Ⅶ 特別支援学級指導案

Ⅶ
特別支援学級指導案
特別支援学級における指導案については、Ⅰ~Ⅴの領域それぞれの指導案書式をもとにし、個別の
指導計画に基づいて、以下の特別支援学級用学習指導案例を参考に作成する。
○○障害特別支援学級
◇◇科学習指導案
平成○年○月○日
第△校時
◇◇◇◇学級 場所(
指導者 □□ □□
助 手 □□ □□
)
1 単元名
助手はT2になりません。
2 考 察
知的障害のみ
(1) 学びのつながり
・学習指導要領における位置(小学校・中学校学習指導要領、特別支援学校学習指導要領)
・指導事項の関連と発展について、具体的に記述する。
・これまで、どのような学習をしてどのような力を身に付けてきたのか。
(指導の系統性)
・本単元ではどのような力を身に付けさせようとしているのか。
・本単元でねらいとする力を身に付けさせるためにどのような学習活動をどのような流れで行うのか。
・本単元で身に付いた力は、次へどう発展させていくのか。(指導の見直し)
(2)児童生徒の実態
A男
関 (例 ) 生 活の 中 で 、ま
・ る、三角、四角を分類
意 したり、書き写したり
・ する経験が多い。
態
技能
(例 ) 長 方形 や 正 方形
の違いは分かるが、向
きが変わる、回転をす
ると迷う。
(例)三角形、四角形と
理 いう言葉を覚えて、身
解 の回りに
B女
C男
D女
○本単元で扱う内容に関する児童生徒一人一人の実態を、個別の指導
計画に基づいて、観点項目ごとに具体的に記述する。
○観点項目は指導案Ⅰ~Ⅴに準じて、児童生徒の実態に応じて設定
する。 (「関・意・態」「技能」「理解」等は、あくまでも例)
(例)手指の巧緻性か
ら紙を半分に折った
り、角と角を合わせた
りするのに時間がか
かる。
(例)定規を押さえなが
ら線を引くのに、始点
と終点がまだ意識でき
ていない。
(例)まっすぐな線が直 (例)かどの丸みがあっ
線であることは知って たり、頂点がつながっ
いるが、多少のゆがみ ていなか
(3)自立活動とのかかわり
○個別の指導計画に記した自立活動の内容と、本単元における指導とのかかわりを
示す。6区分26項目のどれを中心に扱うのか、相互の関連等を書く。
(4)教材観
○児童生徒の実態や目指す姿に基づく必要性、教材観などからこの単元を設定する
理由を記す。子どもをどうとらえ、だからこの単元で何をねらい、どのように指
導するのか、それが見えるように記述する。
3 目 標
○全体目標
○個人目標
①態度
A ②表現
個 男
③理解
人
目
標 B ①技能
女 ②思考
○年間指導計画と個別の指導計画との関連性を考慮して、各教科や生活単元学習で
は単元全体のねらいが設定される。その中で単元における「個別のねらい」(個人
目標)を設定する。
○全体と個人の目標と、個別の指導計画や自立活動の年間計画とのかかわりがわか
るように記述する。
(例)身近な図形(長方形、正方形、直角三角形)を具体的な操作活動を通し
て、構成要素に着目して分類するよさに気付くことができる。
(例) 図形の構 成要素に着目 して、長 方形、正方形 、直角三 角形を弁別し たり、
作図したりすることができる。
(例)直角の概念を理解し、「辺」「頂点」の意味、長方形、正方形、直角三
角形の定義や性質が分かる。
(例)「辺」「頂点」の数やかどの大きさに着目して図形を調べ、相違点や共
通点、図形の性質を考えることができる。
※観点項目(①~③は例)に沿って個人目標を設定する。具体的な個人目標が評価規準となる。
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4 指導方針
・全体に関わること
・A男:
・B女:
・C男:
・D女:
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○全体に関わることはⅠ~Ⅴを参照。
○単元の展開、環境設定、教材、教具、指導者の働きかけ等、さまざまな観
点から、個別に箇条書きで具体的な姿で書く。
指導計画
過
程
学習活動
A男
個別の学習活動及び指導上の留意点・評価項目等
B女
C男
D女
○個に応じた指導が展開できるよう、個々の児童生徒の発達段階や特性等に配慮した学習
活動と、その支援を個別に具体的に記述する。「支援」は児童生徒の活動に対して指導
者が何をするのかを具体的に記述する。(指導者が主語になるように)
○指導上の留意点(例・)、評価項目(例◇)等は記号を用いて記述する。
6 本時の学習
(1)本時のねらい
A
男
○「単元のねらい」との関連性を考慮して設定する。一単位時間の中で、このことをぜひ
B
身に付けてほしいという指導者の願いが表されるものなので、1~2項目で示す。
女
○「全体」と「個別」を示す場合、「個別」のねらいは児童生徒の発達段階や特性等を考
慮して「全体」のねらいをさらに具体化して、本時のゴールで目指したい姿で記述する。
C
男
(2)準
(3)展
備
開
主な学習活動
時間
個別の学習活動(例○)及び指導上の留意点(例・) 評価項目(例◇)
A男
B女
C男
D女
1「いろいろな紙
「折り紙を2回折ってできた かどはどうなるだろう」
を4つ折りにし
て、直角を作ろう」
○ 友 だ ち の や り 方 を ○折り紙の折り方を ○教師の手本を見な ○ 教 師 の 説 明 を 聞 い
・折り紙などを4
見ながら、折り紙を
書 い た手 順図 を見
が ら 折り 紙を 折っ
て、折り紙を折って
つ折りにしてでき
折って直角を作る。
て、直角を作る。
て直角を作る。
直角を作る。
たかどを重ね合わ 15
分 ・ 2 回 目 に 折 る と き ・4つ折りにしてでき ・折り目が重なるよう ・どんな形の紙でも4
せる。
に、折り目が重なる
たかどは、重なるこ
に「ここをそろえよ
つに折ると同じかど
・直角にシールを
ように手を添える
と に 気付 ける よう
う 」 と言 葉を かけ
になる驚きを体験さ
はる。
ようにする。
にする。
る。
せる。
◇自作の直角を作ろ ◇ぴったり重なるよ ◇自作の直角を作る ◇直角になっていると
○一人一人の児童生徒がねらいとの関連でどのような活動に取り組み、
それに対して指導者がどのような指導を行うかを個別に欄を設けて具
体的に記述する。
◎板書計画
※本来の板書計画に加えて、単元全体や本時の見通し、チョークの色や文字の大きさ、レイアウトな
ど、ユニバーサルデザインにおける配慮を書く。
◎教室配置
※座席の位置、教師の立ち位置、教材やパーテーションの配置等、児童生徒の目線で教室配置を工夫
した点を書く。
◎指導案の用紙サイズは原則A4縦とするが、特別支援学級の指導案では、個別の指導を重視するため、
人数が多い場合などA4横でも可とする。
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