40 表紙から 2016 4/16 CONTENTS 社 商 ザ・ 【第1 特集】 資源価格ブームの恩恵を 受けてきた総合商社。ビ ジネスモデルの転換に向 け、 「次の一手」 を模索中だ。 アフロ 手 一 の 次 乱 源安で大波 資 42 44 46 48 52 56 図 解 もう資源には頼れない 激変 ！商社業界 初の赤字転落での再出発宣言 安永竜夫●三井物産 社長 非資源で躍進したトップが吠える ！ 岡藤正広●伊藤忠商事 社長 キャラ分析でまるわかり ！ 5大商社の強みと社風 三菱商事 三井物産 大手 5 社 次の一手 ─三菱商事の純利益と資産割合─ の活路 双日 豊田通商「再編商社」 1,200 総合商社の 世 界 地 図 商社の出世街道 組織と人事の鉄則 商社がホントに欲しい人材 1,000 800 600 400 就活生必読！ COLUMN │総合商社のグローバル人材育成法 商社の女たち「戦力化」 に本腰 海外子連れ赴任も 狙い目専門商社の研究 実は優良企業多し！ 機械 岡谷鋼機 鉄鋼 阪和興業 エネルギー 伊藤忠エネクス／岩谷産業 海外経験や人脈で引く手あまた 商社OB・OGは定年後も大人気 （→P53） （億円） 駐在員数と新興国投資で見た 食品 国分グループ／ラクト・ジャパン 化学 長瀬産業 78 ■ コンビニから石炭までバランスよい INTERVIEW │投資への感覚を切り替える 國分文也●丸紅 社長 欄外 商社の 基礎知識 厳選 20 200 0 総資産 16兆7743億円 エネルギー 72 丸紅 機械 70 71 「総合商社は 個性で勝負する 時代や」 非資源の王者 の死角 伊藤忠 の 採用室長 に聞いた 46 岡藤正広 生活産業 68 「未曾有の危機 だが資源投資は 止めない」 純利益 61 62 64 66 三井物産 社長 伊藤忠商事 社長 巨額損失からの反攻 58 得意技で出直す 住友商事 44 安永竜夫 直撃インタビュー 新産業金融 化学品 地球環境・インフラ 金属 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 （%） 資産割合 苦戦する総合商社だが 依然就職人気は抜群だ 68 CONTENTS 2016 4/16 核心リポート 9 ｜ 経 済 を 見 る 眼 ｜経歴詐称と学歴社会／苅谷剛彦 11 ｜ こ の 人 に 聞 く ｜鎌上信也 ● OKI社長｜20代目社長の使命は海外強化と成長の種まき 27 ｜ 少 数 異 見 ｜どんなにルーブル安でも中国人さえ投資しないロシア この人に聞く OKI社長 鎌上信也 9 経済を見る眼 苅谷剛彦 86 88 90 92 94 96 98 99 100 101 102 107 110 11 88 ニュース戦記 星浩 90 記 ｜衆院解散報道と首相の胸算用／星 浩 ｜ 知 の 技 法 ｜ 中 国 動 態 鈴木敏文、引退の弁 知の技法 佐藤 優 ｜ ゴ ル フ ざ ん ま い｜ポカしないためには目標の左に振り抜く／小林浩美 ｜ニュース戦 16 「私の不徳の致す所」 ｜職業上の秘密をどう守り、どう生かすか／佐藤 優 28 ｜中国社会の歪みを映す大都市の不動産バブル／田中信彦 ｜ グ ロ ー バ ル ア イ｜デジタルグローバル化が変える製造業の比較優位／ローラ・タイソン ほか 株 式 観 測 ｜ 為 替 観 測 ｜ 投 資 の 視 点 ｜雇用統計改善でもドル下落 市場の関心は中国と原油に／村田雅志 三菱重工が客船で大損 欧米の過剰注文で座礁 22 新日本監査法人の前途 崩れ出した顧客基盤 巻 頭 特 国内と野球に執着 時代遅れの名門ミズノ 集 4月2日、ついに買収契約に調印 鴻海劇場 ハイ ! が始まった 深層リポート ｜ Readers & Editors｜読者の手紙、編集部から ｜生 涯 現 役の人 生 学｜森の木は墓だ、マンケルの遺言／童門冬二 沸騰！ グローバルアイ ローラ・タイソン 94 24 足かけ5年の交渉が決着した。シャープは鴻海精密工業の傘下に 入る。希代の起業家が回す舞台が今始まる。展開は波乱含みだ。 ｜設備投資｜外部環境が不透明でも「攻め続ける」会社は ｜ブックス &トレンズ｜『バターが買えない不都合な真実』を書いた山下一仁氏に聞く ほか 中国動態 田中信彦 20 ｜雲行き怪しい来年度業績 株高局面は再び来るか／鈴木政博 ｜ マ ク ロ ウ ォ ッ チ ｜2016年度予算、保育所などの少子化対策で財源不足が露呈 92 セブン王国に入った亀裂 瓦解へと向かうのか ホン ｜ フ ォ ー カ ス 政 治｜安倍首相は動くのか「消費増税再延期」の内実／塩田 潮 ｜ 18 2025年に市場規模9兆円が予測されるVR 市場。専用端末が相次いで発売される＂VR 元年＂の背景にある熱狂の虚実。 VRマネー 仮想現実 102 34 バーチャルリアリティ ブックス＆ トレンズ 『バターが買えない不都合な真実』 山下一仁 ひ と 烈 風 録 「魚のよろず相談承ります」異色の元官僚は全力疾走 PR 5 ビジネスアスペクト プロフューチャー／経営・人事を強くするソリューションメディア カンパニー ProFutureとは 図表作成：小堺賢吾 本誌の記事は「日経テレコン」 「G-Search」 「ELNET」 「FACTIVA」等のデータベースに収録されており、フリーキーワードで検索、購入できます。 80 上田勝彦 ウエカツ水産代表、 魚の伝道師 風貌からして独特だ。水産庁キャリア職員は昨年役所を辞し、全国の漁協 や消費の現場を飛び回る。突き動かすのは漁業衰退への危機感だ。 25 森トラは長女が後継ぎ 上場も後任に委ねる ４月２日、 ついに 買収契約に調印 鴻海劇場が始まった！ 巻頭特集 が 場 劇 ！ 海 た っ 鴻 ま 始 ホ ハ ン イ 入る。 下に 業の傘 工 密 海精 プは鴻 ー だ。 ャ シ 乱含み た。 波 し は 着 。展開 渉が決 始まる 年の交 今 ５ が け 台 足か 回す舞 業家が 起 の 希代 4月2日夜、 ホテルで開かれ た宴。郭氏 （右） は髙橋社長 （左） の続投を明言した 29 週刊東洋経済 2016.4.16 うこ 杉本り 本誌： 撮影：ヒラオカスタジオ 2016.4.16 週刊東洋経済 28 ﹁ ︵オ キ ュ ラ ス・ リ フ Oculus Rift ト、以下リフト︶ ﹂を発売した。ゴ 現 実 本誌：渡辺拓未、東出拓己、前田佳子 ﹂を 使 え ば、ア バ タ ー︵自 Touch 分の分身キャラクター︶を通して、 オキュラスは、当時 歳だった 〝神童〟でゲーマーのパーマー・ラ 広げることもできる。 の人間の映像に置き換わることが予 る。数年後には、アバターから実際 同士が会話できるまでになってい ながらバーチャル空間で複数の友達 身振り手振りのジェスチャーを交え マウントディスプレーで、599㌦ ッキー氏が 年に設立。ＶＲ端末の 想される。 ーグルのように頭に装着するヘッド ︵日本向けは8万3800円︶とい 開発プロジェクトを立ち上げ、クラ オキュラスに続けとばかりに、 年はＶＲ端末が一般向けに相次いで ーマーたちは飛びついた。初回出荷 完成していなかった 年、フェイス 資金を調達した。一般向け製品すら 年〟なのだ。 発売される。まさに今年は〝ＶＲ元 う高価格ながら予約が殺到。1台 円の開発費を募集すると、約 倍の ウドファンディングで約2800万 のプラットフォームだ﹂ 分は予約でいっぱい、今から注文す ブックによって買収された。 ミングで、ＳＮＳ分野への展開も視 って普及が進む段階へ移行するタイ 開発されたが、将来的に価格が下が らない。リフトはゲーム端末として ザッカーバーグ氏を魅了したの は、ＶＲの圧倒的な没入感にほかな を開始する。価格は799㌦︵日本 に予約注文を開始し、4月から出荷 ＴＣ Ｖｉｖｅ﹂を共同開発。1月 営する米バルブ社は、ＶＲ端末﹁Ｈ ラットフォーム﹁Ｓｔｅａｍ﹂を運 世間を驚かせたが、反応は賛否両論 バーグＣＥＯは、冒頭のコメントで りだ。 ＶＲの魅力は言葉で説明するのは 難しく、体験しなければわからな 野に入れている。 Ｒのスタートアップ企業・米オキュ って門外漢の技術に見えたし、普及 い。ヘッドマウントディスプレーを 社長は﹁ ︵グローバルで︶4、5月は ラスを買収した。マーク・ザッカー には時間がかかると思われていたか 装着すると、360度に広がるコン ＶＲ技術を駆使すれば、コミュニ ケーションはガラリと変わる。離れ 予約でいっぱい。初速は非常によ ＶＲ元年が到来 大手プレーヤーが参戦 らだ。しかし当時の言葉が、いよい ピュータ上の仮想空間に入り込むこ た場所にいる相手が、目の前にいる い﹂と語る。 では 万1999円︶とリフトより よ現実味を帯び始めてきた。 