「地域創生人材育成事業(フードビジネスプログラム)」に関する業務委託仕様書 1 委託業務名 地域創生人材育成事業(フードビジネスプログラム) 2 目的 本県での成長が期待される産業分野の1つである「フードビジネス分野」において、ライフステ ージに応じた人材育成・職業訓練プログラム等を実施・運営することにより、企業の求める人材の 「育成・確保・定着」を図る。 3 委託業務の範囲 第2の目的を達成するため、次の業務を行うこととする。 (1) 人材育成・職業訓練プログラムの実施 次の内容を標準とするが、これを踏まえた上で、取組内容に多少の変更・追加・修正を加え ても差し支えないものとする。 なお、リカレントとは「義務教育又は基礎教育の終了後、生涯にわたって教育と他の諸活動 (労働、余暇など)を交互に行う教育システム」をいう。 ① ライフステージ設定1:リカレント期 事業名:「フードビジネススキルアップ支援事業」 ア 対象者 既就職者、就職希望者 イ 取組内容 就業希望者の就業や非正規社員の正社員化等を目的として、企業ヒアリングの結果など も参考に、食関連産業への就業、定着の安定化が図られるようなスキルアッププログラム の企画・設計及び実施。 (例) 取 引 拡 大 関 係:電子商取引技術、ホームページ製作技術 サービス向 上 関 係:店舗構成・陳列技術、接遇向上技術、POP製作、 イラストレーター使用、アスリートフードマイスター取得 製 造 技 術 関 係:衛生管理、食品産業分野における基礎的技能、製造原価管理、 ウ 対象人数 300名程度 ② ライフステージ設定2:リカレント期 事業名:「フードビジネスUIJターン等人材育成事業」 ア 対象者 UIJターン者等就職希望者 イ 取組内容 UIJターン者等就職希望者の募集・就業実現・定着支援のため、「宮崎ひなた暮らしU IJターンセンター」等と連携して、就職希望職種・企業とのマッチングや就業プログラ ムの実施。 ① UIJターン者等就職希望者と企業のマッチング UIJターン者等就職希望者との接触は、希望職種に配慮しながらも、本人の有する 技能・経験等を勘案して実現可能な提案や情報提供を、継続的に行うこと。 また、UIJターン者等就職希望者は、現住先での定職者も多いと考えられることか ら、本県への移動を伴うマッチング活動の際は、短期間で効率的に行うこと。 このため、説明会の他に、車輌での移動による企業訪問も実施し、訪問先では可能な 限り、人事担当者又は経営者との面談の機会を設けるものとする。 なお、マッチング会場までの旅費・交通費は支給するものとする。 ② 人材育成環境の整備 求人企業の求める「中核的人材」について、経営者の考えを含めて企業への聞き取り を行い、効果的な企業情報・人材育成計画を作成・準備すること。 作成された情報等は、既存の公共・民間の情報発信網を中心に、確実かつ高頻度での 発信・周知・紹介を行い、就業希望者の募集に努めること。 ③ 就業プログラムのフォローアップ ①又は②により就業が実現した場合は、UIJターン者等就職者の就業面及び生活面 におけるフォローアップ活動にも重点を置くものとする。 このため支援相談機能を担当する要員を設置し、就業の安定・維持に努めること。 なお、就業先の企業には、その申請に基づき、就業当初の訓練期間に係る必要な人材 育成経費として、2箇月を限度として、最大 ウ 20万円/月を限度に支給するものとする。 対象人数 30名程度 エ その他 当該事業については、その取組内容から本県での事業遂行が可能な「有料職業紹介事業」 の許可を受けた者(職業安定法(昭和22年法律第141号)第30条の規定による許可)を受託 者資格とする。 ③ ライフステージ設定3:子育て復帰・中高年齢期 事業名:「女性・中高齢者等フードビジネス就職支援事業」 ア 対象者 女性、中高齢者 イ 取組内容 ① 職域開発及び設備改善支援の提案 企業ヒアリングの結果などを基に、経営者の考えも反映させながら、企業における女 性・中高年齢者の就業に適した職域開発・設備改善支援のための企画・設計及び提案を 行う。 高い技術力や技能、豊かな経験等を有し、企業の求める「中核的人材」になりうる 女性及び中高年齢者求職者の就業を実現するための活動を行うこと。 ② 就業プログラムのフォローアップ ①により就業が実現した場合は、女性及び中高年齢者就職者の就業面におけるフォロ ーアップ活動にも重点を置くものとする。 このため支援相談機能を担当する要員を設置し、就業の安定・維持に努めること。 ウ 対象企業数 8社程度 (2) 県内の労働需要調査ほかの企業ヒアリングの実施 (1)-①の受講申込企業を中心に、各地域の中核となる中小食品製造企業等を含め、「求める人 材像」、「求める技術・経験」、「求める人数・時期」等の労働需要調査を定期的に行うこと。 なお、就業後の者に対しても、就業先の企業と連携を図り、人材育成におけるフォローアッ プ活動に努めること。 (3) 運営マネジメント (1)及び(2)の内容を運営するために必要な次に掲げる共通業務を実施する。 ① 事業開催日程調整及び事業実施会場確保、設営、撤収 ② 受講者(企業等)募集、受講申込受付、管理、連絡調整 ③ 講師確保、日程調整 ④ テキスト等の事前作成・購入、配布 ⑤ 事業進行及び事業終了後の受講者へのアンケート作成、配布、回収、分析 ⑥ その他プログラムを運営する上で必要な業務 (4) 受講に係る成果測定・分析調査の実施 受講者を対象に、各事業の実施効果を測るため、 ・ 就業希望者については、その後の就業状況 ・ 既就業者(経営者を含む)については、その後の状況(雇用状況) 等の追跡調査を行い、各事業の成果測定及びその分析を実施する。 4 その他の要件 (1) 企画提案書作成上の留意事項 ① 事業費の積算は、3の各事項毎に要する経費に分けて行い、各々の経費を明示すること。 ② 3の(1)に掲げる各事業の企画案においては、想定する講師の専門分野や経歴等を明示する こと。 (2) 委託業務実施上の留意事項 ① 当該委託業務の実施に当たっては、国の「地域創生人材育成事業」を活用するものであるた め、業務委託契約書及び仕様書に定めるもののほか、国の実施要領その他の国の指導等に基づ く要件を付するものであること。 ② 当該委託業務の事業効果について、仕様書に定めるもののほか、本県が国に提出した「仕事 づくり人づくり・宮崎創生のための成長産業人材育成事業」に定める目標設定を達成するよう に、事業の進捗を図るものであること。 ○ 厚生労働省選定「仕事づくり人づくり・宮崎創生のための成長産業人材育成事業」目標設定 (1) アウトプット指標 合 計 ①フードビジネススキルアップ支援事業 40人 ②フードビジネスUIJターン等人材育成事業 30人 ③女性・中高齢者等フードビジネス就職支援事業 40人 アウトプット指標 (2) アウトカム指標 合計 110人 正 規 非正規 合 計 ①フードビジネススキルアップ支援事業 6人 6人 12人 ②フードビジネスUIJターン等人材育成事業 9人 9人 18人 ③女性・中高齢者等フードビジネス就職支援事業 2人 2人 4人 17人 17人 34人 アウトカム指標 ③ 合計 受託者は、経理処理について、3の各事項毎に要する経費を区分して経理し、各々の帳票を 作成すること。 (3) その他 ① 受託者は、業務を企画・運営するに当たり、委託者と十分な調整を行うこと。 ② 各事項を実施する中で、取組の追加や変更の必要が生じた場合は委託者と受託者が協議の上、 仕様書等の内容を変更することができる。 ③ この仕様書に定める事項について疑義が生じた場合又はこの仕様書に定めのない事項につ いては、必要に応じて、委託者と受託者が協議のうえ定めるものとする。 5 委託業務に係る支払方法及び経費について (1) 委託料は、3の各事項毎の経費について概算払により支払い、各事項の進捗及び実績に基づき 精算する。 その結果、委託業務の実施に要する経費に変更が生じる場合は、委託契約の額を変更するもの とする。 (2) 委託契約締結時に提出した収支内訳書について、各経費区分(人件費、物件費)相互間におけ るいずれか少ない額の30%を超える経費の配分の変更以外の変更については認めるものとする。 (3) 次の各号に係る経費は、支出対象外経費とする。 6 ① 施設等の設置又は改修に必要な経費、土地、建物等を取得するための費用 ② 会議等での食糧費(茶菓代を除く) ③ 団体等へ加入するための負担金 ④ 租税公課(消費税及び地方消費税は除く) 委託業務終了後の報告について 委託契約書第15条に規定する実績報告書は、様式第9号によるものとし、次に掲げる書類を添付 して提出すること。また、電子データでも提出すること。 ① 委託業務の収支決算書(様式第10号) ② 各月の活動報告書(様式第11号) 事業費から人件費を支給する全ての就業者について記載すること。 7 事業での就業予定者について (1) 委託料に占める人件費の予定額 12,000,000円 (2) 新規就業予定者の募集方法 原則として、公共職業安定所への求人申込みによるものとするが、併せて他の方法でも募集 すること。 その場合は、求人誌・新聞等への掲載や自社ホームページ等での直接募集など、一般公開に より公募すること。 (3) 新規就業予定者が失業者の場合の要件 新規就業予定者が失業者の場合には、(2)に加え、以下の①から④のいずれかの方法により、 失業者であることの確認を行い、雇用契約締結後は、速やかに別記様式第1号に、その写し及 び雇用契約書等の写しを添付して提出すること。 8 ① 雇用保険受給資格者証 ② 廃業届(税務署の受付印のあるもの) ③ 公共職業安定所の紹介状及び求職受付票 ④ その他失業者であることを証明できるもの その他 委託業務の実施に当たっては、業務従事者はもとより、県民やサービス利用者等の第三者から事 業執行や予算の執行又は業務従事者の勤務態度に関して、批判を受けることのないよう十分配慮す るとともに、万一批判やトラブルが発生したときは、速やかに問題の解決に当たること。 なお、委託者は当該事件の解決のため、一切の責任を負わないものであること。
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