横須賀市 高齢福祉台帳システム 更改業務 提案依頼書 平成 28 年4月 11 日 横須賀市福祉部高齢福祉課 目次 1.提案依頼の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 1-1 提案依頼の背景及び目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 1-2 提案依頼の基本事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 2.現行システムの状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2-1 現行システムの概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2-2 横須賀市の現行データ(データ件数等)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 3.次期システムの概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 3-1 次期システム構築の基本方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 3-2 次期システムの全体像・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 4.システム構築内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 4-1 システム構成要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 4-2 機能要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 4-3 非機能要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 5.実施条件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 5-1 スケジュール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 5-2 プロジェクト管理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 5-3 プロジェクト推進体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 5-4 成果物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 5-5 開発方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18 5-6 作業条件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18 6.契約事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 6-1 調達条件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 6-2 発注形態・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 6-3 検収・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20 6-4 支払条件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20 6-5 保証年数(瑕疵担保責任期間) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20 6-6 法改正・制度改正への対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20 6-7 再委託の禁止・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 6-8 その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 1 1. 提案依頼の概要 1-1 提案依頼の背景及び目的 現行システムは各種高齢福祉サービスを一括管理することにより、本市の高齢者に対し て必要なサービスを提供し、併せて内部的事務処理の効率化及び適正化を図ることを目的 に、平成 17 年度に導入したものです。 