交付要綱.

サテライトオフィスモデル交付金交付要綱
(目的)
第1条 サテライトオフィスモデル交付金(以下「交付金」という。)は,サテライトオフィス
進出企業による地域貢献の取組を支援するため,第4条に掲げる事業に要する経費(以下「交
付対象経費」という。)を予算の範囲内において交付するものとし,その交付に関しては,こ
の要綱の定めるところによる。
(定義)
第2条 この要綱において,「 サテライトオフィス進出企業」とは,県が取り組む「とくしまサ
テライトオフィスプロジェクト」に参画し,次の各号のいずれかに該当する者が県内に開設し
た事務所をいう。
(1)県外に本社がある法人
(2)本社を県外から県内に移転した法人
(3)県内に事業所を開設した個人事業主
(4)(1)から(3)に該当する者の役員又は使用人が県内に設立した法人
(5)その他知事が認める企業及び個人事業主
(交付対象者)
第3条 交付金の交付対象者は,サテライトオフィス進出企業とする。
(交付事業,交付対象経費)
第4条 交付金の交付対象となる事業(以下「交付事業」という。)は,サテライトオフィス進
出企業による集落再生,地域活性化の取り組みとする。交付事業及び交付対象経費の詳細につ
いては,知事が別に定める取扱要領(「以下「取扱要領」という。)に定めるとおりとする。
(交付率及び交付額)
第5条 交付金の交付率及び交付額は次の各号のとおりとする。
(1)交付金の交付率は,10分の10以内とする。ただし,算出された額に千円未満の端数
が生じた場合は,これを切り捨てるものとする。
(2)交付金の交付額は,1事業につき500千円を上限とする。
(企画提案書の提出)
第6条 交付金の交付を受けようとする者は,知事に対し,企画提案書(様式第1号)に取扱要
領で規定する関係書類を添えて,提出しなければならない。
2 知事は,前項の規定による企画提案書の提出があったときは,別に定める方法により,書類
等の審査及び内容を調査し,交付金を交付する者に対し,速やかに交付金交付内示通知書(様
式第2号)を交付するものとする。
3 交付金の交付を受けようとする者は,第1項の規定による企画提案書を提出するに当たり,
当該交付金に係る仕入れに係る消費税等相当額(交付対象経費に含まれる消費税等相当額のう
ち,消費税法(昭和63年法律第108号)に規定する仕入れに係る消費税額として控除でき
る部分の金額と当該金額に地方税法(昭和25年法律第226号)に規定する地方消費税率を
乗じて得た金額との合算額に交付率を乗じて得た金額をいう。以下同じ。)がある場合は,こ
れを減額した額で申請しなければならない。ただし,企画提案書提出時において当該交付金に
係る仕入れに係る消費税等相当額が明らかでないときは,この限りでない。
(交付金の交付申請)
第7条 前条第2項の規定により交付金交付内示通知書の交付を受け,当該交付金の交付を受け
ようとする者は,知事に対し,交付金交付申請書(様式第3号)に,取扱要領で定める関係書
類を添えて提出しなければならない。
2 交付金の交付を受けようとする者は,前項の規定による交付金交付申請書を提出するに当た
り,当該交付金に係る仕入れに係る消費税等相当額(交付対象経費に含まれる消費税等相当額
のうち,消費税法(昭和63年法律第108号)に規定する仕入れに係る消費税額として控除
できる部分の金額と当該金額に地方税法(昭和25年法律第226号)に規定する地方消費税
率を乗じて得た金額との合算額に交付率を乗じて得た金額をいう。以下同じ。)がある場合
は,これを減額した額で申請しなければならない。ただし,交付申請時において当該交付金に
係る仕入れに係る消費税等相当額が明らかでないときは,この限りでない。
(交付金の審査及び交付決定)
第8条 知事は,前条第1項の規定による交付申請があったときは,交付金交付申請書及び関係
書類の内容を審査し,適当と認めるときは,速やかに,その決定の内容及びこれに付した条件
を交付金の交付の申請をした者に通知するものとする。
(交付決定の例外措置)
第9条 前条の規定にかかわらず,知事は,第7条第1項の規定による交付金の交付の申請をし
た者が次の各号のいずれかに該当するときは,交付金の交付決定をしないことがある。
(1)暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成3年法律第77号。以下「暴対
法」という。)第2条第2号に規定する暴力団
(2)暴対法第2条第6号に規定する暴力団員
(3)前2号に規定する者と密接な関係を有する者
(4)申請書及びその添付書類に故意に虚偽の事実を記載した者
2 知事は,交付金の交付の申請をした者が前項各号のいずれかに該当するかどうかについて,
必要に応じ警察本部長に照会することがある。
(交付申請の取下げ)
第10条 第8条の規定による交付金の交付の決定を受けた者(以下「交付事業者」とい
う。)は,当該交付決定の内容及びこれに付された条件に不服があるときは,当該通知を受け
