企画提案仕様書 1 業務名 平成 28 年度「おきなわ型6次産業化総合支援事業」に係る業務委託 2 委託期間 契約締結の日から平成29年3月31日まで 3 事業目的 沖縄県の気候的特徴や地域資源を生かした6次産業化を推進するため、戦略的 な商品開発と販路開拓を支援する。県産農林水産物が主役となる看板特産加工品 を創出し、有利販売のための戦略の構築と実践を行うことで農山漁村の活性化と 生産者の所得向上を実現し、農林水産業の振興を図る。 (沖縄振興特別推進交付金活用事業) (事業の背景) 島しょ県である沖縄においては、出荷先が遠隔地であることによるコスト高や 輸送手段が限られ、農産物の出荷時期が集中すると滞貨が発生し、生産農家の所 得の確保が難しい状況にある。 そこで、生産農家の所得安定と販路拡大を図るためには、生産過剰分の一次加 工(ストック機能)の推進や加工による農産物の付加価値化で利益を生み出すこ とが必要である。 これにより、出荷量の平準化による安定出荷を実現することで農産物価格の低 落を防止し、本県の一次産業である農産物の信頼性と流通先の確保といった農業 振興に資することができる。 4 委託業務内容 (1) オンリーワン加工品開発支援 売れる商品づくりのための基礎やマーケティングを学び、商品力を引き上げるた めの研修の企画・運営を実施する。 具体的には次の取組を行う。 ア 対象事業者の選定(10事業者程度) 効果的な事業の実施ができるよう研修事業者の公募を行う。対象は 、県産農 林水産物を主原料とした商品開発に取り組む農林漁業者等とし、内容は既存 商品(試作含む)のブラッシュアップとする。※新商品開発は対象外 農林水産加工品の商品力や、期待される効果、事業の推進体制等の観点か ら総合的な評価を行い、事業推進会議にて選定すること。 イ 外部講師の選出 農林漁業者等の行う商品開発(加工技術等)やマーケティング・品質管理・ デザインの課題に精通している人材を選出し、商品開発プロセス全体を助 言・支援する者で構成されるよう留意し、適切に選定すること。 外部講師は、県内講師を中心に、県内の事情に詳しい人材を活用すること。 -1- イの外部講師による商品開発研修会の企画・運営 県産農産物を活用した加工品の商品化に係る課題を抽出し、各地域で研修 会を開催する。 ウ エ アの対象事業者以外への支援 別に行う、加工機器整備等補助事業の交付決定を受けた者(5事業者予定)が、 外部講師の助言・支援を受けられるような研修体制を構築すること。 (2) 一次加工の強化を図る取り組みの検討 ア 検討会の開催 平成 27 年度に実施した検討会の結果を踏まえ、各地域における一次加工の推 進に向けた施策を検討する。委員は平成 27 年度開催時の委員を中心に必要に応 じて追加・修正する。 イ 実証事業の実施 アの検討において提案された施策を展開するための実証事業を行う。 (3) おきなわ島ふ~どグランプリの開催 県産農林水産物を活用した加工品の品質及び認知度向上を図り、また本事業 で開発した商品のテストマーケティングの場としても活用することを目的と して「おきなわ島ふ~どグランプリ」(以下「グランプリ」という。)を開催 する。 本グランプリを開催するにあたり、以下の項目について効果的な提案をする こと。 ◎グランプリ開催概要(予定) イベント会場 奥武山公園内 開催期間 2017年2月4日(土)、5日(日)の2日間 推定集客規模 約15万人(2日間合計) 出店者数 約20団体予定 出店ブース規模 15m×27m以内 (※会場内の配置場所によって変更の可能性あり) ※同グランプリは、「おきなわ花と食のフェスティバル2017(以下「花食」 という。)」と連携して開催するものとする。 ア グランプリの全体運営と、開会式・閉会式(授賞式)の開催 ※ 開会式:グランプリテント前での開催を想定しているため、音響等の設 備が必要 ※ 閉会式:花食メインステージで開催。音響等は花食で設置する設備を活 用可能。 イ 出店ブースの設置・撤去 出店ブースは、食品の調理・販売を行うことが可能な閉鎖型ブースとする こと。 -2- ウ エ 給排水設備、電気設備の設置・撤去等 広報計画 テレビ、新聞、WEB、ポスター、チラシ等を連動させ、本グランプリを 効果的にPRできる広報計画案を提案すること。 オ 会場内の看板制作 グランプリ開催場所を来場者に周知する看板を制作・設置・撤去すること。 カ グランプリ審査委員会の設置 <役割1> グランプリ出店者の募集に対し、募集枠を超える応募があった 場合は、出展者を選定するための委員会を開催し、出展者を 決定すること。 <役割2> グランプリの開催に合わせて委員会を開催し、出展商品の評価 を行うこと。 キ グランプリ出展者の募集・とりまとめ 出展者を募集し、とりまとめること。