Blaser用 高性能レーザー光受光センサー開発

「狙いを定めてレーザ光照射」
デジタルデータを送る技術
九州共立大学 水井雅彦
Hotproceed
湯前裕介
検出システム,特願2009-271720
Hotproceed
九州共立大学
従来技術とその問題点
Hotproceedより市販している
小型二足歩行ロボット用レーザ光線銃対戦シ
ステム「Blaser」の更新に,
・レーザ受光部の面積拡大
・低コスト化
等の問題がある.
検出システム,特願2009-271720
Hotproceed
九州共立大学
開発の原点「Blaser」
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2007年12月発売
レーザ光を用いた対戦型ロボットコンテンツ
5個の可視光型フォトセンサを使用
特定信号 1種類を判定する機構(外乱の排除)
Hotproceed
九州共立大学
Blaserの概要1
・レーザーは最小出力のクラス1(*安全性の確保*)
・可変式ライフカウンター
検出システム,特願2009-271720
Hotproceed
九州共立大学
Blaserの概要2
・市販の小型二足歩行ホビーロボットに搭載
・ホビーロボット愛好家の自作機にも対応
・スモーク(フォグ)環境での可視光対戦が可能(要調光)
・複数台による実践さながらのチーム戦が可能。
2×2、4×4、10×10など
・PSコントローラーを使用した簡単操作
・リアルな発射音、被弾時のバイブレーション機能搭載
検出システム,特願2009-271720
Hotproceed
九州共立大学
「Blaser」搭載ロボット
長時間使用、スピード、トルクなど、
営業での使用にはスペック不足
ロボット関連費用…約20万円
①市販機ノーマル
高性能サーボモーターを使用。
耐久性・動作性がアップ
ロボット関連費用…約32万円
②市販機改造
検出システム,特願2009-271720
Hotproceed
九州共立大学
対戦方法
・チーム毎に自陣のベースターゲットを守りながら、
敵のターゲット及びロボットを攻撃
・受光部センサーにヒットするとライフポイントが減る
・制限時間内により多くポイントを取ったチームの勝利
・ロボットには試合毎に決められたライフポイントがあり、
ライフポイントが0になると制御不能となる
Hotproceed
九州共立大学
-NOT CG-
概 要
レーザポインタで指した任意の場所に,
デジタルデータを送ります!
受光部に太陽電池を用いるので,
安価で広い受光部を利用できます!
検出システム,特願2009-271720
Hotproceed
九州共立大学
新技術の特徴・従来技術との比較
• 従来技術の問題点であった、レーザ受光部の面積
拡大と低コスト化に成功した
• 従来は小型二足歩行ロボットの使用に限られてい
たが、広い受光部により誰でもレーザ光によるデジ
タルデータ送信が可能になった
• 本技術の適用により、高価なフォトセンサを安価な
太陽電池に置き換えるため、受光面積/価格では,
現行の1/1000 を実現しコスト削減が期待される
検出システム,特願2009-271720
Hotproceed
九州共立大学
次世代レーザ使用の模索
既存の赤色の他に,緑色レーザを比較検討
0.4V 0.8V 1.2V 1.6V 2.0V
2.4V
2.8V 3.2V
緑 A model
消灯 消灯 消灯 消灯 弱点灯 弱点灯 点灯 強点灯
緑 B model
消灯 消灯 消灯 消灯 消灯
消灯
点灯 点灯
緑色でも,既存のデジタルデータ送信装置からの運用を確認
青色レーザも有効であると考えられる
検出システム,特願2009-271720
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九州共立大学
安価で広い受光部の実現
市場調査後、受光部として利用可能な
センサ約20種中から3種を比較検討
検出システム,特願2009-271720
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受光センサテスト結果
電圧:V
2.00
1.80
Aセンサ
1.60
1.40
Bセンサ
1.20
Cセンサ
1.00
0.80
0.60
0.40
0.20
0.00
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
実験回数:n
全てのセンサで,しきい値を明確に超えなかった
(OPアンプ増幅後の値)
既存の可視光フォトセンサを超える結果を得られなかった
検出システム,特願2009-271720
Hotproceed
九州共立大学
新システムへの要求
新システムには,
広い面積の受光センサーが必須(現行:1mm2)
高価なPSDセンサから,デジタルデータを受信し
安価で受光面積の広いモノ
検出システム,特願2009-271720
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九州共立大学
太陽電池の利用
低価格で受光面積が広いが,
光電効果により室内光でも信号が出る!
検出システム,特願2009-271720
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外乱光への対策
太陽電池
受光環境の
明るさを計測
受光制御部
受光環境の明るさを計測し,
太陽電池の発電特性とレーザ受光時の差分を検出
検出システム,特願2009-271720
Hotproceed
九州共立大学
実証試験により
• 太陽電池にてデジタルデータの取得を確認
• 面積/価格では,現行の1/1000 を実現
検出システム,特願2009-271720
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想定される用途
• 本技術の特徴を生かすためには,博物館・ア
ミューズメント施設などにて,母国語・年齢・性
別・などの個人情報を基に,利用者に応じた
エフェクトを返すことができる
狙いを定めてレーザ照射 → 個人情報を送信
また、太陽電池によるレーザ光の受光に着目
すると、各セルの特性を評価・確認する分野
や用途に展開することも可能と思われる
検出システム,特願2009-271720
Hotproceed
九州共立大学
実用化に向けた課題
• 現在、ユニバーサル基盤上にてシステムを開
発済み。しかし、プリント基板化とノイズ対策
が未解決である
• 差分回路による信号検出部は,多様な環境
下での条件設定を行っていく
• 太陽電池の性能評価実用化に向けて、サン
プル試験や評価方法の確立が必要となる
Hotproceed
九州共立大学
企業への期待
・アナログ回路の専門家に,差分回路やノイズ
対策の共同研究を希望
• 博物館やアミューズメントへの製品展開を
行っている企業に,新たな表現手法を提供
(小型ロボット向けの製品はHotproceedにて市販化されています)
• 太陽電池の評価を検討している企業に,本
技術の導入は特定部位の性能評価方法とし
て有効と思われる
Hotproceed
九州共立大学
本技術に関する知的財産権
・発明の名称:検出システム
・出願番号:特願2009-271720
・出願人:(公財)北九州産業学術推進機構
・発明者:九州共立大学 水井雅彦
Hotproceed 湯前裕介
Hotproceed
九州共立大学
お問い合わせ先
(公財)北九州産業学術推進機構
産学連携統括センター
知的財産部 安田 久
TEL 093-695-3013
FAX 093-695-3439
e-mail [email protected]
ご静聴ありがとうございました
Hotproceed
九州共立大学