Vol.153 - SBI証券

情報提供用資料
アジア・オセアニア
ニュースウェーブ
Vol.153
2016年3月19日
∼4月1日
今号の内容
株式市場
・米国の利上げ観測が再浮上、概ね下落
債券市場
・債券市場は、多くの国で利回りが低下
為替市場
・為替市場は、大半の通貨が対円で上昇
各国の状況
アジア・オセアニア地域の状況
・アジオセ辞典/そこが知りたい/岡三アジオセ新聞
本資料に関してご留意いただきたい事項
■本資料は、投資家の皆様へのアジア・オセアニア地域の情報提供を目的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特
定のファンドの投資勧誘を目的として作成したものではありません。■本資料に掲載されている市況見通し等は、本資料作成時点での当社の見
解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、将来の運用成果を保証するものでもありません。■本資料は、当社が信頼できる
と判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
株式市場と債券市場
株式市場
米国の利上げ観測が再浮上、概ね下落
3月21日∼4月1日のアジア・オセアニア地域の株式市場は、一部の市場を除いて下落しました。足元の株価上昇を受
けて利益確定の動きが強まったほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)が4月に利上げを発表するとの観測が浮上した
ことから、投資家のリスク回避姿勢が強まりました。オーストラリアは、大手銀行が不良債権の増加を受けて貸倒引当
金を積み増していることなどが嫌気され、銀行株主導で下落しました。シンガポールは、米国の利上げ観測の再浮上や
原油価格の反落などを受けて石油関連株などが下落しました。
一方でタイは、中央銀行が予想通りに政策金利を据え置いたことや、内閣が低所得者の新規住宅購入に対する支援策
を発表したことなどが好感され、上昇しました。インドは、中央銀行による積極的な利下げへの期待感を背景に堅調に
推移しました。
<各株式市場の株式指数の騰落率(2016/4/1 現在)>
インデックス
インド・ムンバイSENSEX30種
インドネシア・ジャカルタ総合
オーストラリア・S&P/ASX 200
韓国・韓国総合
シンガポール・ST
タイ・SET
台湾・加権
中国・上海総合
ニュージーランド・NZSX 浮動株50
フィリピン・フィリピン総合
ベトナム・VN
香港・ハンセン指数
香港・ハンセン中国企業株 (H株)
マレーシア・FTSEブルサマレーシアKLCI
4/1 現在
25,269.64
4,843.19
4,999.39
1,973.57
2,818.49
1,400.72
8,657.55
3,009.53
6,708.02
7,245.13
558.43
20,498.92
8,842.86
1,710.55
3/18 比
1.3%
-0.9%
-3.5%
-0.9%
-3.0%
1.3%
-1.7%
1.8%
1.3%
-0.8%
-3.0%
-0.8%
-0.5%
-0.3%
騰落率
3ヵ月前比
-3.2%
5.4%
※1
-5.6%
0.6%
※1
-2.2%
※1
8.7%
3.8%
-15.0%
6.1%
※2
4.2%
-3.6%
-6.5%
-8.5%
1.1%
<3/18 比の騰落率>
1年前比
-10.6%
-11.4%
-14.7%
-2.7%
-18.2%
-8.2%
-8.9%
-21.0%
15.0%
-9.4%
3.6%
-18.3%
-29.5%
-6.3%
-4%
-2%
0%
2%
4%
※1は2015/12/30の値、※2は2015/12/29の値で算出。
債券市場
債券市場は、多くの国で利回りが低下
3月21日∼4月1日のアジア・オセアニア地域の債券市場は、FOMCでの利上げ観測が高まる中、イエレンFRB(米連
邦準備制度理事会)議長が利上げに慎重な姿勢を示し、米国の金利先高観が低下したことから、世界的に利回りが低下
し、域内の利回りも低下(価格は上昇)しました。中でもインドは、物価上昇率の伸びが鈍化し、利下げ観測が高まっ
たことから、比較的大きな利回りの低下(価格は上昇)になりました。また台湾は、同期間に0.125%の利下げを行い
ました。
<各国債券市場の5年債利回りの変化幅(2016/4/1 現在)>
発行国
インド
インドネシア
オーストラリア
韓国
シンガポール
タイ
台湾
中国
ニュージーランド
フィリピン
ベトナム
香港
マレーシア
利回り(%)
7.43
7.35
2.13
1.55
1.46
1.39
0.56
2.51
2.28
3.97
6.41
0.96
3.41
