北海道新聞 社会福祉 振興基金

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目 次
口 絵
創立 50 周年記念式典 / 創立 50 周年記念特集紙面― ――――――― 1
あいさつ 「創立 50 周年記念誌に寄せて」 理事長 広瀬兼三― ―――――― 8
基金の歩み― ――――――――――――――――――――――――――――――― 11
― ――――――― 13
第 1 編 設立 第 1 期~第 10 期[1965 年- 1974 年]
このころ― ――――――――――――――――――――――――――― 13
社会福祉事業の歩み― ―――――――――――――――――――――― 13
財団法人設立― ――――――――――――――――――――――――― 13
事業の動き ・募金事業― ―――――――――――――――――――― 17
・貸し付け事業― ―――――――――――――――――― 19
・助成事業― ―――――――――――――――――――― 20
①奨学金助成事業― ――――――――――――――― 20
②歳末助け合い助成事業― ―――――――――――― 21
―――――――― 23
第 2 編 継続 第 11 期~第 20 期[1975 年- 1984 年]
このころ― ――――――――――――――――――――――――――― 23
社会福祉事業の歩み― ―――――――――――――――――――――― 23
事業の動き ・募金事業― ―――――――――――――――――――― 24
・貸し付け事業― ―――――――――――――――――― 24
・助成事業― ―――――――――――――――――――― 26
①奨学金助成事業― ――――――――――――――― 26
②歳末助け合い助成事業― ―――――――――――― 26
・道新ボランティア奨励賞― ――――――――――――― 26
・基金創立 10 周年記念事業― ――――――――――――― 27
・「北海道の福祉」出版― ――――――――――――――― 27
―――――――― 29
第 3 編 展開 第 21 期~第 30 期[1985 年- 1994 年]
このころ― ――――――――――――――――――――――――――― 29
社会福祉事業の歩み― ―――――――――――――――――――――― 29
事業の動き ・募金事業― ―――――――――――――――――――― 31
・貸し付け事業― ―――――――――――――――――― 31
・助成事業― ―――――――――――――――――――― 33
①奨学金助成事業― ――――――――――――――― 33
②歳末助け合い助成事業― ―――――――――――― 33
3
③小規模通所授産施設への器具備品整備助成事業― ― 33
・道新ボランティア奨励賞― ――――――――――――― 34
・基金創立 25 周年記念事業― ――――――――――――― 35
―――――――― 37
第 4 編 伸長 第 31 期~第 40 期[1995 年- 2004 年]
このころ― ――――――――――――――――――――――――――― 37
社会福祉事業の歩み― ―――――――――――――――――――――― 37
事業の動き ・募金事業― ―――――――――――――――――――― 38
・貸し付け事業― ―――――――――――――――――― 39
・助成事業― ―――――――――――――――――――― 39
①奨学金助成事業― ――――――――――――――― 39
②歳末助け合い助成事業― ―――――――――――― 39
③小規模通所授産施設への器具備品整備助成事業― ― 40
研修会助成事業― ――――――――――――――― 40
NPO 法人格取得費用助成事業― ――――――――― 40
④一般公募助成事業― ―――――――――――――― 40
・道新ボランティア奨励賞― ――――――――――――― 41
・基金創立 30 周年記念事業― ――――――――――――― 41
―――――――― 43
第 5 編 発展 第 41 期~第 50 期[2005 年- 2014 年]
このころ― ――――――――――――――――――――――――――― 43
社会福祉事業の歩み― ―――――――――――――――――――――― 43
事業の動き ・募金事業― ―――――――――――――――――――― 44
・貸し付け事業― ―――――――――――――――――― 44
・助成事業― ―――――――――――――――――――― 45
①奨学金助成事業― ――――――――――――――― 45
②歳末助け合い助成事業― ―――――――――――― 45
③小規模通所授産(就労支援)施設への
器具備品整備助成事業― ―――――――――――― 46
研修会助成事業― ―――――――――――――― 46
NPO 法人格取得費用助成事業― ―――――――― 46
④一般公募助成事業― ―――――――――――――― 47
⑤ SOS 奨学金・道新みらい君奨学金― ――――――― 47
⑥社会的養護児童 進学・自立支援金― ―――――― 47
・道新ボランティア奨励賞― ――――――――――――― 48
4
・佐呂間町に緊急見舞金― ―――――――――――――― 48
・夕張市社会福祉協議会へ寄付― ――――――――――― 48
・東日本大震災支援団体特例助成― ―――――――――― 48
・公益財団法人へ移行― ――――――――――――――― 48
・基金創立記念 45 周年・50 周年事業― ――――――――― 49
①記念式典― ―――――――――――――――――― 49
②児童養護施設に図書・DVD セットを贈呈 ――――― 50
③ 50 周年記念誌刊行― ―――――――――――――― 50
④基金公式書類の電子化― ―――――――――――― 50
資料編 ― ――――――――――――――――――――――――――――――――― 51
・現状(ホームページ、パンフレット)――――――――――――――― 53
・定款― ―――――――――――――――――――――――――――― 56
・年表― ―――――――――――――――――――――――――――― 71
・歴代役職員一覧 ― ――――――――――――――――――――――― 83
寄 稿 「一粒の麦」 小田島 敏朗(第 11 代事務局長)―――――――――――― 91
あとがき― ――――――――――――――――――――――――――――――――― 92
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創立50周年
記念誌に寄せて
理 事 長 広
瀬 兼 三
公益財団法人北海道新聞社会福祉振興基金は昨 2015 年(平成 27 年)4 月 1 日をもって
創立 50 周年を迎えました。ひとえに基金を支えてくださった北海道民皆さまのおかげと
心より感謝申し上げます。
当基金は、日本が戦後の混乱を脱し、成長の道を大きく歩み始めた 1965 年(昭和 40
年)、北海道内の行政、経済、社会福祉などの各分野を代表される方々が集まり、財団法
人として発足いたしました。当時の北海道は国の北海道総合開発計画の伸展に伴い、目ざ
ましい発展の途上にあった半面、福祉の分野では社会福祉法人や各種民間団体などの財
政的基盤がまだまだ弱く、それらを解決することが大きな課題となっておりました。そ
こで、北海道の拠出金 6 千万円と北海道新聞社が拠出した 1 千万円を基本財産として財団
法人を創設し、道民の皆さまからお預かりした寄付金を、社会福祉施設の建設などに対
する資金として助成したり、低利資金の貸し付けに充てさせていただくことにしたのが
当基金の始まりでした。
大いなる意気込みとともにスタートした当基金でしたが、滑り出しは必ずしも順調な
ものではありませんでした。初年度、1965 年度の募金総額は 1407 万円、目標の半分にと
どまりました。大手証券会社の破たんなど当時の経済情勢が影響したと当時の記録にあ
り、募金の累計額が1億円を超えたのは設立から 7 年目の 1971 年度になってからでした。
この間、当基金では募金や寄付の思想を広めるため、さまざまな方策を講じました。北
海道を代表するグラフィックデザイナーの栗谷川健一さんにお願いしてポスターを作っ
たり、募金箱「愛の鐘・きょ金箱」を札幌や旭川、函館などのデパートや銀行、商店に
置いてもらうなどしたりして募金や寄付への理解を広めた結果、募金は次第に増え始め、
2014 年度(平成 26 年度)末の募金額累計は 32 億円余りに達し、北海道の社会福祉分野を
支える組織に成長したと自負しているところでございます。
これらの寄付金は、ひとり親家庭や児童養護施設の子どもさんたちへの奨学金をはじ
め、社会福祉活動に取り組む多くの団体への助成金、道新ボランティア奨励賞の助成金、
8
東日本大震災の救援活動などに充てられており、その総額は 23 億円余りに上っておりま
す。このほか、北海道内で社会福祉施設の建設などに充てていただくため低利融資にも
取り組み、その累計額は約 50 億円にも達しているところです。
このように多彩な活動に取り組んで参りましたが、国の調べによりますと、2012 年(平
成 24 年)の子どもの貧困率は 16.3%に上り、子どもの 6 人に 1 人が貧困状態にあるとされ
ています。一見豊かになったように見える日本社会ですが、その陰では日々の生活を維持
するのも精一杯で、子どもと接する時間もままならないというご家庭も多いと聞きます。
そうした生活面の不安は、子どもの学力低下や日常生活の不安定化につながり、ひいて
は子どもたちの将来にも大きくかかわってまいります。
このような現状ひとつをとっても、私たちが手を差し伸べるべき分野はまだまだ多く、
当基金の支援の必要性は依然大きいことを痛感しております。
私どもは半世紀前、先輩たちが築いた精神を大切にし、今後もその責任を果たして参
る所存ですが、それを支えていただくのは、当基金にご理解とご協力をいただいてきた
北海道民おひとりおひとりのお力あってこそでございます。50 周年を機にさらなるご支
援をお願いいたしまして私のあいさつとさせていただきます。
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第1編 設立
第 1 期~第 10 期
1965年~1974年
このころ
北海道新聞社会福祉振興基金は、財団法人として 1965 年春、産声をあげた。この前後、
北海道は厳しい試練に見舞われていた。65 年、北炭夕張鉱で死者 62 人を出すガス爆発事
故、68 年には十勝沖地震、69 年さらに 71 年には冷害凶作と世情は慌ただしさを増してい
た。
一方、道民・国民の気持ちを明るくするイベントも相次いだ。72 年、札幌市が政令指
定都市となるとともに日本初の冬季オリンピックが札幌で開催された。国内に目を向け
ると、70 年に大阪で日本万国博覧会が行われ、72 年には沖縄が日本に返還されている。
社会福祉事業の歩み
戦後の混乱から立ち直り、経済が本格的な発展を遂げ始めた 60 年代、日本の社会福祉も
ようやく整備が進もうとしていた。70 年には人口全体に占める 65 歳以上の人口の割合、
いわゆる高齢化率が 7%を超え、高齢化社会へ入った。73 年には老人医療費が無料化され
「福祉元年」と呼ばれたが、74 年のオイルショックを境に一転、時代は「福祉見直し」へ
と進んでいった。
こうした中、北海道新聞社会福祉振興基金の設立と時期を同じくして道内では知的障
害のある人たちが、人間として尊厳が守られ豊かな人生を自己実現できるよう支援する
北海道愛護協会(現・一般社団法人北海道知的障がい福祉協会)や北海道精神障害者家
族連合会などの福祉団体が数多く設立され、福祉に対する道民の関心と整備への機運が
高まりを見せた。67 年には全国初の試みとして、
「働く心身障害者を励ます集い」が札幌
で開催され、72 年には北海道共同募金会が、全国に先駆けて在宅老人給食サービス事業
を後志管内黒松内町でスタートさせた。
◯ 財団法人設立
北海道新聞社は、日々の紙面を通じて北海道内の社会福祉の実態や問題点を取り上げ
てきたが、社業として社会福祉活動に取り組んだのは、56 年設立の「財団法人北海道新
聞文化厚生事業団」が先駆けだった。
同事業団は、芸術・文化活動の支援を通じて読者・道民の結び付きを強めることを目
13
指し、利益の社会還元事業の一環として生活困窮者や身体障害者、精神薄弱者、母子家
庭などに対する援護事業を進めた。北海道新聞社会福祉振興基金は、事業団の精神を受
け継ぎ、さらに民間の社会福祉事業の振興を図る観点から設立された。
設立にあたり数回開かれた設立発起人会(阿部謙夫会長、26 人=別記)でまとめられ
