川越労働基準監督署における行政文書ファイルの誤廃棄

埼玉労働局
Press Release
平成 28 年 4 月 12 日
〔照会先〕
埼玉労働局総務部総務課
総務課長
小久保 勉
課長補佐
小池 義弘
電話番号
048 (600) 6200
川越労働基準監督署における行政文書ファイルの誤廃棄について
埼玉労働局(局長 田畑一雄)は、川越労働基準監督署(署長 坪内幸一)における
個人情報を含む文書の誤廃棄について下記のとおり、当該事案を確認の上、必要な措
置を講じましたので、概要をお知らせします。
1
概要
川越労働基準監督署(以下「川越署」という。
)において、療養補償給付たる療養の費用請求
書、支給決定決議書及び添付文書が綴られた労働保険特別会計労働者災害補償保険保険給付費
福祉施設給付金支払済証拠書(以下「証拠書」という。
)1 冊、休業補償給付支給請求書、支給
決定決議書及び添付文書が綴られた証拠書 8 冊を誤廃棄するという事案が発生した。
証拠書には、複数の労働者の氏名、住所、生年月日、口座番号、所属する事業場の住所等の
個人情報が記載されていた。
2
事案経過
(1)平成 28 年 1 月 28 日から同年 2 月 3 日にかけて証拠書を使用し、業務で必要な文書の写し
を作成する業務を行っていた。
(2)同年 2 月 19 日、川越署において、保存期間が経過した行政文書の廃棄が行われた。
(3)同年 2 月 25 日、再び業務に必要な文書の写しを作成するため、証拠書のうち必要な 1 冊を
探したところ、指定保管場所に見当たらなかった。
(4)同年 3 月 31 日まで、証拠書のうち 1 冊について指定保管場所である書庫及び庁舎内(以下
「書庫等」という。
)を捜索したが、発見には至らなかった。
(5)同年 4 月 4 日、1冊の証拠書が発見できなかったことを踏まえ、他の証拠書についても所
在を確認したところ、更に8冊が発見できなかった。
なお、証拠書は溶解処分をしていることから、外部への漏えいは発生していない。
3
発生要因
保存期間が経過して廃棄すべき行政文書を保存していた書庫棚に証拠書が紛れ込み、必要な
確認を怠って行政文書を廃棄してしまったもの。
4
再発防止対策
(1)川越署においては、平成 28 年 4 月 4 日に緊急幹部会議を開催し、署長から本事案の事実経
過を説明するとともに、幹部職員から全職員(非常勤職員含む)に対して、廃棄のための文
書の選別及び確認を複数名で行うなど、行政文書及び個人情報の適正な管理について厳重・
厳格に取り扱うよう指示した。
(2)埼玉労働局においては、4 月 4 日に埼玉局管内の労働基準監督署及び公共職業安定所に対し
て個人情報管理の徹底を指示した。
また、同日埼玉労働局の幹部職員が本事案に係る聞き取りを実施し、原因を究明したとこ
ろであり、書類の保管場所の徹底、廃棄を行う文書の確実な照合等、再発防止を指示した。