3/18 比
-0.18
-0.01
0.03
-0.05
-0.24
-0.04
0.07
-0.07
-0.08
0.33
0.08
-0.01
-0.05
変化幅
3ヵ月前比
-0.25
-1.47
-0.11
-0.27
-0.43
※1
-0.57
-0.06
-0.19
-0.71
※2
0.04
-0.22
-0.14
-0.06
<3/18 比の変化幅>
-0.4 -0.2
0.0
0.2
(%)
0.4
1年前比
-0.33
0.02
0.27
-0.25
-0.29
-0.85
-0.42
-0.98
-0.86
0.84
0.91
-0.11
-0.17
※1は2015/12/30の値、※2は2015/12/29の値で算出。
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
本資料のデータ等は、Bloomberg、各種資料をもとに作成しております。
1
為替市場
為替市場
為替市場は、大半の通貨が対円で上昇
3月21日∼4月1日の為替市場は、FOMCでの利上げ観測が高まる中、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長
が利上げに慎重な姿勢を示したことから、投資家のリスク志向が高まり、アジア・オセアニア通貨が対円で上昇しまし
た。中でも、マレーシア・リンギットは、政府系投資会社の債務不履行懸念の後退なども好感され、比較的大きな上昇
となりました。
<各為替レート(対円)の騰落率(2016/4/1 現在)>
国・通貨
対円レート
インド・ルピー
インドネシア・ルピア
オーストラリア・ドル
韓国・ウォン
シンガポール・ドル
タイ・バーツ
台湾・ドル
中国・人民元
ニュージーランド・ドル
フィリピン・ペソ
ベトナム・ドン
香港・ドル
マレーシア・リンギット
1.69
0.85
85.69
9.73
82.67
3.18
3.46
17.32
77.12
2.44
0.50
14.40
28.88
3/18 比
0.4%
-0.2%
1.0%
1.5%
0.7%
-0.7%
0.4%
0.5%
1.8%
1.5%
0.1%
0.2%
5.2%
騰落率
3ヵ月前比
-7.3%
-2.8%
-2.2%
-4.8%
-2.5%
-4.8%
-5.4%
-6.5%
-6.1%
-4.9%
-6.4%
-7.2%
3.1%
<3/18 比の騰落率>
-6% -3%
0%
3%
6%
1年前比
※1
-12.5%
-7.6%
-5.9%
-10.8%
-5.9%
-13.9%
-9.5%
-10.4%
-13.6%
-9.5%
-10.1%
-6.8%
-11.2%
※インドネシア・ルピア、韓国・ウォン、ベトナム・ドンは100倍して表示。
※1は2015/3/31の値で算出。
各国の状況
※株式指数、5年債利回り、対円レートグラフは2016年3月21日∼4月1日までの期間。※長期推移グラフの期間は2011年1月4日∼2016年4月1日
まで。※取引市場が休場の場合は前営業日の値を用いて表示しています。
インド
中央銀行が3月21日に発表した2015年第4・四半期の国際収支は41億米ドルの黒字。2015年第3・四
半期の8億5,600万米ドルの赤字から黒字に転換した。また経常収支の赤字額も国内総生産(GDP)比
1.3%の71億米ドルとなり、前期の87億米ドルに比べて縮小した。
(ポイント)
25,500
(%)
7.70
株式指数(インド・ムンバイSENSEX30種)
25,250
7.60
25,000
7.50
24,750
7.40
5年債利回り
7.30
24,500
3/21
(円)
1.72
3/25
3/29
(月/日)
3/21
(ポイント)
40,000
対円レート(インド・ルピー)
3/25
3/29
長期推移(株式・対円レート(インド・ルピー))
株式
(月/日)
(円)
2.5
対円レート(右軸)
1.70
30,000
2.0
1.68
20,000
1.5
1.66
10,000
3/21
3/25
3/29
(月/日)
11/01
1.0
13/01
15/01
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
本資料のデータ等は、Bloomberg、各種資料をもとに作成しております。
(年/月)
2
各国の状況
※株式指数、5年債利回り、対円レートグラフは2016年3月21日∼4月1日までの期間。※長期推移グラフの期間は2011年1月4日∼2016年4月1日
まで。※取引市場が休場の場合は前営業日の値を用いて表示しています。
インドネシア
政府は3月22日、イスラム債(スクーク)を通じてグローバル市場で過去最大の25億米ドルを調達した。
