第3章 計画の体系,役割

第3章
計画の体系,役割
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計画の体系
総合計画は,基本構想,基本計画及び実行計画によって構成します。
【基本構想】

計画期間は8年
計 画 期 間 は , 市 長 の 政 策 な ど と の 整 合 を 図 る た め ,市 長 の 任 期 を 考 慮
し,2016(平成28)年度から2023(平成35)年 度までの 8
年 間 と し ,鈴 鹿 市 ま ち づ く り 基 本 条 例 が め ざ す ま ち づ く り の 基 本 原 則 な
ど に 基 づ き ,8 年 後 に 達 成 す べ き 本 市 の 将 来 都 市 像 を 定 め て 取 り 組 ん で
いくこととしています。

将来都市像の実現を図るための仕組み
総合計 画では ,将来 都市像 の実現 を図 る ために ,成果を 確認 しなが ら
運用していく仕組みとしています。
基 本 構 想 に お い て は ,8 年 で め ざ す 将 来 都 市 像 に 対 す る 基 本 的 な ま ち
づ く り の 方 向 性 と し て ,「 将 来 都 市 像 を 支 え る ま ち づ く り の 柱 」 と 「 自
治体経営の柱」を定めています。
ま た ,「 将 来 都 市 像 を 支 え る ま ち づ く り の 柱 」 と 「 自 治 体 経 営 の 柱 」
が め ざ す 状 態 を 更 に 具 体 化 し ,市 民 と 行 政 と の 協 働 に よ っ て め ざ す 8 年
後 の 目 標 と し た も の が ,都 市 の ビ ジ ョ ン で あ る「 め ざ す べ き 都 市 の 状 態 」
です。
そ し て ,将来都 市像 の達成 度を総 括的 に 測る成 果指標 と「め ざすべ き
都 市 の 状 態 」の 達 成 度 を 測 る 成 果 指 標 を 設 定 し , 適 切 な 進 行 管 理 を 行 う
仕組みとしています。
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
基本構想は政策的な指示書
基本構想は,市のビジョンを示し,成果を確認しながら,将来都市像
の実現を着実に図っていく役割を担うほか,個別分野の計画との関連,
整 合 性 を 図 り , 基 本 計 画 や 実 行 計 画 を 含 め た 総 合 計 画 全 体 を 効 率 的 ,効
果的に進めるための政策的な指示書としての役割を担います。
具体的には,基本計画,実行計画にもそれぞれ 目標数値を設定し,基
本 構 想 の 実 現 に 向 け て 絶 え ず 進 行 管 理 を 行 っ て い く こ と を 示 す ほ か ,基
本 計 画 の 施 策 な ど の 体 系 に 基 づ き ,個 別 分 野 に お け る 計 画 の 取 組 と の 関
連付けや整合を図るための方向性を示しています。
こ の ほ か ,予 算 や 行 財 政 改 革 な ど 行 政 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム の 構 築 に
関 し て ,個 々 の マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム を 総 合 的 に 推 進 す る た め の 基 本 的
な方向性を示しています。
【基本計画】

計画期間は前期4年,後期4年
基 本 計 画 は ,基 本 構 想 に 掲 げ た 将 来 都 市 像 な ど の 実 現 に 向 け て , 様 々
な 分 野 に お け る 取 組 の 具 体 的 な 方 向 性 を ,市 長 の 任 期 を 考 慮 し て ,前 期 ,
後期に分けて定め,計画期間はそれぞれ4年間としています。

前期の基本計画は行政経営計画としての位置付け
前 期 の 基 本 計 画 は ,将 来 都 市 像 な ど の 実 現 に 向 け て ,行 政 が 責 任 を 持
って取り組むべき施策などを取りまとめた行政経営計画としています。
こ こ で は ,行 政 の 各 組 織 が め ざ す べ き 都 市 の 状 態 に 対 し て ミ ッ シ ョ ン
を 設 定 し ,ミ ッ シ ョ ン の 実 現 の た め に 組 織 が 行 う 施 策 な ど を 設 定 し て い
ます。
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また,施策などには,それぞれ目標値を設定し ,活動の具体的な成果
を評価,検証し,次の取組につなげる仕組みを位置付けています。

後期の基本計画には地域別経営計画も位置付け
後 期 の 基 本 計 画 で は ,行 政 経 営 計 画 に 加 え て , 各 地 域 の 課 題 を 解 決 し
て い く 市 民 主 体 の 地 域 づ く り を 推 進 す る た め ,そ れ ぞ れ の 地 域 の め ざ す
方向性を示した地域別経営計画も策定します。
そのた めには ,前期 の 基本 計画期 間内 に おいて ,市民 と 行政 との協 働
の ま ち づ く り を 推 進 し な が ら ,さ ら に 市 民 主 体 の ま ち づ く り を 実 現 す る
ための体制や仕組みづくりを進めます。
【実行計画】

計画期間は4年とし,毎年見直し
実 行 計 画 は ,基 本 計 画 で 定 め た 様 々 な 分 野 に お け る 取 組 の 具 体 的 な 方
向 性 に 基 づ き , 個 別 の 実 施 手 段 や 事 業 費 ,ス ケ ジ ュ ー ル な ど を 示 す 事 務
事業で構成します。
計画期 間は 4 年と し ますが ,短期間 での 社会経 済情勢 の変 化 や,実施
結果に基づく成果を検証しながら,毎年見直します。
また,各事務事業には,それぞれ目標数値を設定し,活動の進行管理
を行います。
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2

計画が果たす役割
総合計画を中心に計画的なまちづくりを推進
低成長・成熟型社会を見据えて,まちづくりの考え方や手法そのもの
の発想を大きく転換することが求められています。
また,社会経済情勢の変化に対応し,これからも豊かで安定した市民
生活を維持していくため,市民と行政との協働,連携を前提に,地域社
会全体の仕組みを,最適な状態にしていくことが必要です。
そこで,本市のまちづくりに関わる全ての仕組みや活動のよりどころ
となる鈴鹿市まちづくり基本条例に,総合計画(基本構想 など)の策定
根拠を設け,同条例がめざすまちづくりを具現化するための最上位計画
として,総合計画を位置付けています。
このように総合計画は,鈴鹿市まちづくり基本条例に掲げる「まちづ
く り の 基 本 原 則 」,「 ま ち づ く り を 推 進 す る た め の 仕 組 み 」,「 行 政 運 営 」
な ど の 規 定 に 則 り ,2 0 2 3( 平 成 3 5)年 ま で の 進 む べ き ま ち づ く り の
方向性を定め,行政経営及び市民との協働によるまちづくりを総合的か
つ計画的に進める役割を持っています。
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鈴鹿市総合計画2023の体系図
鈴鹿市総合計画2023
(次期)総合計画⇒
基本構想
(次期)基本構想⇒
基本計画(前期)
【 行政経営計画 】
年度:2015
作成
2016
2017
2018
基本計画(後期)
【 行政経営計画+地域別経営計画 】
2019
2020
2021
2022
2023
(次期)基本計画(前期)
2024
2025
2026
実行計画(前期)
見直し
作成
見直し
作成
見直し
作成
作成
実行計画(後期)
見直し
作成
見直し
作成
見直し
作成
作成
首長任期
首長任期
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(次期)実行計画(前期)
首長任期
2027