平成28年度 第1学期始業式 式辞 みなさんおはようございます。今年の

平成28年度
第1学期始業式
式辞
みなさんおはようございます。今年の春は足早で、すでに鶴岡公園の桜も開花し始めて
います。この桜のように、生徒のみなさんも、新しい年度を迎え、希望に満ちた春を迎え
ていることと思います。
本日から新しい学年がスタートします。新しい教室で、新しい友達、新しい先生、新し
い教科書と、たくさんの新しいものに囲まれて、新しい年度が始まります。おそらく君た
ちひとり一人が、昨年度の一年を振り返り、うまく行った人はそれ以上にうまく、うまく
いかなかった人は今年こそ心機一転という気持ちで、この式に臨んでいることと思います。
どうか今のこの新鮮な気持ちを、大切にもち続けてください。
さて、学年の始まりにあたり、2つお願いをします。
1つ目は、この1年の目標をしっかり立ててほしい、それも、高い目標を立ててほしい。
そして、その実現に向けしっかり頑張ってほしい、と言うことです。3年生にとっては、
自分の進路を決める大切な1年になります。部活動も最後の局面を迎えるでしょう。2年
生は、部活動・生徒会活動などの中心になって、そしてSSHでは本格的に活動していく
年になります。それらの中で、しっかりと高い目標を定めましょう。この後の入学式で私
は新入生に対して、「トップランナーたれ」と激励の式辞を述べるつもりです。在校生のみ
なさんは意識していないかもしれませんが、君たちは間違いなく本県のトップランナーで
す。外から君たちを見てきた私にはそれがよくわかります。そのトップランナーにふさわ
しい高い目標を立ててほしいのです。
しかし、人間には慣れるという習性があります。今年こそは文武両道、家庭学習を毎日
何時間するとか、苦手科目を克服するとか、様々な決意を抱いて、新たなスタートを切っ
てみたものの、これが3日たち、1週間たち時間の経過とともに、次第に緊張が緩み、今
日は疲れたからとか、今日一日くらいとか、勝手に都合のよい理由をつけて易きに流れて
いったことはありませんか。誰もが体験したことのある失敗であろうと思います。そうな
りそうな人こそ、この「100日先を見据えて、より具体的な目標を」、そして、「自分の
現状の少し上を想定して、挑戦したくなる目標を」立ててみてはいかがでしょうか。すで
に十分に高い目標が定まっている人にとっても、この目標設定の手法は有効だと思います。
ぜひ、試してみてください。
2つ目は新入生のよき手本になってほしいと言うことです。午後には入学式があり20
1名の後輩が入学してきます。おそらく、本校生としての生活についてくわしくはわから
ないであろう新入生、鶴南の生活に慣れるまでは、上級生の行動のすべてを真似ていくも
のと思います。新入生が立派に育つかどうかは上級生の姿勢や生活態度に大きく左右され
ると言っても過言ではありません。新入生は、入学後の緊張感の中で、上級生のちょっと
だけ大人びた雰囲気と、特に部活での到底かなわないと思わしめる技量と権威、あるいは、
図書館や特別教室での勉強風景、そして、SSHの取組における探究のなんたるかを圧倒
的に示される中で、鶴南で学ぶとはこういう事なんだ、とか、難関大学を目指すにはこう
しなければならないんだ、とか、トップランナーにはこういう事が必要なんだ、といった
ことを肌で感じ取りながら、高校生活をスタートし、そして、立派な鶴岡南高生として育
っていくのです。
本校の輝かしい歴史と伝統、そして先進の取り組みでさらに躍進する鶴岡南高校の校風
は、これまでの先輩が築き、先輩から次の先輩へと受け継がれてきた全国に誇り得るもの
です。今度は君たちがそれを後輩に引き継ぎ、発展させる番なのです。学習、部活、SS
Tと様々な所で、鶴岡南高等学校の素晴らしい面をしっかり受け継ぎ、新入生を導きなが
ら、力をあわせて本校の輝ける歴史を作り上げていってください。
以上、2つのお願い「トップランナーとしての高い目標の設定をしてほしいことと、そ
のステップとしての100日先の中間目標の設定」
「新入生のよき手本となりその背中で後
輩を導き、本校のよき校風を継承し輝ける歴史を作り上げていってほしい」このお願いを
して、式辞とします。頑張っていきましょう。
(H.28.4.8 京谷 伸一)