5年債・10年債合わせて86億米ドル分の申し込みがあったため、当初の発行予定20億米ドルを大幅に
引き上げた。
(ポイント)
4,900
(%)
7.60
株式指数(インドネシア・ジャカルタ総合)
5年債利回り
7.50
4,850
7.40
4,800
7.30
4,750
7.20
3/21
(円)
0.86
3/25
3/29
(月/日)
3/21
3/25
(ポイント)
6,000
対円レート(インドネシア・ルピア)
3/29
長期推移(株式・対円レート(インドネシア・ルピア))
株式
(月/日)
(円)
1.2
対円レート(右軸)
0.85
5,000
1.0
0.84
4,000
0.8
0.83
0.6
3,000
3/21
3/25
3/29
(月/日)
※インドネシア・ルピアは100倍して表示
11/01
13/01
15/01
(年/月)
※インドネシア・ルピアは100倍して表示
オーストラリア
3月の製造業購買担当者指数(PMI)は58.1と、前月より4.6ポイント上昇。2004年4月以来の高水準とな
った。2001年からこれまでの平均は49.7。
(ポイント)
5,200
(%)
2.30
株式指数(オーストラリア・S&P/ASX200)
5,100
2.20
5,000
2.10
5年債利回り
2.00
4,900
3/21
(円)
87.00
3/25
3/29
(月/日)
3/21
(ポイント)
7,000
対円レート(オーストラリア・ドル)
3/25
3/29
長期推移(株式・対円レート(オーストラリア・ドル))
(月/日)
(円)
120
86.00
6,000
100
85.00
5,000
80
84.00
4,000
60
株式
対円レート(右軸)
3,000
83.00
3/21
3/25
3/29
(月/日)
11/01
13/01
15/01
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
本資料のデータ等は、Bloomberg、各種資料をもとに作成しております。
40
(年/月)
3
各国の状況
※株式指数、5年債利回り、対円レートグラフは2016年3月21日∼4月1日までの期間。※長期推移グラフの期間は2011年1月4日∼2016年4月1日
まで。※取引市場が休場の場合は前営業日の値を用いて表示しています。
韓国
中央銀行が発表した2015年第4・四半期の国内総生産(GDP)改定値は、季節調整済みの前期比0.7%増、
前年比3.1%増で、いずれも速報値から小幅に上方修正された。
(ポイント)
2,020
(%)
1.65
株式指数(韓国・韓国総合)
2,000
5年債利回り
1.60
1,980
1.55
1,960
1.50
1,940
3/21
(円)
10.00
3/25
3/29
3/21
(月/日)
(ポイント)
2,500
対円レート(韓国・ウォン)
3/25
9.60
9.40
(月/日)
(円)
14
長期推移(株式・対円レート(韓国・ウォン))
株式
9.80
3/29
対円レート(右軸)
2,250
12
2,000
10
1,750
8
1,500
3/21
3/25
※韓国・ウォンは100倍して表示
3/29
(月/日)
6
11/01
13/01
※韓国・ウォンは100倍して表示
15/01
(年/月)
シンガポール
経済開発庁が3月24日に発表した2月の鉱工業生産は前年同月比4.7%減少した。海洋エンジニアリン
グや電子機器等の生産の落ち込みを受けたことによるもの。
(ポイント)
2,900
株式指数(シンガポール・ST)
(%)
1.80
2,850
1.60
2,800
1.40
2,750
5年債利回り
1.20
3/21
(円)
84.00
3/25
3/29
(月/日)
3/21
(ポイント)
4,000
対円レート(シンガポール・ドル)
3/25
3/29
長期推移(株式・対円レート(シンガポール・ドル))
(月/日)
(円)
95
83.00
75
2,000
82.00
株式
対円レート(右軸)
55
0
81.00
3/21
3/25
3/29
(月/日)
11/01
13/01
15/01
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
本資料のデータ等は、Bloomberg、各種資料をもとに作成しております。
(年/月)
4
各国の状況
※株式指数、5年債利回り、対円レートグラフは2016年3月21日∼4月1日までの期間。※長期推移グラフの期間は2011年1月4日∼2016年4月1日
まで。※取引市場が休場の場合は前営業日の値を用いて表示しています。
タイ
政府は3月29日の閣議で、都市鉄道「イエローライン」と「ピンクライン」の両線の建設事業を承認し
