文庫でひもとく物語 14 ~《新美南吉童話》の世界~ 期 間 実施場所 28年 5月27日[金]∼6月24日[金] (全5回) 応募締切 5月17日[火] 九州共立大学 自由ヶ丘会館3階 〒807-8585 八幡西区自由ヶ丘1-8(34ページ地図参照) 申込・問合せ先 九州共立大学・九州女子大学・九州女子短期大学 生涯学習研究センター 〒807-8585 八幡西区自由ケ丘1-8 TEL・FAX: 691-6550 時 間 講座概要 10:00∼12:00 定 員 20名 受講料 3,500円 (要テキスト事前購入:ハルキ文庫『新美 南吉童話集』734円・税込)) 実施機関:九州共立大学・九州女子大学・九州女子短期大学 生涯学習研究センター 新美南吉の「ごん狐」は、いまや全ての国語教科書に載っていて、子どもたちが小学四年生になると、必ず教室で出会う作品で す。 「ごん狐」が見据える《自他のかかわり合い》の問題は、ごんと兵十(狐と人間)のそれを起点としてみると、後の南吉童話にお いて、どのように変化していくことになるのでしょうか。 ご自身がお読みになった幼き頃を思い起こしながら、あるいはお子さんやお孫さんの学校での作品との出会いに合わせながら、 まずは「ごん狐」を皮切りに新美南吉童話の世界へ分け入っていきましょう。 この機会に、子ども時代の感覚を呼び覚ますとともに、年齢を重ねたいまだからこそ捉えられる作品世界の広がりや深さについ ても、皆さんと一緒に語り合っていきたいと思っています。 現在、岩波文庫とハルキ文庫が入手可能ですが、今回は、ハルキ文庫『新美南吉童話集』 (角川春樹事務所、 2006年11月、 734円)をテキストとして読み進めていきます。文庫本を手に取り、読み終えた後の達成感も一緒に味わっていきたいからです。な お、文庫本は各自で事前にご用意ください。 月 日 5月27日 (金) 6月3日 (金) 高等教育機関提携コース 6月10日 (金) 6月17日 (金) 6月24日 (金) 14 テーマ・内容 担当講師 「ごん狐」 (1) 兵十の母親の死の直前、悪戯で兵十の魚を逃がしてしまったことを悔いたごんは、償いを始めま す。ワークシートで構造図を作成しながら、皆で音読しつつ読み進めていきます。 「ごん狐」 (2) 物語の仕掛けや構造を捉え、ごんと兵十の心の通い合いを読み解くことになります。 「手袋を買いに」 (1) ある雪の夜、片手を人間の子どもの手に変え、硬貨を握った子狐は、母狐に見送られて手袋を買 いに人間の町へ向かいます。ワークシートで構造図を作成しながら、皆で音読しつつ読み進めてい きます。 「手袋を買いに」 (2) 物語の仕掛けや構造を捉え、母狐と子狐の人間に対する想いの差異と、狐と人間に共通する親子 の情について読み解いていくことになります。 「狐」 先の2作品は南吉10代後半のものですが、本作品は彼の病没前(20代後半)のもの。 《狐》をキイ ワードとする点は同じですが、自他のかかわり合いについて南吉なりの終着点を見て取ることが できそうな気がします。 九州女子大学 准教授 白瀬 浩司
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