認定看護師教育機関審査要項 2016 年度 改訂項目

認定看護師教育機関審査要項
2016 年度 改訂項目・内容一覧
1. 2015 年度認定看護師制度委員会での決定事項に関する新旧対照表
項目
2015 年版(旧)
(2016 年版該当ページ)
別添 1-1
下線部:変更箇所
2016 年版(新)
変更理由
認定看護師教育機関認定の要件(P.9~13)
Ⅰ.教育組織(P.9)
1. 認定看護師教育課程として組織上適切に位置づ
1. 認定看護師教育課程として主体的な運営が可能
教育課程の位置付けに
となるよう組織内で適切に位置づけられてい
ついて記載内容を整理
る。
した。
けられている。
1) 組織内で明確に位置づけられている。
2) 主体的な運営が可能である。
(1)設置主体が大学の場合、学部内の組織ではな
1)設置主体が大学の場合は、基礎教育と明確に区
別するため大学直属または学部から独立した組
く、学部と同等の位置づけであること。
織とする。
(2)設置主体が医療機関の場合、医療機関直属ま
たは看護部から独立した組織であること。
2)設置主体が医療機関の場合は、院内教育と明確
2. 適切な運営体制である。
に区別するため医療機関直属または看護部から
1) 運営責任者が明確であり、規則などが整備され
独立した組織とする。
ている。
2. 運営責任者が明確であり、教育課程運営のため
の規程等が整備されている。
Ⅱ.教育課程
2.実習(P.10)
・実習は、目的や目標、内容や方法、評価が明確で
・実習は、目的や目標、内容や方法、評価が明確で
認定確認・認定更新の
あり、その認定看護分野において熟練した看護技
あり、その認定看護分野において熟練した看護技
際に確認している事項
術と知識を修得するに相応しいものである。研修
術と知識を修得するに相応しいものである。研修
を明記した。
者の所属施設での実習は行わないこと。
者の所属施設での実習は行わないこと。
・実習は、認定看護分野に関する医療の実績がある
・実習は、認定看護分野に関する医療の実績がある
施設において、当該認定看護分野の認定看護師で
施設において、当該認定看護分野の認定看護師で
ある実習指導者による専任での指導体制の下、行
ある実習指導者による専任での指導体制の下、行
うものとする。実習指導者は研修者の主体的な学
うものとする。実習指導者は研修者の主体的な学
びを援助するものであること。実習指導者 1 人当
びを援助するものであること。1 施設当たりの研
たりの研修者の受け持ち数は、2~3 名程度とする
修者の配置人数は複数とし、実習指導者 1 人当た
ことが望ましい。
りの研修者の受け持ち数は、2~3 名程度とするこ
・実習は、以下に定める実習施設、実習指導体制等
の各要件を満たすものとする。但し、見学実習の
とが望ましい。
・実習は、以下に定める実習施設、実習指導体制等
みを行う施設は適用外とする。
の各要件を満たすものとする。但し、見学実習の
1)実習施設の要件
臨地実習に必要な事例数を確保でき、認定看護分
みを行う施設は適用外とする。
1)実習施設の要件
野ごとに定められた実習施設の要件を満たして
臨地実習に必要な事例数を確保でき、認定看護分
いること(別添 1-5:P.17)
。
野ごとに定められた実習施設の要件を満たして
2)実習指導体制の要件
いること(別添 1-5:P.17)
。
・実習指導者
2)実習指導体制の要件
(1)その実習施設に所属する当該認定看護分野の
・実習指導者
認定看護師であること。但し、新規開設分野等
(1)その実習施設に所属する当該認定看護分野の
の理由により認定看護師がいない場合には、
認定看護師であること。但し、新規開設分野等
その分野での経験が 5 年以上あり、当該分野
の理由により認定看護師がいない場合には、
の熟練した実践能力を有する者であること。
その分野での経験が 5 年以上あり、当該分野
(2)実習期間中、専任であること。なお、専任とは
以下の体制を指す。
の熟練した実践能力を有する者であること。