た。事業費はイエローが546億4,400万バーツ、ピンクが566億9,100万バーツとなる。両線ともモノ
レール方式を採用。
(ポイント)
1,420
(%)
1.50
株式指数(タイ・SET)
1,400
1.45
1,380
1.40
1,360
5年債利回り
1.35
3/21
(円)
3.25
3/25
3/29
3/21
(月/日)
(ポイント)
2,000
対円レート(タイ・バーツ)
3/25
(月/日)
3/29
(円)
5.0
長期推移(株式・対円レート(タイ・バーツ))
株式
対円レート(右軸)
1,600
4.0
1,200
3.0
3.20
2.0
800
3.15
3/21
3/25
3/29
11/01
(月/日)
13/01
15/01
(年/月)
台湾
中央銀行は3月24日、政策金利を0.125%引き下げ、1.50%とした。利下げは3回連続で、世界経済が
低迷するなか、景気を支援することが狙いと見られる。同国は2月、2016年の域内総生産(GDP)伸び
率の予測を1.47%に下方修正した。
(ポイント)
9,000
株式指数(台湾・加権)
(%)
0.75
8,800
0.50
8,600
0.25
8,400
5年債利回り
0.00
3/21
(円)
3.50
3/25
3/29
(月/日)
3/21
(ポイント)
12,000
対円レート(台湾・ドル)
3/25
3/29
長期推移(株式・対円レート(台湾・ドル))
株式
(月/日)
(円)
5
対円レート(右軸)
10,000
4
8,000
3
3.45
2
6,000
3.40
3/21
3/25
3/29
(月/日)
11/01
13/01
15/01
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
本資料のデータ等は、Bloomberg、各種資料をもとに作成しております。
(年/月)
5
各国の状況
※株式指数、5年債利回り、対円レートグラフは2016年3月21日∼4月1日までの期間。※長期推移グラフの期間は2011年1月4日∼2016年4月1日
まで。※取引市場が休場の場合は前営業日の値を用いて表示しています。
中国
環球網は4月1日に「第1・四半期は世界のM&Aが14%の減少、中国企業だけが突出」との記事を掲載。
2016年第1・四半期の中国企業海外M&A総額は1,011億米ドル(約11兆3,000億円)、わずか3ヵ月で
2015年通年の1,095億米ドル(約12兆2,000億円)に迫る高水準と報じた。
(ポイント)
3,100
(%)
2.60
株式指数(中国・上海総合)
3,000
2.55
2,900
2.50
5年債利回り
2.45
2,800
3/21
(円)
17.60
3/25
3/29
(月/日)
3/21
3/25
(ポイント)
対円レート(中国・人民元)
3/29
長期推移(株式・対円レート(中国・人民元))
6,000
(月/日)
(円)
30
株式
対円レート(右軸)
17.40
4,000
20
17.20
2,000
10
17.00
0
3/21
3/25
3/29
0
11/01
(月/日)
13/01
15/01
(年/月)
ニュージーランド
スタンダード&プアーズ(S&P)は3月22日、同国の外貨建て長期信用格付けを「AA」、現地通貨建て
長期信用格付けを「AA+」に据え置き、見通しを引き続き「安定的」とした。今回の措置については
「据え置きは同国の金融・財政政策の柔軟さ、経済の底堅さ、公共政策の安定性を反映している」とコ
メントされている。
(ポイント)
6,800
(%)
2.50
株式指数(ニュージーランド・NZSX 浮動株50)
6,700
2.40
6,600
2.30
5年債利回り
2.20
6,500
3/21
(円)
78.0
3/25
3/29
(月/日)
3/21
(ポイント)
7,000
対円レート(ニュージーランド・ドル)
3/25
長期推移(株式・対円レート(ニュージーランド・ドル))
株式
76.0
3/29
3/21
3/25
3/29
(月/日)
(円)
130
対円レート(右軸)
6,000
110
5,000
90
4,000
70
3,000
74.0
(月/日)
11/01
50
13/01
15/01
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
本資料のデータ等は、Bloomberg、各種資料をもとに作成しております。
(年/月)
6
各国の状況
※株式指数、5年債利回り、対円レートグラフは2016年3月21日∼4月1日までの期間。※長期推移グラフの期間は2011年1月4日∼2016年4月1日
まで。※取引市場が休場の場合は前営業日の値を用いて表示しています。
フィリピン
