講義コード 25468034 担当者 白井 洸志 准教授 研究題目 ミクロ経済学・数理経済学研究 【目的】 本演習の最終目標は、4年次にミクロ経済理論に関する卒業論文を完成させることである。2年次、3年 次はそのための準備期間とし、基礎学習に励むこととする(詳細は授業計画参照)。卒業研究は、厳密な ミクロ経済学・ゲーム理論に基づくものであれば、理論・応用・歴史も含め分野は問わない。ただし、確 固とした理論分析に基づく論文が書けるよう指導する。受講者自らが特に関心を持つ分野については、最 先端の研究成果を理解し、どのような問題について研究が進められているのか理解できるように指導す る。特に研究者を志す学生にとって、大学院進学後のアドバンテージとなるよう努める。 【内容】 2年秋学期から3年春学期の1年間については、ゼミでは数学(微分積分学・線形代数・位相数学・確率論 等)の学習に専念し、ミクロ経済理論を深く学ぶために必要な数学力・思考力を身に付ける。それらの数 学上のテクニックが経済理論にいかに応用されるのかも適宜学ぶ。また、その間に多様な経済学系の講義 を履修していただき、卒業研究に向けての関心を養う。なお、ミクロ経済学I・IIは特別な事情がない限り 必ず履修していただく。 その後3年次夏休み以降、大学院レベルのミクロ経済学のテキストを輪読する。なお、3年次までに(特 別な事情がない限り)中級ミクロ経済学の講義に出席していただき、輪読は当該講義でカバーできなかっ た部分を中心に行うものとする。概ね4年次開始前までに下記教科書の内容を全てカバーすることを目指 す。その他、原則として、中級計量経済学と中級マクロ経済学についても4年次までに必ず履修していただ く。上記に挙げた講義科目はいずれも経済学の最も基本的な分析手法を提供するものであり、本ゼミで本 格的な理論研究を行う際の基礎として担当教員が特に重視しているものである。 また、3年次冬休み中には各自卒業研究のテーマを定め、研究を開始出来るようにする。各自読むべき論 文を渉猟し、それを踏まえた研究計画書を4年春学期開始時に報告してもらう。それを踏まえて適宜読むべ き論文や研究の方向性を指導し、夏休み前に改めて研究報告をしてもらう。4年秋学期は主に論文の完成 に向けての指導をする。したがって、4年次夏休み中に主要な研究成果が出 うことが重要である。 テキスト:2年次から3年次に用いる数学のテキストについては受講生の理解度に合わせて適宜調整す る。さしあたり「経済学のための数学ツールA」の参考文献について勉強されたい。3年次以降用いるミク ロ経済学のテキストとしては、 1. G.A. Jehle, P.J. Reny: Advanced Microeconomic Theory (3rd edition), Pearson Educational Limited, 2011. を予定している。その他、履修者の関心にしたがって国際学術誌の論文も含めて適宜指示する。したが って、英語力は必須である。 【選考にあたっての注意事項】 学部指定の事情(忌引き・出席停止etc.)、その他社会的に真にやむを得ない事情と証明できる場合を除 き、欠席は一切認めない。なお、部活動含む課外活動は本ゼミでは原則的に欠席事由として認めない。学 業を全てに優先させることを求める。事前連絡によって承諾を得ない限り、欠席者には即ちにゼミをやめ てもらう(もちろん緊急事態の場合は事後報告可)。体調不良による欠席の場合、原則として、快復後医 師の診断書(領収書不可)を持参することを要求する。 【応募者へのメッセージ】 ミクロ経済理論を真剣に勉強したい方のためのゼミです。またゼミ運営方針については大学院進学を志 す方の希望を優遇します。また卒業論文は原則として英語で仕上げていただき、英語での報告 (一人当り 30分前後)を義務付けます。上記に挙げたテキストは必要最小限の知識を身につけるものに過ぎません。 各々自発的に研究を進めることが重要です。 志望理由書を書くこと。説明会に参加すること。 受け入れ条件 担 当 者 の プ ロ フ ィ ー ル 専攻 ミクロ経済理論、ゲーム理論、計量経済理論 現在の研究テーマ Revealed preference; Monotone comparative statics; Supermodular game; Network game; Discontinuous game; Matching etc. 所属学会 Econometric Society, 日本経済学会
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