(募集要領の作成、加工事業者への 案内、応募内容の確認等) ク グランプリ出展者の選定及び出展商品の評価(上記カの業務に含む) ① 出展者の募集に対し、募集枠を超える応募があった場合は、出展者を選 定するための委員会を開催し、出展者を決定する。 ② グランプリの開催に合わせて、委員会を開催し、出展商品の評価を行う。 ケ グランプリ投票結果の集計 グランプリの決定方法は、審査委員及び来場者に出展商品を食べ比べても らい、専門家と消費者目線の双方で評価を行うことによって決定する。 コ 出店料等 花食の会場内で開催することから、花食への出展料として70万円を委託 料から支出すること。 (4) 対象事業者の販売促進・販路開拓への支援 (1)の商品開発支援により開発された商品の販路を開拓するため、以下の取 り組みを行う。 ア 県内外のアンテナショップ、直売所、量販店、コンビニエンスストア 等を活用したテストマーケティング イ 商談会に必要な知識を身につける「商談会活用セミナー」の開催 ウ 展示商談会への出展、または商談会の開催 エ その他効果的な支援策 (5) 過年度支援事業者へのフォローアップ支援 平成 27 年度オンリーワン加工品開発支援事業者のうち、支援が必要・有 効な事業者(※)に対し販路開拓等の支援等のフォローアップ支援を実施 する。 ※商品が完成するのが事業期間終了間際であったため、完成せず販路開 拓までに至らなかった。あるいは、支援をすれば優良モデルの構築が 見込める等 -3- (6) 事業推進会議の企画・運営 事業推進会議を設置し、進捗状況を報告するとともに、会議での評価・分析 を踏まえて当該委託事業を進める。 ア 評価・分析を行う専門家を復数選定すること。 イ 会議での報告資料を策定し提出する。 ウ 会議の開催回数 2 回(事業始め・終わり) (7) 事業報告書の提出 ア 委託事業終了の日までに、印刷製本された事業報告書(A4版)を 50 部 提出すること。 イ 上記報告書を記録した電子記録媒体を1部提出すること。 (8) 5 その他本事業を実施するにあたり有効と思われる企画提案 予算額 (1) 委託上限額 提案にあたっては、総額43,885千円以内(消費税及び地方消費税を含 む)の範囲で見積もること(この金額は、企画提案のために設定した額であり、 実際の契約金額とは異なる。) (2) 積算の費目は、次のとおりとする。 ア 人件費 (企画・運営等) イ 報償費 (外部専門講師等の謝金) ウ 旅 費 エ 消耗品費 オ 印刷製本費 (研修会資料等、報告書 50 部) カ 通信運搬費 (輸送経費等) キ 再委託費 (商談会カタログ等) ク 使用料 (研修会場借料等) ケ 一般管理費 (人件費+事業費-再委託費の10%以内) コ 消費税 ※それぞれ、単価、回数、人数等積算内容が分かるようにすること。 6 おきなわ花と食のフェスティバル2017推進本部との連携 上記2の委託業務にある(3)のグランプリは、おきなわ花と食のフェステ ィバル2017と連携して開催することから、受託者は、事業遂行にあたって 同イベント推進本部のJAおきなわ農業統括部及び関係団体と密接に連携し、 事業を実施すること。 7 知的財産権の取扱い 委託業務により生じた著作権等の知的財産権は、原則として委託元である沖 縄県に帰属する。 -4- 8 再委託に関する取扱い (1) 一括再委託の禁止 契約の全部の履行を一括又は分割して第三者に再委託することはできない。 また、契約金額の 50%を超える業務、又は委託業務に係る統括的かつ根幹的な 業務の履行第三者に再委託することはできない。 (2) 再委託の承認 契約の一部を第三者に再委託しようとするときは、あらかじめ書面による県 の承認を得なければならない。ただし、次の業務については事前の承認を要さ ない。 (3) ア 資料の収集・整理・複写・印刷・製本 イ 原稿・データの入力及び集計 ウ イベント実施に係る荷物の輸送 再委託の相手方の制限 本事業に係る企画提案公募に参加した者、指名停止措置を受けている者、暴 力団員又は暴力団と密接な関係を有する者を再委託の相手方とすることはで きない。 9 その他の留意事項 (1) 受託者は、業務遂行にあたって、委託者と緊密な連携をもって行わなければ ならない。 (2) この仕様書に定めのない事項、又は疑義が生じた場合は、委託者と受託者の 双方が協議して定めるものとする。 (3) 本仕様書に記載の業務内容は、企画提案のために設定したものであり、実際 の委託契約の仕様書とは異なる場合も想定される。 (4) 企画提案書が入選した場合においても、提案のあった内容をすべて実施する ことを保証するものではない。 -5-
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