た設立趣意書は次のように、その趣旨をうたった。
本道における社会福祉事業は、北海道総合開発との関連において、近年まこ
とにめざましい進展を示しつつあるが、これら社会福祉事業の一層の振興を図
るためには、道および市町村が一体となって公的社会福祉施策を積極的に講じ
なければならないことは論をまたないことである。
しかしながら、本道における社会福祉事業発展の経過を辿るときは、社会福祉
事業の発祥より今日に至るまで、社会の暗い谷間において恵まれない生活を余
儀なくされている老人、母子、児童および心身障害者などの福祉施設は、一面社
会福祉法人をはじめ各種民間団体などの自主的、独創的な事業の実施及び篤志
奉仕者の奉仕によって支えられて来たと言っても過言ではなく、その功績は、ま
ことに大なるものがあったのであるが、今後においてもその使命と役割は益々
重大なものがあると信じ、一層の活動と飛躍を期待してやまないものである。
しかるに、これら民間団体などが社会福祉事業を行なう場合における最大の
隘路は、財政的基盤が脆弱なことであり、社会福祉事業の近代化が叫ばれてい
る今日、なお前近代的な様相を呈しており、これが脱皮になお相当の資金なら
びに日月を要する状態にあることは誠に憂慮に堪えない次第である。
かかる現状に対処するため、北海道新聞社提供の1千万円を基本財産として、
ここに新たに財団法人北海道新聞社会福祉振興基金を設立し一般道民篤志家の
理解と協力を得て民間社会福祉事業の画期的振興を図るため、社会福祉施設な
どに対する資金の助成並びに低利の資金貸し付け制度を創設し、その実効を期
そうとするものである。
具体的な業務は次の 3 点が掲げられた。
①社会福祉法人などに対する低利資金の貸し付け②社会福祉法人に対する助成金の交
付③道民に対し社会福祉増進に必要な啓発
14
【別記】
阿部謙夫(道社会福祉協議会長)池田松子(道母子福祉連合会長)岩本政一(道
議会議長)加茂儀一(小樽商大学長)川端元治(道水産会長)小林篤一(道共同
募金会長)佐藤麟太郎(道児童福祉審議会長)佐山励一(富士鉄室蘭製鉄所長)
杉崎郡作(道民生委員連盟会長)杉野目晴貞(北大学長)助川貞利(道地方保
護司連盟会長)高田富与(前札幌市長)高橋雄之助(道農協中央会長)地崎宇
三郎(道建設業会長)塚田庄平(道議会副議長)中野以佐夫(北海道新聞社長)
野村琢民(民間施設代表)早川昇(王子製紙苫小牧工場長)原田与作(道市長
会長)広瀬経一(道商工会議所連合会頭)藤波収(道産業開発会議議長)町村金
五(道知事)松本剛太郎(道新生活運動委会長)三井透(道社会福祉審議会長)
蓑輪早三郎(道町村会長)毛利昭子(道婦人団体連絡協議会長)
設立発起人会での準備を経て、財団法人北海道新聞社会福祉振興基金の設立総会が 65
年 2 月 22 日、札幌ローヤルホテルで開催された(図 1-1 = 16 ページ)。
席上選ばれた役員は、総裁に町村金五・北海道知事を迎え、理事長に中野以佐夫・北海
道新聞社長、副理事長に三上顕一郎・道民生部長、常務理事として高橋正四郎・道社会課
長、山黒政則・北海道新聞社審議室付のほか、別記の顔ぶれとなった。北海道内の行政、
福祉分野のリーダーを広くカバーし、財団に対する官民の期待の高さをうかがわせる陣
容となった。
【別記】
理事 原田与作(道市長会長)上関敏夫(北海道新聞社取締役)蓑輪早三郎(道
町村会長)三井透(道社会福祉審議会長)阿部謙夫(道社会福祉協議会長)池田
松子(道母子福祉連合会長)佐藤麟太郎(道児童福祉審議会長)毛利昭子(道
婦人団体連絡協議会長)杉崎郡作(道民生委員連盟会長)助川貞利(道地方保
護司連盟会長)松本剛太郎(道新生活運動委会長)渡部喜一郎(道共同募金会
事務局長)
監事 岡武夫(道社会福祉協議会事務局長)野村琢民(民間施設代表)
事務局は、札幌市大通西3丁目の北海道新聞本社内に置かれた。
基金は、北海道新聞社が拠出した1千万円を土台としてスタートし、65 年 4 月1日に財
団法人として道知事認可を受けた(図 1-2 = 16 ページ)。道からは3千万円、翌年も同額
の出資を受けた。
15
【基金の発足を伝える北海道新聞社告= 1965 年(昭和 40 年)2 月 23 日】
(図 1-1)
【道知事の認可を受け正式発足を伝える
北海道新聞社告= 1965 年(昭和 40 年)4 月 3 日】(図 1-2)
16
◯ 事業の動き
<募金事業>
北海道新聞社や北海道の出資などいわば鳴り物入りでスタートした財団だったが、財
団運営上、最も重要な柱とされる一般からの募金は初年度に3千万円を目標としながら
半分にも満たない 1407 万円にとどまるなど苦しい立ち上がりとなった。当時は東京五輪
後の不況下で大口寄付を期待された企業が一斉に節約策を取っていたほか、寄付の「呼
び水」として大蔵省と折衝していた免税団体の特別指定がかなわなかったことが大きい、
と当時の事業報告書は述べている。
このように芳しくないスタートだったが、基金を造成する活動や道民からの募金は次
第に活発化した。
立ち上がり時期の熱気を伝えるべく年ごとに細かく紹介していく。
【65 年】
基金創設にちなんで 3 月末から 4 月半ばにかけて北海道新聞社会面に「もっと光り(ひ
かり)を 社会福祉施設の周辺」が 14 回にわたり連載された。両親が相次いで亡くなり、
きょうだい 3 人と児童養護施設で暮らしながら自立の道を探る少年や、テレビと時折訪れ
る慰問団を楽しみに生きる老人ホームのお年寄りたち、老朽化がひどい社会福祉施設な
どが紹介され、当時の道内の社会福祉の状況を余すところなく伝えた。締めくくりの座談
会には、基金の総裁に就任した町村金五道知事が出席、
「行政と民間が車の両輪のように
結び合って、社会福祉活動の向上を目ざしたい」と決意を語った(図 1-3 = 18 ページ)。
7 月、資金造成チャリティーショーとして「映画と札響ポピュラーコンサート」を開
催、また、このショーに名前を付けてもらうコンテストを行い、応募 311 通の中から「道
新、愛と希望のつどい」に決定。その後、この名を冠した「クラシックの夕べ」や「科
学講演と映画の会」などを催して会場で募金を行った。11 月には、北海道を代表するグ
ラフィックデザイナー栗谷川健一さんの手になる「愛と希望のマッチ」を1箱5円で販
売した。さらに北海道新聞紙上で特集「一人の善意をみんなのために 道新社会振興基
金の役割」を掲載し道民の協力と支援ムードを喚起した。
【66 年】
「似顔マンガの会」「ビートルズ・ヒット・パレード」を開催。基金の知名度を上げる
ため、拠金呼び掛け標語コンクールを行い、1983 編の応募作から「しあわせを わけあ
う心で この寄金」を選定、翌年には、この標語をあしらった宣伝ポスターを 3000 枚製
作した(デザイン:栗谷川健一さん)。
17
【北海道新聞連載記事『もっと光りを』の締めくくりとして
開かれた座談会= 1965 年(昭和 40 年)4 月 16 日】(図 1-3)
【67 年】
「道新・愛の鐘キャンペーン」を始めた。身体障害児や身寄りのない人たちなどの恵ま
れない生活環境を道民の善意で少しでも明るくしようという趣旨で、特製の「愛のきょ
金箱」を道内の企業・団体に置き募金を呼びかけた。
18
【68 年】
北海道新聞社から、北海道百年を記念して開いた北海道大博覧会の利益金1千万円が
寄付された。
【71 年】
札幌市中心部の地下街オーロラタウンで池にコインを投げ入れると、オーストリア・
ウィーンのカルル教会など六つの名鐘のメロディーが流れる噴水がお目見え。この年以
後、池の底にたまった硬貨がクリスマスの時季に回収され、基金を通じて市内の福祉施
設に贈られた。
このほか、
「親のない子にあげて」と毎月現金を匿名で送ってくる人や叙勲記念、香典
返し、さらには買い物の釣銭をまとめて匿名で毎月送ってくれた中学生など多くの善意
が広がりを見せ、募金額は 10 年間で約 2 億 6 千万円となった。
年 度
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
目標額
3000
1500
1500
1500
1500
1500
1500
1500
1500
2000
募金額
1407
789
1584
1953
1163
2127
2496
3674
4283
6486
差 額 -1593
-711
+84
+453
-337
+627
+996 +2174 +2783 +4486
単位:万円
<貸し付け事業>
設立趣意書にもある通り、基金に期待されたのは、民間団体ならではのフットワーク
の良さを生かして福祉活動に取り組む団体を経済面から支える役割だった。福祉施設の
新増築や設備の購入費さらには経営安定を助ける運転資金など需要は幅広かった。国や
地方の自治体の補助金適用が決まったが、実際にお金が入ってくるまでに時間がかかる
ときの「つなぎ融資」のほか、財政基盤の弱さを解消しようとする動きも手伝って、貸
し付け実績は 65 年の 11 件、2650 万円から 74 年には 29 件、1 億 2940 万円と大きな伸びを
見せた。
設立から 10 年間の貸し付け実績は 214 件、7億 1808 万円で、目的としては設備整備が
全体の 4 分の 3 を占め、残りが増改築、運転資金、原材料購入などだった。
年 度
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
件 数
11
24
17
30
26
17
25
14
21
29
金 額
2650
6670
4465
8560
8315
6170
8300
5298
8440 12940
単位:万円
19
【年末にあたり基金への理解を深めようと
掲載された北海道新聞特集= 1965 年(昭和 40 年)12 月 10 日】
<助成事業>
さまざまな分野の個人、団体を助けるために設けられ、①奨学金助成事業②歳未助け
合い助成事業の2つでスタートした。
①奨学金助成事業
基金設立の翌年、66 年度から始まった。児童養護施設や母子家庭の子どものうち、経
済的事情で高校への進学をあきらめねばならない子どもたちに勉学の機会を与えようと
返済義務なしの奨学金を準備した。当初の支給額は月額 1500 円。
助成対象は高校生に限らず、68 年度には北海道社会復帰事業協会からの要請で保育所
増加に伴う保母の養成のため 3 人に増員。74 年度からは職業訓練校や看護婦養成所の生
徒まで広げ、金額も月 2000 円と増額、助成を受けた奨学生は 66 年度の事業開始から 74 年
度までの 9 年間で延べ 5408 人に上った。
20
年 度
66
67
68
69
70
71
72
73
74
対象人数
441
534
732
757
530
539
473
582
820
金 額
661
801
1201
1135
795
808
709
873
1640
単位:千円
②歳末助け合い助成事業
基金の歳末助け合い助成事業は、北海道新聞文化厚生事業団が 59 年から行ってきた歳
末助け合い運動と連動する形で始まった。66 年には「歳末たすけあい色紙即売展」がス
タート。日本を代表する作家の伊藤整、柴田錬三郎両氏ら 100 人が直筆の色紙を出品。売
り上げが基金に寄託された。色紙展は 77 年函館、78 年からは旭川でも開催された。
資金造成には音楽・芸能関係者の協力も大きかった。66 年から「お国自慢民謡の夕べ」、
翌 67 年には「民謡、詩吟、邦楽、邦舞の会」「社会人軽音楽フェスティバル」を開催、収
益金全額を福祉施設に配分・寄贈した。配分額は施設の収容人数に応じて設定し、1 人
350 円(68 年度)から 500 円(69-73 年度)、700 円(74 年度)と次第に増えていった。
年 度
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
施設数
40
56
67
44
44
50
58
44
85
77
金 額
400
559
1144
1200
1570
2097
2284
2507
3434
4089
単位:千円
【社会福祉振興基金事務局= 2016 年(平成 28 年)3 月撮影】
【基金創設時から事務局入口に掲げられている看板】
21
【基金設立から 8 年がたち基金の状況を伝える
北海道新聞の記事= 1973 年(昭和 48 年)11 月 17 日】
22
第2編 継続
第 11 期~第 20 期
1975年~1984年
このころ
76 年、冷害凶作が北海道を襲い、その被害額は 923 億円にのぼった。冷害はその 7 年後
の 83 年にも発生、被害額は 1435 億円と過去最悪の被害額となった。77 年には有珠山が噴
火、さらに 81 年には、北炭夕張鉱でガス爆発事故が発生するなど自然災害や大事故が目