(2)実習期間中、専任であること。なお、専任とは
・実習期間中、一貫して研修者の実習指導を実
以下の体制を指す。
施できる。
・実習期間中、一貫して研修者の実習指導を実
・日々の実習において、研修者へ十分に対応で
施できる。
きる。
・日々の実習において、研修者へ十分に対応で
(3)以下に示す者は実習指導者になることはでき
ない。
きる。
(3)以下に示す者は実習指導者になることはでき
・研修者本人
ない。
・主任教員、専任教員
・研修者本人
3)実習施設選定にあたっての留意点
(1)研修者の負担とならないよう、実習施設の地理
・主任教員、専任教員
3)実習施設選定にあたっての留意点
的条件を考慮すること。遠隔地の実習施設を
(1)研修者の負担とならないよう、実習施設の地理
選定する場合においても、定期的に専任教員
的条件を考慮すること。遠隔地の実習施設を
による対面での指導が行われるよう指導体制
選定する場合においても、定期的に専任教員
や指導方法を調整すること。
による対面での指導が行われるよう指導体制
(2)実習施設の設置主体が一定の団体や企業に偏
らないこと。
や指導方法を調整すること。
(2)実習施設の設置主体が一定の団体や企業に偏
らないこと。
1
2016 年 4 月 21 日
日本看護協会認定部
項目
2015 年版(旧)
(2016 年版該当ページ)
Ⅳ.研修者
(※1.入学要件)
1.入学要件(P.11)
教育機関の入学要件は、以下の各項目を遵守した
2.入学者選考(P.11)
2016 年版(新)
変更理由
旧の入学要件の記載内
教育機関の入学要件は、以下の各項目を遵守した
容を「入学要件」と
ものである。
ものである。
「入学者選考」に分け
1)日本国の看護師免許を有する。
1)日本国の看護師免許を有する。
2)上記の免許取得後、通算 5 年以上実務研修(そ
2)上記の免許取得後、通算 5 年以上実務研修(そ
のうち通算 3 年以上は特定の看護分野の実務研
のうち通算 3 年以上は特定の看護分野の実務研
修)をしていること。
『特定看護分野の実務研
修)をしていること。『特定看護分野の実務研
修内容の基準』
(別添 1-7:P.26)を満たすこ
修内容の基準』
(別添 1-6:P.31)を満たすこ
と。教育機関は、入学審査時にこれらの要件に
と。
ついて、書類審査を行うこと。
(参考 2「実務研
て整理した。
1)教育機関は、入学審査時に入学要件について、
修報告書(様式例)」
:P.43)
書類審査を行うこと。
(参考 2「実務研修報告書
なお、特定の看護分野の実務研修施設は、当
(様式例)」
:P.46)
該分野の認定看護師が勤務している施設を基本
2)特定の看護分野の実務研修施設は、当該分野の
とするが、当該分野の認定看護師がいない場合
認定看護師が勤務している施設を基本とする
であっても、書類審査により『特定看護分野の
が、当該分野の認定看護師がいない場合であっ
実務研修内容の基準』
(別添 1-7:P.26)を満
ても、書類審査により『特定看護分野の実務研
たすと認められた場合は、研修施設とみなすこ
修内容の基準』
(別添 1-6:P.31)を満たすと認
とができる。
められた場合は、研修施設とみなすことができ
3)特定の看護分野における通算 3 年以上の実務研
る。
修については、勤務形態が常勤でない場合には、 3)特定の看護分野における通算 3 年以上の実務研
5,400 時間以上の実務研修をもって通算 3 年以
修については、勤務形態が常勤でない場合には、
上とみなす。
5,400 時間以上の実務研修をもって通算 3 年以
4)倫理上の観点から、入学選抜時の申請書類に健
康診断書の提出を義務付けないこと。
上とみなす。
4)倫理上の観点から、入学選抜時の申請書類に健康
診断書の提出を義務付けないこと。
5)入学者選考時には辞退等を考慮し、定員の 1
割増を限度として合格とすることができる。
3.修了要件(P.11)
教育機関の修了要件は、以下の各項目を遵守したも