統計局が3月23日に発表した2016年1月の輸入は、前年比30.8%増加し、約5年ぶりの大幅な伸びを
記録した。中でも資本財+80.4%、電子機器+67.1%と景気に敏感な品目の伸びが目立つ。
(ポイント)
7,400
(%)
5.00
株式指数(フィリピン・フィリピン総合)
7,300
4.00
7,200
3.00
5年債利回り
2.00
7,100
3/21
(円)
2.50
3/25
3/21
(月/日)
3/29
(ポイント)
9,000
対円レート(フィリピン・ペソ)
2.45
2.40
3/25
3/29
(月/日)
(円)
3.0
長期推移(株式・対円レート(フィリピン・ペソ))
7,500
2.5
6,000
2.0
株式
4,500
1.5
対円レート(右軸)
2.35
3,000
3/21
3/25
(月/日)
3/29
1.0
11/01
13/01
15/01
(年/月)
ベトナム
統計局が3月25日に発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比5.46%増加したものの、悪天
候などにより、第1・四半期としては2014年以来の低い伸びとなった。北部の寒波やコーヒー豆の産地を
含む中部の干ばつ、穀倉地帯のメコン川流域が海面上昇による塩害の被害を受けたこと等が工業部門や農
業部門への打撃となり、輸出入にも悪影響が出たとしている。
(ポイント)
580
(%)
6.45
株式指数(ベトナム・VN)
570
6.40
560
6.35
5年債利回り
6.30
550
3/21
(円)
0.51
3/25
3/29
3/21
(月/日)
(ポイント)
700
対円レート(ベトナム・ドン)
0.50
3/25
3/29
600
0.5
500
0.4
株式
対円レート(右軸)
300
3/21
3/25
※ベトナム・ドンは100倍して表示
3/29
(月/日)
(円)
0.6
長期推移(株式・対円レート(ベトナム・ドン))
400
0.49
(月/日)
11/01
0.3
0.2
13/01
15/01
(年/月)
※ベトナム・ドンは100倍して表示
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
本資料のデータ等は、Bloomberg、各種資料をもとに作成しております。
7
各国の状況
※株式指数、5年債利回り、対円レートグラフは2016年3月21日∼4月1日までの期間。※長期推移グラフの期間は2011年1月4日∼2016年4月1日
まで。※取引市場が休場の場合は前営業日の値を用いて表示しています。
香港
2016年第1・四半期の新規株式公開(IPO)による資金調達額は34億8,000万米ドル(約3,946憶円)で、
世界首位となった。しかしながら、不安定な株式市場や人民元安の影響で、前年同期比では48.5%落ち
込んだ。2016年初頭から3月29日までにIPOで上場した企業は14社で、2015年3月末時点の11社を上
回った。
(ポイント)
21,000
(ポイント)
9,200
株式指数(香港ハンセン指数、H株)
(%)
1.20
5年債利回り
1.10
20,500
8,800
1.00
0.90
ハンセン指数
H株(右軸)
20,000
8,400
3/21
(円)
14.80
3/25
0.80
3/21
(月/日)
3/29
3/25
(ポイント)
30,000
対円レート(香港・ドル)
3/29
長期推移(株式・対円レート(香港・ドル))
(月/日)
(円)
20
14.60
20,000
10
株式(ハンセン指数)
14.40
対円レート(右軸)
10,000
14.20
3/21
3/25
3/29
0
11/01
(月/日)
13/01
15/01
(年/月)
マレーシア
統計局が3月25日に発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年比4.2%上昇し、約7年ぶりの高水準とな
った。食品とその他消費財のコスト高が主な要因とみられる。
(ポイント)
1,740
(%)
3.50
株式指数(マレーシア・FTSEブルサマレーシアKLCI)
1,720
3.45
1,700
3.40
5年債利回り
3.35
1,680
3/21
(円)
3/25
3/29
(月/日)
3/21
(ポイント)
対円レート(マレーシア・リンギット)
29.00
3/25
3/29
長期推移(株式・対円レート(マレーシア・リンギット))
2,100
(円)
40
株式
28.00
(月/日)
対円レート(右軸)
1,900
35
1,700
30
1,500
25
27.00
26.00
1,300
3/21
3/25
3/29
(月/日)
11/01
20
13/01
