される。
n =(④)
以上から R を消去すれば、地面反力荷重倍数は次式で求められる。
n =(⑤)/(2η )
A . Mg
B . η dR
C . Mg − L + MV 2 / d
D . 2η R
E . Mgd
F . 2 R / ( MV 2 )
G. R / M
H . dL
I . Mg − L
J . 1 + V 2 / dg
K . R / ( Mg )
L . 2( Mg − L) + MV 2 / d
M . ( Mg − L)d
N . η dR / 2
O . MV 2 / 2 + Mgd
P . MV 2 / d − L / ( Mg )
Q . Mg / 2
R . V 2 / dg + 2 − 2 L / ( Mg )
S . MV 2 + 1 + L / ( Mg )
T . ( Mg − L) / d
U . MV 2 / 2
V . ( Mg − L) / (2d )
W . RMg
X . MV 2 / d + 1 − L / ( Mg )
試験科目番号
14
(3/4)
問 4 リ ー フ ス プ リ ン グ 式 の 脚 の 着 地 に よ る 変 形 量 を 求 め た い 。下 記 の 文 章 の 空
欄 ① ~ ⑤ に 入 れ る べ き も の を 、そ れ ぞ れ 下 語 群 A ~ Y よ り 選 び 、記 号 で 答 え な さ
い。
図に示すリーフスプリング式の脚を考える。着陸
時の地面からの反力を R とする。また脚は胴体に角
度 θ で完全に固定されているものとし、変形量に対
し て 脚 の 長 さ は 十 分 に 長 い も の と す る 。な お 脚 の ヤ
ング率を E 、曲げ方向に関する断面 2 次モーメント
を I と す る 。簡 単 化 の た め に E 、I と も に 一 定 と す る 。
板に垂直方向に働く荷重 F は、地面荷重 R を用いて次式で表される。
F =(①)
モ ー メ ン ト M ( x) は 、 上 曲 げ を 正 と す れ ば 荷 重 F を 用 い て 次 式 で 表 さ れ る 。
M ( x) =(②)
ここで x は板に沿った変数とし、タイヤ付け根部を x = 0 、胴体付け根部分を
x = Lとする。このとき曲げによる全ひずみエネルギー U は次式で表される。
U=
1 L M ( x) 2
dx
2 ∫0 EI
これにモーメントの式を代入して計算すると
U =(③)
( ④ )の 定 理 に よ り 、荷 重 が か か る 部 位 の 板 に 垂 直 方 向 の 変 形 量 w は 次 式 と な
る。
∂U
w=
∂F
よってこの偏微分を計算すると変形量は、地面荷重 R を用いて次式となる。
w =(⑤)
A.ニュートン
D.仮想仕事
G . R / sin θ
J . F 2 L4 / (6 EI )
M . F 2 L2 / (3EI )
P.
S.
V.
Y.
R tan θ
L2 ( R cos θ ) 2 / (2 EI )
L2 R cos θ / (2 EI )
L3 R cos θ / (3EI )
B.カスティリアノ
E.マクスウェル
H . R / cos θ
K . F ( L − x)
N . R sin θ
Q . R cos θ
T . L2 ( R sin θ ) 2 / (2 EI )
W . Fx
C.キルヒホッフ
F . F 2 L2 / (2 EI )
I . F 2 L2 / (6 EI )
L.
O.
R.
U.
X.
F ( L + x)
FLx
F 2 L3 / (6 EI )
L2 R sin θ / (2 EI )
L3 R sin θ / (3EI )
試験科目番号
14
(4/4)
問5 次の文章はセグメンテッドロータ型ブレーキ構造について述べたもので
あ る 。下 記 の 文 章 の 空 欄 ① ~ ⑤ に 入 る 適 切 な 語 句 を 下 語 群 A ~ X よ り 選 び 、記 号
で答えなさい。
ピ ス ト ン や ピ ス ト ン カ ッ プ は( ① )に 取 り 付 け ら れ 、緩 衝 支 柱 フ ラ ン ジ で 固
定 さ れ る 。ブ レ ー キ ラ イ ニ ン グ は( ② )に 取 り 付 け ら れ 、ロ ー タ と の 摩 擦 に よ
り 制 動 力 が 働 く 。ラ イ ニ ン グ の 摩 耗 状 況 を 確 認 す る た め の イ ン ジ ケ ー タ ピ ン は
( ③ )に 接 続 さ れ 、そ の 長 さ で 摩 耗 量 が 分 か る 。一 番 外 側 に は 片 面 の み に ブ レ
ー キ ラ イ ニ ン グ を 有 す る ( ④ ) が あ り 、( ② ) と 同 様 の 働 き を す る 。 油 圧 が か
か る と( ② )が ロ ー タ に 接 触 し 、油 圧 が 下 が る と( ⑤ )に よ り( ② )が ロ ー タ
から離れる仕組みである。
A.ブロック
D.バッキングプレート
G.ライニング
J.ガスケット
M.調整クランプ
P.フリクションロック
S.リターンスプリング
V.リターンライン
B.ノッチ
E.車輪
H.調整シム
K.ロータ
N.ピストン
Q.ステータ
T.キャリア
W.調整ロッド
C.バックスプリング
F.ロックプレート
I.プレッシャプレート
L.セグメント
O.調整ピン
R.ブリードポート
U.ブレーキ
X.インジケータポート
試験科目番号
問
題
数
15
試験科目
5問
試験時間
降着装置の材料に関する事項
45分
(1 / 5 )
問 1 次 の 文 章 は 、高 張 力 鋼 に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も の に ○ 印 、誤 っ て い
る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )高 張 力 鋼 の 特 性 と し て 最 も 重 要 な も の の 一 つ は 切 り 欠 き 靱 性 で あ る 。切 り
欠き靱性の評価試験として効果的な方法は、シャルピー試験がある。
( 2 )C( 炭 素 )の 含 有 量 を 少 な く す る こ と は 、溶 接 性 の 向 上 に と っ て も 不 利 で
あり、溶接熱影響部の脆性破壊を防止する点においても不利である。
( 3 )ベ ー キ ン グ は 鋼 材 中 に 蓄 積 さ れ た 応 力 の 除 去 や 電 気 メ ッ キ の 際 に 吸 収 さ れ
た水素除去に有効で、実施時期に制約は無い。
( 4 )高 張 力 鋼 は 、引 張 り 強 度 が 高 い だ け で は な く 、降 伏 点 も 高 く な る こ と が 特
徴 の 一 つ で あ る 。そ の 降 伏 比 は 5 5 % と 高 く 、ま た 比 強 度 も 大 き い た め 軽
量化設計に適する。
( 5 )非 常 に 高 い 強 度 に 熱 処 理 し て 使 用 す る 場 合 は 、靱 性 の 低 下 、水 素 脆 性 及 び
応力腐食に敏感となる。
試験科目番号
15
(2/5)
問 2 下 記 は AA 規 格 の 材 料 記 号 表 示 で あ る 。 一 桁 目 の 記 号 の 意 味 に つ い て 空 欄
の(1)~(5)に当てはまる適切な語句を選択肢(A)~(J)から選択し、
記号で答えなさい。
2 0 24 - T4
2 : (
1
)
3 : (
2
)
4 : (
3
)
5 : (
4
)
6 : (
5
)
(A)Al-Si 系合金
(B)99%以上の純度のアルミニウム
(C)Al-Mg 系合金
(D)Al-Zn 系合金
(E)Al-Cu 系合金
(F)Al-Mn 系合金
(G)Al-Mg-Si 系合金
(H)Al-Mn-Si 系合金
(I)その他の元素
(J)予備
試験科目番号
15
(3/5)
問3 次の文章は、ステンレス鋼に関する記述である。空欄の(1)~(10)
に 当 て は ま る 適 切 な 語 句 を 選 択 肢( A )~( N )の 中 か ら 選 択 し 、記 号 で 答 え な
さい。
ステンレス鋼を4種類に分類すると炭素の少ない( 1 )及び炭素の多い
( 2 ) の ス テ ン レ ス 鋼 は 一 般 に 鉄 ( Fe) -ク ロ ム ( Cr) 合 金 の ク ロ ム 鋼 で 、
( 3 ) ス テ ン レ ス 鋼 は 鉄 ( Fe) -ク ロ ム ( Cr) -ニ ッ ケ ル ( Ni) 合 金 の ク ロ
ム -ニ ッ ケ ル 鋼 で あ る 。
ま た 、( 2 ) と ( 3 ) の 短 所 を 補 う べ く 開 発 さ れ た ( 4 ) が あ る 。
( 1 )は 、熱 処 理 に よ り( 5 )。ま た 、( 1 )の 耐 食 性 は( 2 )よ り( 6 )。
( 2 )は 、熱 処 理 に よ り( 7 )。こ の 系 の ス テ ン レ ス 鋼 は 、耐 食 性 が( 1 )
よ り ( 8 ) が 、 耐 摩 耗 性 は ( 6 )。
( 3 ) は 、( 9 ) に よ り 機 械 的 性 質 を 改 善 す る こ と は で き な い が 、
( 10 )により硬化し、高張力と耐力を得ることができる。
(A)浸炭
(B)硬化できない
(C)フェライト系
(D)硬化できる
(E)劣る
(F)マルテンサイト系
(G)冷間加工
(H)磁性
(I)優れている
(J)熱処理
(K)焼戻し
(L)析出硬化系
(M)熱間加工
(N)オーステナイト系
試験科目番号
15
(4/5)
問 4 次 の 文 章 は 、 金 属 の 破 壊 に 関 連 す る 記 述 で あ る 。( 1 ) ~ ( 5 ) の 設 問 に
最も関係の深い語句を(A)~(J)より選択し、記号で答えなさい。
( 1 )静 的 引 っ 張 り 荷 重 に よ る 破 壊 で あ り 、破 断 面 に 著 し い く び れ が 生 じ て 破 壊
する状況。
( 2 )繰 り 返 し 応 力 が 、そ の 材 料 の 静 的 破 壊 応 力 よ り も 低 い 場 合 、あ る い は 降 伏
点 以 下 の 小 さ い 応 力 で も 破 壊 す る こ と が あ る 。破 面 に 観 察 さ れ る ス ト ラ イ
エ ー シ ョ ン と 呼 ば れ る 縞 模 様 が 特 徴 で あ る 。ス ト ラ イ エ ー シ ョ ン は 、応 力
サイクルと対応している。
( 3 )高 温 環 境 で 一 定 荷 重 を 加 え た と き の 経 過 時 間 に 対 す る 変 化 に お い て 、始 め
に 弾 性 的 伸 び を 生 じ 、続 い て 比 較 的 早 い 塑 性 変 形 が 起 こ り 、そ の 後 、次 第
に遅くなって、ついには一定の早さで変形が進み破壊に至る現象。
( 4 )ほ と ん ど 塑 性 変 形 を 伴 わ ず に 分 離 破 壊 す る 。し た が っ て 、破 面 上 の 結 晶 面
は ラ ン ダ ム な 方 向 に 露 呈 さ れ る た め 、破 面 を 回 転 さ せ る と ピ カ ピ カ と 光 っ
て見える特徴がある。
( 5 )一 定 荷 重 で 締 め 付 け ら れ た ボ ル ト 等 が 、あ る 年 月 経 過 後 に 突 然 脆 性 的 に 破
壊 す る 現 象 を い う 。環 境 要 因 、製 造 要 因 ま た は 組 立 要 因 に 起 因 す る も の と
考えられる。
(A)疲
労
(B)擬へき開破壊
(C)へき開破壊
(D)降伏応力
(E)延性破壊
(F)クラック
(G)クリープ
(H)時効割れ
(I)遅れ破壊
(J)焼き割れ
試験科目番号
15
(5/5)
問 5 次 の 文 章 は 、金 属 材 料 の 強 さ に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も の に ○ 印 、誤
っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1) 金属に荷重を加えて変形させた後、元に戻らない性質を塑性という。
(2) 材料の静的強さは温度や荷重によって変化するが、一般に温度が高くな
るにつれ、あるいは荷重速度が速くなるにつれ材料は弱くなる。
(3) クリープ強さの測定法には引張クリープ試験とクリープ破断試験がある
が、試験装置は簡単な構造で短時間に結果が得られる。
(4) 材料の疲れ強さは材質や熱処理が同じでも形状等の影響を受けるが、表
面にメッキや高周波焼入れを施すと疲れ限度を上げることができる。
(5) 材料に繰り返し応力を掛けると破壊する事があるが、無限回の繰り返し
荷重を与えても破壊しない最大応力を疲れ限度という。
試験科目番号
問
題
数
16
試験科目
10問
試験時間
降着装置の製造及び修理の方法に関
する事項
60分
(1 / 6 )
問 1 次 の 文 章 は 、シ ョ ッ ト・ピ ー ニ ン グ に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も の に は
○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )シ ョ ッ ト・ピ ー ニ ン グ を 行 う こ と に よ り 、材 料 表 面 に 圧 縮 応 力 を 残 す こ と
ができ、疲労強度を向上させることができる。
( 2 )ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 部 品 に 使 用 す る シ ョ ッ ト は 防 食 上 ス テ ン レ ス 製 カ ッ ト ・
ワイヤを使用する。
( 3 )ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 へ シ ョ ッ ト・ピ ー ニ ン グ を 行 う 場 合 、鋼 材 に 比 べ 硬 度 が
低 い の で 、鋼 材 と 同 じ イ ン テ ン シ テ ィ を 得 る に は シ ョ ッ ト・ピ ー ニ ン グ ・
ボールを鋼材の場合に比べより高速度で投射する必要がある。
( 4 )ア ル メ ン・ス ト リ ッ プ は 片 面 に 投 射 し て イ ン テ ン シ テ ィ を 測 定 す る が 、片
面 に 投 射 後 曲 り を 直 線 に 修 正 す れ ば 未 使 用 の 裏 面 も 1 回 だ け 投 射( 測 定 )
できる。
( 5 )カ バ レ ッ ジ 1 0 0 % と は 投 射 時 間 を 徐 々 に 増 や し シ ョ ッ ト・ボ ー ル が 全 面
積に当たった状態を言い、カバレッジ200%とは100%に要した時
間の2倍の時間投射する事である。
問 2 次 の 文 章 は 、磁 粉 探 傷 検 査 に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も の に は ○ 印 を 、
誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1)直流磁化は交流磁化に比べ探傷できる深さが浅い。これは直流の表皮効
果によるものである。
(2)一般に後処理として脱磁を実施するが、ステンレス製部品は腐食に強い
ので脱磁は不要である。
(3)表面及び表面近傍の比較的浅い部分にきずなどの磁気的な不連続がある
と、その部分から磁束が空中へ漏洩する。これを漏えい磁束という。
(4)直交する2方向の探傷が指定されているので電流貫通法と軸通電法の2
種類で磁化し探傷を行った。
(5)表面に開口していない欠陥は磁束が空中漏洩しないので探傷できない。
試験科目番号
16
(2/6)
問 3 次 の 文 章 は 熱 処 理 に 関 わ る 記 述 で あ る 。空 欄 の( 1 )~( 5 )に は 当 て は
まる適切な語句を選択肢(A)~(L)の中から選択し、記号で答えなさい。
Ms点の上部またはそれよりやや高い温度に保持した冷却剤中に焼入れし
て、各部が一様にその温度になるまで保持した後、徐冷する焼入れ方法を
( 1 )と い う 。そ の 目 的 は( 2 )に よ る 歪 み の 発 生 や( 3 )を 防 ぐ こ と
にある。
合 金 鋼 A I S I 4 3 4 0 の オ ー ス テ ナ イ ト 化 温 度 は( 4 )で あ る 。テ ン パ
リングにより、1241~1379MPaの高張力を得る場合、加熱温度は、
( 5 )が推奨される。
(A)ベーキング
(B)応力除去
(C)焼割れ
(D)1089K
(E)464K
(F)焼戻し
(G)マルクエンチ
(H)922K
(I)769K
(J)焼入れ
(K)オーステンパ
(L)オースフォーム
問 4 次 の 文 章 は 鋳 造 品 の 欠 陥 の 種 類 で あ る 。( 1 ) ~ ( 5 ) の 語 句 に 当 て は ま
る適切な記述を選択肢(A)~(E)の中から選択し、記号で答えなさい。
(1)ミクロキャビティ
(2)高温割れ
(3)引け巣
(4)低温割れ
(5)焼付き
(A)冷却の不均一による内部応力を原因として発生する。
(B)溶鋼が砂粒間に浸透し、鋼と砂が混ざり合った状態で鋳はだに固着する。
(C)最終凝固部にできる収縮孔で、押し湯不足、鋳込み温度の不適切による。
(D)最終凝固部に生ずる微少な樹枝状の小孔の集まりによる。
(E)凝固冷却時の体積収縮による引張応力による。
試験科目番号
16
(3/6)
問 5 次 の 文 章 は 試 験 法 に 関 わ る 記 述 で あ る 。( 1 ) ~ ( 5 ) の 設 問 に 当 て は ま
る適切な語句を選択肢(A)~(H)の中から選択し、記号で答えなさい。
(1)カドミウム・メッキの水素脆性試験。
(2)金属材料の絞り加工性判別試験。
(3)応力腐食割れ試験。
(4)アルミニウム合金の表面クラック等の欠陥検査。
(5)熱処理の脱炭検査。
(A)衝撃試験片
(B)エリクセン試験
(C)浸透探傷検査
(D)ストレン・ゲージ
(E)マイクロ・ビッカース硬度計
(F)Cリング試験片
(G)ノッチ付き引張試験片
(H)磁粉探傷検査
問 6 次 の 文 章 は 、タ イ ヤ 及 び チ ュ ー ブ に 関 す る 記 述 で あ る 。空 欄 の( 1 ) ~
(5) に当てはまる適切な語句を選択肢 (A) ~ (J) の中から選択し、
記号で答えなさい。なお、同じ選択肢を何回選んでも良い。
タ イ ヤ 及 び チ ュ ー ブ を 保 管 す る 時 、( 1
敗させるので避ける必要がある。
) のある状態は ( 2 ) を腐
強い空気流はゴムに対して ( 3 ) や ( 4 ) の供給が増える事になり、
ゴ ム の 劣 化 を 招 く 。電 気 モ ー タ ー や バ ッ テ リ ー 充 電 器 は ( 5 ) を 発 生 す る
ので保存タイヤから遠ざける必要がある。
(A) イオン
(F) 湿度
(B) オゾン
(G) 直射日光
(C) 酸素
(H) 熱気
(D) 窒素
(I) ゴムやコード布
(E) 二酸化炭素
(J) ゴムやビードワイヤー
試験科目番号
16
(4/6)
問 7 次 の 文 章 は 、硬 さ 試 験 に 関 わ る 記 述 で あ る 。正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ
て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1) ブリネル硬さは球形の金属球を圧子として、圧子を試験面に P の力で一
定時間押し当てた後、荷重を除いたあとに残った永久くぼみの深さを測
定する試験法。
(2)ビッカース硬さは押込み硬さの一種で、ダイヤモンドでできた剛体(圧
子)を被試験物に対して押込み、そのときにできるくぼみ(圧痕)の面
積の大小で硬度を測定する試験法。
( 3 ) ロ ッ ク ウ ェ ル 硬 さ は 、 試 験 面 ( 基 準 面 ) に 基 本 荷 重 F0 を か け る 。 次 に 試
験 荷 重 F1 を 足 し た F0 + F1 の 力 を 加 え 、 塑 性 変 形 さ せ る 。 そ の 負 荷 を
基 準 荷 重 F0 に 戻 し 、こ の 時 の 基 準 面 か ら の 永 久 く ぼ み の 深 さ を 読 み 取 る
試験法。
(4) ロックウェル硬さは試験品の硬さによってスケールを使い分けるが、E
スケール(HRE)とFスケール(HRF)は同じ圧子を使うが試験荷
重が異なる。
(5)ショア硬さは試験面上に一定の高さから落下させたハンマのはね上がり
高さを基に硬度を比較する方法。
試験科目番号
16
(5/6)
問8 次の文章は、脚整備一般に関わる記述である。正しいものには○印を、
誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1) シミーダンパーは地上走行や離着陸時の振動やシミーを制御する装置で、
前脚のほか主脚でも使用される。
(2) 一つの車軸に2車輪装着されたタイヤは1輪でも走行が可能なので、1
輪の内圧がゼロの状態で走行しても目視点検結果が良好であれば継続使
用できる。
(3) ショックストラットを故障探求の為に分解し元の組み合わせで組み立て
る場合、オーリングは目視点検結果が良好であれば再使用できる。
(4) ボルトの締結作業で使用できる平ワッシャーは最大3枚までだが、高強
度皿ワッシャーは枚数として数えない。
(5) 機体地上静止状態で脚支柱のピストン・ストロークと内圧の関係が整備
用チャートの指示値と合致していれば脚内部の作動油は適正量であると
いえる。
(6) ナットを締め付ける場合、ネジに傷を付けないように指定のトルクまで
断続的にトルク値を上げていく。
(7) プリロード指示ワッシャーはトルクレンチよりも正確な締め付けができ
る。
(8) セフティ・ワイヤーをダブル・ツイスト・ワイヤ法でかける場合に一連
に結合できるユニットの数は最大4ヶ所までである。
(9) セフティ・ワイヤーは再使用できないが、コッター・ピンは曲げ角度が
浅く目視検査で問題ないと判断されれば再使用しても良い。
( 10) ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 部 に 鋼 ボ ル ト を 使 用 す る 場 合 は カ ド ミ ウ ム ・ メ ッ キ さ
れたボルトを使用するが、これは異種金属接触による腐食を防ぐためで
ある。
試験科目番号
16
(6/6)
問9 次の文章は、検査・測定に関わる記述である。正しいものには○印を、
誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1) 機械加工において、絞りは重要な工作法であるが、全ての金属において
絞 り 加 工 が 有 効 な 訳 で は な い 。絞 り 加 工 が 向 い て い る か 否 か は 、マ ク ロ
組織検査により判断することが適切である。
(2) 真直度を計測するためには、オートコリメーター及びレーザー干渉計が
適している。
(3) ダイヤル・ゲージにより、円柱機械加工品の真円度計測を実施した。マ
イ ク ロ・ゲ ー ジ の ス ピ ン ド ル の 動 き を 円 滑 に す る た め 、適 量 の マ シ ン 油
を塗布した。
(4) 浸炭された材料の硬化層表面深さを破断面で直接観察する方法として、
ジョミニー試験が適切である。
(5) ブリネル硬さ試験の数値は、直径Dの球圧子を用いて荷重Fで試験面に
押 し つ け た と き 、そ の 荷 重 を 荷 重 に よ り 生 じ た 圧 痕 の 表 面 積 で 除 し た 商
で表す。
問 10 次 の 文 章 は ホ イ ー ル の 整 備 に 関 わ る 記 述 で あ る 。正 し い も の に は ○ 印 を 、
誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )ホ イ ー ル の ペ イ ン ト 剥 離 は 、ブ ラ ス ト 法 と ケ ミ カ ル 法 が 一 般 的 な 手 法 と
して知られている。
( 2 )オ ー バ ー ヒ ー ト の 兆 候 の あ る ホ イ ー ル の 良 否 判 定 は 、渦 電 流 を 利 用 し た
IACS%測 定 器 に よ り 実 施 す る こ と が で き る 。
( 3 )オ ー バ ー・ イ ン フ レ ー シ ョ ン ・プ ラ グ は 、熱 影 響 に よ り ホ イ ー ル の 温 度
が規定値より高くなった際にタイヤの空気圧を下げる働きをする。
( 4 )サ ー マ ル・ リ リ ー フ・ バ ル ブ は 、季 節 の 寒 暖 に よ る 環 境 温 度 変 化 に よ る
タイヤ空気圧を補正する目的で装備されている。
( 5 )サ ー マ ル・リ リ ー フ・バ ル ブ は 作 動 温 度 以 下 へ も ど り 下 が れ ば 再 び 閉 ま
るのでタイヤへ窒素を再充填して使用する事ができる。
発電機の部
試験科目番号
問
題
数
17
試験科目
5問
試験時間
発 電 機 の 強 度 、構 造 及 び 性 能 に 関 す
る理論
45分
(1/2)
問 1 次 の 文 章 は 、同 期 発 電 機 の 並 列 運 転 に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も の に は
○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を つ け な さ い 。
( 1 )並 列 運 転 中 の 同 期 発 電 機 の 有 効 電 力 及 び 無 効 電 力 の 分 担 は 、発 電 機 の 周 波
数を変えることにより調整できる。
( 2 )同 期 発 電 機 を 並 列 運 転 す る 場 合 、起 電 力 の 大 き さ が 異 な る と き に は 、無 効
循環電流が流れる。
( 3 )同 期 発 電 機 を 並 列 運 転 す る た め に は 、各 機 の イ ン ピ ー ダ ン ス を 等 し く し な
ければならない。
( 4 )同 期 発 電 機 を 並 列 運 転 す る 場 合 、起 電 力 の 位 相 が 異 な る と き に は 、同 期 化
電流が流れる。
( 5 )並 列 運 転 す る 同 期 発 電 機 用 の 原 動 機 と し て は 、速 度 変 動 率 が 極 力 小 さ い も
のが望ましい。
問 2 次 の ( 1 ) ~( 7) は 、 航 空 機 用 IDG( 定 周 波 数 発 電 装 置 ) の 構 成 部 名 称
である。これらのうち、回転子側にあるものに R を、固定子側にあるものに S
を記入しなさい。
( 1 ) PMG 永 久 磁 石
( 2 ) PMG 電 機 子 巻 線
(3)励磁機界磁巻線
(4)励磁機電機子巻線
(5)励磁機出力用整流器
(6)主発電機界磁巻線
(7)主発電機電機子巻線
問 3 次 の 文 章 は 、同 期 発 電 機 の 電 機 子 反 作 用 に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も の
に ○ 印 、 誤 っ て い る も の に ×印 を つ け な さ い 。
(1)電機子反作用は、回路的には電機子リアクタンスとして考慮される。
(2)電機子反作用は、短絡比と密接な関係がある。
( 3 )電 機 子 反 作 用 起 磁 力 は 、界 磁 磁 束 の 回 転 速 度 に 対 し て 若 干 遅 い 速 度 で 回 転
している。
( 4 )電 機 子 電 流 が 起 電 力 と 同 相 の 場 合 に は 、電 機 子 起 磁 力 と 磁 極 起 磁 力 の 方 向
が一致する。
( 5 ) 電 機 子 電 流 が 無 負 荷 誘 導 起 電 力 よ り 90°遅 れ て い る 場 合 、 減 磁 作 用 に よ
り磁界磁束は弱められる。
試験科目番号
17
(2/2)
問 4 次 の 文 章 は 、直 流 発 電 機 に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も の に は ○ 印 を 、誤
っ て い る も の に は ×印 を つ け な さ い 。
(1)直流複巻発電機は、直巻と分巻の二種の界磁巻線を有する機械である。
(2)直流複巻発電機は、分巻界磁巻線の他に補極巻線を有することがある。
(3)電機子反作用により、電気的中性軸は回転子の回転方向と逆に傾く。
(4)補極の起磁力は、電機子起磁力と反対方向になるように接続される。
問 5 定 格 出 力 50kW、 定 格 電 圧 200V、 定 格 回 転 速 度 1400rpm の 他 励 直 流 発 電 機
が 定 格 状 態 で 運 転 さ れ て い る と き 、回 転 速 度 の み を 1200rpm に 低 下 さ せ た 。こ の
と き の 誘 導 起 電 力 の 値 と し て 正 し い の は 次 の 内 ど れ か 、記 号 で 答 え な さ い 。電 機
子 回 路 の 抵 抗 は 0.04Ω と し 、 電 機 子 反 作 用 は 無 視 す る も の と す る 。
イ.
ロ.
ハ.
ニ.
ホ.
