資料4 報告事項(PDF:374KB)

1.構想区域設定について
1
構想区域の設定の考え方
構想区域 ⇒ 地域医療構想において設定する、医療需要推計、医療提供体制構築
に向けた取り組みの基本となる地域単位
二次医療圏⇒ 医療法に基づき医療計画で定める一般の医療需要に対応するため設
定する地域単位
地域医療構想策定ガイドラインの記述
・構想区域の設定に当たっては、現行の二次医療圏を原則としつつ、あらかじめ、人
口規模、患者の受療動向、疾病構造の変化、基幹病院までのアクセス時間の変化な
ど将来における要素を勘案して検討する必要がある。
・医療介護総合確保方針においては、「二次医療圏及び老人福祉圏域を念頭に置きつ
つ、地域の事情を踏まえて設定するものとする」とされており、地域医療構想に関
連する区域は相互に整合的な設定が求められている。
※沖縄県においては二次医療圏と老人福祉圏域(高齢者福祉圏域)は同一
・構想策定後に協議の場として設置する地域医療構想調整会議は構想区域ごとに設置
することを原則とする。
沖縄県保健医療計画(第6次)策定時から2025年に向け、人口規模、基幹病院
までのアクセス時間等に現時点で具体に大きな変化は見込まれないこと、二次医療
圏と高齢者福祉圏域も同一であることから、構想区域は現行の二次医療圏とする。 2
2.慢性期病床のパターン選択
3
慢性期の地域差解消分について
慢性期の医療需要推計の方法
障害者・
特殊疾患 →
推計方法
現状
将来
区分3
区分3
区分2
区分2
地域医療構想では、慢性期機能の医療需要のうち、
・医療区分1の70%
・入院受療率の地域差の解消分
については、地域移行する医療需要として推計されている。
パターン選択
療養病棟
入院患者
※イメージ図
実際の入院患者
の割合と一致し
ない
・パターンA:入院受療率を全国最小値まで低下
・パターンB:入院受療率の全国最小値との差を一定割合解消
・パターンC:一定の要件に該当する圏域はパターンBの達成
年次を5年延長(2030年)し推計
×地域差解消(減少率)
・パターンA
・パターンB
・パターンC
のいずれかを選択
区分1
区分1
← 区分1の70%
※パターンCの要件
①当該構想区域の減少率が全国中央値よりも
大きい
②当該構想区域の高齢者単身世帯割合が全国
平均よりも大きい
の両方に該当すること。
本県は北部と宮古が該当。
地域差解消分のパターンは最も減少率の緩やかなパターンを選択
2025年の在宅医療等需要(人/日)
2025年の慢性期の必要病床数(床)
北部
中部
南部
宮古
パターンA
263.0
956.8
1490.2
91.9
パターンB
331.5
1101.4
1699.3
102.6
パターンC
395.5
-
-
106.5
北部
八重山
43.8
パターンA
1465.1
45.8
パターンB
1395.9
パターンC
1328.8
-
中部
南部
宮古
4819.1
7932.2
1006.2
4675
7758.3
995.3
-
991.2
-
八重山
568.1
565.9
-
4
3.鹿児島県との県間調整について
5
患者の流出入の状況(2025年の医療機能別医療需要推計)
60.7 23.6
北部
中部
南部
宮古
八重山
奄美
871.3
北部
16.5 16.6
113.7
中部
3564.8
509.3
115.2 640.1
南部
32
6025.6
62.9 82.2
337.3
宮古
349.9
八重山
0
1000
医
療
機
関
所
在
地
2000
3000
北部
4000
5000
患者住所地
中部
南部
宮古
6000
八重山
奄美
北部
871.3
60.7
23.6
0.0
0.0
0.0
中部
113.7
3564.8
509.3
16.5
16.6
0.0
南部
115.2
640.1
6025.6
62.9
82.2
32.0
宮古
0.0
0.0
0.0
337.3
0.0
0.0
八重山
0.0
0.0
0.0
0.0
349.9
0.0
7000
(単位:人/日)
※1日10人以下は
マスキングされ数
値は不明。
6
南部圏域への患者の流入の状況(2025年の医療機能別医療需要推計)
11.2
高度
急性期
16.5 102.6
43.9
北部
13
中部
南部
宮古
八重山
奄美
676.3
230.3
12.7
2126
急性期
20.4 29.2
35.9 157.1
12.4
1855.3
回復期
21.7 22.6
17.4
1368
慢性期
18.9 150.1
0
南 部 圏 域
高度急性期
急性期
回復期
慢性期
500
北部
16.5
43.9
35.9
18.9
1000
中部
102.6
230.3
157.1
150.1
1500
南部
676.3
2126.0
1855.3
1368.0
2000
宮古
八重山
11.2
13.0
20.4
29.2
21.7
22.6
0.0
17.4
2500
(単位:人/日)
奄美
0.0
12.7 ※1日10人以下は
12.4 マスキングされ数
値は不明。
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0.0
鹿児島県奄美圏域との圏域間流出入調整について
奄美圏域から南部圏域へ32.0人/日の患者が流入。
医療機能・・急性期:12.7人/日、 回復期:12.4人/日
奄美圏域から南部圏域へドクターヘリによる救急搬送が88件(H26年度実
績)あるが、その以外の内訳は確認できていない。
患者の選択による流入もあると推察される。
鹿児島県に流出入調整についての考えを確認したところ、奄美圏域から南
部圏域へ流出している医療需要について奄美圏域に戻す意向はないとのこ
と。
• 今回策定する構想では奄美圏域からの流入分については南部圏域の医療需要とし
て推計をする。
• 将来的には奄美圏域において救急医療体制を整備する構想もあり、医療提供体制
の変化も見込まれる。
• 医療提供体制の変更、患者の受療動向の変化などが具体的に見込まれるなど、今
後必要があれば奄美圏域との流出入調整について鹿児島県と再協議、検討を行
う。
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