立つ 10 年間となった。
社会福祉事業の歩み
この 10 年の間には、国連が主導する形で「国際年」が3つ置かれた。国際婦人年(75
年)、国際児童年(79 年)、国際障害者年(81 年)で、女性、子ども、障害者など、いわ
ゆる「社会的弱者」の地位向上と社会的認知度を高めるため、世界各国でさまざまな活
動が展開された。
このうち国際障害者年では、日本でも 83 年~ 92 年を「国連・障害者の 10 年」と宣言
し、「障害者対策に関する長期計画」の後期重点施策が策定された。長期計画の前半の 5
年間の実績を踏まえて①「障害」及び「障害者」についての正しい認識の一層の普及②
均等な機会確保③自立支援④生活環境改善⑤高齢化対応⑥技術進歩の活用⑦施策の連携
確保⑧調査研究の充実⑨国際協力の推進などその後の障害者対策推進を目指した。国際
障害者年をきっかけに身体障害者福祉法や精神衛生法が改正された。
これに先立つ 82 年、道は「障害者に関する北海道行動計画」を発表、心身障害児短期
療育、在宅福祉サービスモデル、脳性小児まひ早期発見事業など障害者を対象としたさ
まざまな制度がスタートした。この時期には身体障害者 12 人が道職員として特別採用さ
れ、今日に至る「共生社会」の先駆けとなった。
一方、2度のオイルショックにより高度経済成長時代は終わりを告げ、近づいてきた
高齢化社会に対応するために老人保健法が公布され、老人医療費の患者本人一部負担制
の導入など膨らむ医療費にメスが入り始めた時代でもあった。
23
◯事業の動き
<募金事業>
初期 10 年間の多彩な募金掘り起し活動が奏功し、募金は目標額を大きく上回るように
なってきた。一般の理解も進み、例えば道新夕刊の「まど」に載った話題をきっかけにパ
ン製造の西村食品工業とチェーン店でつくる協同組合ニシムラが「パンのミミ募金」を
開始、3年間で 88 万円を寄付した。
76 年には、札幌市内の道新販売店でつくる「道新八日会」が社会奉仕を目的に「どう
しん愛の基金」運動を展開するため1千万円募金活動を開始、初の活動として 141 万 8300
円を寄付した。同会はその後も寄付活動に継続的に取り組み、基金の活動を支えた。
こうした活動が実って 78 年度の募金額は基金創立以来 13 年目で初めて 1 億円を突破、
累計額も 83 年度に 10 億円を突破した(図 2-1、図 2-2 = 28 ページ)
。寄付者数も当初 10
年間より倍増し基金の趣旨が広く浸透したことを反映したことをうかがわせた。
年 度
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
目標額
2000
2500
3000
4000
7000
8000
8000
8000
8000
8000
募金額
6403
7126
8276 10258 9177
9187 10772 8280
8187
8262
差 額 +4403 +4626 +5276 +6258 +2177 +1187 +2772 +280
+187
+262
単位:万円
<貸し付け事業>
この期は 75、76 年度の貸し付け額が前期割れとなった。福祉関係施設の整備が進み、
増改築の需要が減ったことと、資材が高騰し資金繰りから増改築を見送るケースが増え
たためとみられた。基金では 77 年度から貸し付け限度額と無担保貸付額をそれぞれ拡大。
これにより貸付額が大幅に伸びた。さらに 84 年度には基金の貸し付け規程を再改正した。
これにより貸付額が大幅に伸びた。
年 度
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
件 数
23
21
23
18
24
20
18
16
13
21
金 額 11330 7440 14330 15910 18025 17230 10100 9430
9900 27157
単位:万円
24
【基金設立 10 年にちなみ掲載された
北海道新聞特集記事= 1975 年(昭和
50 年)4 月 1 日】
25
<助成事業>
①奨学金助成事業
基金業務の本格的な展開期を迎え、奨学金の引き上げや対象施設の拡大を通じて奨学
生を増やした。奨学金は 76 年度に月額 3000 円だったのを 78 年度に 500 円増の 3500 円、
さらに 80 年度には 5000 円に引き上げた。奨学生として母子施設から高校に通学している
生徒(対象者数 100 人)に対し 78 年度から支給を開始、2 年後の 80 年度には 150 人へ拡
大、さらに 81 年度には心身障害を持つ生徒にも拡大した。具体的な事務は、北海道母子
寡婦福祉連合会(78 年)、札幌市母子寡婦福祉連合会(85 年)、北海道児童養護施設協議
会(82 年)、北海道身体障害者福祉協議会(81 年)の 4 団体と連携し、応募者の中から学
業成績や家庭の経済状態などを考慮して選考した。
この間、北海道新聞社から奨学助成金として 80 年度 642 万円、81 ~ 84 年度各 600 万円
の寄託を受けた。
年 度
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
対 象 人 数
782
801
961
2052
2145
2606
3245
3060
3000
3060
養護施設児 1564
2403
2883
2982
2887
4030
5425
4510
4200
4200
4200
4620
9000
9000
9000
9000
9000
1800
1800
1800
2100
母子家庭児
心身障害児
単位:千円
②歳末助け合い助成事業
配分額を 75 年度の1人 800 円、76 年度は 900 円、さらに 78 年度からは1人 1000 円に引
き上げた。配布方式も、それまでは基金が各施設に送っていたのを 83 年度からは道共同
募金会を通じて道内の各施設に送る方式に変更した。
年 度
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
施設数
182
191
204
223
242
263
283
305
496
523
金 額 11291 13362 14266 16927 17621 19312 20116 21456 24500 20500
単位:千円
<道新ボランティア奨励賞>
基金に寄せられた道民の浄財は 77 年に累計 4 億円を超えた。これを記念して、全道的
26
に高まりを見せてきたボランティア活動を奨励しようと道社会福祉協議会と共催して道
新ボランティア奨励賞をスタートした。対象は社会福祉分野と市民活動分野で5年以上
積極的にボランティア活動を推進してきたグループ・団体とし、奨励助成金として1団
体当たり 25 万円を贈呈した。
第1回の奨励賞受賞団体は、函館市の青い鳥朗読奉仕団、釧路管内白糠町の白糠婦人ボ
ランティアクラブ、札幌市の静修ボランティアクラブ「あしのうら」、留萌市の留萌青年
ボランティア連盟、旭川市の旭川青年ボランティアクラブ、札幌市のボランティアサー
クル「コロの会」の6団体で、全道ボランティア活動研修会の席上、表彰式を行い、賞
状と奨励助成金を贈呈した。 年 度
77
78
79
80
81
82
83
84
受賞団体数
6
8
8
8
8
8
8
8
一般奨励賞
1500
2000
2000
2000
2000
2000
2000
2000
単位:千円
<基金創立10周年記念事業>
創立 10 年を迎えた 75 年度は、記念事業として知的障害の子らの記録「いっしょうけん
めいやってるんだ ちえ遅れの子らの記録」(B 6 判、184 ページ)を出版した。後志管
内黒松内町にある知的障害児収容施設「しりべし学園」の児童の手記に児童の絵と写真
を織りこんで編集した。1000 部発行し、基金への大口寄付者や道内社会福祉施設、各地
の社会福祉協議会などに贈った。
また、道新文化事業社と協力してプロ野球北海道シリーズ「日本ハム対南海」戦(7 月
13 日、札幌円山球場)に札幌市内の養護施設児童 126 人を招待。8 月 8 日には大相撲札幌
場所に札幌市内の老人ホームの入居者 200 人を招待した。
<「北海道の福祉」出版>
基金は 65 年の創設以来、本来業務である「社会福祉施設の新築・増改築費用の貸し付
け」
「母子家庭などの高校生への奨学金支給」など道内社会福祉の水準向上に資する活動
を続けてきた。こうした活動を受けて基金理事会と運営委員会で道内の社会福祉の現状、
今後の姿を見つめる書籍刊行を求める意見が出された。書名は「北海道の福祉」となり、
78 年に第 1 号を発刊した。お年寄りや子ども、障害者を取り巻くさまざまな問題点や、次
第に広がっていったボランティア活動の紹介など道内福祉の状況と動向を盛り込んだ。
その後、国際児童年や国際障害者年、高齢化社会などのテーマを中心に 86 年まで毎年刊
行を続けた。
27
(図 2-1)
【寄託金累計 10 億円突破を伝える北海道新聞社告と特集紙面
= 1983 年(昭和 58 年)12 月 19 日】
28
(図 2-2)
第3編 展開
第 21 期~第 30 期
1985年~1994年
このころ
国鉄や電電公社など 3 公社 5 現業が民営化され、民間の活力を引き出す動きが活発化す
る中、青函トンネル開通(88 年)、昭和天皇崩御(89 年)、さらには消費税の初導入(89
年)と時代は大きく動いていた。東証株価が戦後最高値の 3 万 8915 円をつけるなど「バ
ブル経済」といわれた好景気が一転弾け、日本経済は長い低迷期に入る。その一方で全人
口に占める 65 歳以上の割合は 14.5% に達し、本格的な高齢社会に突入した時期でもあった。
社会福祉事業の歩み
90 年に「社会福祉関係八法」が改正され、それまでの「施設福祉」から「地域福祉」
「在宅福祉」へと舵が切られた。従来の社会福祉の概念を大きく変えるもので、新しい福
祉の時代を迎えた。在宅福祉を推進し、在宅介護サービスの質の向上とサービス量を確
保する担い手となる社会福祉士と介護福祉士が誕生し、福祉にかかわる分野の専門職化
が実現した。
この 10 年間は高齢者と子どもの問題が大きく取り上げられた時代でもあった。
【 高齢者 】89 年に「高齢者保健福祉推進 10 カ年戦略」(ゴールドプラン)が策定さ
れ、在宅福祉サービスの充実や寝たきり老人ゼロ作戦などが強調され、サービス基盤の
整備が図られた。
【 子ども 】90 年に合計特殊出生率(女性の出産可能年令を 15 ~ 49 才までとし年令別
出生率を合計したもの)が史上最低の 1.42 を記録、「1.5 ショック」と言われた。少子化
対策の必要性が叫ばれた結果、厚生省は 94 年に「エンゼルプラン」を策定、以後 10 年間
にわたる子育て支援施策を盛り込んだ。
【 障害者 】86 年にDPI日本会議が発足した。DPIは「Disabled Peoples' International」の略で、81 年の国際障害者年をきっかけに、身体や知的、精神、難病など障害の
種別を超えて自ら活動する当事者団体としてシンガポールで誕生、加盟団体は当時でも
130 カ国以上になっていた。
29
【 北海道 】
この時期に道社会福祉協議会に道授産事業振興センターとノーマライ
ゼーション研究センターが設立された。道授産事業振興センター(85 年設立)は、軽作
業や自主製品づくりを行っている道内の小規模作業所や授産施設が、単独では難しい販
路開拓や受注拡大を助け、さらに商品開発、原材料の共同購入などを進めるため設立さ
れた。ノーマライゼーション研究センター(88 年設立)は、ノーマライゼーション思想
の普及と定着を目指し、専門的な調査と研究をするために設立された。85 年にはボラン
ティア活動を広く道民に広めていこうと「ボランティア愛ランド・北海道フェスティバ
ル」が道社会福祉協議会主催で開催され 1590 人のボランティアが運営にあたり、約 8 万
人の道民が参加した。
【募金を呼びかけるため北海道新聞に掲載した広告・1 = 1987 年(昭和 62 年)7 月】
◯事業の動き
貸し付け事業は、社会福祉医療事業団などの融資が潤沢になってきたこともあり、貸
し付け件数が一時減ったが、後半に入ると施設の老朽化などの施設整備に係わる貸し付
け件数が増えた。
奨学助成金は、奨学金を受ける児童数が増えた。ボランティア奨励賞では特別奨励賞
の枠を設けた。
30
小規模通所授産施設への器具備品整備助成事業は 85 年度から開始、1 回目は 13 作業所
に助成金を贈った。
90 年は基金創設 25 周年にあたり、記念事業として翌 91 年初頭に「中・高校生ボラン
ティアの翼」を実施、オーストラリアのボランティア活動を視察した(35 ページ参照)。
<募金事業>