150V
160V
175V
180V
200V
試験科目番号
問
題
数
18
試験科目
5問
試験時間
発電機の材料に関する事項
45分
(1/2)
問 1 油 冷 式 発 電 機 等 で 使 用 さ れ る シ ー ル 部 品 に 関 す る 記 述 の う ち ,正 し い も の
に ○ 印 を , 誤 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1)Oリング(オーリング)には,フッ素ゴムが使用される。
( 2 )シ ー ル 用 途 で 使 用 す る 材 料 の 中 で フ ッ 素 ゴ ム は 耐 熱・耐 寒 性 に 最 も 適 し た
材料である。
( 3 )O リ ン グ に お い て ,バ ッ ク ア ッ プ リ ン グ を 内 蔵 す る と バ ッ ク ア ッ プ リ ン グ
部分にもシール効果が期待できる。
(4)オイルシールは一方向からの流体の漏えいを防止するものである。
( 5 )ロ ー タ を 支 え る ベ ア リ ン グ は オ イ ル の 影 響 を 排 除 す る た め シ ー ル タ イ プ の
ものを使用する。
問2 エナメル線の耐熱寿命に関する以下の問いに答えなさい。
(1)エナメル線の耐熱寿命の中で規定されている温度指数を決める時間の指
標として適切な時間を以下より選びなさい。
ア.10,000時間
イ.20,000時間
ウ.50,000時間
エ.100,000時間
オ.200,000時間
( 2 )A 欄 に 示 さ れ た( 1 )~( 5 )の 絶 縁 種 別 に 対 応 す る 耐 熱 寿 命 温 度 を B 欄
から選択し,記号で答えなさい。
(A欄)
(1)H種
(2)E種
(3)F種
(4)C種
(5)B種
(B欄)
ア.120℃
イ.130℃
ウ.155℃
エ.180℃
オ.180℃を超える
試験科目番号
18
(2/2)
問 3 航 空 機 用 発 電 機 の 巻 線 部 に は ワ ニ ス 処 理 が 施 さ れ る が ,そ の ワ ニ ス 処 理 の
目的及び材料について,次の項目の中から正しい記述のものを2つ答えなさい。
(1) 油冷式発電機に使用されるワニスは,エポキシワニスを用いる。
(2) 油冷式発電機に使用されるワニスは,シリコンワニスを用いる。
(3) ワニスはポリイミド電線等の絶縁被膜のピンホールを埋め,絶縁の沿面
距離を確保する。
(4) ワニスはロータの巻線及びステータの巻線を機械的に一体化させる目的
で使用される。
問4 航空機用発電機等に使用される電磁鋼板に関して,下記の(1)~(7)
に,最も適切と思われる語句を下記A~Oの中から選びなさい。
強 磁 性 体 が 交 流 磁 化 さ れ る と ,( 1 ) と 呼 ば れ る エ ネ ル ギ ー 損 失 を 生 じ る 。
( 1 )は 電 磁 鋼 板 に 起 こ る 磁 束 の 変 化 に よ り 生 じ る( 2 )と 電 磁 鋼 板 内 に 発 生 す
る( 3 )に よ り 生 じ る( 4 )が あ る 。こ れ ら の 損 失 は 材 料 が 持 つ 固 有 値 と 電 磁 鋼
板内の(5)及び(5)が変化する(6)によって導かれる。
一般に上述の材料が持つ固有値は電磁鋼板の単位(7)あたりで定められる。
A.磁化電流
D.磁界の強さ
G.ヒステリシス
J.ヒステリシス損
M.鉄損
B.表面損
E.傾き
H.質量
K.磁束密度
N.電流
C.渦電流
F.渦電流損
I.周期
L.電気抵抗
O.体積
問5 航空機用発電機等に使用される金属材料として,アルミニウム,チタン,
鉄 ,銅 ,タ ン グ ス テ ン が 挙 げ ら れ る 。下 記 の 中 で 比 重 の 大 き い 順 に 並 ん で い る も
のを下記A~Hの中から選びなさい。
A.銅 > チタン > 鉄 > タングステン > アルミニウム
B.銅 > タングステン > 鉄 > アルミニウム > チタン
C.銅 > 鉄 > タングステン > チタン > アルミニウム
D.タングステン > 銅 > アルミニウム > 鉄 > チタン
E.タングステン > 鉄 > 銅 > アルミニウム > チタン
F.タングステン > 銅 > 鉄 > チタン > アルミニウム
G.鉄 > 銅 > タングステン > チタン > アルミニウム
H.鉄 > タングステン > アルミニウム > 銅 > チタン
試験科目番号
問
題
数
19
試験科目
10 問
試験時間
発電機の製造及び修理の方法に関す
る事項
60分
(1/4)
問1 直流発電機のブラシ-整流子間の電気接続の適切さを確認する手段とし
て、発生する火花の状態を監視することが有効である。
MIL-DTL-6162C で 定 め ら れ て い る 次 の 記 述 に 関 し て , 下 記 の ( 1 ) ~ ( 3 ) に ,
最も適切と思われる語句を下記A~Hの中から選びなさい。
発 電 機 の 負 荷 が 0 ~ 1 0 0 %( 定 格 )ま で の 運 転 に お い て 許 容 さ れ る 発 生 火 花
は(1)の状態より火花の発生が少なくなければならない。
発電機の負荷が100~125%までの運転において許容される発生火花は
(2)の状態より火花の発生が少なくなければならない。
発電機の負荷が125~150%までの運転において許容される発生火花は
(3)の状態より火花の発生が少なくなければならない。
A.No.1
B.No.1-1/4
C.No.1-1/2
D.No.2
E.No.3
F.No.4
G.No.5
H.No.6
No.1
No.3
No.1-1/
No.1-1/
4
2
No. 4
No.5
No.1
No.1-1/4
No.1-1/2
No.2
No.3
No.4
No.5
No.6
No.2
No.6
無火花状態
小さな火花が間欠的に発生
小さな火花が連続的に発生
No.1-1/2よりも激しい火花が連続的に発生
火花がブラシの端から拡散し始める。
No.2よりも激しい火花が連続的に発生
No.3よりも激しい火花が連続的に発生
No.4よりも激しい火花が連続的に発生
ブラシ全体が連続的な激しい火花で覆われている
試験科目番号
19
(2/4)
問2 発電機の回転子の製造及び修理作業の際に回転子のバランス修正を行う
が ,次 の( 1 )~( 5 )の 中 で 正 し い 項 目 に は ○ 印 ,誤 っ て い る 項 目 に は ×印 を
付けなさい。
( 1 )回 転 ア ン バ ラ ン ス を 計 測 し ,ア ン バ ラ ン ス を 修 正 す る た め に 巻 線 に 付 着 し
ているワニスを削り落とした。
( 2 )回 転 子 を 新 規 製 作 す る 際 に は ,過 回 転 数 で の 振 り 切 り 試 験 前 後 に 回 転 子 の
バランス修正を行う。
( 3 )回 転 ア ン バ ラ ン ス を 計 測 し ,ア ン バ ラ ン ス を 修 正 す る た め に バ ラ ン ス ウ ェ
イトを収納孔に挿入し,脱落防止を施した。
( 4 )バ ラ ン ス 修 正 の 際 に 使 用 す る バ ラ ン ス ウ ェ イ ト は 比 重 の 大 き い 銅 が 最 も 適
している。
( 5 )交 流 発 電 機 で 搭 載 す る 回 転 子 は PMG ロ ー タ ,励 磁 機 ロ ー タ ,メ イ ン ロ ー タ
等 で 構 成 さ れ て い る が 各 ロ ー タ で そ れ ぞ れ バ ラ ン ス 修 正 を 行 う た め ,回 転
子の最終組立においてバランス修正を行う必要はない。
問 3 直 流 発 電 機 の 試 験 項 目 に「 最 高 速 度 試 験 」が あ る が ,こ の 試 験 の 目 的 の う
ち,次の(1)~(5)の中で正しい項目を1つ選びなさい。
( 1 )こ の 試 験 は ,直 流 発 電 機 を 最 高 速 度 で 運 転 し ,定 格 負 荷 条 件 で 出 力 電 圧 が
最大要求値以下であることを試験する。
( 2 )こ の 試 験 は ,直 流 発 電 機 を 最 高 速 度 で 運 転 し ,定 格 負 荷 条 件 で 出 力 電 圧 が
安定していることを試験する。
( 3 )こ の 試 験 は ,直 流 発 電 機 を 最 高 速 度 で 運 転 し ,定 格 負 荷 条 件 で 出 力 電 圧 が
要求される電圧変動幅に合致していることを試験する。
( 4 )こ の 試 験 は ,直 流 発 電 機 を 最 高 速 度 で 運 転 し ,無 負 荷 条 件 で 出 力 電 圧 が 最
大要求値以下であることを試験する。
( 5 )こ の 試 験 は ,直 流 発 電 機 を 最 高 速 度 で 運 転 し ,無 負 荷 条 件 で 出 力 電 圧 が 安
定していることを試験する。
問 4 直 流 発 電 機 の 以 下 に 示 す 修 理 作 業( 1 )~( 5 )と 関 連 す る 設 備・治 工 具
をA~Fの中から選びなさい。
修理作業
(1)駆動軸スプラインの摩耗
(2)界磁巻線抵抗測定
(3)ブラシスプリングの点検
(4)駆動軸の焼き入れ状態
設備・治工具
A.ロックウェル硬度計
B.オーバピンとマイクロメータ
C.ばねばかり
D.引張試験装置
(5)界磁巻線の定格電圧に対する安全性
E.耐電圧試験装置
F.ミリオームメータ
試験科目番号
19
(3/4)
問 5 航 空 機 用 油 冷 発 電 機 の 修 理 作 業 に お い て ,部 品 の 再 使 用 の 可 否 を 判 断 す る
ために部品検査を実施するが,一般に,全数交換する部品を2つ選びなさい。
(1)端子台
(2)メインステータ組立
(3)ベアリング
(4)ドライブシャフト
(5)Oリング
(6)整流ダイオード
問 6 交 流 発 電 機 の 励 磁 発 電 機 に 関 し て ,下 記 の( 1 )~( 6 )に ,最 も 適 切 と
思われる語句を下記A~Jの中から選びなさい。
励 磁 発 電 機 は 主 発 電 機 が 必 要 と す る 電 力 を 供 給 す る 上 で ,主 発 電 機 の 電 磁 石 へ 通
電する役割を有している。
G C U( G e n e r a t o r C o n t r o l U n i t )が 主 発 電 機 の 出 力 電
圧 を 監 視 し ,励 磁 発 電 機 の( 1 )組 立 に( 2 )を 供 給 す る こ と で ,励 磁 発 電 機 の
( 3 )が 形 成 さ れ る 。交 流 発 電 機 が エ ン ジ ン 動 力 等 で 回 転 す る こ と に よ り ,励 磁
発 電 機 の( 4 )組 立 に 施 さ れ て い る 三 相 巻 線 に( 3 )よ り 出 力 さ れ る 磁 界 が 鎖 交
することで(5)が発生し,その(5)を回転ダイオード等で構成される(6)
組立により直流電力に変換され,主発電機の(4)組立へ電力を供給している。
交流発電機の出力電圧が低下した際にはこれらの系統に関連する部品を調査す
ることでトラブルシュートを行っていく。
A.直流電力
D.ロータ
G.変動界磁
J.固定界磁
B.交流電力
E.整流器
H.PMG
C.レジスタ
F.ステータ
I.永久磁石
問 7 電 機 子 反 作 用 に つ い て 次 の( 1 )~( 4 )の 中 で 正 し い も の を 2 つ 選 び な
さい。
(1)交流発電機の出力に遅れ電流を流すと,発電機は減磁される。
(2)交流発電機の出力に進み電流を流すと,発電機は減磁される。
(3)交流発電機の出力に遅れ電流を流すと,発電機は増磁される。
(4)交流発電機の出力に進み電流を流すと,発電機は増磁される。
試験科目番号
19
(4/4)
問8 航空機用直流発電機の一般仕様書に規定されているイコライザー電圧に
関して,次の(1)~(4)の中から正しいものを2つ選びなさい。
( 1 )特 に 規 定 が な け れ ば ,定 格 負 荷 及 び 定 格 冷 却 条 件 下 で 運 転 し ,発 電 機 が 安
定 し た 状 態 で 2 ±0 . 1 V と 規 定 さ れ て い る 。
( 2 )特 に 規 定 が な け れ ば ,イ コ ラ イ ザ ー 電 圧 は ,発 電 機 の D 端 子 と E 端 子 間 の
電圧である。
(3)イコライザー電圧は,発電機の負極と負極側ブラシ間で計測される。
( 4 )イ コ ラ イ ザ ー 電 圧 の 規 定 を 満 足 さ せ る た め で あ っ て も ,発 電 機 の 負 極 側 の
補償巻線や補極巻線を任意の点から出してはならない。
問 9 発 電 機 の 修 理 後 の 完 成 試 験 項 目 と し て 耐 電 圧 試 験 を 実 施 す る が ,こ の 試 験
について記述した次の(1)~(4)の中から正しいものを2つ選びなさい。
(1)耐電圧試験で印加する電圧は,商用周波数の交流電圧である。
( 2 )耐 電 圧 試 験 で 印 加 す る 電 圧 は ,交 流 発 電 機 の 場 合 は 4 0 0 H z の 交 流 電 圧
である。
( 3 )修 理 後 の 耐 電 圧 試 験 は 当 事 者 間 の 協 議 に よ り 新 品 時 の 試 験 電 圧 か ら 減 じ た
試験電圧で実施しても良い。
( 4 )耐 電 圧 試 験 で 印 加 す る 電 圧 は ,一 般 的 に は 5 0 0 V ,1 分 間 ま た は 6 0 0
V,1秒間の交流電圧である。
問 10 発 電 機 の 受 入 試 験 に お い て , 無 負 荷 で は 正 常 に 発 電 し た が , 定 格 負 荷 で
は 出 力 電 圧 が 低 下 し 不 足 電 圧 で ト リ ッ プ し た 。こ の 際 ,G C U は 点 検 の 結 果 異 常
な し で あ っ た 。次 の( 1 )~( 5 )に 示 す 故 障 原 因 の 中 か ら 正 し い も の を 2 つ 選
びなさい。
(1)発電機の駆動軸が折損している。
(2)発電機の励磁機の界磁巻線が断線故障している。
(3)発電機の励磁機の界磁巻線が短絡故障している。
(4)発電機の回転ダイオードが断線または短絡故障している。
(5)発電機の主発電機ステータ巻線が断線故障している。
空気調和装置用機器の部
試験科目番号
問
題
数
20
試験科目
5問
試験時間
空気調和装置用機器の強度、構造及
び性能に関する理論
45分
(1 / 5 )
問 1 (1 ) 気 体 の 変 化 に 関 す る 記 述 の 中 で 、( ) 内 の ① ~ ⑧ に 当 て は ま る 語 句
を次のA~Jの中から選びなさい。なお、同じ記号を何回選んでも良い。
一定量の理想気体をある条件下で加熱や冷却、圧縮や膨張させた時の絶対
温度T、圧力P、体積Ⅴの変化には法則が存在する。
圧 力 を 一 定 に 保 っ た ま ま 加 熱 又 は 冷 却 さ せ た 時 の 体 積 と 絶 対 温 度 は( ① )す
る関係にありこれが(②)の法則である。
絶対温度を一定に保ったまま圧縮または膨張させた時の体積と圧力は(③)
する関係にありこれが(④)の法則である。
一定量の気体の体積は絶対温度に(⑤)し、圧力に(⑥)する関係にある。
これが(⑦)の法則であり関係式は(⑧)である。
【語句】
A:熱力学第一
D:ボイルシャルル
G:シャルル
I:ボイル
B:比例
C:ポアソン
E:反比例
F:P 1 V 1 =P 2 V 2
H:V 1 /T 1 =V 2 /T 2
J:P 1 V 1 /T 1 =P 2 V 2 /T 2
( 2 )温 度 2 7 ℃ 、圧 力 4 .0 ×1 0 5 P a 、体 積 3 6 0 m l の 空 気 を 、同 じ
圧 力 の 下 で 、体 積 を 4 0 0 m l に 膨 張 さ せ た 時 の 空 気 の 温 度 を 計 算( 小 数 点 以
下四捨五入)しなさい。
(⑨)℃
試験科目番号
20
(2/5)
問 2 ( 1 ) 次 の 文 章 は 、 湿 り 空 気 の 湿 度 に つ い て 記 述 し た も の で あ る 。(
の①~⑤に当てはまる語句を次のA~Jの中から選びなさい。
)
湿 り 空 気 は 乾 き 空 気 と 水 蒸 気 の 混 合 物 で あ り 、そ の 混 合 の 割 合 を 湿 り 空 気 の
湿度と言う。
( ① )χ は 、乾 き 空 気 1 k g に 対 し て 、水 蒸 気 χ k g が 混 合 し て い る こ と を
表 し 、湿 り 空 気 中 で の 乾 き 空 気 質 量 に 対 す る 水 蒸 気 質 量 の 割 合 に 等 し い 。航 空
機 の コ ク ピ ッ ト 内 に 含 ま れ る 乾 き 空 気 の 質 量 を M a ( k g )、 水 蒸 気 の 質 量 を
M w ( k g ) と す る と き 、( ① ) χ は 次 式 で 表 さ れ る 。
χ=Mw/(②)
( ③ )ψ は 、そ の 温 度 で の 水 蒸 気 の 飽 和 圧 力 に 対 す る 湿 り 空 気 の 水 蒸 気 の 分
圧 の 比 を 表 す 。湿 り 空 気 中 の 水 蒸 気 の 分 圧 を P w と し て 、そ の 温 度 に 相 当 す る
水 蒸 気 の 飽 和 圧 力 を P s と す る と き 、( ③ ) ψ は 次 式 で 表 さ れ る 。
ψ=Pw/Ps
露 点 は 、湿 り 空 気 中 の 水 蒸 気 の 分 圧 に 対 す る 水 蒸 気 の( ④ )を さ す 。湿 り 空
気がこの温度まで冷却されると水蒸気の一部は湿り空気中にとどまることが
できなくなって(⑤)し始める。
【語句】
A:平均湿度
D:Ma
G:飽和圧力
J:分解
B:相対湿度
E:Ma-Mw
H:飽和温度
C:絶対湿度
F:Ma+Mw
I:凝縮
(2)温度20℃、相対湿度60%の空気の絶対湿度を計算(小数点以下
6桁四捨五入)しなさい。但し、温度20℃の飽和湿り空気の絶対湿度を0.
0 1 4 6 9 k g / k g ‘ と す る 。( k g / k g ’ は 乾 燥 空 気 1 k g 中 に 存 在 す
る 水 分 の 重 量 を 表 す 単 位 で あ る 。)
(⑥)kg/kg‘
試験科目番号
20
(3/5)
問 3 ( 1 ) ベ ン チ ュ リ 管 に 関 す る 記 述 の 中 で 、(
句を、次のA~Oの中から選びなさい。
)内の①~⑤に当てはまる語
流量制御にはベンチュリ管とバタフライバルブを組み合わせた流量制御バ
ル ブ が 用 い ら れ る こ と が あ る 。こ の 流 量 制 御 バ ル ブ は 、次 の 原 理 を 利 用 し た バ
ルブである。
ベンチュリ管の絞り部では入口部と比較して流速は(①)なり、圧力は(②)
なる。
こ の ( ③ ) を 管 の 入 口 と 絞 り 部 に 設 け た ( ④ ) に よ り 測 定 し 、( ⑤ ) の 定 理
の圧力ヘッドの差h=(p 1 -p 2 )/ρgを求める。
流 量 Q = A 2 / ( 1 - m 2 ) 1 / 2 ×( 2 g h ) 1 / 2 で あ り h を 求 め る こ と に よ
り流量Qを求めることができる。式の中に出てくるmは
m=A 2 /A 1 であり管の面積比を表している。
【語句】
A:静圧管
E:低く
I:圧力差
M:温度計
B:全圧管
F:圧力ヘッド
J:温度差
N:速度ヘッド
C:速く
G:ベルヌーイ
K:位置ヘッド
O:パスカル
D:遅く
H:高く
L:ポアソン
( 2 )入 口 部 の 直 径 2 0 0 m m 、絞 り 部 の 直 径 1 4 0 m m の 上 記 ベ ン チ ュ リ
管に、0.36m 3 /secの空気を流した時、絞り部と入口部の差圧を計算
(小数点以下四捨五入)しなさい。
但 し 、 空 気 の 密 度 を 1 .2 5 k g / m 3 と し 、管 路 の 損 失 や 流 体 の 粘 性 、圧 縮
性は無視できるものとする。
(⑥)Pa
試験科目番号
20
(4/5)
問 4 次 の 文 章 は 、航 空 機 に お け る 代 表 的 な 与 圧 シ ス テ ム に つ い て 記 述 し た も の
で あ る 。( ) 内 の ① ~ ⑧ に 最 も 適 す る 語 句 を A ~ P よ り 選 び な さ い 。
与 圧 シ ス テ ム は 、飛 行 す る 高 度 に 応 じ て キ ャ ビ ン 圧 力 を 適 切 に 制 御 す る だ け
で な く 、こ の 圧 力 差 を( ① )に お け る 設 計 強 度 の 最 大 許 容 値 以 下 に 抑 え る 役 割
も担っている。
通 常 の 運 用 状 態 に お い て は 、( ② )か ら の 信 号 に 従 っ て( ③ )バ ル ブ の( ④ )
を 変 え る こ と に よ り 、機 外 へ 放 出 す る 空 気 量 を 増 減 し 、キ ャ ビ ン の 圧 力 を 所 定
の 値 に 調 整 す る 。( ⑤ ) 時 等 に お い て は 、 操 縦 席 に あ る ( ⑥ ) の ダ ン プ ス イ ッ
チ に よ り( ③ )バ ル ブ を( ⑦ )に し て 、キ ャ ビ ン と 機 外 の 圧 力 差 を 最 小 限 に す
ることも可能である。
( ③ )バ ル ブ の 故 障 時 、あ る い は( ⑤ )時 等 に お い て 、キ ャ ビ ン 圧 力 と 機 外
の 圧 力 の 差 が 所 定 の 値 よ り 大 き く な っ た 場 合 、( ① ) へ の 過 剰 な 強 度 負 荷 が か
か る の を 防 止 す る た め 、( ⑧ ) バ ル ブ が 自 動 的 に 開 き 、 圧 力 差 を 小 さ く す る 。
( ⑧ )バ ル ブ は 1 機 当 た り 2 台 搭 載 さ れ て い る 場 合 も あ り 、そ の 場 合 、2 台 の う
ち一方は(⑥)のダンプスイッチによって(⑦)にすることが可能である。
【語句】
A:飛行
B:パネル
C:自動制御
D:全開
E:セーフティ
F:全閉
G:速度
H:機体構造
I:開度
J:高高度
K:ア ウ ト フ ロ ー
L:ソレノイド
M:コ ン ト ロ ー ラ
N:バイパス
O:手動操作
P:急降下
試験科目番号
問5
20
(5/5)
次の(1)~(5)の文章は、航空機の代表的な空気調和装置用機器の
作動について記述したものである。正しいものには○印を、誤っている
も の に は ×印 を つ け な さ い 。
(1) 空気調和装置へ供給される空気は、飛行時はエンジンからのブリード・
エアが使用されるが、地上ではAPUやブリード・エア・カートからの
ブリード・エアも使用可能である。
(2) (1)により引き込まれた空気は、エア・サイクル・マシンのコンプレ
ッサで断熱圧縮された後、一次熱交換器で冷却される。
(3) 二次熱交換器で再度冷却され、エア・サイクル・マシンのタービンでさ
らに冷却された空気は、通常そのままキャビンへ送られる。
(4) エア・サイクル・マシンのタービンで冷却された空気が過冷却の場合に
は、バイパス・バルブの開閉によってブリード・エアを混合し、温度を
調整する。
(5) バイパス・バルブの開度を大きくしてバイパスする空気量を多くするこ
とにより、暖房することも可能である。
試験科目番号
問
題
数
21
試験科目
5問
試験時間
空気調和装置用機器の材料に関す
る事項
45分
(1 / 3 )
問1 次の記述は軟鋼の引張り試験について述べたものである。空欄(1)~
(5)に最も適した語句をA~Mより選びなさい。
軟 鋼 の 引 張 り 試 験 片 で 引 張 り 試 験 を 行 う と 、 当 初 、 応 力 -ひ ず み 曲 線 は 正 比
例 的 に 上 昇 す る が 、応 力 が あ る 値 に 達 す る と( 1 )が 始 ま り 、ひ ず み は 大 き く
な る が 応 力 は ほ ぼ 一 定 の 値 で 推 移 す る 。 こ の 現 象 を ( 2 ) 現 象 と 言 う 。( 2 )
現 象 が 始 ま る と 試 験 片 に ひ ず み の 大 き な 領 域 が 広 が り 、試 験 片 が 伸 び て い く が 、
そ の ひ ず み の 大 き な 領 域 を ( 3 ) と 呼 ぶ 。( 3 ) が 試 験 片 の 平 行 部 全 体 に 広 が
る と( 2 )点 伸 び は 終 わ り 、試 験 片 は( 4 )を 始 め 、応 力 - ひ ず み 曲 線 は 再 度
上 昇 し 、応 力 値 が 最 高 点 に 到 達 し た 後 、ひ ず み は 伸 び 続 け る が 応 力 値 は 下 降 を
始め、最終的に試験片の破断に至る。
こ の 試 験 片 が 破 断 に 至 る ま で に 示 し た 最 も 高 い 応 力 値 を 最 大( 5 )ま た は 単 に
(5)と言う。
A .コ ッ ト レ ル 雰 囲 気 B . 引 張 り 強 さ
C.破断強さ
D.耐力
E.相変態
F.降伏
G.脆化
H.塑性変形
I.弾性変形
J.ピット
L.ストライエーション
K.加工硬化
M.リューダース帯
問2 次の熱処理作業に関する記述のうち、正しいものに○印、誤っているも
の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の 溶 体 化 処 理 と は 処 理 物 を 溶 体 化 温 度 で 加 熱 保 持 後 、水
な ど 適 切 な 冷 却 剤 中 に 投 入 、急 冷 し て 過 飽 和 固 溶 体 を 得 る た め の 処 理 で あ
る。
(2)マルテンパとは、焼入れ温度からMf点以下の温度の冷却剤中に焼入れ、
処 理 物 の 内 外 の 温 度 が 一 様 に な る ま で 保 持 し た 後 、等 温 変 態 が 始 ま る 前 に
冷却剤より引き上げて空冷する方法である。
( 3 )サ ブ ゼ ロ 処 理 と は 、処 理 物 を 0 度 以 下 の 低 温 域 ま で 冷 却 し 、残 留 オ ー ス テ
ナ イ ト の マ ル テ ン サ イ ト 変 態 を 進 め る 処 理 で あ り 、浸 炭 焼 入 れ 処 理 に 続 け
て行われることが多い。
( 4 )焼 き な ら し と は 、処 理 物 を 適 切 な 温 度 で 加 熱 保 持 し て 一 様 な オ ー ス テ ナ イ
ト 状 態 に し た 後 、大 気 中 で 空 冷 す る 処 理 で あ り 、熱 間 加 工 等 に よ り 粗 大 化
した結晶粒を微細化し機械的性質が向上する。
( 5 )窒 化 処 理 と は 、処 理 物 を ア ン モ ニ ア ガ ス や 塩 浴 中 で 加 熱 保 持 し 、表 面 か ら
窒 素 を 拡 散 浸 透 さ せ て 硬 化 層 を 形 成 す る 処 理 で あ り 、浸 炭 よ り 短 い 処 理 時
間でより深い硬化層を得られる表面硬化処理である。
試験科目番号
21
(2/3)
問 3 次 の 表 に 当 て は ま る 、最 も 適 し た 鋼 種 及 び そ の 組 成 を 下 記 の 語 群 よ り 選 び
なさい。
分類
機械構造用鋼
窒化鋼
析出硬化型ステンレス鋼
オーステナイト型ステンレス鋼
<代表鋼種 語群>
A.17-4PH鋼
代表鋼種
(1)
(2)
(3)
(4)
B.135MOD鋼
代表鋼種の組成
(5)
(6)
(7)
(8)
C.4340鋼
D.316鋼
<代表鋼種の組成 語群> 数字は重量%を示す。
ア.Fe-17Cr
イ .F e - 1 .6 C r - 0 .3 5 M o - 1 .1 3 A l( 0 .3 8 - 0 .4 3 C )
ウ.Fe-17Cr-0.52Mo(0.95-1.20C)
エ .F e - 0 .8 0 C r - 1 .8 N i - 0 .2 5 M o( 0 .3 8 - 0 .4 3 C )
オ.Fe-17Cr-12Ni-2.5Mo
カ.Fe-16Cr-4.0Ni-0.30Cb(Nb)-4.0Cu
問 4 次 の 記 述 は マ グ ネ シ ウ ム に 関 し て 述 べ た も の で あ る 。空 欄( 1 )~( 5 )
に最も適した語句をA~Pより選びなさい。
マグネシウムの比重は約(1)でアルミニウムの約(2)であり、実用金
属中で最も軽い材料である。高い電磁シールド性を有し、また特に純マグネ
シウムは(3)が優れている。加工性に関しては、切削性は良いが冷間での
塑性加工性は悪い材料であり、機械加工後の非破壊検査では通常(4)を行
う。また比較的耐食性が低いため(5)等の防食処理を施して使用するのが
一般的である。
A.1.74
B.4.51
C.3.71
D.1/3
E.1/2
F.2/3
G.耐熱性
H.振動吸収性
I.焼入れ性
J.浸透探傷検査
K.磁粉探傷検査
L .陽 極 酸 化 皮 膜 処 理
M.封孔処理
N.不動態化処理
O.悪い
P.良い
試験科目番号
21
(3/3)
問 5 次 の 金 属 部 品 の 製 造・使 用 中 に 生 じ る 欠 陥 に 関 す る 記 述 の う ち 、正 し い も
の に ○ 印 、 誤 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )脱 炭 と は 、鋼 を 酸 化 性 雰 囲 気 の 中 で 高 温 度 ま で 加 熱 し た 事 に よ り 鋼 材 の 表
面より炭素が抜け出し、炭素量が減ってしまう欠陥である。炭素量が減っ
た部分は硬度が低下してしまう。
( 2 )窒 化 処 理 で の 白 色 層 と は 、窒 化 処 理 中 に 部 品 表 面 の 炭 素 が 抜 け 出 し て し ま
い、部品表面に白い層状の組織が生じる欠陥である。白色層は炭素量が減
っているので硬度が低下してしまう。
( 3 )研 磨 焼 け と は 、研 磨 加 工 の 際 の 発 熱 に よ り 、被 加 工 物 表 面 が 必 要 以 上 に 加
熱され、硬度異常を生じる不良である。研磨焼けを生じた部分は加熱によ
る 酸 化 物 が 付 着 し 変 色 を 生 じ る こ と が 多 い 。研 磨 焼 け の 検 査 に は 浸 透 探 傷
検査が一般的である。
( 4 )孔 食 と は 、ス テ ン レ ス 鋼 な ど の 金 属 表 面 の 不 動 態 被 膜 が 塩 素 イ オ ン 等 に よ
り 局 所 的 に 破 壊 さ れ 、腐 食 が 特 定 の 場 所 に 集 中 し 腐 食 孔 が 発 生 す る 現 象 で
あり、進展すると目視で確認出来る。
( 5 )残 留 オ ー ス テ ナ イ ト と は 、高 炭 素 の 合 金 鋼 で M f 点 が 常 温 以 下 と な り 、常
温まで急冷して焼入れを行っても未変態のまま残るオーステナイトの事
を 指 す 。 残 留 オ ー ス テ ナ イ ト は 柔 ら か い た め 材 料 の 硬 度 が 下 が り 、ま た 使
用中に組織変化を起こし寸法変化も引き起こす。
試験科目番号
問
題
数
22
試験科目
10問
試験時間
空気調和装置用機器の製造及び修理
の方法に関する事項
60分
(1 / 5 )
問1 次のセルフ・ロッキング・ナットに関する記述のうち、正しいものに○
印 を 、 誤 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )セ ル フ・ロ ッ キ ン グ・ナ ッ ト を 使 用 す る 際 は 、ス プ リ ン グ・ワ ッ シ ャ を 併
用して緩み止めを行うことが一般的である。
( 2 )セ ル フ・ロ ッ キ ン グ・ナ ッ ト を 用 い て ト ル ク を か け る 時 は 、標 準 ト ル ク 値
か ら ロ ッ キ ン グ・ト ル ク 値 を 加 え た ト ル ク で 締 め 付 け な け れ ば な ら な い 。
( 3 )ナ ッ ト 部 に ナ イ ロ ン 等 の 非 金 属 性 片 を 挿 入 し 、そ の 弾 性 変 形 を 利 用 し て ロ
ックする方式のセルフ・ロッキング・ナットは強度が低いため、航空機
に搭載される空気調和装置用機器に使用してはならない。
( 4 )一 般 に 非 金 属 を 使 用 し た セ ル フ・ロ ッ キ ン グ・ナ ッ ト は 使 用 温 度 を 考 慮 す
る必要があるが、金属製のセルフ・ロッキング・ナットは使用温度によ
って使い分ける必要はない。
(5)セルフ・ロッキング・ナットに加工を施さないこと。
問2 以下の図はノギスを使用して計測した際の読みを示している。次の(1)
~( 5 )の 中 か ら 正 し い ノ ギ ス の 読 み 値 を 選 び な さ い 。な お 、図 中 の 1 は 1 inch
を示す。
( 1 ) 43/ 128 inch
( 2 ) 49/ 128 inch
( 3 ) 7/ 16 inch
( 4 ) 25/ 64 inch
( 5 ) 51/ 128 inch
0
1
本尺
0
4
バーニヤ
8
試験科目番号
22
(2/5)
問3 次のA群に挙げた(1)~(5)の計測器に最も関係の深い用語をB群
の(A)~(E)の中から選びなさい。
<A群>
(1)マノメータ
(2)容積式流量計
(3)機械式圧力計
(4)渦流量計
(5)熱電対
<B群>
(A)オーバル歯車
(B)ゼーベック効果
(C)U字管
(D)ブルドン管
(E)ストローハル数
問 4 ボ ル ト に 締 付 け ト ル ク を か け る 際 、下 図 の よ う に ト ル ク レ ン チ の ヘ ッ ド 側
の 延 長 上 に エ ク ス テ ン シ ョ ン を つ け て 使 用 し た 。 ト ル ク レ ン チ の 指 示 が 350N mのときボルトにかかるトルクはいくらか。次の(A)~(E)の中から正し
いものを一つ選びなさい。
た だ し 、 エ ク ス テ ン シ ョ ン 及 び ト ル ク レ ン チ の 有 効 長 さ は 、 そ れ ぞ れ 60mm 及
び 300mm で あ り 、 エ ク ス テ ン シ ョ ン を 使 用 し な い と き の 誤 差 は ゼ ロ で あ る 。
( A ) 70 N -m
( D ) 420 N -m
( B ) 292 N -m
( E ) 1750 N -m
トルクレンチ有効長さ
エクステンション長さ
( C ) 350 N -m
試験科目番号
22
(3/5)
問 5 次 の タ ッ プ 及 び ダ イ ス に 関 す る 記 述 の う ち 、正 し い も の に ○ 印 を 、誤 っ て
い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )め ね じ を 切 る 時 、最 初 に タ ッ プ が 下 穴 に 食 い つ い た 事 を 確 認 し た 後 、タ ッ
プ と 工 作 物 が 直 角 で あ る こ と を 必 ず 180°異 な る 方 向 か ら 確 認 す る 。
( 2 )タ ッ プ で ね じ を 切 る 際 は 、ね じ ピ ッ チ に 不 均 一 が 生 じ な い よ う に 途 中 で 逆
方向に回すことなく一気にねじを立てなければならない。
( 3 )ダ イ ス で ね じ を 切 る 時 は 、ね じ の 呼 び 寸 法 に 等 し い 直 径 の 丸 棒 に 対 し て ね
じを立てる。
