― 記者発表資料 ― 平 成 28 年 4 月 28 日 日本下水道事業団 DHS システムを用いた水量変動追従型水処理技術実証事業 (B-DASH プロジェクト)の共同研究体発足式を開催しました - 人口減少社会に適応したダウンサイジングを可能とする技術を 須崎市終末処理場において実証 - 国土交通省が平成 28 年度に実施する下水道革新的技術実証事業(B-DASH プロジェクト)※ 1 に採択された「DHS システムを用いた水量変動追従型水処理技術実証事業」(日本下水道事業 団(JS)が三機工業株式会社、東北大学、香川高等専門学校、高知工業高等専門学校、須崎市 の6者と共同で応募)の共同研究体発足式が下記のとおり開催されました。 この実証事業は、人口減少社会に適応すべく、 「スポンジ状担体を充填した新規の散水ろ床(D HSろ床)」と「生物膜ろ過槽」を組み合わることにより、効率的にダウンサイジング ※ 2 が可 能な水処理技術について、①ライフサイクルコストの縮減効果、②流入水量減少に対する処理 コストの追従性、③維持管理の容易性、④処理性能の安定性を実証するものです。 この実証事業については、実証フィールドを提供する須崎市の期待も大きく、共同研究体発 足式には楠瀬耕作市長も出席されました。 今後、実証フィールドである須崎市終末処理場において、7 月頃より実証実験設備の建設に 着手し、来年 1 月頃の竣工、2 月頃からの本格的な運転開始を予定しています。 JS では、これまでの B-DASH プロジェクトにおける豊富な経験や、JS 創設以来、長年にわ たり積み重ねてきた下水道技術の開発に係る知見を最大限に活かすことにより、本事業が円滑 に進捗し、所期の研究成果を得るとともに、本事業の実施を通じて、須崎市の持続的な下水道 事業の運営に貢献すべく、取り組んでいく所存です。 ※1 下水道革新的技術実証事業(B-DASH プロジェクト:Breakthrough by Dynamic Approach in Sewage High Technology Project)とは、新技術の研究開発及び実用化を加速することにより、下水道事業におけるコスト縮減や再生可能エネルギー 創出等を実現し、併せて、本邦企業による水ビジネスの海外展開を支援するため、国土交通省が実施しているものです。な お、B-DASH プロジェクトは、国土交通省国土技術政策総合研究所の委託研究として実施されます。 ※2 流入水量減少に伴い段階的に処理能力規模や使用電力量など処理コストを縮減すること。 記 1.日 時: 平成 28 年 4 月 22 日(金)15 時~16 時 2.場 所: 須崎市総合福祉センター会議室 3.出席者: 楠瀬耕作 須崎市長 松浦將行 日本下水道事業団技術戦略担当理事 原田秀樹 未来科学技術共同研究センター教授 多川 香川高等学校建設環境工学科准教授 正 山崎慎一 高知工業高等学校環境都市デザイン工学科教授 鈴木 三機工業株式会社環境システム事業部長 茂 (問い合わせ先) 技術戦略部 上席調査役 橋本 敏一 TEL:03-6361-7844 FAX:03-5805-1828 E-mail:[email protected] 写真1 共同研究体発足式 写真2 実施状況 代表者記念撮影 (左より 楠瀬市長、松浦理事、須崎市マスコットキャラクター「しんじょう君」、 原田教授、多川准教授、山崎教授、鈴木事業本部長) 【参考】実証事業の概要 ・実 証 事 業 名: DHS システムを用いた水量変動追従型水処理技術実証事業 ・事 業 実 施 者: 三機工業株式会社・東北大学・香川高等専門学校・高知工業高等専 門学校・日本下水道事業団・須崎市 共同研究体 ・実 証 フ ィ ー ル ド: 須崎市終末処理場(高知県須崎市) ・事 人口減少社会に適応すべく、 「 スポンジ状担体を充填した新規の散水 ろ床(DHSろ床)」と「生物膜ろ過槽」を組み合わることにより、 効率的にダウンサイジング ※ が可能な水処理技術について、①ライ フサイクルコストの縮減効果、②流入水量減少に対する処理コスト の追従性、③維持管理の容易性、④処理性能の安定性を実証する。 業 概 要: ※ダウンサイジング:流入水量減少に伴い段階的に処理能力規模や使用電 力量など処理コストを縮減すること。 ・実 証 技 術 の 概 要: ・実 証 技 術 の 特 徴: 【革新性】 ・ 流入水量減少に応じて、きめ細かく電力使用量等のライフサ イクルコストの削減が可能 ・ 流入水量減少に応じて処理水質が自ずと向上 ・ 流入水量に合わせて、きめ細かに処理能力の調整が可能 ① DHS ろ床における担体量の調整 ② 使用ユニット数の調整 ・ DHS ろ床と生物膜ろ過槽の組合せにより、標準活性汚泥法 同等の処理水質を確保 【導入効果】 ・ ライフルサイクルコストの縮減による下水処理場の経営改善 ・ 流入水量減少に追従した処理コストの削減による汚水処理原 価の縮減 ・ 維持管理の容易化による技術人員不足の解消
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