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Goldm an Sachs Asset M anagem ent
今週の債券投資戦略
情報提供資料 2016年4月18日
※ 本資料に記載されている見通しは、弊社グローバル債券・通貨運用グループ(以下、債券チーム)の見解です。
今週の戦略要旨
• 弊社では、米国での金融環境の緩和化や堅調な労働指標、インフレ率の改善などを背景とし
て、FRB(米連邦準備制度理事会)は6月に利上げを実施すると予想しています。弊社では、市
場はFRBの引き締め姿勢を過小評価していると考えており、米金利は上昇すると見ています。
• 弊社では、4月28日に行われる日銀の金融政策決定会合において、日銀が追加利下げ(マイ
ナス金利幅の拡大)を実施する可能性は低いと考えています。弊社では、米国・欧州・豪州と比
較して日本の金利は上昇する(低下余地が限定的)と見ています。
• コモディティ市場のボラティリティの高さやグローバル経済成長に対する懸念を背景に、社債市
場は今後も変動の高い展開が続くと予想されます。しかしながら、短期的には原油価格の落ち
着きや緩和的な米国の金融政策が社債に追い風となると考えられ、弊社では戦術的に社債を
強気に見ています。
今週のチャート 「ハト派的なFRB、よりハト派的な市場」
【米金利に対する市場およびFRBの予想】
3.5%
市場予想
3.0%
•
左図は、FF(フェデラル・ファンド)金
利先物から推計した、米国の利上げ
に対する市場予想と、2016年3月の
FOMC(米連邦公開市場委員会)時
点でのFRBメンバーによる予想中央
値(各年末時点)を示しています。
•
3月の会合で、FRBは今後の利上げ
予想を大幅に引き下げました。一方、
市場予想は依然としてFRB予想を大
きく下回っています。
•
米国のインフレ率が上昇傾向にある
なかで、弊社では、FRBは今年2回
の利上げを実施すると予想していま
す。また、市場は徐々に米金利に対
する予想を調整していく必要が出て
くると見ています。
3.0%
FRB予想
2.5%
1.9%
2.0%
1.5%
1.0%
0.9%
0.5%
0.0%
16/4
16/10
17/4
17/10
18/4
18/10 (年/月)
出所:ブルームバーグ 期間:2016年4月末~2019年3月末(FRB予想は各年末時点)
経済、市場等に関する予測は資料作成時点のものであり、情報提供を目的とするものです。予測値の達成を保証するものではありません。
※本資料は2016年4月15日時点の弊社見通しに基づき作成しています。
上記は経済や市場等の過去のデータであり、将来の動向を示唆あるいは保証するものではありません。
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今週の債券投資戦略
情報提供資料 2016年4月18日
デュレーション戦略 (金利戦略: 各国の金利動向を予想)
「米国に対して金利上昇の見通し、欧州・日本に対しては中立の見通し」
• FRBは、2016年中に2回の利上げを予想しています。弊社では、米国での金融環境の緩和化や堅調な労働
指標、インフレ率の改善などを勘案し、FRBは6月に利上げを行うと考えています。市場では2016年および
2017年の利上げペースが過小評価されているものと考えられ、弊社では、米金利は今後上昇すると見てい
ます。
国別配分戦略 (金利戦略: 他国に対する相対的な金利の動きを予想)
「ユーロ圏と比較して英国に対する金利上昇の見通し引き下げ、米国と比較して日本に対する金
利上昇の見通し、米国と比較してカナダに対する金利低下の見通し」
• 英国の堅調な経済指標を反映し英金利が上昇したことから、弊社では、ユーロ圏と比較して英金利が上昇
するとの見通しを中立方向に引き下げました。
• 日本銀行によるマイナス金利導入発表後、日本国債の価格は上昇(金利は低下)しています。足元の水準は
割高感が出ており、また4月の日銀金融政策決定会合ではさらなる緩和策は打ち出されないと考えています。
弊社では、米国と比較して日本の金利が上昇する(低下余地が限定的)と見ています。
• カナダの堅調な経済指標を反映しカナダの金利が上昇したことや、FRBのハト派的なスタンスを受け、弊社
では米国と比較してカナダの金利が低下するとの見通しを強めています。
【欧州周辺国10年債金利】
【先進国10年債金利】
4%
米国
20%
英国
ドイツ
3%
日本
15%
ギリシャ
ポルトガル
イタリア
スペイン
2%
10%
1%
5%
0%
-1%
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
(年/月)
0%
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
(年/月)
出所:ブルームバーグ 期間:2013年1月2日~2016年4月15日
※本資料は2016年4月15日時点の弊社見通しに基づき作成しています。
上記は経済や市場等の過去のデータであり、将来の動向を示唆あるいは保証するものではありません。
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今週の債券投資戦略
情報提供資料 2016年4月18日
通貨配分戦略
「アジア通貨に対して弱気の見通し」
• 弊社では、シンガポール・ドル、台湾ドル、韓国ウォンを含むアジア通貨全般を弱気に見ています。これらの
