DC法改正案の参議院厚生労働委員会での採決について(速報)

№ 2016- 13
第 8号
2016 年 4 月 14 日
団 体 年 金 事 業 部
DC法改正案の参議院厚生労働委員会での採決について(速報)
「確定拠出年金法等の一部を改正する法律案(DC法改正案)」につきまして、本日の参
議院厚生労働委員会にて審議が行われ、採決の結果、可決されました。また、採決に先だっ
て 修 正 の 動 議 が 提 出 ・ 可 決 さ れ 、原 案 で 2015 年 10 月 1 日 施 行 と さ れ て い た「 企 業 年 金 連 合 会 へ
の 投 資 教 育 の 委 託 」の 施 行 日 は 2016 年 7 月 1 日 に 、原 案 で 2017 年 1 月 1 日 施 行 と さ れ て い た「 D
C の 拠 出 規 制 単 位 の 年 単 位 化 」 の 施 行 日 は 2018 年 1 月 1 日 に 修 正 さ れ ま し た 。
同法案は、今後、参議院本会議にて審議が行われることとなります。
ま た 、採 決 に あ た っ て は 、委 員 会 で の 質 疑 を 踏 ま え て 下 記 の 附 帯 決 議 が 付 さ れ て お り ま す 。
審議の概要については別途お知らせいたします。
【附 帯 決 議 の要 旨 】
(自 由 民 主 党 、民 進 党 ・新 緑 風 会 、公 明 党 、おおさか維 新 の会 、無 所 属 クラブの共 同 提 案 )
政 府 は本 法 の施 行 にあたり、次 の事 項 について適 切 な措 置 を講 じるべきである。
・ 厚 生 年 金 基 金 の 解 散 が 進 ん で い る こ と に 鑑 み 、 他 の 企 業 年 金 制 度 へ の 円 滑 な 移 行 につ い
て、さらなる支 援 策 を講 じること。
・働 き方 の多 様 化 および制 度 の分 立 によって加 入 者 が不 利 益 を被 ることのないよう、 D C 、D B 、中
退 共 間 の ポ ー タ ビ リ テ ィ の 更 な る 拡 充 のために必 要 な措 置 について、引 き続 き検 討 を加 えるこ
と。
・運 用 商 品 の選 定 ・提 示 にあたっては、元 本 確 保 型 の運 用 商 品 の選 択 の実 態 や、当 該 商 品 の提 供
が法 律 で義 務 付 けられてきた経 緯 を尊 重 し、加 入 者 の選 択 の幅 が 狭 められることのない よう、 元 本
確保型の運用商品を含めたリスクリターン特性の異なる運用商品から3つ以上の運用商
品が適切に選定され、加入者に提示されるよう、必要な指導を行うこと。
・中 小 企 業 に 対 し 、DB、DCの制 度 の周 知 を図 るとともに、更 なる加 入 促 進 策 および投 資 教 育 の充
実 をはじめとした運 営 支 援 策 に つ い て 、 引 き 続 き 検 討 す る こ と 。
・ 労 使 合 意 の 形 成 に 際 して、特 に 労 働 組 合 の ない 中 小 企 業 に お い ては、 過 半 数 代 表 を 適 切 な 手
続で選出することなど、加入者の意思が適切に合意に反映されるよう、適切な指導を行
うこと。
・特 に若 年 層 に 対 す る 投 資 教 育 の 充 実 を 図 る とともに、D C の 普 及 拡 大 に 向 け た 効 果 的 な 広
報のあり方について検討すること。
・ DC への 新 規 加 入 時 およ び 年 金 資 産 の 移 管 時 の 費 用 ならびに 口 座 維 持 手 数 料 等 の 各 種 費 用 を
低 減 させるため 、D C の 取 扱 金 融 機 関 間 の 自 由 で 公 正 な 競 争 環 境 の 整 備 お よ び 国 民 年 金 基
金連合会を含めた各費用の透明化のための施策について、必要な検討を加えること。
・個 人 型 DCの第 3号 被 保 険 者 への拡 大 にあたっては、女 性 の活 躍 推 進 を阻 害 するものとならないよ
う留 意 するとともに、国 民 年 金 第 3 号 被 保 険 者 制 度 の あ り 方 に つ い て 、 引 き 続 き 検 討 す る こ
と。
・平 成 28 年 度 末 ま で の 間 、停 止 措 置 が な さ れ て い る 特 別 法 人 税 の 課 税 に つ い て 、給 付 時 等
の二重課税防止の観点から廃止について検討を行うこと。
以上