事 務 連 絡 平成 28 年 4 月8日 各 位 公益社団法人 全日本病院協会 医療保険・診療報酬委員会 委員長 猪口 雄二 平成 28 年度診療報酬改定説明会(H28.3.14)質疑応答集について 平素は、本会事業活動につきまして、ご支援とご協力をいただき厚く御礼申し上げ ます。 さて、平成 28 年 3 月 14 日(月)に開催いたしました「平成 28 年度診療報酬改 定説明会」にて、皆様より頂戴いたしましたご質問に関して、厚生労働省保険局医療 課に確認した結果を質疑応答集として取りまとめました。 詳細については、 「平成 28 年度診療報酬改定説明会(H28.3.14)質疑応答集」を ご参照ください。 本質疑応答集に関するご質問については、下記までお問い合わせください。 【問い合わせ先】 公益社団法人 全日本病院協会 事務局 久下・向井 〒101-8378 東京都千代田区猿楽町 2-8-8 住友不動産猿楽町ビル 7F TEL : 03-5283-7441 FAX : 03-5283-7444 Email : [email protected] 公益社団法人 全日本病院協会 平成28年4月8日現在 平成28年度診療報酬改定説明会(H28.3.14)質疑応答集 No 区分 質問内容 1 病棟群 病棟群制度を利用し必要な要件を満たした場合にあって 可能である。ただし、病棟群制度の利用は1回のみであるこ は、10対1入院基本料へ変更した病棟を7対1入院基本料 とにご留意頂きたい。 へ戻すことは可能か 2 重症度、医療・看護必要度 A項目に救急搬送から2日間該当となるが、患者の状態につ 特段の定めはない。救急搬送後に入院した行為を評価するも いて特に定めはないのか のである。 3 平成28年3月31日現在で、現に7対1入院基本料の施設基 準である1割5分を満たしていれば、平成28年4月1日以降 重症度、医療・看護必要度 そのとおり。 平成28年9月30日までの間は、1割5分を満たさなくて も、施設基準を満たしているものとして良いか 4 重症度、医療・看護必要度 救急搬送とは自院若しくは他院の救急搬送車による搬送も 含まれるか 含まれない。 5 重症度、医療・看護必要度 C項目の19 骨の手術につき、下肢、骨盤以外の骨接合に 係る手術(上肢、鎖骨等)は評価の対象とならないのか 対象とならない。 6 病院車両を用いて救急搬送した場合はA項目の該当となら ないが、東京都(八王子市、葛飾区等)のように自治体事 重症度、医療・看護必要度 業で病院救急車を使用する制度が出来ている地域の場合も 該当とならないのか 7 重症度、医療・看護必要度 C項目に該当するものについて、Kコードで示されないのか Kコードでお示しする予定は無い。 ※本質疑応答集の回答は、厚生労働省保険局医療課に確認済です。 回答 1 該当とならない。市町村又は都道府県の救急業務を行うため の救急隊の救急自動車に限る。 公益社団法人 全日本病院協会 平成28年4月8日現在 平成28年度診療報酬改定説明会(H28.3.14)質疑応答集 No 区分 質問内容 回答 8 平成28年4月以降に新基準の評価用紙を用い測定した場合 重症度、医療・看護必要度 でも、平成28年9月30日までの間は経過措置が有効となる 有効となる。 のか 9 7対1入院基本料を算定するものとして届出た病棟に、地域 包括ケア入院医療管理料を届出てる場合は、それぞれの病 重症度、医療・看護必要度 そのとおり。 室において入院する患者を対象として割合を算出すること で良いか 10 11 12 療養病棟入院基本料 医療区分2・3の患者の割合又は、看護職員25対1の配置基 準を満たさなくなった場合でも、平成30年3月末までの間 は、所定点数の95/100で算定できるとあるが、同入院基 療養病棟入院基本料2を算定する病棟全体に適用される。 本料を複数有する医療機関の場合、病棟ごとに適用される と理解して良いか 療養病棟入院基本料 平成28年3月31日現在で、過去6ヵ月以上療養病棟入院基 本料1を算定している病棟が、平成28年4月1日付けで療養 看護職員の配置が30対1以上であれば医療区分2・3の患者 病棟入院基本料2の届出を行った場合は、医療区分2・3の 割合の基準を満たさない場合であっても所定点数の 患者の割合又は、看護職員25対1の配置基準を満たさなく 95/100を算定できる。 