景気低迷や天皇崩御による自粛ムードの影響で前半の募金額は目標額を下回った。中
盤からは目標を上回り 90 年度は過去最高額となる 1 億 2643 万円を記録した。
年 度
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
目標額
8000
7000
7000
8000
8000
8000
9000
9000
9000
8000
募金額
7285
7380
7781
7205
9470 12643 10061 9844
8368
9072
差 額
-715
+380
+781
-795 +1470 +4643 +1061 +844
-632 +1072
単位:万円
<貸し付け事業>
87 年度、88 年度が大幅減になった理由は、社会福祉医療事業団など公的融資が潤沢に
なったことと、81 年ごろから活発になった施設設立による建設資金需要が一段落したこ
となどが挙げられる。
89 年度の 1 億円突破は 86 年以来 3 年ぶりだった。公的融資の利率が上昇し、借りにく
くなったのと在宅福祉の充実を目指して各施設がデイサービス施設の併置や新設傾向に
あったのが反映したものと思われる。
精神衛生法の改正に伴い精神障害者社会復帰施設(通所)の建設機運も高まり、融資
希望が活発化した。
90 年代に入ると、各施設の老朽化に伴う補修・拡張期を迎えたことと、ノーマライゼー
ションの普及で特に老人施設としてデイサービスセンターの増設が目立った。
年 度
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
件 数
15
16
4
5
9
14
17
16
7
9
金 額 12403 23260 5400
2820 10170 22715 22000 19850 11500 14325
単位:万円
31
【寄付金 15 億円突破を伝える北海道新聞記事= 1990 年(平成 2 年)】
32
<助成事業>
①奨学金助成事業
道内一般家庭の高校進学率は上昇を続け、74 年に 90% を突破、85 年には 94% に達し
た。母子家庭や児童養護施設においても同様の傾向をたどったことから当基金では奨学
金の支給人数を年々増やし、教育水準の底上げを応援した。奨学金の原資として北海道
新聞社は 85 年度 600 万円、86 ~ 88 年度 660 万円、さらに 89 ~ 93 年度 720 万円、94 年度
900 万円をそれぞれ拠出した。
年 度
85
対象人数 3060
86
87
88
89
90
91
92
93
94
3300
3360
3480
3600
3600
4080
4080
4080
4440
4200
4200
4800
4980
4980
6180
6180
6180
6180
養 護
施設児
4200
母 子
家庭児
9000 10200 10500 10500 10800 10800 11700 11700 11700 13200
肢 体
2100
不自由児
2100
2100
2100
2220
2220
2520
2520
2520
2820
単位:千円
②歳末助け合い助成事業
12 月の 1 カ月間、歳末助け合い募金を受け付け、道共同募金会に寄託した。同会では他
の募金と合わせて児童福祉施設などに配布した。
年 度
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
施設数
540
559
578
578
173
171
173
175
187
272
金 額 15800 19000 20000 20000 20000 20000 20000 16500 18000 17000
単位:千円
③小規模通所授産施設への器具備品整備助成事業
小規模作業所は障害者の働く場所として 70 年代半ばから設立が進み、急速に拡大した。
79 年に養護学校が義務教育化され、82 年に最初の卒業生が社会に出たことや、障害者団
体の拡大、さらには 81 年から国際障害者年が始まるなど障害者をめぐる社会情勢が大き
く変化したことが背景にあった。さらに養護学校や施設から企業にいったん就職後、退
職した場合の「受け皿」としても作業所が一定の役割を果たした。しかし、多くの作業
33
所では恒常的な財源不足が付きまとい、それがもとで製品を作るための器具備品が購入
できないという「悪循環」に陥った。これらを解消しようとして発足したのが「小規模
通所授産施設への器具備品整備助成事業」だった。
助成額は器具備品の購入費の 5 分の 4 以内で1作業所当たり 50 万円を限度とした。
1回目の助成先は次のとおり。
ポプラ共同作業所、ライラック共同作業所、こぶし共同作業所、ハルニレ共同作
業所、曽我プリント、札幌愛隣館厚生ホーム(以上札幌市)千歳市手をつなぐ親
の会(千歳市)富良野勤労者企業組合民芸部(富良野市)はまなす共同作業所
(帯広市)北海道身体障害者福祉協会釧路支部(釧路市)稚内身障者木彫共同作
業所(稚内市)はまなす学園(後志管内余市町)歌登食品(宗谷管内=当時=
歌登町)
年 度
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
施 設
13
8
19
17
16
20
16
23
14
17
金 額
2432
1436
3363
5152
5520
5660
5335
8133
5075
5287
単位:千円
<道新ボランティア奨励賞>
80 年代に入ると、わが国の高齢化はますます顕著となった。これに対応するために厚
生省では「福祉ボランティアのまちづくり事業」としてボランティアの育成を始めた。社
会福祉分野では在宅福祉サービスを支える在宅福祉ボランティアの役割が重要視される
ようになり、ボランティア活動は自立した市民による多様な活動期に入った。ボランティ
ア奨励賞は 85 年度から地域のボランティアグループを取りまとめ、活動を促進する広域
組織も顕彰対象とし、「特別奨励賞」(1件当たり 50 万円)を贈ることになった。第 1 回
受賞団体として旭川市民ボランティア会議が選ばれた。
年 度
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
受 賞
団体数
9
9
9
9
8
10
10
10
10
10
一 般
奨励賞
2000
2000
2000
2000
1750
2250
2250
2000
2000
2000
特 別
奨励賞
500
500
500
500
500
500
500
1000
1000
1000
単位:千円
34
<基金創立 25 周年記念事業>
創立 25 年を迎えた 90 年度は、記念事業として北海道新聞社から 800 万円の事業費助成
を受け「中・高校生ボランティアの翼」としてオーストラリアの視察研修を行った。視
察団は平中忠信監事を団長に中・高校生 16 人、付き添い教師など計 25 人。91 年 1 月 6 日
から 12 日まで 1 週間にわたりシドニーやゴールドコーストを訪れ、ニューサウスウェー
ルズ州の福祉局、同州ボランティアセンターを訪問。先進地の福祉の実態と日本と異な
るボランティア活動を学び、現地の高校生ボランティアや民間ボランティアとして活躍
しているライフ・セーバーの若者たちと交流を深めた。
【基金創立 25 周年を記念して行
われた
「中・高校生ボランティ
アの翼」。オーストラリアの福
祉事情を学んだ】
35
【募金を呼びかけるため北海道新聞に掲載した広告・2 = 1989 年(平成元年)8 月】
36
第4編 伸長
第 31 期~第 40 期
1995年~2004年
このころ
道内では 96 年に北広島市と石狩市が誕生、04 年には道内の市町村合併第 1 号として
新「函館市」が誕生した。後志管内古平町豊浜トンネルの崩落事故(96 年)、有珠山噴火
(2000 年)、釧路・太平洋炭鉱閉山(02 年)、十勝沖地震(03 年)、10 年ぶりの冷害(03
年)などが発生、国内では、死者 6000 人、被害額 10 兆円の阪神淡路大震災(95 年)、地
下鉄サリン事件(95 年)さらには新潟中越地震(04 年)と大事件、大事故が相次いだ。
社会福祉事業の歩み
少子高齢化社会への対応が急がれる中、97 年には年金、高齢者の医療や介護の財源に
充てるとして消費税が 3% から 5% へ引き上げられた。98 年には、NPO(特定非営利活動
法人)法、
「精神薄弱者」の用語を「知的障害者」に改める知的障害者福祉法が成立した。
同年、北海道は、10 月 23 日を「道民福祉の日」(愛称:ふれ愛デー)と定めた。少子高
齢化が進む中、誰もが住み慣れた地域で健やかでいきいきと自立して暮らすことができ
る「人にやさしい地域社会づくり」を推進することを目指した。
99 年、道社会福祉協議会で「地域福祉権利擁護事業」が始まった。認知症の高齢者や
知的障害者、精神障害者のうち判断能力が十分でない人が地域で自立した生活を送るこ
とができるよう、利用者との契約に基づくサービスの提供を始めた。
日本の社会福祉の大組みはこのころまで約 50 年、大きな変更はなかったが、少子高齢
化や核家族化で家族や地域における相互扶助の力が弱まってきたことから、2000 年に社
会福祉に対し国民全体の生活を支える役割が期待され、新たな枠組みとして従来の社会
福祉事業法を改正した社会福祉法が成立した。同年には高齢者の介護を社会全体で支え
合う仕組みとして介護保険も創設された。01 年に、厚生省と労働省が統合され「厚生労
働省」が発足している。
02 年には、
「男性を含めた働き方の見直し」「地域における子育て支援」「社会保障にお
ける次世代支援」「子供の社会性の向上や自立の促進」など 4 つの柱に沿った少子化対策
プランが発表された。03 年には「少子化社会対策基本法」「次世代育成支援対策推進法」
が公布された。同時期には、支援費制度が施行され、身体障害者・知的障害者に対する
福祉サービスが措置制度(行政庁が必要性を判断し、サービスの種類や提供機関を決定
37
する仕組み)から利用者が自ら指定事業所を選び契約する「契約制度」に移行した。こ
れにより選択の幅が広がり、利用者と提供者の対等な関係が構築され、サービスの受給
費用を市町村が支援費として利用者に支給するようになった。
◯事業の動き
<募金事業>
95 年に 20 億円を突破するなど順調に伸びてきた募金だが、阪神淡路大震災(95 年)、北
海道拓殖銀行、山一証券の経営破たん(97 年)、有珠山噴火(2000 年)など暗い世相の中
で景気低迷の影響を受けて伸び悩んだ。わずかな好材料として 99 年、04 年に高額寄付が
あり、募金額を大きく伸ばした。
年 度
95
96
97
98
99
2000
01
02
03
04
目標額
7500
7500
7500
7000
6500
6000
5500
5500
5000
5000
募金額
7926
7661
7701
6186 10706 5322
5721
5465
5317
6113
差 額
+426
+161
+201
-814 +4206 -678
+221
-35
+317 +1113
単位:万円
【募金累計額が 20 億円を超えたことを伝える
北海道新聞社告= 1995 年(平成 7 年)7 月 3 日】
38
<貸し付け事業>
社会福祉法人に対する貸し付けは、この前後、年 10 件前後で推移していたが、政府系
金融機関の貸し出し金利が本基金より低く設定されたこともあり、貸し付け件数は減少
傾向をたどった。対策として本基金の貸し付け利率を、01 年から 1 ポイント下げて年 2%
とした。この間の貸し付け内容は、「施設整備」が全体の 43.7%、「施設新築」が 35.4%、
「増改築」が 14.5% などとなっていた。
年 度
95
96
97
98
99
2000
01
02
03
04
件 数
8
2
4
9
3
2
3
5
8
4
金 額
9560
3700
2300
4300
7200 16000 6000
6500 20825 14000
単位:万円
<助成事業>
①奨学金助成事業 母子家庭や養護施設から高校、職業訓練校に通う生徒に対する奨学金は、370 人(延べ
人数年 4440 人)に年額 1 人 6 万円を支給した(北海道新聞社から 95 年~ 98 年 900 万円、
99 年 800 万円、2000 年~ 04 年 700 万円の助成を受けた)。
年 度
95
対象人数 4440
96
97
98
99
2000
01
02
03
04
4440
4440
4440
4440
4440
4440
4440
4440
4440
6180
6180
6180
6180
6180
6180
6180
6180
6180
養 護
施設児
6180
母 子
家庭児