15/01
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
本資料のデータ等は、Bloomberg、各種資料をもとに作成しております。
(年/月)
8
アジア・オセアニア地域の状況
アジア・オセアニアのニュースがよく分かる
アジオセ辞典
今回のテーマは・・・台湾・国民党主席に初の女性
【台湾・国民党主席に初の女性】
1月16日に投開票された台湾の総統選挙で、独立志向の野党・民進党の蔡英文(さい・えいぶん)氏が当選し、初の
女性総統が誕生することが決定しました。一方、選挙に敗れた現政権の国民党の朱立倫(しゅ・りつりん)主席は選挙
後に国民党主席を辞任しました。3月26日に主席補欠選挙が行われ、洪秀柱(ほん・しうちゅう)氏が当選し、国民党
としては初の女性主席が誕生しました。これにより台湾では2大政党の党首がともに女性ということになります。
民進党の蔡次期総統は中国からの独立志向が高く、若者からの絶大の支持を受け当選しましたが、国民党の洪主席は
中国との統一志向が高いことで知られています。中国を警戒する世論が高まり国民党の支持が低迷する中で、洪秀柱国
民党主席が、今後党の立て直しをどう進めて行くかに注目が集まっています。
(出所)各種資料より岡三アセットマネジメント作成
台湾
予想通り政策金利を引き下げ
∼景気は緩やかに回復へ∼
台湾では今年1月の総統選挙の結果を受けた国民党の朱立倫主席
の辞任により、補選がおこなわれることとなりました。補選は洪氏
と黄氏という女性2人による事実上の一騎打ちとなり、洪氏がこれ
を制しました。
洪氏は、国共内戦に敗れた国民党と共に中国大陸から台湾に渡っ
た外省人系で、中国との統一志向が強く、一方の黄氏は、中国大陸
ではなく台湾を「本土」とみなす「本土派」と呼ばれる党内グルー
プを代表する一人です。融和的な黄氏が敗北したことで、これから
国民党はあらゆる局面で蔡政権の政策運営を厳しくチェックしてく
ることが予想されます。
そんな中、足元では3月24日に、中央銀行が政策金利を0.125%
引き下げ、1.50%としました。台湾では2月に今年の域内総生産
(GDP)伸び率の予測を1.47%に下方修正していたため、利下げは
予想通りであり、2015年9月以降、今回が3回目の政策金利引き下
げとなりました。
中銀の彭淮南総裁は「伝統的な政策手段を活用する余地はまだ残
されている」と述べ、さらなる緩和の可能性を示唆する一方、今回
の利下げにより「景気は四半期毎に緩やかに回復していく」として
おり、その効果が期待されます。
加えて今回、中銀は利下げと同時に高級住宅を除く住宅ローンの
規制緩和も発表しました。この発表を受け、建設業界は景気底打ち
の機会であるとして歓迎ムードとなっています。
政策金利の引き下げで住宅ローン金利も低下、さらには住宅ロー
ンの規制緩和で住宅購入を見送っていた消費者を刺激する起爆剤に
なることが期待されていますが、民進党としては5月20日の蔡新政
権誕生を前に、住宅市場から経済の復興が図れるか、これからが正
念場と言えそうです。
住宅ローンの規制緩和内容
政策金利の推移
(%)
1.9
(2015年8月3日∼2016年3月31日、日次)
1.8
1.7
1.6
1.5
1.4
2015/8
2015/10
2015/12
2016/2
(年/月)
実質GDPの推移
(%)
15
(2010年1-3月期∼2015年10-12月期、四半期)
10
5
0
-5
2010/3
2012/3
2014/3
(年/月)
※ 高級住宅の定義は、
△台北市、7,000万台湾元(約2億4,000万円)以上、
△新北市、6,000万台湾元(約2億1,000万円)以上、
△その他、4,000万台湾元(約1億4,000万円)以上。
(2016年3月30日付為替レート:1台湾元=3.477円で算出)
これまで住宅ローンに対して
①特定地区(台北市と新北市15の行政区)の住宅購入に対する融資(担保)比率(物件価格に対する借入額の割合)上限60%、
②自然人(個人)による3戸目以上の住宅購入に対する融資比率上限60%、
③企業による住宅購入に対する融資比率上限60%、
④土地担保融資の融資比率上限65%
などの規制がありましたが、これを撤廃することが決定されました。
ただし、2012年6月に開始した高級住宅※の購入に対する融資比率上限60%は維持されています。
(出所)各種資料をもとに岡三アセットマネジメント作成
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
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9
アジア・オセアニア地域の状況
極度の住宅不足
HDB住宅購入の条件とは?