とができる。海の中を冒険したり、 かのように会話できるようになる。 スマートフォンメーカーの台湾Ｈ ＴＣと世界最大のＰＣゲーム配信プ ると届くのは数カ月後という人気ぶ 16 2014年3月、米フェイスブッ クは 億㌦︵約2240億円︶でＶ 10 砂漠で大量のゾンビと銃撃戦を繰り 14 3月 日、オキュラスは4年がか りで開発を続けてきたＶＲ端末 高価だが、ＨＴＣ日本法人の玉野浩 11 だった。ＶＲはフェイスブックにと アフロ / ロイター 開発中のコントローラー﹁ Oculus 仮 想 する必要があるが、世界中のコアゲ バイルが現在のプラットフ 2025年に市場規模9兆円が予測されるVR市場。専用端末が 相次いで発売される〝VR元年〟の背景にある熱狂の虚実。 万円は下らないゲーム用ＰＣに接続 19 ォームなら、ＶＲ︵バーチ 12 ャルリアリティ、仮想現実︶は将来 「モ マネー VR バ ー チャル リア リ ティ 沸騰! 15 34 2016.4.16 週刊東洋経済 週刊東洋経済 2016.4.16 35 20 28 深 層リポート 沸騰！ VR マネー 本誌： 、西 秦 卓弥 山一貴 行、中 島康順 理：中 岡田広 管 行 進 藤真実 ン：新 デザイ 安 源 資 中 国の高成長が演出してきた資 源バブルのうたげが終わっ た。フィナーレを飾ったのが三菱商 事、三井物産の連結赤字転落だ。い ずれも史上初めてのことである。 経営環境の激変を象徴するのは、 チリにある銅鉱山権益アングロ・ア 40 2016.4.16 週刊東洋経済 アフロ メリカン・スール︵ＡＡＳ︶だ。 長らく英資源メジャーが虎の子と して保有してきたが、それを三菱商 事、三井物産が奪い合い、最後は共 に出資することを決めたのは201 1∼ 年にかけてだった。 ﹁あれは 世界最優良の銅資産だった。それは 間違いない﹂と三井物産の安永竜夫 社長は言う。 最大の銅鉱石生産国であるチリの 中でも、ＡＡＳは世界最大級の銅鉱 三菱商事、三井物産2社にとっては 山として知られた。資源事業に強い 絶好の掘り出し物とみられた。だか らこそ三菱商事は当時のレートでお よそ4000億円、三井物産は同じ く2000億円をこの案件にぽんと 投じたのだ。 ﹁当時、あの案件を危ないという 声は社内になかった﹂ ︵三井物産幹 部︶ 。5年後に銅価格が半値以下に なかった。その結果、両社は巨額の なってしまうとは、みな夢想だにし 減損に追い込まれた。 原因は中国にある。世界で採掘さ れた銅の約5割は、中国へと運ばれ て電線や工業製品の材料となる。し かしこの1∼2年で中国経済の失速 感が色濃くなってきたことで、需給 がだぶついたのだ。 銅だけではない。鉄鉱石、亜鉛、 アルミ、ニッケルなどほとんどの資 源は中国が最大の需要国だ。国際商 品市況に詳しいマーケット・リス ク・アドバイザリーの新村直弘代表 は﹁資源の種類にかかわらず価格急 落の原因はほぼ変わらない。中国の 需要減だ﹂と話す。 三菱商事の小林健会長は、3月末 の下方修正発表の会見で﹁まるでい たちごっこのようだ﹂とこぼした。 ﹁保有資産の価値はつねに見直して きたが、同時並行的に資源価格が下 がった﹂ ︵同︶ 。 「異常な時代だった」 カネ余りの十数年 ﹁この十数年は極めて異常な時代 だった﹂ 。丸紅の國分文也社長はそ う振り返る。 ﹁世界的な金融緩和で 誰もが安い資金を使え、それが中国 など新興国に流れ込んだ﹂ 。 年代の 年間、中国の実質ＧＤ Ｐ成長率は平均 ％を超えた。工業 続けた︵ ∼ ㌻図︶ 。 ように、商社業界の業績は急成長を 格を引き上げるのと歩調を合わせる 拡大した。中国の﹁爆食﹂が資源価 生産が急増し、つれて資源の需要も 10 43 週刊東洋経済 2016.4.16 41 10 42 の業績 で商社 落 暴 赤字に 価格の も初の と資源 産 速 物 失 井 済 気断 三 中国経 就職人 商事、 。 菱 だ 三 下。 たなし う。 は急降 は待っ 換 手」を追 転 一 造 の 構 次 村 稔、 沈み、 事情と「 絵子、中 新 美 最 原 界の 介、中 トツ業 、西澤佑 村豪太 乱 波 で大 12 00 第1特集 特集／ザ・商社 手 一 の 次
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