た日から起算して15日を経過する日までに交付申請を取り下げることができる。
2 前項の規定による申請の取下げがあったときは,当該申請に係る交付金の交付の決定は,な
かったものとみなす。
(交付事業の変更等)
第11条 交付事業者は,次の各号に掲げる事由により,交付事業の内容を変更し,又は交付事
業を中止し若しくは廃止しようとするときは,あらかじめ交付金事業変更(中止・廃止)承認
申請書(様式第4号)に取扱要領で定める関係書類を添えて知事に提出し,その承認を受けな
ければならない。
(1)の30%を超えて経費の配分を変更しようとする場合
(2)事業内容のうちの主要な部分を変更しようとする場合
(3)交付額を減額しようとする場合
(4)交付事業が予定の期間内に完了しない場合又は交付事業の遂行が困難となった場合
2 知事は,前項の規定による申請内容を審査し,やむを得ないと認めるときは,交付事業者に
対し,交付事業変更承認書を交付するものとする。
3 交付事業者は,第1項第4号の規定に該当する場合は,その理由及び交付事業の遂行状況を
記載した書類を知事に提出しなければならない。
(事情変更による交付決定の取消し等)
第12条 知事は,交付金の交付決定後の事情変更により特別の必要が生じたときは,交付金の
交付決定の全部若しくは一部を取り消し,又はその決定の内容若しくはこれに付した条件を変
更することがある。ただし,交付事業のうち既に経過した期間に係る部分については,この限
りでない。
2 第9条第1項の規定は,前項の規定による取消し又は変更をした場合について準用する。
(交付事業遂行状況の報告)
第13条 交付事業者は,知事が別に指定する方法により,交付事業の遂行状況について,交付
金事業遂行状況報告書(様式第5号)に取扱要領で定める関係書類を添えて,知事に報告しな
ければならない。
(交付事業の遂行命令等)
第14条 知事は,交付事業者が交付金の交付決定の内容及びこれに付した条件に従って交付事
業を遂行していないと認めるときは,当該交付事業者に対し,当該交付事業を適切に遂行する
よう命ずることがある。
2 知事は,交付事業者が前項の命令に従わないと認めるときは,当該交付事業者に対し,交付
事業の遂行の一時停止を命ずることがある。
(実績報告等)
第15条 交付事業者は,交付事業が完了したとき(第11条第1項の規定による交付事業の廃
止の承認を受けたときを含む。)は,交付金実績報告書(様式第6号)に取扱要領で定める関
係書類を添えて,知事に報告しなければならない。
2 前項の報告は,交付事業が完了した日若しくは廃止の承認を受けた日から起算して30日を
経過する日又は交付金の交付決定があった年度の3月31日(第11条第2項の規定により交
付事業が交付決定があった年度の翌年度に完了することとなる変更承認を受けたときは,当該
翌年度の3月31日)のいずれか早い日までにしなければならない。
3 交付事業者は,実績報告書を提出した後において,消費税及び地方消費税の申告により当該
交付金に係る仕入れに係る消費税等相当額が確定した場合には,仕入れに係る消費税等相当額
報告書(様式第7号)により,その金額を速やかに知事に報告するとともに,第22条第2項
の規定による知事の返還命令を受けた場合は,これを返還しなければならない。
(交付金の額の確定)
第16条 知事は,交付事業者から前条第1項の規定による報告を受けた場合において,書類審
査及び必要に応じて行う現地調査等により,交付事業の成果が交付金の交付決定の内容及びこ
れに付した条件に適合するものであるかどうかを確認し,適合するものであると認めたとき
は,交付すべき交付金の額を確定し,当該交付事業者に通知するものとする。
(是正のための措置)
第17条 知事は,交付事業者から第15条の規定による報告を受けた場合において,その報告
に係る交付事業の成果が交付金の交付決定の内容及びこれに付した条件に適合しないと認める
ときは,当該交付事業につき,これに適合させるために必要な措置をとるべきことを当該交付
事業者に命ずることがある。
2 第15条の規定は,前項の規定による命令に従って行う交付事業について準用する。
(交付金の請求)
第18条 第16条の規定による通知を受けた交付事業者は,交付金請求書(様式第8号)に当
該通知に係る通知書の写しを添えて,知事に交付金の請求をしなければならない。
(交付金の支払)
第19条 知事は,交付事業者に対して,前条の交付金請求書を受理した後に,交付金を支払う
ものとする。
(交付金の概算払)
第20条 知事は,交付金の目的を達成するため必要があると認めるときは,第8条の規定によ
る交付決定を受けた交付事業者に対し,同条の規定により通知した交付決定額に2分の1を乗
じて得られた金額を超えない範囲で交付金の一部を概算払により交付することがある。
2 交付事業者は,前項の規定による交付金の概算払を受けようとするときは,交付金請求書
