別紙 1 キャリア教育推進事業業務委託仕様書 1.業務の目的 本業務は、中学生及び高校生の職業意識、職業観を早い時期から高め、社会的・職業 的自立や学校から社会・職業への円滑な移行に向けた支援を行うために、セミナー事業 や工場見学事業、職業模擬体験事業を実施し、発達段階の課題に応じたキャリア教育の 推進に資することを目的とする。 2.業務の名称 キャリア教育推進事業(以下「本業務」という。) 3.業務の場所 下関市内 4.業務の期間 契約締結の日から平成29年3月31日まで 5.委託料の額 3,761千円(消費税及び地方消費税相当額を含む)を上限とする。 6.業務の内容 本業務は、社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる能力や態度を身に付けさせ るとともに、職業を通じて社会の一員として役割を果たすことの意義についての理解を はじめとした勤労観・職業観等の価値観を自ら形成・確立できる若者の発達を促す内容 とする。 なお、本業務は中学生及び高校生に対して行い、下関市内の中学校 23 校及び中等教育 学校 1 校、高等学校 14 校(以下「対象校」という。)を対象とする。 (1)セミナー事業 ① 調整 ア 対象校のうち、本業務の趣旨を理解し、セミナーの実施を希望する学校(以 下「セミナー実施希望校」という。)と綿密な打ち合わせを行うなど調整し、 効果的なセミナーとなるように努めること。 ② 企画 ア 中学生を対象とした「興味・関心に基づく勤労観・職業観の形成」や「生 き方や進路に関する現実的探索」を促す契機となるセミナー等を複数企画し、 希望に応じて実施すること。 イ 高校生を対象とした「将来設計の立案と社会的移行の準備」や「勤労観・ 職業観の確立」を促す契機となるセミナー等を複数企画し、希望に応じて実 施すること。 ③ 実施要件 ア セミナーの実施回数は 40 回を目安とすること。ただし、複数回の実施を 希望するセミナー実施希望校がある場合は、40 回以上実施できることとする。 ※40 回の目安とは、対象校 1 校につき 1 回実施を想定している。 ※複数回の実施とは、2 単位時間連続での実施や 1 学年複数クラスの個別 実施、学年別での実施、再度の受講を希望する場合などが想定される。 イ セミナー1 回の定義は、1 単位時間(1 時限)とする。 ウ セミナーの開催場所は、セミナー実施希望校施設内を基本とする。 エ 事業の実施を希望しない対象校があるなど、実施回数 40 回の目安に達し ない場合は、複数回の実施を希望するセミナー実施希望校に振り替えるなど の調整を図ること。 ④ 実施希望調査等 ア 対象校に対してセミナーの実施希望の有無を調査し、セミナー実施希望校 を確定させること。なお、調査については対象校の総合的な学習の時間のカ リキュラム作成を考慮して、契約締結後速やかに実施すること。 イ セミナー実施希望校に対して時期(期日)・学年・人数等を調査し、調査 結果に基づく実施計画一覧表を甲に提出すること。 ウ 実施計画一覧表に基づき、適宜の調整を図ること。なお、実施日等が確定 するなど変更が生じた場合は速やかに甲に報告すること。 エ 複数回の実施を希望するセミナー実施希望校に調整を図った結果、セミナ ーの実施回数が 40 回に達しない場合は、2 学期終了時までに再度希望調査を 実施すること。なお、調査は対象校のうち、実施の可能性がある学校を選定 するなど効率的に行うこと。 (2)工場等見学事業 ① 実施希望校の選定等 ア 対象校のうち、本業務の趣旨を理解し、事業の実施を希望する学校を 3 校 程度を選定(以下「工場等見学選定校」という。)し、調整を図ること。 イ 工場等見学は、生徒及び見学を希望する保護者を対象とした事業とするた め、工場等見学選定校との調整を図り、保護者の参加を促すこと。 ② 受入先事業所の選定、確保 ア 本業務の趣旨を理解し、生徒等の受入れについて協力が可能な事業所(以 下「受入事業所」という。)を選定し、調整を図ること。 ③ 企画 ア 受入事業所において、生徒等に地元企業の魅力を体感させ、地域産業への 理解促進を深めさせるなど、職業観を醸成する内容を企画し、実施すること。 イ (1)のセミナー事業と一体的に実施するなど、効果的な事業となるよう に努めること。※工場等見学の振り返りや職業人講話等 ③ 実施要件 ア 工場等見学選定校及び受入事業所が確定した場合は、生徒等の移動手段と なる大型バス(概ね定員 53 人)を必要に応じて確保すること。 イ 工場等見学に要する時間は、工場等見学選定校及び受入事業所との調整を 図ったうえで決定するが、目安として 2 単位時間(2 時限)とすること。 ウ 工場等見学の参加生徒等にアンケート調査を実施すること。 エ 工場等見学のスケジュールを策定し、必要に応じてガイダンスを行うこと。 (3)職業模擬体験事業 ① 実施希望校の選定等 ア 対象校のうち、本業務の趣旨を理解し、事業の実施を希望する学校を 3 校 程度を選定(以下「職業模擬体験選定校」という。)し、調整を図ること。 ② 企画 ア 職業について広く、深く、正しい情報を知り、自らの志向や適性を考える 機会として、各業種の技術内容や必要資格、就業までの経路や社会貢献等を、 模擬的に職業に触れる体験により学ぶことのできる内容を企画し、実施する こと。 イ 職業模擬体験選定校における個別の実施を想定しているが、複数校による 合同実施も可能とする。 ウ (1)のセミナー事業と一体的に実施するなど、効果的な事業となるよう に努めること。※職業模擬体験の振り返りや職業人講話等 ③ 実施要件 ア 職業に触れる実体験が中心となるように企画し、企業説明や業種説明に偏 ることがないように配慮すること。 イ 職業模擬体験の開催場所は、職業模擬体験選定校施設内を基本とするが、 複数校による合同実施の場合はこの限りではない。 ウ 体験を行う職種は、職業模擬体験選定校と事前協議を十分に行い、甲の承 認を得て事業所等を選定すること。なお、選定にあたり、生徒等のアンケー ト結果に基づく希望職種を選定するなど、選定理由を明確にすること。 エ 体験を行う職種の数は 7 職種以上を基本とし、職業模擬体験選定校の生徒 数に応じて調整すること。なお、業種が偏ることがないように配慮すること。 オ 職業模擬体験に要する時間は、職業模擬体験選定校との調整を図ったうえ で決定するが、目安として 2 単位時間(2 時限)とすること。 カ 職業模擬体験の参加生徒にアンケート調査を実施すること。 キ 職業模擬体験のスケジュールを策定し、必要に応じてガイダンスを行うこ と。 7.実績報告書等の提出 (1)実績報告書 毎月の業務の実施を完了したときは、その月の業務の実績に関する報告書を提出 すること。 (2)成果報告書 業務の実施を完了したときは、成果報告書を提出すること。なお、成果報告書に は上記 6.(2)-③-ウ及び(3)-③-カのアンケート結果及び業務の状況がわかる写真 を添付すること。 8.その他の留意事項 (1)本業務の進捗を管理する責任者を1名配置すること。 (2)参加者の個人情報等に配慮すること。 (3)業務の実施に必要な一切の費用は、すべて委託料に含めるものとする。 (4)関係機関と連携し、必要な情報の提供など、十分に配慮すること。 (5)この仕様書に定めのない事項については、甲と受託者が協議の上、定めるもの とする。
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