三次市男女共同参画基本計画(第3次)(概要版)

三次市男女共同参画基本計画(第3次)(概要版)
○計画の策定にあたって
三次市においては,平成16年4月の「三次市男女共同参画推進条例」の制定
以来,2次にわたる男女共同参画基本計画を定め,これに基づく取組を進めてき
ました。
一方で,少子高齢化の急速な進展に伴う人口減少への不安や就業構造の変化等,
我が国全体として社会経済情勢が大きく変化する中,女性の活躍が社会の活力を
維持するため,昨今,特に重要とみなされてきています。
本計画は,「男女共同参画社会基本法」「三次市男女共同参画推進条例」に基づ
き策定するものであり,
「第2次三次市総合計画」
(平成 26 年 3 月策定)との整合
を図りながら,
「女性活躍推法」
「DV 防止法」に基づく計画としての性格も持ち合
わせたものとして策定しています。
○計画の基本方針
三次市男女共同参画推進条例の6つの基本理念に基づいています。
1.男女の人権の尊重
2.社会における制度や慣行についての配慮
3.政策等の立案及び決定への共同参画の機会の確保
4.家庭生活における活動と他の活動の両立
5.性と生殖に関する健康における人権の尊重
6.国際的協調
○基本計画(第3次)の総合指標
平成35年度までに「社会全体として男女平等である」と
感じている市民の割合 50%をめざします
○重点的な取組事項
女性の起業を応援します
・女性の就業支援施設(仮称)を拠点とした,女性の起業活動を応援します
・女性起業セミナーやレンタルオフィスを開き,起業を応援します
子育てをしながら安心して働ける環境を充実します
・保育所待機児童ゼロ実現に取り組みます
・病児保育・夜間保育の実施,3歳未満児保育・延長保育の拡充等,多様な子育て
支援に取り組みます
・子育てサポート事業を拡充します
女性の働く場の環境を整備します
・積極的に女性を雇用する企業を支援します
・一般事業主行動計画の策定を促進します
○計画の期間
この計画の期間は,平成28 年度から平成32年度までの5年間とします。
○基本計画(第3次)の体系
基本的視点
環境づくり
重点施策
市の取組
ワーク・ライフ・バランス
(仕事と生活の調和)の
推進
仕事と家庭が両立できる環境の整備
女性の活躍推進
女性の就労促進
政策・方針決定過程への
男女共同参画の推進
審議会等委員への女性の登用推進
市職員の女性管理職への登用推進
地域社会活動における
男女共同参画の推進
地域リーダーへの女性登用
意識啓発に向けた広報・啓
発の推進
男女共同参画の啓発・普及の推進
男女共同参画を推進する
教育・学習機会の充実
男女共同参画に関する教育の充実
ひとづくり
生涯を通じた健康支援
健康と自立の支援
高齢者・障害者の自立支援
安心づくり
男女間における暴力の根絶
と人権尊重の推進
DV・デート DV などの予防啓発及び被害者支援
男女共同参画の視点からの
防災・減災対策の充実
防災活動への女性の参加促進
環境づくり
男女が共に働きながら子育てなど家庭生活における責任を果たしつつ,地域活
動等に積極的に参画できる社会形成のためには,ワーク・ライフ・バランス(仕事
と生活の調和)の実現が不可欠です。
本市では,平成27年4月から「女性の活躍推進」に特化した部署を設置し,
子育て支援や保育サービスの充実だけでなく,女性が「働く」ことをあきらめな
い「女性が働きながら子育てできる環境日本一」を進めていきます。
(1) ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の推進
①
仕事と家庭が両立できる環境の整備
○保育所待機児童ゼロ実現への取組
○病児保育,夜間保育の実施及び3歳未満児保育,延長保育の拡充
○子育てサポート事業の利用促進
○育児中の男性の定時退社の奨励
○男性の子育て参加の促進と支援強化
