大谷口一丁目周辺地区地区計画の策定について

都 市 建 設 委 員 会 資 料
平 成 28 年 4 月 15 日
都市整備部市街地整備課
大谷口一丁目周辺地区地区計画の策定について
1
大谷口一丁目周辺地区地区計画の策定の目的
大谷口一丁目周辺地区は、木密地域不燃化 10 年プロジェクトによる不燃化推
進特定整備地区(不燃化特区)の指定を東京都から受け、区において、「燃え
広がらない・燃えないまち」の実現に向け、不燃化の事業を行っている。また、
東京都の防災都市づくり推進計画においては、不燃化特区により、特別の支援
を実施する区域である重点整備地域に指定されている。
加えて、大谷口一丁目地区を含む大谷口地区では、平成 5 年度から住宅市街
地総合整備事業(密集住宅市街地整備型)や東京都防災密集地域総合整備事業を
活用し、道路や公園などの公共施設の整備や老朽住宅の建替え促進など、密集
事業を行ってきた。
さらに上記計画を確実なものにするために、不燃化特区のまちづくりと連動
し、安全なまちの形成や住環境の向上につながる建替えの際のルールづくりや、
主要生活道路の地区施設への指定を目的とし地区計画を策定する。
2
地区の概要
(1)位置
板橋区大谷口一丁目の全域、大山西町の一部(29番~48番)
(2)区域面積
約19.1ha(裏面参照)
(3)現状
本地区は、板橋区の南端に位置しており、地区の北側には、都市計画道路補
助26号線が整備され、南側は一部が区界となる千川上水の道路に囲まれた地
区である。公共交通の面では、地区の北西部には東武東上線大山駅が、南西部
には、東京メトロ千川駅が立地している。
また本地区は地区全体にわたって、狭あいな道路が多く、震災時の消防活動
に必要とされている幅員 6m の道路が整備されていないことから、延焼火災など
防災上の課題を抱えている。しかし一方では、比較的大きな宅地も数多く残り、
屋敷林等も見え隠れする閑静な住宅地という特性も備えている。
1
3
地区計画検討の経緯
平成26年度
大谷口一丁目周辺地区まちづくり協議会を設立し、まちの課題や将来像につ
いて検討を行った。また、まちづくりの意向調査や説明会を実施し「大谷口一
丁目周辺地区まちづくり計画素案」を作成した。
平成27年度
地区への意向調査を実施し地区住民等の意見を反映させつつ、7月に「大谷
口一丁目周辺地区まちづくり計画」としてまとめた。
これをもとに地区計画素案を検討作成し、地区懇談会の開催や地権者等への
ヒアリング調査、地区の意向調査を経て、1 月に地区計画素案をまとめ、地区計
画素案説明会を開催した。
4
地区計画の概要
大谷口一丁目周辺地区地区計画について
5
(別紙)
今後のスケジュール(予定)
大谷口一丁目周辺地区地区計画について
(別紙裏面の通り)
地区計画検討区域 約 19.1ha
大谷口一丁目の全域、
大山西町の一部(29番~48番)
凡
例
大谷口一丁目周辺地区
地区計画検討区域
大谷口地区
2
2
別紙
地区整備計画(ルール)
大谷口一丁目周辺地区地区計画について
1)建築物等の用途の制限
地区計画の目標
・閑静な住環境を維持していくため、沿道地区における
風俗営業施設等の立地を制限します。
「緑豊かで
緑豊かで良好
かで良好な
良好な居住環境の
居住環境の保全・
保全・向上を
向上を図るとともに、
るとともに、
だれもが住
だれもが住み続けたくなる災害
けたくなる災害に
災害に強い安全で
安全で安心なまち
安心なまち」
なまち」
33.3
35.6
27.4
田崎病院
日大体育 館
氷川神社
6
補2
東京朝鮮学園
第三初級学校
地区計画の区域及び地区施設の計画
P
25.1
32.9
板橋第十小学校
板橋第十学童クラブ
日大医学部附属
看護専門学校
26.6
35.5
M
20
33.7
35.2