なお、平成 23 年度末に機器更新を行いましたが、導入後の制度改正等の環境の変化に対 応し、事務の効率化を更に進めるため、本システムの更改を行います。 1-2 提案依頼の基本事項 1-2-1 選定にあたっての基本事項 次期システムの構築事業者選定にあたっては、現行システムの開発、運用工程の課 題を勘案し、下記の方針を重視することとします。 (1)パッケージの機能充足度 提案内容のヒアリング及び評価期間には、提案書を提出した事業者ごとに、提案内 容の説明(プレゼンテーション及び実機を用いたデモンストレーション)を実施して いただきます。特に、提案内容の評価においては、機能要件に対するパッケージの対 応度を重視します。 (2)次期システムの確実な実現 プロジェクトマネジメントの評価においては、プロジェクト管理手法やプロジェク ト推進体制(期間内に開発プロジェクトを成功裏に完了させる人材(質・量とも)で 構成されているかどうか)を重視します。 1-2-2 提案依頼の内容 今回ご提案をお願いするシステム更改業務の全体像は以下のとおりです。次期シス テムの設計・開発・導入・運用・保守の具体的な実現方法をご提案ください。 (1)業務の範囲 システムの導入に必要な設計から各種テスト・本番稼動までのすべての作業をシス テム更改業務の範囲とする。 (ア) 物品調達の範囲は、サーバー、ラック、無停電電源装置、ケーブル等を含むネ ットワーク機器、外部記憶装置等サーバーに関する機器(以下、 「中心機器」と言 2 う。 ) 、中心機器に関わる保守及びソフトウェア・ライセンス等を含みます。 本件とは別調達となる機器(クライアント PC、プリンタ等(以下、 「周辺機器」 と言う。 ) 、クライアント PC 上で動作する Microsoft 社 Office 製品及びマルウェ ア対策ソフト)については、構築事業者決定後、本市と協議の上、機器構成、性 能等の仕様を提示していただきます。 (イ) 高齢福祉台帳システム更改業務 (ウ) 運用保守業務 (2)業務の工程 本業務の工程は、要件定義、設計開発、検証(テスト) 、運用・保守、プロジェクト 管理等を想定しています。 1-2-3 費用見積についての確認事項 費用見積にあたっては、以下の項目に留意してください。 (1)見積金額 (ア) 中心機器及びソフトウェア購入に係る費用、構築業務に係る費用、ソフトウェ ア保守業務に係る費用を本市で用意した見積書の書式に記入すること。 (2) 中心機器及びソフトウェア等購入に係る費用 (ア) 次期システムに必要な中心機器及びソフトウェア等の納品物件の購入費用を税 抜価格で見積もること。なお、中心機器のハードウェア保守については保守パッ クとして購入費用に含めること。 (イ) 中心機器及びソフトウェア等の契約は別途本市が選定した事業者とのリース契 約となり、リース期間は平成 28 年 10 月1日から 60 ヶ月とする。 (ウ) 中心機器及びソフトウェア等の納品物件は、見積書の他に明細をつけること。 (エ) システム稼働に必要なライセンス費用はリース期間(60 ヶ月)に対応した費用 を計上すること。 (オ) パッケージのライセンス費用の考え方を示したものを見積書別紙に記載するこ と。 ① 人口規模で費用が違う、ユーザー数や同時アクセス数で違う、サーバー 等で違う等、費用の根拠を明記すること。 ② どのような条件(ハードウェア更改時、リース期間満了等)で改めてパ ッケージラインセンス費用が発生するのか明記すること。 (3) 構築業務に係る費用 3 (ア) 構築業務に係る契約は業務委託契約とする。 (イ) 本費用に計上する経費は、要件分析、設計、開発・テスト、機器搬入・据付・ 現地調整、サーバー設定、クライアント設定、データ移行、研修、プロジェクト 管理及び設置・電源設備の経費とする。 (4) ソフトウェア保守業務に係る費用 (ア) ソフトウェア保守業務契約は業務委託契約とする。 (イ) 上記(2)の物件に係る保守費用について、以下の条件を考慮のうえ、月額相 当保守料と、60 ヶ月分の保守費用を計上すること。 (ウ) 上記(2)の保守契約の契約日(支払い開始時期)は本稼働日からとする。 (エ) 契約日(支払い開始時期)から本稼働後 60 ヶ月までの月額相当保守費用は、 一定額とする。 1-2-4 貴社情報 貴社に関する下記の情報を提案書とは別に提出してください。 (1) 貴社名 (2) 代表者氏名 (3) 所在地、電話番号、メールアドレス (4) 組織 (5) 貴社提案責任者氏名 (6) 貴社担当者氏名、連絡先、電子メールアドレス (7) 提案パッケージソフトウェアの導入実績 (提案パッケージの適用実績を含めて可能な限り具体的に記述すること。