13200 13200 13200 13200 13200 13200 13200 13200 13200 13200
肢 体
2820
不自由児
2820
2820
2820
2820
2820
2820
2820
2820
2820
単位:千円
②歳末助け合い助成事業
12 月 1 日から 28 日まで募金を受け付け、道共同募金会に寄託し、同会は他の募金とあ
わせて、児童養護施設、知的障害者生活寮、同共同住宅などに配布した。なお、97 年に
里親家庭、98 年には不登校フリースクール、99 年には中国残留邦人の帰国者などにも配
布した。
39
年 度
95
96
97
98
99
2000
01
02
03
04
施設数
271
276
276
311
203
217
224
63
62
163
金 額 17500 19000 17500 16000 16000 16000 14000 12000 10500 9500
単位:千円
③小規模通所授産施設への器具備品整備助成事業
それまでの器具備品整備助成に加えて、各施設から要望の強かった研修会参加費や
NPO 法人格取得費用についても 01 年度から助成を開始した。
◆全体
年 度
95
96
97
98
99
2000
01
02
03
04
施設数
15
18
21
19
22
20
19
20
13
17
金 額
5180
4989
5281
5251
5247
5319
5113
5303
4985
5142
単位:千円
◆内訳:研修会助成事業
◆内訳:NPO 法人格取得費用助成事業
年 度
01
02
03
04
年 度
01
02
03
04
施設数
5
2
2
1
施設数
1
3
2
1
金 額
456
200
140
29
金 額
300
479
424
300
単位:千円
単位:千円
④一般公募助成事業
基金創設以来の寄付累計額が 01 年度に 25 億円を突破したのを記念し 02 年度に特別枠
助成 2493 万円を行ったのに続き、03 年度から「一般公募助成事業」制度を創設した。
助成対象となる団体、グループは次のように定めた。メンバー 5 人以上で道内に拠点を
置く①社会福祉法人、福祉を目的とした NPO 法人、社団法人、財団法人など②地域の福
祉活動やボランティ活動に取り組む団体、グループとし、12 年度から③東日本大震災に
係る支援活動に従事している団体、グループも加えた。事業内容は、①福祉に関する人
材育成活動②虐待問題に関する対応する活動③福祉普及啓発活動④福祉のまちづくり活
動などとした。
第1回の助成団体は次のとおり。
北海道高齢者ハートフル共同住宅地域ケア協議会、北海道たすけあいワーカー
40
ズふたごの木、北海道高次脳機能障害者を支援する会R e ~らぶ、札幌プロス
キースクール、デイサービス「いきいき広場」(以上札幌市)、パソコン点訳グ
ループ「アイネット」、CAPみなみ北海道、アリス(以上函館市)
、ハンセン病
問題を考える会、旭川STTクラブ(以上旭川市)、NPO法人ライフヘルプち
とせ(千歳市)、おきらくどう(石狩管内当別町)、パソコン要約筆記サークル
つばさ(渡島管内森町)、ツバクロ会(檜山管内上ノ国町)、しらかばパークゴ
ルフ愛好会(空知管内=当時=幌加内町)、下川障害児自立支援の会めだか(上
川管内下川町)、増毛町母子すみれ会(留萌管内増毛町)、斜里町手をつなぐ親
の会(網走管内=当時=斜里町)、しらぬか乗馬ボランティアクラブ(釧路管内
白糠町)
年 度
03
04
施 設
19
18
金 額
5298
5277
単位:千円
<道新ボランティア奨励賞>
道内の市町村長、教育委員長、市町村社会福祉協議会などからの推薦で 10 団体を表彰
した。01 年を国連で「ボランティア国際年」としたのを受けて、国際年特別枠として 3 団
体を表彰した。
年 度
95
96
97
98
99
2000
01
02
03
04
受 賞
団体数
10
10
10
10
10
10
13
10
10
10
一 般
奨励賞
2000
2250
2000
2250
2500
2500
2500
2500
2250
2250
特 別
奨励賞
1000
500
1000
500
―
―
―
―
500
500
国際年
特別枠
750
単位:千円
<基金創立 30 周年記念事業>
創立 30 周年にあたる 95 年度に道内の小規模授産施設 60 施設にホームファクスを贈呈
した(費用 550 万円)。
41
【2004 年当時使われていた基金の広告】
42
第5編 発展
第 41 期~第 50 期
2005年~2014年
このころ
06 年、網走管内(現オホーツク管内)佐呂間町で竜巻が発生し9人が死亡、翌 07 年に
は財政破たんの夕張市が財政再建団体に移行し、旧産炭地の疲弊がさらに深刻化した。
一方、05 年に知床半島が道内初、全国で 3 番目の世界自然遺産に指定され、08 年には、
各国首脳が集まる北海道洞爺湖サミットが開催された。11 年には東日本大震災が発生、東
京電力福島第一原子力発電所が大被害を受けて放射性物質が飛散、付近住民が今日に至
る避難生活を強いられた。
社会福祉事業の歩み
障害者福祉の向上を目指した動きがさらに加速した。05 年、障害者に対する福祉サー
ビスの一元化に伴い支援費制度が廃止され、サービスの利用者に応益負担として原則1
割の負担が課されることになった。06 年にはバリアフリー新法が制定され障害者雇用促
進法が改正された。同年札幌市でも、障害者が製作した商品を販売する「元気ショップ」
が地下鉄東西線大通駅コンコースに開店した。北海道では 10 年に北海道障害者条例が制
定され、条例推進のため道社会福祉協議会に北海道障害者就労支援センターが開設され
た。さらに 12 年には、障害者総合支援法が施行された。地域社会における共生の実現に
向けて障害福祉サービスを充実させ、障害者の日常生活や社会生活を総合的に支援する
ため障害者自立支援法を改正したものだった。同年、障害者施設で作られた製品を官公
庁が率先して使うことを目指した障害者優先調達推進法も制定された。
障害者福祉に関連して学校現場にも動きがあった。学校教育法が 06 年に改正され、特
殊学級を特別支援学級と改称、障害児に教育を行う学校が特別支援学校に統一された。
こうした中、本基金は 12 年4月、北海道知事から公益財団法人への移行を認められ、
公益事業を行う民間非営利団体として新たな歩みを始めた。奨学金の新しい制度として
「道新みらい君奨学金」や「社会的養護児童 進学・自立支援金」が設けられた。
11 年に発生した東日本大震災で被害を受け、北海道へ一時避難した人たちを支援する
団体に助成金を出す活動も始めた。また、基金創立 50 周年にあたる 15 年に記念式典、記
念事業を実施した。
43
◯事業の動き
<募金事業>
大幅な景気後退や大口寄付の減少で当初予定していた募金額を下回る年度が目立っ
た。11 年の東日本大震災では基金にも多くの支援が寄せられた。翌年以降はその反動で
減少する「寄付疲れ」が懸念されたが、逆に 12 年度から募金額が上昇し、
「助け合い」の
精神で社会の課題解決に取り組む「寄付文化」の定着をうかがわせた。公益財団法人移
行に伴い税制面で寄付控除が大幅に優遇されたことから募金の今後の伸びも期待できる
状態となった。
年 度
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
目標額
5000
4500
4500
5200
5000
5000
4200
4000
4000
4000
募金額
4731
5412
5715
4710
4031
3896
4065
5059
8435
5062
差 額
-269
+912 +1215 -490
-969
-1104
-135 +1059 +4435 +1062
単位:万円
<貸し付け事業>
寄付金、財産運用益と並んで基金の貴重な収入源となってきた貸し付け事業だが、国
の景気刺激策もあり、政府系金融機関が社会福祉法人に対し低利で貸し込むケースが増
えたため苦戦を強いられた。収入源が先細ることで基金の将来の財政にも響きかねない
状態となった。対策として貸し付け利率を 07 年には 1.7%、11 年には 1.5%、さらに基金
設立以来、新規貸し付けが「ゼロ」となった 13 年には 1.2%と段階的に引き下げるととも
に道内約 700 の社会福祉法人に利用を呼び掛けるダイレクトメールを発送した。
この間の貸し付けの目的別内訳は「施設新築」が 74.2%と大半を占め、「施設増改築」
が 23.4%と続いた。
年 度
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
件 数
4
7
3
2
1
2
2
2
―
2
6000
300
1100
5500
500
―
600
金 額 11600 17910 5300
単位:万円
44
<助成事業>
①奨学金助成事業
北海道新聞社から毎年、数百万円規模の寄託を受けてきたが、原資に余裕が出てきた
ため、08 年度の 700 万円で打ち止めとなった。この間、経済情勢の悪化に伴う生活困窮
家庭の増加などから対策の必要性が浮かび上がり、本基金でも奨学金を増額した。
年 度
05
対象人数 4440
06
07
08
09
10
11
12
13
14
4440
4440
4440
4440
4440
4440
4440
4500
4668
6180
6180
6180
6180
6180
6180
6180
6180
6180
養 護
施設児
6180
母 子
家庭児
13200 13200 13200 13200 13200 13200 13200 13200 13200 14040
肢 体
2820
不自由児
2820
2820
2820
2820
2740
3120
3105
3120
3120
単位:千円
②歳末助け合い助成事業
12 月を募金期間とし、道共同募金会へ寄託する大枠は継承しながら、05 年度から札幌
交響楽団を対象とする指定寄付を始めた。寄付金をもとに「道新福祉コンサート」を開
催、道内の児童養護施設や特別養護老人ホームなどを札響のメンバーが訪れ、音楽会を
開催している。07 年度からは、札幌市の協力で母子家庭や福祉施設の入所者を札幌コン
サートホール Kitara での演奏会に招待している(図 5-1 = 46 ページ)。
年 度
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
道共募へ 3000
3000
3000
5000
4000
3000
2500
2500
2500
2500
札響指定
7000
寄付分
7000
7000
7000
7000
6000
5500
3000
2500
2500
単位:千円
45
【道内の社会福祉施設で行われてい
る札 響 の福 祉 コンサート= 2007
年(平成 19 年)5 月 8 日、札幌・
羊ケ丘養護園】(図 5-1)
③小規模通所授産施設(※)への器具備品整備助成事業
研修会助成事業は「施設単独で研修先を見つけることが困難」という声にこたえて、11
年度から基金で道外の研修先候補を選定、告知し、応募者増を図った。11 年度は東大阪
市、12 年度は宮城県、13 年度は四国で各施設の視察研修を行った。
※ 2012 年度(平成 24 年度)から「小規模通所就労支援事業所」に名称変更
◆全体
年 度
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
施設数
28
24
24
21
20
19
31
25
20
17
金 額
5205
5220
5832
5978
5409
4418
4878
4496
4394
4478
単位:千円
◆内訳:研修会助成事業
年 度
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
施設数
1
―
―
―
2
1
15
5
8
―
金 額
100
―
―
―
193
100
870
280
504
―
単位:千円
◆内訳:NPO 法人格取得費用助成事業
年 度
05
06
施設数
1
7
金 額
75
682
単位:千円
46
④一般公募助成事業
03 年度から始まった事業も年ごとに件数と助成額を増やし、事業としての認知度を高
めた。全道を対象に公募し、福祉人材育成事業や NPO 法人支援、福祉を通した地域のマ
チ起こし活動支援など基金の名称にふさわしい活動を奨励している。
年 度
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
件 数
22
34
33
40
45
48
46
45
45
39
金 額
