参考資料3 東京電力の原価算定期間終了後の事後評価に関する質問事項 消費者委員会 公共料金等専門調査会 平成28年4月11日 【現行の料金変更認可申請命令に係る基準】 ・第12回電気料金審査専門会合(以下、第12回専門会合と呼ぶ)の資料3の3 ページについて、<事業者による評価>として、「原価と実績値の比較、こ れまでの利益の使途、収支見通し等について、規制部門と自由化部門に分け て評価」と記載されている。本年4月から電力小売自由化が開始され、家庭 用の電力も自由化されるなかで、今後、本基準により審査が行われる際の 「規制部門」とは具体的に何を対象とするのか。従来どおり、「規制料金メ ニュー(経過措置料金)」のサービスを提供している部門の収支と考えてよ いのか。 【経過措置料金】 ・家庭用の電力が自由化される前の規制部門において、料金原価の査定対象と なっていた各費目について、本年4月の分社化以降は、どのように管理して いくのか。また、各費目の効率化が「規制料金メニュー(経過措置料金)」 の値下げにより反映されることはありうるのか、その際、分社化との関係は どのように考えればよいか。 ・経過措置期間中の「規制料金メニュー(経過措置料金)」について、今後、 柏崎刈羽原子力発電所の再稼働等により、値下げが行われる可能性はあるの か。 【原価算定期間内における利益の使途について】 ・第12回専門会合の資料4の5ページには、【参考】として、各年度の収支実 績が記載されており、2013年度については規制部門、2014年度については規 制部門及び自由化部門において、当期純利益(プラスの当期純損益)が発生 しているが、その要因は何か。また、純利益がどのような使途に利用された のか具体的に示すことは可能か。 【料金原価・実績比較(人件費)】 ・第12回専門会合の資料4の12ページの<人件費>の表によると、給料手当が 103億円、処遇制度の改編による増等により、実績が原価を上回っていると 1 されている。同資料の13ページには、処遇制度の改編に関して、「コスト削 減の超過達成分の一部を個人業績に応じ処遇に反映するしくみを導入」と記 載されているが、「新・総合特別事業計画(2014年1月15日主務大臣認 定)」では、どのようなスキームが想定され、現在までの実績として、どの ような業績に応じて、どの程度の処遇改善が行われてきたのか、具体的な事 例やデータ等を示すことは可能か。 【料金原価・実績比較(燃料費・購入電力料等)】 ・第12回専門会合の資料4の14ページの<燃料費・購入電力料・原子力バック エンド費用>の表のうち、「購入電力料」の704億円の増加について、自家 発火力からの受電が632億円、実績が原価を上回っている要因は何か。 【経営効率化(料金改定時の計画とその後の深化)】 ・第12回専門会合の資料4の18ページに記載されている「生産性倍増委員会 (2014年9月4日設置)」の詳細。特に、委員構成や活動実績等。 【経営効率化(計画からの深堀)】 ・第12回専門会合の資料4の19ページの表によると、「修繕費」について、コ スト削減の深堀額が1,007億円とされているが、同資料の20ページに記載さ れている「計画の深堀」及び「追加施策」とされている項目のうち、今後も 継続的にコストを削減できるものはどれか。特に、「追加施策」として記載 されている「リスク再評価による緊急避難的な繰延」については、今後、ど のようにコストを削減していくのか。また、「計画の深堀」として記載され ている、火力定期検査・修繕工事単価の低減、変圧器単価の低減、配電工量 制の工事の単価低減については、「総合特別事業計画(2012年5月9日主務 大臣認定)」を策定する際に、予め同計画に織り込むことはできなかったの か。 【経営効率化(計画からの深堀)】 ・第12回専門会合の資料4の19ページの表によると、「燃料費・購入電力料」 について、コスト削減の深堀額が1,772億円とされているが、同資料の20ペ ージに記載されている「計画の深堀」及び「追加施策」とされている項目の うち、今後も継続的にコストを削減できるものはどれか。特に、「追加施 策」として記載されている「LNG・石炭火力の計画を上回る稼働率向上、試 運転前倒し」については、今後、どのようにコストを削減していくのか。ま た、「追加施策」として記載されている、LNG短中期契約におけるさらなる 2 燃料価格の低減や、「計画の深堀」として記載されている、共同火力等のさ らなる固定費削減については、「総合特別事業計画(2012年5月9日主務大 臣認定)」を策定する際に、予め同計画に織り込むことはできなかったの か。 以上 3
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