なった場合でも、平成30年3月末までの間は、所定点数の 95/100で算定できるのか 障害者施設等入院基本料 精神保健指定医がうつ症状に対する治療として投与してい る場合に医療区分2で算定できるとあるが、他院の精神保健 精神保健指定医が診療し、具体的に指示のあった直後の処方 指定医が診察し、診療情報提供等を受け、自院の精神保健 1回に限り、次回処方日まで、医療区分2に該当する。 指定医以外の医師が投与した場合でも可能か ※本質疑応答集の回答は、厚生労働省保険局医療課に確認済です。 2 公益社団法人 全日本病院協会 平成28年4月8日現在 平成28年度診療報酬改定説明会(H28.3.14)質疑応答集 No 区分 質問内容 回答 13 障害者施設等入院基本料 平成28年3月31日時点で、継続して6月以上脳卒中を原因 とする重度の意識障害によって入院している患者にあって 良い。 は医療区分3に相当するものとみなすとあるが、この場合は 医療区分の測定をしなくても良いか 14 障害者施設等入院基本料 重度の意識障害を有する脳卒中患者で医療区分を測定する 場合、ADL区分についても測定する必要があるのか 15 障害者施設等入院基本料 平成28年4月以降に入院した患者について、医療区分1、2 に該当する場合で、月途中で医療区分3の状態となった場合 医療区分3に該当する日については、算定して良い。 は、変更後の出来高で算定しても良いか 16 障害者施設等入院基本料 医療区分1、2に該当する患者も、施設基準である患者の割 良い。 合の7割に含めて良いか 17 障害者施設等入院基本料 平成28年3月31日に既に6ヵ月以上入院している患者と は、当該病棟に連続して6ヵ月入院していなければならない そのとおり。 のか 18 障害者施設等入院基本料 療養病棟入院基本料と同様に、医療区分を測定した結果を 患者、家族に説明することが要件となるのか 19 看護職員夜間配置加算 必要ない。 病棟における医療区分の判断については、医療区分に関する 患者及び家族等への特段の説明は不要だが、医療機関で適切 に記録する必要がある。 最少必要数を超えた3人以上とあるが、救急外来などによ り、病棟に看護職員等が一時的に2人になる時間が存在する 算定不可。 場合でも算定可能か ※本質疑応答集の回答は、厚生労働省保険局医療課に確認済です。 3 公益社団法人 全日本病院協会 平成28年4月8日現在 平成28年度診療報酬改定説明会(H28.3.14)質疑応答集 No 区分 質問内容 回答 20 夜勤看護体制 各部署の業務量を把握し、調整するシステムとあるが具体 的にはどのようなことを指すのか 例えば、「重症度、医療・看護必要度」を活用して各病棟の 業務量を一括で把握し、業務量に応じて一時的に病棟を越え ての応援にいくなどが考えられる。(例、手厚い配置をして いる病棟で、患者が少ない日や重症度の低い患者が多い日や 期間に、その病棟から手術件数の多いなど必要度の高い病棟 に夜勤時間帯だけ看護師を手伝いに行かせる) 21 夜勤看護体制 過去一年間に当該システムを夜間時間帯に運用した実績が あることとあるが、届出は直近1年が実績となるのか そのとおり。 22 夜勤看護体制 2交代の夜勤体制の場合は、1回の夜勤を2回まで連続して 良い。始業時刻から終業時刻までの一連の夜勤を1回と考え 行っても可能と考えて良いか る。 23 夜勤看護体制 夜勤専従職員の場合は、連続夜勤2回までの除外として良 いか 良い。夜勤専従者は「夜勤を含む交代制勤務に従事する看護 職員」には当たらないないため、当該要件の対象とならな い。 24 夜勤看護体制 医療機関で定めた夜勤時間帯に、遅番の業務の終了となる 場合、連続夜勤の1回目として数えることとなるのか 「連続して行う夜勤の数」において、早出・遅出等は、病院 で定める勤務体制で夜勤と定めていない限り『夜勤』には含 めない。 25 退院支援加算1 退院調整部門に専従配置された社会福祉士を病棟の退院支 援員として専任で配置して良いか 不可。 