1. シンガポール人であること(夫婦で申請する場合、
いずれかがシンガポール国民であること)
2. 世帯所得により部屋数タイプが限られる
3. 成人に限る(21歳以上、スタジオタイプの1ルーム
は55歳以上)
4. 世帯主条件が原則2名(例、夫と妻、独身者は両親
のいずれかと連名で申請)
5. 単身者の購入は35歳以上
6. 過去30ヵ月以内にコンドミニアムや戸建てなどの不
動産を国内外で保有していないこと
7. 新規購入は、原則2回まで
岡三アジオセ新聞
︻土地付一戸建て︼
比 較 的 富 裕 層 が居 住し て い ま す 。
外国人 は購入する こと ができ ませ
ん 。 国 民 は 購 入 す る こと が で き ます
が、土地ではなく期限付きで利用
する権利を購入する形になります。
︻サービスアパートメント︼
ホテル仕様の部屋にキッチンや
家具など生活用品が全てそろって
います。管理人と清掃サービスが
常駐しており、短期居住者向けの
住宅です。
コンドミニアム
いつかこんな家に
住んでみたいです
ね!
∼ シンガポール・住宅事情∼
20
シンガポールの住宅概要
シンガポールに居住する際の選択
肢は①HDB住宅、②コンドミニア
ム、③土地付一戸建て、④サービス
アパートメントの4つがあります。
︻HDB住宅︼
先 述の とお り 国 民の 約 8 割が 居 住
し て い ま す 。 部 屋 の タイプ はス タジ
オタイプから5LDKまであり、
1 階 の 共 有 ス ペ ー ス に は住 民の 憩い
の 場 とな るス ペ ー ス があ り 、冠 婚葬
祭もここで行われます。さらに、
小売店やコンビニエンスストア、
飲 食 店 な ど が あ り 、 日 常 の 殆ど の 用
を 足せる充実ぶ りです 。さらに鉄道
︵MRT︶に隣接していることが
多く 、利便性が高いのも特徴です 。
家賃は月 万円程度は必要です。
︻コンドミニアム︼
プールやジム、セキュリティも
完備された高級高層マンション。海
外からの駐在員やビジネスマン、現
地の富裕層が居住しています。
大 き な コン ドミ ニ アム に はカ フェ
やスーパ ーな どもあ ります 。家 賃は
最低でも月 万円で、100万円
以上の物件も少なくありません。
庶 民 に はな か な か 手の 出 な い 物件
ですね。︵左下へ続く︶
10
夢のコンドミニアム
23
シンガポー ル と言 えば 、 マー ライ
オンやマリーナ・ベイ・サンズ、
ナイトサファリなどの観光を思い
浮かべる人が多いかと思います。
今 回 は 趣 向を 変 え て、国 民が 暮ら
す住宅事情について特集します。
HDBとは、
Housing
Development
Board
(住宅開発庁)の略。
シンガポールの面積は約7 16
平方キロメートルで、東京 区と
ほぼ 同じ大き さです 。狭 い国土 の 中
に約547万人が生活しています。
極度の住宅不足から1970年代
以降、住宅開発庁︵HDB︶はHD
B住宅と呼ばれる公営住宅を急ピッ
チで建設しました。
HDB住宅とは、日本で言うと
こ ろの ﹁ 団地 ﹂ に相 当す る マン ショ
ンです。主な居住対象者をシンガ
ポール国民としており、国民の
約8割がHDB住宅に住んでいると
言われています。
2016年(平成28年)4月5日(火曜日)@岡三アセットマネジメント(隔週発行)
2016年
4月5日
火曜日
プロポーズは「HDB住宅申し込まないか?」
HDB住宅を購入する条件は複雑であるため、結婚前
に一人暮らしをすることはほぼ皆無です。よって、結婚
を機に自分が購入したHDB住宅に実家から引っ越す
のが通常のパターンとなっています。
日本では結婚を決めてから二人で暮らす新居を探して
も十分間に合いますが、シンガポールでは、希望する
地区や新築のHDB住宅を購入したい場合は、申し込ん
でから住居が確定するまで、約3年ほどかかってしまい
ます。
そこで、シ ンガポール では彼氏・ 彼女ができ ると
「一緒にHDB住宅に申し込まない?」という言葉を
合言葉に婚約をし、HDB住宅を申し込むことが多い
そうです。なお、若い二人だからこそ、婚約が破棄と
なったり、相手が変更になったりする場合もありますが、
その際はキャンセルや登録者の変更を随時受け付けて
くれるそうです。
(出所)各種資料等より岡三アセットマネジメント作成
岡三アセットマネジメントについて
商号:岡三アセットマネジメント株式会社
当社は、金融商品取引業者として投資運用業、投資助言・
代理業および第二種金融商品取引業を営んでいます。
登録番号:関東財務局長(金商)第370号
加入協会:一般社団法人投資信託協会
一般社団法人日本投資顧問業協会