特に、 人口規模の導入実績は必ず明記すること。 ) 2.現行システムの状況 2-1 現行システムの概要 ・ネットワーク構成 本システムのみ接続する庁内ネットワーク及び VPN を利用した庁外ネットワークで 構成されている (※ 次期システムは庁内ネットワークのみの構成に変更する) 4 ・ハードウェア サーバー:1台 クライアント PC:24 台 プリンタ:2 台 ・ソフトウェア サーバー OS:Windows Server 2003 R2(2008 の上での仮想環境) クライアント PC OS: Windows 7 Proffesional 24 台 ソフトウェア:Microsoft Word 2002 Microsoft Excel 2002 Microsoft Access 2002 2-2 横須賀市の現行データ(データ件数等) ・基礎情報 人口 414,664 人(28 年 1 月 1 日) 65 歳以上人口 122,244 人(28 年 1 月 1 日) 一人暮らし登録者数 ・提供サービス 10,184 人 (27 年 7 月 1 日) (機能要件では 1~12 をその他台帳と表記) (登録者数等は「別紙 3 サービス登録者数等」を参照) 1.紙おむつ給付サービス 2 寝具丸洗いサービス 3.出張理容等サービス 4.ふれあいお弁当サービス 5.入浴券交付サービス 6.福祉電話サービス 7.緊急通報システム 8.火災感知器給付サービス 9.ガス警報機給付サービス 10.電磁調理器給付サービス 11.ヘルプメイトサービス 12.シニアリフレッシュ券サービス 13.災害時要援護者台帳 5 3.次期システムの概要 3-1 次期システム構築の基本方針 次期システム構築にあたっては、下記の方針を重視することとします。 (1) 本依頼書「4.システム構築内容」の要求仕様を全て実現すること。機能要件につ いては「別紙1:機能適合表」に定めている要件を満たすこと。 (2) パッケージ標準機能による実現を基本とし、カスタマイズは必要最小限とするこ と。 3-2 次期システムの全体像 (1) システム利用場所 福祉部高齢福祉課(本庁舎分館2階)(事務室内のみのクローズドネットワークで運 用:別紙 配線図参照) (2) 対象職員数 高齢福祉課職員等 約 30 人 (3) オンライン利用時間 (ア) オンライン利用は、平日(土曜日を除く)に利用可能な設計とすること。 (イ) 1 日の業務運用のための利用時間は、8 時 00 分から 22 時までとすること。 (4) サーバー台数 必要台数 (5) クライアント PC 台数 パソコン 14 台(別途調達) (6) その他周辺機器 プリンタ2台(別途調達) 4.システム構築内容 システム構成要件、機能要件、非機能要件を満たす次期システムの構築内容を提案して ください。 提案にあたっての前提条件がある場合は、明記してください。また、本市の要件を満た さない提案内容、もしくはより良い提案がある場合は、その差異を明記してください。 「別紙1:機能適合表」に提案書と各要求仕様の対応関係を記載してください。 6 4-1 システム構成要件 高齢福祉台帳システム更改業務委託に必要な物品は、以下の条件を満たすこと。 (1) 構築するシステムは、本稼働後 5 年間は安定した利用ができるもので構成するこ と。 (2) ハードウェア・ソフトウェア等は中古ではなく新品とすること。 (3) 同一用途で使用するハードウェア・ソフトウェアは1種類に統一すること。 (4) システム構成機器は 100V 電源に対応するもので構成すること。 4-1-1 高齢福祉台帳システム用サーバー:一式 ア 高齢福祉台帳システムを実現するために必要な機能・性能要件であること イ 障害時のシステム継続使用を可能にする構成をとること ウ 最新のサービスパック及びセキュリティパッチを適用すること エ マルウェア対策を行うこと。但し、インターネットに接続されていない環境下でも アップデートや修正バッチの適用が可能なこと オ ラックに格納できるものであること 4-1-2 スイッチングハブ:一式 ア 高齢福祉台帳システム、クライアント PC、帳票印刷用プリンタを接続するためのス イッチングハブを、現状の「別紙2:配線予定図」を参考に必要台数を用意すること 4-1-3 無停電電源装置:一式 ア 高齢福祉台帳システムの電源管理を行うために必要な台数の、無停電電源装置を見 積もり用意すること イ 電源管理ソフトウェアを導入し、5 分以内の停電に対しての安定した運用継続、5 分 以上の停電継続時の自動シャットダウン、再通電時の自動ブートまたは手動ブートが 可能とすること 4-1-4 バックアップサーバー:一式 ア 4-3-3 に記載する要件を満たすこと 4-1-5 パッケージソフトウェア要件 次の要件を最低限満たすこと。 (1) パッケージソフトウェアは、特定のハードウェア機器に依存しないものとするこ と。 7 (2) 導入するパッケージソフトウェアは、データの保存や処理をサーバーで行い、専 用のクライアントソフトやクライアントの処理に依存しないシステムであること。 (3) 文字コードは UNICODE に対応するシステムであること。 (4) パッケージソフトウェアに対し、本市を含む他自治体等の各ユーザーからカスタ マイズ要望があがった場合の対応について提案すること。 (回答としては、 「ノンカスタマイズで利用することを推奨する。 」 「要望をある時点で まとめ、全ユーザーに修正、適用する。 」 「自治体毎に修正、適用する。 」といったこと を具備すること。 ) 4-2 機能要件 4-2-1 業務要件 本調達にて構築する高齢福祉台帳システムでは、以下の機能を有すること ・システム共通機能 ・台帳機能(災害時要援護者台帳およびその他台帳) ・住民基本台帳システム等からのデータ連携機能 ※ 各機能は、 「別紙1:機能適合表」記載の機能要件を満たすこと。なお、パッケージシ ステムの標準機能で対応できない場合は、カスタマイズにて対応するか、運用で回避 する方策を有すること ※ 帳票については、 「別紙1:機能適合表」の「帳票一覧」に記載されている帳票を出力 することができること。 ※ 次期システムで保持する各業務のデータは、最低各サービス提供終了後 5 年間データ を保持すること。 4-2-2 外部システム連携要件 (1) 次期システムでは外部接続を図表 4-1 の通り想定している。 (2) オフライン(外部媒体等)でのデータ連携に対応すること。 (3) その他、データ連携上の制約条件、前提条件等があれば明記すること。 図表 4-1 他システムとのデータ連携一覧 (I:本システムへ入力、O:本システムから出力) No. 連携対象データ 1 I/O 相手システム 連携間隔 住民記録情報連携(日本人/外国人) I 住民記録システム 日次 2 市県民税情報連携 I 市県民税システム 月次 3 介護被保険者情報連携 I 介護保険システム 月次 4 高齢者情報連携 O 消防システム 月次 ※連携間隔の「日次」の定義は「24 時間以内での情報更新および参照ができる」とする。 ※連携については、全てシステムで処理を実施し、システム運用時間中の停止等、運用へ の影響はない仕組みとすること。 8 4-2-3 ファイル共有要件 次期システムで導入するサーバーにクライアントで作成したファイル等を格納す る共有ディレクトリ(2TB)を作成すること。また、共有ディレクトリにアクセ スできるようクライアントの設定を行うこと。 4-3 非機能要件 次期システムでは次の要件を最低限満たすこと。 4-3-1 品質・信頼性要件 (1) 性能・拡張性要件 (ア) オンラインレスポンスは、3 秒以内を目標とし、ストレスなく動作すること。 ただし、曖昧検索を含む処理、大量の検索データを扱う処理など長時間かかるこ とを前提とした処理等については、業務遂行上又は操作上支障のない範囲のレスポ ンス時間を確保できることを目標とする。なお、5 年間の使用におけるデータ増加 にもレスポンス悪化を招かないシステムであること。 (イ) バッチ処理及びバックアップ処理については、全体としてオンラインサービス に影響を及ぼさないよう、処理の高速化、スケジューリング、障害時のリトライ 方法等の工夫を図ること。 (2) 信頼性・継続性要件 (ア) 端末での操作ミス等によるデータ不整合やシステム障害が発生しないように対 策を講じること。 (イ) バックアップ及びリストアの機能があること(障害時に、前日オンライン終了 時点のデータを復旧できること) 。 (ウ) サーバー等のハードウェアの電源については、UPS の活用によって信頼性を確保 すること。 (エ) 障害時のシステム継続使用を可能にする対策が考慮されていること。 (オ) 復旧までに要する時間は、サービスへの影響を軽減するため、極力短時間とす ること。 (カ) システム復旧手順が明確化されていること。 (キ) システムの冗長構成については、サーバー仮想化技術の適用等も含め、本市に とって最適であると考える構成を提案すること。ただし、データベースやデータ を格納しているディスクについては、データ喪失しないように冗長化すること。 