7491 12029 12733 16441 16847 16875 16625 16003 16012 16388
単位:千円
⑤ SOS 奨学金・道新みらい君奨学金
基金 40 周年を記念して 05 年創設。道内私立高校生が在学中、生計者が亡くなったり、
失職して経済的に困窮し、学業継続が困難になった場合、緊急支援する制度で、当初は
名称を「SOS 奨学金」としていたが、07 年に、より親しみやすい「道新みらい君奨学金」
に変更した。当初の奨学金は月額 2 万円(その後 3 万円)。国が 10 年度から公立高校の授
業料を無償化し、私立高校生にも最大月額 3 万円を支給する「就学支援金制度」をスター
トさせたため、受給生は漸減した。
年 度
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
対象人数
6
16
9
12
21
6
2
1
3
3
金 額
780
3120
2020
2520
5767
1246
360
180
336
514
単位:千円
⑥社会的養護児童 進学・自立支援金
公益財団法人化を記念して 12 年度に新設。18 歳で養護施設や里親の下から経済的自立
を求められる子どもたちに大学や専門学校への進学の道を開いた。
年 度
12
13
14
対象人数
8
16
9
金 額
2500
3180
3200
単位:千円
47
<道新ボランティア奨励賞>
賞創設 30 年目の 06 年に記念特別賞を設け、旭川市点訳朋の会(旭川市)財団法人ふき
のとう文庫(札幌市)高校生ボランティア「だるま」(北見市)の3団体に贈った。
年 度
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
受 賞
団体数
10
16
10
10
10
10
10
10
11
9
一 般
奨励賞
2250
3000
2250
2500
2500
2500
2250
2500
2750
2250
特 別
奨励賞
500
500
500
―
―
―
500
―
―
―
30回記念
特別賞
750
単位:千円
<佐呂間町に緊急見舞金>
06 年 11 月 7 日、網走管内(現オホーツク管内)佐呂間町で竜巻が発生、工事事務所や
一般住宅など 10 数棟が倒壊し、工事関係者 9 人が死亡、一般住民を含む 31 人が重軽傷を
負う事故が発生した。基金は緊急見舞金として 100 万円を贈った。
<夕張市社会福祉協議会へ寄付>
夕張市が財政再建団体となり福祉や教育予算などが激減したことに伴い、市民の福祉
活動を支える同市社会福祉協議会も財政難に陥ったことから 07 年度に 150 万円を寄付し
た。
<東日本大震災支援団体特例助成>
11 年 3 月 11 日に起きた東日本大震災と東京電力福島第一原発事故は東北地方の太平洋
岸を中心に大きな被害をもたらした。被災地の復興支援のために北海道や北海道新聞社
など6団体が実行委員会を設立し、被災地の復興支援活動を行ったり、被災地児童らの
本道招待旅行に取り組んだ。これらの活動はその後も継続し、北海道と東北地方との結
びつきを強める効果を発揮している。
<公益財団法人へ移行>
08 年 12 月、民間の非営利活動の振興を目的として新公益法人法が施行され、国内の
48
財団法人は法施行後 5 年以内に公益財団法人か一般財団法人に移行しなければならなく
なった。本基金は 10 年 5 月の理事会、評議員会で公益財団法人への移行を決めた。①税
制上、ほとんどの税優遇措置を受けることができる②寄付者の税額控除が認められ、寄
付を集めやすくなる③公的な審査を経て公益財団法人となることで社会的信用度が増す
ことなどを考慮しての決断だった。
主務官庁である北海道への公益認定申請にあたって、本基金が取り組む「公益目的事
業」を「道民からの寄付金を財源に、社会的弱者への経済支援や福祉団体への活動資金
の助成を行うとともに、社会福祉法人の施設整備に低利で融資することで、地域的な福
祉課題の解決に寄与する事業」と定義、具体的な事業内容として①奨学金助成②一般公
募助成③小規模通所就労支援施設への器具備品整備助成④道新ボランティア奨励賞⑤道
新みらい君奨学金⑥貸し付け事業などを列挙した。
認定申請と平行して基金役員の編成にも取り組み、11 年 11 月 28 日の評議員選任委員会
で「最初の評議員」10 人を選出。同年 12 月 7 日の理事会、評議員会で定款案を審議、最
初の評議員ともども承認した。12 月 20 日に本申請を提出。翌 12 年 1 月 18 日、道の公益等
認定審議会で基金が公益財団法人として認定基準に適合すると認められ、3 月 19 日、北海
道知事名で認定書が交付された。
<基金創立 45 周年・50 周年記念事業>
45 周年の 10 年度は道内約 60 カ所の児童養護施設などに地上波デジタル対応薄型テレ
ビを贈った。50 周年の 15 年度は下記の事業を行なった。
①記念式典
4 月 6 日、関係者約 80 人の出席の下、北海道新聞社 7 階特別会議室で挙行。式典で
は村田正敏理事長が式辞を述べた後、高橋はるみ北海道知事、上田文雄札幌市長の
祝辞が朗読された。この後、基金に対し長年及び多額の寄付をしたり、業務に協力
したりしてきた1個人・20 団体に感謝状を贈り功績をたたえた。被表彰者は次のと
おり。
<多数回・永年継続寄付者団体>
・多数回寄付
函館交通、道新若林、道新会札幌八日会、旭川大学高等学校、道新大塚
・永年寄付
華道専正池坊札幌支部、大黒総業・太陽、のうなか医院、全日本空輸札
幌支店、タナカ、東京きもの学院、財界さっぽろ
49
<基金業務協力団体>
北海道社会福祉協議会、北海道母子寡婦福祉連合会、札幌市母子寡婦福祉
連合会、北海道児童養護施設協議会、北海道身体障害者福祉協会、北海道
広域避難アシスト協会、札幌交響楽団
<福祉活動振興貢献者・団体>
忍博次・道新ボランティア奨励賞選考委員会委員長、NPO法人ボラナビ
倶楽部
②児童養護施設に図書・DVD セットを贈呈
道内の児童養護施設 23 カ所に絵本や児童向け図書、DVDなどを組み合わせた 16 点を
専用ボックスに入れて贈呈した。図書選定とボックス製造を旭川市の児童書専門店「こ
ども冨貴堂」に委託した。
【基金創立 50 周年記念事業で札幌・南藻園の大場信一園長(右)に
図書・DVD セットを贈る南出裕・基金常務理事】
③ 50 周年記念誌刊行
本基金の半世紀の歩みを、自己資料及び他関係機関資料からまとめた。
④基金公式書類の電子化
従来冊子で保存されてきた創立以来の事業計画書・収支予算書、事業報告書・決算書
をスキャニングしてPDFファイルとして保存、電子化した。
50
51
52
公益財団法人 北海道新聞社会福祉振興基金の現状
助成事業
寄 付
北海道新聞社
拠出金
運用益
奨学金
道新みらい君・ウェル
ネット奨学金
寄付金
北海道新聞
社会福祉
振興基金
社会的養護児童進学・
自立支援金
一般公募などによる
各種助成
…
社会福祉法人への貸
し付け事業
個人・会社・団体
助成事業受け付け
道内の社会福祉事業の振興を図り、道民の福祉の向上に寄与することを目
的に「財団法人北海道新聞社会福祉振興基金」が設立されたのは 1965 年
(昭和 40 年)4月です。それまで一部の篤志家に支えられてきた道内の民間
社会福祉事業を、道民の協力で盛り立てようと、北海道新聞社が 1000 万円
を拠出してスタートしました。半世紀にわたる実績が評価され、2012 年 ( 平
成 24 年 )4 月には公益財団法人となりました。
設立以来、毎年多くの個人、団体、会社などから寄付が寄せられています。
これらの善意は、各種の助成事業、高校生などへの奨学金、社会福祉法人
の設備整備への低利貸し付け事業に使われています。これからも、社会福祉
向上、福祉を中心としたまちづくりなどを支援していきます。
<基金ホームページより>
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<基金パンフレット ①>
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<基金パンフレット ②>
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公益財団法人北海道新聞社会福祉振興基金
定 款
第1章 総 則
(名 称)
第1条 この法人は、公益財団法人北海道新聞社会福祉振興基金という。
(事務所)
第2条 この法人は、主たる事務所を札幌市中央区に置く。
(目 的)
第3条 この法人は、主に、北海道内における社会福祉に関する各種の支援及び助成事
業を行い、道民の福祉の向上に寄与することを目的とする。
(公益目的事業)
第4条 この法人は、前条の目的を達成するため、次の事業を行う。
(1) 社会福祉法人、社会福祉団体等に対する助成金の交付
(2) 母子家庭等の生徒に対する奨学金の支給
(3) 社会福祉法人等に対する低利資金の貸し付け
(4) 道民に対し、社会福祉増進に必要な啓発事業
(5) その他この法人の目的を達成するために必要な事業
第2章 財産及び会計
(財産の種別)
第5条 この法人の財産は、基本財産及びその他の財産の2種類とする。
2.基本財産は、次に掲げるものをもって構成する。
(1)公益財団法人への移行の登記をした日の前日の財産目録に基本財産として記載
された財産
(2)基本財産とすることを指定して寄付された財産
(3)理事会で基本財産に繰り入れることを議決した財産
3.その他の財産は、基本財産以外の財産とする。
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(基本財産の維持及び処分)
第6条 基本財産についてこの法人は、適正な維持及び管理に努めるものとする。
2.やむを得ない理由により基本財産の一部を処分又は担保に提供する場合には、理事
会の決議を得なければならない。
(事業年度)
第7条 この法人の事業年度は、毎年4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる。
(事業計画及び収支予算)
第8条 この法人の事業計画書及び収支予算書は、毎事業年度の開始の日の前日までに
理事長が作成し、理事会の承認を経た上で、
(臨時の)評議員会において承認を得る
ものとする。これを変更する場合も、同様とする。
2.前項の事業計画書及び収支予算書については、毎事業年度の開始の日の前日までに
行政庁に提出しなければならない。
(事業報告及び決算)
第9条 この法人は事業報告及び決算については、毎事業年度終了後、理事長が事業報
告書及び計算書類並びにこれらの附属明細書、財産目録(以下この条において「財
産目録等」という。)を作成し、監事の監査を受け、理事会の承認を経た上で、定時
評議員会において承認を得るものとする。
2.前項の財産目録等については、毎事業年度の終了後3ヶ月以内に行政庁に提出しな
ければならない。
3.この法人は、第1項の定時評議員会の終結後直ちに、法令の定めるところにより、貸
借対照表を公告するものとする。
(長期借入金及び重要な財産の処分又は譲受け)
第10条 この法人が資金の借入をしようとするときは、その事業年度の収入をもって
償還する短期借入金を除き、評議員会において、総評議員の3分の2以上の議決を
経なければならない。
2.この法人が重要な財産の処分又は譲受けを行おうとするときも、前項と同じ議決を
経なければならない。
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(会計原則等)
第11条 この法人の会計は、一般に公正妥当と認められる公益法人の会計の慣行に従
うものとする。
2.この法人の会計処理に関し必要な事項は、理事会の決議により別に定める事務及び
会計規程によるものとする。
3.特定費用準備資金及び特定の資産の取得又は改良に充てるために保有する資金の取
扱いについては、理事会の決議により別に定める。
第3章 評議員及び評議員会
第1節 評議員
(定 数)
第12条 この法人に、評議員8名以上13名以内を置く。
2.評議員のうち、1名を評議員会代表幹事とする。
(選任等)
第13条 評議員の選任及び解任は、
「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」第
179条から195条までの規定に従い、評議員会の決議により行う。
2.評議員を選任する場合には、次の各号の要件をいずれも満たさなければならない。
(1) 各評議員について、次のイからヘに該当する評議員の合計数が評議員の総数の
3分の1を超えないものであること。
イ その評議員及びその配偶者又は3親等内の親族