○仕事と家庭の両立支援へ向けた啓発
○「多様なライフスタイル」「多様な働き方」を可能にする環境整備の促進
○福祉・介護サービス,障害者福祉サービス等の充実や生活に関するあらゆ
る相談体制の充実による,仕事と家庭の両立支援
(2)女性の活躍推進
①
女性の就労促進
○職業生活における女性の役割に対する適正評価及び経済的地位と能力の向上
○男女の雇用の均等機会と待遇を確保する環境整備へ向けた啓発の推進
○企業等への男女雇用機会均等法・女性活躍推進法・制度等の周知徹底
○妊娠・出産等を理由とする不利益取扱禁止の周知
○女性の再就職支援及び就労による経済的自立支援
○女性の起業,経営活動への支援
○一般事業主行動計画の策定促進
○農林業及び商工業分野における女性の活躍推進
(3) 政策・方針決定過程への男女共同参画の推進
① 審議会等委員への女性の登用推進
○女性委員のいない審議会等の解消
○審議会等委員への積極的な女性の登用
② 市職員の女性管理職への登用推進
○女性の管理職への積極的な登用
○係長職への女性の登用推進
(4) 地域社会活動における男女共同参画の推進
① 地域リーダーへの女性登用
○地域づくりへの男女の参画をめざした人材の育成
○女性指導者の育成
○地域における方針決定過程への女性の参画促進
ひとづくり
男女がその人権や個性を尊重し,責任も分かち合い,それぞれの個性と能力を
十分に発揮できる男女共同参画社会の実現のために,家庭・学校・職場・地域に
おいて男女共同参画についての理解が深まる教育や学習機会の充実を図ります。
(1) 意識啓発に向けた広報・啓発の推進
① 男女共同参画の啓発・普及の推進
○男女共同参画週間における啓発活動
○広報等における取組の推進
○多様な機会を捉えた家庭や地域における意識啓発活動の推進
(2) 男女共同参画を推進する教育・学習機会の充実
① 男女共同参画に関する教育の充実
○多様な学習機会の提供
○学校における男女平等を推進する教育及び性教育の実施
安心づくり
生涯を通じて健康で豊かな人生を送るためには,健康についての正確な知識・
情報を得て,心身ともに健康を維持していくことが必要です。特に,女性は妊娠
や出産という女性ならではの身体的変化を経験することもあり,健康の維持に留
意する必要があります。男女それぞれのライフステージに応じて,性差を考慮し
た健康支援を推進します。また,年齢や障害の有無に関わらずお互いに理解し合
い,共に支え合う共生社会の実現や自立した地域生活や社会参加促進を進めます。
国における「DV 防止法」や「ストーカー行為等の規制等に関する法律」(以下,
「ストーカー規制法」という。)など,女性に対する暴力に関する法整備を踏ま
え,そういった行為は犯罪であるという認識を広く社会に徹底し,暴力の根絶に
取り組むことが必要です。
(1) 健康と自立の支援
① 生涯を通じた健康支援
○性差を考慮した保健事業の充実
○母性保護の啓発
○ライフステージに応じた健康支援の推進
② 高齢者・障害者等の自立支援
○福祉・介護サービス,障害者福祉サービスの充実
○生きがいづくり活動の推進
○障害者・高齢者の就労機会の拡大
○バリアフリーのまちづくりの推進
(2) 男女間における暴力の根絶と人権尊重の推進
① DV・デート DV などの予防啓発及び被害者支援
○暴力の防止(DV・デート DV・セクシャルハラスメント・パワーハラスメン
ト・マタニティハラスメント等)に向けた啓発活動の推進
○DV 防止法・ストーカー規制法等の周知
○婦人相談員による相談及び支援
○家庭児童相談員,母子・父子自立支援員や福祉総合相談支援センターの
連携による相談及び支援
(3) 男女共同参画の視点からの防災・減災対策の充実
①防災活動への女性の参加促進
○防災に関する地域活動への参画
○自主防災組織への参加促進及び女性の視点の導入