( 4 )調 整 式 丸 ダ イ ス を 使 用 し て ね じ を 切 る 時 は 、最 初 か ら 仕 上 が り 径 に ダ イ ス
を調整して使用すること。
( 5 )限 界 ね じ ゲ ー ジ は 、ね じ の 寸 法 精 度 を 検 査 す る も の で 、通 り ね じ ゲ ー ジ で
は無理なく通りぬけることを確認し、止まりねじゲージでは2回転以上
ねじ込まれないことを確認する。
問 6 次 の ボ ル ト 及 び ナ ッ ト に 関 す る 記 述 の う ち 、間 違 っ て い る も の を 二 つ 選 び
なさい。
( A )ボ ル ト 、ナ ッ ト の 締 結 時 に 多 少 の 変 形 や ご み が あ っ て も 、規 定 ト ル ク で 締
め付けることで必要な締結力を得ることができるため、締結前にねじ部
を確認する必要はない。
( B )ビ ー ム 式 ト ル ク レ ン チ で 締 め 付 け る と き は 、力 は ハ ン ド ル の と こ ろ だ け に
かける。
( C )ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 部 に 鋼 ボ ル ト を 使 用 す る 場 合 に は 、カ ド ミ ウ ム め っ き さ
れたボルトを使用するなど、腐食防止を図らなければならない。
( D )平 ワ ッ シ ャ の 使 用 目 的 の 一 つ に 、ボ ル ト 、ナ ッ ト 締 付 時 に お け る 構 造 物 や
取付部品の保護がある。
( E )ボ ル ト を 軸 の ね じ 部 の 長 さ に よ り ロ ン グ ス レ ッ ド 、シ ョ ー ト ス レ ッ ド 、フ
ルスレッドに区分することができる。フルスレッドはせん断力がかかる
箇所に使用する。
試験科目番号
22
(4/5)
問7 次のOリングに関する記述のうち、正しいものに○印を、誤っているも
の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )O リ ン グ を し ゅ う 動 面 に 使 用 す る 場 合 は 、軸 部 の 磨 滅 を 防 止 す る た め 軸 側
に硬質クロムめっきをしてはならない。
( 2 )一 般 に よ く 用 い ら れ る 汎 用 ゴ ム に 比 べ て シ リ コ ン ゴ ム は 、低 温 特 性 に 優 れ
ているが、高温特性は劣る。
( 3 )O リ ン グ の ね じ れ 破 損 対 策 と し て 、つ ぶ し 代 を 大 き く す る と 効 果 が 上 が る 。
( 4 )O リ ン グ が 低 圧 側 す き 間 に 圧 力 で は み 出 す 場 合 は 、バ ッ ク ア ッ プ リ ン グ を
用いるか、直径すき間を小さくする。
(5)Oリングの相手側の面は、静的シールであれば粗さは関係ない。
問8 次のクーリン グタ ービン等の回 転体 を支持する動 圧フ ォイルガス軸 受に
関する記述のうち、航空機以外の製品に使用される静圧ガス軸受と対比し、正
し い も の に ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )ベ ア リ ン グ 部 分 の 空 気 圧 力 の 分 布 を 適 切 に す る た め 、空 気 ノ ズ ル の 汚 れ に
留意して組立てる必要がある。
( 2 ) 極 微 細 な 異 物 ( 10 ミ ク ロ ン 程 度 ) の 混 入 に 対 し て 特 別 な 配 慮 を 必 要 と す
る。
( 3 )静 圧 ガ ス 軸 受 に 比 べ 、軸 受 ハ ウ ジ ン グ に 用 い る 材 料 の 線 膨 張 係 数 の 差 が 重
要である。
(4)一定圧力の空気源が必要である。
( 5 )動 圧 フ ォ イ ル ガ ス 軸 受 は 、回 り は じ め か ら 軸 受 と 回 転 体 が 接 触 し な い よ う
に注意して組み立てる必要がある。
試験科目番号
22
(5/5)
問9 次の穴加工に関する記述のうち、正しいものに○印を、誤っているもの
に ×印 を 付 け な さ い 。
(1)ドリルで開けた穴を精度よく仕上げるためリーマ作業が行われる。
(2)リーマは抜くときも絶対に逆回転させてはならない。
( 3 )リ ー マ の 刃 に 傷 が つ い た 場 合 、傷 の 程 度 に か か わ ら ず 廃 却 し な け れ ば な ら
ない。
(4)穴径の異なる重なり合う穴をあける場合は、必ず小さい方からあけるこ
と。
( 5 )傾 斜 し た 面 に ド リ ル で 穴 を あ け る 場 合 は 、穴 あ け 部 に ド リ ル の 軸 と 垂 直 と
なる面を加工してから穴あけ加工をするとよい。
問 10 次 の 磁 粉 探 傷 検 査 に 関 す る 記 述 の う ち 、 正 し い も の に ○ 印 を 、 誤 っ て い
る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )磁 粉 探 傷 検 査 に お い て 被 検 査 物 を 磁 化 さ せ る 際 、一 般 に 被 検 査 物 に 直 接 電
流を流してはならず、被検査物をコイルの中に入れコイルに電流を流す
ことで磁化させる必要がある。
( 2 )磁 粉 を 使 用 し た 探 傷 検 査 の た め 、表 面 の 汚 れ は あ ま り 検 査 結 果 に 影 響 を 与
えないことから、表面の汚れ等を除去するなどの前処理は不要である。
( 3 )磁 化 さ せ る 際 に 使 用 す る 電 流 は 直 流 と 交 流 が あ り 、交 流 の 方 が 表 面 の ご く
浅い欠陥検出に適している。
( 4 )磁 粉 に は 蛍 光 磁 粉 と 非 蛍 光 磁 粉 が あ り 、蛍 光 磁 粉 を 使 用 し た 方 が 非 蛍 光 磁
粉より検出感度が良い。
(5)磁粉探傷検査を実施した後、必要に応じて被検査物の脱磁を行う。
飛行指示制御装置の部
試験科目番号
問
題
数
23
試験科目
5問
試験時間
飛行指示制御装置の強度、構造及び
性能に関する理論
45分
(1 / 3 )
問 1 下 図 は あ る 制 御 系 の ブ ロ ッ ク 線 図 を 示 し た も の で あ る 。た だ し 、K は 定 数 、
G(s)及 び H(s)は そ れ ぞ れ 、 制 御 対 象 及 び あ る 制 御 要 素 の 伝 達 関 数 と す る 。 こ れ
に つ い て 、以 下 の( 1 )~( 5 )に 該 当 す る 式 ま た は 数 字 を A ~ I よ り 選 び 、記
号を記入しなさい。
r
+
e
G(s)
K
x
H(s)
一巡伝達関数は(1)
閉ループ伝達関数は(2)
特性方程式は(3)=0
目標信号に対する偏差の伝達関数は(4)
目 標 値 r が ラ ン プ 関 数( r(t)=t)で 、H(s)=s+1、G(s)=1/s、K=1 の と き 、定
常偏差は(5)
[ A ] G(s)
[ B ] KG(s)
[ C ] KG(s)H(s)
[ E ] 1/(1+KG(s)H(s))
[ F ] KG(s)/(1+KG(s)H(s))
[ G ] KG(s)H(s)/(1+KG(s)H(s))
[H]0
[I]1
[ D ] 1+KG(s)H(s)
試験科目番号
23
(2/3)
問 2 次 の( 1 )~( 5 )の 中 で 、正 し い も の に は ○ 印 、誤 っ て い る も の に は ×
印を付けなさい。
( 1 ) 工 学 単 位 の 基 本 量 を 長 さ ( L )、 力 ( K )、 時 間 ( T ) の 3 つ で 表 す と き 、
質 量 の 次 元 は K L -1 T 2 と な る 。
(2)特性方程式の根がすべて虚根になることはありえない。
( 3 )目 標 値 に 対 す る 応 答 性 を 良 く す る た め に は 、一 般 に ル ー プ ゲ イ ン を あ げ れ
ば良いが、安定度は悪くなることがある。
( 4 )特 性 方 程 式 が s 3 +as 2 +bs+c=0 で そ の 定 数 項 c が 負 で あ れ ば 、こ の 系 は a 及
び b に関わらず不安定と判定される。
( 5 )比 例 補 償 の ゲ イ ン を 大 き く す る と 、積 分 補 償 が 無 く て も 定 常 位 置 偏 差 を 0
にできる。
問3 次の(1)~(5)の文章にもっとも関係ある語句を下記のA~Lから
選んで記号を書きなさい。
(1 ) F M S に よ る 定 速 巡 航 方 式 で は 、 機 体 重 量 に よ り 航 続 率 が 最 適 に な る 高
度が変わる。
(2 ) F M S は 、 ス ラ ス ト ・ レ バ ー を ア イ ド ル に し た ら 、 そ の ま ま ボ ト ム ・ オ
ブ・ディセントまで飛行できる巡航中の地点を計算する。
(3 ) 操 縦 舵 面 に 対 す る 操 作 信 号 を 機 械 的 リ ン ケ ー ジ で は な く 、 電 気 配 線 で 送
る。
(4 ) 航 空 機 本 体 の 性 能 と 、 良 好 な 操 縦 性 と を 両 立 さ せ る た め 、 航 空 機 の 安 定
性を人為的に向上させる。
(5 ) 装 置 の 一 部 が 故 障 し て も 残 る チ ャ ン ネ ル で ト リ ム を 維 持 し 自 動 操 縦 の 役
目を果たすため、通常二系統の装置で構成されている。
A.経済巡航方式
C.トップ・オブ・ディセント
E.CAS
G.FBW
I.GPWS
K.ILS
B.フェール・パッシブ
D.DME
F.アクティブ・フラップ
H.ステップ・クライム
J.TCAS
L.ナビゲーション・ディスプレイ
試験科目番号
23
(3/3)
問 4 次 の( 1 )~( 5 )の 中 で 、正 し い も の に は ○ 印 、誤 っ て い る も の に は ×
印を付けなさい。
( 1 )降 雨 に よ る 電 波 の 減 衰 は 周 波 数 が 10GHz 以 上 で 顕 著 と な る た め 、G P S 衛
星の送信周波数帯である L 波帯では降雨による電波の減衰は小さい。
( 2 )G P S で は 、あ る G P S 準 拠 慣 性 座 標 系 に 対 し て 受 信 機 ア ン テ ナ の 3 次 元
位 置 が 決 ま る の で 、利 用 目 的 に よ っ て は 地 球 に 固 定 し た 座 標 系 へ 変 換 し な
ければならない。
( 3 )G P S に よ っ て き ま る 高 度 は 、G P S 採 用 の 平 均 海 面( ジ オ イ ド )か ら の
高度である。
(4)ジャイロのプリセッション角速度は、ロータの角運動量に比例する。
(5)ピトー管によって動圧を、また静圧孔によって静圧を測定する。
問 5 航 法 装 置 に 関 す る 次 の 文 章 の 空 欄【 ( 1 ) 】~【 ( 5 ) 】に 該 当
す る 適 切 な 語 句 を A ~ L の 中 か ら 選 び な さ い 。な お 、同 じ も の を 2 回 以 上 選 ば な
いこと。
【 ( 1 ) 】は 、航 空 路 の 主 要 点 に 設 置 さ れ た N D B 局 か ら の 電 波 を 受 信
す る と 、自 動 的 に 機 首 の 向 き に 対 す る N D B 局 の 方 位 を 指 示 す る よ う に な っ て
い る 。使 用 周 波 数 は L F ま た は M F 帯( 1 9 0 k H z ~ 1 ,7 5 0 k H z )で
【 (2) 】の8の字型指向特性を利用している。
飛 行 高 度 を 測 定 す る 装 置 と し て 航 空 機 は 気 圧 高 度 計 を 備 え て い る が 、対 地 高 度
を正確に知ることができないため、着陸の際には【 (3) 】を使用する。
【( 3 )】は 航 空 機 の 下 面 か ら 電 波 を 発 射 し 、そ の 電 波 が 大 地 に 当 た っ て 戻 っ て
くるまでの【 (4) 】を計測することで大地からの高度を測定している。
自 立 航 法 方 式 に ジ ャ イ ロ と 加 速 度 計 を 用 い る 慣 性 航 法 が あ る 。プ ラ ッ ト フ ォ ー
ム 方 式 で は 水 平 な 台 の 上 に 載 せ ら れ た 東 西 、南 北 、上 下 の 加 速 度 を 検 出 す る 加
速 度 計 の 出 力 を 1 回【 ( 5 ) 】し て 速 度 、さ ら に も う 1 回【( 5 )】す る こ
とで位置を求めている。
A.慣性基準システム
C.ADF
E.質問パルス信号
G.積分
I.ILS
K.ループアンテナ
B.周波数変調
D.時間
F.パラボラアンテナ
H.VOR
J.電波高度計
L.加算
試験科目番号
24
試験科目
問
5問
試験時間
題
数
飛行指示制御装置の材料に関する事
項
45分
(1/3)
問 1 次 の 文 章 の 空 欄【 ( 1 ) 】~【 ( 1 0 ) 】に 該 当 す る 適 切 な 語 句
をA~Rの中から選びなさい。なお、同じものを2回以上選ばないこと。
M O S 型 F E T で は 、チ ャ ン ネ ル と ゲ ー ト の 接 合 部 分 に【 ( 1 ) 】の 薄
い 層 を 作 り 、そ の 上 に 金 属 電 極 を つ け て い る 。絶 縁 層 を は さ ん で ゲ ー ト を 設 け
たため、接合型FETに比べ【 (2) 】が高い。
以 下 、p 型 シ リ コ ン 基 板 を 使 い 、チ ャ ン ネ ル 部 分 の 半 導 体 が n 型 の【 ( 3 ) 】
に つ い て 述 べ る 。【 ( 3 ) 】 で は 、 p 型 半 導 体 の 基 板 上 に n 型 半 導 体 の 2
つ の 島 を 作 り 、 電 極 は 直 接 こ れ ら の 島 に 接 続 す る 。 一 方 が 【 ( 4 ) 】、 他
方が【 (5) 】である。
このMOS型FETは、動作形態により【 (6) 】型と【 (7) 】
型 に 分 類 で き る【( 6 )】型 で は 、ゲ ー ト 直 下 は シ リ コ ン 基 板 の p 型 と な っ て い
る 。し た が っ て 、【( 5 )】に 印 加 さ れ た 正 電 圧 が【( 4 )】に あ る【 ( 8 ) 】
を 引 き つ け る が p 型 部 分 を 通 過 で き ず 電 流 は 流 れ な い 。し か し 、ゲ ー ト に 正 電
圧 を 加 え る と 、【 ( 9 ) 】 が チ ャ ン ネ ル 表 面 に 【( 8 )】 を 引 き つ け る の で
電 流 が 流 れ る 。【( 7 )】型 で は 、ゲ ー ト 直 下 は n 型 シ リ コ ン の チ ャ ン ネ ル が 続
い て い る の で 、【 ( 5 )】 に 印 可 し た 正 電 圧 に よ り 電 流 は 流 れ て い る 。 し か し 、
ゲ ー ト に【 ( 1 0 ) 】を 掛 け る と【( 8 )】が チ ャ ン ネ ル か ら 追 い 払 わ れ て
電流は流れなくなる。
[語 句 ]
A.ベース
B.ソース
C.エミッタ
D.負電界
E.磁界
F.二酸化シリコン
G.デプレッショ
H.電子
I.ドレイン
J.エンハンスメン
K.正孔
L.金
M.正電界
N.負電圧
O.入力インピーダンス
P.pチャンネルMOS
Q.nチャンネルMOS
R.プラスチック
試験科目番号
24
(2/3)
問 2 半 導 体 に つ い て 書 い た 以 下 の 文 章 に お い て 、正 し い も の に ○ 印 を 、間 違 っ
て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 ) 半 導 体 の 抵 抗 率 は 10 - 8 ~ 10 - 5 ( Ω m) 程 度 で あ る 。
(2)真性半導体は、一般に不純物半導体よりも伝導性が高い。
(3)電気を運ぶキャリアとして電子と正孔があるのが半導体の特徴である。
(4)ヒ素をドナーとして使用した半導体はn型である。
(5)正孔を供給するドナーとして、インジウムやガリウム、ホウ素などが使
用される。
問 3 次 の( 1 )~( 5 )に つ い て 最 も 関 係 し て い る 材 料 を [選 択 肢 ]A ~ E の 中
から1つ選んで記号で答えなさい。なお、同じものを2回以上選ばないこと。
(1)航空機先端にあるレドーム
(2)ヒューズ
(3)エンジン部品
(4)比重2.7
(5)パーマロイ
[選 択 肢 ]
A.チタン合金
D.スズ
B.金属磁心材料
E.アルミニウム
C.GFRP
問 4 コ ン デ ン サ に つ い て 書 い た 以 下 の 文 章 に お い て 、正 し い も の に ○ 印 を 、間
違 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1) 定格電圧とは、コンデンサを安全に連続的に使用できる電圧であって、
誘電体の厚さ及び構造から定まる。
(2) 電解コンデンサは静電容量が大きく、温度特性、周波数特性に優れてい
る。
(3) セラミック・コンデンサは、誘電率が非常に大きく小型のコンデンサを
作ることができる。
(4)マイカ・コンデンサは、静電容量の温度係数が小さいのが特長である。
(5)コンデンサに交流電圧を加えると破壊される。
試験科目番号
24
(3/3)
問 5 次 の 文 章 の 空 欄【 ( 1 ) 】~【 ( 5 ) 】に 該 当 す る 適 切 な 語 句 を
A〜Kの中から選びなさい。なお、同じものを2回以上選ばないこと。
電力あるいは電気信号を運ぶ導電材料として、電気抵抗が小さく廉価な
【 ( 1 ) 】が も っ と も よ く 使 用 さ れ て い る 。機 械 的 強 度 が 要 求 さ れ る 場 合
には、導電率を多少犠牲にしても強度の大きい合金が使用される。別名、
【 ( 2 ) 】と も 呼 ば れ る【( 1 )】合 金 は 、【( 1 )】に 亜 鉛 を 2 0 % 以 上 混
ぜたものである。
絶縁材料として使用される合成樹脂は樹脂状をした有機合成高分子化合物
の 総 称 で 、基 本 的 分 子 が 多 数 連 結 し た【 ( 3 ) 】で あ る 。合 成 樹 脂 の 多 く
は加熱により軟化する。このような性質を【 (4) 】と呼ぶ。
磁心材料は比透磁率の高い、飽和磁束密度の大きいことが要求される。
【 (5 ) 】は 良 好 な 磁 気 特 性 を 有 し て お り 、純 度 の 高 い も の は 最 大 比 透 磁 率
が 2.5×10 5 で あ る 。
[選択肢]
A.共有結合
D.銅
G.熱可塑性
J.鉄
B.ニッケル
E.重合体
H.熱膨張
K.砲金
C.真鍮
F.銀
I.金
試験科目番号
問
題
数
25
試験科目
10問
試験時間
飛行指示制御装置の製造及び修理の
方法に関する事項
60分
問 1 次 の フ ラ イ ト デ ィ レ ク タ に 関 す る 文 章 の 空 欄[
当する適切な語句をA~Nの中から選びなさい。
(1/6)
①
]~[
⑤
]に 該
フ ラ イ ト デ ィ レ ク タ は 、航 空 機 の[ ① ]の み な ら ず 航 法 援 助 装 置 に 対 す
る 関 係 位 置 も 含 め た 広 い 意 味 で の 飛 行 状 態 を 示 す も の で あ る 。航 空 機 が I L S
に よ っ て 着 陸 進 入 す る 際 、フ ラ イ ト デ ィ レ ク タ バ ー が 計 器 の[ ② ]に く る
よ う に 飛 行 す れ ば 、航 空 機 は 正 し い 進 入 経 路 を と っ て い る こ と に な る 。こ の と
き 、着 陸 予 定 点 を 起 点 と し た あ る 傾 斜 角 に 沿 っ た[ ③ ]方 向 の 誘 導 を 行 う
のが[ ④ ]であり、横方向の誘導情報を与えるのが[ ⑤ ]である。
A:GPS
D:VOR
G:電波高度表示部
J:位置
M:垂直
問2
B:グライドスロープ
E:速度表示部
H:両端
K:中央
N:傾斜
C:タクシング
F:ローカライザ
I:姿勢
L:水平
次の(1)~(5)のはんだ付け作業又は配線作業に関する記述のうち、
正 し い も の に は 〇 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1) 電線を束ねて配線すると、電線1本あたりの許容電流は増加する。
(2) 単線の断面積を2倍にすると抵抗は1/2となり、長さを2倍にすると
抵抗は2倍となる。
(3) 絶縁材料の最高許容温度は、耐熱クラスEよりも耐熱クラスBの方が高
い。
(4) アース付のはんだゴテは、リーク電流から電子部品を保護するためでは
なく、作業者の感電防止のために使用される。
( 5 ) は ん だ 付 け し た 後 に 温 度 サ イ ク ル を 加 え る と 、は ん だ に ダ メ ー ジ を 与 え 、
信頼性を低下させることになるため、行ってはならない。
試験科目番号
25
(2/6)
問 3 次 の( 1 )~( 5 )の 文 章 は オ ー ト パ イ ロ ッ ト 及 び フ ラ イ ト デ ィ レ ク タ の
動 作 を 説 明 し た 文 で あ る 。空 欄[ ① ]~[ ⑤ ]に 該 当 す る 最 も 適 当 な 語
句を下のA~Iの中から選びなさい。
(1) オートパイロットの機能の一つとして、地上航法援助装置等からの信号
に基づいて、設定された航路を自動的にキャプチャー/トラックする
[
①
]機能がある。
(2) フライトディレクタは、希望する姿勢、高度、方位、コース等に航空機
を 誘 導 す る た め 、[
②
]のコマンド・バーでパイロットに操縦指令を
指示する。
(3) ヨー・ダンパーは、機体の[
③
]を減衰する。
(4) オートパイロットは、サーボ・モータ又は油圧アクチュエータと増幅器
等 の 電 気 回 路 で[
④
]を 構 成 し 、エ レ ベ ー タ 等 舵 面 を 制 御 し て い る 。
(5) オートパイロットは、モードを選択したり、上昇率/下降率を設定した
り 、[
⑤
]で希望するバンク角を設定できる。
A:パイロット・アシスト
D:サーボ系
G:ダッチロール
B:ILSモード
E:方位保持モード
H:同調回路
C:ターン・ノブ
F:ADI
I:ガイダンス
試験科目番号
25
(3/6)
問 4 次 の 自 動 飛 行 制 御 シ ス テ ム に 関 す る 機 能( 1 )~( 5 )に 、最 も 関 係 の あ
る語句をA~Gより選びなさい。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
飛行姿勢制御
機首方位制御
飛行速度制御
飛行経路制御
安定増大制御
A:エアデータコンピュータ
D:鉛直ジャイロ
G:方位ジャイロ
問5
B:フライトレコーダ
E:レートジャイロ
C:VOR
F:CVR
次 の( 1 )~( 5 )の 航 法 シ ス テ ム に つ い て 、そ の 説 明 と し て 適 当 な 文 章
をA~Eから選びなさい。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
GPS
LoranC
ILS
TACAN
VOR
A:軍用の近距離航法システムで地上局の情報を極座標で与える。
B:一つの主局と複数の従局で構成される双曲線航法の一つである。
C:全世界的に使用でき、三次元の位置情報が得られる。
D:着 陸 誘 導 シ ス テ ム で ロ ー カ ラ イ ザ 、グ ラ イ ド ス ロ ー プ の 二 種 の 電 波 を 使
用する。
E:地上局の方位情報のみが得られる。
試験科目番号
25
(4/6)
問6 故障曲線に関する次の文章中の[
下のA~Hより選びなさい。
①
]~[
⑤
]に適当な語句を、
製品の一般的な故障曲線として、下図のような[ ① ]を考えることが
で き る 。 一 般 に 、 製 品 を 使 い 始 め の 頃 は 、[ ② ] の 使 用 や 製 造 工 程 の ミ ス
な ど に よ る 故 障 、い わ ゆ る 初 期 故 障 が 発 生 す る 。初 期 故 障 が 出 尽 く し て く る と
製 品 固 有 の 故 障 率 と な る 。こ の 期 間 を[ ③ ]と 呼 ぶ 。更 に 時 間 が た つ と 故
障 率 が 漸 次 高 く な る 期 間 が 続 く 。こ れ は[ ④ ]が 発 生 す る た め で あ る 。製
品 の 使 用 が 意 図 さ れ る の は 、[ ③ ] だ け で あ っ て 、 こ の 期 間 の 長 さ を
[ ⑤ ]と呼ぶ。
A:耐用寿命
E:指数曲線
B:残存率
F:摩耗故障
C:偶発故障期
G:MTBF
D:不良部品
H:浴槽型曲線
←故 障 率
時間 →
試験科目番号
25
(5/6)
問7 ジャイロに関する次の文章中の[
下のA~Kより選びなさい。
①
]~[
⑤
]に適当な語句を、
フライトコントロールなどに使用されるレートジャイロは、機能的には
[ ① ] ジ ャ イ ロ と も 呼 ば れ る 。 こ れ は 方 位 ジ ャ イ ロ (DG)や 鉛 直 ジ ャ イ ロ
(VG)と 比 較 し て わ か る よ う に 、[ ② ] を 検 出 で き る 軸 の 数 ( 自 由 度 ) か ら
の 分 類 で あ る 。従 っ て 、航 空 機 の よ う に 3 軸 周 り の 角 速 度 の 検 出 が 必 要 な 場 合
は 、レ ー ト ジ ャ イ ロ が 3 個 必 要 と な る 。近 年[ ③ ]タ イ プ の 慣 性 航 法 装 置
が 主 流 と な り つ つ あ り 、光 ジ ャ イ ロ と よ ば れ る[ ④ ]や[ ⑤ ]も 同 じ
分類に入る。
A:出力軸
B:入力軸
C:ファイバーオプティカル・ジャイロ
E:2自由度
F:入力角速度
G:リングレーザー・ジャイロ
I:ストラップダウン
J:入力加速度
D:1自由度
H:プラットフォーム
K:振動式ジャイロ
問 8 次 の 故 障 モ ー ド の 解 析 手 法 に 関 す る 文 章 の 空 欄[
該当する適切な語句を、下のA~Iより選びなさい。
①
]~[
⑤
]に
故 障 モ ー ド 解 析 手 法 の 一 つ と し て [ ① ] が あ る 。[ ① ] は シ ス テ ム
を 構 成 す る[ ② ]部 品 を 取 り 上 げ て 、シ ス テ ム へ の[ ③ ]を[ ④ ]
す る 手 法 で あ り 、重 要 な 系 統 を[ ⑤ ]系 に す る か ど う か を 検 討 す る の に 有
効である。
A:主要な
F:FTA
B:評価
G:影響
C:システム
H:FMEA
D:冗長
E:故障要因
I:全ての
試験科目番号
25
(6/6)
問 9 次 の 文 章 の 空 欄[
~Jより選びなさい。
①
]~[
⑤
]に 該 当 す る 適 切 な 語 句 を 、下 の A
(1) 民間航空機用として開発された単方向の航空機用デジタル・データ・バ
スは[
(2) [
②
①
]である。
]は、フライトコントロール・コンピュータシステムに関する
規格である。
(3) [
③
]は 、機 上 電 子 機 器 の 環 境 条 件 と 試 験 手 順 に つ い て 定 め て い る 。
(4) 軍用に供される飛行機、ヘリコプタ、ミサイル等に搭載され作動する電
子 機 器 の 特 性 に つ い て 、[
④
]は一般的なガイドラインを示してい
る。
(5) [
⑤
]は、軍用に供される搭載電子機器の電磁放射と感受性につい
ての試験方法について定めている。
A : MIL-STD-1553B
C : ARINC629
E : MIL-STD-461
G : RTCA/DO-178
I : MIL-HDBK-5400
B : ARINC701
D : ARINC429
F : MIL-STD-462
H : RTCA/DO-160
J : MIL-HDBK-217
問 10 次 の( 1 )~( 5 )の 状 態 量 に 用 い ら れ る SI 計 量 単 位 を 、選 択 肢 A ~ J
の中から選び、記号で答えなさい。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
インダクタンス
静電容量
圧力
加速度
磁束密度
A : Kg/m 3
F : m/s 2
B:C
G:F
C:T
H:H
D : Pa
I : lx
E:N
J : rad/s
統合表示装置の部
試験科目番号
問
題
数
26
試験科目
5問
試験時間
統合表示装置の強度、構造及び性能に
関する理論
45分
(1 / 7 )
問1. 航空機の計器あるいはディスプレイの視認性や判読性に関する次の
( 1 )〜( 5 )の 記 述 の う ち 、記 述 の 全 て が 正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 り を 含 む
も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1)広範囲の視野から必要な視覚情報を得るために眼球運動が必要になるが、
素 早 く 視 点 を 移 動 さ せ る 動 き を Saccade 運 動 と 言 う 。一 つ の 注 視 点 に 視 点
が 停 留 す る 時 間 は 200〜 500ms と さ れ て い る 。
( 2 )暗 順 応 が 強 く 必 要 と さ れ る 場 合 に は 、計 器 や デ ィ ス プ レ イ の 照 明 に は 照 度
を 落 と し た 白 色 を 使 う べ き で あ る 。そ れ ほ ど 強 い 暗 順 応 が 必 要 と さ れ な い
場合には赤い照明を用いることができる。
( 3 ) 人 間 の 目 は 極 め て 高 い 色 の 識 別 能 力 を 有 し て お り 、 単 色 光 で は 1nm の 波
長の違いを区別できると言われる。例えば、緑の背景におかれた灰色と、
赤の背景におかれた灰色は同じ灰色として認識できる。
( 4 )点 滅 す る シ ン ボ ル や 文 字 は パ イ ロ ッ ト の 注 意 を ひ く た め に 有 効 で あ る 。複
数のシンボルを同時に点滅させた場合にもその効果は保たれる。
( 5 )異 な る 形 状 の シ ン ボ ル に 異 な る 意 味 を 持 た せ よ う と す る 場 合 、パ イ ロ ッ ト
は 最 大 15 種 類 程 度 の 形 状 ま で 識 別 で き る が 、 こ れ は 学 習 や 訓 練 に よ っ て
もあまり変わらない。
試験科目番号
26
(2/7)
問 2 . 次 の 文 章 は 、航 空 機 に 搭 載 さ れ た あ る 警 報 装 置 に つ い て 説 明 し た も の で
あ る 。以 下 の 記 述 に あ る 空 欄( 1 )〜( 5 )に 当 て は ま る も っ と も 適 当 な 語 句 を
選 択 肢 A〜 Q の 中 か ら 選 び 、 記 号 で 答 え な さ い 。
航 空 機 シ ス テ ム に は 異 常 が な い も の の 、パ イ ロ ッ ト が 気 づ か な い ま ま 、地 表 や
山に衝突してしまう航空機事故を
(1)
と い う 。1960 年 代 か ら 70 年 代 前 半
に か け て は こ の よ う な 事 故 が 多 く 発 生 し て い た が 、 1970 年 代 中 頃 に 義 務 化 さ れ
た
(2)
の搭載により、事故数は大幅に低減された。
(2)
機の地表面への異常接近を、パイロットに対して警告する。
(2)
は、航空
は、機
体直下の地表面のみを検出するため地表面の形状によっては回避操作が間に合
わ な い タ イ ミ ン グ で の 警 報 発 生 と な っ て し ま う お そ れ が あ っ た り 、着 陸 形 態 と な
っ た 後 に は 警 報 を 発 生 し な く な る な ど の 制 限 が あ っ た 。そ れ で も 、事 故 数 の 低 減
には大きな効果があった。
そ の 後 、こ の 制 限 を 克 服 す る 装 置 と し て ( 3 ) ( ま た は TAWS)が 導 入 さ れ 、
さらに大きな効果をもたらしている。
(3)
の地形データベースと、搭載
などによる自機の正確な位置を比較し
(4)
は、機上に用意された全世界
て、より正確かつ適切なタイミングで警報を生成する。近年は地形のみでなく、
(5)
もデータベースに含むシステムがある。
<選択肢>
A. 巡 航
B. 着 陸
C. 輸 送
D. 地 上 障 害 物
E. 河 川 ・ 湖 沼
F. 天 候
G. 人 口 密 度
H. GPS
I. ADS
J. TCAS
K. GPWS
L. EGPWS
M. HUD
N. HDD
O. EICAS
P. CFIT
Q. CRM
試験科目番号
26
(3/7)
問 3 . 単 純 マ ト リ ッ ク ス 型 液 晶 パ ネ ル の 断 面 構 造 を 簡 略 化 し た も の で あ る 。中
心 付 近 の 黒 い 部 分 は 、液 晶 で あ る 。バ ッ ク ラ イ ト か ら デ ィ ス プ レ イ の 表 面 に 向 か
っ て 、( 1 )~( 5 )の 構 成 要 素 に 当 て は ま る 語 句 を A〜 I の 中 か ら 選 択 し 、そ れ
ぞれの解答欄に記入しなさい。
→
→
→
バック
→
ディスプレイの
ライト
→
表面側
(光 源 )
→
(1)
(2)
(3)
(4)
液晶
(4)
(3)
(5)
(2)
(1)
→
→
→
→
→
<選択肢>
A. ガ ラ ス 基 板
D. 透 明 電 極
G. 蛍 光 体
B. 配 向 膜
E. 偏 光 フ ィ ル タ ー
H. 偏 向 ヨ ー ク
C. カ ラ ー フ ィ ル タ ー
F. 保 護 膜
I. 誘 電 体 層
試験科目番号
26
(4/7)
問 4 . 以 下 の 文 章 の 空 欄( 1 )〜( 5 )に 当 て は ま る 最 も 適 当 な 語 句 又 は 図 を
A〜 X よ り 選 び な さ い 。
図 1 は、グライド・スロープを有する滑走路に進入中の航空機のヘッドアッ
プ・ディスプレイ表示を簡略化したものである。
現 在 、こ の 航 空 機 は 高 度 ( 1 )
ft を 対 気 速 度
(2)
kt に て 定 常
中である。ノミナル・グライド・パスか らのずれは、おおむね
(4)
(3)
deg
で あ る 。滑 走 路 に 対 す る 航 空 機 の 現 在 位 置 を 最 も よ く 表 し て い る の は 、図 ( 5 )
で あ る 。な お 、下 記 ヘ ッ ド・ア ッ プ・デ ィ ス プ レ イ の グ ラ イ ド・ス ロ ー プ 誤 差 は
お お む ね 1dot=0.7deg に て 表 示 さ れ る 。 ま た 、 選 択 肢 の 図 は グ ラ イ ド ・ ス ロ ー
プに対する航空機の位置を模式的に表している。
図 1 ヘッド・アップ・ディスプレイ表示
試験科目番号
<選択肢>
A. -5
G. 35
M. 200
S. 上 昇
V.