のである。
1)当該分野の認定看護師教育基準カリキュラムに
旧の修了要件の記載内
のである。
容を「修了要件」と
1)当該分野の認定看護師教育基準カリキュラムに
「修了試験」に分けて
定めるすべての教科目において、各教科目の履修
2)各科目の出席時間数が、履修すべき時間数の 5
すべき時間数の 5 分の 4 以上を出席し、かつ教育
分の 4 以上ある。
機関の定める各教科目の試験に合格すること。
3)共通科目を含め、認定看護師に必要な全教科を
2)当該分野の認定看護師教育基準カリキュラムに
含む修了試験において、80%以上の成績を修め
定める全教科目(共通科目・専門基礎科目・専門
ている。但し、教育基準カリキュラム外に設定
科目・学内演習・臨地実習)を含む修了試験にお
した科目等は含めないこと。
いて、80%以上の成績を修めている。
※修了試験は内容と方法が明確であり、認定看護
師に求められる能力を習得したかを確認するた
め、基準カリキュラムの「期待される能力」に
基づき評価すること。
まえ追加した。
教育機関の修了要件は、以下の各項目を遵守したも
定める教科目をすべて修得している。
4.修了試験(P.11)
5)教育機関の現状を踏
整理した。
1)旧 1)及び旧 2)の
記載内容を整理し
た。
2)全教科の内容を明記
した。
1)修了試験には教育基準カリキュラム外に設定し
た教科目等は含めないこと。
2)修了試験は内容と方法が明確であり、認定看護
師に求められる能力を習得したかを確認するた
め、基準カリキュラムの「期待される能力」に
基づき評価すること。
Ⅴ.教員
2.配置(P.12)
1)主任教員は認定看護分野ごとに 1 名を置く。
2)主任教員は、専任教員を兼務することができ
る。
3)専任教員は、研修者数に応じて認定看護分野
ごとに必要数を配置する(表 1)
。
4)専任教員は開講期間中、教育機関の専従とす
ること。また、教育課程運営準備等の活動が
できるよう、開講期間の前後に専従期間を確
保することが望ましい。土・日曜日等の分散
開講の場合、開講日は専任教員が専従してい
ること。開講日以外については、受講者の相
談等に対応できる体制を整えること。
5)主任及び専任教員は、3 年程度継続できる者
が望ましい。
表 1 専任教員の定数
研修者数
専任教員の人数
1~30 人
2 人以上
31~45 人
3 人以上
46~60 人
4 人以上
61~75 人
5 人以上
1)主任教員は認定看護分野ごとに 1 名を置く。
2)主任教員は、専任教員を兼務することができ
る。
3)専任教員は、定員数に応じて認定看護分野ご
とに必要数を配置する(表 1)
。
4)専任教員は開講期間中、教育機関の専従とす
ること。また、教育課程運営準備等の活動が
できるよう、開講期間の前後に専従期間を確
保することが望ましい。土・日曜日等の分散
開講の場合、開講日は専任教員が専従してい
ること。開講日以外については、受講者の相
談等に対応できる体制を整えること。
5)主任及び専任教員は、3 年程度継続できる者が
望ましい。
表 1 専任教員の定数
定員数
専任教員の人数
1~30 人
2 人以上
31~45 人
3 人以上
46~60 人
4 人以上
61~75 人
5 人以上
3)新「2.入学者選考」
の
5)の追加により
専任教員の人数を定
員数に対する人数と
した。
表 1)上記に応じて表内
の記載を定員数に修正
した。
2
2016 年 4 月 21 日
日本看護協会認定部
項目
2015 年版(旧)
(2016 年版該当ページ)
別添 1-2
2016 年版(新)
変更理由
認定看護師教育基カリキュラムの規定(p.14)
<講義・実習時間、試験
<講義時間及び実習時間の時間換算の考え方につ
時間等の考え方について
いて>
>
・講義 15 時間=1 単位、演習 30 時間=1 単位、実
<講義・実習時間、試験時間等の考え方について>
試験時間の取り扱いが
教育機関によって様々
・講義 15 時間=1 単位、演習 30 時間=1 単位、実