ロ その評議員と婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情に
ある者
ハ その評議員の使用人
ニ ロ又はハに掲げる者以外の者であって、その評議員から受ける金銭そ
の他の財産によって生計を維持しているもの
ホ ハ又はニに掲げる者の配偶者
ヘ ロからニに掲げる者の3親等内の親族であって、これらの者と生計を
一にするもの
(2) 他の同一の団体(公益法人を除く。)の次のイからニに該当する評議員の合計
数が評議員の総数の3分の1を超えないものであること。
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イ 理事
ロ 使用人
ハ 他の同一の団体の理事以外の役員(法人でない団体で代表者又は管理
人の定めのあるものにあっては、その代表者又は管理人)又は業務を
執行する社員である者
ニ 次の団体において職員である者(国会議員及び地方公共団体の議会の
議員を除く。)
① 国の機関
② 地方公共団体
③ 独立行政法人通則法第2条第1項に規定する独立行政法人
④ 国立大学法人法第2条第1項に規定する国立大学法人又は同条第
3項に規定する大学共同利用機関法人
⑤ 地方独立行政法人法第2条第1項に規定する地方独立行政法人
⑥ 特殊法人又は認可法人
3.評議員会代表幹事は、評議員会において選定する。
4.評議員は、この法人の理事又は監事若しくは使用人を兼ねることができない。
5.評議員に異動があったときは、2週間以内に登記し、登記事項証明書等を添え、遅
滞なくその旨を行政庁に届け出るものとする。
(権 限)
第14条 評議員は、評議員会を構成し、第18条第2項に規定する事項の決議に参画
するほか、法令に定めるその他の権限を行使する。
(任 期)
第15条 評議員の任期は、選任後4年以内に終了する事業年度のうち、最終のものに
関する定時評議員会の終結の時までとし、再任を妨げない。
2.評議員は、辞任又は任期満了後においても、第12条に定める定員に足りなくなる
ときは、新たに選任された者が就任するまでは、その職務を行わなければならない。
(報酬等)
第16条 評議員は無報酬とする。ただし、特別な職務執行の対価として報酬を支給す
ることができる。
2.評議員には、その職務を行うために要する費用の支払いをすることができる。
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3.前2項に関し必要な事項は、評議員会の決議により別に定める役員及び評議員の費
用に関する規程による。
第2節 評議員会
(構成及び権限)
第17条 評議員会は、すべての評議員をもって組織する。
2.評議員会は、次の事項を決議する。
(1)役員の選任及び解任
(2)役員及び評議員の費用に関する規程
(3)役員の費用の額の決定
(4)定款の変更
(5)各事業年度の事業計画及び予算の承認
(6)各事業年度の事業報告及び決算の承認
(7)長期借入金並びに重要な財産の処分及び譲受け
(8)公益目的取得財産残額の贈与及び残余財産の処分
(9)合併、事業の全部若しくは一部の譲渡又は公益目的事業の全部の廃止
(10)前各号に定めるもののほか、
「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」に
規定する事項及びこの定款に定める事項
(種類及び開催)
第18条 評議員会は、定時評議員会及び臨時評議員会の2種とする。
2.定時評議員会は、年 1 回、毎事業年度終了後3ヶ月以内に開催する。
3.臨時評議員会は、年1回は毎事業年度開始前に開催するものとし、その他必要があ
る場合には、いつでも開催することできる。
(招 集)
第19条 評議員会は、法令に別段の定めがある場合を除き理事会の決議に基づき、理
事長が招集する。
2.前項にかかわらず、評議員は理事に対し、評議員会の目的である事項及び招集の理
由を示して、評議員会の招集を請求することができる。
(招集の通知)
第20条 理事長は、評議員会の開催日の5日前までに、評議員に対して、会議の日時、
場所、目的である事項を記載した書面をもって招集の通知を発しなければならない。
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2.前項にかかわらず、評議員全員の同意があるときは、招集の手続を経ることなく、評
議員会を開催することができる。
(議 長)
第21条 評議員会の議長は、評議員会代表幹事がこれに当たる。
(定足数)
第22条 評議員会は、評議員の過半数の出席がなければ開催することができない。
(決 議)
第23条 評議員会の議事は、
「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」第189
条第2項に規定する事項及びこの定款に特に規定するものを除き、議決に加わるこ
とのできる評議員の過半数が出席し、出席した評議員の過半数をもって決し、可否
同数のときは議長の裁決するところによる。
2.前項前段の場合において、議長は、評議員として議決に加わることはできない。
(決議の省略)
第24条 理事が、評議員会の目的である事項について提案した場合において、その提
案について、議決に加わることのできる評議員の全員が書面又は電磁的記録により
同意の意思表示をしたときは、その提案を可決する旨の評議員会の決議があったも
のとみなす。
(報告の省略)
第25条 理事が評議員の全員に対し、評議員会に報告すべき事項を通知した場合にお
いて、その事項を評議員会に報告することを要しないことについて、評議員の全員
が書面又は電磁的記録により同意の意思表示をしたときは、その事項の評議員会へ
の報告があったものとみなす。
(議事録)
第26条 評議員会の議事については、法令で定めるところにより議事録を作成しなけ
ればならない。
2.議事録には、議長及び会議に出席した評議員のうちから選出された議事録署名人2
名がこれに記名押印しなければならない。
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第4章 役員及び理事会
第1節 役員等
(種類及び定数)
第27条 この法人に、次の役員を置く。
(1)理事7名以上12名以内
(2)監事2名以内
2.理事のうち、1 名を理事長とする。このほか 1 名を副理事長、1 名を常務理事とする
ことができる。
(選任等)
第28条 理事及び監事は、評議員会の決議によって各々選任する。
2.理事長、副理事長及び常務理事は、理事会の決議によって理事の中から選定する。
3.監事は、この法人の理事又は使用人を兼ねることができない。
4.理事のうち、理事のいずれか 1 名とその配偶者又は3親等内の親族その他法令で定め
る特別の関係にある者の合計数は、理事総数の3分の1を超えてならない。監事に
ついても、同様とする。
5.他の同一の団体の理事又は使用人である者その他これに準ずる相互に密接な関係に
あるものとして法令で定める者である理事の合計数は、理事の総数の3分の1を超
えてはならない。監事についても、同様とする。
6.理事又は監事に異動があったときは、2週間以内に登記し、登記事項証明書等を添
え、遅滞なくその旨を行政庁に届け出なければならない。
(理事の職務・権限)
第29条 理事は、理事会を構成し、この定款の定めるところにより、この法人の業務
の執行の決定に参画する。
2.理事長は、この法人を代表し、その業務を執行する。
3.副理事長は、理事長を補佐し、本会の業務を分担執行する。
4.常務理事は、本会の業務を分担執行する。
5.理事長、副理事長及び常務理事は、毎事業年度毎に4箇月を超える間隔で2回以上
自己の職務の執行の状況を理事会に報告しなければならない。
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(監事の職務・権限)
第30条 監事は、次に掲げる職務を行う。
(1)理事の職務の執行を監査し、法令で定めるところにより、監査報告を作成する
こと。
(2)この法人の業務及び財産の状況を調査すること、並びに各事業年度に係る計算
書類及び事業報告等を監査すること。
(3)評議員会及び理事会に出席し、意見を述べること。
(4)理事が不正の行為をし、若しくはその行為をするおそれがあると認めるとき、又
は法令若しくは定款に違反する事実若しくは著しく不当な事実があると認めら
れるときは、これを評議員会及び理事会に報告すること。
(5)前号の報告をするため必要があるときは、理事長に理事会の招集を請求するこ
と。ただし、その請求があった日から5日以内に、その請求があった日から2
週間以内の日を理事会の日とする招集通知が発せられない場合は、直接理事会
を招集すること。
(6)理事が評議員会に提出しようとする議案、書類その他法令で定めるものを調査
し、法令若しくは定款に違反し、又は著しく不当な事項があると認めるときは、
その調査の結果を評議員会に報告すること。
(7)理事がこの法人の目的の範囲外の行為その他法令若しくは定款に違反する行為
をし、又はその行為をするおそれがある場合において、その行為によってこの
法人に著しい損害が生ずるおそれがあるときは、その理事に対し、その行為を
やめることを請求すること。
(8)その他監事に認められた法令上の権限を行使すること。
(任 期)
第31条 理事の任期は、選任後2年以内に終了する事業年度のうち、最終のものに関
する定時評議員会の終結の時までとし、再任を妨げない。
2.監事の任期は、選任後4年以内に終了する事業年度のうち、最終のものに関する定
時評議員会の終結の時までとし、再任を妨げない。
3.役員は、第27条第1項で定めた役員の員数が欠けた場合には、辞任又は任期満了
後においても、新たに選任された者が就任するまでは、なおその職務を行わなけれ
ばならない。
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(解 任)
第32条 役員が次の一に該当するときは、評議員会の決議によって解任することがで
きる。ただし、監事を解任する場合は、議決に加わることのできる評議員の3分の
2以上の議決に基づいて行わなければならない。
(1)職務上の義務に違反し、又は職務を怠ったとき。
(2)心身の故障のため、職務の執行に支障があり、又はこれに堪えないと認められ
るとき。
(報酬等)
第33条 役員は無報酬とする。
2.役員には、その職務を行うために要する費用の支払いをすることができる。
3.前2項に関し必要な事項は、評議員会の決議により別に定める役員及び評議員の費
用に関する規程による。
(責任の免除又は限定)
第34条 この法人は、
「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」第198条にお
いて準用される第111条第1項の役員の賠償責任について、法令に定める要件に
該当する場合には、理事会の決議によって、賠償責任額から法令に定める最低責任
限度額を控除して得た額を限度として、免除することができる。
第2節 理事会
(設 置)
第35条 理事会は、すべての理事で組織する。
(権 限)
第36条 理事会は、この定款に別に定めるもののほか、次の職務を行う。
(1)評議員会の日時及び場所並びに目的である事項等の決定
(2)規則の制定、変更及び廃止に関する事項
(3)前各号に定めるもののほか、この法人の業務執行の決定
(4)理事の職務の執行の監督
(5)理事長、副理事長及び常務理事の選任及び解任
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(種類及び開催)
第37条 理事会は、通常理事会及び臨時理事会の2種とする。
2.通常理事会は、毎年2回開催する。
3.臨時理事会は、次の各号の一に該当する場合に開催する。
(1)理事長が必要と認めたとき。
(2)理事長以外の理事から会議の目的である事項を記載した書面をもって理事長に
招集の請求があったとき。
(3)前号の請求があった日から5日以内に、その請求があった日から2週間以内の
日を理事会の日とする理事会の招集の通知が発せられない場合に、その請求を
した理事が招集したとき。
(4)第30条第5号の規定により、監事から理事長に招集の請求があったとき、又
は監事が招集したとき。
(招 集)
第38条 理事会は、理事長が招集する。ただし、前条第3項第3号により理事が招集
する場合及び前条第3項第4号後段により監事が招集する場合を除く。
2.前条第3項第3号による場合は、理事が、前条第3項第4号後段による場合は、監
事が理事会を招集する。
3.理事長は、前条第3項第2号又は第4号前段に該当する場合は、その請求があった
