予防接種法施行規則及び予防接種実施規則の一部を改正する省令案の概要 Ⅰ.改正の趣旨 ○ 予防接種法施行令(昭和 23 年政令第 197 号。以下「令」という。)の改正により、B 型肝炎 が予防接種法(昭和 23 年法律第 68 号。以下「法」という。)に基づく定期の予防接種の対象 疾病として追加されることに伴い、予防接種法施行規則(昭和 23 年厚生省令第 36 号)及び 予防接種実施規則(昭和 33 年厚生省令第 27 号)について所要の改正を行うもの。 Ⅱ.改正の内容 ① 予防接種法施行規則の一部改正 ○ 予防接種の対象者から除かれる者に関する事項 予防接種の対象者から除かれる者として、B型肝炎に係る予防接種の対象者にあっては、 HBs抗原陽性の妊婦から生まれた乳児であって、抗HBs人免疫グロブリンの投与に併せ て組換え沈降B型肝炎ワクチンを受けた者を追加するとともに、所要の規定の整備を行う。 ○ インフルエンザ及び B 型肝炎の副反応報告基準に関する事項 ・ インフルエンザの副反応報告基準として以下を追加する。 症 状 予防接種後症状が確認されるまでの期間 視神経炎 28 日 脊髄炎 28 日 ・ B 型肝炎の副反応報告基準として以下を新設する。 症 状 予防接種後症状が確認されるまでの期間 アナフィラキシー 4時間 急性散在性脳脊髄炎 28 日 ギラン・バレ症候群 28 日 視神経炎 28 日 脊髄炎 28 日 多発性硬化症 28 日 末梢神経障害 28 日 その他医師が予防接種との関連性が高いと 予防接種との関連性が高いと医師が認め 認める症状であって、入院治療を必要とする る期間 もの、死亡、身体の機能の障害に至るもの又 は死亡若しくは身体の機能の障害に至るお それのあるもの ○ 障害児養育年金額及び障害年金額の変更請求に関する事項 法第 16 条第1項第2号に規定する障害児養育年金の額又は同項第3号に規定する障害年 金の額の変更に係る請求は、障害の程度が増進した場合に加えて、減退した場合も行うこと ができることとする。 ② 予防接種実施規則の一部改正 ○ B 型肝炎の予防接種方法に関する事項 ・ B 型肝炎の定期の予防接種は、組換え沈降 B 型肝炎ワクチンを 27 日以上の間隔をおいて 2回皮下に注射した後、第1回目の注射から 139 日以上の間隔をおいて1回皮下に注射す るものとし、接種量は、毎回0・25 ミリリットルとすること。 ・ 令第1条の3第2項に規定するところにより、B 型肝炎の定期の予防接種を受けること ができなかったと認められ、B 型肝炎に係る法第5条第1項の政令で定める者とされた者 については、当該予防接種の開始時に1歳に至るまでの間にある者とみなし、当該予防接 種は、次の表の左欄に掲げる対象者ごとに、それぞれ同表の右欄に掲げる方法で行うもの とすること。 対 象 者 方 法 当該予防接種の開始時に1歳以上 10 歳未満で 組換え沈降B型肝炎ワクチンを 27 日以上 ある者 の間隔をおいて2回皮下に注射した後、第 1回目の注射から 139 日以上の間隔をおい て1回皮下に注射するものとし、接種量 は、毎回 0.25 ミリリットルとする。ただ し、第2回目以降の接種量は、第2回目以 降の接種の開始時に 10 歳以上である者に あっては 0.5 ミリリットルとする。 当該予防接種の開始時に 10 歳以上である者 組換え沈降B型肝炎ワクチンを 27 日以上 の間隔をおいて2回皮下に注射した後、第 1回目の注射から 139 日以上の間隔をおい て1回皮下に注射するものとし、接種量 は、毎回 0.5 ミリリットルとする。 ③ B型肝炎の予防接種に係る特例に関する事項 本省令案の施行前の注射であって、この省令案による改正後の予防接種実施規則第 21 条に規 定するB型肝炎の注射に相当するものについては、当該注射を同条に規定するB型肝炎の注射 と、当該注射を受けた者については、同条の規定による注射を受けた者とみなし、同条の規定 を適用する。 ④ その他所要の規定の整備を行う。 Ⅲ.根拠条項 法第 11 条及び第 12 条並びに令第1条の3第1項及び第 30 条 Ⅳ.公布日 平成 28 年5月下旬予定 Ⅴ.施行期日 平成 28 年 10 月1日予定
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