W.
X.
26
B. 0
H. 36
N. 350
T. 水 平 飛 行
(5/7)
C. 1
I. 100
O. 360
U. 降 下
D. 1.5
J. 120
P. 2800
E. 2.5
K. 150
Q. 3000
F. 5
L. 180
R.3200
試験科目番号
26
(6/7)
問5. 次の文中の空欄(1)~(5)に当てはまる最も適当な語句を選択肢 A
~T より選び、記号で答えなさい。なお、以下において、s はラプラス演算子、
U(s) は 入 力 、 R(s) は 参 照 値 入 力 、 Y(s) は 出 力 を 表 す 。
図1
図 1 の 一 入 出 力( Single Input Single Output)シ ス テ ム に お い て 、制 御 対 象
プラント
に対する制御器
の設計について考える。
まず、プラントと制御器から構成される閉ループシステムの安定化を考える。
こ の 閉 ル ー プ シ ス テ ム の 参 照 値 入 力 か ら プ ラ ン ト の 出 力 ま で の 伝 達 関 数 は 、プ ラ
ントの伝達関数
及び制御器の伝達関数
を用いて (1) と表される。
こ の と き 、( 1 ) の 分 母 多 項 式 と 分 子 多 項 式 に 零 極 相 殺 が 生 じ な い 場 合 、 閉 ル
ー プ シ ス テ ム の 安 定 性 を 確 保 す る た め に は 、( 1 ) の ( 2 ) と な る よ う に
を設計する必要がある。
次 に 、航 空 機 の 高 度 制 御 の よ う に 、プ ラ ン ト の 出 力 を あ る 一 定 の 目 標 値 に 追 従
さ せ る こ と を 考 え る 。こ の よ う な 場 合 、も し 、プ ラ ン ト が 積 分 特 性 を 有 し て い な
い 場 合 は 、制 御 器
に( 3 ) を 組 み 込 む こ と で 、一 定 目 標 値 へ の 追 従 特 性 を
改善させることが可能である。
い ま 、プ ラ ン ト は 原 点 に 極 も 零 点 も 有 し て い な い こ と が 分 か っ て お り 、制 御 器
を ( 3 ) に よ り 設 計 し た 。こ の と き 、大 き さ が
であるステップ入力を
参照値入力として加えると、プラント出力の時間応答を表す図が (4) とな
った。
これは、大きさが
最終値の定理より
きる。ただし、
であるステップ入力をラプラス変換すると
と表され、
と な り 、( 5 ) と な る こ と か ら も 確 認 で
は十分に時間が経過した時の出力
を表すとする。
試験科目番号
26
(7/7)
<選択肢>
A.
E.
F.
G.
H.
I.
K.
B.
C.
分母多項式の全ての根の実部が全て負
分母多項式の全ての根の実部が全て正
分子多項式の全ての根の虚部が全て零
分子多項式の全ての根の実部が全て零
で表される微分
で表される微分
J.
で表される積分
L.
で表される積分
M.
N.
O.
Q.
D.
P.
R.
S.
T.
試験科目番号
問
題
数
27
試験科目
5問
試験時間
統合表示装置の材料に関する事項
45分
(1 / 5 )
問 1 金 属 材 料 に 関 す る 下 記 の 記 述 で 正 し い も の に は ○ 印 を 、間 違 っ て い る も の
に ×印 を 付 け な さ い 。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
( 10)
J I S 規 格 の A1000 番 台 は 純 ア ル ミ ニ ウ ム で 、加 工 性 、耐 食 性 、電 気 伝
導性、熱伝導性が良く、アルミ箔などに使用されている。
J I S 規 格 の A2024 は 超 々 ジ ュ ラ ル ミ ン と 呼 ば れ 、ア ル ミ 合 金 中 最 高 強
度である。
J I S 規 格 の A4000 番 台 で あ る ア ル ミ ニ ウ ム の 合 金 は A1-Si 系 合 金 で 耐
摩耗性が良好であるのが特徴で鋳造ピストンなどに使用されている。
ジ ュ ラ ル ミ ン は A1-Zn-Mg-Cu 系 の ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 で あ る 。
マ グ ネ シ ウ ム 合 金 は 、マ グ ネ シ ウ ム を 主 成 分 と す る 合 金 で あ る 。軽 量 で
あ る と 共 に リ サ イ ク ル し や す い の が 利 点 で あ る 一 方 で 、加 工 屑 が 発 火 し
やすいという欠点もある。
パ ー マ ロ イ は Fe-Ni の 合 金 で 透 磁 率 が 大 き く 、磁 性 材 料 と し て 使 用 さ れ
ている。
イ ン バ ー( Invar) は 常 温 付 近 で 熱 膨 張 率 が 小 さ い 合 金( ニ ッ ケ ル 64%、
鉄 36%)で あ る 。Invar と い う 名 称 は Invariable Steel( 変 形 し な い 鋼 )
から名づけられた。
ス ー パ ー イ ン バ ー は 鉄 、ニ ッ ケ ル 、ク ロ ム か ら な る 合 金 で 、熱 膨 張 率 が
極めて小さく、ほぼゼロである。
SUS-303 は オ ー ス テ ナ イ ト 系 ス テ ン レ ス 鋼 で 、 鉄 ( Fe) ‐ ク ロ ム ( Cr)
‐ ニ ッ ケ ル( Ni) 合 金 の ク ロ ム -ニ ッ ケ ル 鋼 で あ る 。非 磁 性 体 で 低 温 脆
性がない。
SUS-403 は マ ル テ ン サ イ ト 系 ス テ ン レ ス 鋼 で 、鉄 と ク ロ ム か ら な り 、ク
ロ ム の 含 有 率 は 11-13% 程 度 で あ る 。
試験科目番号
27
(2/5)
問 2 ガ ラ ス 材 料 に 関 す る 以 下 の 文 中 に 最 も 適 す る 語 句 を 選 択 肢 イ .~ ル .の 中
から選んで解答欄に記入しなさい。
( 1 ) 光 学 用 石 英 ガ ラ ス の 波 長 600nm 付 近 で の 屈 折 率 は 約 ( ① ) で あ る 。
(2)一般的に光学ガラスは高い( ② )を持つように高純度材料を用いて
製造される。
( 3 )一 般 的 に 古 典 的 ガ ラ ス は ア ッ ベ 数 の( ③ )フ リ ン ト ガ ラ ス 、( ④ )
クラウンガラスに大別される。
(4)強化ガラスは表面に( ⑤ )を形成させて強度を増している。
(5)物質が光によって着色する現象を利用してサングラスなどに利用されて
いるのは( ⑥ )である。
イ.減衰率
ロ.透過率
ハ . 1.46
ニ . 1.55
ホ . 1.33
ヘ.大きい
ト.小さい
チ.圧縮歪層
リ . AR コ ー テ イ ン グ 層
ル.石英ガラス
ヌ.フォトクロミックガラス
試験科目番号
27
(3/5)
問 3 樹 脂 系 材 料 に 関 す る 以 下 の 記 述 で 正 し い も の に ○ 印 を 、間 違 っ て い る も の
に ×印 を 付 け な さ い 。
(1)アクリル樹脂は透明性の高い結晶質の合成樹脂で、光学材料として使用さ
れる。
(2)炭素繊維強化プラスチックは、強化材に炭素繊維を用いた繊維強化プラス
チックで、航空機等に使用されている。母材には主にエポキシ樹脂が用い
られる。
(3)液晶ポリマーは成型収縮率や線膨張係数が低いため、薄肉構造や微細な成
型 に 対 応 で き る 。 電 気 ・電 子 分 野 で は プ リ ン ト 基 板 実 装 用 の 他 に も 、 コ ネ
クタ、ボビン、光ピックアップ部品のケースなどに使用される。フィルム
成 型 し た も の は 、薄 層 化 や 高 周 波 な ど に 対 応 す る 電 子 回 路 基 板 素 材 と し て 、
また光学フィルムとしても急速に採用範囲を広げている。
(4)コンパクトデイスクには一般的にポリカーボネートが使用される。ポリカ
ーボネートは湿気に弱く加水分解する欠点があり、徐々に白濁していく。
こ れ に よ り 情 報 を 読 み 取 る レ ー ザ ー が 通 ら な く な り 、情 報 を 読 め な く な る
た め 、環 境 に よ っ て は ポ リ カ ー ボ ネ ー ト の 透 明 度 で 寿 命 が 定 ま る 場 合 も あ
る。
(5)通信用の光ファイバは軽量化と強度の観点からプラスチック製のものが
開発され、現在では海底ケ-ブル用ファイバの主流となっている。
試験科目番号
27
(4/5)
問4 光学材料に関する下記の記述に関して適切な語句を選択肢(イ)~(ヌ)
から選んで解答欄に記入しなさい。
( 1 )( ① ) は 青 色 発 光 ダ イ オ ー ド に 使 用 さ れ る 。
( 2 )( ② ) は 波 長 200-1100nm に 受 光 感 度 を 持 つ 、 受 光 素 子 と し て 使 用 さ れ
る。
( 3 )( ③ ) の 単 結 晶 は 非 線 形 光 学 材 料 と し て レ ー ザ 媒 質 と し て 利 用 さ れ る 。
( 4 )( ④ ) は 天 然 に は 産 出 し な い 人 工 鉱 物 で あ る 。 極 め て 高 い 比 誘 電 率 を 持
つことからセラミック積層コンデンサなどの誘電体材料として広く使用
されている代表的な電子材の 1 つであり、代表的な強誘電体、圧電素子
としても知られる。
( 5 )( ⑤ ) は 海 底 ケ ー ブ ル の 様 な 長 距 離 光 通 信 用 の 半 導 体 レ ー ザ の 材 料 と し
て使用される。
(選 択 肢 )
(イ)蛍石
(ロ)エルビウム
(ハ)方解石
(ニ)シリコン
(ホ)タンタル酸リチウム
(ヘ)チタン酸バリウム
(ト)二酸化テルル
(チ)ガリウム砒素
(リ)インジウム燐
(ヌ)窒化ガリウム
試験科目番号
27
(5/5)
問 5 表 面 処 理 に 関 す る 下 記 の 記 述 で 正 し い も の に ○ 印 を 、間 違 っ て い る も の に
×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )パ ッ シ ベ ー シ ョ ン と は 機 械 的 表 面 仕 上 げ や 機 械 加 工 後 の 表 面 素 材 に 付 着 し
ている遺物を溶解除去して電気化学的に均一な不動態皮膜を形成させる
ものである
( 2 )ア ル マ イ ト 処 理 と は 希 硫 酸 な ど を 処 理 浴 に 用 い て 、ア ル ミ ニ ウ ム を 陽 極 と
し て 電 気 分 解 を す る こ と に よ り 、ア ル ミ ニ ウ ム の 表 面 を 電 気 化 学 的 に 酸 化
さ せ AL 2 O 3 ( ア ル ミ ナ と も 言 う ) の 酸 化 皮 膜 を 生 成 さ せ る 方 法 で あ る 。
( 3 )ク ロ メ ー ト メ ッ キ は 三 価 ク ロ ム が 環 境 破 壊 物 質 の た め 規 制 さ れ 、六 価 ク ロ
ムに置き換えられた。
( 4 )半 田 メ ッ キ は コ ス ト 低 減 の た め ス ズ め っ き 、金 め っ き 、パ ラ ジ ウ ム 、ス ズ
-亜 鉛 、 ス ズ -銀 め っ き 等 へ の 切 替 が 進 ん で い る 。
試験科目番号
問
題
数
28
試験科目
8問
試験時間
統合表示装置の製造及び修理の方法
に関する事項
60分
(1 / 4 )
問 1 次 の 演 算 増 幅 回 路 の 出 力 電 圧 を 求 め る 式 を 選 択 肢( イ )~( ニ )か ら 選 び
なさい。
(選択肢)
( イ )( R1+R2) /R1×Vin ( ロ )( R1+R2) /R2×Vin
( ハ ) R2/(R1+R2) ×Vin ( ニ ) - ( R1+R2) /R1×Vin
問2 デジタル回路に関する下記の記述に関して適切な語句を選択肢(イ)~
( ヘ )か ら 選 ん で 解 答 欄 に 記 入 し な さ い 。ま た 、真 理 値 表 の ④ 、⑤ に 適 切 な 数 値
を 選 択 肢 ( ト )、( チ ) か ら 選 ん で 解 答 欄 に 記 入 し な さ い 。
下 図 に 示 す 回 路 は( ① )と 呼 ば れ 、2 進 数 の( ② )ど う し の 演 算 を し て 、桁
上 が り は 桁 上 げ 出 力 (Carry out)に よ っ て 出 力 す る も の で あ る 。 こ の 回 路 は AND、
( ③ )、NOT の 3 種 類 の 論 理 回 路 の み で 構 成 で き る の が 特 徴 で 、入 力 A、入 力 B、
出 力 (S、Sum)、桁 上 げ 出 力 (C、Carry out)の 関 係 を 示 す 真 理 値 表 は 次 の 通 り で あ
る。
( イ ) 半 加 算 器 ( ロ ) 全 加 算 器 ( ハ ) OR
( ニ ) XOR ( ホ ) 同 じ 桁 ( ヘ ) 最 下 位 以 外 の 同 じ 桁 ど う し
(ト)0 (チ)1
試験科目番号
問3
28
(2/4)
下 記 の 定 義 に よ る SI 単 位 を 選 択 肢 ( イ ) ~ ( ル ) か ら 選 び な さ い 。
( 1 )周 波 数 540×10 1 2 Hz の 単 色 放 射 を 放 出 し 、所 定 の 方 向 に お け る そ の 放 射 強
度 が (1/683)W/sr(ワ ッ ト 毎 ス テ ラ ジ ア ン )で あ る 光 源 の 、 そ の 方 向 に お け
る光度
(2)1 平方メートルにつき 1 ニュートンの圧力
(3)1 ニュートンの力がその力の方向に物体を 1 メートル動かすときの仕事
( 4 ) 1cd( カ ン デ ラ ) の 光 源 か ら 1sr(ス テ ラ ジ ア ン )内 に 放 射 さ れ る 光 束
(5)球の半径の平方に等しい面積を持つ球面上の部分の中心に対する立体角
<選択肢>
(イ)パスカル (ロ)ジュール (ハ)カンデラ (ニ)ルーメン
(ホ)ワット (ヘ)ラジアン (ト)ステラジアン (チ)ルクス
(リ)ニュートン (ヌ)バール (ル)エルグ
問 4 次 の 故 障 モ ー ド の 解 析 手 法 に 関 す る 文 章 の 空 欄[ ① ]~[ ⑩ ]に 該 当
する適切な語句をA~Lの中から選びなさい。
故 障 モ ー ド 解 析 手 法 に は F M E A と F T A の 2 大 手 法 が あ る 。[ ① ] は
[ ② ]としての[ ③ ]故障モードだけを取り上げ、そのモードの[ ④ ]
を 探 し 、 要 因 に 関 係 す る [ ⑤ ] を 洗 い 出 す 手 法 で あ る 。[ ⑥ ] は 逆 に シ ス
テムを構成する[ ⑦ ]部品を取り上げて、システムへの[ ⑧ ]を[ ⑨ ]
する手法であり、重要な系統を[ ⑩ ]系にするかどうかを検討するのに有
効である。
A:主要な
F:故障要因
K:交差
B:評価
G:FTA
L:除外
C:システム
H:FMEA
D:部品
I:影響
E:冗長
J:全ての
試験科目番号
28
(3/4)
問5 光の強度に関する下記の記述に関して適切な語句を選択肢(イ)~(ヘ)
から選んで解答欄に記入しなさい。
光 源 に 広 さ が あ る 場 合 、 広 け れ ば 広 い ほ ど 当 然 明 る く な る 。( ① ) は 光 源 が
広 く な る こ と に よ る 明 る さ を 無 視 で き る よ う に 、面 光 源 の 面 積 で( ② )を 割 る
こ と に よ っ て 算 出 さ れ る 。一 般 的 に( ② )は 発 光 す る 物 の 面 積 を 考 え な い 星 な
ど の 明 る さ を 表 す の に 対 し 、( ① ) は ( ③ ) な ど の 明 る さ を 表 す 時 に 利 用 さ
れ る 。( ④ ) は 平 面 状 の 物 体 に 照 射 さ れ た 光 の 明 る さ を 表 す 心 理 的 な 物 理 量 で
あ る 。 単 位 面 積 あ た り に 入 射 す る ( ⑤ ) の 量 で 定 義 さ れ 、( ① ) と の 違 い は
観測者の感受性を考慮する点である。
<選択肢>
(イ) 照度 (ロ) 輝度 (ハ) 光度
(ニ)視感度 (ホ)ディスプレイ (ヘ) 光束
問 6 鉛 フ リ - 半 田 に 関 す る 規 定 の 記 述 で 正 し い も の に ○ 印 を 、誤 っ て い る も の
に ×印 を 解 答 欄 に 記 入 し な さ い 。
( 1 ) JIS Z 3282( は ん だ - 化 学 成 分 及 び 形 状 ) で は 、 鉛 含 有 率 は 0.10 質 量 %
以下と規定されている。
( 2 ) RoHS 指 令 で は 、 鉛 含 有 率 は 500ppm( 0.05wt%) 以 下 に 規 制 さ れ て い る 。
( 3 )鉛 フ リ - 半 田 は ス ズ 、銀 、銅 や ス ズ 、ビ ス マ ス の 合 金 が 多 く 利 用 さ れ て い
る。
( 4 )一 般 的 に 鉛 フ リ - 半 田 は 、合 金 の 溶 融 温 度 が こ れ ま で よ り 数 十 度 上 昇 す る
ため、素子の熱破壊や劣化の危険性が高くなる。
( 5 )溶 融 温 度 の 差 が 3℃ 以 内 で あ れ ば 、鉛 フ リ - 半 田 と 共 晶 半 田 を 同 一 の 半 田
コテで半田付け作業しても良い。
試験科目番号
28
(4/4)
問 7 色 の 知 覚 に 関 す る 次 の 記 述 に 関 し て 正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い る も
の に は ×印 を 解 答 欄 に 記 入 し な さ い 。
( 1 )明 度 は 色 の 明 る さ を 意 味 す る 。明 度 の 高 低 は 、物 体 の 反 射 率 に は 関 係 し な
い。
( 2 )彩 度 は 色 の 鮮 や か さ を 意 味 す る 。物 体 の 分 光 反 射 率 が 平 坦 に な る 程 、彩 度
が高くなる。
( 3 )色 相 は 赤 、黄 、緑 、青 と い っ た 色 の 様 相 の 相 違 で 、特 定 の 波 長 が 際 立 っ て
いることによる変化である。
( 4 )暖 色 系 の 色 は 実 際 よ り も 飛 び 出 し て 見 え る 進 出 色 、寒 色 系 の 色 は 引 っ 込 ん
で見える後退色である傾向がある。
(5)青や黒等の寒色系の色は実寸より物が小さく遠くに見える収縮色である。
問 8 光 に 関 す る 次 の 記 述 に 関 し て 適 切 な 語 句 を 選 択 肢( A )~( N )か ら 選 ん
で解答欄に記入しなさい。
( 1 )屈 折 率 の 異 な る 物 質 の 境 界 面 で 光 の( ① )が 変 化 す る 。そ の 結 果 、境 界
面への入射角が直角でない場合には、光の進路が変化する。この現象を
提唱者の名前を取って( ② )の法則という。
( 2 )ニ ュ ー ト ン リ ン グ は 光 の( ③ )性 に 起 因 す る 物 理 現 象 で あ る 。こ の 現 象
は 2 枚のガラス板を重ねた時に微小な隙間で( ④ )した光が( ⑤ )
することによって発生する。
<選択肢>
( A) 強 度 ( B) 位 相 ( C) 速 度 ( D) 散 乱
( E) 無 偏 光 ( F) 偏 光 ( G) 干 渉 ( H) 屈 折
( I)波 動 ( J)粒 子 ( K)反 射 ( L)フ ァ ラ デ ー ( M)ス ネ ル( N)ホ イ ヘ ン ス
航法用電子計算機の部
試験科目番号
29
試験科目
航 法 用 電 子 計 算 機 の 強 度 、構 造 及 び
性能に関する理論
問題数
5問
試験時間
45分
(1/5)
問1 以下の航法や搭載用装置に関する文章について、正しいものには○印を、
間 違 っ て い る も の に は ×印 を 、 解 答 欄 に 記 入 し な さ い 。
( 1 )操 縦 士 の 目 視 に 頼 ら ず 計 器 を 用 い て 飛 行 を 行 う 方 式 を 計 器 飛 行 方 式 と い い 、
必 要 な 計 器 を 装 備 し て い れ ば 、地 上 の 管 制 機 関 の 許 可 な し で 自 由 に 飛 行 で
きる。
( 2 ) 衛 星 航 法 は 、 GPS 衛 星 の 中 の 2 個 以 上 の 衛 星 か ら の 情 報 で 、 時 刻 及 び 3
次元位置を算出する航法システムである。
( 3 )静 止 衛 星 か ら 衛 星 航 法 の 信 頼 性 や 精 度 を 補 強 す る た め の 信 号 を 送 信 す る シ
ス テ ム を 、 衛 星 型 補 強 シ ス テ ム (SBAS)と い い 、 GPS 衛 星 を 受 信 す る の と
は別のアンテナが必要である。
( 4 ) 衛 星 航 法 を 用 い た シ ス テ ム を 検 査 す る 際 に GPS シ ミ ュ レ ー タ を 用 い る 場
合 が あ る が 、GPS シ ミ ュ レ ー タ は GPS 衛 星 が 送 信 す る 信 号 を 模 擬 す る だ
け で な く 、 GPS を 受 信 す る 航 空 機 の 運 動 も 模 擬 す る 機 能 が あ る 。
( 5 )慣 性 航 法 装 置 は 、航 空 機 が 飛 行 し て い る 時 の 加 速 度 を 計 測 し 、2 回 微 分 を
行って、航空機の位置を求める装置である。
( 6 )慣 性 航 法 装 置 を 起 動 す る 際 に は 、ア ラ イ メ ン ト と い う 操 作 を 行 う 。ア ラ イ
メ ン ト 中 に は 、地 球 の 自 転 の 角 速 度 を 計 測 し て 方 位 角 の 初 期 値 を 求 め る 処
理が行われる。
( 7 )航 空 機 が 追 い 風 で 飛 行 し て い る 場 合 、対 地 速 度 の 方 が 対 気 速 度 よ り 大 き い
値を示す。向かい風の場合は、対気速度が対地速度より大きくなる。
( 8 )磁 気 コ ン パ ス か ら は 機 首 の 磁 気 方 位 角 が 得 ら れ る 。飛 行 計 器 に 通 常 表 示 さ
れる方位角は、真方位角ではなく磁気方位角である。
( 9 ) ATC ト ラ ン ス ポ ン ダ は 、 地 上 の 施 設 で あ る 2 次 レ ー ダ に 質 問 信 号 を 発 信
する装置である。
( 10) ATC ト ラ ン ス ポ ン ダ に は 管 制 機 関 か ら 割 り 当 て ら れ る 自 機 の 識 別 符 号 を
設 定 す る 。識 別 符 号 は 0 0 0 0 か ら 始 ま る 4 桁 の 数 値 で 表 さ れ て い て 、4
096通りの識別が可能である。
試験科目番号
29
(2/5)
問 2 航 法 用 電 子 計 算 機 に 関 す る 以 下 の 文 中 の [ 1 ] ~ 「1 0 ] の 部 分 に 対 応 す
る 最 も 適 切 な 語 句 を 、選 択 肢( A )~( V )の 中 か ら 選 ん で 、解 答 欄 に 記 入 し な
さい。
航 法 用 電 子 計 算 機 で は 、セ ン サ デ ー タ の 処 理 や デ ー タ の 出 力 の よ う に 短 い 周
期 で 厳 密 な タ イ ミ ン グ で 実 施 す べ き 処 理 と 、ユ ー ザ か ら の 入 力 の 処 理 の よ う に
比 較 的 長 い 周 期 で 実 施 す れ ば 良 い 処 理 を 、並 行 し て 処 理 す る 場 合 が 多 い 。周 期
の 短 い 処 理 の 起 動 タ イ ミ ン グ が 来 た ら 、周 期 の 長 い 処 理 の 実 行 を 中 断 し て 、周
期の短い処理を先に実行するように制御する必要がある。
こ の よ う な タ イ ミ ン グ の 制 御 を 実 現 す る た め に 、搭 載 す る ソ フ ト ウ ェ ア の 規
模が大きい場合は、基本ソフトウェアとして[1]が用いられることがある。
[1]では、周期の異なる処理をそれぞれ違うタスクに割り当てる。1つの
CPU で 複 数 の タ ス ク を 並 行 に 実 行 さ せ る こ と を [ 2 ] と い う が 、 周 期 の 長 い
タ ス ク の 優 先 度 を[ 3 ]設 定 す る こ と で 、上 記 の よ う な タ イ ミ ン グ の 制 御 を 実
現できる。
航 法 用 計 算 機 に 入 力 さ れ る デ ー タ に は 、セ ン サ か ら 出 力 さ れ る 電 圧 値 の よ う
な [ 4 ] 信 号 、 ス イ ッ チ の ON/OFF の よ う な 2 値 の デ ィ ス ク リ ー ト 信 号 、 外
部の電子機器からシリアル通信で出力される[5]データ等がある。
[ 4 ]信 号 は 、設 定 し た 周 期 で[ 6 ]を 行 っ て 計 算 機 プ ロ グ ラ ム に 入 力 す る
こ と に な る が 、[ 6 ]の サ ン プ リ ン グ 周 波 数 の[ 7 ]を 超 え る 周 波 数 の 成 分 は 、
サ ン プ リ ン グ 定 理 に よ っ て 折 り 返 し 雑 音 と な る の で 、[ 6 ] を 行 う 前 に [ 8 ]
フ ィ ル タ を 通 し て 抑 圧 す る 必 要 が あ る 。こ の フ ィ ル タ を ア ン チ エ イ リ ア ス フ ィ
ルタと呼ぶ。
[ 5 ] デ ー タ に は 、 ARINC 429 規 格 の よ う に バ イ ナ リ デ ー タ が 伝 送 さ れ る
場 合 と 、NMEA 0183 規 格 の よ う に[ 9 ]デ ー タ が 伝 送 さ れ る 場 合 が あ る 。[ 5 ]
データは、ビット誤りがあった場合は全く違う値になるおそれがあるので、
[10]等によって誤り検出を行うことが重要である。
選択肢(50音順)
(A)1/2 (B)2倍 (C)4倍 (D)10倍 (E)AD変換
(F)DA変換 (G)アナログ (H)線形変換 (I)高く
(J)チェックサム (K)ASCII文字列 (L)デジタル
(M)統合開発環境 (N)ハイパス (O)バッチ処理 (P)低く
(Q)ビデオ (R)フーリエ変換 (S)マルチタスク
(T)ユニットテスト (U)リアルタイムOS (V)ローパス
試験科目番号
29
(3/5)
問3 航空機の飛行制御に関する以下の文中の[1]~[10]の部分に対応す
る 最 も 適 切 な 語 句 を 、選 択 肢( A )~( S )の 中 か ら 選 ん で 、解 答 欄 に 記 入 し な
さい。
図1は航空機のオートパイロットに用いられる制御系の基本概念を示した図
で あ る 。指 令 値 は 高 度 や 速 度 な ど の 目 標 値 で あ り 、パ イ ロ ッ ト が 自 動 操 縦 装 置 を
操 作 し て 入 力 し た り 、パ イ ロ ッ ト が 飛 行 経 路 を 設 定 し た 飛 行 管 理 シ ス テ ム([ 1 ])
か ら 出 力 さ れ た り す る 。一 方 、目 標 値 に 対 応 す る 高 度 や 速 度 な ど の 現 在 の 飛 行 状
態 が セ ン サ で 計 測 さ れ る 。計 測 値 は 指 令 値 と 比 較 さ れ 、両 者 の 差 を 打 ち 消 す よ う
に[ 2 ]を 作 動 さ せ る 。航 空 機 に お け る[ 2 ]と し て は 、エ ル ロ ン な ど の 舵 面 や
エンジンがある。このような制御方式を[3]制御系と呼ぶ。
[ 3 ]制 御 系 は 、セ ン サ と[ 2 ]の 組 み 合 わ せ を 選 ぶ こ と で 、さ ま ざ ま な 飛 行
状態量を制御することができる。例えばバーティカルジャイロをセンサとして、
エ ル ロ ン を [ 2 ] と す れ ば 、[ 4 ] を 保 持 す る 制 御 が で き る 。
飛 行 制 御 に 用 い ら れ る 制 御 系 は 、十 分 な 応 答 性 を 有 す る と と も に 、振 動 や 発 散
を 起 こ さ な い 安 定 性 が 必 要 で あ る 。図 1 の 増 幅 器 の 増 幅 率([ 5 ])を[ 6 ]す る
こ と で 応 答 性 を 上 げ る こ と が で き る が 、[ 6 ] し 過 ぎ る と 安 定 性 を 損 ね る こ と に
な る 。ま た 、制 御 演 算 を 行 う 計 算 機 の 処 理 の 遅 れ が 大 き い と 、不 安 定 に 陥 り や す
く な る 。 こ の よ う な 安 定 性 を 評 価 す る 指 標 と し て 、[ 5 ] 余 裕 と [ 7 ] 余 裕 が あ
る 。こ れ ら の 余 裕 の 値 は 、制 御 系 の 特 性 を 示 す[ 8 ]を 作 成 し て 、読 み 取 る こ と
ができる。
近 年 の 航 空 機 に 用 い ら れ る フ ラ イ バ イ ワ イ ヤ([ 9 ])制 御 で は 、パ イ ロ ッ ト が
手 動 操 縦 を し て い る 時 も 、計 算 機 を 介 し て 制 御 系 が 常 に 動 作 し て い る 。こ う し た
制 御 系 は 、人 間 の 応 答 特 性 が 影 響 し て 発 生 す る[ 1 0 ]と 呼 ば れ る 不 安 定 現 象 が
起きないように設計する必要がある。
指令値
増幅器
+
(1)
飛行状態
-
センサ