9 4-3-2 セキュリティ要件 (1) アクセス管理 (ア) 次期システムに正規に認められた利用者のみシステムにアクセスを許可させる よう設計すること。 (イ) 次期システムに正規に認められたクライアントのみアクセスを許可させるよう 設計すること。 (ウ) 権限グル―プの設定が可能であること。 (2) ログ管理 オンラインの不正使用を特定する為に、どの端末から、だれが、いつ、誰のデー タを参照したかの操作ログを保存・参照できる仕組みを構築すること。なお、こ のオンライン操作ログは、7 年間保存できること。 (3) マルウェア対策 サーバー、クライアントへのマルウェア対策について提案すること。最新バージョ ン・パターンの適用方法・適用頻度を提案内容に含めること。 (4) 脆弱性対策 OSやソフトウェアへの脆弱性対策について提案すること、修正プログラムの適用 方法・適用頻度などを提案内容に含めること。 4-3-3 バックアップ・リストア要件 機器及びソフトウェア障害によるデータの破壊及び消失に対処するために、以下のバッ クアップ・リストア要件を満たすこと。 (1) バックアップ対象は、システム全体、プログラム(OS、ソフトウェア等)及びデ ータ(ファイル共有ディレクトリ内のデータを含む)とする。 (2) プログラムのバックアップは、ハードウェア障害時の復旧に備えるため、変更の 都度バックアップを取得すること。 (3) サービスパックの適用等、大幅な環境の変更があった際には、システム全体のバ ックアップを取得すること。なお、詳細については本市と協議の上、決定すること とする。 (4) データのバックアップは、最低7世代を保存及び管理できるものとすること。 10 (5) バックアップが正常に完了しているかを容易に監視・確認できる仕組みを提案す ること。 (6) 障害によりデータリカバリが必要となる場合は前日までの状態に復旧できること。 4-3-4 データ移行業務 (1) 現行システムで管理している全ての情報(履歴含む)を新システムに移行させ ること (2)データ移行計画(移行範囲・移行方法・検証方法・役割分担・スケジュール等を 想定)を策定し、本市の承認を得ること。 (3) 主な移行対象データは以下とする。 (ア) 各台帳情報 (イ) 民生委員情報 (ウ) 自治会情報 (エ) 住基情報 (4) データ移行にかかる設計、開発、データ変換、精査、確認等の実施作業を付帯 作業の範囲とすること。なお、現行システムからのデータ抽出は範囲外とする。 (データ抽出は移行元業者が行うので、費用に含めないこと。 ) (5) 本システム稼働に必要な各種マスタ等への初期データセットアップに関するデ ータ作成及び設定等実施作業の範囲とすること。なお、本市は既存システムか らのデータ抽出(csv 形式とする。 )は実施するが、新システムが提供するイン タフェースレイアウトへの変換は実施しない。 (6) 最終的なデータ検証作業は本市職員で実施するが、検証確認に必要な資料を提 供すること 4-3-5 検証作業 (1)システム検証作業計画書の作成 機能テスト、性能負荷テスト、バックアップ系テスト、システムテスト、受入テ スト、運用テスト等について記載した検証作業計画を策定し、本市の承認を得る こと。 11 (2)検証作業の実施 システム検証作業計画書に基づき、稼働確認等の検証作業を行い、システムが正常 に稼働することを確認すること。検証作業結果については、システム検証作業結果報 告書を本市に提出し、承認を得ること。 また、本工程中に発見された不具合については、システム改修や設定の見直しを行 い、システムが正常に稼働する状態にすること。 4-3-6 運用要件 (1)前提条件 基本的に運用は本市職員が行うこととし、受託者は問合せ対応、定期メンテナンス、 障害発生時の対応等を行うこととする。 (2)運用業務 (ア) 定常的な運用業務(ジョブ運用、バックアップ処理、業務開始時前の定期確 認)において、本市による人為的な作業が必要となる場合は、全作業を明記する こと。また、その際の作業概要、作業時間を示すこと。 (イ) 受託者は、安定したシステムのサービスを実現するために、システムを常に 最適な状態で維持、管理し、システム障害時に迅速な復旧作業を遂行するサポー ト体制を確保すること。 (ウ) OS、アプリケーション等のバージョンアップ(パッチや修正モジュールの適 用を含む)については、受託者の環境で評価を行い、市の承認を得て本番環境に 適用すること。 (3) システム運用 (ア) 運用上、付加価値の高い機能が提供可能であれば、その内容についても明記す ること。 (イ) 障害時にシステムを継続使用できる構成とし、障害発生を検知できる仕組みを 提案すること。 (ウ) どの程度までの障害であれば業務継続可能かを明記すること。 (エ) 故障発生時の分析・対応に必要なログ情報を一定期間、取得・保存し、分析で きること。 (4) 停電等への配慮 停電等が発生した場合、システム全体の安全な縮退運転、もしくはシステムの停止 方法について提案すること。 12 4-3-7 保守・運用要件 貴社提案システムのメンテナンス組織と方法を明記すること。 (1) 保守 (ア) 無償保証期間について明記すること。 (本稼働までは無償保証、等) (イ) 構築期間中(保守開始前)にハードウェア故障が発生した場合においても、 納期までに責任を持って構築すること。 (ウ) ソフトウェア保守について、障害時対応拠点、対応時間帯、保守開始までの 時間について明記すること。 (エ) 平日深夜等、本市職員がいない時間帯に自動実行している処理(バックアッ プ処理等)が異常終了した時の対応について明記すること。 (オ) 平日深夜等、本市職員がいない時間帯に調達範囲内の機器類に故障が発生し た時の対応について明記すること。 (カ) サポート時間は以下の条件を満たすこと。 ・電話対応 原則として、平日 9 時~19 時 ・対応時間 平日 9 時~17 時(年末年始除く) (2) パッケージ保守 (ア) 提案するパッケージは、本稼働後 5 年間サポートを継続可能であること、現 時点で最低でも何年間サポートする方針なのか明記すること。 (イ) 「パッケージサポート(保守)を終了する」とする通知をユーザ(各自治体) に示してから最低でも何年間サポートを継続するのか明記すること。 (サポート終了期日のどの程度前に通知をするのか) (3) 故障時の復旧 (ア) 障害発生時は、速やかに障害の切り分けを行い、原因箇所の特定を図ること。 (イ) 障害が発生した場合は、受託者の責任で障害の復旧にあたること。原因箇所 の特定の結果、ハードウェア障害の場合は、受託者の責任でハードウェア保守 事業者へのエスカレーションを含め、障害の復旧にあたること。 (ウ) 障害の復旧に時間を要する場合は、業務に支障が出ないよう有効な応急措置 を講じること。 (エ) 障害の原因の特定が困難な場合でも、誠実に関係者と協力して障害の復旧に あたること。 (オ) 障害への対応にあたっては、他システム等に影響を与えないようにすること。 (カ) 上記の切り分け手順、エスカレーション方法、復旧手順、報告等について記 13 載した障害時対応マニュアルを作成すること。 (4) 運用上の制限 (ア) ハードウェアの定期チェック、システムソフトウェアのバージョンチェック 等によって、システムの運用を停止するような作業があれば、必要な条件を明 記すること。 (イ) その他運用における制限がある場合には、その制限事項を明記すること。 (5) 運用・保守計画 (ア) 運用・保守方針、運用・保守の範囲、運用項目・内容、保守項目・内容、品 質管理、体制、会議体について記載した運用保守計画を作成すること。 (イ) 次期システム導入後に定期的に打ち合わせを開催すること。場所や頻度は両 者の協議により決定することとする。また、開催後 3 営業日以内に議事録を提 出し、本市の承認を得ること。 14 4-3-8 研修業務 (1) 研修の種類 受託者は、新システムに関して少なくとも次に示す研修を実施すること。 研修区分 対象者 対象人員 内容 利用者研修 システム利用職員 28 人 新システムを日常業 務に使用するための 研修 管理者研修 システム管理者 2人 新システムの管理者 として必要な知識を 習得するための研修 (2) 研修に関する要件 (ア) 受託者が研修を実施すること。 (イ) 受託者は、研修に必要な機器及びマニュアルについて準備すること。 (研修機器は今回調達する機器を利用することも可能、マニュアルは利用者用と 管理者用とに分け対象人員分準備すること) (ウ) 研修会場は本市が用意するので、研修日程及び内容を本市と協議し実施するこ と。 (エ) 研修は、利用者研修は各回約 10 人ずつ 3 回、管理者研修は 1 回で実施すること (オ) 受託者は、必要に応じてマニュアルについて適宜改訂すること。 4-3-9 設置・電源設備業務 (1) 本システムで導入するサーバー類は、全て本市庁舎内の指定場所に設置すること。 (2) サーバー等を設置するラックは、受託者が調達すること。ラックは耐震設置まで を調達範囲とする。また、ラックは施錠可能なものとし、極力省スペースなものに し、幅 60×奥行き 90×高さ 80(㎝)以下にすること。 (3) 添付の「別紙2:配線予定図」を参考に、ネットワーク機器及び LAN 配線は既存 の経路を使用し、各島 HUB-クライアント PC 間の LAN 配線のコード等は新しい ものに交換すること。また古いコード等は撤去すること。 (4) ケーブルには、接続先機器・ポート番号などが判別できるように両端にタグを添 付すること。 (5) 電源ケーブルの敷設及び各装置の接続工事は受託者が行うこと 15 5.実施条件 5-1 スケジュール 次期システム開発スケジュールは以下のとおりとします。 要件に準拠したスケジュールを提出してください。また作業工程(要件分析・設計・開 発・製造・検証・移行・研修等)を明記し、市側の負荷を考慮したスケジュールとしてく ださい。 平成 28 年4月~7月 入札公告・審査・契約 平成 28 年8月~12 月 設計・開発・テスト 平成 29 年1月 新システム構築完了 平成 29 年 2 月~3 月 新旧システム並行稼働、本稼働 (1) スケジュール (ア) 契約締結後、検収までのスケジュール案を明記すること。 (イ) 工程におけるマイルストーンを明記するとともに、工程名称、工程期間、工程 目的、工程での管理項目、および定例報告の予定も明記すること。定例報告につ いては、その内容を明記すること。 (ウ) ソフトウェア・ハードウェア導入時期、テスト期間、検収テスト、研修等につ いてその時期を明記すること。 (エ) 納品物の納入時期を明記すること。 (オ) 現行システムから新システムへの切り替え方法やスケジュールについては明記 すること。提案にあたっては、平成 29 年 1 月 31 日までに全ての機能の移行が完 了すること。 5-2 プロジェクト管理 次期システムの開発プロジェクトを成功裏に完了させるため、業務遂行に当たっては 最低限、以下の条件を満たすこととします。プロジェクト管理の方法について、提案書 に明記してください。 (1)定例の進捗報告会 定例の進捗報告会を設定すること。また、開催後 3 営業日以内に議事録を提出し、 本市の承認を得ること。 16 5-3 プロジェクト推進体制 (1) 本市の体制 プロジェクトはすべて高齢福祉課が担当する。 (2) 貴社の体制 (ア) 本システム開発の責任者は、プロジェクト全体を十分に管理可能であること。 (イ) 必要な技術者の技術・資格・人数は、本システムを成功裏に完成させること が可能な能力と人員をチームとして編成すること。 (ウ) プロジェクトリーダー及びメンバーの責任・権限を明記すること。さらに、 問題発生時の対応体制を明確にすること。 5-4 成果物 本調達にて構築する高齢福祉台帳システムにおける成果物は、現時点で以下を想定し ている。 № 成果物名称 1 プロジェクト計画書 2 システム移行計画書 3 システム検証作業計画書(テスト計画書) 4 システム要件定義書 5 システム基本設計書 6 システム詳細設計書 7 システム環境設計書(システム構成、設定環境等) 8 システム運用設計書 9 システム検証作業計画書 10 システム運用マニュアル 11 システム操作マニュアル 12 調達物品一覧(中心機器、ソフトウェア・ライセンス等) 13 調達機器仕様(周辺機器) 14 システム検証作業結果報告書 15 作業完了報告書 16 成果物納品明細書 17 検収テスト依頼書 18 業務完了届 17 5-5 開発方法 (1) 開発管理 特に要件定義については、進め方・合意方法、ドキュメントのイメージ等を含めて提 案を行うこと。 (ア) 仕様確定の手順を提案すること。 (イ) 仕様変更の手順を提案すること。 (ウ) レビューの手順を提案すること。 (エ) 問題処理の手順を提案すること。 (オ) 障害対応の手順を提案すること。 (カ) 進捗管理の手順を提案すること。 (キ) テスト報告(単体テストから総合テストまで)の手順を提案すること。 (ク) 環境管理の手順を提案すること。 (システムの更新等のバージョン管理方法を明記すること。) (2) 開発手法 (ア) パッケージを活用した開発を実施するにあたって、開発手法上の効果的、効率 的な訴求点があれば明記すること。 (イ) その他、開発全般を通して訴求点があれば明記すること。 5-6 作業条件 5-6-1 開発環境 次期システムの開発業務の遂行においては、最低限以下の条件を満たすものとする。 また本市側が提供可能な環境、物件・資料は以下のとおりとします。もし、要求を満 たすことが不可能なものがある場合、その項目と理由を提案書に明記してください。 (1) 開発条件 (ア) 現行システムの本番環境データの本市からの持ち出しは禁止とする。ただし、 個人情報や機密情報に対して適切なマスキング処理を実施し、事前に本市から承 認を得たものについては、この限りではない。 (イ) 本番環境への設定作業や本番環境(システム、データ)を用いた検証作業は、 本市指定の場所で行うこと。 (ウ) 本番環境(システム、データ)を必要としない構築作業を受注者の拠点で実施 する場合には、事前に本市から承認を得ること。 (エ) 本市へ構築作業用としてパソコンや USB メモリ等の外部記憶媒体を持ち込む場 合には、事前に本市へ持ち込み許可申請を行い、承認されたもののみを認める。 18 その際、パソコンや USB メモリ等のセキュリティ対策については、本市と協議の うえその指示に従うこと。 (オ) 本市での作業可能時間は、原則として平日 9 時から 17 時までとする。ただし、 本市の都合により作業ができない場合もある。 (カ) 作業の際は使用電気量に配慮すること。特に新旧システム同時稼働を行う場合 は、何台の機器を同時に起動するのか計画を提示し、両者の協議の上で行うこと。 (2)本市の提供可能な環境、物件、資料 (ア) システムに必要な電源(100V・2口)は本市が用意する。 (イ) 本市の提供する会議室や電気料金、通信費等および進捗会議等のコピー料金等、 テストで使用する消耗品等は本市の負担とする。 (ウ) 開発時には、最大2人程度が作業可能な常設の作業スペースを用意する。 (エ) システム開発に必要な物件・資料のうち、返却の必要なもの及び持ち出し禁止 条件に該当するものについては、契約書の機密保持条項に基づき、所定の手続き により貸与する。 5-6-2 開発用コンピュータ機器・使用材料の負担 (1) 開発に必要な資材(開発用機器、ソフトウェアの利用料金、端末や周辺機器の検 収までの費用等)は受託事業者の負担とする。 (2) 本市の提供する会議室や電気料金等、テストで使用する消耗品は本市で負担する。 6.契約事項 契約に関する条件は以下のとおりとします。 6-1 調達条件 物品調達業務(リース売主) 、保守業務委託については、本市が別途実施するリース事 業者の選定をもって有効とするため、リース事業者の選定が不調となった場合、本調達 の選定が無効となる場合があります。 よって、本調達の選定はリース契約の物品の購入先ならびに保守業務受託事業者の立 場を約束するものではありません。 6-2 発注形態 6-2-1 物品の売主について 本市は本調達にて選定された事業者を物品の購入先として、本市が別途選定するリー 19 ス事業者とリース契約を締結します。したがって貴社と本市との間で物品供給契約は発 生しません。リース事業者選定結果は、速やかに本市から連絡します。 6-2-2 構築作業委託について 本構築業務については業務委託契約とします。 6-2-3 保守業務委託について 保守業務委託の契約形態は、業務委託契約の単年度契約とします。 6-3 検収 検収について以下の条件とします。 (1)検収期間について 検収は受託者から提出された成果物納品明細書を受けて、本市がテストを実施後合 否判定します。判定結果はテスト実施後1週間以内に受託者に対して通知します。 (2)作業完了報告書提出年月日について 検収テスト合格後1週間以内に受託者は作業完了報告書を提出するものとします。 6-4 支払条件 作業完了報告書と業務完了届受領後に本市で検収を行い、検収完了と請求書受領をも って、速やかに受託者指定口座への振り込みとします。また、保守業務委託については、 単年度契約とし、業務完了後の 1 年一括払いとする。 6-5 保証年数(瑕疵担保責任期間) 検収後1年間を瑕疵担保責任期間とします。 また、瑕疵担保責任期間中に、本市が了承した事項とシステムの不一致、不具合、あ るいは受託者の責にすべき瑕疵が発見された場合には、受託者が無償で速やかに是正処 置を行うこととします。 6-6 法改正・制度改正への対応 法改正・制度改正に伴い、本システムの改修が必要な場合は、可能な限り、機能拡張 やパラメータ調整などのパッケージ機能の範囲内で対応することとしますが、大規模改 修が必要な場合は、別途本調達の受託者と協議のうえ、個別契約による対応とします。 20 6-7 再委託の禁止 受託者は、業務の全部又は大部分を一括して第三者に委託し、又は請け負わせてはな らない。ただし、横須賀市の書面による承諾を得た場合はこの限りではない。 6-8 その他 受託者の責によるシステム開発の遅れや品質不適合等によるリスクについては、受託 者のリスク負担とする契約とします。 この仕様書に定めのない事項及び疑義を生じた場合は、別途協議するものとします。 以上 21
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