26 退院支援加算1 病棟で勤務している看護職員を専任で退院調整部門に配置 している場合、当該看護師を病棟の退院支援員として専任 で配置して良いか 不可。 ※本質疑応答集の回答は、厚生労働省保険局医療課に確認済です。 4 公益社団法人 全日本病院協会 平成28年4月8日現在 平成28年度診療報酬改定説明会(H28.3.14)質疑応答集 No 区分 質問内容 回答 27 退院支援加算1 連携先と年3回以上面会により情報共有を行うこととある が、20の医療機関等を連携先とする場合、すべての機関と そのとおり。 個別に情報共有をする場合は合計60回以上、面会の場を設 ける必要があるのか 28 退院支援加算1 介護支援連携指導料の算定回数の実績は、届出は直近1年が そのとおり。 実績となるのか 29 退院支援加算1 介護連携指導料が算定項目として包括となってしまう病 棟、病室に入院している患者でも、算定要件を満たせば実 績数として加えて良いか 不可。 30 退院支援加算1 連携する医療機関等とは、個別に契約書等の書面で連携す る旨を確認する必要があるのか 年3回以上の頻度で面会し、情報の共有等を行っている医療 機関等であり、面会の日付等を一覧で記録していること。 31 退院支援加算1 原則として7日以内に患者・家族との話合いを行うことが必 入院後7日以内に面談等をするとあるが、患者の状態が悪く 要だが、やむを得ない理由のあるごく一部の場合については また、家族等とも面会できない場合は算定できないのか 7日を過ぎていても算定を行うことは可能。 32 常勤配置の取り扱いの明確化 複数人の非常勤勤務者の合計が1を越える場合、常勤者が 1名配置されていると解釈して良いか 良い。 複数の常勤職員が兼務して勤務した場合でも、勤務時間の 既にいる複数の常勤職員を他業務と兼務させて常勤1名とす 33 常勤配置の取り扱いの明確化 合計が1を超えた場合は、施設基準を満たしていると解釈し ることは想定していない。 て良いか ※本質疑応答集の回答は、厚生労働省保険局医療課に確認済です。 5 公益社団法人 全日本病院協会 平成28年4月8日現在 平成28年度診療報酬改定説明会(H28.3.14)質疑応答集 No 区分 質問内容 回答 育児・介護休業法で定める期間は、週30時間以上の勤務で 常勤扱いとするとあるが、同法に定める努力義務を、医療 34 常勤配置の取り扱いの明確化 良い。ただし、就業規則に定めていることが必要。 機関が努力して就業規則に定めている場合は、就学までの 期間も同規定にある常勤扱いとみなしてよいか 35 回復期リハ病棟 過去6か月間に回復期リハビリテーション病棟から退棟し た患者が10人未満の場合は除くとあるが、高次脳機能障 害の患者を除いた結果が10人未満となる場合も除くと考 えて良いか 36 回復期リハ病棟 高次脳機能障害の患者について除外となるのは、退棟患者 が4割以上の場合で良いか その通り。各月において、前月までの6ヶ月間に退棟した患 者のうち、高次脳機能障害の患者が4割以上となるか否かで 判断する。 37 回復期リハ病棟 廃用症候群リハビリテーションの算定要件が急性疾患等 (治療の有無を問わない)に伴う廃用症候群とあるが、回 復期リハビリテーション病棟においても同要件となるのか 否。廃用症候群リハビリテーション料の対象患者と回復期リ ハビリテーション病棟入院料を算定できる回復期リハビリ テーションを要する状態における廃用症候群は異なる。後者 は改定前と同様。 38 湿布薬 1処方につき70枚までとあるが、70枚を14日で使用が必 要な場合、結果的に月に2回の処方で合計140枚となるが 算定可能か 医学的に必要性が認められる場合、可能。 39 電子化 電子的な送受とは、電子的記録媒体(CDR等)で提供する 該当しない。 場合でも該当するのか 40 総合入院体制加算 41 検査 その通り。 外来を縮小する体制の確保において、診療情報提供料注7の 加算を算定する患者等は、総退院患者数の4割以上である必 新設された注15の加算は含まない。 要があるが、注7を算定せずに新設された注15(電子的送 受信)を算定した患者も含めて計算しても良いか 超音波エラストグラフィーが新設されたが、乳腺超音波検 査施行時にエラストグラフィーを行った場合は併算定可能 か ※本質疑応答集の回答は、厚生労働省保険局医療課に確認済です。 