Another COP in Bangkok ~Climate Change Negotiation Game

A Workshop in AGS Annual Meeting
Another COP in Bangkok
Role Playing Game on Climate Change
20th March, 2006
UTSC, Univ. of Tokyo
Outline
Objective of this Workshop
Keywords
Schedule of this 3 hours
The Climate Change Issues
Rules of Today’s Game
Let’s get started!
Reflection
目的
 気候変動における国際交渉は大変難しい
↑
気候変動対策において各国の利害が多様である
交渉の難しさについて
気候変動問題には不確実性が伴う
気候変動問題の抱える課題について
理解を深めてもらう
これらの要素を単純化して交渉議題を設定
→ロールプレイングゲームを行う
このゲームでの交渉模様と
実際の気候変動国際における状況を比較する
Objective
Simulated Role-playing provides better
understanding of international
negotiation on climate change (CC)
issues

CC Negotiation is difficult
 Conflict of interests, Complicated relationships
 Uncertainty
キーワード
気候変動
国際交渉
ロールプレイングゲーム
不確実性
国家多様性
Keywords
Climate Change Issues (CCI)
International Negotiation
Role-playing Game
Uncertainty
National Diversity
タイムスケジュール
 13:30-13:40
Introduction
 13:40-13:45
Grouping for the Game
 13:45-13:55
Ice Breaking
 13:55-14:10
Explanation about the rule
14:10-15:25
Roll-playing –Negotiation game
 15:25-16:15
Discussion about the
negotiation game and the actuality
 16:15-16:30
Closing
気候変動問題の背景
気候変動は国際交渉の中で議論が始められた。
1994年には国際連合気候変動枠組条約が発効し、人為的な活動が気候変
動を引き起こさないための対策が必要であることが国際的に合意
各国で多様な立場から様々な議論がなされた。
1997年の気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)の場において、各
国が削減すべき温室効果ガス排出量の目標値を定めた京都議定書が採択
各国の思惑が交差しながら、京都議定書の詳細設計
等について交渉が行われた。
結局、完全一致ではないものの発効
交渉ゲーム
ロールプレイングゲームである。
6ヶ国をアクターとする。+議長
交渉のための設定や議題は架空のものである。
交渉ゲームの前提
設定:
技術移転
削減目標
削減目標
削減量分の
目標達成
技術開発
6ヶ国それぞれに排出削減(抑制)目標が決められている
“交渉”となるのは:
‐その技術が気候変動対策として認められるも
のであるか、気候変動対策としては認められ
ないものであるか、である。
交渉となる部分:何をもってどの技術が
気候変動対策として認められるか
!各国の国益等に差がある。
交渉
技術Aを
認める
国益に繋がっ
た!
うちには不利
だ!
どっちでもい
い・・
安全性に関わる議論や削減効果に関わる
議論などを持ち出して国益に沿うように各
国それぞれが主張する。
ゲーム中に出てくる技術
回収したCO2を地中
① 二酸化炭素回収貯留技術 や海洋に貯留する
② 原子力エネルギー
③ 植林
④ 交通システム
発電時にCO2不発生
核燃料サイクルの技術が開発段階
森林管理によるCO2吸収の増加
公共交通システムの導入、渋滞
解消等による削減
ゲームの方法
議題が4つある。
・1:海洋貯留も
・2:地中のみ
・3:認めない
-二酸化炭素回収貯留技術
-原子力技術移転
・1:核燃料サイクルも
・2:ワンスルーのみ
-植林
・3:認めない
-交通システム
・1:認める
・2:認めない
オプション
・1:認める
・2:認めない
ゲームの構成
議長
•交渉を取り仕切る
•条約の可決案を提示する
S
ステータスカード
K 知見カード
S
S
配点表
S
K
K
S
S
S
ゲームの目標
国際交渉の目的:

4つの議題に対し、合意形成をとること
各国の目的:

各国の総得点をなるべく大きくすること
議長の目的:

この交渉を合意させること
交渉ゲームの進み方
1. 自国で、主張したい議題を一つ選ぶ
2. 知見カードを用いてその議題を主張する。
3. 議長が最適と思われる条約の可決案を提案
4. 採決をする
<合意が得られた場合>
<合意が得られなかった場合>
ゲームは終了
5. 各国が知見カードの内容を元に更に交渉を行う
6. 議長が適宜、可決案を提示
タイムアウト
条約破棄でゲームが終了
交渉ゲームのルール
議長が提案する可決案とは?


各議題に対するオプションを選ぶ
各議題に対し、議長は留保を提案することが
できる
可決の条件

5カ国以上の賛成をもって条約の合意とする
議長の説明
議長
<目的>:合意を形成する、交渉を円滑に行う
+全員で合意をすると加点
保留を含めるか?
<手順>
◆ルール説明:
・採決の回数: 1時間に5回以上。時間内に合意できたら、ロールを変えてもう一回。
・カードの説明
◆交渉 第1ステップ:順番に話させる(はじめは意見を言わせる、二周くらい)
◆交渉 第2ステップ:交渉
・交渉への入り方を誘導
可決後:賽を振るDice
<交渉における注意事項>
・ルールを熟知しておく
・発言の把握(メモ帳)
・否決後の行動:反対した人に対して、理由を聞きだす
・発言する人が偏らないように考慮
採決のタイミング:滞ったら採決、煮詰まったら複数の議題に保留を使うという手もある。
採決案の決め方:意見の偏り、説得性、主張の強さなどを考慮する。(必ずしも多数を優先する必要はない)
提示した採決案に対する文句への対処法
・質問として捉え、採決案の理由(説得性など)を説明する。
説得力は振り返りで。
発言は議長が指名?:手順を決める。区切りを。
得点表の使い方
可決案が提示されたら、そのオプ
ションの欄にチェックをつける。
各議題の得点の合計がその国の得
点となる。
各国には合意最低得点の基準が定
められており、その得点を下回る
場合には賛成してはならない。
留保された議題は、議題の欄に
チェックをいれない。
留保が提示された場合、留保欄に
チェックし、その点を加算する。
(留保の数によらない)
(得点カードの配点は各国で異なる。
各国とも、最高点は10点。)
知見カードの使い方
知見カードには、各議題にお
ける知見が書かれている。
発言する際にカードを場に出
して、その内容を主張する。
場に出ているカードに関する
トピックのみで交渉を行う。
知見カードを使うタイミング
は任意。
カードすべてを使用しなくて
もよい。
知見カードは各国で異なるが、
同種のものも存在する。
ゲーム中に出てくる議題について
二酸化炭素回収貯留技術
回収したCO2を地中または海洋に貯留することによっ
て放出されるCO2を大量に削減することが可能
先進国を中心に実用化を10年後目安に技術開発
コスト削減も重要な課題
海洋中の生物への影響は、地中のそれへの影響より
も甚大であることが予想
ゲーム中に出てくる議題について
原子力エネルギー(技術移転)
発電時に二酸化炭素不発生
軽水炉による発電が一般的
核燃料サイクルで行う新型転換炉や高速増殖炉
は開発段階
安全性の問題
核不拡散の問題
ゲーム中に出てくる議題について
植林
二酸化炭素吸収源と成り得る
森林管理、監視・評価期間の強化など
システムの慣行も含有
現地の林業の活性化、バイオエネル
ギーの利用、土壌の改善、自然災害影
響の緩和などが生じる可能性
吸収量の算出、追加性(自然再生では
なく植林による部分の算定の困難さ
ゲーム中に出てくる議題について
交通システム
渋滞解消による余分なエネルギー使用削減
空気汚染の抑制