図1
飛行制御システムの概念図
選択肢(50音順)
(B)FBW
(C)FCC
(D)FMS (E)PIO
(A)DIO
(F)PLD
(G)アクチュエータ
(H)位相
(I)大きく
(J)ガントチャート
( K )機 首 方 位 ( L ) ゲ イ ン ( M )ス テ ッ プ
(N)小さく
( O )バ ン ク 角 ( P )ピ ッ チ 角 ( Q ) フ ィ ー ド バ ッ ク
(R)フィードフォワード
(S)ボード線図
【 注 釈 】 図 1 飛 行 制 御 シ ス テ ム の 概 念 図 の 「( 1 )」 は 誤 り で あ り 、 正 し く は 、
「( 2 )」 で す 。
試験科目番号
29
(4/5)
問 4 航 空 機 で 利 用 さ れ る 搭 載 用 デ ジ タ ル 装 置 間 の デ ー タ 伝 送 に 関 し て 、以 下 の
記 述 で 正 し い も の に 〇 印 を 、 間 違 っ て い る も の に ×印 を 解 答 欄 に 記 入 し な さ い 。
( 1 ) ARINC429 規 格 の 伝 送 で は 、 あ る 機 器 か ら の 信 号 は そ の 信 号 を 必 要 と す
る機器ごとに個別の信号線が利用される。
( 2 ) ARINC429 規 格 の 伝 送 速 度 は 1Mbps で あ る 。
( 3 ) ARINC429 規 格 の 伝 送 で は 、 1 ワ ー ド は 3 2 バ イ ト で 構 成 さ れ る 。
( 4 ) ARINC429 規 格 の 伝 送 で は 、 デ ー タ の 種 別 は ラ ベ ル で 識 別 さ れ る 。
( 5 )MIL-STD-1553B 規 格 の デ ー タ 伝 送 プ ロ ト コ ル は 、全 二 重 の 時 分 割 多 重 通
信プロトコルである。
( 6 )MIL-STD-1553B 規 格 で は 、バ ス に デ ジ タ ル 機 器 が 複 数 接 続 さ れ て い る た
め、データ制御が必要となる。
( 7 ) MIL-STD-1553B 規 格 で は 、 デ ー タ の 種 別 は サ ブ ア ド レ ス で 識 別 さ れ る 。
( 8 ) MIL-STD-1553B 規 格 で は 、 1 ワ ー ド は 1 6 ビ ッ ト で 構 成 さ れ る 。
( 9 )MIL-STD-1553B 規 格 で は 、1 つ の サ ブ ア ド レ ス に 3 2 ワ ー ド ま で の デ ー
タを格納することができる。
( 10) MIL-STD-1553B 規 格 の 伝 送 レ ー ト は 、 10Mbps で あ る 。
試験科目番号
29
(5/5)
問5 航法システムなどのシステムの信頼性向上、故障対策として、以下(1)
~( 7 )の 記 述 で 正 し い も の に は 〇 印 を 、間 違 っ て い る も の に は ×印 を 解 答 欄 に
記 入 し な さ い 。 ま た 、( 8 ) は 設 問 を 読 ん で 答 え な さ い 。
( 1 )冗 長 化 も し く は 多 重 化 と は 、シ ス テ ム の 一 部 に 不 具 合 が 発 生 し た 場 合 に 備
え て 、発 生 後 も シ ス テ ム 全 体 の 機 能 を 維 持 し 続 け ら れ る よ う に す る シ ス テ
ム構成手法である。
( 2 )冗 長 化 を 行 う 場 合 は 、全 く 同 じ 機 器 を 複 数 系 統 装 備 す る こ と が 、必 要 不 可
欠である。
( 3 ) ECC は 、 計 算 機 の メ モ リ の ビ ッ ト エ ラ ー を 検 出 す る 手 法 で あ る が 、 エ ラ
ーを訂正することはできない。
( 4 )フ ー ル プ ル ー フ と は 、間 違 っ た 操 作 が 行 わ れ て も 事 故 が 起 こ ら な い よ う に
する安全設計のことである。
( 5 ) MTBF の 値 が 小 さ い と 信 頼 性 が 高 い シ ス テ ム で あ る と 言 え る 。
( 6 ) 故 障 率 は MTBF の 逆 数 で あ る 。
( 7 ) 稼 働 率 を 高 く 保 つ た め に は 、 MTTR が 大 き い こ と が 必 要 で あ る 。
( 8 ) 以 下 に 示 す ① ~ ③ の 結 合 シ ス テ ム に お い て 、 各 要 素 の 信 頼 度 r1=0.9、
r2=0.8 で あ る と き 、 各 結 合 シ ス テ ム 全 体 の 信 頼 度 R1、 R2 及 び R3 に つ
い て 最 も 近 い 値 を (A)~ (F)の 中 か ら 選 ん で 、 解 答 欄 に 記 入 し な さ い 。
① : シ ス テ ム 信 頼 度 R1
② : シ ス テ ム 信 頼 度 R2
r1
r1
r1
r2
r1
r2
③ : シ ス テ ム 信 頼 度 R3
r1
r2
(A)0.90
(B)0.92
(C)0.94
(D)0.96
(E)0.98
r2
(F)0.999
試験科目番号
問
題
数
30
試験科目
5問
試験時間
航法用電子計算機の材料に関する事
項
45分
(1/3)
問 1 次 の( 1 )~( 5 )の 説 明 で 最 も 適 切 な 語 句 を 選 択 肢( A )~( I )の 中
から選びなさい。
(1) 異なった種類の二つの金属の接合点に温度差を与えると起電力が発生す
る。
(2) 高温の金属や半導体から熱電子が放出される熱電子効果において、強い
電界を与えることで、より熱電子が放出されやすくなる現象。
(3) 電流の流れている半導体や金属板に垂直に磁場をかけると電流と磁場に
垂直な方向に電場が生じ起電力が発生する。
(4) 水晶などの結晶にストレスを加えるとストレスに比例した電圧が生じる。
(5) 異なる金属を接合し電圧をかけると、接合点で熱の吸収・放出が生じる
現象。
<選 択 肢 >
(A)圧電効果
(D)エジソン効果
(G)熱可塑性
(B)熱電対
(C)トンネル効果
(E)ホール効果
(F)ペルチェ効果
(H)ショットキー効果(I)定電圧ダイオード
問 2 次 の( 1 )~( 5 )の 樹 脂 に お い て 熱 硬 化 性 樹 脂 に は A を 、熱 可 塑 性 樹 脂
にはBを記入しなさい。
(1) アクリル樹脂
(2) フェノール樹脂
(3) エポキシ樹脂
(4) メラミン樹脂
(5) ポリカーボネイト樹脂
試験科目番号
30
(2/3)
問 3 次 の( 1 )~( 5 )の 語 句 と 対 応 す る 最 も 適 切 な 語 句 を 選 択 肢( A )~( I )
の中から選び、その記号を答えなさい。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
DO-254
DSP
ソルダレジスト
FPGA
ASIC
〈選択肢〉
( A ) Software Considerations in Airborne Systems and Equipment
Certification
( B ) Design Assurance Guidance for Airborne Electronic Hardware
(C)設計者が、購入後に内部ロジックを書き込むことができるデバイスで再
書き込みもできる。
( D ) Environment Conditions and Test Procedures for Airborne Equipment
(E)プリント基板の層間接続用スルーホール
(F)乗算器を内蔵し、積和演算機能をもつディジタル信号処理用のマイクロ
プロセッサの一種
(G)ユーザ固有の仕様をもつ専用IC
(H)半田付けの際に、ランドやパッド以外の場所に半田が流れないように銅
箔の表面を覆う合成樹脂膜
(I)アプリケーション・プログラムを記述するとき、OSの機能などを呼び
出すためのインターフェース
問4
次 の 文 章 で 正 し い も の に ○ 印 を 、 間 違 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1) フラックスとは、半田付けの際、部品リード等の表面の酸化被膜を除去
し、良好な濡れ性を確保するために使用される。
(2) 半田付けの際、半田量が多いと、半田ブリッジが発生する場合がある。
(3) フェライト・ビーズとはワイヤや部品のリード線を通すことができる小
型の円筒状のもので、ノイズの低減に効果がある。
(4) 電子機器を構成する筐体の接合部より電磁波が漏れる場合があり、この
ため、EMIガスケット、金属バネ等が使用されることがある。
(5) ディジタルICの電源ラインとGND間に実装されるバイパスコンデン
サは、一種のローパスフィルタを形成している。
試験科目番号
30
問5 次の文章の空欄
から選びなさい。
(3/3)
[① ]
~
[⑩ ]
に該当する適切な語句をA~Qの中
( 1 ) 導 体 の 電 気 抵 抗 は 、 断 面 積 に [① ]し 、 そ の 長 さ に [② ]す る 。 こ の 関 係 を
式 で 表 し た と き の 比 例 定 数 は 、 [③ ]と 呼 ば れ る 。
( 2 ) ダ イ オ ー ド や ト ラ ン ジ ス タ な ど に 用 い ら れ る [④ ]や [⑤ ]な ど の 半 導 体 の
抵 抗 は 、 温 度 が 上 昇 す る に つ れ て [⑥ ]す る 。
( 3 ) 室 温 に お い て 金 、銅 、ア ル ミ ニ ウ ム の [③ ]は 、高 い 順 に [⑦ ]、[⑧ ]、[⑨ ]
となる。
( 4 ) 光 ケ ー ブ ル は 、 伝 送 損 失 が 非 常 に 小 さ く 、 [⑩ ]の 影 響 を 受 け な い 。
(語句)
A.低
B.高
E.ゲルマニウム F.抵抗率
I.金
J.熱伝導率
M.シリコン
N.鉄
Q.電磁誘導ノイズ
C.反比例
G.銅
K.アルミニウム
O.増加
D.比例
H.銀
L.水
P.減少
試験科目番号
問
題
数
31
試験科目
9問
試験時間
航法用電子計算機の製造及び修理の
方法に関する事項
60分
(1 / 7 )
問 1 次 の 説 明 文 は CNS/ATM に 関 す る 記 述 で あ る 。 説 明 文 の 空 欄 [ ① ] ~ [ ⑩ ]
に対する最も適切な語句をA~Jの中から選びなさい。
人 工 衛 星 、ひ ま わ り 6 号 、7 号 は 英 略 称[ ① ]と 呼 ば れ 、航 空 ミ ッ シ ョ ン を
持った多目的衛星である。
ミ ッ シ ョ ン の 1 つ 目 は 航 空 機 と 管 制 機 関 の 通 信 の 強 化 で あ る 。通 常 国 内 空 域
で は [ ② ] 洋 上 空 域 で は [ ③ ] の 音 声 通 信 を 行 っ て い る が 、[ ② ] は 山 等 の 地
形 に よ る 遮 断 、[ ③ ] は チ ャ ン ネ ル 数 も 少 な い う え 電 離 層 の 影 響 で 通 信 が 不 安
定 に な っ た り す る 。 こ れ ら を 避 け 、[ ④ ] 等 の デ ー タ リ ン ク 通 信 や 音 声 通 信 を
中継する。
2 つ 目 の ミ ッ シ ョ ン は 衛 星 測 位[ ⑤ ]の 強 化 で あ る 。[ ⑥ ]([ ① ]に お け る
名 称 は[ ⑦ ])は 、[ ⑤ ]か ら の 測 位 情 報 を 受 信 し て 航 行 し よ う と す る 航 空 機 に
対 し て [ ⑤ ] の 信 頼 性 や 精 度 を 向 上 さ せ る 補 強 情 報 を 、[ ① ] を 経 由 し て 提 供
する。従来の超短波全方向式無線標識[⑧]や併設された距離測定装置[⑨]
と異なり、洋上から陸域まで広範囲かつ柔軟な飛行ルート設定が可能となる。
3 つ 目 の ミ ッ シ ョ ン は 監 視 の 強 化 で あ る 。通 常 地 上 に 設 置 さ れ た レ ー ダ の 覆
域 内 で あ れ ば 航 空 機 の 位 置 を リ ア ル タ イ ム に 捕 捉 可 能 で あ る が 、洋 上 な ど 覆 域
外ではパイロットからの音声による位置情報により航空機の位置を確認する。
こ れ に 対 し て 、2 つ 目 の ミ ッ シ ョ ン で 正 確 に 測 位 し た 情 報 を 管 制 機 関 に 送 る 自
動 従 属 監 視[ ⑩ ]に よ り 、レ ー ダ の 覆 域 外 に お い て も 、パ イ ロ ッ ト 、管 制 官 の
ワークロードを低減した上で正確な監視が行える。
(語句)
A.ADS
E.HF
I.VHF
B.CPDLC
F.MTSAT
J.VOR
C.DME
G.MSAS
D.GPS
H.SBAS
試験科目番号
31
(2/7)
問 2 次 の 説 明 文 は エ ア デ ー タ コ ン ピ ュ ー タ に 関 す る 記 述 で あ る 。説 明 文 の 空 欄
[①]~[⑤]に対する最も適切な語句をA~Jの中から選びなさい。
航 空 機 の 速 度 を エ ア デ ー タ よ り 求 め る 際 、無 風 と 仮 定 し た 場 合 は[ ① ]の 値
が対地速度と同値になる。
飛 行 高 度 や 大 気 温 度 は 常 に 固 定 さ れ た 値 で あ る と 仮 定 し て 、ピ ト ー 圧 と 静 圧
を 入 力 し そ の[ ② ]か ら 動 圧 を 求 め 、そ の 動 圧 を 入 力 変 数 と し て さ ら に 誤 差 補
正を行い[③]は算出されている。
そ の た め 、高 高 度 を 飛 行 す る 場 合 の[ ③ ]は 実 際 の 飛 行 速 度 よ り[ ④ ]を 示
し 、氷 点 下 の 大 気 温 度 中 を 飛 行 す る 場 合 は 、実 際 の 飛 行 速 度 よ り も[ ⑤ ]を 示
す。
(語句)
A.CAS
E.差
I.遅い値
B.磁方位
C.TAS
F.積
G.商
J.圧力センサー内温度計
D.和
H.速い値
試験科目番号
31
(3/7)
問 3 次 の( 1 )~( 1 0 )は ソ フ ト ウ エ ア 開 発 工 程 に 関 す る 記 述 で あ る 。内 容
に最も関係する語句をA~Oの中から選びなさい。
(1)新たなソフトウエアやソフトウエア更新に際しての調査/定義に関わる
工程
(2)ソフトウエアに求められることを定義したものである
( 3 ) ト ッ プ ダ ウ ン 的 開 発 モ デ ル で 、「 前 工 程 に 間 違 い が な い 事 を 期 待 し て い
る」開発モデル
(4)設計とプロトタイピングを繰り返す開発モデル
( 5 )ソ フ ト ウ エ ア を 徐 々 に 開 発 し て い き 、使 用 可 能 な ソ フ ト ウ エ ア を 段 階 的 に
リリースして行く開発モデル
(6)段階的に詳細にしていく設計技法
(7)最初にシステムを構成する個々の部品を細部まで設計する
(8)将来完成する予定のソフトウエアの不完全なモデルを作成すること及び
その過程
(9)具体的なプログラミング言語のプログラムとして実現すること
( 10) ア ビ オ ニ ク ス ソ フ ト ウ エ ア な ど 安 全 性 が 重 要 と さ れ る ソ フ ト ウ エ ア で 採
用される手法
(語句)
A.形式
B.研究
C.実装
D.仕様
E.訂正
F.分析
G.反復型
H.様式
I.ウオーターフォール
J.スパイラル
K.トップダウン
L.ブラックボックス
M.プロトタイピング
N.ボトムアップ
O.ホワイトボックス
試験科目番号
31
(4/7)
問 4 次 の 説 明 文 は ノ イ ズ に 関 す る 記 述 で あ る 。下 記 説 明 文 の 空 欄[ ① ]~[ ⑤ ]
に対する最も適切な語句をA~Fの中から選びなさい。
電 気 ノ イ ズ の 伝 導 に は [ ① ] と [ ② ] が あ り 、[ ① ] は デ ィ フ ァ レ ン シ ャ ル モ
ードとも呼ばれる。
[ ① ] は 回 路 動 作 に も 使 わ れ 、 ノ イ ズ の 放 射 は 比 較 的 [ ③ ]。
[ ② ] は 回 路 か ら 電 流 が 漏 れ て 発 生 し 、 ノ イ ズ の 放 射 が [ ④ ]。
[ ② ] ノ イ ズ を 除 去 す る に は 強 力 な グ ラ ウ ン ド と [⑤ ] コ ン デ ン サ が 効 果 的 。
(語句)
A.多い
D.ノーマルモード
B.コモンモード
E.X
C.少ない
F.Y
問 5 次 の( 1 )~( 1 0 )は は ん だ 付 け に 関 す る 記 述 で あ る 。正 し い も の に は
○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )は ん だ 付 け と は 、は ん だ を 熱 で 溶 か し た も の に よ り 、金 属 や 電 子 部 品 を 接
合する作業のことであり、一種の溶接である。
( 2 )は ん だ 槽 に 溶 か し て お い た は ん だ の 表 層 に 、プ リ ン ト 基 板 の 下 面 を 浸 す こ
とにより行うはんだ付けをフロー方式と呼ぶ。
(3)プリント基板上にペーストはんだを塗布し、その上に部品を載せてから、
熱を加え、はんだを溶かすはんだ付けをリフロー方式と呼ぶ。
( 4 )集 積 度 が 高 く 、多 く の ピ ン を 持 つ I C で は リ ー ド レ ス タ イ プ の パ ッ ケ ー ジ
が多用されている。QFPはこの種類のICである。
( 5 )リ ー ド レ ス パ ッ ケ ー ジ を は ん だ 付 け す る 場 合 、リ フ ロ ー 方 式 を 用 い る 。こ
の際、後からの修正が困難な形状なので、工程管理・特に静電気、湿度、
リフロー温度管理を厳重に行う必要がある。
( 6 )は ん だ ご て を 用 い 、接 合 部 を 加 熱 す る 際 、リ ー ド 部 品 の 場 合 、基 板 と 部 品
にこて先をあてる。
( 7 )は ん だ ご て を 用 い 接 合 す る 際 、フ ラ ッ ク ス 入 り 糸 は ん だ を 、直 接 こ て 先 に
あてる。
( 8 )は ん だ ご て の 温 度 が 高 す ぎ る 場 合 、あ る い は 接 合 部 分 を 加 熱 し な い で は ん
だ だ け 溶 か し て し ま う と 、は ん だ が 酸 化 し た り 、銅 な ど の 不 純 物 が 溶 け 込
ん で 接 合 し に く く な り 、溶 け た は ん だ が 艶 の な い 球 形 な ど に な る こ と を イ
モハンダという。
(9)人体に有害である鉛を含まないはんだを鉛フリーはんだと言う。
( 10)一 般 に 、鉛 フ リ ー は ん だ は 従 来 の 共 晶 は ん だ に 比 べ 合 金 の 融 解 温 度 が こ れ
までより数十度上昇するため、素子の熱破壊や劣化に注意を要し、 工程
管理が重要となる。
試験科目番号
31
(5/7)
問 6 次 の( 1 )~( 5 )は コ ン ピ ュ ー タ シ ス テ ム に 対 す る B I T( Built in Test)
の記述である。内容に最も関係する語句をA~Kの中から選びなさい。
(1)RAMの読み書き試験
(2)RAMの記憶内容確認と動的誤り修正を行う
(3)プログラムの暴走を検知する
(4)通信を折り返し試験
( 5 ) IC 内 部 の バ ウ ン ダ リ ス キ ャ ン を 実 施 す る 標 準 規 格
(語句)
A.CBIT
B.ECC
C.IBIT
D.PBIT
E.JTAG
F.アンダーランチェック
G .ウ オ ッ チ ド ッ グ タ イ マ
H.オーバーランチェック
I .パ リ テ ィ チ ェ ッ ク
J.リードライトチェック
K.ループバックチェック
問7 次の説明文は飛行管理システムに関する記述である。下記説明文の空欄
[①]~[⑤]に対する最も適切な語句をA~Eの中から選びなさい。
航空機の離陸から着陸までの飛行管理を自動的に行う飛行管理理システム
([ ① ] )は 以 下 の サ ブ シ ス テ ム を 有 し て い る 。
・航 空 機 の 位 置 計 算 、能 力 管 理 、デ ー タ 入 力 と サ ポ ー ト・シ ス テ ム か ら 受 け 取 っ
た 情 報 に 基 づ い た 3 次 元 ナ ビ ゲ ー シ ョ ン 演 算 を 行 う [ ② ]。
・[ ② ] へ の 入 出 力 を 行 う [ ③ ]
・ MCP を 含 む [ ④ ]
・[ ② ] が 生 成 し た 位 置 情 報 を 表 示 す る [ ⑤ ]
(語句)
A.AFDS
E.FMS
B.CDU
C.EHSI
D.FMC
試験科目番号
31
(6/7)
問 8 以 下 の 処 理 を 行 い 、答 え を A ~ Y の 中 か ら 選 び な さ い 。な お 、同 じ 答 え を
何度用いてもよい。
( 1 ) 1 3 ( 1 0 進 数 ) の 8 bit 2 進 数 表 現
( 2 ) 8 1 (8 bit 1 6 進 数 )と 9 3 (8bit 1 6 進 数 )の 論 理 和
( 3 ) 8 1 (8 bit 1 6 進 数 )と 9 3 (8bit 1 6 進 数 )の 論 理 積
( 4 ) 8 1 (8 bit 1 6 進 数 )と 9 3 (8bit 1 6 進 数 )の 排 他 的 論 理 和
( 5 ) 5 8 (1 0 進 数 )に 付 加 さ れ る 偶 数 パ リ テ ィ ビ ッ ト
( 6 ) 3 3 (1 0 進 数 )に 付 加 さ れ る 奇 数 パ リ テ ィ ビ ッ ト
( 7 ) ― 1 5 ( 1 0 進 数 ) の 2 の 補 数 表 現 ( 8 bit 1 6 進 数 )
( 8 ) 6 2 (1 0 進 数 )を 右 に 1 ビ ッ ト シ フ ト し た 結 果
( 9 ) 6 2 (1 0 進 数 )を 左 に 1 ビ ッ ト シ フ ト し た 結 果
( 10)9 3( 1 0 進 数 )と 1 6 6( 1 0 進 数 )を 8 bit+ 8 bit= 8 bit 加 算 器 で 加
算した結果
(答え)
A.00011011(2進数)
C.00001101(2進数)
B.00001011(2進数)
D . 1 1 (1 6 進 数 )
E . 1 2 (1 6 進 数 )
F . 1 3 (1 6 進 数 )
G . 6 3 (1 6 進 数 )
H . 6 4 (1 6 進 数 )
I . 8 1 (1 6 進 数 )
J . 9 3 (1 6 進 数 )
K . 9 4 (1 6 進 数 )
L.0
N.2
P.1E(16進数)
Q.F0(16進数)
R.F1(16進数)
S.31(10進数)
T.32(10進数)
U.61(10進数)
V.63(10進数)
W.124(10進数)
X.127(10進数)
Y.103(16進数)
M.1
O.3
試験科目番号
31
(7/7)
問 9 次 の( 1 )~( 1 0 )に つ い て 、最 も 関 連 し て い る 語 句 を A ~ P の 中 か ら
選びなさい。
( 1 ) ARINC 429
( 4 ) ISO 9001
( 7 ) MIL-STD-704
( 10) RoHs
( 2 ) ARINC 600
( 5 ) MIL-HDBK-217
( 8 ) MIL-STD-810
( 3 ) DO-254
( 6 ) MIL-HDBK-5400
( 9 ) MIL-STD-1553
(語句)
A . Ada
B . Design Assurance Guidance for Airborne Electronic Hardware
C . Digital Information Transfer System
D . Electric Power
E . Environmental Management Systems
F . Equipment Interfaces
G . General Guidelines for Electronic Equipment
H . Lead Free
I . MTBF
J . Multiplex Data Bus
K . Quality Management Systems
L . Software Considerations in Airborne Systems and Equipment
Certification
M . Soldering
N . Test methods for Determining the Environmental Effects on Equipment
O . Test Method Standard for Microcircuits
P . VHDL
ジャイロの部
試験科目番号
問
題
数
32
試験科目
5問
試験時間
レ ー ザ ー ジ ャ イ ロ 装 置 の 強 度 、構 造 及
び性能に関する理論
45分
(1 / 3 )
問1 次の(①)~(⑤)に当てはまる最も適当な語句を選択肢A~Lの中か
ら選び、記号で答えなさい。
(1) レーザーでは、基底準位にある原子や分子より励起準位にある原子や分
子の数を過剰にしておく必要があり、そのためにエネルギーを注入する
(①)が必要である。
(2) 放電による電子衝突励起において必要なエネルギーが供給可能となるか
どうかは、気体の(②)に依存する。
( 3 ) レ ー ザ ー の 発 振 周 波 数 は 、 共 振 器 の 長 さ に ( ③ )。
(4) 励起された状態において、外部から光が入射したとき放出される光の強
度が入射する光の強度に比例する現象を(④)という。
(5) 光子のエネルギーは光の(⑤)が短い程大きい。
A:誘導放出
D:同じ
G:組成
J:光パワー
B:周波数
E:ポンピング
H:構成
K:固有振動数
C:依存する
F:自然放出
I:波長
L:依存しない
問2 次の(1)~(5)の中で正しいものには○印を、誤っているものには
×印 を 付 け な さ い 。
(1) 干渉縞の鮮明度は、干渉する二つの光の光路差がゼロの時、最も良好と
なる。
(2) 干渉縞を利用した移動距離計測において、検出器が一つでも移動の符号
まで求められる方法として、光ヘテロダイン法を使った2周波レーザー
の干渉測長器がよく利用される。
(3) 干渉計を構成する光ファイバーは、多モード光ファイバーである。
(4) 共振型の光ファイバージャイロは、長いセンシングコイルを必要としな
いが、スペクトル幅の非常に広い光源が必要である。
(5) 光ファイバージャイロは、光の干渉位相差を直接検出するのではなく、
干渉させた光パワーとして検出している。
試験科目番号
32
(2/3)
問 3 次 の( 1 )~( 5 )の 中 で 正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い る も の に は ×
印を付けなさい。
(1) 慣性航法装置は一般に時間とともに位置推定誤差は増大するが、その誤
差 を 取 り 除 く 目 的 で GPS を 利 用 す る こ と が あ る 。
(2) デジタルセロダイン方式光ファイバージャイロの出力は、交流電気信号
の位相である。
(3) 光ファイバージャイロのダイナミックレンジを広げるため、オープンル
ープ方式の開発が進められている。
(4) ステーブルプラットホーム方式の慣性航法装置では、ジャイロの検出軸
は機体の姿勢の影響を受けない。
(5) 搭載計算機の高速化に伴い、より利用が進むストラップダウン方式の慣
性航法装置では、姿勢角はクォータニオンを用いて計算されている。
問4 次の(①)~(⑤)に当てはまる最も適当な語句を選択肢A~Lの中か
ら選び、記号で答えなさい。
(1)レーザーの発振周波数は、光の速度を c、鏡の間隔を d 、反射面の間に置
かれるスペーサの屈折率を n として(①)の整数倍となっている。
( 2 )光 フ ァ イ バ ー ジ ャ イ ロ に お い て 、干 渉 強 度 を 決 め る 位 相 差 は 、ル ー プ の 断
面 積 を S、光 フ ァ イ バ ー の 巻 数 を N 重 、光 の 波 長 を λ 、光 速 を c 、回 転 角
速 度 を Ω と す る と 、( ② ) で 与 え ら れ る 。
( 3 )ク ロ ー ズ ド ル ー プ 方 式 の 光 フ ァ イ バ ー ジ ャ イ ロ の 感 度 は 、原 理 的 に は 使 用
す る 光 フ ァ イ バ ー の 屈 折 率 に ( ③ )。
( 4 ) リ ン グ レ ー ザ ー ジ ャ イ ロ の 光 路 が 囲 む 面 積 を S、 光 速 を c、 回 転 角 速 度 を
Ωとすると、干渉計内を互いに逆に回る光の間には(④)の光路差が生
ずる。
( 5 )リ ン グ レ ー ザ ー ジ ャ イ ロ で は 、互 い に 逆 に 回 る 光 の 光 路 差 を 発 振 周 波 数 の
ず れ に よ る ビ ー ト 周 波 数( ⑤ )と し て 検 出 す る 。な お 、S は 光 路 が 囲 む 干
渉 計 の 面 積 、Ω は 回 転 角 速 度 、λ は 静 止 時 の 発 振 波 長 、L は 共 振 器 の 全 光
路長である。
4 SΩ
A:
c
c
B:
4 SΩ
E:
8πNSΩ
cλ
F:
I:
4 SΩ
λL
J:
8πNS 2 Ω
cλ2
4 SΩλ
L
4S 2 Ω
C:
c2
G:
c
2nd
K: 依 存 す る
8πN 2 SΩ
D:
cλ
H:
2nd
c
L: 依 存 し な い
試験科目番号
問5
32
(3/3)
次の(①)~(⑤)に当てはまる最も適当な語句を選択肢A~Lの中か