(工事中)
都市機構向原団地第一住宅
34.1
区画道路2号(主要生活道路)
幅員:4.0~9.0m、延長:約110m
大谷口上町
公園
35.2
33.7
大山西町
33.1
W
33.8
都営大山西町
第2アパート
以下の
以下の用途の
用途の建物の
建物の立地を
立地を制限
・低照度飲食店、
低照度飲食店、区画席飲食店
区画席飲食店、
席飲食店、バー。
バー。
・マージャン店
マージャン店、パチンコ店
パチンコ店、ゲームセンター
ゲームセンター
・性風俗店
・ナイトクラブ
・モーテル、
モーテル、ラブホテル
幹線道路沿いの
幹線道路沿いのパチンコ
いのパチンコ店
パチンコ店
※住宅地区では、建築基準法の用途地域による制限
により風俗営業施設等は建てられません。
P
W
34.4
山線
・大
鮫洲
大谷口いこいの家
24.2
0号
42
都道
34.2
32.9
34.2
35.2
P
34.2
34.5
大山小学校
大山小学校学童クラブ
大谷口
幼稚園
西光寺
2)建築物の敷地面積の最低限度
35
35.1
板橋交通公園
34.2
35
34.1
W
35.5
35.2
34.2
30.8
板橋区立
大谷口地域センター
26.1
P
東京小中
学生センター
34.8
P
P
・住環境等を維持し敷地の細分化を防止するため、敷地の最低規模を80㎡と設定します。
33.2
35
都営大山西町アパート
33.2
35.2
板橋第二中学校
30.5
P
34
沿道地区
約3.3ha
公社向原団地第一住宅
※板橋区の都市計画では、当該地区の敷地面積の最低規模は、60 ㎡に定められています。
P
向原三丁目
34.8
34.6
P
幸町
大山西町保育園
大谷口二丁目
34.3
34.5
35.8
P
35
都営幸町アパート
向原 中学校
大谷口一丁目
34.9
28.8
32.6
補2
6
さいわい保育園
都道
42
0
35.4
34.2
P
35
P
33
34.8
P
◎例えば、
現在80㎡未満の敷地の場合
敷地分割後も敷地面積が80㎡以上
あれば、建物は建てられます。
31.2
20
M
W
◎例えば、
現在160㎡の敷地の場合
区画道路1号(主要生活道路)
幅員:6.0m、延長:約260m
80 ㎡
32.2
80 ㎡
敷地面積
75 ㎡
P
P
33
P
33.9
34
33.9
30.9
豊島区
34.9
34.1
35.8
P
27.1
区立向原一丁目住宅
32
都営大谷口
二丁目アパート
千川二丁目
住宅地区
約15.8ha
向原一丁目
32.5
幸町
NTT
都営大谷口
二丁目アパート
凡
P
例
道 路
P
35.8
P
30
大谷口地域センター
向原ホール
敷地面積
160㎡
P
P
34.3
33.2
P
P
都道
42
0
W
板橋区
P
大谷口二丁目
向原保育園
向原児童館
向原学童クラブ
29.1
34.5
大谷口一丁目
道 路
60 ㎡
大谷口一丁目周辺地区
35.2
幸町
100 ㎡
75 ㎡
都立板橋高校
33.7
35.2
P
35
W
P
30
都営板橋向原
一丁目アパート
P
沿道地区
35
35
向原一丁目
34.1
P
区営高松三丁目
第2アパート
(道路建設中)
板橋区
千川二丁目
34.5
P
P
高松第一保育園
P
35.2
34.8
31.5
P
P
向原ベビールーム
:建物が建てられる敷地
道 路
道 路
P
33.6
34.2
33.8
P
:建物が建てられない敷地
住宅地区
34.6
34.4
P
P
P
35.5
34.2
P
34.5
区営高松三丁目
第3アパート
35
現在80㎡未満の敷地は分割を
しない限り建築が可能です。
35.0
33.8
区営千川二丁目アパート
35.1
33.0
千川駅北第二
自転車駐車場
W
区域面積
区域面積:
面積:約19.
