平成 28 年4・5 月特別号 熊本地震により被害を受けた方への支援 この度の平成 28 年熊本地震では、熊本県及び大分 県を中心に甚大な被害が発生しており、被災された 方々に心からお見舞いを申し上げます。 全国から、被害を受けた方々への支援のために、義 援金やお見舞金、自社製品の提供などが行われている ところですが、これらに対する税務上の取扱いについ てまとめさせていただきましたので、ご参考にしてい ① 熊本県下や大分県下の災害対策本部が発行する受 領証 ② 募金団体の預り証 ③ 郵便振替で支払った場合の半券(受領証)※ ④ 銀行振込で支払った場合の振込票の控え※ ※その振込口座が義援金の受付専用口座である場 合に限ります。個人が確定申告をする場合には、 募金要綱、募金趣意書、新聞報道、募金団体のホ ームページの写しなど、義援金の受付専用口座で あることがわかる資料も必要となります。法人の 場合は、これらの書類の保存をします。 ただければと思います。 被災された取引先に対する災害見舞金 熊本県下・大分県下の災害対策本部等や 日本赤十字社に対する義援金 この度の地震災害で被災された得意先・仕入先等の 取引先に対して、被災前の取引関係の維持・回復を目 熊本・大分県下の災害対策本部等や日本赤十字社の 的として、災害を受けた取引先が通常の営業活動を再 「平成 28 年熊本地震災害義援金」口座に対する義援 開するための復旧過程にある期間において支出する 金は、個人の場合は「特定寄附金」に該当し、寄附金 災害見舞金は、交際費等には該当せず、損金の額に算 控除の対象となります。 入されます(FAQ5)。 また、法人の場合は「国等に対する寄附金」に該当 し、その全額が損金算入となります(FAQ1,2)。 募金団体を通じた義援金 募金を取りまとめる団体が、個人、法人から義援金 を預かる場合でも、その義援金が最終的に熊本県や大 自社製品の被災者への提供 不特定又は多数の被災者を救援するために緊急 に行う自社製品等の提供に要する費用は、寄附金又 は交際費等には該当せず、「広告宣伝費に準ずるも の」として損金の額に算入されます(FAQ6)。 分県に拠出されるものであれば、募金団体に対して支 払った義援金も、個人の場合は「特定寄附金」に該当 し、寄附金控除の対象となります。 また、法人の場合は「国等に対する寄附金」に該当 し、その全額が損金算入となります(FAQ4)。 なお、寄附の証明書類としては次のようなものが挙 げられます(FAQ11)。 出典:国税庁「義援金に関する税務上の取扱いFAQ(平 成 28 年4月)」
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