ら選び、記号で答えなさい。
(1) リングレーザージャイロにおけるロックイン現象は、右回りと左回りの
光の(①)差が小さいため、両(①)が一つの(①)に引き込まれるこ
とにより発生する。
( 2 ) リ ン グ レ ー ザ ー ジ ャ イ ロ 及 び 光 フ ァ イ バ ー ジ ャ イ ロ は と も に 、( ② )で 生
じるサニャック効果を角速度検出の原理としている。
(3) 一般に、光ファイバージャイロの性能向上には(③)の長尺・大径化が
最も有効であるが、温度感度に対する対策が重要である。
(4) リングレーザー中に(④)を生じる要素があると、リングレーザージャ
イロの性能は劣化する。
(5) リ ン グ レ ー ザ ー 中 を 右 回 り 及 び 左 回 り に 発 振 す る 2 つ の レ ー ザ ー 光 の
(⑤)差は、回転角速度に比例する。
A:センシングコイル
D:ファブリー・ペロー型
G:マイケルソン干渉計
J:リング干渉計
B:後方散乱
E:発振周波数
H:構成
K:角速度
C:全反射
F:角加速度
I:波長
L:依存しない
試験科目番号
問
題
数
33
試験科目
5問
試験時間
レーザージャイロ装置の材料に関す
る事項
45分
(1 / 2 )
問 1 次 の( 1 )~( 5 )の 材 料 に つ い て 、最 も 関 係 の 深 い 用 途 及 び 特 性 を 、選
択肢A~Eの中から選び、記号で答えなさい。
(1)ベリリウム青銅
(2)コンスタンタン
(3)エルビウム
(4)インバー
(5)鉛ガラス
A
D
低熱膨張率
ひずみゲージ
B
E
光ファイバー増幅器
ファラデー効果
C
ダイヤフラム
問 2 次 の( ① )~( ⑤ )に 当 て は ま る 最 も 適 切 な 語 句 を 選 択 肢 A ~ Gの 中 か ら
選び、記号で答えなさい。
( 1 )リ ン グ レ ー ザ ー ジ ャ イ ロ の 光 路 を 形 成 す る 光 学 ブ ロ ッ ク に は 、( ① )が ほ
とんどゼロの材料が使用されている。
( 2 )偏 波 保 持 光 フ ァ イ バ ー と は 、温 度 変 化 及 び( ② )を 受 け て も 偏 光 状 態 を 維
持する特定の光ファイバーのことである。
( 3 )ヘ リ ウ ム ネ オ ン レ ー ザ ー で は 、放 電 に よ っ て ヘ リ ウ ム 原 子 が 励 起 し 、そ の
(③)がネオン原子に移って光を出す。
( 4 )光 フ ァ イ バ ー ジ ャ イ ロ 用 の 光 フ ァ イ バ ー は( ④ )を 低 減 し た 特 殊 な も の で
ある。
( 5 )リ ン グ レ ー ザ ー ジ ャ イ ロ 中 の( ⑤ )は 、表 面 で の 散 乱 を 極 限 的 に 少 な く し
た特殊な光学部品が利用されている。
A
温度変化
B
ミラー
C
E
後方散乱
F
熱膨張係数
G
エネルギー
運動
D
機械的外乱
試験科目番号
33
(2/2)
問 3 次 の( 1 )~( 5 )の 中 で 、正 し い も の に ○ 印 、誤 っ て い る も の に ×印 を
付けなさい。
(1)光ファイバーレーザーは、別のレーザー光により励起するのが一般的で
ある。
(2)スーパールミネッセントダイオードは、スペクトル幅の広い光を出力す
る。
( 3 ) 半 導 体 レ ー ザ ー は PN 接 合 の 逆 方 向 に 電 流 を 流 す こ と に よ り 発 光 す る 。
(4)アルゴンレーザーの励起にはアーク放電が用いられる。
(5)レーザー媒質は、固体、気体、半導体に限られる。
問 4 次 の( 1 )~( 5 )の 中 で 、正 し い も の に ○ 印 、誤 っ て い る も の に ×印 を
付けなさい。
( 1 ) ガ リ ウ ム 砒 素 半 導 体 レ ー ザ ー の 発 振 波 長 は 10.6μ m で あ る 。
( 2 ) エ ル ビ ウ ム ド ー プ 光 フ ァ イ バ ー レ ー ザ ー の 波 長 は 、 1.53~ 1.63 μ m が 一
般的である。
( 3 ) ヘ リ ウ ム ネ オ ン レ ー ザ ー は 633nm の 赤 色 の 光 を 出 す が 、 他 に も 発 振 波 長
がある。
( 4 ) YAG レ ー ザ ー の 発 振 波 長 と し て は 、 10.6μ m の ほ か に 、 13.2μ m も あ る 。
(5)クリプトンレーザーは、黄色~赤色の比較的波長が長い可視光を発する。
問 5 次 の( ① )~( ⑤ )に 当 て は ま る 最 も 適 切 な 語 句 を 選 択 肢 A ~ J の 中 か ら
選び、記号で答えなさい。
( 1 ) ジ ュ ラ ル ミ ン は [① ]と ア ル ミ ニ ウ ム と の 合 金 で あ る 。
( 2 ) し ん ち ゅ う は 銅 と [② ]の 合 金 で あ る 。
( 3 ) パ ー マ ロ イ は [③ ]と [④ ]の 合 金 で あ り 、 特 に 、 高 い 透 磁 率 を 持 つ も の は
[③ ]の 比 率 が 大 き い 。
( 4 ) イ ン バ ー は [④ ]と [③ ]の 合 金 で あ る 。
( 5 ) 共 晶 ハ ン ダ は [⑤ ]と 錫 の 合 金 で あ る 。
A
F
アルミニウム B
ニッケル
G
クロム
鉄
C
H
銀
錫
D 鉛
I 亜鉛
E
J
金
銅
試験科目番号
問
題
数
34
試験科目
10 問
試験時間
レーザージャイロ装置の製造及び
修理の方法に関する事項
60分
(1/4)
問1 リングレーザージャイロと干渉型光ファイバジャイロの角速度計測及び
評 価 に 関 し て 記 述 し た 次 の 文 中 の( 1 )~( 8 )に 最 も 適 す る 語 句 を 選 択 肢 A~
K か ら そ れ ぞ れ 1 つ ず つ 選 び 、 記 号 で 答 え な さ い 。( 同 じ 選 択 肢 を 何 回 選 ん で も
良い)
リ ン グ レ ー ザ ー ジ ャ イ ロ に 角 速 度 を 入 力 す る と 、相 反 方 向 に 発 振 さ せ た レ ー
ザ ー 光 の( 1 )に 入 力 角 速 度 に 比 例 し た 差 が 生 じ る 。相 反 方 向 に 発 振 さ せ た レ
ー ザ ー 光 を 干 渉 さ せ る と 、( 1 ) 差 に 応 じ て 干 渉 光 の ( 2 ) が 周 期 的 に 変 化 す
るので、この(3)を計測することにより入力角速度を求めることができる。
こ れ に 対 し て 干 渉 型 光 フ ァ イ バ ジ ャ イ ロ は 、相 反 方 向 に 伝 播 し た 光 の( 4 )差
が 、入 力 角 速 度 に 比 例 し て 変 化 す る こ と を 利 用 し て 角 速 度 を 計 測 す る 。相 反 方
向 に 伝 播 し た 光 を 干 渉 さ せ る と 、( 4 ) 差 の 変 化 に 応 じ て 干 渉 光 の ( 5 ) が 変
化 す る の で 、干 渉 光 の( 6 )を 計 測 す る こ と に よ り 入 力 角 速 度 を 求 め る こ と が
できる。
計 測 結 果( 性 能 )の 評 価 指 標 と し て 、角 度 ラ ン ダ ム ウ ォ ー ク が あ る が 、こ れ は
計 測 さ れ た 角 速 度 の( 7 )の 量 を 示 し 、ア ラ ン 分 散 プ ロ ッ ト で は( 8 )の 傾 き
を持つ。
[選 択 肢 ]
A : 位相
D : パルス
G : バイアス
J : 1/T 2
B
E
H
K
: 強度
: 量子化誤差
: スケールファクタ
: 1 /T 1 / 2
C
F
I
: 周波数
: ホワイトノイズ
: 1 /T
問 2 リ ン グ レ ー ザ ー ジ ャ イ ロ の 製 造 に 関 す る 次 の ( 1) ~ ( 5 ) に 対 し 、 最 も
適 切 な 設 備 を 選 択 肢 A~ K の 中 か ら そ れ ぞ れ 1 つ ず つ 選 び 、 記 号 で 答 え な さ い 。
(1) ガラス材料の細管加工
(2) 放電用ガスの封入
(3) 正弦波振動試験
(4) ハーメチックシールの漏洩度(リーク)検査
(5) スケールファクタ試験
[選 択 肢 ]
A : ガス封入装置
D : 乾燥装置
G : 恒温恒湿試験装置
J : 磁場測定装置
B
E
H
K
: 超音波加工機
: 超音波洗浄装置
: サーボテーブル
: 振動試験機
C : 磁場発生装置
F : オートコリメータ
I : リークディテクタ
試験科目番号
34
(2/4)
問3 真空装置に関する下記の文章のうち、正しいものに○印、誤っているも
の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )真 空 槽 を 真 空 ポ ン プ で 引 き な が ら 加 熱 す る 事 に よ り 、真 空 度 を 高 め る 事 が
できる。
(2)真空ポンプには必ずオイルが使用されている。
( 3 )真 空 槽 や ハ ー メ チ ッ ク シ ー ル さ れ た 機 器 の 漏 洩 度( リ ー ク )検 出 に は 、ヘ
リウムガスが使用されることが多い。
( 4 )真 空 ポ ン プ の 一 種 で あ る タ ー ボ 分 子 ポ ン プ は 、た め 込 み 式 真 空 ポ ン プ で 内
部にため込んだガスを定期的に放出する必要がある。
( 5 ) Pa は 圧 力 の 単 位 で あ り 、 1Pa が 大 気 圧 で あ る 。
問 4 次 の 文 中 の ( 1) ~ ( 5) に 、 最 も 適 す る 語 句 を 下 記 の 選 択 肢 A~ L か ら そ
れぞれ1つずつ選び、記号で答えなさい。
リ ン グ レ ー ザ ー ジ ャ イ ロ の( 1 )変 動 の 一 因 と し て( 2 )効 果 が あ る 。( 2 )
効果の影響を低減するため、レーザーの光路に対して(3)を対象配置する
と 共 に 、( 3 ) に ( 4 ) を ( 5 ) す る 必 要 が あ る 。
[選 択 肢 ]
A : 温度センサ
D : スケールファクタ
G : 等しく
J : 流す電流
B
E
H
K
: 放電管
: バイアス
: 変調
: サニャック
C
F
I
L
: フォトダイオード
: アライメント
: 印加する電圧
: ラングミュアフロー
問5 ロックイン現象が起きるのがリングレーザージャイロの欠点の一つであ
る が 、ロ ッ ク イ ン 領 域 の 中 で ジ ャ イ ロ 出 力 は ど う な る か 。正 し い も の に ○ 印 、誤
っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1) レーザー光が出力されない。
(2) 放電が停止する。
(3) 相反方向に発振させたレーザー光の周波数が同じになる。
(4) 相反方向に発振させたレーザー光の波長が同じになる。
(5) 相反方向に発振させたレーザーを干渉させ、角速度を入力しても干渉光
の強度が変化しない。
試験科目番号
34
(3/4)
問6 次の(1)~(5)について、リングレーザージャイロのスケールファ
ク タ に 関 係 す る も の に ○ 印 、 直 接 関 係 な い も の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1) レーザー光検出用フォトダイオードの感度
(2) 光路長
(3) 放電電流
(4) レーザー強度(光量)
(5) レーザー発振波長
問 7 次 の ESD( Electrostatic Discharge) に 関 し て 記 述 し た 各 文 に つ い て 、
正 し い も の に ○ 印 、 誤 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 ) ESD の 障 害 を 受 け や す い 部 品 を 扱 う 作 業 で は 、グ ラ ン ド 接 続 線 を つ け て 作
業するが、このグランド接続線の抵抗は低ければ低いほど良い。
( 2 ) ESD の 障 害 を 受 け や す い 部 品 で あ っ て も 筐 体 の 中 に 組 み 立 て ら れ た 場 合
は ESD に よ る 障 害 の 心 配 は な い 。
( 3 ) 人 体 も 1000V 程 度 の 帯 電 が 起 こ る こ と が あ る 。
(4) 湿度が低く、乾燥している場合には静電気が発生しやすいため、組立・
試験場所は湿度コントロールをすることが望ましい。
( 5 ) 部 品 レ ベ ル の 梱 包 材 は ESD 対 策 品 を 使 用 す る 必 要 が あ る が 、 基 板 に 組 み
立 て た あ と は 特 に ESD に 対 す る 注 意 を 要 し な い 。
問 8 次 の 文 中 の ( 1) ~ ( 5) に 、 最 も 適 す る 語 句 を 下 記 の 選 択 肢 A~ L か ら そ
れぞれ1つずつ選び、記号で答えなさい。
リ ン グ レ ー ザ ー ジ ャ イ ロ に 用 い ら れ る He-Ne レ ー ザ ー は 、容 器 に( 1 )で 封
入 し た He と Ne の 混 合 ガ ス を 放 電 に よ り 励 起 し て い る 。
He-Ne レ ー ザ ー で は ( 2 ) 放 電 が 利 用 さ れ る の が 一 般 的 で 、( 2 ) 放 電 に お け
る 電 流 と 電 圧 の 関 係 は 、 オ ー ム の 法 則 に ( 3 )。
放 電 開 始 前 の 気 体 は( 4 )で あ り 、放 電 を 開 始 す る に は( 5 )す る 必 要 が あ る 。
[選 択 肢 ]
A : 導体
D : 絶縁破壊
G : 大気圧
J : コロナ
B
E
H
K
: 絶縁体
: 低圧
: アーク
: 従う
C
F
I
L
: 暗所に保管
: 高圧
: グロー
: 従わない
試験科目番号
34
(4/4)
問 9 振 動 試 験 に 関 す る 、次 の 各 問 の 答 え を 、各 項 毎 の 選 択 肢 A~ D か ら 1 つ ず
つ選び、記号で答えなさい。
(1) 正弦波振動試験において、振幅を変えず振動数を 2 倍にした。この時発
生する加速度は元の何倍か。
A: 0.5 倍
B: 倍
C: 2 倍
D: 4 倍
( 2 )正 弦 波 振 動 試 験 に お い て 、振 動 数 を 変 え ず に 振 幅 を 2 倍 に し た 。こ の 時 発
生する加速度は元の何倍か。
A: 0.5 倍
B: 倍
C: 2 倍
D: 4 倍
問 10 リ ン グ レ ー ザ ー ジ ャ イ ロ 及 び 干 渉 型 光 フ ァ イ バ ジ ャ イ ロ に 関 す る 次 の 記
述 の う ち 、 正 し い も の に ○ 印 、 誤 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1) リングレーザージャイロと干渉型光ファイバジャイロに代表される光ジ
ャイロは、外部より光が入らない構造の筐体に収めないと角速度を計測
する事ができない。
(2) リングレーザージャイロと干渉型光ファイバジャイロは、いずれもコヒ
ーレンス性の高いレーザー光を使用する事で性能が向上する。
(3) 干渉型光ファイバジャイロのスケールファクタは、光路の形状を変えて
も変化しない。
(4) リングレーザージャイロの光路は何角形でも良い。
(5) リングレーザージャイロや干渉型光ファイバジャイロに代表される光ジ
ャイロは、回転方向を検出する為に光の位相を変調する必要がある。
回転翼航空機用
トランスミッションの部
試験科目番号
問
題
数
35
試験科目
5問
試験時間
回転翼航空機用トランスミッション
の強度、構造及び性能に関する理論
45分
(1/5)
問 1 次 の 文 章 は 、回 転 翼 航 空 機 用 ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン に つ い て 記 し た も の で あ
る 。文 章 中 の( 1 )~( 5 )の 空 欄 に 入 れ る の に 最 も 適 切 な も の を 選 択 肢 か ら 1
つずつ選び、それぞれ(ア)~(シ)の記号で答えなさい。
回 転 翼 航 空 機 に 使 用 さ れ る ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン に は 、( 1 ) で 強 度 が あ
り 信 頼 性 が 高 い 材 料 が 要 求 さ れ る 。そ の た め 、ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン を 構 成 す る
ハ ウ ジ ン グ に は( 2 )合 金 鋳 物 や マ グ ネ シ ウ ム 合 金 鋳 物 が 使 用 さ れ る こ と
が 多 い 。構 成 部 品 で は 鉄 系 材 料 以 外 に チ タ ン 合 金 な ど の 非 鉄 金 属 を 使 用 す る こ
ともある。このように鉄系以外に複数の材質を混在使用することから、
( 3 ) の 違 い に よ る 変 形 量 の 差 や 、( 4 ) の 違 い に よ る 熱 伸 び 量 の 差
を考慮して設計を行う必要がある。
こ う し た 軽 量 化 の 努 力 は 歯 車 部 品 に も 施 さ れ て お り 、そ の 多 く は 薄 肉 で 中 空
構 造 を 有 す る と と も に 、強 度 的 に 不 要 な 部 分 に は 多 数 の 穴 を 設 け て 軽 量 化 が 図
ら れ て い る 。 こ の た め 、( 5 ) や 加 工 時 に 変 形 や ひ ず み が 発 生 す る 場 合 が
多 く 、こ れ ら を 防 止 す る た め の 特 殊 な 治 具 や 加 工 条 件 の 設 定 な ど 、高 度 な 技 術
が要求される。
[選 択 肢 ]
(ア)高価
(イ)軽量
(ウ)銅
(エ)アルミニウム
(オ)断面係数
(カ)プランドル数
(キ)プランク定数
(ク)弾性係数
(ケ)熱膨張率
(コ)組立
(サ)熱処理
(シ)運搬
試験科目番号
35
(2/5)
問 2 次 の 文 章 は イ ン ボ リ ュ ー ト 歯 形 を 有 す る 平・は す ば 歯 車 に 関 し て 述 べ た も
の で あ る 。 正 し い も の に は ○ 印 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 記 入 し な さ い 。
( 1 ) 平 歯 車 の 圧 力 角 を 大 き く す る と 、歯 車 の 曲 げ 強 度 は 向 上 し 、面 圧 強 度 は 低
下する。
( 2 ) 平 歯 車 の 圧 力 角 を 大 き く す る と 、歯 車 を 支 持 す る 軸 受 に 作 用 す る ラ ジ ア ル
荷重が増加する。
( 3 ) は す ば 歯 車 の ね じ れ 角 を 大 き く す る と 、歯 車 を 支 持 す る 軸 受 に 作 用 す る ス
ラスト荷重のみが増加する。
( 4 ) は す ば 歯 車 の 歯 直 角 モ ジ ュ ー ル を m n 、 歯 数 を Z、 ね じ れ 角 を β 0 で あ る
場合、この歯車の基準ピッチ円直径d 0 は
d0 =
m n ・ Z/ COSβ 0
で表される。
(5)一般的に平歯車とはすば歯車を同一条件で運転した時の振動値を比較す
ると、平歯車よりはすば歯車は振動値が小さいことが多い。これは、はす
ば 歯 車 の 重 な り か み 合 い 率 が 平 歯 車 よ り 小 さ い た め 、歯 車 の か み 合 い 時 に
おける歯部の剛性変動が小さいことによる。
試験科目番号
35
(3/5)
問 3 次 の 文 章 は 、遊 星 歯 車 機 構 に つ い て 述 べ た も の で あ る 。空 欄 に 最 も 適 す る
語句をそれぞれ(ア)~(エ)の中から1つずつ選びなさい。
( 1 )遊 星 歯 車 機 構 の 同 軸 条 件 を 満 足 さ せ る た め 、太 陽 歯 車 の 歯 数 を 2 0 、内 歯
車 の 歯 数 を 1 0 0 と し た 場 合 、遊 星 歯 車 の 歯 数 は(
)と な る 必 要 が
ある。
(ア)25
(イ)30
(ウ)35
(エ)40
( 2 )遊 星 歯 車 機 構 を 減 速 機 構 と し て 使 用 す る 場 合 、内 歯 車 を 固 定 し て 遊 星 歯 車
の 公 転 運 動 を 出 力 と し て 取 り 出 す 場 合 を プ ラ ネ タ リ ー 型 と 呼 び 、遊 星 歯 車
の公転運動を固定して内歯車の自転運動を出力として取り出す場合を
(
)と呼ぶ。
(ア)公転型
(イ)サン型
(ウ)同軸型
(エ)スター型
( 3 )プ ラ ネ タ リ ー 型 遊 星 歯 車 減 速 機 構 の 場 合 、太 陽 歯 車 の 歯 数 を 2 0 、内 歯 車
の歯数を100とした時、減速比は(
)となる。
(ア)4
(イ)5
(ウ)6
(エ)7
( 4 )遊 星 歯 車 を 5 個 使 用 す る プ ラ ネ タ リ ー 型 遊 星 歯 車 減 速 機 構 に お い て 、出 力
ト ル ク が 1 0 0 0 Nm、 遊 星 歯 車 の 荷 重 分 担 率 を 1 . 2 と し た 場 合 、 各 遊
星歯車一つ一つが分担するトルクは(
) Nm と な る 。
(ア)130
(イ)200
(ウ)240
(エ)280
( 5 )プ ラ ネ タ リ ー 型 遊 星 歯 車 機 構 の 場 合 、太 陽 歯 車 か ら 遊 星 歯 車 に 作 用 す る 接
線 荷 重 が 3 0 0 N で あ る と き 、遊 星 歯 車 の 中 心 に 位 置 す る 遊 星 ピ ン に 作 用
する接線荷重は(
)N となる。
(ア)300
(イ)400
(ウ)500
(エ)600
試験科目番号
35
(4/5)
問 4 次 の( 1 )~( 5 )の 文 章 は 回 転 翼 機 用 ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン に 使 用 さ れ る
か さ 歯 車 に つ い て 述 べ た も の で あ る 。正 し い も の に は ○ 印 、誤 っ て い る も の に は
×印 を 記 入 し な さ い 。
( 1 ) か さ 歯 車 に は 、歯 車 の 外 端 部 か ら 内 端 部 に 向 か う に 従 い 、歯 た け が 低 く な
るこう配歯と、歯たけが変わらない等高歯がある。
( 2 ) ハ イ ポ イ ド ギ ヤ は か さ 歯 車 の 一 種 で 、入・出 力 軸 が 交 差 し な い 食 い 違 い 歯
車である。このため、設計自由度が増すことから回転翼機用トランスミ
ッションでは多用される。
( 3 ) か さ 歯 車 の 入 ・ 出 力 軸 が な す 軸 角 は 9 0 °に 限 定 さ れ る 。
( 4 ) 回 転 翼 機 用 ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン に 使 用 さ れ る か さ 歯 車 は 、軽 量 化 の た め 薄
肉構造である場合が多く、歯車のかみ合い荷重により大きな変形が生じ
る。このため、無負荷状態での歯当たりは歯幅中央に確保しなければな
らない。
( 5 ) 曲 が り 歯 か さ 歯 車 の か み 合 い に よ り 発 生 す る ス ラ ス ト 荷 重 は 、小 歯 車 の 場
合、歯車の内端側から外端側へ向けることが原則であり、歯車の回転方
向に応じて歯のねじれ角の向きを選択する必要がある。
試験科目番号
35
(5/5)
問 5 次 の 文 章 は 、回 転 翼 機 用 ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン に 使 用 さ れ る 、こ ろ が り 軸 受
に つ い て 述 べ た も の で あ る 。空 欄 に 最 も 適 す る 語 句 を そ れ ぞ れ( ア )~( エ )の
中から1つずつ選びなさい。
(1)ころがり軸受の寿命計算で使用されるL 10 寿命とは、信頼度(
の基本定格寿命と定義されている。
(ア)10
(イ)50
(ウ)90
)%
(エ)100
(2)ころがり軸受の負荷能力を表わす基本動定格荷重とは、定格疲れ寿命が
(
)万 回 転 に な る よ う な 、方 向 と 大 き さ が 変 動 し な い 荷 重 を い う 。
(ア)1
(イ)10
(ウ)50
(エ)100
(3)回転翼機用トランスミッションでしばしば使用されるアンギュラ玉軸受
は、一般的に軸受の大きさを示す4桁の数字の後ろに、AからCのロー
マ字が添えられる。このローマ字は軸受の(
)を示している。
(ア)接触角
(イ)予圧量
(ウ)組合せ
(エ)許容回転数
(4)高速回転するころがり軸受の潤滑にはジェット給油法が用いられること
が多い。噴出する潤滑油は軸受付近の空気が軸受とともに回転すること
による空気の壁を越える必要があるため、潤滑油の噴出速度は内輪外径
面の周速の(
)%以上の速度が必要である。
(ア)20
(イ)30
(ウ)40
(エ)50
(5)軸受の基本定格寿命を計算する際に使用する基本式は、
で表わされ、Cは軸受の基本動定格荷重、Pは軸受荷重を示し、円筒ころ
軸受の場合nは(
)を用いる。
(ア)4/3
(イ)8/3
(ウ)
10/3
(エ)13/3
試験科目番号
問
題
数
36
試験科目
5問
試験時間
回転翼航空機用トランスミッション
の材料に関する事項
45分
(1 / 3 )
問1 トランスミッション各部に使用される一般的な材料について述べた以下
の 文 章 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1)歯車軸などは、高いじん性を必要とするため、低合金鋼が用いられる。
( 2 )ハ ウ ジ ン グ は 軽 量 で 耐 食 性 の 良 い ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 鋳 物 が 用 い ら れ る 。さ
らに軽量となるマグネシウム合金鋳物が用いられる場合もあるが、耐食
性に劣るため表面処理が重要となる。
( 3 )メ イ ン・ロ ー タ ー・ギ ア ボ ッ ク ス の 主 な 入 出 力 部 に 接 続 さ れ る ド ラ イ ブ シ
ャフトには、高い引張強度をもつマルエージング鋼のほか、軽量なチタ
ン合金やアルミニウム合金なども使用される。
(4)ボルトやナットは耐熱性や耐食性に優れたステンレス鋼が用いられる。
( 5 )O リ ン グ や リ ッ プ・シ ー ル な ど に は 耐 油 性 や 耐 熱 性 に 優 れ た フ ッ 素 ゴ ム が
用いられる。
問 2 次 の 文 章 を 読 ん で 、( 1 ) ~ ( 5 ) の 空 欄 に 入 れ る の に 最 も 適 切 な も の を
選 択 肢 か ら 1 つ ず つ 選 び 、そ れ ぞ れ( ア )~( コ )の 記 号 で 答 え な さ い 。た だ し 、
同じ番号の空欄には同じ記号が入るものとする。
金 属 材 料 の 強 度 は 試 験 片 が 破 断 す る 時 の 応 力 で 示 さ れ 、( 1 ) と 呼 ば れ
る 。 材 料 は ( 1 ) に 達 し な け れ ば 破 壊 し な い が 、( 2 ) を 超 え る と
( 3 )を生じてしまうので、部品として機能しなくなってしまう。
こ の よ う な 材 料 の 静 的 な 強 度 特 性 に つ い て は 、供 給 者 が 試 験 に よ り 確 認・保 証
す る こ と が 要 求 さ れ て い る 。重 要 な 材 料 に お い て は 、さ ら に( 4 )や 鍛 造
品の( 5 )なども要求されることがある。
[選 択 肢 ]
(ア)圧縮比
(イ)永久変形
(ウ)金属組織の健全性
(エ)降伏応力
(オ)最大強度
(カ)座屈
(ク)引張強度
(ケ)ビレットの原産地
(キ)鍛錬比
(コ)疲労限
試験科目番号
36
(2/3)
問3 トランスミッション各部に使用される一般的な金属材料の疲労強度につ
い て 述 べ た 以 下 の 文 章 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い る も の に は ×
印を付けなさい。
( 1 )材 料 は 引 張 強 度 の 半 分 以 下 の 応 力 で あ っ て も 繰 り 返 し 作 用 す る と 破 壊 す る
ことがある。
( 2 )材 料 に よ っ て 疲 労 強 度 が 決 ま り 、使 用 中 の 最 大 応 力 が そ の 値 を 超 え な け れ
ば破壊することはない。
( 3 )表 面 に 段 差 が あ る 場 所 や 、傷 や 打 痕 な ど の あ る 場 所 か ら 破 壊 し や す い 。こ
れはそのような部分に腐食が生じやすいことが主な原因である。
( 4 )疲 労 応 力 が あ る 振 幅 で 繰 り 返 し 規 則 正 し く 作 用 す る 場 合 、破 壊 す る ま で の
繰り返し数は、最大応力だけでなく最小応力によっても影響を受ける。
( 5 )疲 労 応 力 が 作 用 す る 部 品 は 疲 労 破 壊 が 生 じ る 前 に 交 換 す る 必 要 が あ り 、廃
棄 ま で の 使 用 時 間( 廃 棄 時 間 )が 定 め ら れ る こ と が あ る 。オ ー バ ー ホ ー ル