通貨は長引く中国経済の減速から、米ドルと比較して下落すると考えています。一方で中国元については、
短期的に安定するとの見通しから、弱気見通しを中立方向に調整しています。
• 弊社では、コロンビアやロシアなどの原油輸出国の通貨に対する強気見通しを中立方向に引き下げました。
一方で、メキシコは米国経済の回復に追い風を受けると見ており、メキシコ・ペソに対する強気見通しを引き
上げました。
• 弊社では、米ドルと比較してエマージング諸国の通貨をやや強気に見ています。グローバル経済指標が改
善傾向にあることや、利回りを求める投資家からの需要が短期的にエマージング諸国に追い風となると考え
ています。
【先進国通貨(対円パフォーマンス)】
160
【エマージング通貨(対円パフォーマンス)】
160
米ドル
ブラジル・レアル
ユーロ
140
メキシコ・ペソ
豪ドル
円
安
140
120
120
100
100
円
高
80
トルコ・リラ
80
60
60
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
(年/月)
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
(年/月)
出所:ブルームバーグ、GSAM 期間:2013年1月2日~2016年4月15日(2013年1月2日を100として指数化)
MBS(モーゲージ証券)戦略
「政府系MBSに対する弱気の見通し」
• 足元、期限前償還が急増していますが、弊社予想の範囲内で推移しています。
「非政府系MBS、CLOに対するやや強気見通し」
• 2016年初来のCLOの発行額(80億米ドル)は、2015年同期間(300億米ドル)の発行額を大きく下回っていま
す。弊社では、2016年の1年間で500億米ドルのCLO発行を予想しています。限定的な発行額はCLOにとっ
てテクニカルに追い風となり、スプレッドは縮小すると見ています。
※本資料は2016年4月15日時点の弊社見通しに基づき作成しています。
上記は経済や市場等の過去のデータであり、将来の動向を示唆あるいは保証するものではありません。
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情報提供資料 2016年4月18日
コーポレート・クレジット戦略
「クレジット資産に対して強気の見通し」
• 先週より米企業の決算が本格化しています。弊社債券チームでは、当四半期のS&P500採用企業の売上
高は前年比-2%の落ち込みを予想していますが、エネルギーおよび金融セクターを除いた場合は+1%の増
加を見ています。
• 先週、ハイ・イールド社債ファンドは16.8億米ドルの流入、バンクローン・ファンドは2.6億米ドルの流出となり
ました。
【投資適格社債スプレッド】
【ハイ・イールド社債スプレッド】
2.5%
9.0%
2.0%
米国
8.0%
米国
欧州
7.0%
欧州
6.0%
1.5%
5.0%
4.0%
1.0%
3.0%
0.5%
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
(年/月)
2.0%
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
(年/月)
出所:ブルームバーグ 期間:2013年1月2日~2016年4月15日
エマージング債券戦略
「現地通貨建てブラジル国債に対する強気見通し」
•
•
ブラジルの下院では、現地時間の4月17日にルセフ大統
領の弾劾をめぐる投票が行われる予定です。(日本時間
18日時点追記:下院では、大統領の弾劾が賛成多数で
可決されました。今後は、上院にて弾劾審議が行われる
予定です。)
ルセフ大統領が弾劾された場合は、テメル副大統領が暫
定大統領に就任し、市場に友好的な内閣になると予想さ
れます。今後、ブラジル関連資産はスプレッドの縮小が
予想され、弊社では、現地通貨建てブラジル国債を強気
に見ています。
【エマージング国債 スプレッド】
5.5%
5.0%
4.5%
4.0%
3.5%
3.0%
2.5%
2.0%
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
(年/月)
出所:ブルームバーグ 期間:2013年1月2日~2016年4月15日
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上記は経済や市場等の過去のデータであり、将来の動向を示唆あるいは保証するものではありません。
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本資料は、情報提供を目的としてゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社(以下「弊社」といいま
す。)が作成した資料であり、特定の金融商品の推奨(有価証券の取得の勧誘)を目的とするものではありません。
本資料は、弊社が信頼できると判断した情報等に基づいて作成されていますが、弊社がその正確性・完全性を保
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※本資料は2016年4月15日時点の弊社見通しに基づき作成しています。
上記は経済や市場等の過去のデータであり、将来の動向を示唆あるいは保証するものではありません。
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