日から5日以内に、その請求があった日から2週間以内の日を理事会の日とする臨
時理事会を招集しなければならない。
4.理事会を招集するときは、会議の日時、場所、目的である事項を記載した書面をもっ
て、開催日の5日前までに、各理事及び各監事に対して通知しなければならない。
5.前項の規定にかかわらず、理事及び監事の全員の同意があるときは、招集の手続を
経ることなく理事会を開催することができる。
(議 長)
第39条 理事会の議長は、理事長がこれに当たる。
(定足数)
第40条 理事会は、理事の過半数の出席がなければ会議を開くことができない。
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(決 議)
第41条 理事会の決議は、この定款に別段の定めがあるもののほか、議決に加わるこ
とのできる理事の過半数が出席し、その過半数をもって行い、可否同数のときは議
長の裁決するところによる。
2.前項前段の場合において、議長は、理事として議決に加わることはできない。
(決議の省略)
第42条 理事が、理事会の決議の目的である事項について提案した場合において、そ
の提案について、議決に加わることのできる理事の全員が書面又は電磁的記録によ
り同意の意思表示をしたときは、その提案を可決する旨の理事会の決議があったも
のとみなすものとする。ただし、監事が異議を述べたときは、その限りではない。
(報告の省略)
第43条 理事又は監事が理事及び監事の全員に対し、理事会に報告すべき事項を通知
した場合においては、その事項を理事会に報告することを要しない。
2.前項の規定は、第29条第5項の規定による報告には適用しない。
(議事録)
第44条 理事会の議事については、法令で定めるところにより議事録を作成し、出席
した理事長及び監事は、これに記名押印しなければならない。
第5章 事務局
(設置等)
第45条 この法人の事務を処理するため、事務局を設置する。
2.事務局には、事務局長及び所要の職員を置く。
3.事務局長及び重要な職員は、理事長が理事会の承認を得て任免する。
4.事務局の組織及び運営に関し必要な事項は、理事長が理事会の決議により、別に定
める。
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(備付け帳簿及び書類)
第46条 事務所には、常に次に掲げる帳簿及び書類を備えておかなければならい。
(1)定款
(2)理事、監事及び評議員の名簿
(3)認定、許可、認可等及び登記に関する書類
(4)理事会及び評議員会の議事に関する書類
(5)財産目録
(6)役員等の報酬規程
(7)役員等の費用規程
(8)事業計画書及び収支予算書等
(9)事業報告書及び計算書類等
(10)監査報告書
(11)その他法令で定める帳簿及び書類
第6章 定款の変更、合併及び解散等
(定款の変更)
第47条 この定款は、評議員会において、議決に加わることのできる評議員の3分の
2以上の議決を経て変更することができる。ただし、第3条に規定する目的及び第
4条に規定する公益目的事業並びに第13条第1項に規定する評議員の選任及び解
任の方法並びに第49条に規定する公益目的取得財産残額の贈与については変更す
ることができない。
2.前項にかかわらず、評議員会において、議決に加わることのできる評議員の4分の
3以上の議決を経て、第3条に規定する目的及び第4条に規定する公益目的事業並
びに第14条第1項に規定する評議員の選任及び解任の方法について、変更するこ
とができる。
3.「公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律」第11条第1項各号に掲げ
る事項に係る定款の変更(軽微なものを除く。)をしようとするときは、その事項の
変更につき、行政庁の認定を受けなければならない。
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(解 散)
第48条 この法人は、
「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」第202条に規
定する事由及びその他法令で定めた事由により解散する。
(公益目的取得財産残額の贈与)
第49条 この法人が、公益認定の取消しの処分を受けた場合、又は合併により消滅す
る場合(その権利義務を承継する法人が公益法人であるときを除く。)において、
「公
益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律」第30条第2項に規定する公
益目的取得財産残額があるときは、これに相当する額の財産を1ヶ月以内に、評議
員会の決議により類似の事業を目的とする他の公益法人、国若しくは地方公共団体
又は同法第5条第17号に掲げる法人に贈与するものとする。
(残余財産の処分)
第50条 この法人が、解散等により清算するときに有する残余財産は、評議員会の決
議により類似の事業を目的とする他の公益法人、国若しくは地方公共団体又は「公
益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律」第5条第17号に掲げる法人
に寄附するものとする。
第7章 情報公開及び個人情報の保護
(個人情報の保護)
第51条 この法人は、業務上知り得た個人情報の保護に万全を期すものとする。
2.個人情報の保護に関する必要な事項は、理事会の決議により別に定める。
第8章 公 示
(公 告)
第52条 この法人の公告は、電子公告とする。
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第9章 補 則
(委 任)
第53条 この定款に定めるもののほか、この法人の運営に必要な事項は、理事会の決
議により別に定める。
附 則
1 この定款は、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律及び公益社団法人及び
公益財団法人の認定等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律第
106条第1項に定める公益法人の設立の登記の日から施行する。
2 一般社団法人及び一般財団法人に関する法律及び公益社団法人及び公益財団法人の
認定等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律第106条第1項
に定める特例民法法人の解散の登記と、公益法人の設立の登記を行ったときは、第
7条の規定にかかわらず、解散の登記の日の前日を事業年度の末日とし、設立の登
記の日を事業年度の開始日とする。
3 この法人の最初の理事長は村田正敏とする。
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一粒の麦
小田島 敏朗
(第 11 代事務局長)
「社会的養護児童」という聞きなれない言葉がある。さまざまな事情で親元での生活が困難、
と児童相談所が判断した場合、児童養護施設や里親家庭に引き取られて生活する子供たちの
ことだ。養育される形態には NPO 法人のグループホームなどもあるため、厳密には「社会的
養護」という用語が使われる。
この名称を冠にいただいた奨学金制度「社会的養護児童 進学・自立支援金」を私が在任
中の 2012 年度(平成 24 年度)に創設した。養護施設などで暮らす子どもたちは 18 歳になる
と、施設や里親家庭からの自立を迫られるが、向学心に燃えて大学などに進学した場合、経済
的に自立したうえで学費を払いながら学業を続けなければならない。そういった若者たちの支援
を目的に返済不要の奨学金(最大 60 万円)を支給する制度で、福祉基金が財団法人から公
益財団法人に認定されたことを記念して新設した。
対象となる若者は道内で年間 120 人ほどと推定されたが、その進学率は 2 割程度と普通の家
庭で育つ高校生の進学率(77%)の 4 分の 1にとどまっていた。しかも進学した若者の 3 割が
途中で退学するといわれる。孤立無援で社会に立ち向かいながら、生活費と学費を稼ぐという
二重の負担に耐えかねて多くの若者が学校を辞めてしまうわけで、結局「高等教育の資格を取
得できず、残るのは貸与式奨学金の借金だけ」ということも懸念された。
「養護施設を出た子供たちの教育格差は、世代間の貧困の再生産につながりかねない」-
道共同募金会の運営委員会で知己を得た北大大学院の松本伊智朗教授はこう力説する。松本
教授は「子供の貧困と虐待」に関する社会福祉学の専門家。「社会的養護を必要とする子供
たちに進学という選択肢を」との熱い思いを受け、制度創設の相談役、さらには奨学金の選考
委員を要請し、それまでにない形の奨学金を発足させた。
2015 年度(平成 27 年度)末までの奨学生は国立大生を含む 33 人に達し、2016 年度(平
成 28 年度)には一挙に21 人を支援するという。初期に奨学金を受けた学生の中には既に短大
や専門学校を卒業し、保育士、建築デザイナーの卵、動物飼育士などの職業人として実社会
に歩み始めている。
「一粒の麦もし死なずば」という。一粒の麦が大地に落ちて芽吹き、やがて多くの実りをもた
らしてくれる-そんな思いを抱きながら、基金での 3 年余りを振り返っている。
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あとがき
2013 年(平成 25 年)1 月、前任の小田島敏朗氏の後を承けて第 12 代事務局長に就任し
た時から気になったのが 2 年後に迫っていた創立 50 周年記念事業だった。一般に企業・
団体が周年記念事業を行うのは創立後 30、50、70 の各周年だという。在任期間中はちょ
うど「半世紀」の節目の年を迎える。「何もしないわけにもいくまい」とやや腰を引きな
がらも覚悟を決めて本格的な準備を始めたのが 2014 年(平成 26 年)の暮れだった。
基金評議員、理事、監事へのアンケートなどを通じて①創立記念式②児童養護施設へ
の図書贈呈③記念誌発行-などの方針を固めた。前の二者は 50 周年に合わせて 2015 年度
(平成 27 年度)入りとほぼ同時に実施できたが、「本丸」とも言うべき記念誌編集は難航
を極めた。
当基金にとって周年記念誌は初めての刊行。他の企業・団体では 10 年ごとにその間の
事業をまとめて記念誌を出しているところが多い。こうした「積み重ね」方式なら 50 年
史も比較的容易にできるが、当基金の場合は「蓄積」がなく、最初から作らなければな
らなかった。加えて事務局は局長と職員の小所帯。寄付受け付けから予算管理、助成金
の交付事務など日常作業が錯綜し、腰を落ち着けて編集作業に打ち込むこともなかなか
できなかった。
このため実際の編集作業にあたっては札幌の特定非営利活動法人「障がい者就労支援
の会」あかり家に多くをお願いした。特に同会顧問の谷口亨さんには過去の事業報告書や
決算書のほか基金の活動が紹介された北海道新聞の記事スクラップなどを読み返して当
基金の歴史を再構成し、記念誌の骨格づくりに貢献していただいた。手書きも含む役職
員名簿の解読や道内福祉の動きも含む年表作りなど地味な作業にもコツコツと取り組ん
でもらった。また、同会職業指導員・デザイナーの藤井俊之さんには記念誌の表紙から
口絵、本文などのレイアウト全般をお願いし、当方の無理難題に快く応えていただいた。
それぞれ心から感謝申し上げる。
戦後のベビーブームで生まれた「団塊の世代」が後期高齢者年齢である 75 歳となる
2025 年を間近に控えて高齢者福祉への関心が高まっている。それとは裏腹に少子化の傾
向は依然強い。社会福祉分野の拡充強化が求められる中、当基金の役割は今後さらに増
すことが予想される。先人の歩みを伝える記念誌がこれからの時代の道しるべになるこ
とを心から祈っている。
2016 年(平成 28 年)早春
事務局長 鈴木隆司
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創立 50 周年記念誌
半世紀の笑顔 いま未来へ
発行日 2016 年(平成 28 年)3 月 31 日
発行者 公益財団法人 北海道新聞社会福祉振興基金
理事長 広瀬兼三
〒 060-8711 札幌市中央区大通西 3 丁目 6 番地
ホームページ http://www.aurora-net.or.jp/doshin/fukushi/
電話 011-210-5751 ファクシミリ 011-210-5759
編集・レイアウト
特定非営利活動法人 障がい者就労支援の会 あかり家
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