私のスペシャルIC製作! FPGA MAX 10の研究

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FLASH 内蔵エントリ版で
チップ内電子工作
私のスペシャル IC 製作!
FPGA MAX 10 の研究
①手が届くようになった FPGA のお一人様開発
圓山 宗智
RAM
DSP
TI MER
GPI O
Munetomo Maruyama
CPU
独自のシステムや
論理を自由奔放に
設計
D
FPGA
デバイス
Q
CK
開発ツールが
自動で設定.
実デバイスに
コンフィグレ
ーションする
設計した通りの機能が
デバイスで実現できる
図 1 FPGA は論理設計のための広大なキャンバス
● もっとクリエイティブに!
皆さんの中には,組み込み用マイコンをバシバシ活
用している方は多いと思います.マイコンの CPU コ
アには 8 ビットから 32 ビット以上のものがあり,さら
に 高 速 な 積 和 演 算 の た め の DSP
(Digital Signal
Processor)命 令 や 浮 動 小 数 点 演 算 の た め の FPU
(Floating Point Unit)命令を備えるものなど,いろい
ろな機能や性能を持つものがたくさんあります.さら
に CPU コアごとに,さまざまな容量の FLASH メモリ
や何種類もの強力な周辺機能を持つマイコン製品が各
メーカから大量にリリースされていて,選ぶのに困る
くらい世の中にはマイコン製品が溢れています.
一 方 で,FPGA(Field − Programable Gate Array)
というデバイスはどうでしょうか?おそらく使ってい
る方の人口はマイコンに比べれば 1 桁も 2 桁も少ない
のではないでしょうか?その理由はいろいろあると思
います.例えば,もはやマイコンがあればそれで十分
とか,内部の論理回路の設計が必要だとか,CPU の
仕込みやソフトウェア開発の手間が多そうとか,外付
け部品が多いとか,供給電源本数が多いとか,なんだ
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かんだと敷居が高い印象があると思います.しかし,
最近の FPGA 製品にはこうした敷居を低くした製品が
出始めています.
しかも,FPGA ほど自由度が高くてクリエイティブ
な活用ができるデバイスは他にあまりないのです.ハ
ードウェアもソフトウェアも,ユーザが自由に牛耳れ
るので,一度使い方を味わうと,これほど楽しいデバ
イスはありません.
本 連 載 で は, ア ル テ ラ 社 の FLASH メ モ リ 内 蔵
FPGA MAX 10 を題材にして,FPGA の面白さとそ
の活用方法などについて解説します.
今,FPGA が面白い
● 論理設計のための広大なキャンバス
データ処理やシーケンス処理など,ディジタル処理
機能が必要なシステムの論理設計をする場合,ひと昔
前までは,大量の TTL(Transistor Transistor Logic)
IC や 小 規 模 PLD(Programmable Logic Device)を 組
み合わせたプロトタイプ基板を作成するなど非常に手
2016 年 4 月号