検 査 で は 非 破 壊 検 査 に よ っ て 疲 労 損 傷 の 有 無 を 確 認 し 、そ の よ う な 痕 跡 が
認められなければ部品の使用時間はリセットして0に戻される。
問4 トランスミッション各部に使用される一般的な金属材料の性質について
述 べ た 以 下 の 文 章 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ て い る も の に は ×印 を
付けなさい。
( 1 )歯 車 部 品 な ど は 、使 用 温 度 環 境 が 150℃ を 超 え る と 強 度 低 下 の 危 険 性 が 生
じる。
( 2 )O リ ン グ は 潤 滑 油 を 含 ん で 膨 張 し た り 伸 び た り す る 性 質 が あ る が 、組 み 込
み部を分解しない限り交換する必要はない。
( 3 )ス テ ン レ ス 鋼 は 腐 食 し な い 材 料 で あ る た め 、機 械 加 工 後 に 特 別 な 処 理 等 を
行わない。
( 4 )腐 食 し や す い 環 境 下 で 継 続 的 に 引 張 応 力 を 受 け る と 材 料 の 引 張 応 力 よ り 低
い応力であっても割れを生じることがあり、これを応力腐食割れと呼ぶ。
応力腐食割れは、アルミニウム合金でも発生する。
( 5 )歯 車 等 の 部 品 は 腐 食 に 注 意 が 必 要 で あ る が 、ブ ラ ッ ク オ キ サ イ ド( 黒 染 め )
処理を施されたものであれば素手で触れても問題ない。
試験科目番号
36
(3/3)
問 5 ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン 部 品 に 用 い ら れ る 以 下 の 各 種 表 面 処 理 に つ い て 、対 象
と な る 部 品 と し て 最 も 適 す る も の を 選 択 肢( ア )~( オ )の 中 か ら 1 つ ず つ 選 び 、
その符号で答えなさい。
(1)陽極酸化皮膜処理(アノダイズ)
(2)クロムメッキ
(3)カドミウムメッキ
(4)銀メッキ
(5)銅メッキ
[選 択 肢 ]
(ア)アルミニウム合金の防食
(イ)鋼製部品の耐摩耗性向上
(ウ)鋼製部品の防食
(エ)歯車やスプラインの接触面などの初期なじみ性や潤滑性
(オ)歯車の浸炭時のマスキング、焼き入れ時の脱炭防止
試験科目番号
問
題
数
37
試験科目
10問
試験時間
回転翼航空機用トランスミッション
の製造及び修理の方法に関する事項
60分
(1 / 1 0 )
問1 歯車の加工について述べた以下の文章について、正しいものには○印を、
誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )歯 車 の 加 工 は 歯 切 り 、歯 研 削 の 二 段 階 で 行 わ れ 、全 て 完 了 し た 後 に 浸 炭 焼
き入れ等の表面硬化処理を施されて完成する。
(2)歯先の面取りは歯研削後のみでなく歯切り後にも行うことがある。
( 3 )歯 研 削 後 に は 、ナ イ タ ル・エ ッ チ 検 査 を 行 う 。こ れ は 研 削 中 の 加 工 圧 力 が
高くなりすぎて加工硬化を生じていないかを確かめるためである。
( 4 )平 歯 車 や は す ば 歯 車 の よ う な 平 行 軸 歯 車 で は 、専 用 の 検 査 機 に よ っ て 歯 形
の検査を行う。検査は歯丈方向と歯すじ方向の二方向でマスター・ギアと
かみ合わせて行われる。
( 5 )曲 が り ば か さ 歯 車 で は 、歯 厚 を 直 接 測 定 で き な い の で 、専 用 の 検 査 機 上 で
マスター・ギアとのバックラッシュを測定する。
試験科目番号
37
(2/10)
問 2 メ イ ン・ギ ア ボ ッ ク ス の 潤 滑 系 統 を 模 式 的 に 表 し た 以 下 の 図 に つ い て 、①
~ ⑩ の 番 号 で 表 さ れ た 構 成 機 器 に 該 当 す る も の を( ア )~( コ )の 中 か ら 1 つ ず
つ選び、その記号で答えなさい。
なお、図においては機器を結ぶ線が流路を表し、枝分かれしている部分では、
太い線の方が通常時の流路であるものとする。
[選 択 肢 ]
(ア)クーラー
(イ)サーモスタット/バイパス・バルブ
(ウ)ジェット・ノズル
(エ)ストレーナー
( オ ) チ ッ プ ・デ ィ テ ク タ
(カ)バイパス・バルブ
(キ)フィルター
(ク)ポンプ
(ケ)ラスト・チャンス・フィルター
(コ)リリーフ・バルブ
試験科目番号
37
(3/10)
問 3 ス プ ラ グ ・ ク ラ ッ チ に つ い て 述 べ た 次 の 文 章 を 読 ん で 、( 1 ) ~ ( 5 ) の
空 欄 に 入 れ る の に 最 も 適 切 な も の を 選 択 肢 か ら 1 つ ず つ 選 び 、そ れ ぞ れ( ア )~
( オ )の 記 号 で 答 え な さ い 。た だ し 、同 じ 番 号 の 空 欄 に は 同 じ 記 号 が 入 る も の と
する。
ス プ ラ グ 型 ク ラ ッ チ は 、( 1 ) と ( 2 ) か ら な る 二 重 円 筒 の 間 に 挿
入 さ れ 、一 般 的 に は( 1 )に 固 定 さ れ て 共 回 り し 、( 1 )か ら( 2 )
への駆動力のみが伝えられる。
( 3 )と 呼 ば れ る「 ま ゆ 」形 の こ ま の 特 殊 な 形 状 の 作 用 に よ っ て 、( 2 )
に 回 転 遅 れ が 出 そ う に な る と 、( 2 ) と の 間 の 摩 擦 力 に よ っ て ( 3 )
が 起 き あ が り 、( 1 ) と ( 2 ) の 双 方 に 高 い 押 し つ け 力 で 勘 合 す る 。
ま た 、逆 に( 1 )か ら の 駆 動 力 が な く な っ て 回 転 遅 れ が 生 じ る と 、( 2 )
と の 間 の 逆 向 き の 摩 擦 力 に よ っ て ( 3 ) が 倒 れ 、( 2 ) は 回 転 を 続 け
る こ と が で き る ( フ リ ー ホ イ ー リ ン グ )。
ボルグ・ワーナー式と呼ばれるクラッチは内外二つの( 4 )と( 5 )
を 持 つ の が 特 徴 で 、勘 合 す る 際 に は( 5 )と( 2 )と の 間 の 摩 擦 力 が
( 4 )に 伝 わ っ て( 3 )が 素 早 く 確 実 に 起 き あ が っ て 勘 合 す る の を 助
け る 。ま た 、フ リ ー ホ イ ー リ ン グ 時 に は( 5 )と( 2 )と の 間 の 摩 擦
力 が( 4 )に 逆 向 き に 伝 わ っ て( 3 )が 素 早 く 確 実 に 倒 れ て( 2 )
がフリーになるのを助ける。
[選 択 肢 ]
(ア)アウターレース
(イ)インナーレース
(エ)ドラッグ・ストリップ
(オ)リテーナー
(ウ)スプラグ
試験科目番号
37
(4/10)
問 4 メ イ ン・ギ ア ボ ッ ク ス に 取 り 付 け ら れ て い る セ ン サ ー に つ い て 述 べ た 以 下
の文章について、空欄に最も適する語句をそれぞれ(ア)~(ウ)の中から 1
つずつ選び、その記号で答えなさい。
(1)スピード・ピックアップ
操縦席に表示する(
)の回転速度を計測する。電気コイルを内蔵
したセンサーが歯車の先端に近接して設置され、回転によって歯車の歯
が通過するたびに電圧変化を発生する。
[選 択 肢 ]
(ア)エンジン
(イ)メイン・ローター(ウ)テール・ローター
( 2 ) チ ッ プ ・デ ィ テ ク タ
操縦席にメイン・ギアボックスのギアやベアリングの故障の可能性を示
す金属片(チップ)の発生を警告する。
導電性のある磁性体金属片を磁石で捕捉する。有害なチップか否かを、
捕捉部分に備えた(
)を基準に判定する。
[選 択 肢 ]
(ア)磁力の強さ
(イ)ストレーナーの網目
(ウ)電極の間隔
(3)油圧センサー
操縦席にメイン・ギアボックスの潤滑系統の油圧異常を警告する。
潤滑油回路の給油系統のなるべく(
)に設置され、油圧に応じた
電圧信号を発生する。
[選 択 肢 ]
(ア)上流
(イ)中央
(ウ)下流
(4)油温センサー
操縦席にメイン・ギアボックスの異常な温度上昇を警告する。
メイン・ギアボックスの(
)部分のオイルの温度を測温抵抗体な
どで計測する。
[選 択 肢 ]
(ア)給油ノズル
(イ)ベアリング取付
(ウ)サンプ
(5)加速度計
比 較 的 大 型 の 機 体 に 装 備 さ れ る HUMS と 呼 ば れ る よ う な 故 障 診 断 シ ス テ ム
に接続され、メイン・ギアボックスの振動データを監視・記録するため
に主要な(
)の近傍などに設置される。
[選 択 肢 ]
(ア)歯車
(イ)軸受
(ウ)マウント金具
試験科目番号
37
(5/10)
問 5 シ ー ル に つ い て 述 べ た 以 下 の 文 章 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、誤 っ
て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )O リ ン グ は 合 わ せ 面 や は め 合 い 面 に 挟 む よ う に し て 用 い ら れ 、太 さ( 直 径 )
の 5%程 度 の つ ぶ し 代 で 高 い 油 圧 に も 耐 え う る 密 封 性 を 発 揮 す る 。
( 2 )下 の 図 は 、回 転 軸 の 摺 動 部 を 密 封 す る の に 用 い ら れ る リ ッ プ・シ ー ル の 断
面 を 表 し た も の で あ る 。こ の よ う な リ ッ プ ・ シ ー ル は 、図 の 左 側 が ギ ア ボ
ックスの内部になるように取り付けられる。
( 3 )リ ッ プ・シ ー ル の 摺 動 部 と な る 軸 の 表 面 は 、研 削 焼 け を 防 止 す る た め に 仕
上げ時にトラバース(送り)をかけない。これをプランジ研削と呼ぶ。
( 4 )O リ ン グ や リ ッ プ・シ ー ル な ど の エ ラ ス ト マ 材 料 の 耐 熱 温 度 は 100℃ 前 後
である。
( 5 )高 速 回 転 の 摺 動 部 に 用 い ら れ る カ ー ボ ン・シ ー ル は 、軸 側 に 取 り 付 け ら れ
て 回 転 す る メ イ テ ィ ン グ・リ ン グ と の 接 触 面 で 摺 動 し な が ら 密 封 す る 。接
触 面 に 許 さ れ る 平 面 度 は 0.005mm 前 後 で あ る 。
試験科目番号
37
(6/10)
問 6 メ イ ン・ギ ア ボ ッ ク ス の 組 立 に つ い て 述 べ た 以 下 の 文 章 に つ い て 、正 し い
も の に は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )ベ ア リ ン グ を ハ ウ ジ ン グ に 取 り 付 け る 場 合 に は 、必 要 な 組 立 隙 間 が 得 ら れ
る よ う に 、ハ ウ ジ ン グ を 加 熱 し て 焼 ば め し て も よ い し 、ベ ア リ ン グ を 冷 や
して冷やしばめしてもよい。
( 2 )ア ン ギ ュ ラ ー 玉 軸 受 や 円 す い こ ろ 軸 受 に 与 圧 を か け る 場 合 は 、軸 を 回 転 さ
せる時の回転トルクを目安に調整する。
( 3 )歯 車 の バ ッ ク ラ ッ シ ュ が 大 き い と 騒 音 が 増 加 す る た め 、組 立 時 に は 最 小 限
度を狙って調整される。
( 4 )曲 が り ば か さ 歯 車 は 、取 り 付 け 時 に シ ム に よ っ て 軸 方 向 の 位 置 調 整 を 行 う
が 、正 し い 調 整 が で き た か 否 か は 、無 負 荷 の ま ま か み 合 わ せ た 時 の 歯 当 た
り跡によって確認される。
( 5 )図 の よ う な 形 状 の メ イ ン・ギ ア ボ ッ ク ス の 油 面 計( サ イ ト・グ ラ ス )の 取
り 付 け 時 に は 、厚 み の あ る ガ ス ケ ッ ト が 用 い ら れ る 場 合 が あ り 、各 ボ ル ト
を 指 定 ト ル ク 値 に セ ッ ト し た レ ン チ で 対 角 順 に 締 め な い と 、ガ ラ ス 部 分 の
割れなどを引き起こす。
【注釈】問6(2)本文の「与圧」は誤りであり、正しくは「予圧」です。
試験科目番号
37
(7/10)
問 7 メ イ ン・ギ ア ボ ッ ク ス の 運 転 試 験 に つ い て 述 べ た 以 下 の 文 章 に つ い て 、空
欄 に 最 も 適 す る 語 句 を そ れ ぞ れ( ア )~( ウ )の 中 か ら 1 つ ず つ 選 び 、そ の 記 号
で答えなさい。
(1)組立完成後に行う運転試験の目的のひとつは、慣らし運転であるため、
(
)を段階的にあげていく。
[選 択 肢 ]
(ア)回転速度
(イ)トルク
(ウ)回転速度とトルク
( 2 )試 験 で は 、曲 が り ば か さ 歯 車 の 負 荷 歯 当 た り の 確 認 も 重 要 な 目 的 の 一 つ で
あ る 。そ の た め 、運 転 試 験 の(
)に曲がりばかさ歯車の歯当たり検
査を行う。
[選 択 肢 ]
(ア)最初
(イ)途中
(ウ)終了後
(3)試験装置の駆動源となるモーターには、ヘリコプターのエンジン馬力
(
)のものを用いるのが普通である。
[選 択 肢 ]
(ア)より大きい
(イ)と同等
(4)塗装仕上げは運転試験の(
[選 択 肢 ]
(ア)実施前
(イ)途中
【注釈】
( イ ) 30 分
)に行う。
(ウ)実施後
(5)試験における運転時間は(
[選 択 肢 ]
( ア ) 10 分
(ウ)より小さい
)程度である。
(ウ)3 時間
問 7( 3 )「 ~(
)の も の を ~ 」は 誤 り で あ り 、正 し く は「 ~
(
)ものを~」です。
問 7( 3 )[ 選 択 肢 ]の「( イ )と 同 等 」は 誤 り で あ り 、正 し く は「( イ )
と同等の」です。
試験科目番号
37
(8/10)
問8 オーバーホールにおける分解前の検査について述べた以下の文章につい
て、それぞれの文章に続く説明として最も適するものをそれぞれ(ア)~(ウ)
の中から 1 つずつ選び、その記号で答えなさい。
(1)分解前検査では、外表面が汚れたままで外観確認を行う。これは、
[選 択 肢 ]
( ア )洗 浄 に よ っ て 塗 装 の 剥 離 な ど の 新 た な 不 具 合 が 生 じ な い よ う に す る た め
である。
( イ )汚 れ 具 合 に よ っ て 報 告 さ れ て い な い 不 具 合 の 可 能 性 を 推 定 す る た め で
ある。
(ウ)洗浄によってセンサー等に不具合が生じるのを防ぐためである。
(2)重要部分のボルトが使用中に緩んでいないかは、
[選 択 肢 ]
(ア)取り外し時にトルクメータを用いることによって確認できる。
(イ)指定トルクで締め付け作業をすることによって確認できる。
(ウ)ボルトなどの座面の摩耗の有無によって確認できる。
(3)各入出力軸は内部のギアのバックラッシュを確認するためには、
[選 択 肢 ]
(ア)専用ツールを用いて軸直角バックラッシュを計測する。
(イ)専用ツールを用いて歯直角バックラッシュを計測する。
(ウ)ダイアル・ゲージで軸方向の遊びを計測する。
(4)内部の残存オイルの分析方法として用いることができるものは、
[選 択 肢 ]
(ア)SEM観察である。
(イ)FEA分析である。
(ウ)EDX分析である。
(5)受入検査時に確認すべき事項に含まれるのは、
[選 択 肢 ]
(ア)現品の製造時の記録である。
(イ)搭載されていた機体の用途である。
(ウ)オーバートルクなどの有無である。
試験科目番号
37
(9/10)
問 9 オ ー バ ー ホ ー ル に お け る 初 度 検 査 に つ い て 述 べ た 以 下 の 問 に つ い て 、そ れ
ぞ れ の 回 答 と し て 最 も 適 す る も の を そ れ ぞ れ( ア )~( ウ )の 中 か ら 1 つ ず つ 選
び、その記号で答えなさい。
(1)蛍光磁粉探傷検査の対象となるのはどれか。
[選 択 肢 ]
(ア)歯車
(イ)ハウジング
(ウ)転がり軸受
(2)蛍光浸透探傷検査の対象となるのはどれか。
[選 択 肢 ]
(ア)歯車
(イ)ハウジング
(ウ)転がり軸受
( 3 )寸 法 検 査 で 製 造 時 と 同 じ 測 定 方 法 で の 確 認 が 不 可 能 な の は 次 の う ち ど れ か 。
[選 択 肢 ]
(ア)はめ合い円筒面の直径
(イ)曲がりばかさ歯車のバックラッシュ
(ウ)内歯スプラインのアンダーピン径
(4)検査員の聴覚や触覚によるフィーリング検査が行えないものはどれか。
[選 択 肢 ]
(ア)転がり軸受
(イ)オーバーランニング・クラッチ
(ウ)潤滑油ポンプ
( 5 )摩 耗 を 発 見 し た が 、当 該 部 位 に つ い て オ ー バ ー ホ ー ル・マ ニ ュ ア ル に 許 容
限度が明示されていない。どうすべきか。
[選 択 肢 ]
(ア)使用不可と明記されているわけではないので、合格である。
(イ)使用できる可能性があるので製造業者に問い合わせる。
(ウ)許容されていないので廃棄して新品に交換する必要がある。
試験科目番号
37
(10/10)
問 10 オ ー バ ー ホ ー ル に お い て 発 見 し た 以 下 の ( 1 ) ~ ( 5 ) の 不 具 合 に 対 す
る 処 置 と し て 最 も 適 す る も の を 選 択 肢( ア )~( オ )の 中 か ら 1 つ ず つ 選 び 、そ
の記号で答えなさい。
(1)ハウジングの軽度の腐食
(2)黒色化成皮膜に損耗が見られる歯車
(3)転走面に異物かみ込みによる圧痕が確認された転がり軸受
(4)かみ合い面に微小なピットが認められる歯車
(5)スレッデッド・インサートのセルフロックが低下したハウジング
[選 択 肢 ]
(ア)交換(使用不可)
(イ)サンディングによる不具合除去+表面処理タッチアップ
(ウ)そのまま使用
(エ)ハンドポリッシュによる不具合除去
(オ)部品交換
ガスタービン発動機
制御装置の部
試験科目番号
問
題
数
38
試験科目
5問
試験時間
ガスタービン発動機制御装置の強度、
構造及び性能に関する理論
45分
(1/3)
問 1 下 記 の( Ⅰ )は 、航 空 機 用 ガ ス タ ー ビ ン エ ン ジ ン の 制 御 の た め に 使 用 さ れ
る 技 術 手 段 で あ り 、( Ⅱ )は 、そ の 主 た る 使 用 目 的 で あ る 。( Ⅰ )の 各 項 目 に 該 当
す る 項 目 を 、( Ⅱ ) か ら 選 び な さ い 。
(Ⅰ)
(Ⅱ)
(1)コンディション・モニタリング
(2)減速制御
(3)修正変数
(4)最高回転数及び温度制限機能
(5)タービンケーシング冷却
A.フライト・エンベロープ内のエンジン作動
B.エンジン性能の向上
C.エンジン破壊による危害防止
D.パイロットの要求に応じた安定した推力の発生
E.複数エンジンの性能のばらつき調整
F.エンジン性能劣化/異常の検知
G.吹き消えの防止
問2 下記の(Ⅰ)は、エンジン制御装置について使用される技術手段であり、
( Ⅱ ) は 、 そ の 主 た る 使 用 目 的 で あ る 。( Ⅰ ) の 各 項 目 に 該 当 す る 項 目 を 、( Ⅱ )
から選びなさい。
(Ⅰ)
(Ⅱ)
(1)基板・筐体の冷却構造
(2)統合制御
( 3 ) ス マ ー ト セ ン サ ー ( Smart Sensor)
( 4 ) 多 入 力 多 出 力 ( MIMO)
(5)トルクモータ
A.エンジン性能の向上
B.温度上昇による電子部品の信頼性低下防止
C . FADEC の 故 障 検 知
D.飛行ミッション達成のためのエンジン制御と飛行制御との統一
E.制御装置の搭載状態での作動の模擬
F.接続ケーブルや配管の削減による簡素化/軽量化
G.油圧機械的作動部の駆動
試験科目番号
38
(2/3)
問 3 エ ン ジ ン 制 御 装 置 に つ い て 述 べ た 下 記 の 記 述 の う ち 、正 し い も の に ○ 印 を 、
誤 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )制 御 装 置 に よ っ て エ ン ジ ン 本 体 の 特 性 変 化 が 補 償 さ れ る た め 、制 御 装 置 と
組み合わせた後のパイロット操作に対するエンジン応答性は飛行条件や
レーティングによらずほぼ一定である。
( 2 )F A D E C で は 電 源 の 確 保 が 重 要 で あ り 、専 用 発 電 機 を 有 す る 場 合 が 多 い 。
( 3 )可 変 静 翼 や 可 変 ノ ズ ル の 制 御 で 重 要 な の は 、高 い 設 定 精 度 で あ り 、応 答 性
は通常問題とならない。
( 4 )エ ン ジ ン は 離 陸 推 力 定 格 の 1 5 % 以 下 か ら 9 5 % ま で 3 秒 以 内 で 加 速 し な
ければならない。
( 5 )燃 料 流 量 / コ ン プ レ ッ サ 出 口 圧 力( W f / P 3 )な る パ ラ メ ー タ は 、空 気
流量と燃料流量の比と関連が深く、エンジン制御において重要である。
問4 航空ターボジェットエンジンおよびターボファンエンジンの制御系につ
い て 述 べ た 下 記 の 記 述 の う ち 、正 し い も の に ○ 印 を 、誤 っ て い る も の に ×印 を 付
けなさい。
( 1 )エ ン ジ ン の ダ イ ナ ミ ッ ク ス で 支 配 的 な も の は ロ ー タ ー の ダ イ ナ ミ ッ ク ス で
ある。
( 2 )中 間 ス ラ ス ト と は 、出 力 レ バ ー を 中 間 位 置 に 置 い た と き 、作 動 範 囲 内 で 規
定 さ れ た い か な る 点 に お い て も 、エ ン ジ ン が 一 貫 し て 供 給 で き る 最 大 ス ラ
ストをいう。
( 3 )ダ イ ナ ミ ッ ク シ ミ ュ レ ー シ ョ ン に よ り 制 御 系 設 計 に 必 要 な 基 礎 デ ー タ( 静
特性、動特性、伝達関数等)を得ることができる。
( 4 )ガ ス ゼ ネ レ ー タ の 回 転 数 を 制 御 の 基 準 と す る の は 、高 バ イ パ ス 比 タ ー ボ フ
ァンエンジンである。
( 5 )エ ン ジ ン の 始 動 中 と 全 運 転 範 囲 に わ た り 、エ ン ジ ン の 点 火 と 制 御 系 統 の 作
動に必要な主要な電力を、エンジンによって供給しなければならない。
試験科目番号
38
(3/3)
問5 図はエンジンの加減速制御系のブロック図を示している。
加速スケジュールと減速スケジュールはそれぞれ下記のように修正回転数の関
数で表せるものとする。
Wf

 P3

 = f acc (修正回転数 )
 acc
,
Wf

 P3

 = f dec (修正回転数 )
 dec
こ こ で 、 W f : 燃 料 流 量 、 P3 : 圧 縮 機 出 口 圧 力 、 f acc : 加 速 ス ケ ジ ュ ー ル の 関
数 、 f dec : 減 速 ス ケ ジ ュ ー ル の 関 数 、 T L : ス ロ ッ ト ル ポ ジ シ ョ ン で あ る 。 ま
た 、 P :圧 力 、 T :温 度 、 N :回 転 数 と し 、添 字 に つ い て は s:標 準 大 気 状 態 、
2: 圧 縮 機 入 口 、 3: 圧 縮 機 出 口 、 4: タ ー ビ ン 入 口 を 表 す も の と す る 。
図 中 の( 1 )~( 5 )に 入 る 最 も 適 切 な も の を 選 択 肢 A ~ O か ら 選 び 、該 当
する記号を回答欄に記入しなさい。
<選択肢>
A. N
Ts
T2
B. N
T2
Ts
C. N
E . Ps
F . P2
G . P3
I . T2
J . T3
K . T4
L . Max(最 大 値 を 選 択 )
N . ×( 積 )
P2
Ps
Ts
T2
D. N
H . Ts
M . Min(最 小 値 を 選 択 )
O . ÷( 商 )
Ps
P2
T2
Ts
試験科目番号
問
問1
題
数
39
試験科目
5問
試験時間
ガスタービン発動機制御装置の材料
に関する事項
45分
次 の( 1 )~( 5 )の 文 中 に あ る 、(
(1 / 3 )
)に 当 て は ま る 最 も 適 切 な 元 素 記
号を、選択肢A~Hの中から1つずつ選びなさい。
( 1 ) 実 用 鋼 に 含 ま れ る C 、 S i 、 P 、 S 、(
)を鋼の5元素という。
(2)プリント基板で部品接続に使用される、はんだは Pbと(
)が含まれ
ている。
( 3 ) 窒 化 鋼 に は 窒 素 と 親 和 力 の 強 い C r 、 M o 、(
( 4 )鉄 に(
)などが含まれている
)を 1 1 ~ 1 2 % 含 有 さ せ る と 、大 気 中 で ほ と ん ど 錆 が 発 生 し な
くなる。
( 5 ) 析 出 硬 化 型 ス テ ン レ ス の S U S 6 3 0 は 、 成 分 に C r 、 N i 、(
)など
を含み、金属間化合物の生成で析出硬化させることができる。
問2
A.Al
B.Ag
C.Sn
D.Cr
E.Cu
F.Mn
G.Mo
H.Ni
ア ル ミ ニ ウ ム 材 に 関 す る 以 下 の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に は ○ 印 を 、誤
っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
(1)密度は、銅や鉄の約1/2であり、軽量化が必要な部品に適している。
( 2 )大 気 中 で 自 然 に 耐 食 性 の よ い 酸 化 被 膜 が 形 成 さ れ 、自 己 防 護 す る の で 優 れ
た耐食性をもっている。
( 3 )温 度 が 低 下 す る に つ れ て 強 度 は 上 昇 し 、超 低 温 範 囲 に 至 る ま で 普 通 鋼 の よ
うな低温脆性を示さない。
(4)銅の約60%の導電率を有している。
(5)展延性に優れるが、伝熱性はそれ程良くない。
試験科目番号
39
(2/3)
問 3 次 の 文 中 の( 1 )~( 5 )に 当 て は ま る 最 も 適 切 な 語 句 を 、選 択 肢 A ~ I
の中から1つずつ選びなさい。
アルミニウムの熱処理形合金は、溶体化、焼入れ、焼もどしなどによって、
析 出 硬 化 を 図 る も の で 、熱 処 理 の 質 別 記 号 は T で あ る 。 焼 入 れ し た 材 料 を 、
冷 間 加 工 し て 強 度 を 付 加 し た も の を ( 1 )、焼 入 れ 後 、常 温 で 長 時 間 放 置
し て 自 然 時 効 ( 常 温 時 効 ) さ せ た も の を ( 2 )、 焼 入 れ 後 比 較 的 低 い 温 度
で 加 熱 し て 人 工 的 に 析 出 硬 化 さ せ る 焼 も ど し( 人 工 時 効 )行 っ て 、最 高 強 度 を
得 る も の を( 3 )、過 時 効 に よ っ て 安 定 化 し た も の を( 4 )、製 出 時 に
急 冷 さ れ て あ る 程 度 過 飽 和 状 態 か ら 得 ら れ 、焼 も ど し の み で 析 出 硬 化 を 図 る も
のを( 5 )処理という。
A.T1
E.T5
I.T9
B.T2
F.T6
C.T3
G.T7
D.T4
H.T8
問 4 次 の 文 中 の( 1 )~( 5 )で 説 明 さ れ る 、最 も 適 し た 材 料 を 、選 択 肢 A ~
Hの中から1つずつ選びなさい。
( 1 )耐 候 性 は よ く な い の で 、直 射 日 光 が あ た る 環 境 で の 保 管 は 避 け る 必 要 が あ
る。
(2)耐薬品性、耐油性に優れるが、耐寒性があまりよくない。
( 3 )耐 候 性 、耐 薬 品 性 、耐 ガ ス 透 過 性 に 優 れ て お り 、タ イ ヤ の イ ン ナ ー チ ュ ー
ブに用いられている。
( 4 )融 点 が 3 3 4 ℃ で 、2 5 0 ℃ で 連 続 使 用 で き る 耐 熱 性 を 持 つ プ ラ ス チ ッ ク 。
( 5 )使 用 可 能 温 度 範 囲 は 、- 6 0 ℃ ~ 8 0 ℃ 程 度 で あ り 、耐 湿 性 、耐 水 性 に は
乏しい。パッキング材・クッション材などの用途に適している。
A.PTFE
D.シリコーンゴム
G.ニトリルゴム
B.ポリエーテルエーテルケトン
E.ウレタンゴム
H.クロロプレンゴム
C.フッ素ゴム
F.ブチルゴム
試験科目番号
39
(3/3)
問5 17-7PH ステンレス鋼に関する以下の記述について、正しいものに
は ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い .