19.1ha
35
向原地域
安全センター
向原変電所
区画道路1号
旧千川小学校
豊南高校
P
34.6
敷地分割は可能ですが、80㎡未満に
なった土地には建物は建てられません。
高松三丁目
豊南高校
P
豊南幼稚園
P
P
33.8
P
区画道路2号
P
34.9
33.9
区立豊島体育館
32
現在すでに80㎡未満の敷地は、これ以上敷地面積を小さくしない限り、建替えはもちろん、
建物が建てられる敷地として売買することも可能です。
土 地 利 用 の 方 針
3)壁面の位置の制限
地区の特性を踏まえて区分し、ふさわしい土地利用を誘導し調和のある街並
みと安全安心な市街地の形成を図る。
地 区 区 分
道路
・良好な外部空間をつくるため、
道路境界線や隣地境界線から0.5m後退し、ゆと
りある空間を確保します。
0.5m
敷地
後退部分
0.5m
沿 道 地 区
住 宅 地 区
制限に該当しない
制限に該当
道路境界線
場合の例
しないもの
から0.5m
幹線道路沿道にふさわしい街並み
の形成とともに、生活利便施設や店
舗等と中高層の住宅が共存した土地
利用を図る。
建築物の不燃化建替えを促進すると
ともに細街路の拡幅整備を進め、災害
に強くうるおいのある中低層等の住
宅市街地としての土地利用を図る。
道路境界線
から0.5m
0.5m
道路境界線
から0.5m
0.5m
出窓など
自動車車庫
塀などの
工作物
玄関ポーチ
庇
4)建築物等の形態または色彩その他の意匠の制限
地区計画の都市計画決定スケジュールについて(予定)
景観を損なう看板、広告物など
・良好な住環境や市街地景観を形成し
ていくため、建築物の外壁や意匠等
は、
周辺住宅地に配慮した色彩や形態
とします。
派手な色、原色
平成28年度
都市建設委員会へ報告
4月 15 日の都市建設委員会(閉会中)へ
報告
概ね1ヶ月程度
5)垣又はさくの構造制限
災害時の安全な道路空間の確保のため、道路に面して塀を設ける場合は、
生け垣、又は透視性のあるフェンスにします。
ブロック造等は、高さ0.6mまでとします。
ブロック塀
ブロック塀
緑化フェンス
緑化フェンス
花壇
生け垣
地区計画(原案)説明会
地区計画(原案)の公告・縦覧
地区計画(原案)への意見書の提出
5 月頃から 6 月頃にかけて、都市計画法第
16条第2項の規定に基づく地区計画(原
案)の公告・縦覧、及び、意見書の提出期
間を設ける。
概ね4ヶ月程度
板橋区都市計画審議会へ報告
9月頃から10月頃に板橋区都市計画審議
会へ報告。その後、東京都知事協議を踏ま
え、地区計画(案)を取りまとめる。
都市建設委員会へ報告
都市建設委員会へ報告
6)建築物等の高さの最高限度
周辺の住環境保護のため、建築物のスカイラインの調和、住宅地の日照や
通風など良好な住環境を確保します。
概ね2カ月程度
◎沿道地区:35m(約11階)
◎住宅地区:22m(約7階)
地区計画(案)の公告・縦覧
11月頃に都市計画法第17条の規定に基
づく地区計画(案)の公告・縦覧、及び、
意見書の提出期間を設ける。
概ね2カ月程度
35m
22m
建築物の高さの最高限度について
は、都市計画のルールを地区計画で引
き続き適用します。
7)土地の利用に関する事項
・宅地内や接道部での緑化を推進するとともに、屋敷林等の保全に努め、みどり
豊かな住宅市街地を形成します。
板橋区都市計画審議会による審議
1 月頃から2月頃に板橋区都市計画審議会
による審議を行い、板橋区都市計画審議会
による答申を得る。
板橋区条例案等審議会による審議
板橋区条例案等審議会による審議を行う。
概ね2カ月程度
都市建設委員会へ報告
地区計画決定の告示・施行
条例公布・施行
年度末、都市計画法第20条に基づく、地
区計画の都市計画決定の告示がなされた段
階で地区計画の施行となる。また、同時期
に条例の公布・施行となる。