投資信託に関するご質問は、フリーダイヤルまでお気軽に
お問い合わせ下さい。
0120-048-214(営業日の9:00-17:00)
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
本資料のデータ等は、Bloomberg、各種資料をもとに作成しております。
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皆様の投資判断に関する留意事項
【投資信託のリスク】
投資信託は、株式や公社債など値動きのある証券等(外貨建資産に投資する場合は為替リスクがあ
ります。)に投資しますので、基準価額は変動します。従って、投資元本が保証されているもので
はなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
投資信託は預貯金と異なります。投資信託財産に生じた損益は、すべて投資者の皆様に帰属します。
【留意事項】
• 投資信託のお取引に関しては、金融商品取引法第37条の6の規定(いわゆるクーリングオフ)の適用はありません。
• 投資信託は預金商品や保険商品ではなく、預金保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
また、登録金融機関が取扱う投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。
• 投資信託の収益分配は、各ファンドの分配方針に基づいて行われますが、必ず分配を行うものではなく、また、分配金
の金額も確定したものではありません。分配金は、預貯金の利息とは異なり、ファンドの純資産から支払われますので、
分配金が支払われると、その金額相当分、基準価額は下がります。分配金は、計算期間中に発生した収益を超えて支払
われる場合があるため、分配金の水準は、必ずしも計算期間におけるファンドの収益率を示すものではありません。ま
た、投資者の購入価額によっては、分配金の一部または全部が、実質的には元本の一部払戻しに相当する場合がありま
す。ファンド購入後の運用状況により、分配金額より基準価額の値上がりが小さかった場合も同様です。
【お客様にご負担いただく費用】
„ お客様が購入時に直接的に負担する費用
購 入 時 手 数 料 :購入価額×購入口数×上限3.78%(税抜3.5%)
„ お客様が換金時に直接的に負担する費用
換 金 時 手 数 料 :公社債投信 1万口当たり上限108円(税抜100円)
その他の投資信託にはありません
信託財産留保額:換金時に適用される基準価額×0.3%以内
„ お客様が信託財産で間接的に負担する費用
運用管理費用(信託報酬)の実質的な負担
:純資産総額×実質上限年率2.052%(税抜1.90%)
※実質的な負担とは、ファンドの投資対象が投資信託証券の場合、その投資信託証券の信託報酬を含めた
報酬のことをいいます。なお、実質的な運用管理費用(信託報酬)は目安であり、投資信託証券の実際
の組入比率により変動します。
その他費用・手数料
監 査 費 用:純資産総額×上限年率0.01296%(税抜0.012%)
※上記監査費用の他に、有価証券等の売買に係る売買委託手数料、投資信託財産に関する租税、信託事
務の処理に要する諸費用、海外における資産の保管等に要する費用、受託会社の立替えた立替金の利息、
借入金の利息等を投資信託財産から間接的にご負担いただく場合があります。
※監査費用を除くその他費用・手数料は、運用状況等により変動するため、事前に料率・上限額等を示すことは
できません。
●お客様にご負担いただく費用につきましては、運用状況等により変動する費用があることから、事前に合計金額若しくは
その上限額又はこれらの計算方法を示すことはできません。
【岡三アセットマネジメント】
商
号:岡三アセットマネジメント株式会社
事 業 内 容:投資運用業、投資助言・代理業及び第二種金融商品取引業
登
録:金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第370号
加 入 協 会:一般社団法人 投資信託協会/一般社団法人 日本投資顧問業協会
上記のリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。各費用項目の料率は、委託会社
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ります。投資信託のリスクや費用は、個別の投資信託により異なりますので、ご投資をされる際には、事前に、
個別の投資信託の「投資信託説明書(交付目論見書)」の【投資リスク、手続 ・手数料等】をご確認ください。