6 肝硬変の患者(肝硬変が疑われる患者を含む。)に対し、肝 の線維化の程度を非侵襲的に測定した場合は、併算定可能で ある。 公益社団法人 全日本病院協会 平成28年4月8日現在 平成28年度診療報酬改定説明会(H28.3.14)質疑応答集 No 区分 質問内容 42 精神疾患診療体制加算 精神病床が50%未満とあるが、精神病床が無い場合でも施 満たす。 設基準を満たすこととなるのか 43 精神疾患診療体制加算 内科、外科を標榜し、当該診療科に係る入院医療を提供し ていることとあるが、当該診療科とは内科、外科を指すの か そのとおり。 44 認知症ケア加算1 精神科や神経内科等の医師でなくても、実際に認知症の診 療を行っており経験、知識ともに十分な場合は、専任の医 師として届出ることは可能か 不可。適切な研修を受ける必要がある。 45 認知症ケア加算1 医師が修了する研修とは、国、都道府県又は医療団体等が 主催する研修とあるが、具体的にどの研修が該当するのか 平成28年3月31日発出の疑義解釈資料の送付について (その1)をご参照頂きたい。 46 認知症ケア加算1 施設基準で認知症患者の診療について十分な経験を有する 専任の常勤医師として、認知症治療に係る適切な研修を修 了した医師の配置が求められているが、一般社団法人 日本 不可。必要な研修を受けて頂く必要がある。 認知症学会の専門医は適切な研修を修了した医師として取 り扱えるのか。 47 認知症ケア加算2 病棟に適切な研修を終了した看護師を複数名配置すること とあるが、同加算の届出は病棟毎で良いか 48 認知症ケア加算2 病棟に適切な研修を終了している看護師がいない場合で 不可。ただし、平成28年度中は、病棟に1名で良いとの経 も、平成28年度中に受講する見込みで届けることは可能か 過措置がある。 49 認知症ケア加算2 適切な研修を看護師が受ける必要があり、該当する事項も さだめられているが 具体的にはどの研修が該当するのか 50 認知症包括診療料 急性増悪した場合などで、臨時薬等で5種類を超えて処方す 平成28年3月31日発出の疑義解釈資料の送付について るような場合は算定できないのか (その1)をご参照頂きたい。 ※本質疑応答集の回答は、厚生労働省保険局医療課に確認済です。 回答 7 不可。医療機関ごとに届け出る必要がある。 平成28年3月31日発出の疑義解釈資料の送付について (その1)をご参照頂きたい。 公益社団法人 全日本病院協会 平成28年4月8日現在 平成28年度診療報酬改定説明会(H28.3.14)質疑応答集 No 区分 質問内容 回答 51 摂食機能療法 52 地域連携診療計画加算 同加算を算定するには、連携医療機関の届出をする必要が あるのか。 そのとおり。(届出様式を参照のこと) 53 退院後訪問指導料 患者が入院していた病棟以外の病棟又は外来等に従事する 看護師等が訪問した場合でも算定は可能か 算定可。(当該病棟の退院支援職員、退院調整部門の看護師 等が想定される) 54 大病院受診時定額負担 定額負担を求めなくても良い場合の例があるが、該当する 場合でも病院の判断で求めることは可能か 徴収可能。 55 FIM評価 【経過措置】平成29年1月1日から実施とあるが、具体 的な評価期間は最短で28年7月からで良いか 平成28年4月以降に入棟した患者であって、かつ平成28年 7月以降に退棟した患者が対象となる。(入院時の評価は平 成28年4月から必要 56 目標設定等支援・管理料 入院患者においても標準的算定日数の3分の1を経過した ものについて当該管理料を算定していない場合には減算と なるか 減算となる。 57 DPC/PDPS 胸部X線撮影で誤嚥性肺炎の診断をした場合でも、VF、VE そのとおり。 検査を施行しなければ摂食機能療法の算定はできないのか 第Ⅲ日(包括算定終了日)を入院日から30の整数倍にする その通り。第Ⅱ日(平均在院日数)はそのまま。 とあるが、第Ⅲだけを30の整数とするのか ※本質疑応答集の回答は、厚生労働省保険局医療課に確認済です。 8
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