(1)Al含有量は、7重量%である
(2)代表的な鋼種は、SUS631である
(3)析出硬化型ステンレス鋼で、析出硬化元素としてCuが添加されている
(4)450~500℃ 付近においての強度が優れている。
(5)スプリングなどに適する。
試験科目番号
問
題
数
40
試験科目
10問
試験時間
ガスタービン発動機制御装置の製造
及び修理の方法に関する事項
60分
(1 / 5 )
問 1 次 の( 1 )~( 5 )に 示 す 、ア ル ミ ニ ウ ム の 表 面 処 理 と 関 連 す る 規 格 を 選
択肢A~Eの中から1つずつ選び、記号で答えなさい。
(1)硬質クロムメッキ
(2)ハードアノダイズ
(3)硫酸法の陽極酸化処理
(4)クロム酸法の陽極酸化処理
(5)アロダイン処理
A .M I L - A - 8 6 2 5 T y p e Ⅰ
B .M I L - A - 8 6 2 5 T y p e Ⅱ
C .M I L - A - 8 6 2 5 T y p e Ⅲ
D.MIL-DTL-5541
E.AMS2406
問 2 次 の( 1 )~( 4 )に 示 す 、電 子 基 板 に 用 い ら れ る 表 面 実 装 電 子 部 品 で あ
る B G A の 記 述 に つ い て 、正 し い も の に ○ 印 を 、誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け
なさい。
(1)フローはんだ付けで基板に取り付けられる
(2)QFPと比較し多数の電極を設けることができ、実装面積を縮小できる
( 3 )は ん だ 付 け 後 に 、部 分 的 な 修 正 を す る 場 合 は 、手 は ん だ で 実 施 す る 必 要 が
ある
(4)専用の基板設計が必要である
試験科目番号
40
(2/5)
問3
次の(1)~(4)に記述される燃料制御機器の分解・組立作業におけ
る 行 為 に つ い て 、 正 し い も の に ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )O リ ン グ の 取 り 付 け で 、ね じ 山 や シ ャ ー プ エ ッ ジ を 通 過 さ せ る と き 、以 前
はOリングの材質が適していなかったのでねじ山で傷つけないようにね
じ 山 を カ バ ー し て い た が 、最 近 で は 材 質 が 改 良 さ れ て お り 気 に す る 必 要 は
ない。
( 2 )O リ ン グ は 若 干 の 傷 が あ っ て も 、そ こ が 直 接 シ ー ル 面 に 接 し な い の が 明 ら
か で あ れ ば 、そ の ま ま 使 用 す る こ と を 考 え る の が コ ス ト 的 に も 合 理 的 で あ
る。
( 3 )マ ッ チ ド・セ ッ ト と 指 定 さ れ た バ ル ブ と ス プ ー ル を ハ ウ ジ ン グ に 組 み 込 む
際、スプールの動きが悪いものがいくつか残ったが、それらの中からスム
ー ズ に 動 く バ ル ブ と ス プ ー ル の 組 合 せ を い く つ か 見 つ け た の で 、有 効 に 使
うことにした。
( 4 )標 準 値 を 超 え る 締 め 付 け ト ル ク が 指 定 さ れ た ね じ 山 の 部 品 が あ り 、作 業 は
指 定 通 り 実 施 し た が 、念 の た め 記 述 に 誤 り が な い か 技 術 部 門 に 確 認 を 依 頼
した。
問4
次の(1)~(4)に対応する言葉を、選択肢A~Fの中から1つずつ
選びなさい。
( 1 )砥 石 取 付 治 具 に 接 触 圧 力 を 加 え な が ら 回 転 さ せ 、軸 方 向 に 加 工 物 の 全 長 に
わたる往復運動を与えて研削を行う
( 2 )遊 離 研 磨 剤 を 介 在 さ せ た 状 態 で 摺 動 運 動 を 行 い 、極 め て 精 度 の 高 い 表 面 仕
上げ加工を行えるため、広く使用される
( 3 )工 作 物 に 回 転 運 動 を 与 え る と 同 時 に 砥 石 に 早 い 振 動 を 与 え て 表 面 を 加 工 す
る
( 4 )研 磨 剤( 砥 粒 )の 支 持 体 又 は 保 持 体 と し て 布 、皮 革 な ど の 柔 軟 性 材 料 を 使
う
A.ホーニング
E.トラバース
B.超仕上げ
F.放電加工
C.バフ加工
D.ラッピング
試験科目番号
問5
40
(3/5)
次 の( 1 )~ ( 5 )に 、最 も よ く 当 て は ま る 言 葉 を 、選 択 肢 A ~ P の 中
から1つずつ選びなさい。
(
1
) 系 ス テ ン レ ス は 強 磁 性 を 持 つ の で 、(
で も 検 査 で き る 。(
3
2
)系ステンレスは加工により磁性を帯びる場合もある
が 、一 般 的 に は 非 磁 性 体 で あ り 、表 面 の 欠 陥 に は(
る 。(
1
)検査で表面下の欠陥ま
) 系 ス テ ン レ ス で の 代 表 的 な 種 類 は 、(
4
5
)検 査 の 方 が 適 し て い
)である。
A.オーステナイト
B.サブゼロ
C.セメンタイト
D.レーザー
E.磁気探傷
F.共振点探査
G.電子顕微鏡
H.ジョミニー
I.パーライト
J.SUS304
K.マルテンサイト
L.蛍光探傷
M.フェライト
N.SUS410
O.SUS430
P.17-7PH
問6
次 の( 1 )~( 4 )に 示 す 、電 子 基 板 の は ん だ 付 け に 使 わ れ る フ ラ ッ ク ス
に 関 す る 記 述 に お い て 、正 し い も の に ○ 印 を 、誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な
さい。
( 1 )手 は ん だ 作 業 に は 、フ ラ ッ ク ス が 中 に 入 っ た 糸 は ん だ が 使 わ れ る が 、は ん
だ を 上 手 に 溶 か し 、フ ラ ッ ク ス だ け 流 れ 出 し て し ま わ な い よ う に 気 を 付 け
る必要がある。
( 2 )フ ラ ッ ク ス の 目 的 は 、化 学 的 作 用 に よ り は ん だ 付 け を 実 施 す る 金 属 表 面 の
酸化物等の除去であり、はんだ付け時の入熱により、ある程度深い酸化被
膜まで除去が可能である。
( 3 )フ ラ ッ ク ス を 使 わ な い と 、溶 融 し た は ん だ の 表 面 張 力 を 下 げ る こ と に な る 。
( 4 )フ ラ ッ ク ス は 、は ん だ よ り 低 い 温 度 で 溶 融 し 、洗 浄 性 が 良 い こ と が 必 要 と
される。
試験科目番号
40
(4/5)
問 7 次 の( 1 )~( 4 )に 示 す 、非 破 壊 検 査 に 関 す る 記 述 に お い て 、正 し い も
の に ○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に ×印 を 付 け な さ い 。
(1)蛍光探傷検査は、表面開口部の欠陥を検出するために用いられているが、
定量性、記録性が悪い。
( 2 )磁 粉 探 傷 検 査 は 、磁 性 材 の み に 対 し て 使 う こ と が で き 、表 面 下 欠 陥 の 検 出
はできない。
(3)超音波探傷検査は、10ミクロン単位までの表面下 微小欠陥検出が可能
であり、記録性が良い。
( 4 )X 線 透 過 検 査 は 、記 録 性 が 良 い が 、透 過 方 向 と 平 行 な 欠 陥 は 大 き く て も 検
出されない場合がある。
問 8 次 の( 1 )~( 4 )に 示 す 規 格 に 該 当 す る も の を 、選 択 肢 A ~ I の 中 か
ら1つずつ選びなさい。
(1)MIL-PRF-7024
(2)MIL-STD-883
(3)MIL-STD-810
(4)MIL-DTL-5624
A . 電 子 部 品 試 験 方 法 /ス ク リ ー ン グ
B.電磁干渉
C.故障率
D.摩耗故障
E.燃料制御装置試験用燃料
F.環境試験
G.はんだ付け
H.ジェット燃料
I.アノダイズ処理
試験科目番号
問9
40
(5/5)
次 の ( 1 ) ~ ( 4 ) に 示 す 、“ O ” リ ン グ の 記 述 の う ち 、 正 し い も の に は
○ 印 を 、 誤 っ て い る も の に は ×印 を 付 け な さ い 。
( 1 )“ O ” リ ン グ を 取 り 付 け 部 に 装 着 す る 場 合 に は 、 清 浄 な ワ セ リ ン を 適 度 に
全面に塗布する。
( 2 )燃 料 制 御 装 置 の 修 理 の 場 合 、一 度 外 し た“ O ”リ ン グ の 表 面 が 損 傷 し て い
なければ再使用できる。
( 3 )“ O ” リ ン グ 溝 に 一 つ の バ ッ ク ア ッ プ リ ン グ を 使 用 す る 場 合 に は 、 加 圧 側
に装着する。
( 4 )燃 料 制 御 装 置 の 外 部 と の シ ー ル 用 途 に は 、シ リ コ ー ン ゴ ム が 使 わ れ る こ と
が多い。
問 10
次 の( 1 )~( 4 )に 記 述 さ れ た 説 明 に 最 も 関 連 が 深 い 言 葉 を 、選 択 肢 A
~L の中から1つ選び、記号で答えなさい。
(1)タービン翼から放射される赤外線の量を計測
(2)機械的直線変位値を電気信号に直接変換
( 3 )回 転 角 度 を 2 相 の 交 流 電 圧 と し て 出 力 す る セ ン サ で あ り 、回 転 軸 の 鉄 心 位
置により誘導電圧が変化する現象を利用している
(4)ゼーベック効果を利用したセンサ
A.RVDT
B.パイロメータ
C.測温抵抗体
D.サーミスタ
E.熱電対
F.ピエゾ式圧力センサ
G.円筒振動子
H.ダイヤフラム
I.LVDT
J.シンクロ
K.レゾルバ
L.加速度計
平成27年度
航空工場検査員国家試験問題集
解
答
編
解
試験科目番号
01
各3点
問
1
試験科目
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
○
○
○
×
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
×
×
×
×
×
×
×
(1)
×
(2)
×
(3)
×
各2点
(1)
問
5
×
各5点
問
7
合計21点
(1)
各3点
問
3
航空機製造事業法及びその附属法令
合計15点
各3点
問
2
答
(2)
×
(3)
×
合計15点
(4)
○
9点
(5)
問
4
×
合計10点
(4)
×
各2点
(5)
問
6
○
合計10点
(5)
(5)
合計10点
①
②
③
④
⑤
D
I
K
N
R
10点
問
8
(4)
(6)
【注釈】問8については、出題誤りにより、採点の際には全員正解としております。
解
試験科目番号
02
試験科目
答
航空機の強度、構造及び性能に関する理論
各5点
合計20点
(ア)
(イ)
(ウ)
(エ)
D
L
J
K
問1
各4点
合計20点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
○
×
○
問2
各5点
合計20点
(1)
(2)
(3)
(4)
カ
イ
セ
コ
問3
各5点
合計20点
①
②
③
④
コ
ウ
キ
キ
問4
各10点
合計20点
(1)
(2)
ア
オ
問5
解
試験科目番号
03
試験科目
各4点
問
1
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
×
○
○
各
問
2
4点
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
○
○
×
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
×
×
○
合計20点
①
②
③
④
⑤
G
L
E
B
M
各4点
問
5
合計20点
(1)
各4点
問
4
合計20点
(1)
各4点
問
3
合計20点
合計20点
①
②
③
④
⑤
F
A
J
L
G
答
航空機の材料に関する事項
解
試験科目番号
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
04
試験科目
各2点 合計10点
(1) (2) (3) (4) (5)
×
×
(1)
(2)
C
D
×
×
○
各2点 合計10点
(3) (4) (5)
B
E
A
各2点 合計10点
(3) (4) (5)
(1)
(2)
×
○
×
①
②
各2点 合計10点
③
④
⑤
A
D
B
(1)
(2)
○
○
○
N
○
JorN
各2点 合計10点
(3) (4) (5)
×
×
○
答
航空機の製造及び修理の方法に関する事項
問
6
問
7
問
8
問
9
問
10
①
②
各2点 合計10点
③
④
⑤
G
E
N
①
②
各2点 合計10点
③
④
⑤
I
G
A
(1)
(2)
×
○
(1)
(2)
×
○
(1)
(2)
×
○
K
M
I
N
各2点 合計10点
(3) (4) (5)
×
×
×
各2点 合計10点
(3) (4) (5)
×
○
○
各2点 合計10点
(3) (4) (5)
○
×
×
解
試験科目番号
05
試験科目
答
航空機用原動機の強度、構造及び性能に関
する理論
各
問
1
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
イ
エ
キ
コ
セ
コ
ケ
テ
ヌ
ノ
各
4点
合計20点
各
2点
合計20点
区分
解答
問
3
①
②
③
④
⑤
ケ
コ
エ
ツ
サ
区分
解答
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
○
○
×
×
×
○
○
○
×
○
各
問
4
合計20点
区分
解答
問
2
2点
2点
合計20点
区分
解答
①
②
③
イ
エ
カ
④
⑤
コ
シ
(シ) (コ)
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
タ
ハ
ツ
ナ
ノ
(注) ④と⑤は順不同
各
問
5
区分
解答
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
×
○
×
4点
合計20点
解
試験科目番号
06
答
試験科目 航空機用原動機の材料に関する事項
各
問
1
①
ア
②
ハ
③
ト
④
ツ
⑤
セ
⑥
シ
⑦
キ
⑧
タ
⑨
⑩
ケ
ヌ
or
オ
各
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
ウ
ケ
カ
エ
ク
ス
コ
セ
ソ
シ
各
2点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
○
×
×
×
○
×
×
○
×
○
各
合計20点
2点
合計20点
区分
解答
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
カ
サ
ア
セ
チ
イ
キ
コ
ナ
ケ
各
問
5
合計20点
区分
解答
問
4
2点
区分
解答
問
3
合計20点
区分
解答
問
2
2点
区分
解答
2点
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
ケ
ネ
セ
ウ
カ
オ
シ
ツ
ソ
ト
合計20点
解
試験科目番号
07
試験科目
答
航空機用原動機の製造および修理の方法に
関する事項
各
問
1
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
ツ
ス
ク
サ
セ
オ
エ
タ
イ
ソ
各
2点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
×
○
○
合計10点
区分
解答
各
問
3
③
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
セ
ス
チ
タ
シ
イ
ク
ト
エ
カ
各
1点
区分
解答
問
5
1点
合計10点
区分
解答
問
4
合計10点
区分
解答
問
2
1点
区分
解答
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
オ
ト
セ
ナ
イ
ケ
ソ
チ
サ
カ
各
2点
合計10点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
×
×
×
合計10点
試験科目番号
07
各
問
6
区分
解答
問
7
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
エ
サ
ス
タ
カ
セ
キ
ツ
ウ
ケ
各
2点
合計10点
①
②
③
④
⑤
カ
セ
コ
ウ
キ
各
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
ツ
チ
ウ
ト
セ
ソ
カ
ニ
イ
サ
各
2点
合計10点
区分
解答
問
10
1点
区分
解答
問
9
合計10点
区分
解答
問
8
1点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
○
○
×
各
2点
合計10点
区分
解答
①
②
③
④
⑤
イ
ウ
ア
ア
ウ
合計10点
解
試験科目番号
08
試験科目
答
航空機用プロペラの強度、構造及び性能に関す
る理論
各
問
1
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
B
E
D
L
N
E
I
J
G
P
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
G
S
D
J
M
N
O
O
T
A
2点
合計
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
○
○
×
×
○
×
○
×
×
×
2点
合計
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
L
I
K
Q
A
P
O
M
G
G
各
問
5
合計
②
各
問
4
2点
①
各
問
3
合計
①
各
問
2
2点
2点
合計
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
G
D
I
C
E
L
K
M
Q
P
20点
20点
20点
20点
20点
解
試験科目番号
09
試験科目 航空機用プロペラの材料に関する事項
各4点
問
1
問
2
合計
(2)
(3)
(4)
(5)
G
F
H
E
B
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
E
C
P
F
L
B
N
B
○
各3点 合計30点
(9) (10)
I
J
各2点 合計 10点
(2) (3) (4) (5)
×
×
各2点
問
4
20点
(1)
(1)
問
3
答
×
○
合計10点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
〇
〇
×
×
×
各3点
問
5
合計30点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
O
G
J
W
R
Q
N
A
S
C
解
試験科目番号
(1)
問
1
D
(1)
問
3
×
10
試験科目
航空機用プロペラの製造及び修理の方法に
関する事項
各2点 合計 10点
(2) (3) (4) (5)
C
H
E
各2点
問
2
B
各2点 合計 10点
(2) (3) (4) (5)
×
〇
×
各2点
問
5
答
×
合計
(2)
(3)
(4)
(5)
N
F
I
A
E
合計
10点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
〇
〇
×
×
合計
20点
10点
①
②
③
④
⑤
オ
キ
ア
ク
イ
各2点
問
6
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
I
D
N
Q
J
E
R
K
H
O
各2点
(1)
問
7
×
(2)
○
(3)
×
合計10点
(4)
×
各2点
(5)
問
8
○
各2点
合計10点
問
9
10点
(1)
各2点
問
4
合計
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
×
○
×
合計
10点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
D
E
A
C
B
解
試験科目番号
各4点
11
試験科目
答
回転翼の強度、構造および性能に関する理論
合計20点
問
1
区
分
解
答
各2点
①
(エ)
②
③
④
⑤
(ウ) (イ) (ア) (ケ)
合計20点
問
2
区
分
解
答
①
(エ)
②
問
3
解
答
各4点
①
(ウ)
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
(オ) (イ) (ア) (オ) (キ) (ア) (ケ) (イ) (ケ)
①:2 点、②、③:各4点、
区
分
③
②
④、⑤:各5点
③
④
合計20点
⑤
(オ) (シ) (ス) (サ)
合計20点
問
4
区
分
解
答
各2点
①
(ウ)
②
③
④
⑤
(オ) (キ) (ス) (チ)
合計20点
問
5
区
分
解
答
(1)
×
(2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
○
○
×
○
○
×
×
○
○
解
試験科目番号
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
12
答
試験科目 回転翼の材料に関する事項
各
4点
合計20点
各
4点
合計20点
各
5点
合計20点
各
4点
合計20点
各
5点
合計20点
区分
解答
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
○
×
×
区分
解答
①
②
③
④
⑤
A
D
C
E
F
区分
解答
(1)
(2)
(3)
(4)
×
○
×
×
区分
解答
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
×
×
○
区分
解答
(1)
(2)
(3)
(4)
C
B
D
A
解
試験科目番号
13
各
問
1
区
分
解
答
①
②
D
答
試験科目 回転翼の製造及び修理の方法に関する事項
2点
合計10点
③
④
⑤
A、B
F
G
各
問
6
2点
合計10点
区
分
①
②
③
④
⑤
解
答
C
E
H
I
D
2点
合計10点
(注) ②③の2つの解答は順不同。
各
問
2
2点
合計10点
区
分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解
答
×
×
○
○
○
2点
合計10点
各
問
7
区
分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解
答
○
○
○
×
×
2点
合計10点
(注)
各
問
3
区
分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解
答
×
○
○
×
×
2点
合計10点
各
問
8
区
分
①
②
③
④
⑤
解
答
B
D
E
H
J
2点
合計10点
(注)
各
問
4
区
分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解
答
×
○
○
×
×
2点
合計10点
各
問
9
区
分
①
②
③
④
⑤
解
答
J
B
C
H
F
2点
合計10点
(注)
各
問
5
区
分
①
②
③
④
⑤
解
答
A
C
E
G
H
(注)
各
問
9
区
分
①
②
③
④
⑤
解
答
C
E
F
H
G
解
試験科目番号
14
試験科目 降着装置の強度、構造及び性能に関する理論
各
問
1
(2)
(3)
(4)
(5)
V
P
C
T
L
各
4点
合計20点
①
②
③
④
⑤
N
F
K
I
J
各
4点
合計20点
①
②
③
④
⑤
M
B
L
K
R
各
4点
合計20点
区分
解答
問
5
(1)
区分
解答
問
4
合計20点
区分
解答
問
3
4点
区分
解答
問
2
答
①
②
③
④
⑤
N
W
R
B
X
各
4点
合計20点
区分
解答
①
②
③
④
⑤
T
Q
I
D
S
解
試験科目番号
15
答
試験科目 降着装置の材料に関する事項
各4点、合計20点
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
1
○
×
×
×
○
各4点、合計20点
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
2
E
F
A
C
G
各2点、合計20点
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
3
C
F
N
L
B
I
D
E
J
G
各4点、合計20点
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
4
E
A
G
C
I
各4点、合計20点
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
5
○
○
×
×
○
解
試験科目番号
16
答
試験科目 降着装置の製造及び修理の方法に関する事項
各2点、合計10点
各2点、合計10点
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
1
○
×
×
×
○
2
×
×
○
×
×
各2点、合計10点
各2点、合計10点
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
3
G
J
C
D
I
4
D
E
C
A
B
各2点、合計10点
各2点、合計10点
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
問
(1)
(2)
5
G
B
F
C
E
6
F
I
(3)
(4)
C、B
(5)
B
(注)(3)(4)の2つの解答は順不同
各2点、合計10点
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
7
×
○
○
○
○
各1点、合計10点
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
8
○
×
×
○
×
×
○
×
×
○
各2点、合計10点
各2点、合計10点
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
9
×
○
×
×
○
10
○
○
×
×
×
解
試験科目番号
問
1
問
2
問
3
問
4
区分
解答
区分
解答
区分
解答
区分
解答
(1)
×
(1)
R
(1)
○
(1)
○
17
(2)
○
(2)
S
(2)
○
(2)
○
試験科目
(3)
×
(3)
S
発電機の強度、構造及び性能に関する理論
(4)
○
(4)
R
(3)
×
(3)
×
答
各
4点
×
5問
合計
20点
各
3点
×
7問
合計
21点
各
4点
×
5問
合計
20点
各
5点
×
4問
合計
20点
19点
×
1問
合計
19点
(5)
×
(5)
R
(4)
×
(6)
R
(7)
S
(5)
○
(4)
○
各
問 区分
5 解答
ニ
解
試験科目番号
問
1
問
2
区分
解答
区分
解答
問
3
問
4
区分
解答
(1)
○
18
(2)
×
試験科目
(3)
×
(1)
イ
(1)
区分 (1)
解答 M
(1)
エ
(2)
ア
発電機の材料に関する事項
(4)
○
(2)
(3)
ウ
答
各
4点
×
5問
合計
20点
各
5点
×
6問
合計
30点
各
5点
×
2問
合計
10点
各
5点
×
7問
合計
35点
(5)
×
(4)
オ
(5)
イ
(3)
(2)
J
(3)
C
(4)
F
(5)
K
(6)
I
(7)
H
各
問 区分
5 解答
F
5点
×
1問
合計
5点
解
試験科目番号
19
試験科目
各
問
1
3点 × 3問 合計 9点
区分 (1) (2) (3)
解答 B
C
D
各
問
3
3点 × 1問
区分
解答 (4)
各
問
4
3点 × 5問 合計 15点
区分 (1) (2) (3) (4)
解答 B
F
C
A
各
問
5
4点 × 2問 合計
区分
解答 (3) (5)
各
問
6
3点 × 6問 合計 18点
区分 (1) (2) (3) (4)
解答 F
A
J
D
各
問
7
4点 × 2問 合計
区分
解答 (1) (4)
合計
各 4点 × 2問
問 区分
9 解答 (1) (3)
答
発電機の製造及び修理の方法に関する事項
各 3点 × 5問 合計 15点
問 区分 (1) (2) (3) (4) (5)
2 解答 ×
○
○
×
×
3点
(5)
E
8点
8点
合計
8点
(5)
B
(6)
E
各 4点 × 2問 合計
問 区分
8 解答 (1) (2)
8点
各
8点
4点 × 2問 合計
問 区分
10 解答 (3) (4)
解
試験科目番号
20
答
空気調和装置用機器の強度、構造及び性能に関
する理論
試験科目
① ~⑧各2点
問1
区分
解答
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
B
G
E
I
B
E
D
J
60
①~⑤各3点
問2
⑥5点
合計20点
区分
解答
①
②
③
④
⑤
⑥
C
D
B
H
I
0.00881
①~⑤各3点 ⑥5点
問3
合計20点
区分
解答
①
②
③
④
⑤
C
E
I
A
G
②,③,⑥,⑧各2点、①,④,⑤,⑦各3点
問4
⑥
256~279
合計20点
区分
①
解答
H
②
M
③
K
各4点
問5
⑨4点
④
I
⑤
⑥
⑦
⑧
P
B
or
O
D
E
合計20点
区分
解答
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
×
○
○
合計20点
解
試験科目番号
21
試験科目
答
空気調和装置用機器の材料に関する事項
各4点
合計20点
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
1
H
F
M
K
B
各4点
合計20点
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
2
○
×
○
○
×
(1)~(4)各2点、(5)~(8)各3点 合計20点
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
3
C
B
A
D
エ
イ
カ
オ
各4点
合計20点
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
4
A
F
H
J
L
各4点
合計20点
問
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
5
○
×
×
○
○
解
試験科目番号
22
問
1
(1)
×
(2)
合計
(3)
○
×
○
合計
10点
(2)
(3)
(4)
(5)
C
A
D
E
B
合計
10点
問
2
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
○
×
○
2
計10点
各5点
(1)
問
4
D
合計
10点
問
6
A
合計10点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
×
○
×
各2点
問
9
(5)
×
各2点
問
7
計10点
(1)
各2点
問
5
10点
(4)
各2点
問
3
空気調和装置用機器の製造及び修理の方法に関
する事項
試験科目
各2点
答
各2点
問
8
合計10点
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
×
○
○
問
10
合計10点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
×
×
×
各2点
(1)
E
合計10点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
×
○
○
○
解
試験科目番号
23
試験科目
答
飛行指示制御装置の強度、構造及び性能に関する理
論
4点×5問=20点
問
区分
(1)
(2)
1
解答
C
F
(3) (4) (5)
D
E
I
4点×5問=20点
問
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
2
解答
○
×
○
○
×
4点×5問=20点
問
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
3
解答
H
C
G
E
B
4点×5問=20点
問
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
4
解答
○
×
×
×
×
4点×5問=20点
問
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
5
解答
C
K
J
D
G
解
試験科目番号
24
答
試験科目 飛行指示制御装置の材料に関する事項
2点×10問=20点
問
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
1
解答
F
O
Q
B
I
J
G
H
M
N
4点×5問=20点
問
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
2
解答
×
×
○
○
×
4点×5問=20点
問
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
3
解答
C
D
A
E
B
4点×5問=20点
問
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
4
解答
○
×
○
○
×
4点×5問=20点
問
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
5
解答
D
C
E
G
J
解
試験科目番号
25
問
1
区分
解答
①
I
②
K
③
M
各2点
問
3
区分
解答
①
I
②
F
③
G
各2点
問
5
合計10点
④
各2点
⑤
B
F
問
2
④
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
×
○
○
×
×
各2点
⑤
D
C
問
4
合計10点
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
D
G
A
C
E
合計10点
各2点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
C
B
D
A
E
問
6
①
②
③
④
⑤
解答
H
D
C
F
A
各2点
①
②
③
④
⑤
解答
D
F
I
C/G
G/C
問
8
合計10点
区分
合計10点
区分
合計10点
区分
合計10点
区分
各2点
問
7
飛行指示制御装置の製造及び修理の方法に関す
る事項
試験科目
各2点
答
合計10点
区分
①
②
③
④
⑤
解答
H
I
G
B
D
(注):④と⑤は順不同可
各2点
問
9
合計10点
各2点
区分
①
②
③
④
⑤
解答
D
B
H
I
F
問
10
合計10点
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
H
G
D
F
C
解
試験科目番号
26
問1 区分
解答
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
×
×
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
P
K
L
H
D
各4点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
E
A
D
B
C
各4点
合計20点
区分
解答
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
Q
K
T
C
V
各4点
問5
合計20点
区分
解答
問4
合計20点
区分
解答
問3
合計20点
(1)
各4点
問2
統合表示装置の強度、構造および性能に関する
理論
試験科目
各4点
答
合計20点
区分
解答
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
B
E
L
O
Q
解
試験科目番号
問
1
問
2
27
試験科目 統合表示装置の材料に関する事項
各2点 合計20点
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
○
×
(1) (2)
①
②
ハ
ロ
○
○
○
ト
ヘ
チ
各4点 合計20点
(1) (2) (3) (4) (5)
問
4
×
○
○
○
各4点
④
①
②
③
ヌ
ニ
ホ
×
合計20点
⑤
ヘ
各5点 合計20点
(1) (2) (3) (4)
問
5
○
○
○
各4点 合計20点
(3)
(4) (5)
③
④
⑤
⑥
(注)(3)③④は両正解での配点とする。
問
3
答
×
×
リ
ヌ
×
×
○
○
解
試験科目番号
28
試験科目
答
統合表示装置の製造及び修理の方法に関する事項
各10点 合計10点
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
イ
①
②
③
イ
ホ
ハ
チ
ト
各2点 合計10点
(3) (4) (5)
(1)
(2)
ハ
イ
ロ
ニ
ト
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
G
C
A
F
D
H
J
I
B
①
ロ
(1)
問
7
各3点 合計15点
④
⑤
×
各2点 合計10点
②
③
ハ
(2)
×
ホ
E
各3点 合計15点
④
⑤
イ
ヘ
問
6
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
○
○
×
各2点 合計10点
(3) (4) (5)
○
各2点 合計20点
⑩
○
○
各2点 合計10点
問
8
①
(1)
②
③
(2)
④
⑤
C
M
I
K
G
解
試験科目番号
問1
問2
問3
問4
29
答
航法用電子計算機の強度、構造及び性能に関
する理論
試験科目
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
各2点
(8)
(9)
×
×
×
〇
×
〇
〇
〇
×
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
各2点
[8]
[9]
U
S
P
G
L
E
A
V
[1]
D
or
G
K
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
各2点
[8]
[9]
G
Q
O
L
I
H
S
B
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
各2点
(8)
(9)
〇
×
×
〇
×
〇
〇
〇
〇
合計20点
(10)
〇
合計20点
[10]
J
合計20点
[10]
E
合計20点
(10)
×
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
各2点 合計20点
(8)
①
②
③
〇
×
×
〇
×
〇
×
F
問5
A
D
【注釈】問3(1)、(2)については、出題誤りにより、採点の際には全員正解としております。
解
試験科目番号
30
試験科目 航法用電子計算機の材料に関する事項
各3点
問
1
答
合計15点
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
B
H
E
A
F
各3点 合計15点
問
2
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
B
A
A
A
B
各4点 合計20点
問
3
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
B
F
H
C
G
各4点 合計20点
問
4
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
○
○
○
○
○
各3点
問
5
合計30点
区分
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
解答
C
D
F
E/M
M/E
P
K
I
G
Q
注:④と⑤は、順不同可。
解
試験科目番号
31
試験科目
答
航法用電子計算機の製造及び修理の方法に関す
る事項
各1点
問
1
合計10点
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
F
I
E
B
D
H
G
J
C
A
各2点 合計10点
問
2
①
②
③
④
⑤
C
E
A
I
H
各1点
問
3
合計10点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
F
D
I
J
G
K
N
M
C
A
各2点 合計10点
問
4
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
D
B
C
A
F
各1点
問
5
合計10点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
○
○
○
×
○
○
×
○
○
○
試験科目番号
31
各2点
問
6
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
J
B
G
K
E
各2点
問
7
合計10点
合計10点
①
②
③
④
⑤
E
D
B
A
C
各2点
問
8
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
C
J
I
E
L
M
R
S
W
O
各1点
問
9
合計20点
合計10点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
C
F
B
K
I
G
D
N
J
H
解
試験科目番号
32
レーザージャイロ装置の強度、構造及び性能に関
する理論
試験科目
各4点
問
1
①
②
③
④
⑤
E
G
C
A
I
各4点
合計
20点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
×
×
○
各4点
合計
20点
区分
解答
問
4
20点
区分
解答
問
3
合計
区分
解答
問
2
答
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
×
×
○
○
各4点
合計
20点
区分
解答
①
②
③
④
⑤
G
E
K
A
I
各4点
合計
区分
①
問
5
解答
E
or
I
②
J
③
A
④
⑤
B
E
or
I
20点
解
試験科目番号
33
試験科目 レーザージャイロ装置の材料に関する事項
各4点
問
1
(2)
(3)
(4)
(5)
C
D
B
A
E
各4点
合計
20点
①
②
③
④
⑤
F
D
C
E
B
各4点
合計
20点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
×
○
×
各4点
合計
20点
区分
解答
問
5
(1)
区分
解答
問
4
20点
区分
解答
問
3
合計
区分
解答
問
2
答
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
○
○
×
○
各4点
合計
区分
解答
①
②
③
④
⑤
J
I
F
G
D
20点
解
試験科目番号
34
試験科目
答
レーザージャイロ装置の製造及び
の方法に関する事項
各2点
合計 16 点
問1
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8)
C
B
C
A
B
A
K
I
B
J
G
×
○
×
×
○
E
I
L
B
D
各 2 点 合計 10 点
(1) (2) (3) (4) (5)
×
×
×
○
×
×
○
×
×
○
○
○
各 2 点 合計 10 点
(1) (2) (3) (4) (5)
×
×
各 2 点 合計 4 点
(1) (2)
問9
問8
各 2 点 合計 10 点
(1) (2) (3) (4) (5)
×
各 2 点 合計 10 点
(1) (2) (3) (4) (5)
×
問7
問6
各 2 点 合計 10 点
(1) (2) (3) (4) (5)
K
各 2 点 合計 10 点
(1) (2) (3) (4) (5)
○
問5
問4
L
F
H
各 2 点 合計 10 点
(1) (2) (3) (4) (5)
E
B
問3
問2
各 2 点 合計 10 点
(1) (2) (3) (4) (5)
B
問
10
修理
D
C
○
○
×
解
試験科目番号
35
試験科目
問1
(1)
(2)
(3)
イ
エ
ク
問2
(1)
(2)
(3)
×
○
×
問3
(1)
(2)
(3)
エ
エ
ウ
問4
(1)
(2)
(3)
○
×
×
問5
(1)
(2)
(3)
ウ
エ
ア
答
回転翼航空機用トランスミッションの強度、
構造及び性能に関する理論
各4点 合計
(4)
(5)
ケ
サ
各4点 合計
(4)
(5)
○
20点
○
各4点 合計
(4)
(5)
ア
20点
エ
各4点 合計
(4)
(5)
×
20点
×
各4点 合計
(4)
(5)
ウ
20点
ウ
20点
解
試験科目番号
36
試験科目
各
問
1
(3)
(4)
(5)
解答
○
○
○
×
○
4点
合計20点
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
ク
エ
イ
ウ
キ
4点
合計20点
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
○
×
×
○
×
4点
合計20点
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
○
○
×
○
×
各
問
5
合計20点
(2)
各
問
4
4点
(1)
各
問
3
回転翼航空機用トランスミッションの材料に関
する事項
区分
各
問
2
答
4点
合計20点
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
ア
イ
ウ
エ
オ
解
試験科目番号
37
試験科目
各
問
1
(3)
(4)
(5)
解答
×
○
×
×
○
1点
合計10点
区分
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
解答
オ
エ
ク
コ
キ
カ
ア
イ
ケ
ウ
2点
合計10点
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
ア
イ
ウ
オ
エ
2点
合計10点
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
イ
ウ
ウ
ウ
イ
各
問
5
合計10点
(2)
各
問
4
2点
(1)
各
問
3
回転翼航空機用トランスミッションの製造及び
修理の方法に関する事項
区分
各
問
2
答
2点
合計10点
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
×
○
×
×
×
解
試験科目番号
37
各
問
6
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
×
○
×
○
×
合計10点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
イ
イ
ウ
ウ
ウ
2点
合計10点
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
イ
イ
ア
ウ
ウ
2点
合計10点
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
ア
イ
ウ
イ
イ
各
問
10
2点
区分
各
問
9
合計10点
(1)
各
問
8
2点
区分
各
問
7
答
2点
合計10点
区分
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
解答
イ
ウ
ア
エ
オ
【注釈】問7(3)については、出題誤りにより、採点の際には全員正解としております。
解 答
試験科目番号
38
試験科目
各4点
問
1
ガスタービン発動機制御装置の強度、構造及び
性能に関する理論
合計20点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
F
G
A
C
B
各4点
問
2
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
B
D
F
A
G
各4点
問
3
(1)
(2)
(3)
(4)
×
○
×
×
合計20点
問
(5)
4
○
各4点
問
5
合計20点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
A
G
M
L
N
合計20点
各4点
合計20点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
○
○
○
×
○
解
試験科目番号
39
各4点
試験科目
ガスタービン発動機制御装置の材料に関する事
項
合計20点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
F
C
A
D
E
問1
各4点
合計20点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
○
○
○
×
問2
各4点
合計20点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
C
D
F
G
E
問3
各4点
合計20点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
G
C
F
B
E
問4
各4点
答
合計20点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
×
○
×
×
○
問5
解
試験科目番号
各2点
40
試験科目
合計
10点
(1)
(2)
ガスタービン発動機制御装置の製造および修理
の方法に関する事項
各3点
(3)
(4)
(5)
問1
C
B
A
D
合計12点
(1)
(2)
各3点
(3)
(4)
問3
×
×
○
合計10点
各3点
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
K
E
A
L
N
合計
8点
(1)
(2)
問5
各2点
(2)
(3)
(4)
×
○
×
○
合計12点
(1)
(2)
(3)
(4)
A
D
B
C
合計12点
(1)
(2)
(3)
(4)
○
×
×
○
合計
8点
(1)
(2)
(3)
(4)
E
A
F
H
合計
8点
(1)
(2)
(3)
(4)
B
I
A
E
問6
各2点
(3)
(4)
問7
問8
○
各2点
(1)
問4
×
各2点
合計12点
問2
E
各3点
答
×
×
○
合計8点
各2点
(1)
(2)
(3)
(4)
○
×
×
○
問9
問10