(様式第8号)に交付金の概算払に係る理由書(様式第9号)を添えて知事に提出しなければ
ならない。
3 交付事業者は,概算払を受け取ることにより預金利息等が生じたときは,その預金利息等を
当該交付事業の対象経費に充当するものとする。
(決定の取消し)
第21条 知事は,交付事業者が交付金を他の用途に使用し,その他交付事業に関して交付金の
交付決定の内容若しくはこれに付した条件その他法令等若しくはこれに基づく知事の処分に違
反したとき,又は第9条第1項各号のいずれかに該当することが判明したときは,交付金の交
付の決定の全部又は一部を取り消すことがある。
2 前項の規定は,第16条の規定による交付金の額の確定後においても適用があるものとす
る。
(交付金の返還)
第22条 知事は,前条第1項の規定により交付金の交付決定を取り消した場合において,交付
事業の当該取消しに係る部分に関し,既に交付金が交付されているときは,当該取消しを受け
た交付事業者に対し期限を定めてその返還を命ずるものとする。
2 知事は,第16条の規定により交付事業者に交付すべき交付金の額を確定した場合におい
て,既にその額を超える交付金が交付されているときは,当該交付事業者に対し,期限を定め
てその返還を命ずるものとする。
(加算金及び延滞金)
第23条 交付事業者は,前条第1項の規定による交付金の返還を命ぜられたときは,当該返還
命令に係る交付金の受領の日から返還の日までの日数に応じ,当該交付金の額(その一部を納
付した場合におけるその後の期間については,既納額を控除した額)につき年10.95パー
セントの割合で計算した加算金を県に納付しなければならない。
2 交付金が2回以上に分けて交付されている場合における前項の規定の適用については,返還
を命ぜられた額に相当する交付金は,最後の受領の日において受領したものとし,当該返還を
命ぜられた額がその日に受領した額を超えるときは,当該返還を命ぜられた額に達するまで順
次さかのぼりそれぞれの受領の日において受領したものとする。
3 第1項の場合において,交付事業者の納付した金額が返還を命ぜられた交付金の額に達する
までは,その納付金額は,まず当該返還を命ぜられた交付金の額に充てられたものとする。
4 交付事業者は,交付金の返還を命ぜられ,これを期限までに返還しなかったときは,納期日
の翌日から納付の日までの日数に応じ,その未納付額につき年10.95パーセントの割合で
計算した延滞金を県に納付しなければならない。
5 前項の規定により延滞金を納付しなければならない場合において,返還を命ぜられた交付金
の未納付額の一部が納付されたときは,当該納付の日の翌日以後の期間に係る延滞金の計算の
基礎となるべき未納付額は,その納付金額を控除した額によるものとする。
6 知事は第1項又は第4項の場合において,やむを得ない事情があると認めるときは,加算金
又は延滞金の全部又は一部を免除することがある。
(理由の提示)
第24条 知事は,第14条第1項の規定による交付事業の遂行命令,同条第2項の規定による
交付事業の遂行の一時停止命令若しくは第17条の規定による交付事業の是正のための措置の
命令又は第21条第1項の規定による交付金の交付決定の取消しをするときは,当該交付事業
者に対してその理由を示さなければならない。
(財産の処分の制限)
第25条 交付事業者は,交付事業により取得した物品又は効用の増加した財産(以下「財産
等」という。)を,知事の承認を受けないで,交付金の交付目的に反して使用し,譲渡し,交
換し,貸し付け,又は担保に供してはならない。ただし,当該財産の耐用年数が減価償却資産
の耐用年数等に関する省令(昭和40年大蔵省令第15号。以下「省令」という。)で定める
耐用年数を経過した場合は,この限りでない。
(評価及び公表)
第26条 交付事業者は,交付事業が完了したときは,交付事業の評価を行い,その内容を交付
金事業評価報告書(様式第10号)により知事に報告する。
2 前項の事業評価報告書に記載すべき各事業の評価項目は,取扱要領で定める。
3 知事は,交付金事業について,その概要等を公表することがある。
(書類の提出部数)
第27条 この要綱の規定により知事に提出する書類は,正本1部とする。
(書類の保管等)
第28条 交付事業者は,当該交付事業に係る収入及び支出を明らかにした帳簿を備え,かつ,
当該収入及び支出についての証拠書類を整理保管しておかなければならない。
2 前項の規定による帳簿及び証拠書類の保管期間は,交付事業の完了の日又は廃止の承認を受
けた日の属する年度の翌年度から起算して5年間とする。ただし,省令で定める耐用年数が複
数年度になる財産等を所得した交付事業については,当該耐用年数を経過した年度の翌年度か
ら起算して5年間とする。
(雑則)
第29条
る。
この要綱に定めるもののほか,交付金の交付に関し必要な事項は,知事が別に定め
附 則
この要綱は,平成28年4月1日から施行する。