習 45 時間=1 単位とする。
習 45 時間=1 単位とする。
について明記した。
・講義 15 時間は 2 時間の授業を 7 コマ実施し、試
・原則、講義 30 時間は 2 時間の授業を 15 コマ、講
験時間を含めて 15 時間となるよう設定する。
義 15 時間は 2 時間の講義を 8 コマ実施する。
但し、運営上 45 分を 1 時間とみなし、90 分を 1
・試験時間は規定の講義時間に含めず、別途、定期
コマ 2 時間として計算する。
・実習は運営上 45 分を 1 時間とみなす。
であったため、考え方
試験時間を設けて行う。
・試験は教科目ごとに作成する。
・試験方法は、定期試験時間に集合して行う筆記試
験の他、レポート提出も可能とする。
・講義及び演習は、運営上 45 分を 1 時間とみなし、
90 分を 1 コマ 2 時間として計算する。
・実習は、運営上 45 分を 1 時間とみなす。
別添 1-4
合同講義の基準(p.16)
合同講義の実施は、認定看護師教育基準カリキュ
ラムに基づき、以下のとおりとする。
1.共通科目は合同講義を認める。
2.専門基礎科目は単元名が同一のものであるこ
とを原則とし、合同講義が実施可能な内容につ
いては、制度委員会が別に定める。
合同講義が実施可能な内容(救急・集中ケア関
連、がん関連)は、下記 URL 参照
http://nintei.nurse.or.jp/nursing/qualifi
cation/educ_inst_approval_cn#cn_curriculu
m
3.専門科目の合同講義は、それぞれの分野に特
化した内容が少なくなり、研修者が専門性を
深める上で不利益になる可能性があるため認
めない。
4.演習科目で教育上効果があると判断される
教育内容は合同講義を認める。
例:チーム医療に関する内容、プレゼンテー
ション
5.上記 1.~4.以外で合同講義を実施する場合
は、認定看護師教育基準カリキュラムの時間
外において実施する。
合同講義の実施は、認定看護師教育基準カリキュ
ラムに基づき、以下のとおりとする。
1.共通科目は合同講義を認める。
2.専門基礎科目及び専門科目で合同講義が実施
可能な内容については、制度委員会が別に定め
る。
現在、合同講義が実施可能な内容(救急・集中
ケア関連、がん関連)は、下記 URL 参照
http://nintei.nurse.or.jp/nursing/qualifi
cation/educ_inst_approval_cn#cn_curriculu
m
3.演習科目で教育上効果があると判断される
教育内容は合同講義を認める。
例:チーム医療に関する内容、プレゼンテー
ション
4.上記 1.~3.以外で合同講義を実施する場合
は、認定看護師教育基準カリキュラムの時間
外において実施する。
専門基礎科目と専門科
目の専門科目への一本
化に応じ、記載内容を
整理した。
2.2015 年度教育基準カリキュラム改正に伴う改訂箇所
該当箇所
改訂内容
「認定看護分野ごとに定められた実習施設の要件」と「実習施設の医療実績
別添 1-5:認定看護分野ごとに定められた実習施設の要件及び実習
1
施設の医療実績に関する記載事項(P.17~30)
に関する記載事項」を 1 つの表にした。
「認定看護分野ごとに定められた実習施設の要件」の改訂
(慢性心不全看護)
「実習施設の医療実績に関する記載事項」の改訂
(皮膚・排泄ケア、不妊症看護、慢性呼吸器疾患看護、慢性心不全看護)
2
「特定看護分野の実務研修内容の基準」の改訂
別添 1-6(P.31~34)
(慢性呼吸器疾患看護、慢性心不全看護)
3.その他
該当箇所
改訂内容
1
Ⅵ.教育機関認定後の情報の追加・変更等(P.7~8)
記載内容の整理
2
別添 1-3(P.15)
認定看護師教育基準カリキュラム及び適用スケジュールの更新
3
別添 3(P.36)
記載内容の整理
4
全体
記載内容の整理
3
2016 年 4 月 21 日
日本看護協会認定部